リリース情報


4.14 DB2 データ・リンク・マネージャー (Windows NT 版) のバックアップ方式の選択

回復のために定義された DATALINK 列を持つ表に DATALINK 値が挿入されると、 データ・リンク・サーバー上の対応する DATALINK ファイルのバックアップがアーカイブ・ファイルに 取られるようスケジュールされます。現在、ディスク・コピー (デフォルト・メソッド) および Tivoli Storage Manager には、アーカイブ・サーバーにファイルのバックアップを取るための 2 つのオプションがサポートされています。DB2 データ・リンク・マネージャー (Windows NT 版) の 将来のリリースにおいて、他のベンダーのバックアップ媒体およびソフトウェアを サポートする予定です。

ディスク・コピー (デフォルト・メソッド)

backup コマンドが DB2 サーバーで入力されると、 データベース内のリンク・ファイルが、データ・リンク・サーバー上で DLFM_BACKUP_DIR_NAME 環境変数で指定されたディレクトリーにバックアップを取られたことを 確認します。この変数のデフォルト値はc:\dlfmbackup で、c:\ はデータ・リンク・マネージャーの バックアップ・インストール・ドライブを指します。

この変数を c:\dlfmbackup に設定するには、次のコマンドを入力してください。

   db2set -g DLFM_BACKUP_DIR_NAME=c:\dlfmbackup
 
DLFM_BACKUP_DIR_NAME 環境変数で指定された場所は、 データ・リンク・ファイル・システムを使用しているファイル・システム・フィルター上であっては いけません。 また、必須スペースは、バックアップ・ファイルに指定されたディレクトリーで使用可能です。

次のコマンドを入力して、DLFM_BACKUP_TARGET 変数が LOCAL に設定していることも確認してください。

   db2set -g DLFM_BACKUP_TARGET=LOCAL

これらの変数を設定または変更した後、 dlfm stop および dlfm start コマンドを使用して、データ・リンク・ファイル・マネージャーを停止および再始動してください。

Tivoli Storage Manager

Tivoli Storage Manager をアーカイブ・サーバーとして使用するには:

  1. Tivoli Storage Manager をデータ・リンク・サーバー上にインストールする。詳細については、 Tivoli Storage Manager 製品のドキュメンテーションを参照してください。
  2. データ・リンク・サーバー・クライアント・アプリケーションを Tivoli Storage Manager サーバーと一緒に登録する。詳細については、 Tivoli Storage Manager 製品のドキュメンテーションを参照してください。
  3. スタート」をクリックし、「設定 --> コントロール パネル --> システム」を選択する。 「システムのプロパティー」ウィンドウが開きます。 環境タブを選択し、 以下の環境変数および対応する値を入力してください。
    変数
    DSMI_DIR c:\tsm\baclient
    DSMI_CONFIG c:\tsm\baclient\dsm.opt
    DSMI_LOG c:\tsm\dldump
  4. dsm.sys TSM システム・オプション・ファイルが c:\tsm\baclient ディレクトリーにあることを確認する。
  5. dsm.opt TSM ユーザー・オプション・ファイルが c:\tsm\baclient ディレクトリーにあることを確認する。
  6. c:\tsm\baclient\dsm.sys Tivoli Storage Manager システム・オプション・ファイルで PASSWORDACCESS オプションを generate に設定する。
  7. 最初にデータ・リンク・ファイル・マネージャーが開始する前に、 TSM パスワードを generate オプションと一緒に登録する。 これにより、データ・リンク・ファイル・マネージャーが TSM サーバーへの接続を開始するときに、パスワードを提供する必要がなくなります。 詳細については、TSM 製品のドキュメンテーションを参照してください。
  8. 次のコマンドを使用して、DLFM_BACKUP_TARGET 環境変数を TSM に設定する。
       db2set -g DLFM_BACKUP_TARGET=TSM
    

    DLFM_BACKUP_DIR_NAME 環境変数の値は この場合無視されます。これにより、Tivoli Storage Manager バックアップ・オプションが活動状態になります。

    注:

    1. 実行時に TSM と LOCAL 間で DLFM_BACKUP_TARGET 環境変数の設定を変更する場合、 保存されるファイルは、新しく指定された保存場所に移動しないことに注意する。 たとえば、DLFM_BACKUP_TARGET 環境変数を TSM に設定して データ・リンク・ファイル・マネージャーを開始し、値を LOCAL に変更した場合、 新しく保存されるファイルはすべて、ディスクの新規の場所に保管されます。以前 TSM に保存されたファイルは、新規のディスク位置には移動しません。

    2. デフォルトの TSM 管理クラスをオーバーライドするための、新規の環境変数 DLFM_TSM_MGMTCLASS があります。 この変数が設定されないと、デフォルト管理クラスが使用されます。
  9. dlfm stop コマンドを入力して、データ・リンク・ファイル・マネージャーを停止する。
  10. dlfm start コマンドを入力して、データ・リンク・ファイル・マネージャーを開始する。


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