コマンド解説書

CATALOG DCS DATABASE

リモート・データベースについての情報を、データベース接続サービス (DCS) ディレクトリーに保管します。 これらのデータベースは、 DB2 コネクトなどのアプリケーション・リクエスター (AR) をとおしてアクセスされます。 システム・データベース・ディレクトリー内のデータベース名と一致する名前が DCS ディレクトリー項目にある場合、指定した AR を呼び出して、 データベースが常駐するリモート・サーバーに SQL 要求を転送します。 DB2 コネクトおよび DCS ディレクトリー項目の詳細は、 DB2 コネクト 使用者の手引き を参照してください。

許可

以下のどれかが必要です。

必須接続

なし

コマンド構文

>>-CATALOG DCS----+-DATABASE-+--database-name------------------->
                  '-DB-------'
 
>-----+---------------------------+---+-------------------+----->
      '-AS--target-database-name--'   '-AR--library-name--'
 
>-----+----------------------------+---------------------------->
      '-PARMS--"parameter-string"--'
 
>-----+-------------------------+------------------------------><
      '-WITH--"comment-string"--'
 

コマンド・パラメーター

DATABASE database-name
カタログ化する宛先データベースの別名を指定します。 この別名は、システム・データベース・ディレクトリーにこのデータベースをリモート・カタログ化した時に入力したデータベース名と一致していなければなりません。

AS target-database-name
カタログ化するターゲット・ホスト・データベースの名前を指定します。

AR library-name
DCS ディレクトリーにリストされたリモート・データベースにアクセスするとき、 ロードおよび使用されるアプリケーション・リクエスター・ライブラリーの名前を指定します。

注:DB2 コネクト AR を使用する場合は、ライブラリー名を指定しないでください。 省略時で DB2 コネクトを呼び出します。

DB2 コネクトを使用しない場合は、AR のライブラリー名を指定します。そして、 そのライブラリーをデータベース・マネージャー・ライブラリーと同じパスに置いてください。 OS/2 または Windows オペレーティング・システムでは、そのパスは drive:\sqllib\dll です。 UNIX ベースのシステムでは、パスはインスタンス所有者の $HOME/sqllib/lib になります。

PARMS "parameter-string"
呼び出したときに AR にパスされるパラメーター・ストリングを指定します。 パラメーター・ストリングは、二重引用符で囲んでください。

WITH "comment-string"
DCS ディレクトリー項目について記述します。 このディレクトリーにカタログ化するデータベースについて、任意の注釈を入力できます。 最大長は 30 文字です。 復帰文字や改行文字は許可されません。 注釈テキストは必ず二重引用符で囲んでください。

次は、DB1 データベース (DB2 (MVS 版) ホスト・データベース) に関する情報を DCS ディレクトリーにカタログ化する例です。

   db2 catalog dcs database db1 as dsn_db_1
      with "DB2/MVS location name DSN_DB_1"

使用上の注意

DB2 コネクト・プログラムは、 次のような DRDA アプリケーション・サーバーへの接続を提供します。

データベース接続サービスが存在しない場合、データベース・マネージャーは自動的にそれを作成します。 このディレクトリーは、使用しているデータベース・マネージャー・インスタンスを含むパスに保管されます。 また、データベースの外側で保持されます。

データベースは、システム・データベース・ディレクトリーにリモート・データベースとしてもカタログ化しなければなりません。

DCS ディレクトリーの内容をリストする場合は、LIST DCS DIRECTORYを使用してください。
注:ディレクトリーをキャッシュできる場合 (GET DATABASE MANAGER CONFIGURATIONの構成パラメーター dir_cache を参照)、 データベース、ノード、および DCS のディレクトリー・ファイルはメモリーにキャッシュされます。 アプリケーションのディレクトリー・キャッシュは、最初のディレクトリー参照の間に作成されます。 キャッシュはアプリケーションがディレクトリー・ファイルのどれかを修正したときにのみ最新にされるため、 他のアプリケーションが行ったディレクトリーの変更は、 アプリケーションを再始動するまで有効にならないことがあります。

CLP のディレクトリー・キャッシュを最新表示するには、TERMINATEを使用します。 DB2 の共用キャッシュを最新表示するには、 データベース・マネージャーを停止させてから (db2stop)、 再始動させます (db2start)。 別のアプリケーション用のディレクトリー・キャッシュを最新にするには、 そのアプリケーションを停止してから再始動してください。

以下も参照

UNCATALOG DCS DATABASE


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