db2start コマンドを Windows 95、Windows 98、または Windows Millennium Edition (ME) 環境で 正常に機能させるには、以下のどちらかを行う必要があります。
さらに、ログオン中、または db2logon コマンドで指定される ユーザー ID は、DB2 の要件を満たしている必要があります ((NOTE2) を参照)。
db2start コマンドが開始されると、 ユーザーがログオンされていることをチェックします。ユーザーがログオンされている場合は、 db2start コマンドはそのユーザーの ID を使用します。 ユーザーがログオンされていない場合は、db2start コマンドは、db2logon コマンドが実行されたかどうか、 実行されている場合は、db2start コマンドが db2logon コマンドで指定されているユーザー ID を 使用しているかどうかをチェックします。db2start コマンドが有効なユーザー ID を見つけることができない場合は、 コマンドは終了します。
DB2 ユニバーサル・データベース バージョン 7 を Windows 95、Windows 98、または Windows ME にインストール中に インストール・ソフトウェアは、システムのブート時に db2start コマンドを 実行するショートカットを「スタートアップ」フォルダーにデフォルトで追加します (詳しくは、(NOTE_1) を参照してください)。 システムの ユーザーが一度もログオンしたことがない場合、または db2logon コマンドを実行したことがない場合は、db2start コマンドは終了します。
ユーザーが Windows やネットワークにログオンする機会が少ない場合は、 以下のようにバッチ・ファイルからコマンドを実行することにより、 db2start コマンドの前に db2logon コマンドを実行する要求を隠すことができます。
@echo off db2logon db2local /p:password db2start cls exit
DB2 がインストールされているドライブおよびパスは、DB2 レジストリー変数 DB2PATH に保管されます。DB2 がインストールされているドライブとパスを検出するには、 次のコマンドを実行してください。
db2set -g db2path
db2set コマンドにより、c:\sqllib という値が戻されるとします。 この場合、バッチ・ファイルを以下に保管します。
c:\sqllib\bin\db2start.bat
del "C:\WINDOWS\Start Menu\Programs\Startup\DB2 - DB2.lnk"
独自で作成したショートカットを使用する場合は、ショートカットの 終了時にクローズ 属性を設定する必要があります。この属性を設定しないと、 db2start コマンドが完了した後も、DOS コマンド・プロンプトが タスクバーに残ったままになります。db2start 処理中に DOS ウィンドウが開かないようにするには、このショートカット (およびショートカットが 実行中の DOS ウィンドウ) を最小化にして実行するよう設定して作成できます。
db2start コマンドの前に db2logon コマンドを実行するバッチ・ファイルを使用する場合で、ユーザーが頻繁にログオンする場合は、 db2start コマンドは機能し続けますが、DB2 はログオン・ユーザーの ユーザー ID を使用するという点が異なります。追加の詳細については、(NOTE_1) を参照してください。
注:
db2logon userid /p:password
コマンドに指定されるユーザー ID は、DB2 の命名要求を 満たす必要があります (詳細については、(NOTE2) を参照)。 ユーザー ID とパスワードなしでコマンドを実行すると、ユーザー ID とパスワード用の プロンプトのウィンドウがオープンします。指定されたパラメーターがユーザー ID のみの 場合は、ユーザーに対してパスワードのプロンプトは出されません。ある条件の下では、 以下に述べるようにパスワードが要求されます。
db2logon コマンドによって設定されるユーザー ID とパスワードの値は、ユーザーが Windows ログオン・ウィンドウあるいは Microsoft ネットワークのログオン・ウィンドウの いずれも使用せずにログオンした場合にのみ使用されます。 ユーザーがログオンし、db2logon コマンドが 実行された場合、db2logon コマンドからのユーザー ID は すべての DB2 アクションで使用されますが、db2logon コマンドで指定されたパスワードは無視されます。
ユーザーが Windows ログオン・ウィンドウあるいは Microsoft ネットワークのログオン・ウィンドウを使用してログオンしなかった場合、 db2logon コマンドは次のように使用されます。
db2local.tab1 という高水準修飾子で表が作成されます。
表やその他のオブジェクトのスキーマ名に相当するユーザー ID を 使用してください。
DB2 シンクロナイザー・アプリケーションを使用するには、あるいは アプリケーションから同期化 API を呼び出すには、実行用にダウンロードされたスクリプトが ローカル・インスタンスまたはローカル・データベースのいずれかに対して操作する コマンドを含む場合は、DB2 を開始させる必要があります。 これらのコマンドは、データベース・スクリプトまたはインスタンス・スクリプトに 含めるか、あるいはオペレーティング・システム (OS) スクリプトに組み込むことが できます。OS スクリプトにコマンド行プロセッサー、あるいは インスタンスまたはデータベースを使用する DB2 API が含まれない場合は、 DB2 を開始しなくても実行することができます。どのコマンドが同期化処理中に スクリプトから実行されるかを事前に判別するのは難しいので、 通常は同期化の開始前に DB2 を開始しておきます。
db2sync コマンドまたは同期化 API の いずれかをアプリケーションから呼び出さない場合は、アプリケーションの 初期設定中に DB2 を開始します。同期化を開始するのに DB2 内の DB2 シンクロナイザーのショートカットを使用する場合は、 db2sync.bat ファイルを実行するよう DB2 シンクロナイザーのショートカットを変更する必要があります。同期化の開始前に DB2 が実行されていることを確認するために、 バッチ・ファイルに以下のコマンドを含めてください。
@echo off db2start.bat db2sync.exe db2stop.exe cls exit
この例では、上記で述べたように、db2start.bat ファイルで db2logon および db2start コマンドが呼び出されると想定しています。
アプリケーションの開始時に DB2 を開始することに決めたら、 DB2 のインストールにおいて DB2 を開始するスタートアップ・フォルダーへの ショートカットが追加されないよう確認してください。詳細については、(NOTE3) を参照してください。