問題判別の手引き

クライアント接続性の概説

この節は、DB2 サーバーに DB2 クライアントを接続する方法の概説です。 この情報は、接続性の問題がよく起きる分野を理解する上で役立ちます。

クライアント・ワークステーションは、 通信プロトコル (たとえば、TCP/IP、APPC、名前付きパイプ (NPIPE)、NetBIOS、または IPX/SPX) を介して DB2 サーバーに接続されます。 この接続によって、アプリケーションがクライアント上で実行したり、DB2 と対話できるようになります。 アプリケーションには、たとえばロータス アプローチ、Microsoft Access、 またはユーザー作成のアプリケーションなどが挙げられます。

アプリケーションは、データベースにアクセスする必要がある場合に、CONNECT ステートメントを使用します。 CONNECT ステートメントに指定したデータベース別名は、 クライアントのデータベース・ディレクトリー にある項目を参照します。 この項目には、以下に示す重要な要素が含まれます。

ノード・ディレクトリー は、 データベースが物理的にどこにあるかを示します。 各ノード・ディレクトリー項目は、 データベースに接続するために使用するネットワーク通信プロトコル、 および接続を確立するために必要なプロトコル・パラメーター値を指定します。

データベース・ディレクトリーおよびノード・ディレクトリーは、 データベースが物理的にどこにあるかにかかわらず、 データベースへのアクセスがユーザーおよびアプリケーションに透過的であるようにします。 データベースがクライアント上で正しくカタログ化されている場合、 ローカル・データベース別名が分かっていれば、そのデータベースに接続することができます。

カタログ・ノード番号は、 CREATE DATABASE ステートメントが出された、db2nodes.cfg ファイル内で定義されているとおりにノードを表します。 データベースのすべてのシステム・カタログ表は、 指定されているそのノードにあります。

データベースおよびノード・ディレクトリー内の情報の保守に関する詳細については、 ご使用のプラットフォーム用の概説およびインストール を参照してください。

上記のディレクトリーだけでなく、DB2 サーバーへのクライアント通信には以下のものも必要です。

クライアント接続性の詳細については、 ご使用のプラットフォーム用の概説およびインストール を参照してください。

クライアント接続性ツール

DB2 をインストールした後、 以下のツールを使用して、 サーバー上にあるデータベースにクライアントを接続することができます。

通信のセットアップ
サーバー・インスタンス (リモート UNIX ベースの環境を含む) の通信をセットアップします。 サーバー・インスタンスの通信を更新するには、 コントロール・センターでそのインスタンスを選択し、 ポップアップ・メニューから「通信のセットアップ (Setup Communications)」を選択します。

注:通信プロトコル・スタックが事前にセットアップされている必要があります。

クライアント構成アシスタント
データベースへの接続を定義するのを助け、アプリケーションがデータベースを使用できるようにします。

別の方法として、コマンド行プロセッサーを使用して UNIX ベースの環境のクライアントをセットアップします。 CATALOG DATABASE および CATALOG protocol NODE コマンドについては、 コマンド解説書 を参照してください。

詳細については、概説およびインストール を参照してください。


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