問題判別の手引き

付属のウェアハウス・プログラムの問題

この項では、付属のウェアハウス・プログラムの使用時に起きる可能性のある問題について説明し、 それを解決するための方法を説明します。

VWPRCPY を実行するステップが RC2 = 12 で失敗した

原因

VWxxxxxxxx.VWPRCPY トレース・ファイルに、FTP コマンド・ファイルを作成できなかったことを知らせるメッセージ (AS/400 error = 3021) が入っていることを確認してください。

その場合、エージェント・プロセスの実行に使われたユーザー・プロファイルには、 QIWH/FTPCMD ソース物理ファイル内にメンバーを作成する権限がありません。

処置

この問題を解決するには、 別のユーザー・プロファイルを使ってエージェントを実行するか、 またはエージェント・ユーザー・プロファイルに QIWH/FTPCMD ファイルにアクセスする権限を与えてください。

AS/400 で、VWPFTP トレースはジョブの正常完了を通知したが、データは転送されておらず、FTP メッセージ・ログもない

原因

FTP コマンド・ファイル・メンバーに提供したライブラリーまたは物理ファイル名は、 存在していないかまたは無効です。 そのため、FTP の実行は正常に完了するのに、 ファイル内のコマンド・ストリームを実行できません。 その結果、FTP はデータを転送しませんでした。 FTP メッセージ・ログも生成されませんでした。

処置

この問題を解決するには、ライブラリー、物理ファイル、 およびコマンド・メンバーが実際に存在していることを確認してください。 存在している場合、VWPFTP に渡したコマンド・ファイル・パラメーター値にタイプミスがないか調べてください。 VWPFTP トレースは、渡されたパラメーター値の一覧を表示します。

OLAP サーバー・ウェアハウス・プログラムのいずれかがルール・ファイルまたはロード・ファイルを見つけられない

データウェアハウスセンターから OLAP サーバー・ウェアハウス・プログラムの 1 つを実行しようとしましたが、 (ルールまたはロード) ファイルが見つからないというエラー・メッセージを受け取りました。

原因

ルール・ファイルまたはロード・ファイルの位置が不明です。

処置

このようなウェアハウス・プログラムを使用するステップを定義する場合、 ロード・ファイルまたはルール・ファイルが、 クライアント・ワークステーションとサーバー・ワークステーションのどちらにあるかを指定してください。 ファイルがクライアント・ワークステーションにあると指定する場合、 ウェアハウス・ソースの定義時にそのファイル名を完全に修飾 (ドライブ、 パス、ファイル名、および拡張子) してください。 ファイルはサーバー・ワークステーションにあると指定する場合、 ファイル名のみを指定し (ドライブ、パス、または拡張子を指定しません)、 そのファイルが、サーバー・ワークステーション上の正しいディレクトリーにあることを確認してください。

ユーザー定義プログラムが見つからないか、またはその実行がエラーになった

ユーザー定義プログラムを実行しようとしましたが、 そのプログラムが見つからないことを知らせるエラーか、 または他のエラーが発生しました。

原因

可能性のある原因の 1 つとして、 ユーザー定義プログラムまたはこのプログラムが利用するサービスが、 PATH ステートメントに載っていないディレクトリーにインストールされていることが考えられます。 たとえば、そのユーザー定義プログラムは、LAN ドライブにインストールされている可能性があります。 可能性のある別の原因として、 ユーザー変数として定義されている環境変数へのアクセスをユーザー定義プログラムが要求したことが考えられます。 ユーザー定義プログラムが環境変数にアクセスするには、 その環境変数はシステム変数として定義されていなければなりません。

処置

ユーザー定義プログラムが、PATH ステートメントに載っているディレクトリーにインストールされていることを確認してください。 ユーザー定義プログラムが使用するプログラムまたはサービスが入っているすべてのディレクトリーが、 PATH ステートメントにも記載されていることを確認してください。 ユーザー定義プログラムが使用するすべての環境変数が、 ユーザー変数としてではなくシステム変数として定義されていることを確認してください。

次のように、トレース・レベル設定を使って、 ユーザー定義プログラムがウェアハウス・エージェントの下でアクセスできるパスと変数を妥当性検査してください。

  1. 「ウェアハウス」フォルダーを右マウス・ボタンでクリックして、 ポップアップ・メニューで「プロパティ」をクリックします。
  2. 「トレース・レベル (Trace Level)」ページで、 「エージェント (Agent)」ボタンを使って エージェント・トレースをトレース・レベル 4 に設定します。
  3. 「OK」をクリックします。
  4. ウェアハウス・サーバーを停止してから再始動します。
  5. 失敗していた操作を実行し直します。

    AGNTxxxx.SET と AGNTxxxx.LOG という 2 つのファイルが、 エージェント・サイトで作成されます。 ここで xxxx は、エージェントのプロセス ID です。 ユーザー定義プログラムの場合、3 番目のログ・ファイル trcxxxx.log が作成されます。

  6. AGNTxxxx.SET ファイルを調べて、 パスが正しく設定されていて、すべての環境変数があることを確認します。
  7. ステップ 1〜4 を繰り返して、トレース・レベルを元の設定値に設定し直します。 0 に設定することをお勧めします。

DB2 ユニバーサル・データベースのバッチ・プログラムの使用中に問題が起きた場合、 次のように長形式の DB2 UDB CONNECT ステートメントが使われていることを確認してください。

CONNECT TO <database> USER <user ID> USING <password>

以下は使わないでください。

CONNECT TO <database>

長形式を使う理由は、ウェアハウス・エージェントはシステム・プロセスとして実行されていて、 どのユーザー情報にもアクセスできないからです。


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