CLI の手引きおよび解説書

SQLProcedures - プロシージャー名のリストを入手する

目的


仕様: DB2 CLI 2.1 ODBC 1.0  

SQLProcedures() は、サーバーに登録されており、指定した検索パターンと一致するプロシージャー名のリストを戻します。

情報は SQL 結果セット内に戻されますが、照会により作成された結果セットを処理するのに使用される関数と同じ関数を使用して情報を取り出すことができます。

構文

SQLRETURN   SQLProcedures    (
                SQLHSTMT          StatementHandle,   /* hstmt */
                SQLCHAR      FAR  *CatalogName,      /* szProcCatalog */
                SQLSMALLINT       NameLength1,       /* cbProcCatalog */
                SQLCHAR      FAR  *SchemaName,       /* szProcSchema */
                SQLSMALLINT       NameLength2,       /* cbProcSchema */
                SQLCHAR      FAR  *ProcName,         /* szProcName */
                SQLSMALLINT       NameLength3);      /* cbProcName */

関数引き数


表 142. SQLTables 引き数
データ・タイプ 引き数 使用法 説明
SQLHSTMT StatementHandle 入力 ステートメント・ハンドル
SQLCHAR * CatalogName 入力 3 つの部分から成るプロシージャー名のカタログ修飾子。

これは、ヌル・ポインターまたは長さゼロのストリングでなければなりません。

SQLSMALLINT NameLength1 入力 CatalogName の長さ。これは、0 に設定する必要があります。
SQLCHAR * SchemaName 入力 スキーマ名で結果セットを修飾するためのパターン値 を入れられるバッファー。

DB2 (MVS/ESA 版) V 4.1 の場合、すべてのストアード・プロシージャーは 1 つのスキーマにあります。 SchemaName 引き数の唯一の受け入れ可能な値はヌル・ポインターです。 DB2 ユニバーサル・データベースの場合、SchemaName には有効なパターン値が含まれます。有効な検索パターンの詳細については、システム・カタログ情報の照会を参照してください。

SQLSMALLINT NameLength2 入力 SchemaName の長さ。
SQLCHAR * ProcName 入力 表名で結果セットを修飾するためのパターン値を入れられるバッファー。
SQLSMALLINT NameLength3 入力 ProcName の長さ。

使用法

DB2 ユニバーサル・データベース バージョン 5 では、すべてのストアード・プロシージャー (SYSCAT.PROCEDURES と SYSCAT.PROCPARMS) に関する情報をサーバーに保管するのに使う 2 つのシステム・カタログ視点が導入されました。これらの視点については、付録 G, ストアード・プロシージャーのカタログ表示を参照してください。 SQLProcedures() は、これらの視点からストアード・プロシージャーのリストを戻します。

バージョン 5 以前では、DB2 CLI はストアード・プロシージャー登録の疑似カタログ表を使用していました。デフォルトで、DB2 CLI は新しいシステム・カタログ表示を使用することになります。アプリケーションで疑似カタログ表の使用が見込まれる場合、 CLI/ODBC 構成キーワード PATCH1 を 262144 に設定してください。詳細については、ストアード・プロシージャーの疑似カタログ表の置換を参照してください。

ストアード・プロシージャーが DB2 (MVS/ESA 版) V 4.1 サーバーまたはそれ以降のものにある場合、ストアード・プロシージャーの名前はサーバーの SYSIBM.SYSPROCEDURES カタログ表に登録される必要があります。

ストアード・プロシージャー・カタログの機能を提供しない DB2 サーバーの他のバージョンでは、空の結果セットが戻されます。

SQLProcedures() から戻された結果セットには、所定の順序で 『SQLProcedures で戻される列』にリストされている列が含まれています。これらの行は、PROCEDURE_CAT、PROCEDURE_SCHEMA、および PROCEDURE_NAME の順序になります。

ほとんどの場合、SQLProcedures() への呼び出しはシステム・カタログに対して複雑で、それゆえに費用のかかる照会へとマップされるので、節約して使用する必要があります。それで呼び出しを繰り返すよりも、結果を保管しておく方が良いでしょう。

カタログ関数の結果セットの VARCHAR 列は、SQL92 の制限に従うように、 128 の最大長属性で宣言されています。 DB2 名は 128 文字よりも少ないので、アプリケーションは、出力バッファー用に 128 文字 (およびヌル終止符) を常にとっておくか、あるいは、接続している DBMS がサポートしている TABLE_CAT、TABLE_SCHEM、 TABLE_NAME、および COLUMN_NAME 列の実際の長さをそれぞれ判別するために、 SQL_MAX_CATALOG_NAME_LEN、 SQL_MAX_SCHEMA_NAME_LEN、 SQL_MAX_TABLE_NAME_LEN、および SQL_MAX_COLUMN_NAME_LEN を使用して選択的に SQLGetInfo() を呼び出すようにすることができます。

SQL_ATTR_LONGDATA_COMPAT 接続属性が設定されている場合、 LOB 列タイプは LONG VARCHAR、LONG VARBINARY、または LONG VARGRAPHIC タイプとして報告されます。

将来のリリースでは、列が新たに追加されたり、既存の列の名前が変更されたりする可能性はありますが、現行の列の位置が変更されることはありません。

SQLProcedures で戻される列

列 1 PROCEDURE_CAT (VARCHAR(128))
これは常にヌルです。

列 2 PROCEDURE_SCHEM (VARCHAR(128))
PROCEDURE_NAME を含むスキーマの名前。

列 3 PROCEDURE_NAME (VARCHAR(128) 非 NULL)
プロシージャーの名前。

列 4 NUM_INPUT_PARAMS (INTEGER 非 NULL)
入力パラメーター数。

この列は、今後 ODBC で使用するために予約済みになっているので、使用しないでください。

これは、バージョン 5 より前の DB2 CLI で使用されていたものです。後方互換性のために、旧 DB2CLI.PROCEDURES 疑似カタログ表と一緒に使用できます (PATCH1 CLI/ODBC 構成キーワードを設定)。詳細については、ストアード・プロシージャーの疑似カタログ表の置換を参照してください。

列 5 NUM_OUTPUT_PARAMS (INTEGER 非 NULL)
出力パラメーター数。

この列は、今後 ODBC で使用するために予約済みになっているので、使用しないでください。

これは、バージョン 5 より前の DB2 CLI で使用されていたものです。後方互換性のために、旧 DB2CLI.PROCEDURES 疑似カタログ表と一緒に使用できます (PATCH1 CLI/ODBC 構成キーワードを設定)。詳細については、ストアード・プロシージャーの疑似カタログ表の置換を参照してください。

列 6 NUM_RESULT_SETS (INTEGER 非 NULL)
プロシージャーから戻される結果セット数。

この列は、今後 ODBC で使用するために予約済みになっているので、使用しないでください。

これは、バージョン 5 より前の DB2 CLI で使用されていたものです。後方互換性のために、旧 DB2CLI.PROCEDURES 疑似カタログ表と一緒に使用できます (PATCH1 CLI/ODBC 構成キーワードを設定)。詳細については、ストアード・プロシージャーの疑似カタログ表の置換を参照してください。

列 7 REMARKS (VARCHAR(254))
プロシージャーに関する記述情報が含まれています。

列 8 PROCEDURE_TYPE (SMALLINT)
プロシージャー・タイプを次のように定義します。

DB2 CLI は常に SQL_PT_PROCEDURE を戻します。

注:DB2 CLI が使用する列名は、X/Open CLI CAE 仕様のスタイルに準拠しています。列タイプ、内容、および順序は、 ODBC の SQLProcedures() 結果セットで定義されているものと同じです。

戻りコード

診断


表 143. SQLProcedures SQLSTATE
SQLSTATE 説明 解説
24000 カーソル状態が無効です。 カーソルはすでに、ステートメント・ハンドル上にオープンされています。
40003 08S01 通信リンクに障害が起きました。 アプリケーションとデータ・ソースとの間の通信リンクが、関数の完了する前に失敗しました。
HY001 メモリーの割り振り失敗です。 DB2 CLI は、関数の実行または完了をサポートするのに必要なメモリーを割り振ることができません。
HY008 操作が取り消しになりました。

非同期処理が StatementHandle に対して使用可能になりました。関数が呼び出され、その実行が完了する前に、 SQLCancel()StatementHandle で呼び出されました。そして、関数が再び StatementHandle で呼び出されました。

関数が呼び出され、その実行が完了する前に、 SQLCancel() が複数スレッドのアプリケーション内の別のスレッドから、 StatementHandle で呼び出されました。

HY010 関数の順序エラーです。

実行時データ (SQLParamData()SQLPutData()) 操作中に、関数が呼び出されました。

BEGIN COMPOUND と END COMPOUND SQL の操作中に、関数が呼び出されました。

非同期実行関数 (この関数ではない) が StatementHandle で呼び出され、この関数は、呼び出し時に依然実行中でした。

HY014 もはやハンドルはありません。 DB2 CLI は、内部資源が原因でハンドルを割り当てることができませんでした。
HY090 ストリングまたはバッファー長が無効です。 名前の長さ引き数のうちの 1 つの値は 0 より小さい値でしたが、 SQL_NTS と等しくありませんでした。
HYC00 ドライバーが機能していません。 DB2 CLI は、プロシージャー名の修飾子としてカタログ をサポートしません。

接続されているサーバーは、プロシージャー名の修飾子としてスキーマをサポートしません。

HYT00 タイムアウトになりました。 データ・ソースが結果セットを返す前に、タイムアウト期間が満了しました。タイムアウトは、 Windows 3.1 や Macintosh System 7 のようなマルチタスクではないシステム上でのみサポートされています。タイムアウト期間は、 SQLSetConnectAttr() の SQL_ATTR_QUERY_TIMEOUT 属性を使用して設定することができます。

制約

ストアード・プロシージャー・カタログへのサポートを提供していない、またはストアード・プロシージャーへのサポートを提供していない DB2 へアプリケーションを接続する場合、 SQLProcedureColumns() は空の結果セットを戻します。

CLI サンプル stpcli.c

(ここで完全サンプル stpcli.c を使用することもできます 。)

/* From the CLI sample STPCLI.C */
/* ... */
    /* call SQLProcedures */
    printf("\n    Call SQLProcedures for:\n");
    printf("        schemaPattern = %s\n", stpSchemaPattern);
    printf("        namePattern = %s\n", stpNamePattern);
    sqlrc = SQLProcedures(hstmt, NULL, 0,
                          stpSchemaPattern, SQL_NTS,
                          stpNamePattern, SQL_NTS);
 
 

参照


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