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10.3 db2ckrst (新規コマンド)

db2ckrst - 増分復元イメージ順序の検査

データベース履歴を照会して、増分復元に必要なバックアップ・イメージの タイム・スタンプのリストを生成します。 手作業の増分復元の単純な restore 構文も生成されます。

権限

なし

必須な接続

なし

コマンド構文

>>-db2ckrst----d--database name----t--timestamp----------------->
 
>-----+---------------------+---+-----------------------------+->
      |     .-database---.  |   |     .--------------------.  |
      '--r--+-tablespace-+--'   |     V                    |  |
                                '--n-----tablespace name---+--'
 
>-----+----+---------------------------------------------------><
      +--h-+
      +--u-+
      '--?-'
 

コマンド・パラメーター

-d database namefile-name
復元するデータベースの別名を指定します。

-t timestamp
増分を復元するバックアップ・イメージのタイム・スタンプを指定します。

-r
実行する復元のタイプを指定します。 デフォルトはデータベースです。

注:
tablespace を選択していながら表スペース名を指定しなかった場合、 ユーティリティーは指定のイメージの履歴項目内を探索して、 復元を行うためにリストされた表スペース名を使用します。

-n tablespace name
復元する 1 つ以上の表スペースの名前を指定します。

注:
データベース復元タイプを選択して、表スペース名のリストを 指定した場合、ユーティリティーは指定の表スペース名を使用して tablespace restore を続行します。

-h/-u/-?
Displays help information. このオプションを指定すると、他のすべての オプションは無視され、ヘルプ情報のみが表示されます。

db2ckrst -d mr -t 20001015193455 -r database
db2ckrst -d mr -t 20001015193455 -r tablespace
db2ckrst -d mr -t 20001015193455 -r tablespace -n tbsp1 tbsp2
 
> db2 backup db mr
 
バックアップは成功しました。このバックアップ・イメージのタイム・スタンプは 20001016001426 です。
 
> db2 backup db mr incremental
 
バックアップは成功しました。このバックアップ・イメージのタイム・スタンプは 20001016001445 です。
 
> db2ckrst -d mr -t 20001016001445
 
データベース mr のタイム・スタンプ 20001016001445 を使用した、推奨されるイメージの復元順序。
===================================================================
  db2 restore db mr incremental taken at 20001016001445
  db2 restore db mr incremental taken at 20001016001426
  db2 restore db mr incremental taken at 20001016001445
===================================================================
 
> db2ckrst -d mr -t 20001016001445 -r tablespace -n userspace1          
データベース mr のタイム・スタンプ 20001016001445 を使用した、推奨されるイメージの復元順序。
===================================================================
  db2 restore db mr tablespace ( USERSPACE1 ) incremental taken at 20001016001445
  db2 restore db mr tablespace ( USERSPACE1 ) incremental taken at 20001016001426
  db2 restore db mr tablespace ( USERSPACE1 ) incremental taken at 20001016001445
===================================================================

使用上の注意

このユーティリティーを使用するには、データベース履歴が存在していなければなりません。 データベース履歴が存在しない場合は、このユーティリティーを使用する前に、 RESTORE コマンドで HISTORY FILE オプションを指定してください。

PRUNE HISTORY コマンドの FORCE オプションを使用した場合は、 最新の完全なデータベース・バックアップ・イメージから、復元に必要となる 項目が削除されるおそれがあります。 PRUNE HISTORY コマンドのデフォルト操作は、必要な項目が削除されるのを防ぎます。 PRUNE HISTORY コマンドの FORCE オプションは使用しないことをお勧めします。

バックアップには有用なレコードを収め、ガイドとしてこのユーティリティーを 使用することをお勧めします。


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