この文書の内容。OS/390 およびその機能のインストール
この文書で、OS/390 エージェントをインストールする方法を説明するとともに、 その機能について説明します。インストール処理について急いで調べるには「インストール概説」を、 また、手順の詳細については「詳しいインストール情報」を参照してください。エージェントの 機能については、「追加エージェント機能の設定」、「トランスフォーマー」、および 「DB2 製品ファミリー以外のデータベースのアクセス」を参照してください。
概説
DB2 ウェアハウス・センターには OS/390 エージェントが組み込まれています。 エージェントを使用すると、 DB2 ユニバーサル・データベース (OS/390 版) とその他のデータベースの通信が可能になります (他のプラットフォームの DB2 データベースと DB2 データベース以外のデータベースを含みます)。 エージェントは、ODBC 接続を使用する、サポートされているデータ・ソースで通信する ことができます。エージェントは、 OS/390 Unix システム・サービスで稼働します。OS/390 V2R6 または それ以降が必要で、DB2 (OS/390 版) バージョン 5、6、および 7 と逆方向の互換があります。
OS/390 エージェントは、以下のタスクをサポートします。
次のステップがインストール処理をサマリーします。これらのステップの詳細については、 「詳しいインストール情報」セクションを参照してください。
OS/390 エージェントのインストール
OS/390 エージェントは、DB2 ユニバーサル・データベース (OS/390 版) バージョン 7 テープに組み込まれています。OS/390 エージェントのインストールの詳細については、 テープに付随のプログラム・ディレクトリーを参照してください。
OS/390 エージェントをインストールする前に APAR (プログラム診断依頼書) PQ36585 または PQ36586 を DB2 サブシステムに適用する必要があります。
プロファイル・ファイルの環境変数を更新します。
エージェントが処理する DB2 ライブラリー、出力ディレクトリーなどは、 変数によって決まります。
以下は、サンプル .profile ファイルの内容の例です。 .profile ファイルは環境変数を定義し、 エージェント・デーモンを開始するユーザーのホーム・ディレクトリーにあります。
export VWS_LOGGING=/usr/lpp/DWC/logs export VWP_LOG=/usr/lpp/DWC/vwp.log export VWS_TEMPLATES=usr/lpp/DWC/ export DSNAOINI=/usr/lpp/DWC/dsnaoini export LIBPATH=usr/lpp/DWC/:$LIBPATH export PATH=/usr/lpp/DWC/:$PATH export STEPLIB=DSN710.SDSNEXIT:DSN710.SDSNLOAD
接続の設定
カーネルおよびデーモン接続をセットアップするには、/etc/services または TCPIP.ETC.SERVICES ファイルに 以下を追加してください。
vwkernal 11000/tcp vwd 11001/tcp vwlogger 11002/tcp
OS/390 エージェントとデータベース間の接続をセットアップするには、 OS/390 コミュニケーション・データベース (CDB) に、リモート・データベースを 追加してください。次に、サンプルの CDB insert を示します。
INSERT INTO SYSIBM.LOCATIONS (LOCATION, LINKNAME, PORT) VALUES ('NTDB','VWNT704','60002'); INSERT INTO SYSIBM.IPNAMES (LINKNAME, SECURITY_OUT, USERNAMES, IPADDR) VALUES ('VWNT704', 'P', 'O', 'VWNT704.STL.IBM.COM'); INSERT INTO SYSIBM.USERNAMES (TYPE, AUTHID, LINKNAME, NEWAUTHID, PASSWORD) VALUES ('O', 'MVSUID', 'VWNT704', 'NTUID', 'NTPW');
接続の設定およびコミュニケーション・データベースの詳細は、 「DB2 UDB (OS/390) インストレーションの手引き 」(GC26-9008-00) の 「分散データベース・システムに接続」を参照してください。
CLI のバインディング
OS/390 エージェントは CLI を使用して DB2 と通信を行うため、 エージェント・プランがアクセスする予定のすべてのリモート・データベースに CLI プランを バインドしておく必要があります。以下は、ローカルの DB2 データベース (OS/390 版) の バインド・パッケージ・ステートメントのサンプルです。
BIND PACKAGE (DWC6CLI) MEMBER(DSNCLICS) ISO(CS) BIND PACKAGE (DWC6CLI) MEMBER(DSNCLINC) ISO(NC) BIND PACKAGE (DWC6CLI) MEMBER(DSNCLIRR) ISO(RR) BIND PACKAGE (DWC6CLI) MEMBER(DSNCLIRS) ISO(RS) BIND PACKAGE (DWC6CLI) MEMBER(DSNCLIUR) ISO(UR) BIND PACKAGE (DWC6CLI) MEMBER(DSNCLIMS) BIND PACKAGE (DWC6CLI) MEMBER(DSNCLIC1) BIND PACKAGE (DWC6CLI) MEMBER(DSNCLIC2) BIND PACKAGE (DWC6CLI) MEMBER(DSNCLIF4)
Windows NT で稼働する DB2 データベースに対するバインド・パッケージ・ステートメントのサンプルです:
BIND PACKAGE (NTDB.DWC6CLI) MEMBER(DSNCLICS) ISO(CS) BIND PACKAGE (NTDB.DWC6CLI) MEMBER(DSNCLINC) ISO(NC) BIND PACKAGE (NTDB.DWC6CLI) MEMBER(DSNCLIRR) ISO(RR) BIND PACKAGE (NTDB.DWC6CLI) MEMBER(DSNCLIRS) ISO(RS) BIND PACKAGE (NTDB.DWC6CLI) MEMBER(DSNCLIUR) ISO(UR) BIND PACKAGE (NTDB.DWC6CLI) MEMBER(DSNCLIC1) BIND PACKAGE (NTDB.DWC6CLI) MEMBER(DSNCLIC2) BIND PACKAGE (NTDB.DWC6CLI) MEMBER(DSNCLIQR) BIND PACKAGE (NTDB.DWC6CLI) MEMBER(DSNCLIF4) BIND PACKAGE (NTDB.DWC6CLI) MEMBER(DSNCLIV1) BIND PACKAGE (NTDB.DWC6CLI) MEMBER(DSNCLIV2)
CLI パッケージをプランでバインドするためのバインド・ステートメントの サンプルです:
BIND PLAN(DWC6CLI) PKLIST(*.DWC6CLI.* )
ODBC 初期設定ファイルを次のように設定します。
サンプルの ODBC 初期設定ファイル inisamp は、usr/lpp/DWC/ ディレクトリーに組み込まれています。このファイルをシステムで編集するか、または ご自分のファイルを作成することもできます。このファイルが正しく動作するためには、 次の構成が正しいか確認してください。
CLI と DSNAOINI ファイルのバインドの詳細については、 「DB2 UDB (OS/390) ODBC の手引きと解説書 」 (SC26-9005) を ご覧ください。
ユーザーの許可を次のように設定します。
OS/390 エージェントは、デーモン・プロセスです。エージェント・デーモンを、通常の UNIX セキュリティまたは OS/390 UNIX セキュリティで実行することができます。
エージェントにはデーモン権限が必要なため、この実行可能なエージェントは、 RACF プログラム制御に以下のように定義されている必要があります。
実行可能プログラムを RACF プログラム制御に定義するには、データウェアハウス・センターの 実行可能ファイルが保管されているディレクトリーに移動し、以下のコマンドを実行します。
extattr +p libtls4d.dll extattr +p iwhcomnt.dll extattr +p vwd
extattr コマンドを +p パラメーターで使用するには、 BPX.FILEATTR.PROGCTL FACILITY クラスに対して少なくとも読み取りアクセスが できなければなりません。次の例は、ユーザー ID SMORG にこの権限を与えるために使用する RACF コマンドです。
RDEFINE FACILITY BPX.FILEATTR.PROGCTL UACC(NONE) PERMIT BPX.FILEATTR.PROGCTL CLASS(FACILITY) ID(SMORG) ACCESS(READ) SETROPTS RACLIST(FACILITY) REFRESH
許可の詳細については、「OS/390 UNIX システム・サービス 計画」、 SC28-1890 を参照してください。
エージェント・デーモンの開始
システムの構成を完了したら、エージェント・デーモンを開始してください。
vwd>/usr/lpp/DWC/logs/vwd.log 2>&1 & と入力する。
OS/390 エージェント・デーモンが実行されているかを確認するには、UNIX シェル・コマンド行で 次のように入力します。
ps -e | grep vwd
または、OS/390 コンソールで D OMVS,a=all と入力し、ストリング vwd を探します。
DB2 ウェアハウス・マネージャー・パッケージには、以下のユーザー定義のプログラムが組み込まれています。
さらに、お客さまはユーザー定義のプログラムとストアード・プロシージャーを データウェアハウス・センターに作成定義することができます。OS/390 エージェントは、 UNIX システム・サービスで動作する実行可能プログラムをサポートします。
ユーザー定義プログラムは、1 つ以上のステップに割り当てられます。ユーザー定義プログラムを 実行すると、以下のアクションが発生します。
ETI プログラムを OS/390 で実行するには、まずフィックスパック 2 を DB2 ユニバーサル・ データベース・バージョン 7.1 に適用する必要があります。
VWP_LOG 環境変数を使用して、ユーザー定義のプログラムが出力を書き込むディレクトリーを定義します。
FTP でジョブを実行依頼するためにユーザー定義のプログラムを使用する場合は、まず実行依頼したい JCL とデータを 作成する必要があります。JCL のジョブ名は USERIDx でなければなりません (例: MYUSERA)。 JCL に含まれる MSGCLASS および SYSOUT ファイルの出力クラスには、JES 保留出力クラスを指定してください。
制約事項: 実行依頼されるジョブの最大 LRECL は 254 文字です。JES は JCL の最初の 72 文字のみを走査します。
データウェアハウスセンター・テンプレートを FTP サポート用に変更
データウェアハウスセンターは、FTP を使用してファイルを転送するための JCL テンプレートを インストールします。OS/390 ホストから他のリモート・ホストへファイルを転送するために、 FTP コマンド GET または PUT を OS/390 エージェントに使用させる場合は、 JCL テンプレートのアカウント情報を自分の OS/390 システム用に変更する必要があります。
データウェアハウスセンターには、次のサンプル JCL テンプレートが添付されています。
//[USERID]A JOB , 'PUT/GET', // CLASS=A, // USER=&SYSUID, // NOTIFY=&SYSUID, // TIME=(,30), // MSGCLASS=H //STEP1 EXEC PGM=FTP,PARM='( EXIT' //INPUT DD DSN=[FTPFILE],DISP=SHR //OUTPUT DD SYSOUT=* //SYSPRINT DD SYSOUT=*
Sampling contents of a table or file
OS/390 エージェントを使用して、UNIX システム・サービスのフラット・ファイルおよび OS/390 固有のフラット・ファイルのようなフラット・ファイルの内容を抽出することが できます。 また、OS/390 エージェントを使用したクラシック・コネクトから、IMS または VSAM ファイルの内容を抽出することもできます。フラット・ファイルでは、エージェントはファイル定義のプロパティーのパラメーターに 基づいてファイル形式を判別します。
トリガー・プログラムを使用して、OS/390 プラットフォームからウェアハウス・ステップを スケジュールすることができます。ユーザーまたは OS/390 ジョブ・スケジューラーは、 データウェアハウス・センターでステップを起動するジョブを実行依頼できます。ステップが正常に行われた場合、 JCL のトリガー・ステップは戻りコード 0 を返します。
トリガー・プログラムを使用するには、Java Development Kit (JDK) 1.1.8 またはそれ 以降が OS/390 UNIX システムにインストールされていることが必要です。トリガーを実行するには、 まずウェアハウス・サーバーが実行されているマシンで XT サーバーを始動してください。このプロセスは、 「データウェアハウスセンター 管理の手引き 」の第 5 章、 「データウェアハウスセンター外部からのステップの開始」のトピックを参照してください。 XT サーバーが始動した後、OS/390 で XT クライアントを 始動してください。次の例は、トリガーを開始する サンプル JCL です。
//DBA1A JOB 1,'XTCLIENT',CLASS=A,MSGCLASS=H, // MSGLEVEL=(1,1),REGION=4M,NOTIFY=&SYSUID //****************************************************** //* submit iwhetrig //****************************************************** //BRADS EXEC PGM=BPXBATCH, // PARM=('sh cd /usr/lpp/DWC/; java XTClient 9.317.171.133 1100x // 9 drummond pw bvmvs2nt 1 1 100') //STDOUT DD PATH='/tmp/xtclient.stdout', // PATHOPTS=(OWRONLY,OCREAT), // PATHMODE=SIRWXU //STDERR DD PATH='/tmp/xtclient.stderr', // PATHOPTS=(OWRONLY,OCREAT), // PATHMODE=SIRWXU //
パラメーターの最初の部分 (cd /usr/lpp/DWC/;) は、OS/390 エージェントが インストールされているディレクトリーに変更するステートメントです。パラメーターの 2 番目の部分は、 XTClient を実行し、以下の 8 パラメーターを渡します。
入門
これらの 12 のトランスフォーマーは、基本的なデータ形式変更を行う Java ストアード・プロシージャーです。これらのトランスフォーマーを実行するには、 まず DB2 サブシステムの Java ストアード・プロシージャーを設定します。これらの トランスフォーマーの追加情報については、 IBM DB2 Universal Database Data Warehouse Center Administration Guide Version 7、SC26-9993-00 を 参照してください。
IWH.CLEAN IWH.PERIODTABLE IWH.KEYTABLE IWH.CHISQUARE IWH.CORRELATION IWH.STATISTICS IWH.INVERTDATA IWH.PIVOTDATA IWH.REGRESSION IWH.ANOVA IWH.SUBTOTAL IWH.MOVINGAVERAGE
ストアード・プロシージャーの設定
以下の説明は、Java ストアード・プロシージャーの設定に関する詳細説明を 簡潔にまとめたものです。詳細説明については、「Application Programming Guide and Reference for Java(TM)、SC26-9018」を参照してください。
ウェアハウス・トランスフォーマーの設定ステップ
以下の説明は詳細説明を簡潔にまとめたものです。詳細説明については、 「IBM DB2 Universal Database Data Warehouse Center Administration Guide Version 7, SC26-9993-00」を 参照してください。
ウェアハウス・コントロール・データベースを更新するには、 以下の SQL を DB2 ユニバーサル・データベースのコマンド行プロセッサーで入力します。
CONNECT TO your_vw_control_database UPDATE IWH.INFORESOURCE SET TRANSREGISTERED = '1' WHERE SUBDBTYPE = 'DB2 MVS' UPDATE IWH.INFORESOURCE SET TRANSFENCED = '1' WHERE SUBDBTYPE = 'DB2 MVS'
Java ストアード・プロシージャーを設定するときに、WLM を使用して Java WLM 始動プロシージャーを WLM 環境名に関連付けます。この環境名は、 CREATE PROCEDURE ステートメントの WLM ENVIRONMENT オプションで 指定されます。DSNWLMJ は、上記で説明したトランスフォーマー定義で組み込まれる WLM 環境名です。DSNWLMJ の WLM 関連名を追加するか、それぞれの トランスフォーマー定義の WLM ENVIRONMENT オプションを始動プロシージャーに すでに関連付けてある名前に変更することができます。
ln -e IWHXFV7 xf.jll;
、にポンド記号 (#) を書き込んで、 この行をコメントにします。列 1、
#ln -e IWHXF xf.jll;
のポンド記号 (#) を 除去して、この行をアンコメントします。変更点を保管します。
Java ストアード・プロシージャーの制約事項
DB2 (OS/390 版) バージョン 7 でサポートされるのは、ストアード・プロシージャーの Java オブジェクトのみです。したがって、トランスフォーマーは、 DB2 (OS/390 版) バージョン 5 または 6 では、トランスフォーマーのパラメーターの NULL 値を サポートしません。これらのバージョンでは、ヌル・パラメーターを渡すと、ゼロと同様の動作を します。バージョン 5 および 6 のトランスフォーマーは、ゼロ・パラメーターを ヌル・ストリングと同様に扱います。
DB2 がストアード・プロシージャーの COMMIT SQL ステートメントをサポートするのは、 DB2 (OS/390 版)バージョン 7 のみです。INVERTDATA ストアード・プロシージャーは、 ストアード・プロシージャー内の表をドロップして再作成します。したがって、 INVERTDATA ストアード・プロシージャーにはコミット・ステートメントが必須です。そのため、 IWH.INVERTDATA は DB2 (OS/390 版) バージョン 5 または 6 でサポートされません。
DB2 (OS/390 版) は Java ユーザー定義関数をサポートしません。したがって、 IWH.FORMATDATE は 390 プラットフォームでサポートされません。
Java ストアード・プロシージャー用のサンプル始動 PROC (コマンド・プロシージャー)
(「DB2 (OS/390 版) Application Programming Guide and Reference for Java」の説明を参照)
//DSNWLMJ PROC DB2SSN=DSN,NUMTCB=5,APPLENV=DSNWLMJ <-- CREATE PROC 内の WLM ENVIRONMENT 値 //******************************************************************* //* THIS PROC IS USED TO START THE WLM-ESTABLISHED SPAS * //* ADDRESS SPACE FOR THE DSNWLMJ APPLICATION ENVIRONMENT * //* V WLM,APPLENV=DSNWLMJ,RESUME * //******************************************************************* //DSNWLMJ EXEC PGM=DSNX9WLM,TIME=1440,REGION=0M, // PARM='&DB2SSN, &NUMTCB, &APPLENV' //STEPLIB DD DSN=DSN.TESTLIB,DISP=SHR // DD DSN=IWH710.SIWHPDSE,DISP=SHR <-- ここにはトランスフォーマーがあります // DD DSN=DSN.HPJSP.PDSE.JDBC,DISP=SHR <-- HPJ セットアップからの HPJ DLL // DD DSN=SYS1.PP.PDSELINK,DISP=SHR <-- HPJ ランタイム・ライブラリー // DD DSN=DSN710.SDSNEXIT,DISP=SHR // DD DSN=DSN710.SDSNLOAD,DISP=SHR // DD DSN=SYS1.SCEERUN,DISP=SHR // DD DSN=DSN.PDSE,DISP=SHR <-- HPJ セットアップ情報 //JAVAENV DD DSN=DSN.WLMENVJ.JSPENV,DISP=SHR <-- 環境変数。下記参照 //CEEDUMP DD SYSOUT=A //DSSPRINT DD SYSOUT=A //JSPDEBUG DD SYSOUT=A //SYSABEND DD SYSOUT=A //SYSPRINT DD SYSOUT=A
サンプル環境変数データ・セット
(「DB2 (OS/390 版) Application Programming Guide and Reference for Java」の説明を参照)
ENVAR("TZ=PST07", "DB2SQLJPROPERTIES=/usr/lpp/db2/jdbc/db2710/classes/db2sqljjdbc.properties", "LIBPATH=/usr/lpp/DWC", "VWSPATH=/usr/lpp/DWC", "CLASSPATH=/usr/lpp/db2/jdbc/db2710/classes:/usr/lpp/DWC:/usr/lpp/hpj/lib"), MSGFILE(JSPDEBUG)
トランスフォーマーのナショナル・ランゲージ・サポート
OS/390 エージェントが生成するほとんどのメッセージは NT プラットフォームに送信されて インタープリットされます。したがって、ほとんどの場合、メッセージ言語は NT の UDB の インストール方法によって異なります。トランスフォーマーは例外です。OS/390 エージェントには 以下のトランスフォーマー用メッセージ・ファイルが添付されています。
ファイル名: 対応言語 Xf.properties_Fi_FI フィンランドのフィンランド語 Xf.properties_No_NO ノルウェーのノルウェー語 Xf.properties_Ru_RU ロシアのロシア語 Xf.properties_Zh_CN 中国 (中華人民共和国) の中国語 Xf.properties_Zh_TW 台湾の中国語 Xf.properties_Da_DK デンマークのデンマーク語 Xf.properties_De_DE ドイツのドイツ語 Xf.properties_En_US 米国の米国英語 Xf.properties_Es_ES スペインのスペイン語 Xf.properties_Fr_FR フランスのフランス語 Xf.properties_It_IT イタリアのイタリア語 Xf.properties_Ja_JP 日本の日本語 Xf.properties_Ko_KR 韓国の韓国語 Xf.properties_Pt_BR ブラジルのポルトガル語 Xf.properties_Sv_SE スウェーデンのスウェーデン語
トランスフォーマーのメッセージを英語以外にするには、上記のファイルの 1 つを 選択して、その内容を Xf.properties にコピーしてください。
DB2 ユニバーサル・データベース以外のシステムにアクセスするために、OS/390 エージェントは DataJoiner を使用します。DataJoiner により、エージェントは UDB データベースと同様に、 通常の DRDA の流れを使用できます。ODBC 要求が DB2 以外のソースに向けられている場合、 DataJoiner は外部のデータベースにアクセスする追加のコード層を呼び出します。
DataJoiner は、Oracle、Sybase、Informix、Microsoft SQL Server、Teradata、および Windows NT、 AIX または Sun の Solaris 操作環境で動作する ODBC ドライバーを持つその他のデータベースに アクセスすることができます。OS/390 エージェントは DataJoiner に、ターゲットとしてではなく、ソースとして アクセスすることができます。DataJoiner は 2 フェーズ・コミットをサポートしません。DataJoiner は バージョン 2.1 および 2.1.1 でアプリケーション・リクエスターとして TCP/IP をサポートしますが、 アプリケーション・サーバーは持っていません。OS/390 エージェントは TCP/IP を使用するための アプリケーション・サーバーが必要なので、OS/390 から DataJoiner にアクセスする代わりに、 SNA 接続を使用してください。
OS/390 上の IMS および VSAM のアクセス
クラシック・コネクトは、ウェアハウス・エージェントから 別々に購入し、インストールされます。OS/390 エージェントは、クラシック・コネクト ODBC ドライバーから、 IMS および VSAM にアクセスすることができます。クラシック・コネクトを使用すれば、 IMS と VSAM データ・セットを DB2 の定義のようにセットアップし、ODBC を使用して アクセスすることができます。
OS/390 エージェントには、要求がクラシック・コネクトに対するものか、または DB2 に 対するものかに基づいて、適切な ODBC ドライバーをロードします。DB2 ソースにアクセスしている場合は、 エージェントは DB2 ODBC ドライバーをロードします。VSAM または IMS ソースにアクセスしている場合には、 エージェントはクラシック・コネクト ODBC ドライバーをロードします。ロードされると、エージェントの要求が処理されます。
クラシック・コネクト ODBC ドライバーとウェアハウス・アクセスのセットアップ
クラシック・コネクトは、OS/390 エージェントとは別個に購入してインストールします。 クラシック・コネクトは、シングル・ファイルまたはファイルの一部を、 1 つ以上のリレーショナル表として表示することができます。クラシック・コネクトにアクセスするには、 クラシック・コネクトの IMS および VSAM データをマップする必要があります。手動でデータをマップするか、 Microsoft Windows Classic Connect の非リレーショナル・データ・マッパーを使用することができます。
サンプルの クラシック・コネクト・アプリケーション構成ファイル cxa.ini は、 /usr/lpp/DWC/ ディレクトリーにあり、ここで複製されます。
* national language for messages NL = US English * resource master file NL CAT = usr/lpp/DWC/v4r1m00/msg/engcat FETCH BUFFER SIZE = 32000 DEFLOC = CXASAMP USERID = uid USERPASSWORD = pwd DATASOURCE = DJX4DWC tcp/9.112.46.200/1035 MESSAGE POOL SIZE = 1000000
DB2 (OS/390 版) にはドライバー・マネージャーがないため、dsnaoini ファイルを 更新する必要はありません。クラシック・コネクトのドライバー・マネージャーは、OS/390 エージェントに 作成されます。
エージェントを使用してユーティリティーを実行するには、apar PQ44904 を OS/390 エージェントに 適用する必要があります。
DSNUTILS は、WLM および RRS 環境で実行される DB2 (OS/390 版) ストアード・プロシージャー です。これを使うと、ユーザー定義のストアード・プロシージャー・インターフェースを使用してインストールした DB2 ユーティリティーを実行することができます。DB2 (OS/390 版) の LOAD、REORG および RUNSTATS ユーティリティーには、ユーティリティーの実行方法を変更するために使用できる プロパティー・シートが含まれています。ユーティリティーのプロパティーを変更するには、 「プロセス・モデラー」ウィンドウで目的のユーティリティーを右クリックし、 「プロパティー」をクリックします。
ウェアハウス・マネージャーのステップにも、DB2 ユーティリティーを含む DSNUTILS への インターフェースが提供されています。
DSNUTILS ストアード・プロシージャーのセットアップ手順は以下の通りです。
BIND PLAN(DSNAOCLI) PKLIST(*.DSNAOCLI.*, *.DSNUTILS.*)
LOAD ユーティリティーを使用して DB2 (OS/390 版) 表の間で データをコピー
表をフラット・ファイルにアンロードし、そのフラット・ファイルを別の表に
ロードして、表をコピーしたいとします。表の間でデータをコピーするには通常、
データをアンロードし、アンロードによって生成されるロード制御ステートメントを
編集してから、そのデータをロードします。ウェアハウスを使用すると、ステップと
ステップの間で中断して制御ステートメントを手動で編集することなく、別の表へのロードを
指定できます。それには、Reorg/Generic インターフェースを使用して、
UNLOAD ユーティリティーまたは REORG TABLESPACE ユーティリティーを使ってファイルを
アンロードするステップを作成します。この 2 つのユーティリティーは
いずれも、2 つの出力データ・セットを生成します。1 つは表データを持つもの、もう 1 つは LOAD
に入力できるユーティリティー制御ステートメントを持つものです。ユーティリティーが生成する
制御ステートメントの INTO TABLE 表名は、アンロードされる表の名前です。以下に、
Reorg アンロード ステップに使用できる DSNUTILS パラメーターを示します。
UTILITY_ID | REORGULX |
RESTART | NO |
UTSTMT | REORG TABLESPACE DBVW.USAINENT UNLOAD EXTERNAL |
UTILITY_NAME | REORG TABLESPACE |
RECDSN | DBVW.DSNURELD.RECDSN |
RECDEVT | SYSDA |
RECSPACE | 50 |
PNCHDSN | DBVW.DSNURELD.PNCHDSN |
PNCHDEVT | SYSDA |
PNCHSPACE | 3 |
Reorg/Generic DSNUTILS インターフェースを使用してロード・ステップを 作成します。通常、DSNUTILS ステートメント・ステートメント・パラメーターは、 ユーティリティー制御ステートメントを指定します。ウェアハウス・ユーティリティー・インターフェースでも、 ユーティリティー・ステートメント・フィールドにファイル名を指定できます。 キーワード FILE を使って有効な制御ステートメントを含むファイルを指定できます。また、 キーワード TABLE を使ってロードしたい表の名前を指定できます。前の例からの出力を操作 するために LOAD ユーティリティーを使用するには、 LOAD プロパティーにある以下のパラメーター値を適用します。
UTILITY_ID | LOADREORG |
RESTART | NO |
UTSTMT | :FILE:DBVW.DSNURELD.PNCHDSN:TABLE:[DBVW].INVENTORY |
UTILITY_NAME | LOAD |
RECDSN | DBVW.DSNURELD.RECDSN |
RECDEVT | SYSDA |
上記は、同一または異なる DB2 サブシステムのあらゆる DB2 (OS/390 版) ソースおよび ターゲット表に対して有効です。制御ステートメント・フラット・ファイルは、HFS または固有の MVS ファイルの いずれかです。
OS/390 で使用可能な DSNUTILS および DB2 ユーティリティーの詳細は、 「DB2 (OS/390 版) ユーティリティーの手引きおよび解説書」を参照してください。
OS/390 エージェントを使用して、Data Propagator レプリケーションの適用ステップを自動化することができます。 レプリケーションには、ソース・データベース、コントロール・データベース、およびターゲット・データベースが必要です。 これらは異なるデータベースである場合と、同じデータベースである場合があります。キャプチャー・ジョブは、 DB2 ジョブを読み取り、ソース・データベースにどの行が追加、更新または変更されたかを 判別します。次にジョブは、この変更を変更済みデータの表に書き込みます。次に、適用ジョブが変更をターゲット・データベースに適用するために実行されます。 DB2 ウェアハウス・マネージャー・パッケージは、レプリケーション・ステップを作成して、適用ジョブの実行を 自動化することができます。ウェアハウス・マネージャーを使って、実行する適用ジョブのタイプと実行時期を 定義することができます。ご使用の SASNLINK ライブラリーを steplib 環境変数に エクスポートしてください。
データウェアハウス・センター・テンプレートへのレプリケーション・サポートの追加
データウェアハウスセンターには、レプリケーション・サポートのための JCL テンプレート があります。この OS/390 エージェントを使用してアプライ・プログラムを実行する場合は、 OS/390 システム用にこのテンプレート内のアカウントおよびデータ・セット情報を変更する 必要があります。テンプレートを変更するには、次のようにします。
次の例は、データウェアハウスセンターに添付されている JCL テンプレートです。
適用 JCL テンプレート:
//[USERID]A JOB ,MSGCLASS=H,MSGLEVEL=(1,1), // REGION=2M,TIME=1440,NOTIFY=&SYSUID //* DON'T CHANGE THE FIRST LINE OF THIS TEMPLATE. //* THE REMAINING JCL SHOULD BE MODIFIED FOR YOUR SITE. //********************************************** //* RUN APPLY/MVS ON OS/390 DB2 6.1 * //********************************************** //ASNARUN EXEC PGM=ASNAPV66,REGION=10M, // [APPLY_PARMS] //STEPLIB DD DISP=SHR,DSN=DPROPR.V6R1M0.SASNLINK // DD DISP=SHR,DSN=DSN610.SDSNLOAD //MSGS DD DSN=DPROPR.V2R1M0A.MSGS,DISP=SHR //ASNASPL DD DSN=&&ASNASPL,DISP=(NEW,DELETE,DELETE), // UNIT=SYSDA,SPACE=(CYL,(10,1)), // DCB=(RECFM=VB,BLKSIZE=6404) //SYSTERM DD SYSOUT=* //SYSTSPRT DD SYSOUT=* //SYSPRINT DD SYSOUT=*//
サーバー、ロガー、エージェント、および 一部のデータウェアハウス・センター・プログラムのような 多くの DB2 ウェアハウス・マネージャー・コンポーネントは、VWS_LOGGING 環境変数で指定された ログ記録用ディレクトリーにログを書き込みます。これらのログ・ファイルはプレーン・テキストです。
データウェアハウス・センターからエージェントのログ記録を開始できます。左側のペインで、 「ウェアハウス」を右クリックして、「プロパティー」を クリックします。「トレース・レベル」タブで、希望するトレース・レベルに設定を 変更します。エージェント・トレースはレベル 0-4 をサポートします:
トレースがレベル 1 より高く設定されている場合、パフォーマンスは低下します。 トレースをオンにするのは、デバッグを取る場合だけにしてください。トレース情報はファイル AGNTxxx.LOG に 保管されます。環境情報はファイル AGNTxxx.SET に保管されます。