単一ノードまたはマルチノード環境で定義されているすべてのノードで、 現行のデータベース・マネージャー・インスタンス背景処理を開始します。
このコマンドはクライアントでは無効です。
効力範囲
多重ノード環境では、このコマンドは、 $HOME/sqllib/db2nodes.cfg ファイルにリストされているすべてのノードに影響を与えます。 ただし、nodenum パラメーターが使用されていない場合に限ります。
許可
以下のどれかが必要です。
注:
必須接続
なし
コマンド構文
>>-+-START--+-DATABASE MANAGER-+-+---+-------------------+------> | +-DB MANAGER-------+ | '-PROFILE--profile--' | '-DBM--------------' | '-db2start--------------------' >-----+--------------------------------------+----------------->< '-NODENUM--nodenum--| start options |--' start options |---+------------------------------+----------------------------| +-ADDNODE--| addnode options |-+ +-STANDALONE-------------------+ '-RESTART--| restart options |-' addnode options |---HOSTNAME--hostname---PORT--logical-port---------------------> >-----+--------------------------+---+-----------------+--------> '-COMPUTER--computer-name--' '-USER--username--' >-----+---------------------+---+-------------------+-----------> '-PASSWORD--password--' '-NETNAME--netname--' >-----+-------------------------+-------------------------------| +-LIKE NODE--node-number--+ '-WITHOUT TABLESPACES-----' restart options |---+---------------------+---+---------------------+-----------> '-HOSTNAME--hostname--' '-PORT--logical-port--' >-----+-------------------+-------------------------------------| '-NETNAME--netname--'
コマンド・パラメーター
注: | 以下のパラメーターは MPP 環境でのみ有効です。 |
注: | プロファイル・ファイルの環境変数をすべてユーザー・セッションで定義する必要はありません。 |
有効な値は、0〜999 (0 および 999 を含む) です。 ADDNODE が指定されていない場合、 値はインスタンス所有者の db2nodes.cfg ファイルにすでに存在していなければなりません。 ノード番号が指定されていない場合、 ノード構成ファイルで定義されているすべてのノードが開始されます。
hostname および logical-port の組み合わせが固有であることを確認してください。
ノード追加ユーティリティーが内部で実行され、 追加されたノードに既存のデータベースすべてが作成されます。 ノード追加後、db2stop が発行されるまで、 db2nodes.cfg ファイルは新しいノードで更新されません。 db2stop に続く db2start が実行されるまで、 ノードは MPP システムの一部とはみなされません。
注: | 新しいノードにデータベース区画が作成される場合、 構成パラメーターは省略時値に設定されます。 |
例
次に示すのは、ノード 10、20、 および 30 を使用する 3 ノード・システムで発行された db2start からの出力例です。
04-07-1997 10:33:05 10 0 SQL1063N DB2START processing was successful. 04-07-1997 10:33:07 20 0 SQL1063N DB2START processing was successful. 04-07-1997 10:33:07 30 0 SQL1063N DB2START processing was successful. SQL1063N DB2START processing was successful.
使用上の注意
このコマンドをクライアント・ノードで発行しない場合もあります。 旧クライアントとの互換性が提供されていますが、データベース・マネージャーには何も影響ありません。
一度開始されると、データベース・マネージャーのインスタンスは、 たとえそれを使用していたすべてのアプリケーション・プログラムが終了したとしても、 ユーザーが停止しない限り稼働しています。
データベース・マネージャーが正常に開始されると、正常終了メッセージが標準出力装置に送られます。 エラーが発生すると、処理は停止され、エラー・メッセージが標準出力装置に送られます。 マルチノード環境では、 メッセージは START DATABASE MANAGER コマンドを発行したノードに戻されます。
マルチノード・データベース環境でパラメーターが指定されていない場合、 ノード構成ファイルで指定されたパラメーターを使用してすべて並列ノードでデータベース・マネージャーが開始されます。
START DATABASE MANAGER コマンド実行中の場合、 データベースへの要求を発行する前 に、 適用可能なノードが開始されていることを確認してください。
db2cshrc ファイルはサポートされておらず、 環境の定義付けに使用できません。
UNIX プラットフォームでは、 START DATABASE MANAGER コマンドは SIGINT および SIGALRM 信号をサポートしています。
CTRL+C を押すと、SIGINT 信号が発行されます。 データベース・マネージャー構成パラメーターの start_stop_time の指定値が着信すると、 SIGALRM 信号が発行されます。 いずれかの信号が発行されると、ノードの始動操作に割り込みが生じ、 メッセージ (SIGINT の場合は SQL1044N、SIGALRM の場合は SQL6037N) が割り込みが生じたノードから、 $HOME/sqllib/log/db2start.timestamp.log エラー・ログ・ファイルに戻されます。 すでに開始済みのノードには影響がありません。 開始しているノードに対して CTRL+C が押された場合、そのノードを再始動する前に、 そのノードに対して db2stop が発行されなければなりません。
Windows NT オペレーティング・システムの場合、 開始することを失敗した通信サブシステムがあったとしても、 db2start コマンドも NET START コマンドも警告を戻しません。 Windows NT 環境のデータベース・マネージャーは NT サービスとして実装されます。 サービスが正常に開始された場合にはエラーを戻しません。 NT イベント・ログまたは DB2DIAG.LOG ファイルを調べて、 db2start の実行中にエラーが発生しなかったか確認してください。
以下も参照