この問題は、データウェアハウスセンターの使用中に起きることがあります。
このエラーでは、次のようなメッセージ情報が表示されます。
Return code = 6106 Message = 6117 Method VWSocket::Send Secondary Code = 10061 System Message = 10061
データウェアハウスセンターのコンポーネントが、別のデータウェアハウスセンター・コンポーネントと通信できません。 このエラーが最もよく起きるのは、エージェント・デーモンが実行中でないために、 ウェアハウス・サーバーがエージェント・デーモンと通信できない場合です。
Windows NT では、 Windows NT の「コントロール パネル」をオープンし、 「サービス」アイコンをダブルクリックします。 Windows 2000 では、「コントロール パネル」をオープンして、 「管理ツール」−>「サービス」をクリックします。 サービスのリストをスクロールダウンして、 「ウェアハウス・サーバー (Warehouse Server)」、 「ウェアハウス・ロガー (Warehouse Logger)」、 および「ウェアハウス・エージェント (Warehouse Agent)」を見つけます。 サービスが停止していれば始動してください (サーバーとロガーはリンクされているので、一方を始動すれば両方とも始動します。)
また、Windows NT または Windows 2000 で netstat コマンドを使って、 ウェアハウス・エージェント・デーモン、ウェアハウス・サーバー、 およびウェアハウス・ロガーの状態を判断することもできます。 活動中のサービスをすべて表示するには、以下のコマンドを入力します。
netstat -a
サービスが活動中かどうかを調べるには、次のようにします。
UNIX では、ウェアハウス・エージェント・デーモンが活動中かどうかを確認するには、 以下のコマンドを入力します。
ps -ef | grep vwd
ウェアハウス・エージェント・デーモンが活動中の場合に、 その割り当てポートでこのデーモンが listen 中かどうかを確認するには、 以下のコマンドを入力します。
netstat -a | grep vwd
データウェアハウスセンターと AS/400 エージェントは、 互いに通信するには同じ TCP/IP ポート項目を使用しなければなりません。 Windows NT のサービス・ファイル内のポート番号を変更したが、AS/400 で同じ変更を行わない場合 (またはその逆の場合)、 データウェアハウスセンターと AS/400 エージェントの通信は失敗します。
データウェアハウスセンターは、番号ではなく名前でポートを参照します。 データウェアハウスセンターは、インストール時にポート番号に名前を割り当てます。 Windows NT または Windows 2000 ではデータウェアハウスセンターは、 ポートの割り当てをサービス・ファイルに書き込みます。 AS/400 ではデータウェアハウスセンターは、WRKSRVTBLE コマンドを使ってポートの割り当てを保管します。 デフォルトではデータウェアハウスセンターは、次のポートを使用します。
該当するポート番号がすでに別のアプリケーションで使われている場合だけ、 そのポート番号を変更してください。 Windows NT または Windows 2000、または AS/400 でポート番号を変更する場合、 必ずもう一方のオペレーティング・システムでも対応する番号を変更してください。
データウェアハウスセンターの実行中にウェアハウス・ロガーが停止すると、ビープ音が 5 回鳴ります。 次のメッセージが表示されることがあります。
There are no log records to display
このメッセージが表示されるのは、 ウェアハウス・コントロール・データベース用の DB2 ログがいっぱいになったためと考えられます。
この問題を解決するには、 ウェアハウス・コントロール・データベースの 1 次または 2 次ファイルの数を増やしてください。
このメッセージが表示されない場合、IBM Software Support に連絡してください。
ステップのプロモートは停止しますが、 データウェアハウスセンターの他の部分にはこれまでどおりアクセスすることができます。
ウェアハウス・エージェントが、ターゲットでロック待機状態になっています。
ウェアハウス・エージェント・ワークステーションを解放する必要があります。 それには、次のようにします。
DB2 LIST APPLICATIONS
ロックされたエージェント用の DB2 エージェント ID が示されます。
DB2 FORCE APPLICATIONS (XXX)
ここで XXX は、ソース用の DB2 エージェント ID です。
ウェアハウス・エージェントから応答がないか、 またはソースまたはターゲット・データベースに接続できません。
この問題が起きる原因は、次のようにいくつかあります。
次の解決法を試してみてください。
ipaddress hostname.domainname
さらに、エージェント・サイトからウェアハウス・サーバーに、およびその逆方向に、PING する必要があります。
現在他の TCP/IP サービスがそれらのポート番号を使用している場合、 データウェアハウスセンターの TCP/IP サービスに割り当てられているポート番号を、 現在使われていないポート番号に変更します。 エージェント・サイトとサーバー・ワークステーションの両方のポート番号を変更します。
データウェアハウスセンターが処理を停止しました。 現在実行中のエディションの「進行中の作業 (Work In Progress )」ウィンドウでの状況の変更はありません。
同時にターゲット表を更新しようとするウェアハウス・エージェントの数が多すぎるため、 ターゲットはロックされています。
データベース構成パラメーター LOCKS TIMEOUT を変更してください。 デフォルト値は -1 ですが、これは DB2 が無限に待機することを意味します。 ロッキングで問題が生じた場合、DB2 コントロール・センターまたは DB2 コマンド行プロセッサーを使って、 待ち時間を 30 秒に設定してください。
データウェアハウスセンターが DB2 AS/400 用の表にアクセスできません。
AS/400 でデータウェアハウスセンター (Windows NT 版) を使用すると、いくらかの問題があります。 以下に例を示します。
DB2 サーバーの修正パック US8125D またはそれ以降を適用してください。
ソース表が、BINARY WITH PRECISION と定義されたフィールドの入った AS/400 ファイルである場合に、 そのフィールドのデータ型が INTEGER として DB2 AS/400 用から戻されます。
これは AS/400 での永続的な制約事項です。 この制約事項のため、BINARY WITH PRECISION データの小数部分は切り捨てられます。
ステートメントを処理するために使える十分な記憶域がアプリケーション・ヒープ中にありません。
ウェアハウス・コントロール・データベース用のアプリケーション・ヒープ・サイズを増やす必要があります。 DB2 ユニバーサル・データベース 概説およびインストール を参照してください。
この項では、データウェアハウスセンターが戻りコード 7356 を表示する原因となる問題をいくつか説明します。
バージョン 4 リリース 2 より前のリモート AS/400 システムから、 新規のウェアハウス・ソースに表定義をインポートしようとすると、 以下のメッセージを受け取ることがあります。
An agent's processing of a command of type <command type> failed for edition <edition number> of step <step name>.
以下の 2 次戻りコードも表示されます。
Method = VWabsCommand::ExecuteOnce Secondary Code = 8515 System Message = Section number 500 not valid. Current high section number is 200.
Message . . . . : Section number 500 not valid. Current high section number is 200. Reason 4.
このエラーが発生するのは、SQL コール・レベル・インターフェースの SQL パッケージが、 現行バージョンよりも古い場合です。 SQL パッケージは、インポートを要求されたシステムに対してリモートであるシステムの QGPL ライブラリー内に置かれています。
このエラーが発生するのは、SQL コール・レベル・インターフェースの SQL パッケージが、 現行バージョンよりも古い場合です。 SQL パッケージは、インポートを要求されたシステムに対してリモートであるシステムの QGPL ライブラリー内に置かれています。
この問題を解決するには、次のようにします。
DLTSQLPKG SQLPKG(QGPL/QSQCLI*)
そのインポート時に、コール・レベル・インターフェースの新規の現行 SQL パッケージが作成されます。
文字コード・セット識別子 (CCSID) は、1 つ以上のコード・ページおよび文字セットの集合と、 その文字セットのエンコード方式の ID です。
ターゲット表を作成するのに指定したステップをテスト・モードにプロモートすると、 文字およびグラフィックの列は、プロモート操作時にターゲット表を作成するジョブの CCSID で作成されます。 そのステップを実行したときに、実際の CCSID がウェアハウス・ソースから取り出されます。 文字またはグラフィック・データを抽出するステップの場合に、 そのステップのプロモート時に作成したデフォルト CCSID が実際の CCSID に一致しないとエラーが起きます。 このエラーが起きると、以下のメッセージを受け取ります。
Message ID . . . . . . : SQL0330 Severity . . . . . . . : 30 Message type . . . . . : Diagnostic Date sent . . . . . . : aa/aa/aa Time sent . . . . . . : bb:bb:bb Message . . . . : Character conversion cannot be performed.
aa/aa/aa は、メッセージの送信日付です。
bb:bb:bb は、メッセージの送信時刻です。
文字および漢字タイプ・データの個々の列の AS/400 CCSID を保存しておくには、 その CCSID を使ってターゲット表を作成してから、プロセス・モデラー内のステップにそのターゲット表をリンクした後で、 そのステップをプロモートしてください。
ターゲット表がジャーナルされていないと、戻りコード 7356 が表示されます。 これが問題であることを確認するには、AS/400 エージェントのジョブ・ログを調べてください。
次のメッセージが表示されます。
CPF4328 Member nnnnnnnnnn not journaled to journal *N
ここで nnnnnnnnnn はファイル / 表の名前です。
この問題を解決するには、ターゲット表がジャーナルされていることを確認してください。
DB2 (MVS 版) バージョン 4 リリース 1 をソースとして使ったステップのプロモーションで、 データウェアハウスセンターがハングしたように見えることがあります。 この問題が起きるのは、IWH2AGNT ジョブが無限の ICFW 待ち状態に入ったからです。
IWH2AGNT ジョブが問題の原因であることを確認するには、次のようにします。
この問題を解決するには、次のようにします。
データウェアハウスセンターに変更を加える必要はありません。
DB2 (OS/390 版) をウェアハウス・ターゲットとして使ってステップをテスト・モードにプロモートしたときに、 そのプロモーションが失敗して、以下のメッセージが戻されることがあります。
この問題が起きるのは、 データウェアハウスセンターが DB2 (OS/390 版) のデフォルト・データベースと表スペース内にターゲット表を作成しようとしたときに、 デフォルト表スペースがすでにいっぱいになっているか、 またはご使用のユーザー ID だけに制限されている場合です。
この問題を解決するには、以下の 2 とおりの方法があります。
データベースと表スペースを作成し終わったら、以下の作業を行ってください。
長い名前でステップを作成しようとすると、 データウェアハウスセンターから「Could not retrieve the step RC-3142」というメッセージを受け取ります。
このエラーが起きるのは、日本語 (2 バイト言語) のオペレーティング・システムの場合です。 他の 2 バイト・ワークステーションでも起きる可能性があります。 ステップ名には、80 字の長さか、または 40 字の 2 バイト文字しか使えません。
名前の長さを短縮してください。 長い名前のバージョンのステップ用のデフォルト表を作成するようにデータウェアハウスセンターに要求していた場合、 メタデータ内にある表定義を削除してください。
ウェアハウス・エージェントを処理するデータウェアハウスセンター コントロール・インターフェースの機能を使用しているときに、 ウェアハウス・サーバーがウェアハウス・エージェントを作成できないか、 またはウェアハウス・エージェントから有効な応答を受信しなかったというメッセージを受け取りました。 (メッセージ番号は DWC07183 です。)
このエラーで最もよくある原因は、TCP/IP 構成が誤っているか、 またはウェアハウス・エージェントの始動 / 停止のタイムアウト値が小さすぎるということです。 また、システム・リソースが小さすぎてウェアハウス・エージェント・デーモンがウェアハウス・エージェントを作成できない場合か、 またはウェアハウス・エージェントの実行可能ファイルが欠落または破損している場合にもこのエラーが起きます。
よく起きる TCP/IP 構成エラーの 1 つとして、 ウェアハウス・エージェントを実行するサイトで、 ウェアハウス・サーバー・ホスト名が認識されていない場合があります。 ウェアハウス・サーバーとウェアハウス・エージェントは、 互いに相手のホスト名を使用できなければなりません。 エラー DWC07183 が起きるのは、 ウェアハウス・サーバーの完全修飾ホスト名 (たとえば mymachine@www.ibm.com) が、 エージェントを実行するサイトで認識されていない場合です。
ホスト名を確認するには、PING コマンドを使ってサーバーを PING してください。 PING が失敗したら、以下のいずれかの問題が原因です。
ウェアハウス・エージェントの始動 / 停止タイムアウト値で、 ウェアハウス・エージェントが始動するまでウェアハウス・サーバーが待機する時間が決まります。 以下の場合は始動 / 停止のタイムアウト値を大きくする必要があるかもしれません。
ウェアハウス・エージェントの始動 / 停止タイムアウト値を大きくするには、以下のようにします。
始動 / 停止タイムアウト値を大きくすると、 ウェアハウス・サーバーがタイムアウトになるまで待機する時間が長くなります。 タイムアウトが起きるのは、 ウェアハウス・エージェントが始動できないときと、 ウェアハウス・サーバー・ワークステーションとエージェント・サイトとの間のネットワークが停止した場合です。
「進行中の作業 (Work In Progress)」ウィンドウの「スケジュール (Scheduled)」および「完了 (Completed)」列の日時が誤っています。
ご使用の Windows NT または Windows 2000 のシステム・クロックの設定が誤っています。
「コントロール パネル」の「地域」アプリケーションをオープンして、 クロックを正しい時刻と日付に設定してください。 時間帯も正しく設定してください。
DB2 アプリケーションのヒープとパッケージのキャッシュのデフォルト値は、 限られた数のステップしか処理することができません。
DB2 アプリケーションのヒープとパッケージのキャッシュに割り振られている記憶域が十分ではありません。 データベースのデフォルト設定は次のとおりです。
DB2 アプリケーションのヒープとパッケージのキャッシュのデフォルト設定を以下のように変更してください。
Microsoft Access を使用するステップを繰り返し実行しようとしましたが、 そのたびにステップは失敗しました。
このエラーが発生する原因としては、以下のいくつかがあります。
たとえば、Access データベース内の MEMO テキスト・フィールドからデータにアクセスして、 そのデータをステップ内の LONG VARCHAR フィールドに入れようとしました。 この場合には Left() 関数を使用しなければなりません。 Microsoft Access では、Substr() 関数の代わりにこの関数がサポートされています。
次の解決法のいずれかを試してみてください。
Microsoft Access でサポートされている ANSI SQL データ型のマッピングの場合、 Microsoft Access の「トピックの検索」ウィンドウをオープンし、 「検索」タブの「これに相当する ANSI (Equivalent ANSI)」を見つけてください。 「これに相当する ANSI SQL データ型 (Equivalent ANSI SQL Data Types)」というタイトルのヘルプ・トピックが見つかります。
Microsoft Excel 95/97 ODBC ドライバーを使って、 ウェアハウス・ソースとしての Excel スプレッドシートにアクセスしようとしたら問題が起きました。 データウェアハウスセンターを使ってソースにアクセスすると、 スプレッドシート内の各ワークシートごとに表名の末尾に $ が付けられるか、 または ODBC OLE エラーを受け取ります。
ODBC ドライバーは表名を生成しています。
スプレッドシート内のワークシートごとに名前付きの表を作成してください。
ワークシートごとに名前付きの表を作成するには、次のようにします。
これで、「システム表の組み込み (Include system tables)」チェック・ボックスを選択しなくても、 ウェアハウス・ソースの定義時に表をインポートできるようになりました。
データウェアハウスセンターの ODBC テキスト・ファイル・ドライバーを使用したか、 またはウェアハウス・プログラムを使ってファイルにアクセスしようとしましたが、 ファイルが見つからないまたは指定ドライブにアクセスできないというエラーを受け取りました。 この問題は、Windows NT または Windows 2000 でのみ発生します。
ウェアハウス・エージェントは、ファイルにアクセスできません。 そのファイルは、ユーザー ID とパスワードを必要とするリモート・システム上か、 または LAN ドライブ上に保管されている可能性があります。
使おうとしているファイルがローカル・ドライブ上にあることを確認するか、 または「サービス」フォルダー内のウェアハウス・エージェント (デフォルト・エージェントを使う場合はウェアハウス・サーバー) の設定を変更して、 このエージェントが、システム・プロセスとしてではなく Windows NT または Windows 2000 ユーザーの代わりに稼働するようにしてください。
Windows NT でシステム・プロセスとしてではなくユーザー・プロセスとしてサービスを実行するには、 以下のようにします。
Windows 2000 では、「スタート」−>「設定」−>「コントロール パネル」−>「管理ツール」−>「サービス」をクリックします。
サービスの実行を代行する Windows NT ユーザーを選択します。
Windows 2000 でシステム・プロセスとしてではなくユーザー・プロセスとしてサービスを実行するには、 以下のようにします。
「サービス」ウィンドウがオープンします。
グリッド内の列の幅を広げてその列を編集しようとしたとき、 グリッド内に第 1 列が見あたりませんでした。
たとえば、「プログラム」ノートブックの 「パラメーター (Parameters)」ページで「パラメーター・テキスト (Parameter Text)」列を編集すると、 「パラメーター名 (Parameter Name)」列はそのグリッド内には表示されなくなります。
グリッド内の複数の列を結合した幅が、列の表示域より広くなりました。
欠落している列は存在していますが、表示されていないだけです。 左右の矢印キーを押して、欠落した列にスクロールしてください。