Microsoft Systems Management Server (SMS) を使用して、 ネットワークの任意の場所に DB2 をインストールし、 中央設置場所からインストールをセットアップすることができます。 SMS インストールの場合、 ユーザーが実行しなければならない作業は最小限で済みます。 このインストール方法が理想的なのは、 すべて同じセットアップに基づいて多数のクライアントにインストールをロールアウトしようとする場合です。
SMS を使った DB2 製品のインストールには、次の 3 つのステップが関係しています。
ステップ 1. | |
ステップ 2. | |
ステップ 3. | SMS サーバーからの DB2 インストール・パッケージの配布
|
SMS を使用すると、どの応答ファイルを使うかを制御することができます。 数種類の別々のインストール・オプションを使うと、 数種類の別々の応答ファイルが作成されます。 SMS インストール・パッケージを構成する際に、 どの応答ファイルを使用するかを指定することができます。
SMS サーバーと SMS ワークステーションの両方について、 ネットワーク上に少なくとも SMS バージョン 1.2 をインストールして構成しておく必要があります。 以下のことを行う方法について詳しくは、ご使用のプラットフォームの Microsoft's Systems Management Server Administrator's Guide を参照してください。
SMS を介してパッケージをセットアップするには、 サンプル SMS パッケージ記述 (db2.pdf) ファイルと、 カスタマイズ応答ファイルおよびインスタンス・プロファイルを使用します。
![]() | 応答ファイル・ジェネレーターを使って作成した応答ファイルを使用する場合、 すべてのインスタンス・プロファイルが、 必ず指定した応答ファイルと同じドライブとディレクトリー内にあるようにしなければなりません。 |
DB2 インストール・ファイルを SMS にインポートするには、 以下のステップを実行します。
ステップ 1. | 適切な CD-ROM をドライブに挿入します。 |
ステップ 2. | 「スタート」をクリックし、 「プログラム --> Systems Management Server --> SMS Administrator」 の順に選択します。 |
ステップ 3. | 「Microsoft SMS 管理者ログオン (Microsoft SMS Administrator Logon)」ウィンドウがオープンします。 そこにログオン ID とパスワードを入力してから、「OK」をクリックします。 「SMS ウィンドウのオープン (Open SMS Window)」ウィンドウがオープンします。 |
ステップ 4. | 「パッケージ (Packages)」ウィンドウのタイプを選んでから、 「OK」をクリックします。 「パッケージ (Packages)」ウィンドウがオープンします。 |
ステップ 5. | メニュー・バーから「ファイル (File) --> 新規 (New)」を選択します。 「パッケージのプロパティー (Package Properties)」ウィンドウがオープンします。 |
ステップ 6. | 「インポート (Import)」押しボタンをクリックします。 「ファイル・ブラウザー (File Browser)」がオープンします。 x:\db2\winnt95\common\ にある db2.pdf ファイルを見つけます。 ここで、x: は CD-ROM ドライブを表します。 |
ステップ 7. | 「OK」をクリックします。
|
SMS パッケージ は、SMS サーバーから SMS クライアントに送られる情報をまとめたものです。 このパッケージは、 クライアント・ワークステーションで実行できる一連のコマンドで構成されています。 これらのコマンドは、システム保守、クライアント構成パラメーターの変更、 またはソフトウェアのインストールに使用できます。
SMS パッケージを作成するには、以下のステップを実行します。
ステップ 1. | 「パッケージのプロパティ (Package Properties)」ウィンドウで、 「ワークステーション (Workstations)」押しボタンを選択します。 「ワークステーション用パッケージのセットアップ (Setup Package For Workstations)」ウィンドウがオープンします。 そこには、すぐに使えるインポート済みの応答ファイルとインスタンス・プロファイルが示されます。 |
ステップ 2. | 「ソース・ディレクトリー (Source Directory)」フィールドで、 コピーした DB2 ファイルを入れた親ディレクトリー名を入力します。 たとえば、x:\db2prods と入力します。 x: は、CD-ROM を表します。 |
ステップ 3. | インストールする製品名を「ワークステーション・コマンド行 (Workstation Command Lines)」ウィンドウから選択します。 |
ステップ 4. | サンプルの応答ファイルの内容や名前を変更した場合、 「プロパティ (Properties)」押しボタンをクリックします。 「コマンド行プロパティー (Command Line Properties)」ウィンドウがオープンします。 新規の応答ファイル名とパスに一致するように、 「コマンド行 (Command Line)」パラメーターを変更します。 応答ファイル・ジェネレーターを使って作成した応答ファイルを使用する場合は、 すべてのインスタンス・プロファイルが、 必ず指定した応答ファイルと同じドライブとディレクトリー内にあるようにします。 |
ステップ 5. | 「OK」をクリックします。 |
ステップ 6. | 「クローズ (Close)」押しボタンをクリックします。 |
ステップ 7. | 「OK」をクリックし、オープンしたウィンドウをクローズします。 「パッケージ (Packages)」ウィンドウに、新規 SMS パッケージの名前が表示されます。
|
以上でパッケージの作成が終わり、次のような 3 つのオプションを使用できます。
オプション 1 と 2 を使ってもかまいませんが、 たいていのインストールの場合には、このステップで重点が置かれているオプション 3 をお勧めします。
SMS パッケージは、クライアント・ワークステーションに送られた後、 実行するコード、およびそのコードの SMS サーバー上での位置をクライアント・ワークステーションに指示します。
コードをクライアント・ワークステーションに送るには、 以下のステップを実行します。
ステップ 1. | 「サイト (Sites)」ウィンドウをオープンします。 | ||
ステップ 2. | 「パッケージ (Packages)」ウィンドウをオープンします。 | ||
ステップ 3. | 「パッケージ (Packages)」ウィンドウで、 該当するパッケージを選択し、それを「サイト (Sites)」ウィンドウ内のターゲット・クライアントにドラッグします。 「ジョブの詳細 (Job Details)」ウィンドウがオープンします。 このウィンドウには、クライアント・マシン (マシン・パス) に送られるパッケージと、 ワークステーションで実行されるコマンドが示されます。 | ||
ステップ 4. | 「ワークステーション・コマンドの実行 (Run Workstation Command) 」チェック・ボックスを選択し、 使用したいインストール・パッケージを選択します。 | ||
ステップ 5. | 「ジョブの詳細 (Job Details)」ウィンドウの「実行段階 (Run Phase)」ボックスで、 「事後実行 (Mandatory After)」チェック・ボックスを選択します。 デフォルトでは、当日の日付から 1 週間後に事後実行の日付が設定されます。 必要に応じてこの日付を調整します。 | ||
ステップ 6. | 「スロー・リンクでは必須実行は不要 (Not Mandatory over Slow Link)」チェック・ボックスの選択を解除します。
「ジョブの詳細 (Job Details)」ウィンドウを完成させる方法については、 ご使用のプラットフォームの Microsoft's Systems Management Server Administrator's Guide を参照してください。 | ||
ステップ 7. | ジョブの指定が完了したら、「OK」をクリックします。 「ジョブ・プロパティー (Job Properties)」ウィンドウに戻ります。 | ||
ステップ 8. | ジョブが何を行うかを説明する注釈を付けます。 たとえば、DB2 ランタイム・クライアントのインストールなどとします。 | ||
ステップ 9. | 「スケジュール (Schedule)」押しボタンをクリックすると、 「ジョブ・スケジュール (Job Schedule)」ウィンドウがオープンします。 このウィンドウで、該当するジョブの優先順位を調整します。 デフォルトでは、そのジョブの優先順位は低く、 その他のジョブが先に実行されます。 中間または高い優先順位を選択することをお勧めします。 また、ジョブの開始時刻を選択することもできます。 | ||
ステップ 10. | 「OK」をクリックして、 「ジョブ・スケジュール (Job Schedule)」ウィンドウをクローズします。 | ||
ステップ 11. | 「OK」をクリックします。
|
ジョブが作成され、 パッケージが SMS クライアント・ワークステーションに送られます。
SMS クライアントでインストールを実行するには、 以下のステップを実行します。
ステップ 1. | ターゲット SMS クライアント・ワークステーションで、 ユーザー・アカウント (それが定義されているローカル管理者 グループに属しているもの) を使って、 ワークステーションにログインします。 このレベルの権限が必要とされるのは、 ユーザー・プログラム・インストールではなく、 システム・プログラム・インストールを実行するためです。 | ||
ステップ 2. | 「スタート」をクリックし、 「プログラム --> SMS Client --> Package Command Manager」の順に選択します。 「コマンド・マネージャーのパッケージ (Package Command Manager)」ウィンドウがオープンします。 | ||
ステップ 3. | SMS クライアントが SMS サーバーからパッケージを受け取ると、 このウィンドウの「パッケージ名 (Package Name)」セクションに示されます。 パッケージを選択して、 「実行 (Execute)」押しボタンをクリックします。 インストールが自動的に行われます。 | ||
ステップ 4. | インストール後、SMS クライアント・ワークステーションをリブートしてから DB2 を使用してください。
| ||
ステップ 5. | 「スタート」をクリックし、 「プログラム --> SMS Client --> Package Command Manager」の順に選択します。 「コマンド・マネージャーのパッケージ (Package Command Manager)」ウィンドウがオープンします。 | ||
ステップ 6. | 「実行済みコマンド (Executed Commands)」フォルダーをクリックし、 パッケージが実行されたことを確認します。 同様に、ジョブの状況を調べて、それが保留中またはアクティブから完了に変わっていることを確かめて、 SMS サーバーでの完了を確認することもできます。
|
SMS クライアントで、「コマンド・マネージャーのパッケージ (Package Command Manager)」をもう一度オープンします。 作成してクライアントに送ったパッケージが「実行済みコマンド (Executed Commands)」フォルダーの下に表示されていたら、 インストールは完了しています。