コマンド解説書

CATALOG DATABASE

システム・データベース・ディレクトリーに、データベースのロケーション情報を保管します。 データベースは、 ローカル・ワークステーションかリモート・ノードのどちらかに位置付けることができます。

効力範囲

区分データベース環境では、 ローカル・データベースをシステム・データベース・ディレクトリーにカタログ化するときに、 データベースが常駐するサーバー上のノードでこのコマンドを発行する必要があります。

許可

以下のどれかが必要です。

必須接続

なし。 ディレクトリー操作は、ローカル・ディレクトリーだけに影響します。

コマンド構文

>>-CATALOG----+-DATABASE-+--database-name----+------------+----->
              '-DB-------'                   '-AS--alias--'
 
>-----+--------------------+------------------------------------>
      +-ON--+-path--+------+
      |     '-drive-'      |
      '-AT NODE--nodename--'
 
>-----+----------------------------------------------------------------+>
      |                 .-SERVER------------------------------------.  |
      '-AUTHENTICATION--+-CLIENT------------------------------------+--'
                        +-DCS---------------------------------------+
                        +-SERVER_ENCRYPT----------------------------+
                        +-DCS_ENCRYPT-------------------------------+
                        +-KERBEROS TARGET PRINCIPAL--principalname--+
                        '-DCE SERVER PRINCIPAL--principalname-------'
 
>-----+-------------------------+------------------------------><
      '-WITH--"comment-string"--'
 

コマンド・パラメーター

DATABASE database-name
カタログ化するデータベースの名前を指定します。

AS alias
カタログ化するデータベースの代替名として、別名を指定します。 これを指定しなかった場合、 データベース・マネージャーは database-name を別名として使用します。

ON path/drive
UNIX ベースのシステムでは、カタログ化するデータベースが常駐するパスを指定します。 OS/2 または Windows オペレーティング・システムでは、 カタログ化するデータベースが常駐するドライブ名を指定します。

AT NODE nodename
カタログ化するデータベースが常駐するノードの名前を指定します。 この名前は、ノード・ディレクトリー内の項目名と一致させてください。 指定したノード名がノード・ディレクトリーに存在しない場合、警告が戻されますが、 データベースはシステム・データベース・ディレクトリーにカタログ化されます。 カタログ化したデータベースへの接続が必要なときは、 ノード名をノード・ディレクトリーにカタログ化しなければなりません。

AUTHENTICATION
注:DB2 バージョン 2 以降のクライアントが DB2 バージョン 1 のサーバーと通信する場合のみ必要になります。

リモート・データベースの認証値は保管されますが (LIST DATABASE DIRECTORYからの出力に現れる)、 ローカル・データベースの認証値は保管されません。

認証タイプを指定すると、パフォーマンスの向上に役立ちます。 認証タイプの詳細については、管理の手引き を参照してください。

SERVER
認証が、宛先データベースを含むノードで行われるということを指定します。

CLIENT
認証が、アプリケーションを呼び出すノードで行われるということを指定します。

DCS
認証が、宛先データベースを含むノードで行われるということを指定します。 ただし、DB2 コネクトの使用時と、 認証を DRDA アプリケーション・サーバー (AS) で行うように指定したときを除きます。

SERVER_ENCRYPT
認証が、宛先データベースを含むノードで行われるということ、 およびパスワードが送信元で暗号化されることを指定します。 送信元でカタログ化される認証タイプによって指定されるとおり、 パスワードは宛先で暗号化解除されます。

DCS_ENCRYPT
認証が、宛先データベースを含むノードで行われるということを指定します。 ただし、DB2 コネクトの使用時は除きます。 この場合、認証は DRDA アプリケーション・サーバー (AS) で行われます。 送信元でカタログ化される認証タイプによって指定されるとおり、 パスワードは送信元で暗号化され、宛先で暗号化解除されます。

KERBEROS
Kerberos セキュリティー・メカニズムを使用して行われる認証を指定します。 認証が Kerberos の場合、アクセスには APPC 接続が使用され、SECURITY=NONE のみサポートされます。

TARGET PRINCIPAL principalname
ターゲット・サーバー用の完全修飾 Kerberos プリンシパル名。 つまり、DB2 サーバー・サービスのログオン・アカウントで、 userid@xxx.xxx.xxx.com または domain\userid の形式です。
注:このパラメーターは Windows 2000 クライアント上でのみ有効です。

DCE
DCE セキュリティー・サービスを使用して行われる認証を指定します。 認証が DCE の場合、アクセスには APPC 接続が使用され、SECURITY=NONE のみサポートされます。

SERVER PRINCIPAL principalname
ターゲット・サーバーの完全修飾 DCE 基本名です。 この値は、ターゲット・サーバーのキータブ・ファイルにも記録されます。

WITH "comment-string"
システム・データベース・ディレクトリー内のデータベースまたはデータベース項目について記述します。 注釈列の最大長は 30 文字です。 復帰文字や改行文字は許可されません。 注釈テキストは必ず二重引用符で囲んでください。

   db2 catalog database sample on /databases/sample
      with "Sample Database"

使用上の注意

ローカル・ノードやリモート・ノードにあるデータベースをカタログ化する場合、 以前にアンカタログ化したデータベースを再カタログ化する場合、 または 1 つのデータベースに対して複数の別名を保持する場合 (データベースのロケーションにかかわらず)、 CATALOG DATABASE を使用してください。

データベースを作成したとき、DB2 は自動的にそれらをカタログ化します。 ローカル・データベース・ディレクトリーにデータベースの項目、システム・データベース・ディレクトリーに別の項目をカタログ化します。 リモート・クライアント (または、同じマシンの別のインスタンスから実行しているクライアント) からデータベースを作成した場合、 クライアント・インスタンスでは、システム・データベース・ディレクトリーにも項目が作成されます。

パス名もノード名も指定しなかった場合、データベースはローカルに、 データベースのロケーションはデータベース・マネージャー構成パラメーターの dftdbpath に指定したものに想定されます。

データベース・マネージャー・インスタンスと同じノードのデータベースは、 間接 項目としてカタログ化されます。 その他のノードのデータベースは、 リモート 入力としてカタログ化されます。

システム・データベース・ディレクトリーが存在しない場合、CATALOG DATABASE は自動的にそれを作成します。 システム・データベース・ディレクトリーは、使用しているデータベース・マネージャー・インスタンスを含むパスに保管され、 データベース外部で保守されます。

システム・データベース・ディレクトリーの内容をリストする場合は、 LIST DATABASE DIRECTORY を使用してください。
注:ディレクトリーをキャッシュできる場合 (GET DATABASE MANAGER CONFIGURATIONの構成パラメーター dir_cache を参照)、 データベース、ノード、および DCS のディレクトリー・ファイルはメモリーにキャッシュされます。 アプリケーションのディレクトリー・キャッシュは、最初のディレクトリー参照の間に作成されます。 キャッシュはアプリケーションがディレクトリー・ファイルのどれかを修正したときにのみ最新にされるため、 他のアプリケーションが行ったディレクトリーの変更は、 アプリケーションを再始動するまで有効にならないことがあります。

CLP のディレクトリー・キャッシュを最新表示するには、TERMINATEを使用します。 DB2 の共用キャッシュを最新表示するには、 データベース・マネージャーを停止させてから (db2stop)、 再始動させます (db2start)。 別のアプリケーション用のディレクトリー・キャッシュを最新にするには、 そのアプリケーションを停止してから再始動してください。

以下も参照

UNCATALOG DATABASE


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