問題判別の手引き

表スペースの使用方法

DB2 ユニバーサル・データベースが表スペースを OFFLINE 状態にしてしまう問題を解決したら、 以下のステップを実行して、ONLINE 状態に戻してください。

  1. すべてのアプリケーションを切断してから、 再度データベースに接続する。 これで、表スペースが正常な状態に戻り、OFFLINE 状態から出ることができます。
  2. ALTER TABLESPACE ... SWITCH ONLINE ステートメントを使用して、 データベースの残りの部分が立ち上がっており、展開されている間に、 表スペースを立ち上げます。

RESTART ... DROP PENDING TABLESPACE

正常なデータベースの再始動
RESTART DATABASE database-alias 
   [USER user-name [USING password]]
   [DROP PENDING TABLESPACES tablespace-name1,
      tablespace-name2, tablespace-nameN]

循環ログの場合、 損傷したか、欠落している表スペース (一時的であっても永続的であっても) があると、 データベースの再始動が失敗します。 これらの表スペースが失われても、 データベース管理プログラムにデータベースを正常に再始動させるよう明示的に指示することによって、DROP PENDING TABLESPACES オプションを使用することができます。

コンテナーの問題のためにデータベースの再始動が失敗した場合は、 問題があった表スペースの名前のリストを db2diag.log ファイルで調べることができます。

データベースに一時表スペースが 1 つしかなく、 それが DROP PENDING 状態にある場合は、 データベースが正常に再始動した後で新しい一時表スペースを作成する必要があります。

単一ノードでのデータベースの再始動

データベースが MPP システム内の 1 つのノードでしか再始動されていない場合、 それ以降のデータベース照会の際に、 データベースを他のノードでも再始動する必要があることを示すメッセージが返されます。 これが必要なのは、照会が関係するノード上のデータベース区画も再始動する必要があるからです。 すべてのノードでデータベースを再始動すると、 この問題は解決します。

RESTART ... DROP PENDING 状態の表スペース

再始動の処理中に、RESTART DATABASE コマンドの DROP PENDING オプションで指定された表スペースのコンテナーに問題が発生すると、 問題のあった表スペースは、再始動の実行後に DROP PENDING 状態に入れられます。

表スペースが一度 DROP PENDING 状態に入ると、ドロップ以外の操作は行えなくなります。

表スペースの DROP PENDING 状態は、循環ログにのみ適用されます。

表スペースの使用方法

DROP TABLESPACE を使用すると、 他の表スペースと表を共有する表スペースをドロップすることができます。

表スペースのドロップ
いくつかの DMS 表スペースにまたがる表を含む表スペースをドロップすることができます。 たとえば、同じ表に属する長いデータ、索引、および正規のデータが、 それぞれ違う DMS 表スペースに保管されている場合、 上記のコマンドを使用して、関連する表スペースを一度にドロップすることができます。

1 つまたは複数の表スペース名を含むリストの受け入れ
DROP TABLESPACE ステートメントでは、1 つまたは複数の表スペース名 (コンマで区切る) のリストを受け入れます。 リスト内にあるドロップする表スペースの 1 つに、 別の表スペースにまたがるデータが含まれている場合、 その表スペースもリストに含める必要があります。 それらの表スペースはドロップできないため、エラーが返されます。

RESTART ... DROP PENDING

DB2 ユニバーサル・データベース バージョン 6 には、 循環ログで役立つ新しい表スペースの状況があります。 ログの保存では、現行の論理が変更されずにそのまま適用されます。 ただし、循環ログでは、次の 2 つの状況を考慮する必要があります。

破損回復が必要な場合
表スペースを修正できる場合は、 その後の再始動も正常に実行できます。 しかし、修正できない場合、 表スペースは再始動の後に DROP PENDING 状態に入ります。 DROP PENDING 状態は、 必要であれば複数の表スペースに適用することも可能です。 この変更を行うには、RESTART コマンドに新しいオプションが必要になります。

db2 RESTART sample [USER user1 [USING passwd]]
   [DROP PENDING TABLESPACES (tsname1, tsname2, ...tsnameN)]

破損回復が必要でない場合
表スペースが整合性のある状態に保たれている場合、 新しい CONNECT を行うと、通常通りに表スペースをオンラインにしようとします。 表スペースのロールフォワードが正常に行われると、OFFLINE 状態はドロップされます (適用できる場合)。


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