DB2 は、重大なエラーおよび警告条件をシステム・エラー・ログ (syslog) ファイルに記録します。 これらの項目は通常、db2diag.log にあるデータのサブセットです。 ただし、例外として、DB2 データベース管理プログラムが db2diag.log に書き込むことができなかった重大なエラーは含まれません。 そのようなエラーが生じた場合、syslog ファイルを見ることをお勧めします。
エラーまたは警告条件を引き起こした関数および優先順位に基づいて、 項目が syslog に追加されます。 たとえば、システム・セキュリティー、カーネル、 およびシステム・デーモンによって、項目が記録されることがあります。
優先順位は、メッセージの緊急度を示します。 メッセージ優先順位を、 上位優先順位から下位優先順位の順に以下に示します。
DB2 は、非常に重大な状況 (たとえば、エージェントが強制終了された場合、 またはデータベースのアーキテクチャーに損傷が生じた場合など) についてのみ、 アラート・メッセージをシステム・エラー・ログに追加します。 アラートは、db2diag.log およびアラート・ログ (db2alert.log) の中で参照されます。 詳細については、初期障害データ捕そく機能を参照してください。
アラートをシステム・エラー・ログに経路指定するには、 次のステップに従ってください。
user.warn fully_qualified_file_nameここで、
refresh -s syslogd
kill -1 pid_of_syslogdここで、pid_of_syslogd は syslogd プロセスのプロセス ID です。 このプロセス ID を入手するには、ps -fu syslogd コマンドを発行します。 kill -1 コマンドを使用するには、 システム権限がなければなりません。
ps -fu db2sysc kill -36 db2sysc.process.id
mv logfile logfile.old touch logfileAIX の場合、kill コマンドを使用する代わりに、 正規のシステム保守の一部として実行する crontab に、 次の行を組み込むこともできます。
refresh -s syslogd
データベース管理プログラムによって生成されるメッセージは、/etc/syslog.conf ファイルの中にあります。
システム・ログ内の項目の例を、以下に示します。
この例では、ページ内に収まるように項目が切り捨てられています。
Jun 18 15:02:53 bluj DB2[46827]: DB2 (db2inst1.000(1)) oper_system_services sqlobeep(2) reports:(3) Jun 18 15:02:53 (4) bluj (5) DB2[46827(6)]: extra symptom string provided:(7) RIDS/sqlesysc_ Jun 18 15:02:53 bluj DB2[46827]: data: (8) 54686973 20697320 616e2065 78616d70 Jun 18 15:02:53 bluj DB2[46827]: data: 6c65206f 66206c6f 67676564 20646174 Jun 18 15:02:53 bluj DB2[46827]: data: 61 Jun 18 15:02:53 bluj DB2[46827]: 2 piece(s) of dump data provided... to file(9) /u/db2inst1/ Jun 18 15:02:53 bluj DB2[46827]: 1. 'DUMP EXAMPLE #1' has been dumped (10) Jun 18 15:02:53 bluj DB2[46827]: 2. 'DUMP EXAMPLE #2' has been dumped |
凡例:
ps コマンドは、 報告プロセスのプロセス ID の情報を表示する時に使用します。 たとえば、コマンド・プロンプトから次のコマンドを実行して、 この例の報告プロセスの情報を入手します。
ps -fu 46827