コマンド解説書

MIGRATE DATABASE

旧バージョン (バージョン 2.x 以降) の DB2 データベースを現行の形式へ変換します。

考慮事項: DB2 バージョン 6 のインストール (OS/2 または Windows オペレーティング・システムの場合)、 またはインスタンスの移行 (UNIX 系システム) の前には、 データベース事前移行ツール (db2ckmig - データベース事前移行ツール) を実行しておく必要があります。 それは DB2 バージョン 6 では実行できないためです。 移行作業、および OS/2 または Windows オペレーティング・システムへの DB2 バージョン 6 のインストール作業に先立って、 すべてのデータベースをバックアップしておいてください。

データベースの移行については、概説およびインストール の資料を参照してください。

許可

sysadm

必須接続

このコマンドは、データベース接続を確立します。

コマンド構文

>>-MIGRATE----+-DATABASE-+--database-alias---------------------->
              '-DB-------'
 
>-----+---------------------------------------+----------------><
      '-USER--username--+------------------+--'
                        '-USING--password--'
 

コマンド・パラメーター

DATABASE database-alias
現在インストールされているデータベース・マネージャーのバージョンに移行するデータベースの別名を指定します。

USER username
データベースを移行するのに使うユーザー名を指定します。

USING password
ユーザー名を承認するために使用するパスワード。 ユーザー名を指定してパスワードを省略すると、 ユーザーに入力を求めるプロンプトが出ます。

次の例は、データベースの別名 sales を使ってカタログ化されたデータベースを移行します。

   db2 migrate database sales

使用上の注意

このコマンドは、データベースを新しいバージョンに移行するだけであり、 移行済みのデータベースを元のバージョンに戻すために使用することはできません。

移行の前にデータベースをカタログ化しておく必要があります。

移行の途中でエラーが発生する場合、提案されているユーザー応答を試みる前に、 TERMINATE を発行することが必要になる場合があります。 たとえば、移行中にログが満ぱいになるというエラーが生じる場合 (SQL1704: データベースの移行は失敗しました。理由コード "3")、 データベース構成パラメーター LOGPRIMARY および LOGFILSIZ の値を増やす前に、 TERMINATE コマンドを発行する必要があります。 データベースがすでに再配置された後に移行が失敗した場合、 CLP はそのデータベース・ディレクトリー・キャッシュをリフレッシュする必要があります (「ログが満ぱい」エラーが戻される場合にこのようになる可能性があります)。


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