問題判別の手引き

コントロール・センター

コントロール・センターは、システム、DB2 ユニバーサル・データベースのインスタンス、DB2 (OS/390 版) サブシステム、 データベース、および表やビューなどのデータベース・オブジェクトを管理するのに使用されます。 コントロール・センターでは、すべてのシステム、 データベース、およびデータベース・オブジェクトを表示し、 それらに対する管理タスクを実行することができます。

コントロール・センターの開始に問題がある場合は、 『コントロール・センターのインストールおよび構成』を参照してください。 この資料は、ファイル x:\sqllib\cc\prime\readme.htm に含まれています。 ここで、x は、DB2 がインストールされているドライブです。

コントロール・センター管理エンジン・ログ (db2cc.log) は、 エラーに関する情報を記録するログで、コントロール・センターの使用中に生成されます。 このログはコントロール・センターが活動状態にある時、 常に活動状態にあります。 ログ・ファイルが保持される場所は、 コントロール・センターを起動する実行可能ファイルのホーム・ディレクトリー、 つまり、sqllib サブディレクトリーの bin サブディレクトリーです。 ログ・ファイルは、ASCII ファイル・エディターを使って表示および更新することができます。

このログ・ファイルには、エラー・メッセージのタイプ、 タイム・スタンプ、プロセス ID (PID)、スレッド ID (TID)、 および SQL エラー・メッセージが記録されます。 プロセス ID とスレッド ID は、 ログを生成したオペレーティング・システムの識別に使用されます。 ログ・ファイルからの情報とコントロール・センターのトレース情報の両方を参照することにより、DB2 のサービスとサポートの担当者は、 エラーの原因となっているコントロール・センターのタスクを判別することができます。 この情報を使用するのは、DB2 のサービスとサポートの担当者だけです。

コントロール・センターのトレースの使用についての詳細は、 その他のトレースの使用を参照してください。

コントロール・センターの使用においてこの他の問題に直面した場合は、DB2 オンライン情報の検索ユーティリティーで、 問題判別のヒントを検索してください。

DB2 オンライン情報での検索ユーティリティーの使用

コントロール・センターでの問題判別のヒントは、DB2 オンライン情報の検索ユーティリティーで検索することができます。 検索ユーティリティーを使用するには、 次のステップを実行します。

  1. コントロール・センターを開始します。 (この操作を行う方法は、ご使用のオペレーティング・システムによって異なります。) たとえば、次のような方法があります。
  2. F1 を押してオンライン・ヘルプを表示します。
  3. オンライン・ヘルプの上部にある「検索 (Search)」をクリックします。 DB2 オンライン情報検索のフォームが開かれます。
  4. 検索のフィールドに troubleshooting と入力します。
  5. 情報のリストから、 「オンライン・ヘルプ (Online help)」を選択します。
  6. 「検索 (Search)」ボタンを押します。 検索結果のリストがオープンします。
  7. トピックを選択して、問題判別のヒントを表示します。

問題判別のヒント

この節では、 コントロール・センターを使用しているユーザーが頻繁に直面する問題を処理する方法について説明しています。

OS/2 でオンライン・ヘルプが表示されない

症状
F1 を押すか、 あるいはウィンドウ上で 「ヘルプ (Help)」ボタンを押したのに、 オンライン・ヘルプが表示されない。 またはエラー・メッセージが表示され、オンライン・ヘルプは表示されない。

処置
Netscape の実行可能ファイルがあるサブディレクトリー (デフォルトでは <drive>\netscape\program\netscape.exe) に、PATH 環境変数が組み込まれているかどうかを確認する。

UNIX ベースのシステムでオンライン・ヘルプが表示されない

症状
F1 を押すか、 あるいはウィンドウ上で 「ヘルプ (Help)」ボタンを押したのに、 オンライン・ヘルプが表示されない。 またはエラー・メッセージが表示され、オンライン・ヘルプは表示されない。

処置
Netscape 4.51 がインストールされており、Netscape スクリプト・ファイルのあるディレクトリー (たとえば、/usr/bin) に、PATH 環境変数が組み込まれているかどうかを確認する。

コントロール・センターでコマンドを実行しようとしたら SQL4400N が出された

症状
コントロール・センターから特定のコマンドを実行しようとしたら、 エラー・メッセージ SQL4400N が出されました。 たとえば、BACKUP コマンドがこのエラーを起こす場合があります。

推定原因
使用したユーザー ID には、DAS インスタンスに対する正しい権限がありません。

処置
DAS に対する正しい権限をもつユーザー ID を使って手動で接続してください。 手動接続の妥当性検査は即時には行われません。 コントロール・センターは権限を保管しておいて、 特定のタスク (たとえばバックアップ) の試行時にそれを使います。

EEE AIX V5.2 サーバーを管理しようとしたら DBA4745N が出された

症状
クライアント上のコントロール・センターから DB2 UDB エンタープライズ拡張エディション (AIX 版) 5.2 サーバーを管理しようとしたら、 エラー・メッセージ DBA4745N が出されました。

推定原因
DB2AS ユーザー ID で実行された db2ccmlst プロセスは開始されておらず、 また、db2ccmsvr ポートがサーバー上のサービス・ファイルに定義されていません。

処置
EEE システムで使用するグラフィカル・ツール管理用のポートを割り振ってください。 ノードごとに db2ccmlst プロセスを開始してください。


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