このセクションでは、TCP/IP がクライアントおよびサーバー・ワークステーションで機能していることを想定しています。個々のプラットフォームでの通信プロトコル要件の詳細については、 ソフトウェア要件を参照してください。 特定のクライアントおよびサーバーでサポートされている通信プロトコルの詳細については、 クライアント - サーバー間の接続の想定シナリオを参照してください。
TCP/IP 通信を DB2 クライアントでセットアップするには、以下のステップを実行します。
ステップ 1. | パラメーター値を識別して記録します。 |
ステップ 2. | 次のようにクライアントを構成します。
|
ステップ 3. | クライアントとサーバーとの間に確立された接続をテストします。
|
構成ステップを進めるにつれて、次の表内の「使用値 (Your Value)」列に記入を済ませます。このプロトコルの構成を始める前に、値の一部を記入することができます。
パラメーター | 説明 | サンプル値 | 使用値 |
---|---|---|---|
ホスト名
|
リモート・サーバー・ワークステーションの hostname または ip_address を使用します。
このパラメーターを解決するには、次のようにします。
|
serverhost
または
9.21.15.235
| |
サービス名
|
サービス・ファイルに必要な値。
接続サービス名は、サーバーでの接続ポート番号
ポート番号は、サーバーの services ファイルにある
svcename パラメーターがマップしているポート番号と同じでなければなりません。
サーバーを構成するのに使用される値については、データベース管理者に問い合わせてください。
|
server1
3700/tcp
| |
ノード名 |
接続を確立しようと試みているノードを記述するローカル別名またはニックネーム。任意の名前を選択することができますが、ローカル・ノード・ディレクトリー内のノード名値はそれぞれ固有でなければなりません。
| db2node |
以下のステップを実行すると、クライアントが RCP/IP を使用してサーバーを通信できるように構成します。サンプル値を各自のワークシート値に置換してください。
![]() |
ユーザーのネットワークにネーム・サーバーがある場合、またはサーバーの IP アドレス |
クライアントは、通信を確立しようとするサーバーの IP アドレスを認識しなければなりません。ネーム・サーバーがネットワークに存在しない場合には、ローカル・ホスト・ファイル内のサーバーの IP アドレス
ネットワーク情報サービス (NIS) を使用する UNIX クライアントをサポートすることを計画していて、ご使用のネットワークでネーム・サーバーを使用していない場合には、
NIS マスター・サーバーにあるホスト・ファイルを更新しなければなりません。
表 18. ローカル・ホストとサービス・ファイルのロケーション クライアントのホスト・ファイルを編集して、サーバーのホスト名のためのエントリーを追加します。たとえば、次のようにします。
ここで、
サーバーがクライアントと同じドメインにない場合には、
serverhost.vnet.ibm.com のような完全に修飾されたドメイン名を提供しなければなりません ポート番号 ローカル・テキスト・エディターを使用して、
TCP/IP サポートのクライアントのサービス・ファイルに、接続サービス名およびポート番号を追加します。 たとえば、次のようにします。
ここで、
ネットワーク情報サービス (NIS) を使用する
UNIX クライアントをサポートすることを計画している場合には、NIS マスター・サーバーにあるサービス・ファイルを更新しなければなりません。
サービス・ファイルは、ローカルの hosts ファイル
プラットフォームごとのサービス・ファイルのロケーションについては、
表 18 を参照してください。
リモート・ノードを記述するため、クライアントのノード・ディレクトリーに項目を追加しなければなりません。この記入項目では、クライアントがリモート・サーバーにアクセスするときに使用する、別名 TCP/IP ノードをカタログ化するには、以下のステップを実行します。
ステップ 1.
有効な DB2 ユーザー ID を使用してシステムにログオンします。 詳しくは、付録 E, 命名規則を参照してください。
この制限を制御するには、
catalog_noauth データベース・マネージャー構成パラメーターを使用します。詳細については、
管理の手引き を参照してください。
ステップ 2.
UNIX クライアントを使用する場合は、次のように始動スクリプトを実行します。
ここで、INSTHOME は、インスタンスのホーム・ディレクトリーです。
ステップ 3.
次のコマンドを入力してノードをカタログ化します。
たとえば、サービス名 server1 を使用して、
db2node というノードでリモート・サーバー
serverhost をカタログ化するには、次のように入力します。
たとえば、ポート番号 3700 を使用して、db2node というノードに
IP アドレス 9.21.15.235 でリモート・サーバーをカタログ化するには、次のように入力します。
ステップ 1.
次のように、コマンド行プロセッサーで
uncatalog node コマンドを実行します。
ステップ 2.
使いたい値でノードを再びカタログ化します。
クライアント・アプリケーションからリモート・データベースにアクセスできるようにするには、サーバー・ノードと、そのサーバーに接続される任意のクライアント・ノードで、そのデータベースをカタログ化しなければなりません。デフォルトでは、データベースを作成すると、そのデータベースは、データベース名 データベースをクライアントでカタログ化するには、次に示すステップを実行します。
ステップ 1.
有効な DB2 ユーザー ID を使用してシステムにログオンします。 詳しくは、付録 E, 命名規則を参照してください。
この制限を制御するには、
catalog_noauth データベース・マネージャー構成パラメーターを使用します。詳細については、
管理の手引き を参照してください。
ステップ 2.
次に示すワークシートの「使用値 (Your Value)」に記入します。
表 19. ワークシート: データベースをカタログ化するためのパラメーター値 ステップ 3.
UNIX クライアントを使用する場合は、次のように始動スクリプトを実行します。
ここで、INSTHOME はインスタンスのホーム・ディレクトリーを表します。
ステップ 4.
データベースをカタログ化するには、次のコマンドを入力します。
たとえば、ノード db2node で、
sample という名前のリモート・データベースをカタログ化して、別名 tor1 を付けるには、次のコマンドを入力します。
ステップ a.
uncatalog database コマンドを次のように実行します。
ステップ b.
使いたい値でデータベースを再びカタログ化します。
通信用のクライアントの構成が終わったら、リモート・データベースに接続して接続をテストする必要があります。
ステップ 1.
データベース・マネージャーを始動するには、サーバーで db2start コマンドを入力します
(ブート時に自動的に始動していない場合)。
ステップ 2.
UNIX クライアントを使用している場合には、次のようにして始動スクリプトを実行します。
ここで、INSTHOME はインスタンスのホーム・ディレクトリーです。
ステップ 3.
クライアントに次のようなコマンドを入力し、クライアントをリモート・データベースに接続します。
userid および password の値は、この 2 つが認証されるシステムで有効なものでなければなりません。デフォルトでは、認証は DB2 サーバー用のサーバーや、
DB2 コネクト・サーバー用のホストまたは AS/400 マシンで行われます。
接続が正常に完了したら、接続先のデータベースの名前を示したメッセージが表示されます。これで、そのデータベースからデータを取り出すことができます。たとえば、システム・カタログ表にリストされているすべての表名のリストを取り出したい場合、次のような SQL コマンドをコマンド・センターまたは CLP に入力します。
データベース接続の使用が終わったら、command reset コマンドを入力してデータベース接続を終了します。
これで、DB2 を使用する準備が整いました。より高度な内容のトピックについては、
管理の手引き およびインストールおよび構成 補足 を参照してください。
接続が失敗した場合、次のような項目を検査します。
サーバーで:
db2set DB2COMM コマンドを入力して、
db2comm レジストリーの設定値を検査します。詳細については、
管理の手引き を参照してください。
db2diag.log ファイルの詳細については、
問題判別の手引き を参照してください。
クライアントで:
これらの項目を確認した後でまだ接続が失敗する場合は、
問題判別の手引き を参照してください。
プラットフォーム
ロケーション
OS/2
etc 環境変数により指定されます。
set etc コマンドを入力して、ローカル・ホストまたはサービス・ファイルのロケーションを判別します。
Windows NT または Windows 2000
winnt\system32\drivers\etc ディレクトリーにあります。
Windows 9x
windows ディレクトリーにあります。
UNIX
/etc ディレクトリーにあります。
9.21.15.235 serverhost # host address for serverhost
ステップ B. サービス・ファイルの更新
server1 3700/tcp # DB2 connection service port
ステップ C. TCP/IP ノードのカタログ化
DB2 サーバーまたは DB2 コネクト・サーバー製品がインストールされているシステムへデータベースを追加する場合は、システム管理 (SYSADM) 権限またはシステム・コントローラー (SYSCTRL) 権限のあるユーザーとしてシステムにログオンします。詳細については、システム管理グループの処理を参照してください。
. INSTHOME/sqllib/db2profile (bash、Bourne、または Korn シェルの場合)
source INSTHOME/sqllib/db2cshrc (C シェルの場合)
db2 "catalog tcpip node node_name remote [hostname|ip_address]
server [svcename|port_number]"
db2 terminate
db2 catalog tcpip node db2node remote serverhost server server1
db2 terminate
db2 catalog tcpip node db2node remote 9.21.15.235 server 3700
db2 terminate
catalog node
コマンドを使って設定した値を変更する必要がある場合は、以下のステップを実行します。
db2 uncatalog node node_name
ステップ D. データベースのカタログ化
DB2 サーバーまたは DB2 コネクト・サーバー製品がインストールされているシステムへデータベースを追加する場合は、システム管理 (SYSADM) 権限またはシステム・コントローラー (SYSCTRL) 権限のあるユーザーとしてシステムにログオンします。詳細については、システム管理グループの処理を参照してください。
. INSTHOME/sqllib/db2profile (bash、Bourne、または Korn シェルの場合)
source INSTHOME/sqllib/db2cshrc (C シェルの場合)
db2 catalog database database_name as database_alias at node node_name
db2 terminate
db2 catalog database sample as tor1 at node db2node
db2 terminate
catalog database
コマンドを使って設定した値を変更する必要がある場合は、以下のステップを実行します。
db2 uncatalog database database_alias
ステップ 3. クライアントとサーバーの接続のテスト
. INSTHOME/sqllib/db2profile (Bash、Bourne、または Korn シェルの場合)
source INSTHOME/sqllib/db2cshrc (C シェルの場合)
db2 connect to database_alias user userid using password
"select tabname from syscat.tables"
クライアントとサーバーの接続のトラブルシューティング
プロトコルの接続マネージャーに開始時に問題が発生すると、警告メッセージが表示され、
INSTHOME/sqllib/db2dump ディレクトリーにある db2diag.log ファイルにエラー・メッセージが記録されます。
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