コマンド解説書

RUNSTATS

表およびそれに関連した索引の物理的特性についての統計を更新します。 これらの特性には、レコード数、ページ数、および平均レコード長が含まれます。 最適化プログラムは、データへのアクセス・パスを決定する際にこれらの統計を使用します。

このユーティリティーは、表が数多く更新されるとき、 または表を再編成した後で、呼び出してください。

効力範囲

このコマンドは、 db2nodes.cfg ファイルのどのノードからでも発行できます。 カタログ・ノードのカタログを更新するのに使用します。

このコマンドは、表スペースの呼び出し元のノードの統計を収集します。 表がそのノードに存在しない場合、ノード・グループの最初のノードが選択されます。

許可

以下のどれかが必要です。

必須接続

データベース

コマンド構文

>>-RUNSTATS ON TABLE--table-name-------------------------------->
 
>-----+-+--------------------------------------------------------------------+-+>
      | '-WITH DISTRIBUTION--+--------------------------------------------+--' |
      |                      '-AND--+----------+--+-INDEXES ALL--------+--'    |
      |                             '-DETAILED-'  '-INDEX--index-name--'       |
      '-+--------------------------------------------------+-------------------'
        '--+-AND-+---+----------+--+-INDEXES ALL--------+--'
           '-FOR-'   '-DETAILED-'  '-INDEX--index-name--'
 
>-----+--------------------------+-----------------------------><
      |           .-CHANGE----.  |
      '-SHRLEVEL--+-REFERENCE-+--'
 

コマンド・パラメーター

TABLE table-name
統計を更新する表。 完全修飾の名前または別名の書式は、 schema.table-name が使用されなければなりません。 schema には、表作成時のユーザー名が入ります。 オプションが 1 つも指定されない場合には、表の統計のみが更新されます。 その表は、統計がまとめられている間、その他のユーザーによってアクセスされます。

型既定表の場合、指定するテーブル名は階層のルート表の名前でなければなりません。

WITH DISTRIBUTION
分布統計が要求されることを指定します。 収集される最も頻度の高い値の数は、 num_freqvalues データベース構成パラメーターによって定義されます。 収集される変位の数は、 num_quantiles データベース構成パラメーターによって定義されます。 変動する分布統計についての情報は、管理の手引き を参照してください。

AND INDEXES ALL
表とその索引の両方についての統計を更新します。

AND INDEX index-name
表と指定された索引の両方についての統計を更新します。 index-name は、 次の書式の完全修飾名です schema.index-name

FOR INDEXES ALL
索引のみの統計を更新します。 表についての統計を一度も生成したことがない場合には、 データベース・マネージャーは、索引の統計と同様に表についての統計も計算します。

FOR INDEX index-name
指定された索引のみの統計を更新します。 表の統計を一度も生成したことがない場合には、 データベース・マネージャーは、索引の統計と同様に表についての統計も計算します。 index-name は、schema.index-name の書式の完全修飾名です。

DETAILED
拡張された索引統計を計算します。

SHRLEVEL

CHANGE
統計が計算される間に、 他のユーザーがその表から読み込んだりそこに書き込んだりできることを指定します。

REFERENCE
統計が計算される間に、他のユーザーがその表に対して、 読み取り専用のアクセスを行うことができることを指定します。

分布統計なしで、表のみの統計を収集します。

   db2 runstats on table smith.table1

分布統計とともに、表のみの統計を収集します。

   db2 runstats on table smith.table1 with distribution

索引のみの基本統計を収集します。

   db2 runstats on table smith.table1 for indexes all

表とそのすべての索引 (基本レベル) の統計を収集します。

   db2 runstats on table smith.table1 and indexes all

分布統計および索引統計とともに、表の統計を収集します。

   db2 runstats on table smith.table1 with distribution and indexes all

可能なすべての統計 (分布および拡張索引) を収集します。

   db2 runstats on table smith.table1 with distribution and detailed index

索引 INDEX1 のみの分布統計を収集します。

   db2 runstats on table smith.table1 with distribution for index smith.index1

使用上の注意

このコマンドは、宣言一時表に対してはサポートされていません。

このユーティリティーは、通称の使用はサポートしていません。

RUNSTATS は、以下の統計を更新するために使用します。

統計が更新された後、その表に対する新しいアクセス・パスが、 BIND を使用してパッケージを再バインドすることによって作成できます。

索引の統計が要求され、索引を含む表に対して統計が実行されたことがない場合は、 表と索引の両方に関する統計が計算されます。

このコマンドを発行した後、COMMIT を発行してロックを解除しなければなりません。

新規のアクセス・プランが生成されるようにするには、ターゲット表を参照するパッケージを、 このコマンドの発行後に再バインドしなければなりません。

統計は、コマンドが実行されるデータベース区画に存在する表データに基づいて収集されます。 区分されている表全体に関するグローバルな表統計は、データベース区画で取得された値に、 表が区分されているノード・グループ内のデータベース区画の数を掛けることによって得られます。 グローバル統計はカタログ表に保管されます。

コマンドが発行されるデータベース区画には、表の区画が含まれていなくても構いません。

このコマンドの一部を実行しているときに矛盾 (コマンドの最後の実行以後に表に対して行われた活動から生じた) が検出されると、 警告メッセージが戻されます。 たとえば、1 回目の発行で表の分布統計が収集され、 2 回目の発行で索引統計のみが収集された後、 表に対する活動の結果として矛盾が検出されると、表の分布統計は除去されます。 この時点で、コマンドを再び発行して表の分布統計を最新表示することをお勧めします。

以下も参照

GET DATABASE CONFIGURATION

REORGANIZE TABLE

REORGCHK


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