コマンド解説書

db2icrt - インスタンスの作成

DB2 インスタンスを作成します。

UNIX ベースのシステムでは、 このユーティリティーは DB2DIR/instance ディレクトリーにあります。 ここで、DB2DIR の部分は AIX では /usr/lpp/db2_07_01 になり、 Linux では /usr/IBMdb2/V7.1 になり、 他のすべての UNIX ベースのシステムでは /opt/IBMdb2/V7.1 になります。 OS/2 または Windows オペレーティング・システムでは、 このツールは \sqllib\bin サブディレクトリーにあります。

このコマンドの詳細については、管理の手引き を参照してください。

許可

UNIX ベースのシステムでは root でアクセスし、 Windows または OS/2 オペレーティング・システムではローカル管理者でアクセスします。

コマンド構文

UNIX ベースのシステムの場合

>>-db2icrt----+----+---+-----+---+---------------+-------------->
              +--h-+   '--d--'   '--a--AuthType--'
              '--?-'
 
>-----+---------------+---+---------------+---+---------------+->
      '--p--PortName--'   '--s--InstType--'   '--u--FencedID--'
 
>----InstName--------------------------------------------------><
 

Windows オペレーティング・システムと OS/2 の場合

>>-db2icrt----+---------------+---+-------------------------+--->
              '--s--InstType--'   '--u--UserName, Password--'
 
>-----+-------------------+---+------------------+-------------->
      '--p--InstProfPath--'   '--c--ClusterName--'
 
>-----+---------------+---+----------------+--InstName---------><
      '--h--HostName--'   '--r--PortRange--'
 

コマンド・パラメーター

UNIX ベースのシステムの場合

-h または -?
使用情報を表示します。

-d
デバッグ・モードをオンにします。

-a AuthType
インスタンスの認証タイプ (SERVER、CLIENT、または DCS) を指定します。 省略時値は SERVER です。

-p PortName
インスタンスが使用するポート名または番号を指定します。

-s InstType
作成するインスタンスのタイプを指定します (EEE、EE、または CLIENT)。

-u Fenced ID
隔離したユーザー定義関数および隔離したストアード・プロシージャーを実行するユーザー ID の名前を指定します。

InstName
インスタンスの名前を指定します。

Windows オペレーティング・システムと OS/2 の場合

-s InstType
作成するインスタンスのタイプを指定します。 有効な値は以下のとおりです。

Client
クライアントのインスタンスを作成するために使用します。

Standalone
ローカル・クライアントでデータベース・サーバーのインスタンスを作成するために使用します。

Satellite
サテライト・データベース・サーバーのインスタンスを作成するために使用します。

EE
ローカルおよびリモート・クライアントでデータベース・サーバーのインスタンスを作成するために使用します。

EEE
区分データベース・サーバーのインスタンスを作成するために使用します。

-u Username, Password
DB2 サービスのアカウント名およびパスワードを指定します。 区分データベース・インスタンスを作成する際には、このオプションは必須です。

-p InstProfPath
インスタンス・プロファイル・パスを指定します。 区分データベース・インスタンスを作成する際には、このオプションは必須です。

-h HostName
現行のマシンに対して複数の省略時の TCP/IP ホスト名がある場合、 それらを指定変更します。 TCP/IP ホスト名は、省略時ノード (node 0) を作成する際に使用されます。 このオプションは、区分データベース・インスタンスに対してのみ有効です。

-c ClusterName
MSCS クラスター名を指定します。 このオプションは、MSCS をサポートする DB2 インスタンスを作成するために指定します。

-r PortRange
MPP モードで実行する場合に、 区分データベース・インスタンスによって使用される TCP/IP ポートの範囲を指定します。 このオプションを指定した場合、 ローカル・マシンのサービス・ファイルは、以下の項目で更新されます。
   DB2_InstName       baseport/tcp
   DB2_InstName_END   endport/tcp

InstName
インスタンスの名前を指定します。


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