NetBIOS 経由でリモート・サーバーにアクセスする場合、 まずクライアントおよびサーバー・ワークステーションの両方に、 通信ソフトウェアをインストールし、構成する必要があります。 個々のプラットフォームでの通信プロトコル要件の詳細については、 ソフトウェア要件を参照してください。 特定のクライアントおよびサーバーでサポートされている通信プロトコルの詳細については、 クライアント - サーバー間の接続の想定シナリオを参照してください。
このセクションのステップを完了する前に、 DB2COMM レジストリー・パラメーターの設定にある指示処理を完了したことを確認してください。
NetBIOS 通信をセットアップするため、以下のステップが必要です。
ステップ 1. | パラメーター値を識別して記録します。 |
ステップ 2. | 次のようにサーバーを構成します。
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構成ステップを進めるにつれて、
次の表内の「使用値 (Your Value)」列に記入を済ませます。
このプロトコルの構成を始める前に、値の一部を記入することができます。
パラメーター | 説明 | サンプル値 | 使用値 |
---|---|---|---|
アダプター番号 (adapter_number) |
NetBIOS 接続に使われるローカル論理アダプター。
このパラメーターを構成しないと、サーバーはアダプター 0 を使用します。
| 0 | |
ワークステーション名 (nname) |
サーバー・ワークステーションの NetBIOS 名
nname はユーザーが選んだ名前です。 この名前はネットワーク内のすべての NetBIOS ノードの中で固有でなければなりません。
DB2 エンタープライズ拡張エディションを使っている場合、最後の 4 文字が、 ネットワーク内のすべての NetBIOS ノードの中で固有であることを確認します。
ワークステーション名の詳細は、ワークステーション名 (nname) の規則を参照してください。
| server1 |
以下のステップでは、ご使用のワークステーションを設定して、 このプロトコルを使用してインバウンド・クライアント要求を受け入れることができるようにする方法を説明します。 サンプル値を各自の値に置換し、ワークシートに記録してください。
DB2 は、レジストリー・パラメーターを使用して、
サーバー上での NetBIOS リソースの使用状況を制御します。
省略時の論理アダプター番号 0 以外の値を指定する場合、
db2nbadapters レジストリー・パラメーターを使用します。
![]() | DB2 サーバーの場合、
db2set db2nbadapters=adapter_number コマンドを入力し、
db2nbadapters パラメーターを設定します。
adapter_number には、
複数のアダプター番号をコンマで区切ったリストを指定することも可能です。
管理サーバーの場合、 db2set db2nbadapters=adapter_number -i DB2DAS00 コマンドを入力し、 db2nbadapters パラメーターを設定します。 adapter_number には、 複数のアダプター番号をコンマで区切ったリストを指定することも可能です。
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ネットワーク経路をアダプター番号に割り当てる NetBIOS インターフェース構成を表示、 または変更するには、以下のステップを実行します。
ステップ 1. | 「MPTS」アイコンをダブルクリックします。 |
ステップ 2. | 「構成 (Configure)」押しボタンをクリックします。 |
ステップ 3. | 「LAN アダプターおよびプロトコル (LAN adapters and protocols)」ラジオ・ボタンを選択し、 「構成 (Configure)」押しボタンをクリックします。 |
ステップ 4. | 「現行構成 (Current Configuration)」ウィンドウ内の「IBM OS/2 NETBIOS」項目に関連した論理アダプター番号を記録します。 |
ステップ 5. | NetBIOS と関連付けられている論理アダプター番号を変更する場合、 「現行構成 (Current Configuration)」ウィンドウから「IBM OS/2 NetBIOS」項目を選択し、 「番号の変更 (Change number)」押しボタンをクリックします。 |
ステップ 6. | 論理アダプター番号を選択し、 「変更 (Change)」押しボタンをクリックします。 |
ステップ 7. | 「現行構成 (Current Configuration)」ウィンドウ内の「IBM OS/2 NETBIOS」項目に関連した論理アダプター番号を、 ワークシートに記録します。 |
ステップ 8. | 「OK」をクリックします。 |
ステップ 9. | 「クローズ (Close)」押しボタンをクリックします。 |
ステップ 10. | 「終了 (Exit)」押しボタンをクリックします。 |
ステップ 11. | 「CONFIG.SYS を更新する (Update CONFIG.SYS)」チェック・ボックスがチェックされていることを確認し、 「終了 (Exit)」押しボタンをクリックします。 |
ステップ 12. | 「終了 (Exit)」押しボタンをクリックします。 |
ステップ 13. | 「ネットワーク設定の変更 (Network Settings Change)」ポップアップ・ボックスがオープンします。 システムをシャットダウンしてからリブートし、これらの変更内容を有効にします。 後でシステムをシャットダウンしてリブートする場合は、 「いいえ (No)」押しボタンを選択します。
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ステップ 1. | 「スタート」をクリックし、 「設定」-->「コントロール パネル」を選択します。 |
ステップ 2. | 「ネットワーク」アイコンをダブルクリックし、 「サービス」タブを選びます。 |
ステップ 3. | 「ネットワーク サービス (Network Services)」ウィンドウで 「NetBIOS インターフェース (NetBIOS Interface)」アイコンを選択し、 「プロパティー (Properties)」押しボタンをクリックします。 |
ステップ 4. | Nbf に関連した論理アダプター番号が見つかるまでネットワーク経路をスクロールし、 それをワークシートに記録します。 このアダプター番号が Nbf に関連付けられており、 これを変更しないのであれば、7 のステップに進んでください。 |
ステップ 5. | Nbf と関連した論理アダプター番号を変更する場合、 関連する「LAN 番号 (LAN Number)」を選択し、 「編集 (Edit)」押しボタンをクリックします。 新しいアダプター番号 0 か、 db2nbadapters レジストリー変数に設定した値を入力します。 |
ステップ 6. | Nbf に関連した新しいアダプター番号を、 ワークシートに記録します。 |
「OK」をクリックします。 | |
ステップ 8. | 「クローズ (Close)」押しボタンをクリックします。 「ネットワーク設定の変更 (Network Settings Change)」ウィンドウがオープンします。 |
ステップ 9. | システムをシャットダウンしてからリブートし、これらの変更内容を有効にします。 すぐにシステムをシャットダウンしてリブートする場合は、 「はい (Yes)」押しボタンを選択します。 後でシステムをシャットダウンしてリブートする場合は、 「いいえ (No)」押しボタンを選択します。
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![]() | 各アダプター番号は、ネットワーク経路に関連付けられた固有番号でなければなりません。 Windows NT および Windows 2000 には、 別々のネットワーク経路に同じアダプター番号を指定させないための検査機能が備わっています。 アダプター番号 0 を使用するネットワーク経路がすでに存在する場合、 その経路に別の番号を割り当てます。 (アダプター番号の有効範囲は、0〜255 です。) それによって、 Nbf に対応するアダプター番号として 0 を選ぶことができます。 「OK」をクリックして変更内容を承認します。 |
データベース・マネージャー構成ファイルを、 サーバーのワークステーション名 (nname) パラメーターを使用して更新しなければなりません。
データベース・マネージャー構成ファイルを更新するには、以下のステップを実行します。
ステップ 1. | システム管理 (SYSADM) 権限をもったユーザーとしてシステムにログオンします。 詳細については、 システム管理グループの処理 を参照してください。 |
ステップ 2. | 以下のコマンドを入力して、データベース・マネージャー構成ファイルを、 サーバーのワークステーション名 (nname) パラメーターを使用して更新します。
update database manager configuration using nname nname db2stop db2start
たとえば、サーバーのワークステーション名 (nname) が server1 の場合には、 次のようにします。 update database manager configuration using nname server1 db2stop db2start
データベース・マネージャーを停止および再始動したら、データベース・マネージャー構成ファイルを表示して、 加えた変更が有効になっているか確認してください。 データベース・マネージャー構成ファイルを表示するには、次のコマンドを入力します。 get database manager configuration
管理サーバーを NetBIOS 向けに構成している場合、 管理サーバー構成ファイルを更新する必要があります。 次のコマンドを実行します。 update admin configuration using nname nname db2admin stop db2admin start
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サーバー (または DB2 エンタープライズ拡張エディションのインスタンス所有マシン) のインストール時に、 NetBIOS プロトコルを構成した場合、セットアップ・プログラムにより、 サーバーおよび管理サーバー用の NetBIOS 従属関係が自動的に作成されます。 新しいインスタンスについては、NetBIOS での従属関係を手動で作成する必要があります。
この従属関係を作成するには、以下のステップを実行します。
ステップ 1. | x:\sqllib\bin ディレクトリーに移動します。 ここで、x: はサーバーがインストールされているドライブです。 |
ステップ 2. | db2depnb コマンドを次のように入力します。
db2depnb instance_name instance_name は、従属関係を作成するときのインスタンスの名前です。
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ここでは、従属関係が始動順に記録されるので、
NetBIOS は DB2 インスタンスの始動前に始動します。
![]() |
ネットワークから NetBIOS プロトコルを除去する場合、インストール時に作成した従属関係、 そして他のインスタンスのために作成した従属関係があれば、 それらも除去する必要があります 。 これらの従属関係の除去に失敗すると、 ネットワークから NetBIOS プロトコルを除去した後で DB2 を実行するときに、 問題が生じる可能性があります。
従属関係を除去するには、 db2depnb コマンドを次のように入力します。 db2depnb instance_name /r
instance_name は、従属関係を除去するときのインスタンスの名前です。
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