メッセージ解説書
以下のリストでは、ユーザーが最も頻繁に検出する可能性がある CPI-C 関数戻りコードが示されています。
これは、戻りコードをすべて示したリストではありません。
括弧内の数字は、戻りコードに対応する定義された数を示します。
- CM_ALLOCATE_FAILURE_NO_RETRY (1): 一時的ではない状態のために割り振りは失敗しました。
たとえば、システム定義エラーまたはセッション活動化プロトコル・エラーのためにセッションを活動化できない場合があります。
対話を割り振る前にセッション・プロトコル・エラーが生じてセッションが非活動化される際にも、この戻りコードは戻されます。
- CM_ALLOCATE_FAILURE_RETRY (2): 一時的な状態のために割り振りは失敗しました。
ローカル・システムまたはリモート・システムでの一時的な資源の不足のためにセッションを活動化できない場合があります。
- CM_CONVERSATION_TYPE_MISMATCH (3): リモート・プログラムが割り振り要求の対話タイプをサポートしないので、割り当ては失敗しました。
これは、おそらくサーバー側の TP の問題でしょう。
サーバーの TP が基本 をサポートするように構成してください。
- CM_TPN_NOT_RECOGNIZED (9): このエラーは、割り振り要求がリモート・システムに送られる際に起こります。
これは、リモート・システムが要求内で指定されたトランザクション・プログラム名を認識しないことを示します。
グローバル・ディレクトリー・サービスを使用していないならば、クライアントの CPI-C サイド情報プロファイルで指定された TP 名がサーバーで指定された TP 名と合致していることを確認してください。
グローバル・ディレクトリー・サービスを使用しているならば、データベース管理者の援助を求めてグローバル・ディレクトリー項目で指定されている TP 名がサーバーで指定されている TP 名と合致することを確認してください。
- CM_TP_NOT_AVAILABLE_NO_RETRY (10): このエラーは、割り振り要求がリモート・システムに送られる際に起こります。
これは、リモート LU が送られた TP 名を認識しても、プログラムを開始できないことを示します。
サーバーの TPN プロファイルで指定されるユーザー ID が有効であることを確認してください。
- CM_TP_NOT_AVAILABLE_RETRY (11): このエラーは、割り振り要求がリモート・システムに送られる際に起こります。
これは、リモート LU が送られた TP 名を認識しても、おそらく一時的な理由でプログラムを開始できないことを示します。
サーバーのデータベース・マネージャーおよび APPC プロトコル・サポートが正常に開始されたことを確認してください。
- CM_DEALLOCATED_ABEND (17): このエラーは、リモート・プログラムが対話の割り振りを解除する場合に起こります。
これは、リモート・プログラムが異常終了した場合、または致命的エラー状態を検出した場合に起きることがあります。
DB2 (AIX 版) に接続を試みている場合には、サーバーのデータベース・マネージャーおよび APPC プロトコル・サポートが正常に開始されたことを確認してください。
AIX サーバーでは、以下のいずれかによって、このエラーが起きた可能性があります。
- サーバーのデータベース・エージェントが、
システム管理者によって強制的にオフにされました。
- maxagents データベース・マネージャー構成パラメーターを超えたために、データベース・エージェントが、サーバーで始動できませんでした。
サーバーの First Failure Service Log (DB2DIAG.LOG) をチェックして、エラー・メッセージが記録されているかどうかを判別してください。
- 主要データベース・マネージャー・プロセスの異常終了のために、サーバーのデータベース・エージェントが終了しました。
- CM_PRODUCT_SPECIFIC_ERROR (20): 製品固有のエラーが検出され、エラーの説明が製品のシステム・エラー・ログに格納されました。
ローカル APPC サブシステムが正常に開始されたことを確認してください。
Communication Server for AIX で製品固有のエラーに関する情報をさらに得るには、グローバル変数 errnos の値を確認する必要があります。
戻すことができる errnos の詳細については、以下のセクションを参照してください。
Communication Server for OS/2 は、エラーを OS/2 システム・エラー・ログに記録します。
- CM_RESOURCE_FAILURE_NO_RETRY (26): このエラーは、資源に関連するエラーが原因で (セッションまたはリンク)、対話が途切れる際に起こります (相手側またはローカル側のいずれかで)。
OS/2 サーバーでは、以下のいずれかによって、このエラーが起きた可能性があります。
- サーバーのデータベース・エージェントが、
システム管理者によって強制的にオフにされました。
- maxagents データベース・マネージャー構成パラメーターを超えたために、データベース・エージェントが、サーバーで始動できませんでした。
サーバーの First Failure Service Log (DB2DIAG.LOG) をチェックして、エラー・メッセージが記録されているかどうかを判別してください。
- 主要データベース・マネージャー・プロセスの異常終了のために、サーバーのデータベース・エージェントが終了しました。
- CM_RESOURCE_FAILURE_RETRY (27): このエラーは、上記で説明した NO_RETRY 状態とほぼ同じ理由で、対話が途切れる際に起こります (相手側またはローカル側のいずれかで)。
唯一の相違点は、このエラーが永続的なものである可能性があるということです。
ほとんどの場合、CPI コミュニケーション戻りコードを使用すれば、エラーの原因を見つけることができます。
CM_PRODUCT_SPECIFIC_ERROR が戻されると、追加情報が提供されます。
Communication Server for AIX では、errnos が追加情報を提供します。
一般的な errnos のいくつかは以下のようなものです。
これは、すべてを示したリストではありません。
101 番以上の errnos は、/usr/include/luxsna.h ファイルにあり、Communication Server for AIX 固有の errnos を含んでいます。
これらの errnos のほとんどは、CPI-C 戻りコードに変換されます。
もっと小さな番号の errnos は AIX の問題に関連しており、/usr/include/sys/errno.h ファイルで見つけられます。
errnos 番号自体は括弧で囲まれています。
- EBADF (9): これは 「間違ったファイル記述子」エラーです。
データベースに接続を試みる際にこのエラーが起きる場合には、通常はサーバーの SNA サブシステムが開始されていないことを意味しています。
または、SNA 構成プロファイルに問題があることを示しています。
サーバーの SNA サブシステムが開始されたかどうかを検査してください。
サーバー・ノードへのリンク・ステーションが活動化できるかどうかを検査してください。
- EACCESS (13): これは 「許可の拒否」エラーです。
データベースに接続を試みる際にこのエラーが起きる場合には、通常は SNA 構成プロファイルに問題があることを示しています。
HP-UX の SNAPlus2 では、/usr/include/sys/errno.h ファイルを参照してエラーの記述を調べてください。
OS/2 では、CPI コミュニケーションが CM_PRODUCT_SPECIFIC_ERROR を戻す際に、エラー・ログで項目が作成されます。
このエラー・ログ項目の情報は、CPIC を発信元として識別します。
Communications Server/2 (CS/2) がインストールされている場合には、
エラーが OS/2 のシステム・エラー・ログに記録されます。
エラーの完全な記述および推奨処置については、特定の製品の問題判別ガイドを参照してください。
CPI 通信エラーの詳細については、システム・アプリケーション体系 共通プログラミング・インターフェース コミュニケーション・インターフェース解説書 を参照してください。
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