分散リレーショナル・データベース体系 (DRDA) を実装しているデータベース・サーバーへの DB2 コネクト管理アクセスは、次のようなバージョン 7 の機能強化を活用することができます。
Solaris オペレーティング・システムのユーザー用に、 Solaris またはホスト上の DB2 データベースおよび AS/400 サーバーとの新しい通信方式が設けられています。現在、バージョン 7 では DB2 コネクトは、DCL SNAP-IX V6.1.0 for SPARC Solaris をサポートします。これまで DB2 コネクトは、 SUNLINK SNA 製品だけをサポートしていました。この新しい DCL SNA スタックは、実装の点で CS/AIX V5 に非常によく似通っています。
SUNLINK の場合は現在、CPIC API を使用するアウトバウンド接続と、 APPC API を使用するインバウンド接続がサポートされます。 DCL の場合、上記のもの以外に、SPM 高水準記述もサポートされます。詳細については、DB2 コネクト エンタープライズ・エディション (UNIX 版) 概説およびインストール を参照してください。
DB2 コネクトのこの主要機能強化で、 DB2 コネクト・ゲートウェイは 10,000 を超える並行クライアント接続を管理できるようになりました。これはまた、OS/390 および OS/400 の密結合 XA トランザクションもサポートします。
XA コンセントレーターは、 DB2 での Engine Dispatchable Unit (EDU) の作成と調整の方法に加えられた変更で構成されています。新しい Logical and Worker Agents は、複数のアプリケーションを対象に接続の均衡をとり、それによって、 X 個のクライアント・アプリケーション接続が、 N 個の EDU に多重送信できるようにします。ただし X >= N です。 EDU 数が少なくなれば、実際に必要なメモリー量が少なくなり、オペレーティング・システムのタスク切り替えのオーバーヘッドが減ります。
XA コンセントレーター機能は、新しい MAX_LOGICAGENTS データベース・マネージャー構成パラメーターを使って使用可能にします。詳細については、管理の手引き: インプリメンテーション および DB2 コネクト 使用者の手引き を参照してください。
「構成複数サイト更新 (Configure Multisite Update)」ウィザードの「接続のテスト (test connection)」機能が拡張され、リモート・インスタンスをテストできるようになりました。それ以外に、テスト・リスト内の各データベース項目に、別々のユーザーとパスワードを関連付けることができます。詳細については、DB2 コネクト 使用者の手引き を参照してください。