インストールおよび構成 補足

連合システムへの OLE DB データ・ソースの追加

OLE DB 表関数を使用して OLE DB データ・ソースにアクセスする方法は、次のとおりです。

  1. OLE DB 2.0 以降と OLE DB Provider をデータ・ソース用にインストールおよび構成します。 OLE DB Provider から提供されるソフトウェア要件に従ってください。
  2. OLE DB Provider にアクセスするのに使うラッパー・ライブラリーを定義するには、 CREATE WRAPPER ステートメントを使用します。

    ラッパーとは、連合サーバーがデータ・ソースと通信したり、 そこからデータを取り出したりするのに使用するメカニズムです。 以下に CREATE WRAPPER ステートメントの例を示します。

    CREATE WRAPPER OLEDB
    
    OLEDB は、OLE DB Provider で使用するラッパー・モジュールのデフォルト名です。 このデフォルト名は、任意の名前に置き換えることができます。ただし、置き換える場合、 連合サーバー・プラットフォーム用の LIBRARY パラメーターとラッパー・ライブラリーの名前も含めなければなりません。 ラッパー・ライブラリー名の詳細については、 SQL 解説書 (下巻) を参照してください。
  3. OLE DB データ・ソースのサーバー名を定義するには、 CREATE SERVER ステートメントを使います。 たとえば、次のようにします。

    CREATE SERVER Nwind
    WRAPPER OLEDB
    OPTIONS (
    CONNECTSTRING 'Provider=Microsoft.Jet.OLEDB.4.0;
       Data Source=c:\msdasdk\bin\oledb\nwind.mdb',
    COLLATING_SEQUENCE 'Y');
    
    ここで、
  4. 連合サーバーでのユーザー ID とパスワードが、 OLE DB データ・ソースでのユーザー ID またはパスワードと異なる場合、 CREATE USER MAPPING ステートメントを使ってローカル・ユーザー ID を、 OLE DB データ・ソースで定義されているユーザー ID およびパスワードにマップします。 次に例を示します。

    CREATE USER MAPPING FOR john
    SERVER Nwind
    OPTIONS (REMOTE_AUTHID 'dave', REMOTE_PASSWORD 'mypwd');
    
    ここで、
  5. CREATE FUNCTION ステートメントを使用すれば、 サーバー名 Nwind に基づいて OLE DB Provider を識別することができます。 たとえば以下のとおりです。

    CREATE FUNCTION orders ()
    RETURNS TABLE (orderid INTEGER, ...)
    LANGUAGE OLEDB
    EXTERNAL NAME 'Nwind!orders';
    


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