インストールおよび構成 補足

カーネル構成パラメーターの更新

このセクションは、 HP-UX および NUMA-Q/(DYNIX/ptx) システム、および Solaris** で 実行されている DB2 クライアントにだけ適用されます。

AIX、Linux、または SGI IRIX システムに DB2 クライアントをインストールしている場合には、 DB2 クライアントのインストール に進んでください。

DB2 クライアントを HP-UX、DYNIX/ptx、または Solaris システムにインストールする前に、 システムのカーネル構成パラメーターを更新する必要があるかもしれません。 システムのカーネル構成パラメーターを次のセクションの 値に設定することをお勧めします。

HP-UX カーネル構成パラメーター

表 4 では、HP-UX カーネル構成パラメーターについての推奨値を示します。 これらの値は、 HP-UX バージョン 11 で実行されている DB2 クライアントで有効です。
注:カーネル構成パラメーターを更新した後は、 マシンをリブートする必要があります。


表 4. HP-UX カーネル構成パラメーター (推奨値)
カーネル・パラメーター 推奨値
msgseg
msgmnb
msgmax
msgssz

8192
65535 (1)
65535 (1)
16

注:

  1. パラメーター msgmnb および msgmax65535 かそれ以上に設定しなければなりません。

  2. カーネル・パラメーター間の従属関係を維持するために、 パラメーターの変更は、表 4 で示されているのと同じ順序で行ってください。

値を変更するためには、以下のステップを実行します。

ステップ 1.

SAM コマンドを入力して、 システム管理マネージャー (SAM) プログラムを開始します。

ステップ 2.

「カーネル構成 (Kernel Configuration)」アイコンをダブルクリックします。

ステップ 3.

「構成パラメーター (Configurable Parameters)」アイコンをダブルクリックします。

ステップ 4.

変更したいパラメーターをダブルクリックし、 新しい値を「式 / 値 (Formula/Value)」フィールドに入力します。

ステップ 5.

「OK」をクリックします。

ステップ 6.

変更したいカーネル構成パラメーターをすべてについて、このステップを繰り返します。

ステップ 7.

カーネル構成パラメーターの設定がすべて終了したら、アクション・メニュー・バーから 「アクション (Action)」-->「新しいカーネルの処理 (Process New Kernel)」を選択します。

HP-UX オペレーティング・システムは、 カーネル構成パラメーターの値が変更されると自動的にリブートします。

カーネル・パラメーターを更新した後は、 DB2 クライアントのインストール へ進んで、 インストールを続行します。

NUMA-Q/(DYNIX/ptx) カーネル構成パラメーター

表 5 には、 DB2 クライアントの NUMA-Q/(DYNIX/ptx) カーネル構成パラメーターに 推奨される値がリストされています。
注:カーネル構成パラメーターを更新した後は、 マシンをリブートする必要があります。


表 5. NUMA-Q/(DYNIX/ptx) カーネル構成パラメーター (推奨値)
カーネル・パラメーター 推奨値
msgmax
msgmnb
msgseg
msgssz

65535
65535
8192
16

DYNIX/ptx カーネル構成パラメーターを変更するには、 次のようなステップを実行します。

ステップ 1.

root 権限のあるユーザーとしてログオンします。

ステップ 2.

menu コマンドを入力します。

ステップ 3.

A を押して、「システム管理 (System Administration)」オプションを選択します。

ステップ 4.

C を押して、「カーネル構成 (Kernel Configuration)」オプションを選択します。

ステップ 5.

「カーネル構成ディスクの変更 (Change Kernel Configuration Disk)」で、Ctrl+F を押します。 ルート・ディスク以外のディスクに新しいカーネルを作成しようとする場合には、 そのディスクを入力してから、 Ctrl+F を押します。

ステップ 6.

「カーネルのコンパイル、構成、または削除 (Compile, Configure, or Remove a Kernel)」ウィンドウで、 現行のカーネルの作成に使用されているカーネル構成タイプを選択し、 K を押します。

ステップ 7.

「サイト固有のパラメーターを使用したカーネルの構成 (Configure a kernel with site specific parameters)」書式で、1 ページ進み (Ctrl+D を押す)、 「パラメーター変更の表示レベル (Visibility level for parameter changes)」「すべて (All)」A を押してから、 Ctrl+F を押します。

ステップ 8.

「調整可能パラメーターを使用したファイルの構成 (Configure Files With Adjustable Parameters)」ウィンドウでは、 ALL を選択 (Ctrl+T を押す) してから、Ctrl+F を押します。

ステップ 9.

「調整可能パラメーター (Tunable Parameters)」ウィンドウでは、 矢印キーを使用してナビゲートします。 Ctrl+T を押して変更するパラメーターを選択してから、 Ctrl+F を押します。

ステップ 10.

「パラメーター式の詳細 (Detail of Parameter Expression(s))」ウィンドウでは、 s を押して新しい値を設定します。

ステップ 11.

「サイト固有の 'set' パラメーターの追加 (Add site specific 'set' parameter)」書式では、 新しい値を入力してから Ctrl+F を押します。

ステップ 12.

ステップ 9 から 11 を繰り返して、 変更したいすべてのパラメーターの値を変更します。

ステップ 13.

すべてのパラメーターの変更が終わったら、 「調整可能パラメーター (Tunable Parameters)」ウィンドウで Ctrl+E を押します。

ステップ 14.

カーネルをコンパイルします。

ステップ 15.

Ctrl+X を押して、メニューを編集します。

ステップ 16.

変更内容を有効にするため、システムをリブートします。

注:

  1. msgmax および msgmnb は、65535 以上に設定しなければなりません。

  2. msgsem パラメーターは、32767 以下に設定しなければなりません。

  3. shmmax は 2147483647 以上に設定しなければなりません。

カーネル・パラメーターを更新した後は、 DB2 クライアントのインストール へ進んで、インストールを続行します。

Solaris カーネル構成パラメーター

表 6 では、Solaris カーネル構成パラメーターについての推奨値を示します。
注:カーネル構成パラメーターを更新した後は、 マシンをリブートする必要があります。


表 6. Solaris カーネル構成パラメーター (推奨値)
カーネル・パラメーター 推奨値
msgsys:msginfo_msgmax
msgsys:msginfo_msgmnb
msgsys:msginfo_msgseg
msgsys:msginfo_msgssz

65535 (1)
65535 (1)
8192
16

注:

  1. パラメーター msgsys:msginfo_msgmnb および msgsys:msginfo_msgmax は、65535 かそれ以上に設定しなければなりません。

カーネル・パラメーターを設定するには、 次のように /etc/system ファイルの終わりに行を追加します。

   set parameter_name = value

ここで、parameter_name は変更したいパラメーターを表します。

たとえば、パラメーター msgsys:msginfo_msgmax の値を設定するには、 /etc/system ファイルの終わりに次の行を追加します。

   set msgsys:msginfo_msgmax = 65535

カーネル・パラメーターの更新が済んだら、 DB2 クライアントのインストールへ進んで、インストールを続行します。


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