DB2 バージョン 7.2 では、多くの新しい多種多様なウェアハウス・ソースにアクセスできます。 DB2 ウェアハウス・マネージャー・コネクター、すなわち 3 つのビジネス・インテリジェンス機能により、 SAP R/3 や i2 TradeMatrix BPI などのアプリケーションによって管理されるデータにアクセスを拡張できます。 DB2 ウェアハウス・マネージャー・コネクターはまた、ウェブ・クリックストリーム・データをデータ・ウェアハウスに格納できるようにもします。他の新しいウェアハウス・データ・ソースは、 Microsoft OLE DB オブジェクト、Microsoft Data Transaction Services ターゲット、および MQSeries メッセージ・キュー・データ (XML 文書としてフォーマットされているメッセージを含む) を組み込みます。
DB2 ウェアハウス・マネージャー・コネクター (i2 TradeMatrix BPI 用) を使用することにより、以下の作業を行えます。
DB2 ウェアハウス・マネージャー・コネクター (i2 TradeMatrix BPI 用) は、既存の入力ファイル (標準 BPI コンマ区切り変数 (CSV) 形式の) からの i2 ディメンションおよびファクト表のロード、および OLAP キューブのロードをも管理するステップを生成します。 i2 ソースのメタデータをインポートすると、データ・ウェアハウス・センターは i2 ロード・ステップのために「Processes」フォルダーを作成し、データを埋め込みます。 i2 ロード・ステップはデータ・ウェアハウス・センターによって制御されるため、いつどのようにそれらのステップが実行されるか制御することができますし、オンデマンドで実行することもできます。
DB2 ウェアハウス・マネージャー・コネクター (i2 TradeMatrix BPI 用) は、 Microsoft Windows NT または Windows 2000 で実行します。 i2 TradeMatrix ビジネス・モデル・ソースは、サポートされているどのプラットフォーム上にも配置できます。
DB2 ウェアハウス・マネージャー・コネクター (SAP R/3 用) を使用することにより、 SAP R/3 システムに保管されている SAP ビジネス・オブジェクトにアクセスして DB2 データ・ウェアハウスに格納することができます。ビジネス・オブジェクトは、ビジネス・コンポーネントとともに、 R/3 ビジネス機能に対するオブジェクト指向の視点を提供します。したがって、データ分析、データ・トランスフォーメーション、またはデータ・マイニングに DB2 とデータウェアハウスセンターの能力を使用できます。
SAP オブジェクトをクリックしてプロセス・モデラーにドロップすることにより、データウェアハウスセンターを使用したデータ抽出ステップを定義します。 SAP ソースを定義すると、キー・フィールド、パラメーター名、データ・タイプ、精度、位取り、長さ、必須パラメーターを含む、SAP オブジェクトに関するすべてのメタデータを見ることができます。 SAP ビジネス・オブジェクトに関連するすべての基本および詳細パラメーターすべても見ることができます。
DB2 ウェアハウス・マネージャー・コネクター (SAP R/3 用) は、 Microsoft Windows NT または Windows 2000 で実行します。 (Windows 2000 の場合、Microsoft の Service Pak 1 を使用することが必要です。) SAP サーバーはどのプラットフォームでも使用できます。
DB2 ウェアハウス・マネージャー・コネクター (ウェブ用) を使用することにより、 IBM WebSphere Site Analyzer (WSA) データベース、またはウェブマートからデータを抽出してデータ・ウェアハウスに格納することができます。 DB2 ウェアハウス・マネージャー・コネクター (ウェブ用) には、 WSA がウェブ・トラフィック・データをデータ・インポート (ログ・ファイル、表、およびクリックストリーム・データ) からウェブマートにコピーしたかどうかを検査するポーリング・ステップが組み込まれています。この検査が成功すると、 SQL ステップはウェブ・トラフィック・データをウェブマートからウェアハウス・ターゲットにコピーします。したがって、データ分析、データ・トランスフォーメーション、またはデータ・マイニングに DB2 とデータウェアハウスセンターの能力を使用できます。ウェブ・サイトの分析を完全にするために、 WebSphere Commerce データとウェブ・トラフィック・データを合併させることもできます。
ウェブ・トラフィック・ソースを定義した後、ウェブ・オブジェクトをクリックしてプロセス・モデラーにドロップするだけで、データウェアハウスセンターからウェブ・トラフィック・ポーリング・ステップを定義できます。
DB2 ウェアハウス・マネージャー・コネクター (ウェブ用) は、 DB2 バージョン 7.2 ウェアハウス・エージェントと同じプラットフォーム上で実行されます。それらのプラットフォームは、Windows NT、Windows 2000、AIX、および Solaris 実行環境版 です。
DB2 ウェアハウス・マネージャー・コネクターの詳細については、 DB2 バージョン 7.2 ウェアハウス・マネージャー インストールの手引き を参照してください。
データウェアハウスセンターを使用することにより、MQSeries メッセージ・キューから、 DB2 データベース視点としてデータにアクセスできるようになりました。 DB2 表関数、およびデータにアクセスする際に使用する DB2 視点を作成するためのウィザードが提供されています。 (詳細については、MQSeries アシスト・ウィザードを参照してください。) 各 MQSeries メッセージは、指定に基づいて構文解析された区切りストリングとして扱われ、結果行として戻されます。
さらに、XML 文書である MQSeries メッセージは、ウェアハウス・ソースとしてもアクセスできます。データウェアハウスセンターを使用することにより、 XML 文書についてのメタデータを MQSeries キューおよび DB2 XML エクステンダー文書アクセス定義 (DAD) ファイルからインポートすることができます。データウェアハウスセンターはこのメタデータを使用して、自動的にウェアハウス・ターゲット定義とウェアハウス・ステップを作成し、キューから XML 文書を検索します。
データウェアハウスセンターを使用することにより、OLE DB Provider から、 DB2 データベース視点としてデータにアクセスできるようになりました。 DB2 OLE DB 表関数、およびデータにアクセスする際に使用する DB2 視点を作成するためのウィザードが提供されています。詳細については、MQSeries アシスト・ウィザードを参照してください。
Data Transaction Services (DTS) パッケージは OLE DB ソースとしてアクセスできるので、ウィザードを使用して DTS パッケージの視点を作成できます。ランタイムに視点にアクセスすると、 DTS パッケージが実行し、DTS パッケージのターゲット表は作成された視点として公開されます。