Visual Warehouse の機能と DB2 コントロール・センターの単純さが組み合わせられ、ビジネス・インテリジェンス・カスタマー用の 1 つの新しいユーザー・インターフェースが用意されました。データウェアハウスセンターを使って、データ・ソースの登録とアクセス、データ抽出とトランスフォーメーション・ステップの定義、データウェアハウスへのデータの挿入、ウェアハウス管理プロセスの自動化とモニター、およびメタデータの管理と交換を行うことができます。ウェアハウス・ランチパッドを使って、関連タスクを次々にたどっていけるので、ウェアハウスに簡単にデータを挿入することができます。データウェアハウスセンターは、IBM の統合データ複製機能の特長の活用も含め、最新表示および増分の更新データ移動オプションを全面的にサポートします。統合 SQL 補助機構機能 (SQL Assist を参照) は、カスタマーが DB2 で利用可能な豊富な SQL を使って 100 を超えるトランスフォーメーションを定義するのに役立ちます。また、ユーザーは、ストアード・プロシージャー・ビルダーを使ってカスタム・トランスフォーメーション・ルーチンを作成することもできます (ストアード・プロシージャー・ビルダーを参照)。
ウェアハウジングの詳細については、データウェアハウスセンター 管理の手引き およびデータウェアハウスセンター アプリケーション統合の手引き を参照してください。
データウェアハウスセンターのウェアハウス・スキーマ・モデラーは、データウェアハウスに関連したスキーマを生成および保管するための専門ツールです。このプロセスで生成されたすべてのスキーマは、メタデータとして簡単に OLAP Integration Server (OLAP スターター・キットおよび DB2 OLAP Server の一部) に引き渡すことができます。詳細については、データウェアハウスセンター 管理の手引き を参照してください。
ユーザーは、プロセス・モデラーを使って、データウェアハウスとそれに依存するデータマートを作成および保守するのに必要なステップにグラフィック経由でリンクすることができます。従属関係、条件付き処理、および通知をすべてこのモデルに組み込むことができます。プロセスを 1 回または複数回実行するようにスケジュールすることができますが、内部または外部プロセスでトリガーされるようにすることもできます。
DB2 バージョン 7.2 では、データウェアハウスセンターによってより柔軟にウェアハウス・ターゲット表の作成と変更が行えるようになっています。ウェアハウス・ステップへの変更によって追加の列が作成されたなら、データウェアハウスセンターが自動的に新しい列をターゲット表に作成し、このステップの結果をこれら新しい列にマップするようにできます。ターゲット表の名前と表スペースを選択できるようにもなりました。
データウェアハウスセンターは Trillium へのサポートが追加されたことによってデータ品質およびクレンジング・ツールのためのツール統合ハブとしての役割が拡張されました。 Trillium はアドレス・クレンジング、マッチング、マージ、および人口統計上の増大などの処理を実行する際に使用できます。データウェアハウスセンターを使用することにより、ウェアハウス・プロセスに名前およびアドレス・クレンジング操作を組み込み、スケジュールでまたはオンデマンドで実行させることができます。データウェアハウスセンターにはすでに Vality and Evolutionary Technologies, Inc. 製のツールへの統合が提供されています。
データウェアハウスセンターでは必須フィールドが赤枠で表示されるようになっています。赤枠で表示されることにより、データウェアハウスセンター・オブジェクトを定義するために必要なデータベース名、ユーザー ID、またはパスワードなどの情報に注意が向けられるようになっています。必須情報が入力されると、赤枠が消えます。