概説およびインストール (UNIX 版)

DB2 サーバーのインストール

以下の章では、db2setup ユーティリティーまたはご使用のシステムのネイティブ管理ツールを使用して、サポートされる UNIX ベースのシステムに DB2 ユニバーサル・データベース・サーバーをインストールする方法を説明します。このセクションには、 DB2 製品を削除することについての章も含まれています。

DB2 アドミニストレーション・クライアント、ランタイム・クライアント、またはアプリケーション開発クライアントをインストールするには、 UNIX オペレーティング・システムでの DB2 クライアントのインストールを参照してください。分散インストールを使用してこの製品を配置する方法については、 インストールおよび構成 補足 を参照してください。

始める前に

DB2 製品をインストールする前に、以下の情報を参照してください。

システム要件

ご使用のシステムが、DB2 製品をインストールするのに必要なメモリー、ハードウェア、およびソフトウェア要件を満たしているか確認してください。詳細については、インストールの計画を参照してください。

製品ライセンス

お手持ちの製品 CD-ROM には、いくつかの DB2 製品が含まれています。 権利証ライセンス情報 ブックレットを見れば、ご自分がライセンスを受けているプロダクトが分かります。 SMP マシンに本製品をインストールしている場合には、 DB2 のインストールおよび構成後にライセンス・プロセッサーの数の設定を参照して、入手したプロセッサーの数を更新してください。

DB2 の旧バージョンからの移行

DB2 (UNIX 版) バージョン 7 製品は、 DB2 の旧バージョンと同じマシンに共存することができます。ただし、 DB2 バージョン 5.0 またはバージョン 5.2 を使用して作成されたデータベースおよびインスタンスを移行する場合には、 DB2 をインストールする前および 後に特定のタスクを実行しなければなりません。インストール前の移行タスクについては、 インストールの計画を参照してください。インストール後の移行タスクについては、 DB2 インストール後の移行作業を参照してください。

NIS および NIS+ 環境
ネットワーク情報サービス (NIS) または NIS+ を実行している場合、 DB2 をインストールする前に、マスター・サーバーでグループおよびユーザー ID を作成しなければなりません。また、アドミニストレーション・サーバーの最初のグループがすべてのインスタンスの 2 番目のグループ・リストに入り、アドミニストレーション・サーバーの 2 番目のグループ・リストはすべてのインスタンスの最初のグループを組み込むように、ユーザーおよびグループ名を設定する必要があります。システムで NIS または NIS+ が実行していない場合には、 2 番目のグループ・リストが自動的に変更されます。

インストール・パラメーター

ご使用の DB2 製品をインストールするのに必要なパラメーターを識別および記録しなければなりません。 表 5 では、これらの値を決定するための参考を提供し、 使用値 の列の空欄にご独自のパラメーター値を記録できるようになっています。必ずユーザーが値を提供しなければならないパラメーターは、 DB2 製品名 だけです。その他のパラメーターはすべて、デフォルト値を使用することも。任意選択にすることもできます。

以下の固有のユーザー名およびグループを作成することをお勧めします。

デフォルト DB2 インスタンスと管理サーバーのユーザー名は、ご使用のオペレーティング・システムと命名規則と、DB2 の命名規則の両方に適合していなければなりません。 DB2 の命名規則の詳細については、 付録 E, 命名規則を参照してください。


表 5. インストールに必要なパラメーター値
インストールに必要な情報 デフォルト値 使用値
製品 / 構成要素
DB2 製品名1 なし
DB2 製品メッセージ2 なし
資料2 なし
DB2 インスタンス
ユーザー名 db2inst1
UID システム生成 UID
グループ名 db2iadm1
GID システム生成 GID
ホーム・ディレクトリー /home/db2inst1

分離ユーザー定義関数 (UDF)

db2fenc1
パスワード ibmdb2

TCP/IP サービス名

db2cdb2inst1
TCP/IP ポート番号 50000
IPX/SPX ファイル・サーバー名 *
IPX/SPX オブジェクト名 *
IPX/SPX ソケット番号 879E
IPX/SPX NetWare ユーザー ID なし

IPX/SPX NetWare パスワード

なし
ユーザー名 (UDF) db2fenc1
UID (UDF) システム生成 UID
グループ名 (UDF) db2fadm1
GID (UDF) システム生成 GID
パスワード (UDF) ibmdb2
管理サーバー
ユーザー名 (DAS) db2as
UID (DAS) システム生成 UID
グループ名 (DAS) db2asgrp
GID (DAS) システム生成 GID
ホーム・ディレクトリー /home/db2as
パスワード (DAS) ibmdb2
TCP/IP ポート番号 (DAS) 523 523
IPX/SPX ファイル・サーバー名 (DAS) *
IPX/SPX オブジェクト名 (DAS) *
IPX/SPX ソケット番号 (DAS) 87A2 87A2
IPX/SPX NetWare ユーザー ID (DAS) なし
IPX/SPX NetWare パスワード (DAS) なし

注:

  1. インストールには、少なくとも 1 つ DB2 製品を選択しなければなりません。インストールに使用できる DB2 製品のリストについては、 インストールおよび構成 補足 を参照してください。

  2. 本製品では、任意選択で 1 つまたは複数のファイル・セットを選択できます。各ロケールには、別個のファイル・セットがあります。 DB2 製品メッセージおよび資料のファイル・セットの名前については、 インストールおよび構成 補足 を参照してください。

db2setup ユーティリティーについて

UNIX ベース・システムに DB2 製品をインストールする場合には、 db2setup ユーティリティーをご使用になることをお勧めします。このユーティリティーを使用すると、オンライン・ヘルプを含む簡単なテキスト・ベースのインターフェースを使用して、インストール・プロセスを実行できるようにします。すべての必須インストール・パラメーターにはデフォルト値が提供されていますが、独自に値を入力することもできます。

db2setup ユーティリティーは、以下のことを実行できます。

オペレーティング・システムのネイティブ管理ツールを使用するなど、別の方法で DB2 をインストールすることにした場合には、以下のタスクを手動で実行しなければなりません。

db2setup ユーティリティーを使用すると、トレース・ログを生成して、インストール時にエラーを記録することもできます。トレース・ログを生成するには、 ./db2setup -d コマンドを入力します。こうすると、/tmp/db2setup.trc にログが生成されます。

db2setup ユーティリティーは、bash、Bourne、および Korn シェルで処理できます。その他のシェルはサポートされていません。

次のステップ
DB2 をインストールするには、以下の適切な章に進んでください。

DB2 (AIX 版) のインストール

DB2 (HP-UX 版) のインストール

DB2 (Linux 版) のインストール

DB2 (NUMA-Q 版) のインストール

DB2 (Solaris 版) のインストール


[ ページのトップ | 前ページ | 次ページ | 目次 | 索引 ]