この項では、データウェアハウスセンターを使ってインストールおよび構成した製品で発生するエラーについて詳述します。
DataJoiner バージョン 2 の CREATE SERVER MAPPING SQL ステートメントが、 データウェアハウスセンターがインストールされているワークステーションで失敗しました。
DB2SYSC.EXE -- Ordinal not found というメッセージが出されるか、 または SERVER MAPPING が、SQL*Net データ・アクセス・モジュールをロードできないために失敗したという意味のメッセージが出されます。
ORANT\BIN ディレクトリー内の ORA73.DLL ファイルではなく、 データウェアハウスセンターに付属している ORA73.DLL ファイルに DataJoiner がアクセスしたため、 CREATE SERVER MAPPING ステートメントは失敗しました。 この事態が起きるのは、DataJoiner がパス・システム変数を介して Oracle DLL を探索するからです。 システム・パスは、データウェアハウスセンターのインストール時に更新されて、 データウェアハウスセンターに付属している ORA73.DLL ファイルが入っているディレクトリーが組み込まれます。
パス・システム変数を更新してください。 Oracle ORA73.DLL ファイルが入っているディレクトリー (ORANT\BIN) が、 パスの先頭に指定されている (VWSWIN\IWH\ODBC32 ディレクトリーの前) ことを確認してください。
Windows NT または Windows 2000 エージェント・サイトから、 DB2 ソース・データベース、ターゲット・データベース、 またはウェアハウス・コントロール・データベースにアクセスできません。
この問題は、以下のいくつかの原因によって起きます。
以下の解決法を試してみてください。
DB2 クライアントのカタログ | ホスト DB2 のカタログと対応するかを確認 |
ノード | NNAME |
ホスト名 | TCP/IP ホスト名 |
サービス名 | データベース・マネージャー・ホスト構成の SVCENAME |
データベース名 | データベース名 |
上記の構成は正しい場合、 クライアント・ワークステーションのコマンド・プロンプトからサーバー・ワークステーションに PING してください。
PING コマンドが正常に完了した場合、 サーバーの DB2COMM 環境変数が TCPIP に設定されていることを確認してください。
PING コマンドが失敗した場合、次のようにします。
update dbm cfg using svcename your-svc
ここで your-svc は、SERVICES ファイルでのサーバーの SERVICE 名です。
ODBC 接続タイプを選択した場合、ODBC は、.odbc.ini ファイル内のデータ・ソース名と必須属性を使います。 この制御ファイルは、 ウェアハウス・エージェント・プロセスの始動に使われるユーザー ID のホーム・ディレクトリーに置かれていなければなりません。
.odbc.ini ファイルが正しいディレクトリー内にあることを確認してください。 「エージェント・サイト (Agent Site)」ノートブックの「パラメーター (Parameters)」ページで、 ウェアハウス・エージェント・プロセスを始動するのに使うユーザー ID が見つかります。
また、.odbc.ini ファイル内でデータ・ソースが正しく定義されていることも確認してください。
TCP/IP を使って、DB2 コネクト (Windows NT 版または Windows 2000 版) ワークステーションから AS/400 に接続しようとしました。
この構成はサポートされていません。
TCP/IP を使ってクライアント・ワークステーションから DB2 コネクト (Windows NT 版または Windows 2000 版) ワークステーションへの接続を試みてから、 APPC を使ってホストへの接続を試みてください。 詳細を知るには、DB2 コネクト (Windows NT 版または Windows 2000 版) ワークステーションで次のようなトレースを実行してください。
db2trc on -1 8000000
db2trc dmp db2.trc
db2trc off
Sybase ウェアハウス・ソースに (表定義のインポートまたはステップの実行のために) 接続しようとしましたが、 Sybase オープン・クライアント・コンテキストで障害が起きたことを示すエラーを受け取りました。
このエラーは、ウェアハウス・エージェントを実行している環境における問題が原因で起きることがあります。
ウェアハウス・エージェントと Sybase クライアントが、 言語環境の設定で対立していないことを確認します。 また、Windows NT または Windows 2000 エージェントを使用する場合、 システム・プロセスとしてではなく、ユーザー・プロセスとして、 ウェアハウス・エージェント・デーモンまたはウェアハウス・サーバーを実行してください (デフォルト・エージェントを使う場合)。
言語環境の設定を確認および変更するには、次のようにします。
AIX および Solaris 操作環境エージェントの場合、LANG および LC_ALL 環境変数に指定されている値が、 locale.dat ファイルのすべての該当セクションにも定義されている (たとえば [SUN] や [SUN_SRV4]) ことを確認します。 locale=xx_xxx 項目が、このファイル内の locale=C,.... 項目よりも前にあることを確認します。
環境変数は、/usr/lpp/db2_07_01/bin/IWH.environment または /opt/IBMdb2/V7.1/bin/IWH.environment にあります。
Windows NT ウェアハウス・エージェント・デーモンまたはウェアハウス・サーバーをユーザー・プロセスとして実行するには、以下のようにします。
「サービス」ウィンドウがオープンします。
「サービス」ウィンドウがオープンします。
「サービス」ウィンドウがクローズします。
Windows 2000 ウェアハウス・エージェント・デーモンまたはウェアハウス・サーバーをユーザー・プロセスとして実行するには、 以下のようにします。
「サービス」ウィンドウがオープンします。
このメッセージが表示されるのは、FTP サーバー・システムが NAMEFMT コマンドをサポートしていない場合です。 NAMEFMT コマンドは AS/400 固有の FTP サブコマンドです。
このメッセージが表示されても問題はありません。 無視することができます。
データウェアハウスセンター用の別売りの ODBC ドライバーを使用していますが、 ウェアハウス・サーバーまたはウェアハウス・エージェントが応答しません。
データウェアハウスセンターに付属しているもの以外の ODBC ドライバーでは、 多くの場合、ユーザーまたはアプリケーションがそのソースのいずれかに接続しようとすると、 通知、警告、またはエラーのメッセージが出されます。 データウェアハウスセンターは、 バックグラウンドのシステム・プロセスとして実行されるので、メッセージは表示されません。 しかし、ODBC ドライバーは、メッセージに対するユーザーの応答を待ちます。
データウェアハウスセンターの使用時にこのような症状が出た場合、 ODBCTEST ツールを使って接続をテストしてください。 コマンド行に以下のコマンドを入力して ODBC ソースに接続してください。
ODBCTEST <system dsn name> <odbc user ID> <password>
ここで <odbc user ID> は、 データベースに接続するのに使用する ODBC ユーザー ID であり、 <password> は、ODBC ユーザー ID のパスワードです。
ODBCTEST ツールは、コマンド・ウィンドウにメッセージを書き込みます。 ODBC 関連のメッセージが表示されたら、ODBC メッセージの説明に従って処置を行うか、 またはデータウェアハウスセンターに付属の ODBC ドライバーを使用してください。