問題判別の手引き

ps コマンドの使用によるプロセス状況の表示

ps コマンドは、UNIX ベースのシステム・コマンドで、 活動プロセスのプロセス状況情報を (標準出力に) 戻します。 このコマンドを使用して、実行されている DB2 プロセスと、 そこにあると予想される DB2 プロセスとの相違を見つけることができます。 (DB2 プロセスについては、第 14 章, DB2 プロセス・モデルを参照してください。)

フラグは、各活動プロセスについて、表示される情報のタイプを制御します。 また、フラグは同時に適用して、累積効果を生み出すことができます。 詳細については、システム・コマンド・プロンプトに man ps コマンドを入力してください。

例: インスタンス ID "svtdbm" のすべてのプロセスを表示するには、 次のように入力します。 ps -fu svtdbm

以下に、このコマンドの代表的な出力の例を示します。 (DB2 エンタープライズ拡張エディションの場合、追加プロセスがあることに注意してください。)
svtdbm (1)  5112 (2) 27894 (3)  0 10:48:17 (4)     -  0:00 db2ipccm (5)
svtdbm   6135 27894   0 10:48:17      -  0:00 db2gds
svtdbm  14329 27894   0 10:48:17      -  0:00 db2resyn
svtdbm  15356 27894   0 10:48:17      -  0:00 db2snacm (6)
svtdbm  18682 27894   0 10:48:17      -  0:00 db2tcpcm (6)
svtdbm  27894 31989   0 10:48:17      -  0:00 db2sysc (7)
svtdbm  33275 27894   0 10:48:17      -  0:00 db2tcpim (6)
svtdbm  39939 18682   7 10:48:19      -  0:00 db2agent
svtdbm  56074 34761   2 10:48:37 pts/10  0:00 db2

凡例:

(1)
インスタンス ID。

(2)
プロセス ID (pid)。

(3)
親プロセス ID。

(4)
タイム・スタンプ。

(5)
プロセス名。 プロセス名の説明については、 第 14 章, DB2 プロセス・モデルを参照してください。

(6)
通信の listener (この例では、APPC および TCP/IP の listener、 および TCP/IP 割り込みマネージャー)。

(7)
システム制御装置プロセス。

AIX および SCO OpenServer 以外の UNIX ベースのシステムの場合、 すべてのサーバー・サイドのプロセス (たとえば、エージェント、ログ機能、ページ・クリーナー、 事前取り出し機能など) に対して表示されるのは db2sysc プロセスだけです。 Solaris の場合、これらのサイド・プロセスは、/usr/ucb/ps axw コマンドを使用して見ることができます。


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