ネットワーク内に複数の DB2 クエリー・パトローラー・サーバーをインストールする場合は、ネットワーク・ベースの分散インストールという方法について検討してみる価値があります。ネットワーク・ベースのインストールを実行すれば、 DB2 製品の複数のコピーを最小限の労力でロールアウトすることができます。そのためには、インストールと構成の内容を 応答ファイル に定義しておきます。その応答ファイルを使って、 DB2 クエリー・パトローラーをインストールするすべてのターゲット・サーバーにインストール情報を伝えることになります。
このインストール方法はどの DB2 製品でも活用できるので、 DB2 クライアントを企業内にロールアウトする場合にも、この方法を採用することをお勧めします。たとえば、DB2 アドミニストレーション・クライアントをインストールする場合に、コントロール・センターを外して、必要な Java サポート・コンポーネントだけをインストールするための応答ファイルを作成するといったことが可能です。その応答ファイルを使用すれば、そのコンポーネントを含んだ DB2 アドミニストレーション・クライアントの複数のコピーを簡単にインストールできます。インストールのたびに、 DB2 アドミニストレーション・クライアントの不要なコンポーネントをいちいち選択解除する必要はありません。
分散インストールについては、 プッシュ 方式と、 プル 方式の両方が可能です。プッシュ方式の場合は、システム管理ツールを使って、ネットワーク全体にインストールを実施します。プル方式の場合は、マウントされているドライブから db2setup -r コマンドを実行するか、それぞれのターゲット・ワークステーションでインストール・スクリプトを実行します。
DB2 クエリー・パトローラー・サーバーの分散インストールに使用できる、 db2qp.rsp というサンプルの応答ファイルが用意されています。このサンプルの応答ファイルは、 DB2 クエリー・パトローラー CD-ROM の /cdrom/db2/install/samples ディレクトリー (/cdrom は CD-ROM のマウント・ポイント) にあります。
分散インストールの方法に関する詳しい説明については、 インストールおよび構成 補足 を参照してください。