リリース情報


22.12 DB2 バージョン 7 ウェアハウス・エージェントでの DB2 バージョン 5 データへのアクセス

DB2 バージョン 7 ウェアハウス・エージェント (DB2 バージョン 7 インストール・プロセスによって 構成) は DB2 バージョン 6 および DB2 バージョン 7 データへのアクセスをサポートします。 DB2 バージョン 5 データにアクセスする必要がある場合、 以下の 2 つのうちいずれかのアプローチを行なってください。

DB2 バージョン 7 ウェアハウス・エージェントは DB2 バージョン 2、 あるいは他の前バージョンからのデータへのアクセスはサポートしません。

22.12.1 DB2 バージョン 5 サーバーの移行

DB2 バージョン 5 サーバーの移行に関する詳細は、各オペレーティング・システム版の「DB2 ユニバーサル・データベース 概説およびインストール 」を参照してください。

22.12.2 エージェント構成の変更

以下の情報は、それぞれのオペレーティング・システムで、エージェント構成を変更する 方法を説明しています。DB2 サーバーを DB2 バージョン 6、またはそれ以降のバージョンに 移行する場合、構成に行なった変更を除去します。

22.12.2.1 UNIX ウェアハウス・エージェント

UNIX ウェアハウス・エージェントを、CLI または ODBC アクセスを持つ DB2 バージョン 5 からのデータにアクセスできるようセットアップするには:

  1. DB2 バージョン 6 ランタイム・クライアントをインストールします。次の URL からクライアント・ダウンロードを選択することによって、ランタイム・クライアントを獲得できます:
    http://www.ibm.com/software/data/db2/udb/support
    
  2. DB2INSTANCE 環境変数が DB2 バージョン 6 インスタンスを示すように、 ウェアハウス・エージェントの構成ファイルを更新します。
  3. ウェアハウス・エージェントがアクセスするこの DB2 バージョン 6 インスタンス内の すべてのデータベースをカタログします。
  4. エージェント・デーモン処理 ID を指定して kill コマンドを実行することによって、 エージェント・デーモン・プロセスを停止します。エージェント・デーモンは自動的に再開します。 プロセスを強制終了する root 権限が必要です。

22.12.2.2 Microsoft Windows NT、Windows 2000、および OS/2 ウェアハウス・エージェント

Microsoft NT、Windows 2000 または OS/2 ウェアハウス・エージェントを DB2 バージョン 5 からのデータにアクセスできるようセットアップするには:

  1. DB2 コネクト エンタープライズ・エディション バージョン 6 を、 DB2 バージョン 7 ウェアハウス・エージェントがインストールされているワークステーション以外の ワークステーションにインストールします。

    DB2 コネクト エンタープライズ・エディションは、DB2 ユニバーサル・データベース・エンタープライズ・エディション および DB2 ユニバーサル・データベース・エンタープライズ - 拡張エディションの一部として組み込まれています。 これらの DB2 製品のいずれかのバージョン 6 がインストールされていれば、 別に DB2 コネクトをインストールする必要はありません。

    制約事項:
    同じ Windows NT または OS/2 ワークステーションに、DB2 の複数バージョンを インストールすることはできません。DB2 コネクトを別の Windows NT ワークステーション、 OS/2 または UNIX ワークステーションにインストールすることは可能です。
  2. DB2 バージョン 5 のデータにアクセスするため、ウェアハウス・エージェントおよび DB2 コネクト バージョン 6 を構成します。詳しくは、「DB2 コネクト 使用者の手引き 」を参照してください。以下のステップは必要なステップの概説です。
    1. DB2 バージョン 5 システムで、DB2 コマンド行プロセッサーを使用して、 ウェアハウス・エージェントがアクセスするバージョン 5 データベースをカタログします。
    2. DB2 コネクト・システムで、DB2 コマンド行プロセッサーを使用して、以下をカタログします。
      • DB2 バージョン 5 システムの TCP/IP ノード
      • DB2 バージョン 5 システムのデータベース
      • DB2 バージョン 5 システムの DCS 項目
    3. ウェアハウス・エージェント・ワークステーションで、DB2 コマンド行プロセッサーを使用して、 以下をカタログします。
      • DB2 コネクト・システムの TCP/IP ノード
      • DB2 コネクト・システムのデータベース

    データベースのカタログに関する詳細は、「DB2 ユニバーサル・データベース インストールおよび構成補足 」を参照してください。

  3. ウェアハウス・エージェント・ワークステーションで、DB2 CLI パッケージを DB2 コネクトを介してアクセスされる各データベースにバインドします。

    以下の DB2 コマンドは v5database、仮想の DB2 バージョン 5 データベースの例を示します。 DB2 コマンド行プロセッサーを使用して、以下のコマンドを実行します。 db2cli.lst および db2ajgrt は \sqllib\bnd ディレクトリーにあります。

    db2 connect to v5database user userid using password 
    db2 bind db2ajgrt.bnd
    db2 bind @db2cli.lst blocking all grant public
    

    ここで、userid は v5 データベースのユーザー ID で、password はそのユーザー ID のパスワードです。

    db2cli.list が DB2 バージョン 5 データベースにバインドされた時、エラーが起こります。このエラーは、ラージ・オブジェクト (LOB) がこの構成ではサポートされていないために起こります。このエラーは、DB2 バージョン 5 データベースへのウェアハウス・エージェントのアクセスには影響しません。

    DB2 ユニバーサル・ データベース バージョン 5 のフィックスパック 14 (2000 年 6 月、使用可能) は、 DB2 コネクトを介して DB2 バージョン 5 データにアクセスする場合には必要です。 そのフィックスパックの APAR 番号 JR14507 を参照してください。


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