アラートとは、重大エラーが起きた時に出されるエラー通知のことです。 これは、ネットワーク管理者の注意を引くために、中央のマシンに送信されます。
アラートは、DB2 診断ログ (db2diag.log) およびアラート・ログ (db2alert.log) の両方に書き込まれます。 db2diag.log と同様に、db2alert.log ファイルには以下の情報が含まれています。
db2diag.log の項目とは異なり、db2alert.log ファイルの項目は、 システム規模のエラー・ログ機能を使用して、 システム管理者やその他の人でも簡単に表示できるようになっています。
DB2 SNMP サブエージェントが活動化されると、DB2 アラートは対応する SNMP トラップを生成します。 シンプル・ネットワーク管理プロトコル (SNMP) は、広く利用可能で一般に受け入れられている分散管理用のプロトコルです。 DB2 (OS/2 版)、DB2 (Windows NT 版)、および DB2 (AIX 版) によってサポートされています。
DB2 は、以下のエージェントおよびサブエージェントを持つ SNMP をサポートしています。
SystemView エージェントは、DPI バージョン 2 レベルでなければなりません。 これは、TCP/IP バージョン 3、DB2 (Windows 95 版) および DB2 (Windows NT 版) に付属しています。
DB2 SNMP サブエージェントは、Internet Engineering Task Force (IETF) 標準 (RFC 1697) に適合します。 また、Internet Engineering Task Force リレーショナル・データベース (RDBMS) 管理情報ベース (MIB) の属性もサポートします。これは、IETF RDBMS MIB とも呼ばれます。 IETF RDBMS MIB は、リレーショナル・データベースの管理の業界標準として新たに普及しつつあります (RFC 1697)。
DB2 には、SNMP 経由の DPI を使用して、 同じマシンにインストールされた SystemView エージェントとともに作動するように設計された SNMP サブエージェントが組み込まれています。 このサブエージェントを構成するには、snmpcfg コマンドを使用してください。 (または、Windows NT で使用可能な「IBM SystemView エージェント (IBM SystemView Agent)」フォルダーの「snmpcfg」アイコンをクリックしてください。)
表示されたウィンドウから、SNMP サブエージェントを特定のコミュニティー名 (デフォルトでは、"public") に合わせ、 そのコミュニティーから特定の IP アドレスにトラップ情報を送信するように構成することができます。
SNMP エージェントおよび DB2 SNMP サブエージェントを開始するには、 次のようにします。
Windows NT および OS/2 の場合
DB2 SNMP サブエージェントを停止するには、db2snmpd -end コマンドを使用します。
AIX の場合
DB2 SNMP サブエージェントを停止するには、db2snmpd -end コマンドを使用します。
SNMP エージェントまたは DB2 SNMP サブエージェントの開始に問題がある場合には、 DB2 顧客サービスに連絡してください。 DB2 顧客サービスは、DPI 内部デバッグおよびトレースをオンにするための参考情報を提供します。 DPI トレースによって、 着信および発信 DPI パケットの 16 進ダンプを表示できます。
db2snmpd で使用できるパラメーターは他に 2 つあります。 それらは以下のとおりです。
db2snmpd -h <host name> -c <community>
host name は、SNMP セットアップに関連するホストまたはローカル・ホスト名です。 デフォルトは、ローカル・ホストの HOSTNAME です。 このローカル・ホストの HOSTNAME を、 ご使用の SNMP 構成に関連した任意のホストまたはローカル・ホスト名で置き換えます。
community とは、MIB の DB2 部分がアクセス可能なコミュニティー、 およびエラー条件を報告するのに使用されるコミュニティーのことです。 デフォルトは、"public"です。 この "public"に、ご使用の SNMP 構成内でこの目的で設定した任意のコミュニティーを指定します。