コマンド解説書

db2sql92 - SQL92 準拠 SQL ステートメント・プロセッサー

フラット・ファイルまたは標準入力のどちらかから SQL ステートメントを読み取り、 ステートメントを動的に記述、準備し、応答セットを戻します。 複数のデータベースへの並行接続をサポートします。

許可

sysadm

必須接続

なし。 このコマンドは、データベース接続を確立します。

コマンド構文

>>-db2sql92----+-------------+---+----------------+------------->
               '--d--dbname--'   '--f--file_name--'
 
>-----+--------------------+---+-----------------------------+-->
      '--a--userid/passwd--'   '--r--outfile--+-----------+--'
                                              '-,outfile2-'
 
>-----+--------------+---+-------------------+------------------>
      |     .-on--.  |   |     .-short----.  |
      '--c--+-off-+--'   '--i--+-none-----+--'
                               +-long-----+
                               '-complete-'
 
>-----+--------------+---+---------------+---+---------------+-->
      '--o--options--'   |     .-off--.  |   |     .-off--.  |
                         '--v--+-on---+--'   '--s--+-on---+--'
 
>-----+-----+--------------------------------------------------><
      '--h--'
 

コマンド・パラメーター

-d dbname
SQL ステートメントが適用されるデータベースの別名。 省略時値は、DB2DBDFT 環境変数の値です。

-f file_name
SQL ステートメントが入っている入力ファイルの名前。 省略時は標準入力です。

注釈テキストは、 各行の先頭に 2 つのハイフンを付けて -- <注釈> で表します。 注釈を出力にも含めるときは、次のように注釈にマークを付けます。 --#COMMENT <注釈>

ブロック は、 一まとまりとして処理されるいくつかの SQL ステートメントからなっています。 つまり、ステートメントで使用する情報を 1 つずつ収集するのではなく、 すべてのステートメントに必要な情報を一度に収集します。 照会ブロックの開始は、--#BGBLK で表します。 照会ブロックの終了は、--#EOBLK で表します。

1 つまたは複数の制御オプションを指定するには、次のようにします。 --#SET <制御オプション> <>。 有効な制御オプションは、以下のとおりです。

ROWS_FETCH
応答セットから取り出す行数。 有効な値は -1n です。 省略時値は -1 (すべての行を取り出す) です。

ROWS_OUT
取り出された行のうち出力へ送られる行数。 有効な値は -1n です。 省略時値は -1 (取り出された行をすべて出力へ送る) です。

AUTOCOMMIT
自動コミットのオン、またはオフを指定します。 有効な値は、ON または OFF です。 省略時値は、ON です。

PAUSE
継続するかどうかの入力を要求するプロンプトをユーザーに出します。

TIMESTAMP
タイム・スタンプを生成します。

-a userid/passwd
データベースへの接続に使用する名前およびパスワード。

-r outfile
照会結果が入る出力ファイル。 任意指定の出力ファイル 2 には、 結果の要約が入ります。 省略時値は標準出力です。

-c
各 SQL ステートメントの実行による変更を自動的にコミットします。

-i
経過時間の間隔 (秒単位)。

none
時間情報を収集しないことを指定します。

short
照会の実行時間。

long
次の照会が開始する経過時間。

complete
準備、実行、および取り出しの時間。 別個に表示します。

-o options
制御オプション。 有効なオプションは以下のとおりです。

f rows_fetch
応答セットから取り出す行数。 有効な値は -1n です。 省略時値は -1 (すべての行を取り出す) です。

r rows_out
取り出された行のうち出力へ送られる行数。 有効な値は -1n です。 省略時値は -1 (取り出された行をすべて出力へ送る) です。

-v
冗長。 照会処理中に標準エラーに情報を送信します。 省略時値は OFF です。

-s
要約表。 収集した値の算術平均と幾何平均の両方を含む、経過時間と CPU 時間の要約を提供します。

-h
ヘルプ情報を表示します。 このオプションを指定すると、他のすべてのオプションは無視され、 ヘルプ情報だけが表示されます。

使用上の注意

db2sql92 コマンド・プロンプトで以下を実行できます。

このツールは、 プログラムの単一実行中での異なる複数のデータベース間の切り替えをサポートしています。 これを行うために CONNECT RESET を発行し、 次に db2sql92 コマンド・プロンプト (stdin) で以下のどちらかを入力します。

   connect to database
   connect to database USER userid USING passwd

SQL ステートメントの長さの上限は、65 535 文字です。 ステートメントの末尾はセミコロンにしなければなりません。

SQL ステートメントは、反復可能読取り (RR) 分離レベルで実行されます。

以下も参照

db2batch - ベンチマーク・ツール


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