コマンド解説書

db2ncrt - インスタンスへのデータベース区画サーバーの追加

データベース区画サーバー (ノード) をインスタンスに追加します。

このコマンドは Windows NT および Windows 2000 でのみ使用可能です。

効力範囲

すでにインスタンスが存在しているマシンにデータベース区画サーバーが追加される場合には、 データベース区画サーバーはマシンへの論理ノードとして追加されます。 インスタンスが存在していないマシンにデータベース区画サーバーが追加される場合には、 インスタンスが追加され、そのマシンは新しい物理ノードになります。 インスタンスにデータベースがある場合には、このコマンドを使用してはなりません。 代わりに、db2start addnode nodenum コマンドを使用する必要があります。 こうすると、新しいデータベース区画サーバーにデータベースが確実に正しく追加されます。 データベースが作成されたインスタンスにノードを追加するには、 管理の手引き を参照してください。
注:db2nodes.cfg ファイルは編集するべきではありません。 このファイルを変更すると、区分データベース・システムに不整合が生じる可能性があるためです。

許可

新しいノードが追加されるマシンに対するローカル管理者権限。

コマンド構文

>>-db2ncrt----/n:--node_number----/u:--username,password-------->
 
>-----+---------------------+---+--------------------+---------->
      '-/i:--instance_name--'   '-/m:--machine_name--'
 
>-----+--------------------+---+-----------------+-------------->
      '-/p:--logical_port--'   '-/h:--host_name--'
 
>-----+--------------------+------------------------------------>
      '-/g:--network_name--'
 
>-----+-------------------------------+------------------------><
      '-/o:--instance_owning_machine--'
 

コマンド・パラメーター

/n:node_number
データベース区画サーバーを識別する固有のノード番号。 1〜999 の範囲の番号を指定できます。

/u:domain_name\username,password
DB2 のドメイン、ログオン・アカウント名およびパスワードを指定します。

/i:instance_name
インスタンス名を指定します。 パラメーターが指定されていない場合、省略時値は現行のインスタンスになります。

/m:machine_name
ノードが常駐する Windows NT ワークステーションのコンピューター名を指定します。 データベース区画サーバーをリモート・マシン上に追加している場合、 このパラメーターは必須です。

/p:logical_port
データベース区画サーバーに使用する論理ポート番号を指定します。 このパラメーターが指定されていない場合、 割り当てられる論理ポート番号は 0 です。

注:論理ノードを作成する際には、このパラメーターを指定しなければならず、 使用していない論理ポート番号を選択しなければなりません。 以下の制限事項に注意してください。
  • すべてのマシンには、論理ポートが 0 のデータベース区画サーバーがなければなりません。
  • ポート番号は、x:\winnt\system32\drivers\etc\ ディレクトリーで FCM 通信に予約されているポートの範囲内でなければなりません。 たとえば、4 個のポートが現行のインスタンスに予約されている場合には、最大のポート番号は 3 になります。 ポート 0 は、省略時の論理ノード用に使用されます。

/h:host_name
内部通信用に FCM によって使用される TCP/IP ホスト名を指定します。 データベース区画サーバーをリモート・マシン上に追加する場合、 このパラメーターは必須です。

/g:network_name
データベース区画サーバーのネットワーク名を指定します。 パラメーターが指定されていない場合、 システムで検出される最初の IP アドレスが使用されます。 このパラメーターは、マシンに複数の IP アドレスがある場合に、 特定の IP アドレスをデータベース区画サーバーに適用するために使用できます。 ネットワーク名または IP アドレスを入力できます。

/o:instance_owning_machine
インスタンスを所有しているマシンのコンピューター名を指定します。 省略時値はローカル・マシンです。 インスタンス所有マシンではない任意のマシンで db2ncrt コマンドが呼び出される場合、 このパラメーターは必須です。

インスタンス所有のマシン SHAYER 上で、 インスタンス TESTMPP に新しいデータベース区画サーバーを追加する場合、 新しいデータベース区画サーバーがノード 2 と認識されており、 論理ポート 1 を使用している場合には、次のコマンドを入力します。

   db2ncrt /n:2 /u:QBPAULZ\paulz,g1reeky /i:TESTMPP /m:TEST /p:1 /o:SHAYER

以下も参照

db2nchg - データベース区画サーバー構成の変更


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