インストールおよび構成 補足

シン・ワークステーションのインストールと構成

DB2 クライアントや DB2 コネクト パーソナル・エディションは、 Windows 32 ビット オペレーティング・システムで稼働するワークステーションにインストールすることができます。 そして、 それらのワークステーションを、社内の DB2 シン・クライアントまたは DB2 シン・コネクト・ワークステーションに対するコード・サーバーとして機能させることができます。 このセクションでは、 このような環境のセットアップに関連したステップと考慮事項について説明します。

このセクションでシン・ワークステーションという語に言及する場合、 それは DB2 シン・クライアントまたは DB2 シン・コネクト・ワークステーションを指します。 シン・ワークステーションでは、 同じ製品を実行しているコード・サーバーからでないとコードをロードできません。

これらのシン・ワークステーションは、 DB2 クライアントまたは DB2 コネクト パーソナル・エディションのコードを、 対応するコード・サーバーから LAN 経由でロードします。 シン・ワークステーションは、 その他の DB2 クライアント・ワークステーションや DB2 コネクト パーソナル・エディション・ワークステーションと同じように機能します。 このタイプのアーキテクチャーはユーザーに対して透過的です。 主な違いは、コードが各ワークステーションに個々にインストールされるのではなく、 コード・サーバーにインストールされることです。 どのシン・ワークステーションも、 コード・サーバーへのリンクを確立するのに最小限のコードと構成しか必要としません。 この点は、 ローカルにインストールされた DB2 クライアント・ワークステーションや DB2 コネクト パーソナル・エディション・ワークステーションと対照的です。 これらのワークステーションでは、 すべてのコードがローカルに保管および実行されます。 この構成を Citrix 環境と混同しないようにしてください。 Citrix 環境の場合は、コードも処理も Citrix サーバーが扱います。 それに対して、シン環境の場合、 環境内のコード・サーバーで行われる処理はありません。

典型的な DB2 シン・クライアント環境の例を 図 3 に示してあります。 DB2 アドミニストレーション・クライアントは、 シン・クライアント・コード・サーバーの構成要素を含むマシンにインストールされます。 いくつかの構成が行われた後、 このマシンは DB2 シン・クライアント・コード・サーバーとみなされるようになります。 DB2 アドミニストレーション・クライアントは、 シン・クライアント・ワークステーションのためにコード・サーバーとしての役割を果たすことができる、 唯一のクライアント・タイプです。 DB2 シン・クライアント・ワークステーションは、 コード・サーバーにアクセスして、必要なコードを動的にロードします。 コードがロードされると、 すべての処理は DB2 シン・クライアント・ワークステーションで動的に行われるようになります。 ローカル・データベース構成情報を使用して、 ターゲット DB2 サーバーへの接続が確立され、 データが検索されます。

DB2 コードは実際にはシン・クライアント・ワークステーションで実行されます。 コードは DB2 シン・クライアント・コード・サーバーからだけロードされます。 シン・クライアント・ワークステーションにインストールされる DB2 コードはありません。

図 3. 典型的な DB2 シン・クライアントのセットアップ


シン・クライアント環境

典型的な DB2 シン・コネクト環境の例を 図 4 に示してあります。 DB2 コネクト パーソナル・エディションは、 シン・コネクト・コード・サーバーの構成要素を含むマシンにインストールされます。 いくつかの構成が行われた後、 このマシンは DB2 シン・コネクト・コード・サーバーとみなされるようになります。 DB2 コネクト パーソナル・エディション・ワークステーションは、 DB2 シン・コネクト・ワークステーションのためにコード・サーバーとしての役割を果たすことができる、 唯一のワークステーション・タイプです。 DB2 シン・コネクト・ワークステーションは、 DB2 シン・クライアント・ワークステーションと同じように機能します。 DB2 シン・コネクト・ワークステーションは、 必要なコードを DB2 シン・コネクト・コード・サーバーから動的にロードします。 コードがロードされると、 すべての処理は DB2 シン・コネクト・ワークステーションで動的に行われるようになります。 ローカル・データベース構成情報を使用して、 ターゲット・ホストまたは AS/400 DB2 サーバーへの接続が確立され、 データが検索されます。

たとえば、DB2 コネクト・コードはシン・コネクト・ワークステーションで実行されます。 DB2 コネクト パーソナル・エディションに組み込まれたクライアント構成要素を使用してこの環境を拡張すれば、 ホストまたは AS/400 システムには存在していない DB2 サーバー上のデータベースにアクセスできる場合があります。

図 4. 典型的な DB2 シン・コネクトのセットアップ


シン・コネクト環境


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