新機能

データベース・バッファー・プール

データベース・バッファー・プールの最大サイズがバージョン 7.2 で増やされており、メモリーやアドレス・スペースを増やした効果が得られるようになっています。バッファー・プールが大きくなるということは、 DB2 がより多くのデータをメモリーに置くことができ、データ・アクセスやソートがより高速になるということを意味します。

データベース・バッファー・プールの最大サイズの増加へのサポートは、次の方法で可能になっています。

Windows 2000 Address Windowing Extensions (AWE)

Windows 2000 上で動作する DB2 バージョン 7.2 は、最大 64 GB のメモリーを使用するバッファー・プールを Microsoft Windows Address Windowing Extensions (AWE) API (Windows 2000 のすべてのバージョンでサポートされています) を使用して割り振ります。 AWE サポートを使用することにより、 DB2 バッファー・プールの合計サイズは最大 64 GB となります。

Windows 2000 のすべてのバージョンがこの機能をサポートしますが、 Windows 2000 Advanced Server と Datacenter Server には拡張メモリー・サポートが提供されています。

AWE バッファー・プールをサポートするには、 Windows 2000 が正しく構成されていなければなりません。これには、DB2_AWE レジストリー変数が設定されていること、「メモリー内のページのロック」権限が DB2 のインストールされているユーザーと関連付けされていること、および物理ページとアドレス・ウィンドウ・ページが割り振られていることが含まれます。詳細については、DB2 リリース情報 を参照してください。

AIX、HP-UX、Solaris 実行環境版上での 64 ビット・サポート

DB2 バージョン 7.2 では AIX、HP-UX、および Solaris 実行環境版上での 64 ビット・サポートが提供されているのでメモリー・サイズの増えたアドレス・スペースを利用することができ、 64 ビット・アプリケーションから DB2 データベースにアクセスするアプリケーション・ライブラリーが提供されています。

64 ビットのオペレーティング・システム上で実行するアプリケーションは、これらのシステムでアドレス・スペースのメモリー・サイズが増えたことの利点を活用できます。 DB2 ユニバーサル・データベース の場合、64 ビットのアドレス・スペースを使用して、より大きなバッファー・プール、ソート・ヒープ、パッケージ・キャッシュ、および大容量のメモリーを必要とするその他のリソースを作成できます。メモリーが増えたことによって、多くの操作のパフォーマンス、とりわけソートと入出力の操作のパフォーマンスが改善されます。

その他の情報については、64 ビット・プラットフォームでの DB2 ユニバーサル・データベースの使用 という題名の資料を参照してください。この資料は、他の DB2 マニュアルとともに出版物 CD-ROM に PDF 形式で収録されています。

ロックリスト限界の増加

DB2 バージョン 7.2 では、 locklist 構成パラメーターに割り振られる最大値が増やされました。このことはデータベース・パフォーマンスおよび最適化プログラムにとって良い影響となります。詳細については、DB2 リリース情報 を参照してください。


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