このセクションでは、NetBIOS が クライアントおよびサーバー・ワークステーションで機能していることを想定しています。 個々のプラットフォームでの通信プロトコル要件の詳細については、 ソフトウェア要件を参照してください。 特定のクライアントおよびサーバーでサポートされている通信プロトコルの詳細については、 クライアント - サーバー間の接続の想定シナリオを参照してください。
NetBIOS 通信を使うようクライアントをセットアップするには、以下のステップを実行してください。
ステップ 1. | パラメーター値を識別して記録します。 |
ステップ 2. | 次のようにクライアントを構成します。
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ステップ 3. | クライアントとサーバーとの間に確立された接続をテストします。
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構成ステップを進めるにつれて、
次の表内の「使用値 (Your Value)」列に記入を済ませます。
このプロトコルの構成を始める前に、値の一部を記入することができます。
パラメーター | 説明 | サンプル値 | 使用値 |
---|---|---|---|
論理アダプター番号 (adapter_number) |
NetBIOS 接続に使われるローカル論理アダプター。
| 0 | |
ワークステーション名 (nname) - クライアント側 | クライアント・ワークステーションの NetBIOS 名
nname はユーザーが選んだ名前です。この名前は ネットワーク内のすべての NetBIOS ノードの中で固有でなければなりません。 | client1 | |
ワークステーション名 (nname) - サーバー側 |
サーバー・ワークステーションの NetBIOS 名
このパラメーターは、サーバーのデータベース・マネージャー構成ファイルにあります。
| server1 | |
ノード名 (node_name) |
接続を確立しようと試みているノードを記述するローカル別名またはニックネーム。
任意の名前を選択することができますが、
ローカル・ノード・ディレクトリー内のすべてのノード名値は固有値でなければなりません。
| db2node |
以下のステップを実行すると、 クライアントが TCP/IP を使用してサーバーと通信できるように構成します。 サンプル値を各自のワークシート値に置換してください。
NetBIOS 接続に使用される論理アダプター番号 (adapter_number) を表示および記録するには、以下のステップを実行します。
データベース・マネージャー構成ファイルを、 クライアントのワークステーション名 (nname) パラメーターを使用して更新しなければなりません。
データベース・マネージャー構成ファイルを更新するには、以下のステップを実行します。
ステップ 1. | システム管理 (SYSADM) 権限をもったユーザーとしてシステムにログオンします。 詳細については、 システム管理グループの処理 を参照してください。 |
ステップ 2. | コマンド行プロセッサーに以下のコマンドを発行して、 クライアントのワークステーション名 (nname) で データベース・マネージャー構成ファイルを更新します。
update database manager configuration using nname nname terminate
たとえば、クライアントのワークステーション名 (nname) が client1 の場合には、次のようにします。 update database manager configuration using nname client1 terminate
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リモート・ノードを記述するため、 クライアントのノード・ディレクトリーに項目を追加しなければなりません。 この項目では、クライアントがリモート DB2 サーバーにアクセスするときに使用する、 選択された別名 (node_name)、 リモート・サーバー のワークステーション名 (nname)、 および論理アダプター番号 (adapter_number) を指定します。
NetBIOS ノードをカタログ化するには、次のステップを実行します。
ステップ 1. | 有効な DB2 ユーザー ID を使用してシステムにログオンします。 詳しくは、付録 F, 命名規則を参照してください。
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ステップ 2. | コマンド行プロセッサーに次のようなコマンドを入力して、 ノードをカタログ化します。 catalog netbios node node_name remote nname adapter adapter_number terminate たとえば、db2node というノードに リモート・データベース・サーバー server1 をカタログ化 するには、論理アダプター番号 0 を使用して、以下のようにします。 catalog netbios node db2node remote server1 adapter 0 terminate
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![]() | catalog node
コマンドを使って設定した値を変更する必要がある場合は、以下のステップを実行します。
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クライアント・アプリケーションからリモート・データベースにアクセスできるようにするには、 サーバー・ノードと、そのサーバーに接続される任意のクライアント・ノードで、 そのデータベースをカタログ化しなければなりません。 デフォルトでは、データベースを作成すると、そのデータベースは、 データベース名 (database_name) と同じデータベース別名 (database_alias) を使ってサーバーで自動的にカタログ化されます。 データベース・ディレクトリー内の情報に加え、 ノード・ディレクトリー内の情報がクライアントで使用されて、 リモート・データベースへの接続が設定されます。
データベースをクライアントでカタログ化するには、次に示すステップを実行します。
ステップ 1. | 有効な DB2 ユーザー ID を使用してシステムにログオンします。 詳しくは、付録 F, 命名規則を参照してください。
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ステップ 2. | 次に示すワークシートの「使用値 (Your Value)」に記入します。
表 13. ワークシート: データベースをカタログ化するためのパラメーター値 | ||||||
ステップ 3. | データベースをカタログ化するには、次のコマンドを入力します。
db2 catalog database database_name as database_alias at node node_name db2 terminate たとえば、ノード db2node で、 sample という名前のリモート・データベースをカタログ化して、 別名 tor1 を付けるには、次のコマンドを入力します。
db2 catalog database sample as tor1 at node db2node db2 terminate
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通信用のクライアントの構成が終わったら、 リモート・データベースに接続して接続をテストする必要があります。
ステップ 1. | データベース・マネージャーを始動するには、 サーバーで db2start コマンドを入力します (ブート時に自動的に始動していない場合)。 |
ステップ 2. | UNIX クライアントを使用している場合には、 次のようにして始動スクリプトを実行します。 . INSTHOME/sqllib/db2profile (Bash、Bourne、または Korn シェルの場合) source INSTHOME/sqllib/db2cshrc (C シェルの場合) ここで、INSTHOME はインスタンスのホーム・ディレクトリーです。 |
ステップ 3. | クライアントに次のようなコマンドを入力し、 クライアントをリモート・データベースに接続します。 db2 connect to database_alias user userid using password
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userid および password の値は、 この 2 つが認証されるシステムで有効なものでなければなりません。 デフォルトでは、認証は DB2 サーバー用のサーバーや、 DB2 コネクト・サーバー用のホストまたは AS/400 マシンで行われます。
接続が正常に完了したら、接続先のデータベースの名前を示したメッセージが表示されます。 これで、そのデータベースからデータを取り出すことができます。 たとえば、システム・カタログ表にリストされているすべての表名のリストを取り出したい場合、 次のような SQL コマンドをコマンド・センターまたは CLP に入力します。
"select tabname from syscat.tables"
データベース接続の使用が終わったら、command reset コマンドを入力してデータベース接続を終了します。
userid および password の値は、 この 2 つが認証されるシステムで有効なものでなければなりません。 デフォルトでは、認証は DB2 サーバー用のサーバーや、 DB2 コネクト・サーバー用のホストまたは AS/400 マシンで行われます。
接続が正常に完了したら、接続先のデータベースの名前を示したメッセージが表示されます。 これで、そのデータベースからデータを取り出すことができます。 たとえば、システム・カタログ表にリストされているすべての表名のリストを取り出したい場合、 次のような SQL コマンドをコマンド・センターまたはコマンド行プロセッサーに入力します。
"select tabname from syscat.tables"
データベース接続の使用が終わったら、db2 connect reset コマンドを入力してデータベース接続を終了します。
接続が失敗した場合、次のような項目を検査します。
サーバーで:
__ 1. | db2comm レジストリー値に、値 netbios が含まれています。
| ||
__ 2. | 論理アダプター番号が 0 です (または DB2NBADAPTERS レジストリー値が省略時値を上書きして更新されました)。 | ||
__ 3. | サーバーのワークステーション名 (nname) パラメーターが、 データベース・マネージャー構成ファイル (または、管理サーバーをセットアップしている場合には、管理サーバー構成ファイル) 内で正しく更新されました。 | ||
__ 4. | 論理アダプター番号に関連するネットワーク経路は、 Nbf (Windows NT サーバーおよび Windows 2000 専用) です。 | ||
__ 5. | セキュリティー・サービスが始動されました。 net start db2ntsecserver コマンドを入力します (Windows NT および Windows 2000 サーバーの場合のみ)。 | ||
__ 6. | データベースが正しく作成され、カタログ化されました。 | ||
__ 7. | データベース・マネージャーが停止されてから開始されました (サーバーで db2stop および db2start コマンドを入力)。
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![]() | プロトコルの接続マネージャーに開始時に問題が発生すると、
警告メッセージが表示され、
UNIX プラットフォームでは INSTHOME/sqllib/db2dump ディレクトリーにある db2diag.log ファイルに、
非 UNIX プラットフォームでは x:\sqllib\db2dump ディレクトリーにある db2diag.log ファイルにエラー・メッセージが記録されます。
db2diag.log ファイルの詳細については、 問題判別の手引き を参照してください。 |
クライアントで:
__ 1. | クライアントのワークステーション名 (nname) パラメーターが、 データベース・マネージャー構成ファイルで正しく更新されました。 |
__ 2. | ノードが、正しいサーバーのワークステーション名 (nname) およびローカルの論理アダプター番号 (adapter_number) でカタログ化されました。 |
__ 3. | データベース・ディレクトリー内に指定されているノード名 (node_name) は、ノード・ディレクトリー内の正しい項目を指します。 |
__ 4. | データベースは、サーバーのデータベース別名 (database_alias、データベースが作成されたときにクライアントでカタログ化されたもの) クライアントのデータベース名 (database_name) として使用してカタログ化されました。
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これらの項目を確認した後でまだ接続が失敗する場合は、 問題判別の手引き を参照してください。