コマンド解説書

CATALOG TCP/IP NODE

ノード・ディレクトリーに、 伝送制御プロトコル / インターネット・プロトコル (TCP/IP) ノード項目を追加します。 リモート・ノードにアクセスするときは、TCP/IP 通信プロトコルを使用します。

許可

以下のどれかが必要です。

必須接続

なし。 ディレクトリー操作は、ローカル・ディレクトリーだけに影響します。

コマンド構文



>>-CATALOG--+-------+--TCPIP NODE--nodename--REMOTE--hostname--->
            '-ADMIN-'
 
       (1)
>------------SERVER--service-name---+----------------+---------->
                                    '-SECURITY SOCKS-'
 
>-----+---------------------------------+----------------------->
      '-REMOTE_INSTANCE--instance-name--'
 
>-----+----------------------+---------------------------------->
      '-SYSTEM--system-name--'
 
>-----+--------------------------------+------------------------>
      '-OSTYPE--operating-system-type--'
 
>-----+-------------------------+------------------------------><
      '-WITH--"comment-string"--'
 


注:


  1. ADMIN ノードには SERVER を指定してはならない。ADMIN ノード以外には必須。


コマンド・パラメーター

ADMIN
カタログ化する TCP/IP 管理サーバー・ノードを指定します。

NODEnodename
カタログ化するノードのローカル別名。 これは、ユーザーのワークステーション上の任意名で、ノードを識別する際に使用されます。 覚えやすい名前を指定するとよいでしょう。 名前は、データベース・マネージャーの命名規則に適合していることが必要です (付録 B, 命名規則を参照)。

REMOTE hostname
宛先データベースが常駐するノードのホスト名。 このホスト名とは、TCP/IP ネットワークに認識されているノードの名前のことです。 最大長は 255 文字です。

SERVER service-name
サーバー・データベース・マネージャー・インスタンスのサービス名またはポート番号を指定します。

CATALOG TCPIP NODE コマンドは、クライアントで実行されます。

service-name の値は、 対応するポート番号のローカル・サービス・ファイルを探索するキーとして使用されます。 一致する項目を検出できず、かつ service-name の値が数値の場合、 その値はポート番号と解釈されます。

最大長は 14 文字です。 このパラメーターには、大文字小文字の区別があります。

注:ADMIN ノードでは、このパラメーターを指定してはなりません。 ADMIN ノードの値は、常に 523 です。

SECURITY SOCKS
ノードを SOCKS 使用可能に指定します。

以下の環境変数は必須で、使用可能 SOCKS に設定しなければなりません

SOCKS_NS
SOCKS サーバーのホスト・アドレスを解決するための定義域名サーバーです。 これは IP アドレスでなければなりません。

SOCKS_SERVER
完全修飾ホスト名または SOCKS サーバーの IP アドレスです。 完全修飾ホスト名を解決するために SOCKS 化した DB2 クライアントを使用できない場合、 IP アドレスがすでに入力されたと想定されます。

以下の条件の少なくとも 1 つが真である必要があります。

db2start を発行した後にこれらの環境変数を設定した場合、 TERMINATE コマンドを発行することが必要になります。

REMOTE_INSTANCE instance-name
接続を確立するサーバー・インスタンスの名前を指定します。

SYSTEM system-name
サーバー・マシンを識別するために使用する DB2 システム名を指定します。

OSTYPE operating-system-type
サーバー・マシンのオペレーティング・システムのタイプを指定します。 有効な値は次のとおりです。 OS2、 AIX、 WIN95、 NT、 HPUX、 SUN、 MVS、 OS400、 VM、 VSE、 SNI、 SCO、 SGI、 LINUX、 および DYNIX。

WITH "comment-string"
ノード・ディレクトリー内のノード項目について記述します。 ノードについての記述を補足する任意の注釈を入力することができます。 最大長は 30 文字です。 復帰文字や改行文字は許可されません。 注釈テキストは、単一引用符または二重引用符で囲む必要があります。

   db2 catalog tcpip node db2tcp1 remote tcphost server db2inst1
      with "A remote TCP/IP node"
 
   db2 catalog tcpip node db2tcp2 remote 9.21.15.235 server db2inst2
      with "TCP/IP node using IP address"

使用上の注意

データベース・マネージャーは、最初のノードがカタログ化されたとき (つまり、 CATALOG...NODE コマンドが最初に発行されたとき) にノード・ディレクトリーを作成します。 OS/2 クライアントまたは Windows クライアントでは、 そのクライアントをインストールしたインスタンス・サブディレクトリーに、 ノード・ディレクトリーを保管して維持します。 また、AIX クライアントでは、 DB2 インストール・ディレクトリーにノード・ディレクトリーを作成します。

ローカル・ノード・ディレクトリーの内容をリストする場合は、 LIST NODE DIRECTORY を使用してください。
注:ディレクトリーをキャッシュできる場合 (GET DATABASE MANAGER CONFIGURATIONの構成パラメーター dir_cache を参照)、 データベース、ノード、および DCS のディレクトリー・ファイルはメモリーにキャッシュされます。 アプリケーションのディレクトリー・キャッシュは、最初のディレクトリー参照の間に作成されます。 キャッシュはアプリケーションがディレクトリー・ファイルのどれかを修正したときにのみ最新にされるため、 他のアプリケーションが行ったディレクトリーの変更は、 アプリケーションを再始動するまで有効にならないことがあります。

CLP のディレクトリー・キャッシュを最新表示するには、TERMINATEを使用します。 DB2 の共用キャッシュを最新表示するには、 データベース・マネージャーを停止させてから (db2stop)、 再始動させます (db2start)。 別のアプリケーション用のディレクトリー・キャッシュを最新にするには、 そのアプリケーションを停止してから再始動してください。


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