データベース管理ソフトウェアは、業務計算作業の中核を成すまでに発展してきました。広帯域通信を行うインターネット時代を迎えて、多くの企業が、膨大なマルチメディア・ファイルをデータベースで保管および処理し、増大一途の量のデータを管理し、飛躍的に増加しつつあるユーザー数に対処し、絶えずパフォーマンスの改善に努め、そして次世代のアプリケーションをサポートする必要に迫られています。 DB2 ユニバーサル・データベースは、実質的に無限の拡張の可能性、マルチメディアの拡張性、業界の先端をいくパフォーマンスと信頼性、およびプラットフォームの解放性で、上記のような発展を先導してきました。
DB2 ユニバーサル・データベースは、最初のマルチメディアおよび Web 対応のリレーショナル・データベースであり、大型企業の需要を満たすのに十分強力な機能と、中規模および小規模企業で利用するのに十分な柔軟性を備えています。 DB2 ユニバーサル・データベース バージョン 7 では、次のような点でデータベースの先駆者としての弊社の役割が果たされています。
DB2 ユニバーサル・データベースは、最も需要の大きい e-business アプリケーションの原動力になります。このアプリケーションには、電子商取引、エンタープライズ・リソース・プランニング (ERP)、カスタマー・リレーションシップ・マネージメント (CRM)、サプライ・チェーン・マネージメント (SCM)、Web セルフサービス、およびビジネス・インテリジェンスなどが含まれます。これは、企業が e-business へ進出する際のデータ管理の基礎になる業界屈指の拡張の容易なデータベースであるといえます。
DB2 ユニバーサル・データベースは、より良い業務決定のためのデータ資産の活用を意味します。つまり、データ・アクセス、データ分析、および決断によって、価格の制御、新規営業活動の開拓、市場占有率の拡大、および固定カスタマーの増大を図ることが大切だということです。
DB2 ユニバーサル・データベースのデータ管理は、単に照会とアプリケーションを実行するだけではありません。ご使用のハードウェアおよび多種多様なアプリケーションで最大限のパフォーマンスを実現するためには、データを保管する場所、そこに迅速にアクセスする方法、データを喪失しないよう保護するための方法、およびデータベースを管理する方法が大切です。
DB2 ユニバーサル・データベースは、最近の多種多様なコンピューター環境における需要を満たしつづけています。つまり、地理的に互いに隔てられた各種プラットフォーム上の複数のソースを利用して、そのデータにアクセスしたりデータを統合したりするためのオープン・ソリューションを提供しつづけています。
ユニバーサル・データベースとは、積極的な意味合いの名称です。この名称は、様々な環境で様々な用途に使えるように設計された製品であることを示しており、 DB2 ユニバーサル・データベースをうまく言い表しているといえます。 DB2 ユニバーサル・データベースは、リリースが新しくなるごとに、前のバージョンの堅実な土台の上に構築されていきます。本書では、DB2 ユニバーサル・データベース バージョン 7 で導入された新しい DB2 機能と拡張機能について説明します。