インストールおよび構成 補足

DB2COMM レジストリー・パラメーターの設定

ご使用のサーバーでは、複数の通信プロトコルを同時にサポートしています。 ただし、使用可能にするのは、使用するプロトコルだけです。

サポートするプロトコルを使用し、 db2comm レジストリー変数を更新する必要があります。

db2comm レジストリー変数により、データベース・マネージャーの始動時に、 どのプロトコルの接続管理機能が使えるのかが決まります。 この変数は、キーワードをコンマで区切ることにより、 複数の通信プロトコル向けに設定することができます。

DB2COMM には、それぞれの DB2 サーバーに合わせて、 以下のキーワードを任意に組み合わせて、コンマで区切って指定できます。

appc
APPC サポートを開始する

ipxspx
IPX/SPX サポートを開始する

netbios
NetBIOS サポートを開始する

npipe
NAMED PIPE サポートを開始する (Windows 32 ビット・オペレーティング・システムのみ)

tcpip
TCP/IP サポートを開始する

コントロール・センターやクライアント構成アシスタントに関連した問題を避けるため、 -i を指定した db2set コマンドを使用して、 DB2 レジストリーに DB2COMM パラメーターを設定してください。 DB2COMM 値を設定するのに他の方法を使用することはお勧めしません。 DB2 レジストリーの詳細については、管理の手引き を参照してください。

現行インスタンスとして db2comm レジストリー変数を設定するには、 db2set DB2COMM=protocol_names コマンドを入力します。 データベース・マネージャーの始動時に開始するプロトコルを反映するように、 protocol_names パラメーターを変更します。

たとえば、データベース・マネージャーが APPC および TCP/IP 通信プロトコルで接続管理機能を開始するよう設定するには、 次のようなコマンドを入力します。

   db2set DB2COMM=appc,tcpip
   db2stop
   db2start

db2start コマンドを再発行したら、 db2comm レジストリー・パラメーターで指定したプロトコルの接続管理機能が開始します。

管理サーバー向けの通信をセットアップしているのであれば、 db2set コマンドを入力します。

   db2set DB2COMM=appc,tcpip -i DB2DAS00
   db2admin stop
   db2admin start

ここで、DB2DAS00 は管理サーバーの名前です。 管理サーバーの名前が分からない場合、次のようなコマンドを入力します。

   db2set DB2ADMINSERVER

db2comm レジストリー変数を定義していないかヌルに設定してある場合、 データベース・マネージャーの始動時には、プロトコル接続管理機能は開始しません。

ヒント

プロトコルの接続マネージャーに開始時に問題が発生すると、 警告メッセージが表示され、 UNIX プラットフォームでは INSTHOME/sqllib/db2dump ディレクトリーにある db2diag.log ファイルに、 非 UNIX プラットフォームでは x:\sqllib\db2dump ディレクトリーにある db2diag.log ファイルにエラー・メッセージが記録されます。

db2diag.log ファイルの詳細については、 問題判別の手引き を参照してください。



高速経路

ここまでで、サーバー・ワークステーションを構成し、 以下の任意の通信プロトコルを使えるようになりました。



[ ページのトップ | 前ページ | 次ページ | 目次 | 索引 ]