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22.15 MQSeries とデータウェアハウスセンターの統合

データウェアハウスセンターを使用すると、 DB2 データベース視点として MQSeries メッセージ・キューからデータにアクセスできます。 DB2 表関数、およびデータへのアクセスを可能にする DB2 視点を作成するため、 ウィザードが提供されています。 MQSeries メッセージはそれぞれ、指定にしたがって構文解析され、結果行として返される 区切りストリングとして扱われます。 さらに、XML 文書である MQSeries メッセージにウェアハウス・ソースとしてアクセスできます。 データウェアハウスセンターを使用して、MQSeries メッセージ・キュー および DB2 XML エクステンダー文書アクセス定義 (DAD) ファイルからデータをインポートできます。

22.15.1 MQSeries メッセージの視点の作成

22.15.1.1 要件

DB2 ユニバーサル・データベース バージョン 7.2

DB2 ウェアハウス・マネージャー バージョン 7.2

MQSeries サポート。 MQSeries の要件について詳しくは、MQSeries を参照してください。 ウェアハウス・ソースのセットアップについては、ユーザー定義機能の セットアップ・セクションを参照してください。

22.15.1.2 制約事項

22.15.1.3 MQSeries メッセージの視点の作成

MQSeries メッセージの視点を作成するには:

  1. 「データウェアハウスセンター」ウィンドウから ウェアハウス・ソース・ツリーを展開します。
  2. 視点を含むことになるウェアハウス・ソースを展開します。
  3. 視点」フォルダーを右クリックして、 「MQSeries メッセージ用に作成...」をクリックします。

    MQSeries ウィザードがオープンします。 ウィザードを完了したら、新しい視点がデータウェアハウスセンターに作成されます。 視点を選択すると、MQSeries キューがアクセスされ、ウィザードでの指定にしたがって 各メッセージが区切りストリングとして構文解析されます。

22.15.2 MQSeries メッセージおよび XML メタデータのインポート

22.15.2.1 要件

DB2 ユニバーサル・データベース バージョン 7.2

DB2 XML エクステンダー バージョン 7.2

MQSeries サポート。 MQSeries の要件について詳しくは、MQSeries を参照してください。 ウェアハウス・ソースのセットアップについては、ユーザー定義機能の セットアップ・セクションを参照してください。

22.15.2.2 制約事項

1 次または外部キーを持つターゲット表が存在する場合、インポートは失敗します。 インポートの前に、データウェアハウスセンターでこれらのキーの定義を手操作で削除する必要があります。

22.15.2.3 MQSeries メッセージおよび XML メタデータのインポート

MQSeries メタデータをデータウェアハウスセンターにインポートするには:

  1. ウェアハウス・ターゲット・データベースを準備します。
  2. ウェアハウスを右クリックし、「メタデータのインポート」 -->「MQSeries」をクリックして「メタデータのインポート」ウィンドウを オープンします。
  3. AMI サービス」フィールドに、メッセージの送信先 または検索元となるサービス・ポイントを入力します。
  4. AMI ポリシー」フィールドに、メッセージング・システムが 操作を行うために使用するポリシーを入力します。
  5. DAD ファイル」フィールドに、XML エクステンダー DAD ファイルの名前を入力するか、または省略符号 (...) をクリックして選択するファイルを検索します。 このファイルはローカルでなければなりません。
  6. ウェアハウス・ターゲット」フィールドで、 ステップを実行するウェアハウス・ターゲットの名前をコンボ・ボックスから選択します。 ウェアハウス・ターゲットが定義されていなければなりません。
  7. スキーマ」フィールドに、修飾子を持っていない、 DAD ファイル内の表名を修飾するためのスキーマ名を入力します。 デフォルト・スキーマは、前に選択したウェアハウス・ターゲットの ログオン・ユーザー ID になります。
  8. ターゲット・オプションを選択します。

    ステップで実行時にターゲット表の内容を置換したい場合、 「表の内容の置換」ラジオ・ボタンをクリックします。

    ステップで実行時にターゲット表の内容に追加したい場合、 「表の内容に追加」ラジオ・ボタンをクリックします。

  9. 了解」をクリックします。

    「メタデータのインポート」ウィンドウがクローズします。

インポート操作が完了すると、以下のウェアハウス・オブジェクトが ウェアハウス・ツリーに追加されます。

ウェアハウス・ターゲット・エージェント・サイトがローカル・マシンではない場合、 ステップ・パラメーターを変更する必要があります。

  1. ステップを右クリックして、「プロパティー」を選択します。 「プロパティー」ノートブックで「パラメーター」タブをクリックします。
  2. DAD ファイル・パラメーターの名前を、リモート・ウェアハウス・ターゲット・エージェント・サイト上の 同じ DAD ファイルの名前に変更します。
  3. 「処理オプション」タブの「エージェント・サイト」に、目的の エージェント・サイトが含まれていることを確認してください。

22.15.2.4 MQSeries ユーザー定義プログラムの使用

MQSeries および XML ストアード・プロシージャーは MQXMLXF と 呼ばれ、DB2 データウェアハウスセンター バージョン 7.2 (Windows NT および UNIX 版) に 含まれています。 MQSeries および XML メタデータをインポートしたときに作成されるステップが、 ストアード・プロシージャーを実行します。 パラメーターを次の表で説明します。


パラメーター
MQSeries ServiceName メッセージの送信先または検索元となるサービス・ポイントの名前。
MQSeries PolicyName メッセージング・システムが操作を行うために使用するポリシーの名前。
DAD ファイル名 DB2 XML エクステンダー DAD ファイルの名前。
TargetTableList コンマで区切られたステップのターゲット表のリスト
オプション REPLACE または APPEND
RUN ID ステップのエディション番号 (ログに記録するため)
注:
この表にあるパラメーターの データ・タイプはすべて CHARACTER です。
オプションの値が REPLACE であれば、 ストアード・プロシージャーはターゲット表からすべての行を削除します。 また、ストアード・プロシージャーは DB2 XML エクステンダー・ストアード・プロシージャーを呼び出して、 すべての既存の MQSeries メッセージのターゲット表を移植します。

22.15.2.5 エラー戻りコード

ステップの実行時、ストアード・プロシージャーがエラー・コード SQLCODE -443 および SQLSTATE 38600 を 返す場合があります。 エラーを診断するためには、次の表を参照してください。
エラー番号 説明
AMIRC=xxxxx;<log file name> xxxxx は、AMI 層からの戻りコードです。 詳しくは、MQSeries の資料を参照してください。 <log file name> はログ・ファイルのロケーションを示しています。
XMLRC=xxxxx;<log file name> xxxxx は、DB2 XML エクステンダーからの戻りコードです。 戻りコードの説明については、DB2 XML エクステンダーの資料を参照してください。 <log file name> はログ・ファイルのロケーションを示しています。
SQLCODE=xxxxx;<log file name> xxxxx は、SQL 要求が実行されたときに 返される非ゼロの SQLCODE です。 <log file name> はログ・ファイルのロケーションを示しています。

すべてのエラーについて詳しくは、ログ・ファイルを調べてください。

22.15.2.6 エラー・ログ・ファイル

MQXMLXF が実行されると、データウェアハウスセンターはすべての診断情報を ログ・ファイルに保管します。 ログ・ファイルの名前は mqxf<nnnnnnnn>.log です。 ここで <nnnnnnnn> は、ストアード・プロシージャーに渡された 実行 ID です。 データウェアハウスセンターは、VWS_LOGGING 環境変数によって指定されているディレクトリーに ファイルを作成します。 この環境が定義されていない場合、ログ・ファイルは一時ディレクトリーに作成されます。

VWS_LOGGING 環境変数を UNIX プラットフォームのストアード・プロシージャーから 見えるようにするには、db2start コマンドの前に db2set コマンドを 使用し、DB2ENVLIST 環境変数に VWS_LOGGING を追加する必要があります。 環境コマンドの例:

図 6. 環境変数コマンドの例

db2set DB2ENVLIST="AMT_DATA_PATH VWS_LOGGING"

ステップが正常に実行された場合、ログ・ファイルは削除されます。


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