問題判別の手引き

OS/2 ロギング機能の使用

OS/2 ロギング機能は、ヒストリー・エラー情報をシステム・ログ・ファイル (SYSLOG) に記録します。 この情報は、OS/2 システムおよび DB2 を含むプログラムが検出したエラーについてです。 直前の 64 KB のデータのみが SYSLOG ファイルに保持されます。

この節では、エラー・ログ という用語は、 OS/2 システム・ログ (SYSLOG) に書き込みを行う OS/2 ロギング機能のことを特に指しています。

予備的な考慮事項

CONFIG.SYS ファイルは、OS/2 システム・ログ・ファイルの情報が、 ファイルにいっぱいになった時に折り返しするのか、それとも拡張するのかを指定します。 「折り返し」を指定した場合、情報がファイルにいっぱいになると、 新しいメッセージはファイルの最初から既存の情報に上書きされます。 「拡張」を選択した場合、情報がファイルにいっぱいになると、 ファイルのサイズが拡張され、新しいエラー・メッセージは、ファイルの最後に追加されます。

FFST for OS/2 ユーティリティーは、SYSLOG への書き込みも行い、FFST for OS/2 レコードには OS/2 ロギング機能を使用してアクセスできます。 詳細については、FFST for OS/2 ユーティリティーの使用を参照してください。

OS/2 ロギング機能コマンドの使用

ロギングは、CONFIG.SYS ファイルの中のステートメントによって活動化されます。 このステートメントは、OS/2 プログラムのインストール時に CONFIG.SYS に追加されます。 ロギングが使用不可にされている場合は、再び使用可能にするために、次の指示を参照してください。

ロギングのために CONFIG.SYS ファイルを修正する

アラート・ロギングを使用可能にし、ファイルにアラートを書き込むためには、 次の 2 つのステートメントを CONFIG.SYS に指定する必要があります。

RUN=d:\OS2\EPW.EXE ON
RUN=d:\OS2\EPWROUT.EXE -1

ドライブ d: は、FFST for OS/2 がインストールされているドライブを表します。 等号 (=) を、ブランク・スペースの直前または直後に置けないことに注意してください。

syslog コマンドの使用

syslog コマンドを使用して、 エラー・ログの表示やロギングの延期または再開ができます。 パラメーターなしで発行された場合、このコマンドは 「OS/2 エラー・ログ・フォーマッター」ウィンドウを表示します。 このウィンドウには、様式化された OS/2 システム・エラー・ログ・ファイルを表示し、 ロギングの延期および再開などの処置を行うメニューを提供します。

パラメーターがある場合、直接 syslog コマンドを使用して、 ロギングの延期または再開を行うことができます。 構文は次のとおりです。

>>-syslog--+----+----------------------------------------------><
           +-/s-+
           '-/r-'
 

オプション・パラメーター s はロギングを延期し、 オプション・パラメーター r はロギングを再開します。

syslog コマンドの情報については、OS/2 のコマンド行で次のように入力してください。

help syslog


[ ページのトップ | 前ページ | 次ページ | 目次 | 索引 ]