コマンド解説書

SET TABLESPACE CONTAINERS

リダイレクト復元 とは、 復元されたデータベースの表スペース・コンテナーのセットが、 バックアップが行われた時の元のデータベースの表スペース・コンテナーと異なる復元のことです。 このコマンドでは、 復元されるデータベースのための表スペース・コンテナーの追加、変更、または除去が可能となります。 たとえば、1 つまたは複数のコンテナーが何かの理由でアクセス不能となった場合、 復元が別のコンテナーにリダイレクトされない限り復元は失敗します。
注:ユーザー出口プログラムが復元のために使用されている場合、 リダイレクト復元はできません。

許可

以下のどれかが必要です。

必須接続

データベース

コマンド構文

>>-SET TABLESPACE CONTAINERS FOR--tablespace-id----------------->
 
>-----+--------------------------------------------------+------>
      |  .-REPLAY--.                                     |
      '--+-IGNORE--+---ROLLFORWARD CONTAINER OPERATIONS--'
 
>----USING------------------------------------------------------>
 
           .-,---------------------------.
           V                             |
>-----+-(-----PATH--"container-string"---+---)---------------------------+>
      |    .-,----------------------------------------------------.      |
      |    V                                                      |      |
      '-(------+-FILE---+---"container-string"--number-of-pages---+---)--'
               '-DEVICE-'
 
>--------------------------------------------------------------><
 

コマンド・パラメーター

FOR tablespace-id
復元されるデータベースが使用する表スペースを表す固有の整数。

REPLAY ROLLFORWARD CONTAINER OPERATIONS
データベースのバックアップが行われた後にこの表スペースに対して発行された ALTER TABLESPACE 操作が、 それ以後のデータベースのロールフォワード処理中に再実行されることを指定します。

IGNORE ROLLFORWARD CONTAINER OPERATIONS
ロールフォワード中に、 ログ内の ALTER TABLESPACE 操作が無視されることを指定します。

USING PATH "container-string"
SMS 表スペースに関して、表スペースに属し、表スペース・データの保管先となる、 1 つまたは複数のコンテナーを識別します。 絶対または相対ディレクトリー名です。 ディレクトリー名が絶対でない場合、データベース・ディレクトリーに対して相対的です。 ストリング長は 240 バイト以下です。

USING FILE/DEVICE "container-string" number-of-pages
DMS 表スペースの場合、表スペースに属し、表スペース・データの保管先となる、 1 つまたは複数のコンテナーを識別します。 コンテナー・タイプ (FILE または DEVICE) およびコンテナー・サイズ (4KB ページ) を指定します。 ファイル・コンテナーおよび装置コンテナーの混在も可能です。 ストリング長は 254 バイト以下です。

ファイル・コンテナーの場合、ストリングは絶対または相対ファイル名です。 ファイル名が絶対ファイル名でない場合、 データベース・ディレクトリーに対して相対的です。

装置コンテナーの場合、ストリングは装置名でなければなりません。 また、装置がすでに存在していなければなりません。 装置コンテナーは OS/2 ではサポートされていません。

RESTORE DATABASEの例を参照してください。

使用上の注意

このコマンドは RESTORE DATABASEとともに使用します。

データベースのバックアップ、または 1 つまたは複数の表スペースには、 バックアップされた表スペースにより使用されている表スペース・コンテナーのすべての記録が保持されています。 復元操作中に、バックアップにリストされているすべてのコンテナーは、 現在存在し、アクセス可能かどうかがチェックされます。 1 つまたは複数のコンテナーが何らかの理由でアクセス不能の場合、 復元は失敗します。 そのようなときに復元したい場合、表スペース・コンテナーのリダイレクトがサポートされています。 このサポートには、表スペース・コンテナーの追加、変更、または除去が含まれます。 ユーザーはこのコマンドを使用して、これらのコンテナーの追加、変更、または除去ができます。 詳しくは、管理の手引き を参照してください。

以下も参照

BACKUP DATABASE

RESTORE DATABASE

ROLLFORWARD DATABASE


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