DB2 DataPropagator を使用すると、冗長データの複数のコピーを管理できます。 指定されたログ順序番号が表すログ・レコードがどのログ・ファイルに含まれているかを判別するには、 db2flsn (ログ順序番号の検出) コマンドを使用します。
コマンド db2flsn -q input_LSN では、 ログ・ファイル名だけを印刷することを指定します。 エラー・メッセージや警告メッセージは印刷されません。 そのため、状況は戻りコードから判別するしかありません。
有効なエラー・コードは以下のとおりです。
db2flsn 000000BE0030 Warning: The result is based on the last known log file size. The last known log file size is 23 4K pages, starting from log extend 2. Given LSN is contained in log file S0000001.LOG
input_LSN ファイルには、 ログ順序番号の内部 (6 バイト) 16 進値を表す 12 バイトのストリングが入ります。 12 バイトのストリングを完全に埋めるために、先行ゼロが使用される場合があります。
ログ・ヘッダー制御ファイル sqlogctl.lfh は、 現行ディレクトリー内になければなりません。 このファイルはデータベース・ディレクトリーにあるため、 ツールはデータベース・ディレクトリーから実行できます。 つまり、制御ファイルはツールが実行されるディレクトリーにコピーすることができます。
ツールは logfilsiz データベース構成パラメーターを使用します。 DB2 はこのパラメーターの最新の 3 つの値と、 それぞれの logfilsiz の値を使用して作成される最初のログ・ファイルを記録します。 これにより、logfilsiz が変更されても、ツールは正常に作動できます。
指定された LSN の日付が最も早く記録された logfilsiz の値より早くなっている場合、 ツールがこの値を使用すると、警告が戻されます。
このツールは、(DB2 ユニバーサル・データベース バージョン 5.2 より前の) データベース管理プログラムと共に使用することができます。
詳細については、管理 API 解説書 の『sqlurlog (ログの非同期読み取り) API』を参照してください。
db2diag.log ファイルでは、再始動が行われていることに気付くでしょう。
1999-04-06-11.51.31.237000 Instance:DB2 Node:000 PID:254(DB2SYSCS.EXE) TID:247 Appid:*LOCAL.DB2.990406154954 recovery_manager sqlpresr Probe:170 Database:SAMPLE DIA3909W Crash recovery completed. Next LSN is "0000003E800C".
db2flsn コマンドを使用して、関係のあるログ・ファイルを調べることができます。
D:\DB2\NODE0000\SQL00001>db2flsn 0000003E800C Given LSN is contained in log file S0000000.LOG
DB2 DataPropagator は DB2 ユニバーサル・データベース製品間での BIGINT ソースから BIGINT ターゲットへのコピーをサポートします。 BIGINT をサポートしないターゲット・サーバーの場合、BIGINT 列をコピーすることはできますが、 ターゲット列は DECIMAL として定義されます。
DB2 DataPropagator は DB2 ユニバーサル・データベース OS/390 どうし、DB2 ユニバーサル・データベース製品どうし、 および DB2 ユニバーサル・データベース OS/390 と DB2 ユニバーサル・データベース間でのラージ・オブジェクトのコピーをサポートしています。
注: | レプリカ とは、更新可能なターゲット表です。 この表を変更すると、変更内容はレプリケーション・ソース表に複製されます。 この表は任意更新シナリオで使用されます。 Replica2 はトランザクションのセマンティクスを持たない任意更新タイプのレプリカです。 レプリカについては、競合はトランザクションごとにではなく、 行ごとに検出されます。 |