問題判別の手引き
レプリケーション とは、複数の位置に定義してあるデータのセットを保守するプロセスです。
これには、指定した変更をある位置 (ソース と言います) から別の位置 (ターゲット と言います) にコピーし、
両方の位置でデータの同期を取ることが関係しています。
ソースとターゲットは同一マシン上の論理サーバーにあっても、
あるいは分散ネットワーク内の別のマシン上にあっても構いません。
DB2 DataPropagator では、問題を判別する際に以下の機能を提供しています。
- レプリケーション・アナライザー。
複製制御表、変更データ表、ターゲット表、
およびターゲット表索引の正確度、整合性、および効果を分析します。
分析により検出されたことは、HTML ファイルにレポートされます。
- DB2 コントロール・センター、収集プログラム、および変更適用プログラムについてのエラー・メッセージと SQL 状況
- 変更適用プログラムの追跡表 (コントロール・サーバー・データベース上の ASN.IBMSNAP_APPLYTRAIL)、
ログ・ファイル (*.APP)、およびトレース・ファイル (*.TRC)。
trcflow または trcerr パラメーターは、
asnapply コマンドと共に使用して、トレースを生成します。
- 収集プログラムのトレース表、ログ・ファイル、およびトレース・ファイル。
trace パラメーターは、asnccp コマンドと共に使用して、トレースを生成します。
- IBM 複製制御表およびファイル。
レプリケーションの問題をテストしたり、問題判別を実行したりする際には、
以下の注意事項を守ってください。
- 常にテスト環境でレプリケーションのシナリオを実行する。
- 問題に関する情報を収集する際には他のレプリケーション活動を停止して、
実際の問題にかかわるデータ量を減らす。
問題が発生する状況として、次の 2 つがあります。
- コントロール・センターまたは DB2 DataJoiner レプリケーション管理 (DJRA) ツールを使用してレプリケーション環境を管理しているとき。
- 収集および変更適用プログラムを実行しているとき。
ASNnnnnn エラーに関する詳細を調べるには、db2 ? ASNnnnnn を実行します。
ここで、nnnnn はメッセージ番号です。
レプリケーションの問題を識別して解決するのに使用できる詳細説明と、
適用およびキャプチャー・メッセージについては、レプリケーションの手引きおよび解説書 で解説されています。
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