コマンド解説書

ADD NODE

新規ノードを並列データベース・システムに追加します。 このコマンドは、 新規ノードの MPP サーバーで現在定義済みのデータベースすべてにデータベース区画を作成します。 ユーザーは、データベースとともに作成するシステム一時表スペース用のソース・ノードを指定できます。 またはシステム一時表スペースを作成しないように指定することもできます。 このコマンドは追加中のノードから発行する必要があり、MPP サーバー上でのみ発行できます。

効力範囲

このコマンドは、それが実行されたノードに対してだけ影響を与えます。

許可

以下のどれかが必要です。

必須接続

なし

コマンド構文

>>-ADD NODE----+-------------------------+---------------------><
               +-LIKE NODE--node-number--+
               '-WITHOUT TABLESPACES-----'
 

コマンド・パラメーター

LIKE NODE node-number
システム一時表スペース用のコンテナーが、 インスタンス内の各データベース用に指定した node-number のコンテナーと同一になるように指定します。 指定するノードは、db2nodes.cfg ファイル中にすでに指定してあるノードでなければなりません。

WITHOUT TABLESPACES
システム一時表スペースのコンテナーがどのデータベースに対しても作成されないことを指定します。 データベースを使用する前に、ALTER TABLESPACE ステートメントを使用して、 システム一時表スペース・コンテナーを各データベースに追加しなければなりません。

注:オプションを指定しない場合、 システム一時表スペース用のコンテナーは各データベースのカタログ・ノード上のコンテナーと同じになります。 そのカタログ・ノードは、 MPP システム内の各データベース用の別のノードである場合があります。

使用上の注意

新規ノードを追加する前に、 システム上のすべての既存データベース用にコンテナーを作成するだけの十分な記憶域があることを確認してください。

ノード追加操作は、インスタンス中に存在する各データベースの新規ノードに、 ヌル・データベース区画を作成します。 新規データベース区画の構成パラメーターは、省略時値に設定されます。

データベース区画をローカルで作成中にノード追加操作が失敗すると、 この操作は終結処理フェーズに入り、 すでに作成されているすべてのデータベースをローカルに消去します。 これは、追加中のノード (つまり、 ローカル・ノード) からのみデータベース区画が削除されることを意味しています。 他のすべてのノードにある既存データベース区画は、影響を受けません。 これも失敗すると、終結処理は停止し、エラーが戻されます。

ALTER NODEGROUP ステートメントを使用してノードをノードグループに追加する後まで、 新規ノード上のデータベース区画にユーザー・データを入れて使用することはできません。 詳細は、 SQL 解説書 を参照してください。

データベース作成操作またはデータベース消去操作が進行中の場合、このコマンドは失敗します。 その操作がいったん完了してから、コマンドを再発行できます。

システム一時表スペースにデータベース区画を指定して作成することにしている場合、 表スペース定義を検索するために、 ADD NODE は MPP システム上の別のノードと通信しなければならないことがあります。 他のノードが表スペース定義を応答しなければならない時間を、 start_stop_time データベース・マネージャー構成パラメーターを使用して分単位で指定します。 この時間を超えると、このコマンドは失敗します。 その場合、start_stop_time の値を増やして、 コマンドを再発行してください。

以下も参照

START DATABASE MANAGER


[ ページのトップ | 前ページ | 次ページ | 目次 | 索引 ]