メタデータとは、データに関するデータのことです。 データウェアハウジング環境では、 テクニカル・メタデータとビジネス・メタデータの 2 つのタイプのメタデータがあります。 テクニカル・メタデータは、データ要素を、それがソース・システム、データウェアハウス、 および一時データ・ステージング・エリアに存在するとおりに記述しています。 テクニカル・メタデータには、データの抽出方法、変換方法、不要なデータの除去方法、 およびそれぞれの段階でのデータの集約方法についての指定と、 これらのことを行うデータウェアハウス・プロセスのスケジュールも含まれています。 このようなメタデータは、データウェアハウス管理者、パワー・ユーザー、 およびデータウェアハウスのプロセスを実行するツールが使用します。

これに対してビジネス・メタデータは、ビジネス・ユーザーと意思決定ツールが使用します。 情報はテクニカル・メタデータと関連していますが、表現の仕方がまったく異なっています。 ビジネス・メタデータは、データをサブジェクト指向で表示します。 ビジネス・メタデータは、データ・オブジェクト (データベース、表、列など) と、 情報オブジェクト (照会、図表、報告書など) を記述します。 メタデータには、ビジネス・ユーザーが照会とデータ・ナビゲーションを単純化したり、 さらに詳細な分析をサポートしたりする上で必要な、ビジネス次元、階層、 および公式も含まれています。