問題判別の手引き

第 11 章 DB2 サテライト・エディションの問題判別

DB2 サテライト・エディションでは、モバイル・コンピューティングや、 パーベイシブ・コンピューティングが可能になります。 これらのコンピューティング環境では、随時接続されているコンピューターに、 容易に更新したり中央側にある共通データと同期をとったりできる局所的な持続データがあります。

各実働サテライトに関する状況情報は、 サテライト制御データベース という中央データベースに保存されています。 状況情報には、問題報告が含まれます。 サテライト制御データベースにある状況情報を検討するには、 サテライト管理センターを使用します。

問題点が報告されている場合は、テスト・サテライト、モデル・オフィス、 およびバッチ と呼ばれるスクリプト・ファイルを使用して、 サテライトをリモートに管理し、サテライトの問題の問題判別を行います。

サテライト環境では、テスト・サテライトを使用して、グループ・バッチをテストします。 グループ・バッチは、エンド・ユーザー・アプリケーションをサポートするデータベース定義を設定し、 保守するものです。 サテライトをテスト・サテライトとして定義する方法については、 サテライト管理センターから利用できるオンライン・ヘルプで解説されています。

加えて、サテライト環境にはモデル・オフィスがあります。 これは特定のグループ内にあるテスト・サテライトの特別なメンバーです。 一般的には、グループ内に展開したエンド・ユーザー・アプリケーションのバージョンごとに、1 つのモデル・オフィスがあります。 モデル・オフィスを使用する理由として、以下のようなものがあります。

モデル・オフィスは、サテライト環境で発生した問題を解決するためのかぎです。 モデル・オフィスのコピーをテスト・サテライトとして作成できます。 そして、これらのテスト・サテライトを使用して、発生した問題を複製して解決したり、 テスト・サテライトを実働サテライトに展開する前にグループ・バッチをテストすることにより、 問題の発生を防ぐことができます。

サテライト環境での問題判別の詳細については、サテライト管理 手引きおよび解説書 を参照してください。

レプリケーションは、サテライト環境の主要な機能です。 そのため、サテライト環境で発生する問題は、レプリケーションに関係している場合があります。 レプリケーションの問題判別については、第 9 章, レプリケーションの問題判別を参照してください。


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