コマンド解説書

STOP DATABASE MANAGER

現行のデータベース・マネージャー・インスタンスを停止します。 明示的に停止されない限り、データベース・マネージャーは、活動状態のまま続きます。 データベースに接続されたアプリケーションがある場合、 このコマンドはデータベース・マネージャーを停止しません。 データベース接続はなくても、インスタンス接続機構がある場合には、 そのインスタンス接続機構を強制的に使用して、データベース・マネージャーを停止させます。 また、データベース・マネージャーを停止させる前に、活動化されている主だったデータベースを非活動化します。

MPP システムでは、このコマンドは、 特定のまたはすべてのノードにある現行のデータベース・マネージャーのインスタンスを停止します。 すべてのノードでデータベース・マネージャーを停止する場合、 ノード構成ファイル db2nodes.cfg を使用して、 各ノードに関する情報を入手します。

このコマンドを使用して、 db2nodes.cfg ファイルからノードを消去することもできます (MPP システムの場合のみ)。

このコマンドはクライアントでは無効です。

効力範囲

省略時および多重ノード環境では、このコマンドは、 db2nodes.cfg ファイルにリストされているすべてのノードに影響を与えます。

許可

以下のどれかが必要です。

注:OS/2 の場合、 ss_logon データベース・マネージャー構成パラメーターが NO に設定されていれば、 権限は必要ありません。

必須接続

なし

コマンド構文

>>-+-STOP--+-DATABASE MANAGER-+-+---+-------------------+------->
   |       +-DB MANAGER-------+ |   '-PROFILE--profile--'
   |       '-DBM--------------' |
   '-db2stop--------------------'
 
>-----+------------------------------+-------------------------><
      +-NODENUM--nodenum-------------+
      +-DROP NODENUM--nodenum--------+
      '-FORCE--+-------------------+-'
               '-NODENUM--nodenum--'
 

コマンド・パラメーター

PROFILE profile
MPP の場合のみ使用します。 開始されたノード用に DB2 環境を定義するために、 始動時に実行されたプロファイル・ファイル名を指定します。 START DATABASE MANAGER でプロファイルが指定されると、 ここでも同じプロファイルを指定しなければなりません。 プロファイル・ファイルはインスタンス所有者の sqllib ディレクトリーに常駐していなければなりません。

NODENUM nodenum
MPP の場合のみ使用します。 停止するノードを指定します。

有効な値は 0〜999 で、その値が db2nodes.cfg ファイルになければなりません。 ノード番号が指定されていない場合、 ノード構成ファイルで定義されているすべてのノードが停止されます。

DROP NODENUM nodenum
MPP の場合のみ使用します。 db2nodes.cfg ファイルから消去するノードを指定します。

このパラメーターを使用する前に、DROP NODE VERIFYを実行して、 このノードにユーザー・データが存在しないことを確認してください。

このオプションを指定した場合、 db2nodes.cfg ファイルにあるすべてのノードが停止します。

FORCE
各ノードでデータベース・マネージャーを停止する際に FORCE APPLICATION ALL を使用することを指定します。

NODENUM nodenum
MPP の場合のみ使用します。 ノード上のすべてのアプリケーションが強制的に停止された後で停止されるノード (データベース区画サーバー) を指定します。 このパラメーターを指定せずに FORCE オプションを使用すると、 すべてのノードが停止される前に、 すべてのノード上のすべてのアプリケーションが強制的に停止されます。

次に示すのは、ノード 10、20、および 30 を使用する 3 ノード・システムで発行された db2stop からの出力例です。



04-07-1997 10:32:53    10   0   SQL1064N  DB2STOP processing was successful.
04-07-1997 10:32:54    20   0   SQL1064N  DB2STOP processing was successful.
04-07-1997 10:32:55    30   0   SQL1064N  DB2STOP processing was successful.
SQL1064N  DB2STOP processing was successful.

使用上の注意

このコマンドをクライアント・ノードで発行しない場合もあります。 旧クライアントとの互換性が提供されていますが、データベース・マネージャーには何も影響ありません。

一度開始されると、データベース・マネージャーのインスタンスは、 たとえそれを使用していたすべてのアプリケーション・プログラムが終了したとしても、 ユーザーが停止しない限り稼働しています。

データベース・マネージャーが停止されると、正常終了メッセージが標準出力装置に送られます。 エラーが発生すると、処理は停止され、エラー・メッセージが標準出力装置に送られます。

アプリケーション・プログラムがまだデータベースに接続されているため、 データベース・マネージャーが停止できない場合には、FORCE APPLICATIONを使用して、 まず最初にすべてのユーザーを切断するか、 FORCE オプションで STOP DATABASE MANAGER コマンドを再発行してください。

次の情報は、現時点では多重ノード環境にのみ適用されます。

考慮事項: UNIX kill コマンドは、 制御された終了および終結処置プロセスは行わずに、突然データベース・マネージャー・プロセスを終了するため、 このコマンドをデータベース・マネージャーを終了するために使用することはできません。

以下も参照

DEACTIVATE DATABASE

DROP NODE VERIFY

FORCE APPLICATION

START DATABASE MANAGER


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