問題判別の手引き
この節では、
DB2 コネクトを使用してホスト・データベースに接続しようとしているときにユーザーが直面することが多い問題を扱う方法について説明しています。
以下のトピックを扱います。
クライアントをインストールして初期接続できたものの、
その後に接続に関する問題が起きる場合、
問題の範囲を狭めるため最初に以下のチェックリストを使用してください。
ホスト・セッションを確立できますか?
- [ ]
- ホスト接続の問題判別を参照してください。
- [ ]
- 通信プロトコルに問題がある場合には、
第 3 章, クライアント上での問題判別を参照してください。
特殊なまたは普通でない操作環境がありますか?
- [ ]
- 新しいアプリケーションを使用していますか?
- [ ]
- 新しいプロシージャーを使用していますか?
- [ ]
- アプリケーションまたはシナリオが前回正常に実行された後、
ソフトウェア製品またはアプリケーションで変更されたものがありますか?
- [ ]
- アプリケーション・プログラムの場合、
どのアプリケーション・プログラミング・インターフェース (API) を呼び出しますか?
- [ ]
- そのソフトウェアまたは通信 API を使用する他のアプリケーションを、
ユーザーのシステムで実行したことがありますか?
- [ ]
- システムに影響を与える可能性のある変更を最近行いましたか?
たとえば、保守を適用しましたか?
関係のある診断情報がありますか?
- [ ]
- SQL メッセージまたは SQL 状態が戻されましたか?
SQL 状態または SQL コードを調べるには、メッセージ解説書 を参照してください。
- [ ]
- 特に SQLCA 情報については、サーバー上の db2diag.log ファイルを検査してください。
詳細については、初期障害データ捕そく機能を参照してください。
DB2 コネクト エンタープライズ・エディション ゲートウェイがサポートする接続の数を変更するには、以下のようにします
- モード定義内のセッション限度を変更します。
- VTAM 内の DB2 サブシステムのセッション限度を APPLID 定義に定義します (DB2 (MVS/ESA 版) および DB2 (VM 版) のホスト・セッションの場合)。
- DB2 (MVS/ESA 版) の場合、DSNZPARM データ・セットの MAXDBAT パラメーターを変更します。
- DB2 データベース管理プログラム構成パラメーター maxagents で指定されたデータベース管理プログラム・エージェントの最大数を確認します。
VTAM と Communications Server は、
許可される DRDA 接続の数を折衝します (最小数は 2 です)。
DB2 (MVS/ESA 版) は、DSNZPARM データ・セットに定義された接続数しか許可しません。
オペレーティング・システムおよび通信製品は、
DB2 コネクト・セッションの認証に影響を与えることがあります。
詳細については、管理の手引き: インプリメンテーション を参照してください。
以下のことに注意してください。
- 症状
- DB2 コネクト・クライアントが DCS 認証を使用して DB2 (MVS/ESA 版) に接続しようとしているときに、SQL1403N メッセージが出されます。
- 推定原因
- DB2 (MVS/ESA 版) でシステム表が正しくセットアップされておらず、
着信要求を処理できません。
- 処置
- SYSIBM.SYSLUNAMES および SYSIBM.SYSUSERNAMES 表の項目が正しいことを確認してください。
詳細については、DB2 コネクト エンタープライズ・エディション (OS/2 および Windows 版) 概説およびインストール にある MVS サーバー・ワークシートを参照してください。
- 症状
- クライアントが DB2 コネクトを使用して DB2 (MVS/ESA 版) に接続しようとしているときに、SQL1402N および SQL30082N メッセージを受け取りました。
- 推定原因
- 確立したクライアント、DB2 コネクト、およびサーバーの間のセキュリティー認証が正しくありません。
- 処置
- DB2 コネクト エンタープライズ・エディション ゲートウェイ上で DCS 認証を指定してください。
OS/2 サーバーでの SERVER 認証を使用する場合、
ユーザー名とパスワードが OS/2 サーバー上にも定義されていることを確認してください。
コントロール・センターは常に SERVER 認証を前提としているため、
他の認証タイプを設定するにはコマンド行プロセッサーを使用しなければならないので注意してください。
- 症状
- Windows クライアントがホスト・データベースに接続しようとすると、
SQL30073N メッセージを戻りコード X'119C' とともに受け取ります。
- 推定原因
- 以下のいずれかの理由で、ホストはクライアントが使用するコード・ページを認識していません。
- ホストがクライアントの使用するコード・ページをサポートできない。
- ホストがそのコード・ページをサポートするようセットアップされていない。
- ホストに PTF を適用することが必要である。
- 処置
- 可能であれば、ホスト上で必要なコード・ページをサポートできるようにしてください。
サポートできない場合、
クライアントの構成内で DB2CODEPAGE キーワードを使用して予備手段を講じてください。
詳細については、
DB2 コネクト エンタープライズ・エディション (OS/2 および Windows 版) 概説およびインストール の各国語サポートの構成に関する節を参照してください。
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