インストールおよび構成 補足

Web サーバーの一般的なシナリオ

NetQuestion に付属のシンプルな Web サーバーを使用することもできますが、 DB2 資料をリモート・クライアントに提供する場合は、 セキュリティー上の理由から Apache や Lotus Domino Go! などの一般に使用されている Web サーバーを使用するよう強く お勧めします。

以下のセクションでは、DB2 資料を中央のサーバーに置くための方法と、 特定のプラットフォームおよび Web サーバーに関する詳細を取り上げます。 異なるプラットフォームまたは Web サーバーを使用する場合は、 同様の結果を得るための対応する機能があるはずです。

シナリオ 1: OS/2 で Lotus Domino Go! Web サーバーを使用する

このシナリオでは、DB2 サーバーとして OS/2 マシンを使用し、 Lotus Domino Go! Web サーバーを使って、 イントラネットの残りの部分で DB2 オンライン資料を使用できるようにします。

DB2 ユニバーサル・データベース資料をインストールする
DB2 資料と DB2 エンタープライズ・エディション・サーバーを E: ドライブにインストールします。 HTML ファイルはサブディレクトリー e:\sqllib\doc\html にあります。 サーバーの資料には、 SQL 解説書、コマンド解説書、SQL 概説、管理の手引き、 および個々のサーバーに対応した概説およびインストール があります。 エンタープライズ・サーバーには DB2 コネクトの機能とその資料が含まれているため、 DB2 コネクト 使用者の手引き および DB2 コネクト エンタープライズ・エディション 概説およびインストール (OS/2 および Windows 版) をインストールすることもできます。 このシナリオでは、社内でアプリケーションの開発が行われないため、 DB2 パーソナル開発者版 (Administrative API Reference などのプログラミング・ブックが含まれる) はインストールしないと想定します。

Web サーバーをインストールする
Lotus Domino Go Web サーバーをインストール CD-ROM からインストールします。 このシナリオでは、Web サーバーを c:\www にインストールし、 その TCP/IP ホスト名が udbserv であると想定しています。

Web サーバーから DB2 UDB 資料を使用可能にする
DB2 ディレクトリーからファイルを使用するには、 c:\www\httpd.cnf ファイルに次のような行を追加します。

Pass /db2docs/* e:\sqllib\doc\html\*

この行が下記の行の前にあることを確かめてください。

Pass /* document_root\*

次に、Web サーバーを再始動します。

あるいは、Web サーバーのディレクトリーにファイルをコピーするには、 xcopy コマンドと /s オプションを使用して、 e:\sqllib\doc\html\*.*c:\www\html\db2docs ディレクトリーにコピーします。 これで、http://udbserv/db2docs/index.htm に進んで、 DB2 資料にアクセスできるようになります。

カスタマイズ (任意指定)
しばらくたって、 あるユーザーが API 解説書 を選択しようとしたが、 その資料が Web サーバー上になかったため、 「ファイルが見つかりません (file not found)」エラーを受け取ったと電話をかけてきました。 別のユーザーは、UNIX 版の概説およびインストール を選択しようとして、 同様のエラーを受け取りました。 そのため、ファイル e:\sqllib\doc\html\index.htm を編集します。 まずプログラミング・ブックへのリンクを削除し、 次に Windows および UNIX 版の概説およびインストール がインストールされている、 別のイントラネットの Web サーバーを指すように、それらのブックへのリンクを変更します。

社内ではデータベースの問題に関する独自のヘルプ・デスクを設置しているため、 ヘルプ・デスクの電話番号と mailto: リンクを index.htm ファイルに追加します。 修正サービス・リリースには、 更新されたバージョンの index.htm が含まれます。 そのため、何からの変更を行った場合は、必ずそのバックアップ・コピーを取っておいてください。

シナリオ 2: Windows NT 上の Netscape Enterprise Web Server

システム管理者が Windows NT 上で Netscape Enterprise Server を実行しています。 DB2 ユニバーサル・データベースのロールアウトを開始しましたが、 データベース・サーバーと Web サーバーを 1 つのマシンに結合するか、 別々のサーバーを使用するかを決定していないとします。

DB2 ユニバーサル・データベース資料をインストールする
このシステムでは、 DB2 が E: ドライブにインストールされているため、 HTML ファイルはすべて e:\sqllib\doc\html に保管されています。

Web サーバーをインストールする
Web サーバーとデータベース・サーバーを結合した場合に、 それらのパフォーマンスをテストするには、 Netscape Enterprise Web Server を同じシステム (社内のイントラネット上にある udbserv というシステム) 上にインストールします。 Web サーバーは H: ドライブ上にインストールされます。

DB2 資料を使用可能にする
最初、Web サーバーには DB2 資料しか含まれていないため、 デフォルトのホーム・ページ http://udbserv/ で、 ファイル e:\sqllib\doc\html\index.htm (「DB2 インフォメーション (DB2 Information)」ページ) を表示します。 DB2 資料を使用可能にするには、 以下のステップを実行する必要があります。

  1. 「Netscape」フォルダーから Administer Netscape Servers プログラムを実行し、 サーバーとして udbserv を選択します。
  2. 「内容管理 (Content Mgmt)」で、 「1 次文書ディレクトリー (Primary Document Directory)」e:\sqllib\doc\html に変更します。
  3. 「文書の設定変更 (Document Preferences)」を使用して、 index.htm をデフォルト資料名の 1 つとして追加し、 ブラウザーがディレクトリー内のリストとして index.htm を表示するようにします。

しばらくたってから、他の HTML ファイルを Web サーバー上に保管し、 DB2 ブックが http://udbserv/db2docs/ にあるようにサーバーを構成することにします。

  1. 「1 次文書ディレクトリー (Primary Document Directory)」を、 h:\netscape\server\docs などの汎用ディレクトリーに戻します。
  2. 「内容管理 (Content Mgmt)」で、 「追加の文書ディレクトリー (Additional Document Directories)」を選択し、 db2docs サブディレクトリーを e:\sqllib\doc\html にマップします。
  3. Web サーバー用の新しいデフォルト・ページで、 次のように db2docs ディレクトリーへのリンクを追加します。
    <a href="db2docs/index.htm">DB2 Information</a>
    

ファイルを転送する (任意選択)
最終的に、 Web サーバーとデータベース・サーバーとの結合にかかる負荷は非常に大きくなるため、 Web サーバーを別のマシンに転送することにしたとします。 その際に、 pkzip や Windows 版の tar などのアーカイブ・ツールを使用して、 e:\sqllib\doc\html の下のディレクトリー・ツリーを圧縮します。 まず、Web サーバー・マシンのどこかにすべてのファイルを復元し、 次に、HTML ファイルを使用できるように Web サーバーを以前と同じように構成します。

別のシステムで、HTML ファイルを Web サーバーが使用できるようにしたまま、 DB2 サーバーをアンインストールします。 サーバーをアンインストールする前に、 xcopy コマンドを使用して、 e:\sqllib\doc\html ディレクトリー・ツリーを h:\netscape\server\docs\db2docs にコピーし、 次に追加の文書ディレクトリー (名前は db2docs) への Web サーバーのマッピングを削除します。

シナリオ 3: Windows NT 上の Microsoft Internet Information Server

このシナリオでは、DB2 サーバーとして Windows NT 4.0 を使用し、 Internet Information Server (IIS) を使って、 ワークグループの残りの部分で DB2 オンライン資料を使用できるようにします。 IIS は Windows NT 4.0 サーバーに付属されているものですが、 Windows NT 4.0 ワークステーションでも動きます。

Peer Web Services (PWS) をセットアップすることもできます。 PWS は Windows NT 4.0 Workstation に付属されているものですが、 Windows NT 4.0 Server にインストールすることもできます。 PWS をセットアップするには、以下のステップを実行します。

DB2 ユニバーサル・データベース資料をインストールする
DB2 資料を前述のシナリオと同じディレクトリー e:\sqllib\doc\html にインストールします。

Web サーバーをインストールする
IIS が Windows NT システムと同時にインストールされていない場合は、 Windows NT インストール CD-ROM からインストールします。 「コントロール パネル」「サービス」ダイアログを開いて、 このサービスを自動開始します。

Web サーバーから DB2 資料を使用可能にする
「スタート」メニューの 「Microsoft Internet Information Services」フォルダーから Internet Service Manager を実行し、 「WWW」セクションに進んでから、 「ディレクトリ (Directories)」サブセクションに進みます。 ホーム・ディレクトリーを編集します。 c:\inetpub\wwwroot から e:\sqllib\doc\html に、 デフォルト資料を index.htm に変更します。 後で、DB2 ブック以外の資料を使用する必要が生じたら、 ホーム・ディレクトリーを c:\inetpub\wwwroot に戻し、 新しい仮想ディレクトリー (名前は db2docs) を追加します。

カスタマイズ (任意指定)
IIS に組み込まれた検索機能を使用する場合は、 ファイル e:\sqllib\doc\html\index.htm をファイル inetpub\samples\isapi\srch.htm に置き換えて、 以下の説明にあるように DB2 HTML ファイルをコピーします。

ファイルをコピーする (任意選択)
IIS に組み込まれた検索機能を使用する場合は、 DB2 HTML ファイルを c:\inetpub\wwwroot ディレクトリー・ツリーにコピーします。 db2docs という名前のディレクトリー名を作成し、 xcopy /s コマンドを使用して、 コピー時にディレクトリー構造を保持するようにします。 仮想ディレクトリー db2docs を削除すれば、 実際の db2docs ディレクトリーの下にあるファイルを使用できるようになります。


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