コマンド解説書

db2drdat - DRDA トレース

DB2 UDB DRDA アプリケーション・リクエスター (AR) および DRDA アプリケーション・サーバー (AS) 間で交換された DRDA データ・ストリームをキャプチャーできます。 このツールは、 アプリケーションの実行に必要な送信および受信の回数を判別することによって、 問題判別でよく使用されますが、 クライアント / サーバー環境でのパフォーマンス調整にも使用することができます。

許可

なし

コマンド構文

                         .---------.
                 .-on-.  V         |
>>-db2drdat----+-+----+----+--r-+--+---+-----------+--+--------><
               |           +--s-+      '--l=length-'  |
               |           +--c-+                     |
               |           '--i-'                     |
               '-off--+--------------+--+--------+----'
                      '--t=tracefile-'  '--p=pid-'
 

コマンド・パラメーター

on
AS トレース事象 (指定しない場合はすべて) をオンにします。

off
AS トレース事象をオフにします。

-r
DRDA AR から受信した DRDA 要求をトレースします。

-s
DRDA AR に送信された DRDA 応答をトレースします。

-c
ホスト・システムの DRDA サーバーから受信した SQLCA をトレースします。 これは、様式化して読みやすくした非ヌル SQLCA です。

-i
トレース情報にタイム・スタンプを含めます。

-l
トレース情報を格納するために使用されるバッファーのサイズを指定します。

-p
このプロセスについてのみ事象をトレースします。 -p を指定しない場合、 サーバー上の着信 DRDA 接続をもつエージェントがすべてトレースされます。

注:トレースする pid は、 LIST APPLICATIONSによって戻される agent フィールドにあります。

-t
トレースの宛先を指定します。 ファイル名で、完全なパス名が指定されていない場合、 脱落情報は現在パスから取られます。

注:tracefile が指定されていない場合、 メッセージは現行ディレクトリーの db2drdat.dmp に送られます。

使用上の注意

db2drdat が活動中には、 db2trc コマンドを発行しないでください。 (db2trc コマンドの詳細については、 問題判別の手引き を参照してください。)

db2drdat は、 以下の情報を tracefile に書き込みます。

  1. -r
  2. -s
  3. CPI-C エラー情報

コマンドは終了コードを戻します。 ゼロ値はコマンドが正常に完了したことを示します。 非ゼロ値はコマンドが正常に完了しなかったことを示します。
注:db2drdat がすでに存在するファイルに出力を送信する場合、 ファイルの許可で古いファイルの消去が禁止されているのではない限り、 古いファイルは消去されます。 古いファイルの消去が禁止されている場合は、 オペレーティング・システムがエラーを返します。


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