コマンド解説書

RESTART DATABASE

異常終了し、矛盾した状態のままであるデータベースを再始動します。 ユーザーが CONNECT 特権を持っている場合には、 RESTART DATABASE の正常終了であったアプリケーションはデータベースに接続されたままとなります。

効力範囲

このコマンドは、それが実行されたノードに対してだけ影響を与えます。

許可

なし

必須接続

このコマンドは、データベース接続を確立します。

コマンド構文

>>-RESTART----+-DATABASE-+--database-alias---------------------->
              '-DB-------'
 
>-----+---------------------------------------+----------------->
      '-USER--username--+------------------+--'
                        '-USING--password--'
 
>-----+----------------------------------------------------------+>
      |                              .--------------------.      |
      |                              V                    |      |
      '-DROP PENDING TABLESPACES--(-----tablespace-name---+---)--'
 
>--------------------------------------------------------------><
 

コマンド・パラメーター

DATABASE database-alias
再始動するデータベースを識別します。

USER username
データベースが再始動される際のユーザー名を識別します。

USING password
username を認証するのに使用されるパスワード。 パスワードを省略すると、ユーザーに入力を求めるプロンプトが出ます。

DROP PENDING TABLESPACES tablespace-name
表スペース・コンテナーに問題が発生しても、 データベース再始動操作を正常に完了するよう指定します。

指定した表スペース用のコンテナーで再始動処理中に問題が発生した場合、 それに対応する表スペースは、再始動操作後に使用できなくなります (除去保留状態になります)。 循環ログの場合には、問題の発生している表スペースが再始動障害の原因となります。 問題の発生している表スペース名のリストは、 データベースの再始動操作が失敗した原因がコンテナーの問題である場合には、 db2diag.log に含まれています。 データベースにシステム一時表スペースが 1 つしかなく、 しかもそのシステム一時表スペースが除去保留状態である場合は、 データベースの再始動操作が正常に完了したらすぐに新しい一時表スペースを作成する必要があります。

使用上の注意

データベースへの接続を試行すると、 データベースを再始動する必要があることを示すエラー・メッセージが戻される場合、 このコマンドを実行してください。 このアクションは、このデータベースとの前のセッションが、 異常に (たとえば、電源障害により) 終了した場合にのみ起こります。

RESTART DATABASE の完了時に、ユーザーが CONNECT 特権を持っている場合には、 データベースへの共用接続は維持され、疑わしいトランザクションが存在する場合には、 SQL の警告が発行されます。 この場合、データベースはまだ使用可能ですが、未確定トランザクションが、 データベースへの最終接続をドロップする前に解決されない場合には、 別の RESTART DATABASE を発行してから、再度データベースを使用しなければなりません。 LIST INDOUBT TRANSACTIONSを使用して、 未確定トランザクションのリストを生成してください。 未確定トランザクションの詳細は、管理の手引き を参照してください。

データベースが MPP システム中の単一ノードでのみ再始動される場合、 データベースを再始動する必要があることを示すメッセージが、 後続のデータベース照会で戻される場合があります。 これが起こるのは、照会が依存しているノード上のデータベース区画が再始動された場合です。 すべてのノードでデータベースを再始動すれば、問題を解決できます。

以下も参照

SQL 解説書 の CONNECT TO ステートメントを参照してください。


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