コマンド解説書

GET DATABASE MANAGER CONFIGURATION

データベース・マネージャー構成ファイル内の、個々の項目の値を返します。

許可

なし

必須接続

なし、またはインスタンス。 インスタンスとの接続は、 ローカルの DBM 構成操作を実行する場合には必ずしも必要ではありませんが、 リモートの DBM 構成操作の場合には必須です。 リモート・インスタンスのデータベース・マネージャー構成を表示するには、 まず最初にそのインスタンスと接続することが必要です。

コマンド構文

>>-GET--+-DATABASE MANAGER-+---+-CONFIGURATION-+---------------><
        +-DB MANAGER-------+   +-CONFIG--------+
        '-DBM--------------'   '-CFG-----------'
 

コマンド・パラメーター

なし

注:ノード・タイプとプラットフォームによって、どの構成パラメーターをリストするかが決まります。

以下に示すのは、GET DATABASE MANAGER CONFIGURATION の出力例です (AIX で発行)。

          Database Manager Configuration
     Node type = Database Server with local clients
 Database manager configuration release level            = 0x0900
 CPU speed (millisec/instruction)             (CPUSPEED) = 4.000000e-05
 Max number of concurrently active databases     (NUMDB) = 8
 Data Links support                          (DATALINKS) = NO
 Federated Database System Support           (FEDERATED) = NO
 Transaction processor monitor name        (TP_MON_NAME) =
 Default charge-back account           (DFT_ACCOUNT_STR) =
 Java Development Kit 1.1 installation path (JDK11_PATH) = 
 Diagnostic error capture level              (DIAGLEVEL) = 3
 Diagnostic data directory path               (DIAGPATH) = 
 Default database monitor switches
   Buffer pool                         (DFT_MON_BUFPOOL) = OFF
   Lock                                   (DFT_MON_LOCK) = OFF
   Sort                                   (DFT_MON_SORT) = OFF
   Statement                              (DFT_MON_STMT) = OFF
   Table                                 (DFT_MON_TABLE) = OFF
   Unit of work                            (DFT_MON_UOW) = OFF
 SYSADM group name                        (SYSADM_GROUP) = BUILD
 SYSCTRL group name                      (SYSCTRL_GROUP) =
 SYSMAINT group name                    (SYSMAINT_GROUP) =
 
 Database manager authentication        (AUTHENTICATION) = SERVER
 Cataloging allowed without authority   (CATALOG_NOAUTH) = YES
 Trust all clients                      (TRUST_ALLCLNTS) = YES
 Trusted client authentication          (TRUST_CLNTAUTH) = CLIENT
 Default database path                       (DFTDBPATH) = /home/jessicae
 Database monitor heap size (4KB)          (MON_HEAP_SZ) = 56
 UDF shared memory set size (4KB)           (UDF_MEM_SZ) = 256
 Java Virtual Machine heap size (4KB)     (JAVA_HEAP_SZ) = 512
 Audit buffer size (4KB)                  (AUDIT_BUF_SZ) = 0
 Backup buffer default size (4KB)            (BACKBUFSZ) = 1024
 Restore buffer default size (4KB)           (RESTBUFSZ) = 1024
 Sort heap threshold (4KB)                  (SHEAPTHRES) = 20000
 Directory cache support                     (DIR_CACHE) = YES
 Application support layer heap size (4KB)   (ASLHEAPSZ) = 15
 Max requester I/O block size (bytes)         (RQRIOBLK) = 32767
 Query heap size (4KB)                   (QUERY_HEAP_SZ) = 1000
 DRDA services heap size (4KB)            (DRDA_HEAP_SZ) = 128
 Priority of agents                           (AGENTPRI) = SYSTEM
 Max number of existing agents               (MAXAGENTS) = 200
 Agent pool size                        (NUM_POOLAGENTS) = 4 (calculated)
 Initial number of agents in pool       (NUM_INITAGENTS) = 0
 Max number of coordinating agents     (MAX_COORDAGENTS) = MAXAGENTS
 Max no. of concurrent coordinating agents  (MAXCAGENTS) = MAX_COORDAGENTS
 Max number of logical agents          (MAX_LOGICAGENTS) = MAX_COORDAGENTS
 Keep DARI process                            (KEEPDARI) = YES
 Max number of DARI processes                  (MAXDARI) = MAX_COORDAGENTS
 Initialize DARI process with JVM         (INITDARI_JVM) = NO
 Initial number of fenced DARI process   (NUM_INITDARIS) = 0
 Index re-creation time                       (INDEXREC) = RESTART
 Transaction manager database name         (TM_DATABASE) = 1ST_CONN
 Transaction resync interval (sec)     (RESYNC_INTERVAL) = 180
 SPM name                                     (SPM_NAME) =
 SPM log size                          (SPM_LOG_FILE_SZ) = 256
 SPM resync agent limit                 (SPM_MAX_RESYNC) = 20
 SPM log path                             (SPM_LOG_PATH) =
 TCP/IP Service name                          (SVCENAME) = xjessicae
 APPC Transaction program name                  (TPNAME) =
 IPX/SPX File server name                   (FILESERVER) =
 IPX/SPX DB2 server object name             (OBJECTNAME) =
 IPX/SPX Socket number                      (IPX_SOCKET) = 879E
 
 Discovery mode                               (DISCOVER) = SEARCH
 Discovery communication protocols       (DISCOVER_COMM) =
 Discover server instance                (DISCOVER_INST) = ENABLE
 Directory services type                      (DIR_TYPE) = NONE
 Directory path name                     (DIR_PATH_NAME) = /.:/subsys/database/
 Directory object name                    (DIR_OBJ_NAME) = 
 Routing information object name        (ROUTE_OBJ_NAME) = 
 Default client comm. protocols        (DFT_CLIENT_COMM) = 
 Maximum query degree of parallelism   (MAX_QUERYDEGREE) = ANY
 Enable intra-partition parallelism     (INTRA_PARALLEL) = NO
 No. of int. communication buffers(4KB)(FCM_NUM_BUFFERS) = 512
 Number of FCM request blocks              (FCM_NUM_RQB) = 256
 Number of FCM connection entries      (FCM_NUM_CONNECT) = (FCM_NUM_RQB * 0.75)
 Number of FCM message anchors         (FCM_NUM_ANCHORS) = (FCM_NUM_RQB * 0.75)

フィールドの意味は次のとおりです。

AGENT_STACK_SZ (OS/2 のみ)
オペレーティング・システムによって割り振りおよびコミットされたメモリーのエージェントごとのサイズ。 このパラメーターによって、サーバー上にある各エージェントごとのページ数が示されます。

AGENTPRI
データベース・マネージャー・プロセスおよび特定のマシンの論理経路に割り当てられた実行優先順位。

ASLHEAPSZ
ローカルのクライアント・アプリケーションとデータベース・マネージャー・エージェント間の 共用メモリーサイズ (ページ単位)。

AUDIT_BUF_SZ
データベースの監査に使用するバッファーのサイズ (ページ単位)。

AUTHENTICATION
ユーザーの認証が行われる方法および箇所を判別します。 値 CLIENT は、すべての認証がクライアントで行われることを示します。 値が SERVER の場合には、 ユーザー ID およびパスワードがクライアントからサーバーに送られ、 結果として認証をサーバーで行うことができます。

BACKBUFSZ
バックアップ・ユーティリティーの呼び出し時にバッファー・サイズが指定されていない場合に、 データベースをバックアップする際に使われるバッファーのサイズ (ページ単位)。

CATALOG_NOAUTH
ユーザーがデータベースおよびノード、または DCS および ODBC ディレクトリーを、 SYSADM 権限なしでカタログおよびアンカタログできるかどうかを指定します。 このパラメーターの省略時値 (0) は、SYSADM 権限が必要であることを示します。 このパラメーターが 1 (はい) に設定される場合、SYSADM 権限は必要ありません。

COMM_BANDWIDTH
区分データベース・システムのデータベース区画サーバー間で、 ある操作を実行するのにかかる費用を算定するために SQL 最適化プログラムが使用する、通信帯域幅に対して計算される値 (MB/秒)。

CONN_ELAPSE (MPP のみ)
このパラメーターは、 2 つのノード間で TCP/IP 接続を確立するのにかかる秒数を指定します。 このパラメーターで指定した時間内に試行が完了すれば、通信が確立されます。 失敗した場合、別の試行が通信を確立します。 接続の試行が MAX_CONNRETRIES パラメーターで指定した回数に達した場合、 およびタイムアウトになった場合、エラーが戻されます。

CPUSPEED
ある操作を実行するのにかかる費用を算定するのに、 SQL 最適化プログラムが使用する CPU 速度 (命令ごとにミリ秒)。 このパラメーターの値は、データベース・マネージャーのインストール時に自動的に設定されますが、 テスト・システムの実稼働環境に合わせて修正することも、 ハードウェアをアップグレードする時の影響に合わせてアクセスすることもできます。

DATALINKS
このパラメーターは、データ・リンク・サポートが使用可能かどうかを指定します。

DFT_ACCOUNT_STR
省略時の会計ストリング。

DFT_CLIENT_ADPT
このパラメーターは、DCE ディレクトリー・サービスから抽出されるサーバー名を持つ NETBIOS プロトコル用の省略時クライアント・アダプターを定義します。 このパラメーターは DCE の場合のみ使用できます。

DFT_CLIENT_COMM
特定のインスタンスのクライアント・アプリケーションがリモート接続に用いることのできる通信プロトコルを示します。 DCE を構成する場合のみ使用されます。

DFT_MON_BUFPOOL
スナップショット・モニターのバッファー・プール・スイッチの省略時値。

DFT_MON_LOCK
スナップショット・モニターのロック・スイッチの省略時値。

DFT_MON_SORT
スナップショット・モニターの分類スイッチの省略時値。

DFT_MON_STMT
スナップショット・モニターのステートメント・スイッチの省略時値。

DFT_MON_TABLE
スナップショット・モニターの表スイッチの省略時値。

DFT_MON_UOW
スナップショット・モニターの作業単位 (UOW) スイッチの省略時値。

DFTDBPATH
省略時のデータベース・パス。 データベースの作成時にパスが指定されなかった場合には、 このパラメーターに指定されたパスにデータベースが作成されます。

DIAGLEVEL
診断エラーのキャプチャー・レベルによって、エラー・ログ・ファイル
(db2diag.log) に記録される診断エラーの重大度を判別します。

DIAGPATH
DB2 診断情報の完全修飾パス。

DIR_CACHE
ディレクトリー・キャッシュのサポート。 YES に設定された場合、データベース・ノード、 および DCS ディレクトリー・ファイルはメモリーにキャッシュされます。 これによって、ディレクトリー・ファイルの入出力は取り除かれ、 ディレクトリー情報の前入力に必要なディレクトリー探索も最小限に抑えることができるので、 接続費用が大いに削減されます。

DIR_OBJ_NAME
DCE 名前空間でのオブジェクト名。 この場合のオブジェクト名は、 ディレクトリー内のデータベース・マネージャー・インスタンス (またはデータベース) を表します。 この値と dir_path_name 値を連結すると、 dir_type パラメーターで指定されたディレクトリー・サービスが管理する名前空間にある、 データベース・マネージャー・インスタンスまたはデータベースを固有に識別できる大域名になります。

DIR_PATH_NAME
DCE 名前空間でのディレクトリー・パス名。 この値と dir_obj_name パラメーターの値を組み合わせることで、 大域名空間におけるデータベース・マネージャー・インスタンスの固有名を構成できます。

DIR_TYPE
ディレクトリー・サービスのタイプ。 データベース・マネージャー・インスタンスが DCE 大域ディレクトリー・サービスを使用するかどうかを示します。

DISCOVER
このパラメーターは、 クライアントまたはサーバーでサポートされるディスカバリー要求のタイプを定義します。 ディスカバリー要求は、 クライアント構成アシスタントまたはコントロール・センター・ツールから発行できます。 探索ディスカバリーをサポートするには、SEARCH を指定します。 探索ディスカバリーでは、DB2 クライアントが DB2 データベースのネットワークを探索します。 認識済みディスカバリーをサポートするには、KNOWN を指定します。 認識済みディスカバリーでは、 ユーザーが指定した管理サーバーに対してディスカバリー要求が発行されます。 DISABLE を指定すると、 クライアントまたはサーバーはディスカバリー要求のどんなタイプのサポートも使用できません。

DISCOVER_COMM
クライアントが探索ディスカバリー要求を発行するために使用し、 サーバーが探索ディスカバリー要求を listen するために使用する通信プロトコルを、 このパラメーターは定義します。 コンマで区切って、複数のプロトコルを指定することができます。 パラメーターをブランクにしておくことも可能です。 サポートするプロトコルは、TCPIP および NETBIOS です。

DISCOVER_INST
このパラメーターは、 インスタンスのディスカバリーをクライアントで使用可能または使用不能にします。

DOS_RQRIOBLK
DOS リクエスターの入出力ブロック・サイズ。 DOS クライアント (OS/2 で実行中の DOS クライアントも含む) の場合にのみ適用されます。 このパラメーターによって、 クライアントおよびサーバーに割り振られる入出力ブロックのサイズが制御されます。

DRDA_HEAP_SZ
DRDA ヒープのサイズ (ページ単位) を示します。 このヒープは、DRDA AS と DB2 コネクトが使用します。

FCM_NUM_ANCHORS
このパラメーターは、FCM メッセージ・アンカーの数を指定します。 エージェントは、メッセージ・アンカーを使用して互いにメッセージを送信します。

FCM_NUM_BUFFERS
このパラメーターは、 インスタンス内のノード間での内部通信 (メッセージ) に使用する 4KB バッファーの数を指定します。

FCM_NUM_CONNECT
このパラメーターは、FCM 接続項目の数を指定します。 エージェントは接続項目を使用して、互いにデータを渡します。

FCM_NUM_RQB
このパラメーターは、FCM 要求ブロックの数を指定します。 要求ブロックは、FCM デーモンとエージェントの間で情報を渡す媒体です。

FEDERATED
合同データベース・オブジェクト・サポート。 YES に設定すると、インスタンスは DB2 ファミリー、 および他のデータベース・マネージャーが管理するデータに通称を使ってアクセスできます。

FILESERVER
IPX/SPX ファイル・サーバー名。 データベース・マネージャー・サーバー・インスタンスのインターネットワーク・アドレスを登録した Novell NetWare ファイル・サーバーの名前を指定します。
注:次の文字は無効です。 / \ : ; , * ?

INDEXREC
無効な索引が再作成される条件を示します。 このパラメーターが使用されるのは、 データベース構成パラメーター indexrec が、 SYSTEM に設定されている場合です。

以下の出力値を使用することもできます。

INITDARI_JVM
このパラメーターは、隔離された各 DARI プロセスが、 開始時に Java 仮想マシン (JVM) をロードするかどうかを示します。 このパラメーターによって、特に num_initdaris パラメーターと一緒に使用すると、 隔離された Java ストアード・プロシージャーの初期起動時間を削減できます。 しかし、Java でない隔離ストアード・プロシージャーは JVM を必要としないので、 初期ロード時間が長くなる可能性があります。

INTRA_PARALLEL
このパラメーターは、データベース・マネージャーが区画内並列処理を使用できるかどうかを指定します。

対称マルチプロセッサー (SMP) 環境では、 このパラメーターの省略時値は YES です。 SMP 以外の環境では、このパラメーターの省略時値は NO です。 このパラメーターは、区分および非区分データベース・システムの両方で使用できます。 このパラメーターが YES の場合に、 並列パフォーマンス向上を利用できる操作には、データベース照会および索引作成があります。

IPX_SOCKET
IPX/SPX ソケット番号。 「予約済み」のソケット番号を指定し、DB2 サーバーの IPX/SPX インターネットワーク・アドレス中の接続エンドポイントを表示します。

JAVA_HEAP_SZ
Java インタープリターが使用するヒープの最大サイズを判別します。 非区分データベース・システムの場合、 インスタンスに 1 つのヒープが割り当てられます。 区分データベース・システムの場合、 各データベース区画サーバーに 1 つのヒープが割り当てられます。

JDK11_PATH
このパラメーターは、 Java 開発者キット 1.1 がインストールされているディレクトリーを指定します。 Java インタープリターが使用する CLASSPATH および他の環境変数は、 このパラメーターの値から計算されます。

KEEPDARI
各 DARI 呼び出しの後、DARI プロセスを保持するかどうかを示します。 NO であれば、新規の DARI 処理が作成され、 それぞれの DARI 呼び出しを終了させます。 YES であれば、後続の DARI 呼び出しのために、その処理は拒否されます。 また、関連したユーザー・アプリケーションがあるときにのみ終了されます。

MAX_CONNRETRIES (MPP のみ)
2 つのノード間の通信を確立する試行が、 CONN_ELAPSE パラメーターで指定済みの値に達したために失敗した (たとえば、 TCP/IP 通信を確立しようとしてタイムアウトになった) 場合、 MAX_CONNRETRIES は、ノードで接続を再試行できる回数を指定します。 このパラメーターに指定した値を超えると、エラーが戻されます。

MAX_COORDAGENTS
このパラメーターは、ノードに同時に存在できる調整エージェントの最大数を判別します。

MAX_LOGICAGENTS
インスタンスに接続可能なアプリケーションの最大数を制御します。 このパラメーターが省略時値 (max_coordagents) よりも大きい値に設定されると、 コンセントレーター機能が活動化されます。

MAX_QUERYDEGREE
このパラメーターは、 データベース・マネージャーのこのインスタンスで実行しているあらゆる SQL ステートメントに使用される並列処理の程度の最大値を指定します。 ステートメントの実行時に、 SQL ステートメントは並列操作のこの数値を超えて使用することはありません。 マルチノード・システムでは、 このパラメーターは単一ノードの並列処理の程度に適用されます。

MAX_TIME_DIFF (MPP のみ)
各ノードには、独自のシステム・クロックがあります。 このパラメーターは、db2nodes.cfg ファイルにリストしたノード間に許可する、最大時差を指定します。

MAXAGENTS
どのデータベースが使用されているかにかかわりなく、 データベース・マネージャー・エージェントが同時にノードに存在できる最大数です。

MAXCAGENTS
データベース・マネージャー・トランザクションを同時に実行できるデータベース・マネージャー・エージェントの最大数。 maxagents の値を超えることはありません。

MAXDARI
データベース・サーバーに常駐することができる DARI プロセスの最大数。 maxagents の値を超えることはありません。

MAXTOTFILOP (OS/2 のみ)
アプリケーションごとのオープン・ファイルの最大数。 あるデータベースに接続された特定のプロセスによって使用できる データベースおよびアプリケーションのファイル・ハンドルの合計数を定義します。

MIN_PRIV_MEM (OS/2 のみ)
最小コミット済み私用メモリー。 データベース・マネージャー・インスタンスの開始時 (db2start) に、 データベース・サーバー・プロセスが私用仮想記憶として予約するページ数を示します。

MON_HEAP_SZ
データベース・システム・モニターのヒープ・サイズ。 データベース・システム・モニターに割り振られたメモリーのサイズ (4KB ページ単位) を示します。

NNAME (OS/2 のみ)
ノードまたはワークステーションの名前。 データベース・クライアントは nname を使用して、 NetBIOS を使用するデータベース・サーバー (database server)・ワークステーションにアクセスします。 したがって、データベース・サーバー (database server)・ワークステーションが nname で指定された名前を変更してしまうと、 そのデータベース・サーバー (database server)・ワークステーションにアクセスするクライアントのすべてが、 そのデータベース・サーバー (database server)・ワークステーションを再びカタログ化し直して、 その新規の名前をわざわざ指定しなければならなくなります。

nodetype (ノード・タイプ)
ノードが、ローカルおよびリモート・クライアントのデータベース・サーバーとして構成されているか、 またはクライアント、ローカル・クライアントを持つデータベース・サーバー、 ローカルおよびリモート・クライアントを持つ区分データベース・サーバー、 それともローカル・クライアントを持つサテライトとして構成されているかを示します。

NOTIFYLEVEL (Windows NT のみ)
このパラメーターは、 通知ファイルに書き込まれるメッセージの重大度を決定するのに使用されます。

NUM_INITAGENTS
このパラメーターは、データベース・マネージャーの開始時に、 エージェント・プールで作成されたエージェントの初期数を判別します。

NUM_INITDARIS
このパラメーターは、データベース・マネージャーの開始時に、 DARI プールで作成されたアイドル隔離 DARI プロセスの初期数を判別します。 このパラメーターを設定すると、 隔離されたストアード・プロシージャーの初期起動時間を削減できます。 このパラメーターは、keepdari が指定されないと無視されます。

NUM_POOLAGENTS
このパラメーターは、エージェント・プールが増加できるサイズを指定します。 エージェント・プールには、 アイドル・エージェント (DB2/6000 バージョン 2 の場合)、 MPP および SMP 関連サブエージェントが入っています。 エージェントをさらに作成する場合、それらは実行を終えると終了し、プールには戻されません。

このパラメーターの値が、実行時に他の構成パラメーターを使用して計算される場合、 GET DATABASE MANAGER CONFIGURATION の出力中に示された値の右に (calculated) というラベルが表示されます。 出力に -1 (calculated) と表示されている場合、 その要求はクライアントから発行され、その値は使用不能であったことを示しています。

旧データベース・マネージャー構成パラメーターの max_idleagents は、 UPDATE DATABASE MANAGER CONFIGURATION を介して更新することができ、 num_poolagents に更新すると解釈されます。

NUMDB
同時に活動状態にできる (つまり、複数のアプリケーションを別々に接続できる) ローカル・データベースの最大数。

OBJECTNAME
このパラメーターは、 NetWare ファイル・サーバー上のオブジェクトとしてデータベース・マネージャー・サーバー・インスタンスを表示します。 NetWare ファイル・サーバーにはサーバーの IPX/SPX アドレスが保管され検索されます。 値は大文字で入力しなければなりません。 その値は NetWare ファイル・サーバー上で固有である必要があり、 IPX/SPX ネットワーク全体で固有にすることをお勧めします。
注:次の文字は無効です。 / \ : ; , * ?

PRIV_MEM_THRESH (OS/2 のみ)
私用メモリーのしきい値。 あるクライアントとの接続が終了するときに、 そのクライアントと関連したメモリーをサーバーが解放しない場合のしきい値を設定します。

QUERY_HEAP_SZ
照会ヒープに割り振ることのできるメモリーの最大サイズ (ページ単位)。 照会ヒープは、エージェントの私用メモリーにある各照会を保管するのに使われます。

release (データベース・マネージャー構成のリリース・レベル)
構成ファイルのリリース・レベル。

RESTBUFSZ
復元ユーティリティーの呼び出し時にバッファー・サイズが指定されていない場合に、 データベースを復元する際に使われるバッファーのサイズ (4KB ページ単位)。

RESYNC_INTERVAL
トランザクション・マネージャー (TM) またはリソース・マネージャー (RM) が、 TM または RM で見つかった未解決および未確定なトランザクションすべての回復を再試行する時間間隔 (秒単位)。 このパラメーターは、 トランザクションが分散作業単位 (DUOW) 環境で実行中の場合にかぎり適用されます。

ROUTE_OBJ_NAME
経路指定情報のオブジェクト名。 DRDA サーバーへのアクセスを試みるクライアント・アプリケーションすべてが使用する、 経路指定情報のオブジェクト項目の省略時名を示します。 DCE を構成する場合のみ使用されます。

RQRIOBLK
クライアント入出力のブロック・サイズ。 リモート・アプリケーションとデータベース・サーバー上のデータベース・エージェント間の通信バッファーのサイズ (バイト単位) を示します。

SHEAPTHRES
インスタンス全体の分類に取り分けることのできるメモリーの合計サイズ (ページ単位) を制限します。

SPM_LOG_FILE_SZ
このパラメーターは、同期点マネージャー (SPM) のログ・ファイルを 4KB ページ単位で識別します。 ログ・ファイルは、sqllib の下にある、 spmlog サブディレクトリーに入れられます。 ログ・ファイルは、SPM が最初に始動した時点で作成されます。

SPM_LOG_PATH
このパラメーターは、同期点マネージャー (SPM) ログが書き込まれるディレクトリーを指定します。 省略時には、ログは sqllib ディレクトリーに書き込まれます。 このため、高ボリューム・トランザクション環境では、入出力ボトルネックが発生する場合があります。 このパラメーターを使用して、現行の sqllib ディレクトリーよりも高速なディスクに SPM ログ・ファイルを置いてください。 このようにすると、SPM エージェント間での並行性が向上します。

SPM_MAX_RESYNC
このパラメーターによって、 再同期操作を同時に実行できるエージェントの数を識別します。

SPM_NAME
このパラメーターによって、 同期点マネージャー (SPM) インスタンスの名前をデータベース・マネージャーに示します。 spm_name は、 システム・データベース・ディレクトリーに定義しておく必要があります。 リモートの場合には、さらにノード・ディレクトリーでも定義しておく必要があります。

SS_LOGON (OS/2 のみ)
このパラメーターの省略時値を受け入れると、 DB2START または DB2STOP を発行する前に LOGON ユーザー ID およびパスワードが必要になります。

START_STOP_TIME (MPP のみ)
このパラメーターは、すべてのノードが START DATABASE MANAGERSTOP DATABASE MANAGER、 または ADD NODE に応答しなければならない時間を分単位で指定します。

SVCENAME
サーバーでデータベース・マネージャー構成ファイルを更新するのに使用する名前です。 この値は、services ファイルで指定した Connection Service 名と同じでなければなりません。

SYSADM_GROUP
システム管理 (sysadm) 権限を持つグループ名をデータベース・マネージャー・インスタンスに定義します。 これは、データベース・マネージャー内の権限の最大レベルであり、 すべてのデータベース・オブジェクトを制御します。

SYSCTRL_GROUP
システム制御 (sysctrl) 権限を持つグループ名をデータベース・マネージャー・インスタンスに定義します。 このレベルには、 システム・リソースに影響を及ぼす操作を可能にする特権がありますが、 データに対する直接アクセスは行えません。

SYSMAINT_GROUP
システム保守 (sysmaint) 権限を持つグループ名をデータベース・マネージャー・インスタンスに定義します。 このレベルには、 あるインスタンスと関連したデータベースすべてに対する保守操作を可能にする権限がありますが、 データに対する直接アクセスは行えません。

TM_DATABASE
各 DB2 インスタンスごとのトランザクション・マネージャー (TM) データベースの名前。

TP_MON_NAME
使用されるトランザクション処理 (TP) モニター製品の名前。

TPNAME
APPC 通信プロトコルを使用して、データベース・マネージャー・インスタンスに対して割り振り要求を発行した場合に、 データベース・クライアントが使用する必要のあるリモート・トランザクション・プログラムの名前。

TRUST_ALLCLNTS
このパラメーターおよび TRUST_CLNTAUTH パラメーターは、 ユーザーが妥当性検査されるデータベース環境を判別します。 このパラメーターの省略時値を受け入れると、 すべてのクライアントは承認されたクライアントとして扱われます。 これはクライアントがセキュリティー・レベルを使用できるということであり、 クライアントでそのユーザーを妥当性検査できます。 プラットフォームまたはデータベース・プロトコルに基づいた、 特定のクライアントに対してサーバーを保護するために、 他のオプションを使用することができます。

TRUST_CLNTAUTH
このパラメーターおよび TRUST_ALLCLNTS パラメーターは、 ユーザーが妥当性検査されるデータベース環境を判別します。 このパラメーターの省略時値を受け入れると、 承認されたクライアントのすべてのユーザーはクライアントで妥当性検査されます。

UDF_MEM_SZ
分離されたユーザー定義機能 (UDF) の場合、 データベース・プロセスと UDF との間で共用されるメモリーの省略時の割り振りを示します。 非分離プロセスの場合は、私用メモリー設定のサイズを示します。 どちらにもあてはまる場合には、 このメモリーを使用して、データを UDF に渡したり、データベースに戻したりします。

使用上の注意

リモート・インスタンス (または別のローカル・インスタンス) への接続が存在する場合、 それらのインスタンスに接続されたサーバーのデータベース・マネージャー構成パラメーターが返されます。 そのようなインスタンスが存在しない場合には、 ローカルのデータベース・マネージャー構成パラメーターが返されます。

エラーが生じた場合には、返された情報は無効になります。 構成ファイルが無効な場合には、エラー・メッセージが戻されます。 そのような場合には、データベース・マネージャーを再インストールして回復を実行する必要があります。

データベース・マネージャーの出荷時の省略時値に構成パラメーターを設定するには、 RESET DATABASE MANAGER CONFIGURATIONを使用してください。

上記のパラメーターの詳細については、管理の手引き を参照してください。

以下も参照

RESET DATABASE MANAGER CONFIGURATION

UPDATE DATABASE MANAGER CONFIGURATION


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