リリース情報


42.27 OS/390 エージェント

この文書の内容。OS/390 およびその機能のインストール

この文書で、OS/390 エージェントをインストールする方法を説明するとともに、 その機能について説明します。インストール処理について急いで調べるには「インストール概説」を、 また、手順の詳細については「詳しいインストール情報」を参照してください。エージェントの 機能については、「追加エージェント機能の設定」、「トランスフォーマー」、および 「DB2 製品ファミリー以外のデータベースのアクセス」を参照してください。

概説

DB2 ウェアハウス・センターには OS/390 エージェントが組み込まれています。 エージェントを使用すると、 DB2 ユニバーサル・データベース (OS/390 版) とその他のデータベースの通信が可能になります (他のプラットフォームの DB2 データベースと DB2 データベース以外のデータベースを含みます)。 エージェントは、ODBC 接続を使用する、サポートされているデータ・ソースで通信する ことができます。エージェントは、 OS/390 Unix システム・サービスで稼働します。OS/390 V2R6 または それ以降が必要で、DB2 (OS/390 版) バージョン 5、6、および 7 と逆方向の互換があります。

OS/390 エージェントは、以下のタスクをサポートします。

42.27.1 インストール概説

次のステップがインストール処理をサマリーします。これらのステップの詳細については、 「詳しいインストール情報」セクションを参照してください。

  1. DB2 ユニバーサル・データベース (OS/390 版) テープから OS/390 エージェントを インストールする。
  2. プロファイル・ファイルにある環境変数を更新する。
  3. 以下の接続をセットアップする。
  4. プラン CLI をローカルにバインドし、リモート・データベースにバインドする。
  5. ODBC 初期設定ファイルを設定する。
  6. ユーザーの許可を次のように設定する。
  7. エージェント・デーモンの開始。

42.27.2 インストールの詳細

OS/390 エージェントのインストール

OS/390 エージェントは、DB2 ユニバーサル・データベース (OS/390 版) バージョン 7 テープに組み込まれています。OS/390 エージェントのインストールの詳細については、 テープに付随のプログラム・ディレクトリーを参照してください。

OS/390 エージェントをインストールする前に APAR (プログラム診断依頼書) PQ36585 または PQ36586 を DB2 サブシステムに適用する必要があります。

プロファイル・ファイルの環境変数を更新します。

エージェントが処理する DB2 ライブラリー、出力ディレクトリーなどは、 変数によって決まります。

以下は、サンプル .profile ファイルの内容の例です。 .profile ファイルは環境変数を定義し、 エージェント・デーモンを開始するユーザーのホーム・ディレクトリーにあります。

export VWS_LOGGING=/usr/lpp/DWC/logs
export VWP_LOG=/usr/lpp/DWC/vwp.log
export VWS_TEMPLATES=usr/lpp/DWC/
export DSNAOINI=/usr/lpp/DWC/dsnaoini
export LIBPATH=usr/lpp/DWC/:$LIBPATH
export PATH=/usr/lpp/DWC/:$PATH
export STEPLIB=DSN710.SDSNEXIT:DSN710.SDSNLOAD

接続の設定

カーネルおよびデーモン接続をセットアップするには、/etc/services または TCPIP.ETC.SERVICES ファイルに 以下を追加してください。

vwkernal 11000/tcp
vwd 11001/tcp
vwlogger 11002/tcp

OS/390 エージェントとデータベース間の接続をセットアップするには、 OS/390 コミュニケーション・データベース (CDB) に、リモート・データベースを 追加してください。次に、サンプルの CDB insert を示します。

INSERT INTO SYSIBM.LOCATIONS
	(LOCATION, LINKNAME, PORT)
VALUES
	('NTDB','VWNT704','60002');
 
INSERT INTO SYSIBM.IPNAMES
	(LINKNAME, SECURITY_OUT, USERNAMES, IPADDR)
VALUES
	('VWNT704', 'P', 'O', 'VWNT704.STL.IBM.COM');
 
INSERT INTO SYSIBM.USERNAMES
	(TYPE, AUTHID, LINKNAME, NEWAUTHID, PASSWORD)
VALUES
	('O', 'MVSUID', 'VWNT704', 'NTUID', 'NTPW');

接続の設定およびコミュニケーション・データベースの詳細は、 「DB2 UDB (OS/390) インストレーションの手引き 」(GC26-9008-00) の 「分散データベース・システムに接続」を参照してください。

CLI のバインディング

OS/390 エージェントは CLI を使用して DB2 と通信を行うため、 エージェント・プランがアクセスする予定のすべてのリモート・データベースに CLI プランを バインドしておく必要があります。以下は、ローカルの DB2 データベース (OS/390 版) の バインド・パッケージ・ステートメントのサンプルです。

BIND PACKAGE (DWC6CLI) MEMBER(DSNCLICS) ISO(CS)
BIND PACKAGE (DWC6CLI) MEMBER(DSNCLINC) ISO(NC)
BIND PACKAGE (DWC6CLI) MEMBER(DSNCLIRR) ISO(RR)
BIND PACKAGE (DWC6CLI) MEMBER(DSNCLIRS) ISO(RS)
BIND PACKAGE (DWC6CLI) MEMBER(DSNCLIUR) ISO(UR)
BIND PACKAGE (DWC6CLI) MEMBER(DSNCLIMS)
BIND PACKAGE (DWC6CLI) MEMBER(DSNCLIC1)
BIND PACKAGE (DWC6CLI) MEMBER(DSNCLIC2)
BIND PACKAGE (DWC6CLI) MEMBER(DSNCLIF4)
 

Windows NT で稼働する DB2 データベースに対するバインド・パッケージ・ステートメントのサンプルです:

BIND PACKAGE (NTDB.DWC6CLI) MEMBER(DSNCLICS) ISO(CS)
BIND PACKAGE (NTDB.DWC6CLI) MEMBER(DSNCLINC) ISO(NC) 
BIND PACKAGE (NTDB.DWC6CLI) MEMBER(DSNCLIRR) ISO(RR)
BIND PACKAGE (NTDB.DWC6CLI) MEMBER(DSNCLIRS) ISO(RS)
BIND PACKAGE (NTDB.DWC6CLI) MEMBER(DSNCLIUR) ISO(UR)
BIND PACKAGE (NTDB.DWC6CLI) MEMBER(DSNCLIC1)
BIND PACKAGE (NTDB.DWC6CLI) MEMBER(DSNCLIC2)
BIND PACKAGE (NTDB.DWC6CLI) MEMBER(DSNCLIQR)
BIND PACKAGE (NTDB.DWC6CLI) MEMBER(DSNCLIF4)
BIND PACKAGE (NTDB.DWC6CLI) MEMBER(DSNCLIV1)
BIND PACKAGE (NTDB.DWC6CLI) MEMBER(DSNCLIV2)
  

CLI パッケージをプランでバインドするためのバインド・ステートメントの サンプルです:

BIND PLAN(DWC6CLI) PKLIST(*.DWC6CLI.* )   

ODBC 初期設定ファイルを次のように設定します。

サンプルの ODBC 初期設定ファイル inisamp は、usr/lpp/DWC/ ディレクトリーに組み込まれています。このファイルをシステムで編集するか、または ご自分のファイルを作成することもできます。このファイルが正しく動作するためには、 次の構成が正しいか確認してください。

CLI と DSNAOINI ファイルのバインドの詳細については、 「DB2 UDB (OS/390) ODBC の手引きと解説書 」 (SC26-9005) を ご覧ください。

ユーザーの許可を次のように設定します。

OS/390 エージェントは、デーモン・プロセスです。エージェント・デーモンを、通常の UNIX セキュリティまたは OS/390 UNIX セキュリティで実行することができます。

エージェントにはデーモン権限が必要なため、この実行可能なエージェントは、 RACF プログラム制御に以下のように定義されている必要があります。

実行可能プログラムを RACF プログラム制御に定義するには、データウェアハウス・センターの 実行可能ファイルが保管されているディレクトリーに移動し、以下のコマンドを実行します。

extattr +p libtls4d.dll
extattr +p iwhcomnt.dll
extattr +p vwd

extattr コマンドを +p パラメーターで使用するには、 BPX.FILEATTR.PROGCTL FACILITY クラスに対して少なくとも読み取りアクセスが できなければなりません。次の例は、ユーザー ID SMORG にこの権限を与えるために使用する RACF コマンドです。

RDEFINE FACILITY BPX.FILEATTR.PROGCTL UACC(NONE)
PERMIT BPX.FILEATTR.PROGCTL CLASS(FACILITY) ID(SMORG) ACCESS(READ)
SETROPTS RACLIST(FACILITY) REFRESH

許可の詳細については、「OS/390 UNIX システム・サービス 計画」、 SC28-1890 を参照してください。

エージェント・デーモンの開始

システムの構成を完了したら、エージェント・デーモンを開始してください。

  1. OS/390 ホスト名と USS ポートから OS/390 上の UNIX システム・サービスに Telnet でログインする。
  2. エージェント・デーモンを開始する。

OS/390 エージェント・デーモンが実行されているかを確認するには、UNIX シェル・コマンド行で 次のように入力します。

ps -e | grep vwd

または、OS/390 コンソールで D OMVS,a=all と入力し、ストリング vwd を探します。

42.27.3 追加エージェント機能の設定

DB2 ウェアハウス・マネージャー・パッケージには、以下のユーザー定義のプログラムが組み込まれています。

さらに、お客さまはユーザー定義のプログラムとストアード・プロシージャーを データウェアハウス・センターに作成定義することができます。OS/390 エージェントは、 UNIX システム・サービスで動作する実行可能プログラムをサポートします。

ユーザー定義プログラムは、1 つ以上のステップに割り当てられます。ユーザー定義プログラムを 実行すると、以下のアクションが発生します。

ETI プログラムを OS/390 で実行するには、まずフィックスパック 2 を DB2 ユニバーサル・ データベース・バージョン 7.1 に適用する必要があります。

VWP_LOG 環境変数を使用して、ユーザー定義のプログラムが出力を書き込むディレクトリーを定義します。

FTP でジョブを実行依頼するためにユーザー定義のプログラムを使用する場合は、まず実行依頼したい JCL とデータを 作成する必要があります。JCL のジョブ名は USERIDx でなければなりません (例: MYUSERA)。 JCL に含まれる MSGCLASS および SYSOUT ファイルの出力クラスには、JES 保留出力クラスを指定してください。

制約事項: 実行依頼されるジョブの最大 LRECL は 254 文字です。JES は JCL の最初の 72 文字のみを走査します。

データウェアハウスセンター・テンプレートを FTP サポート用に変更

データウェアハウスセンターは、FTP を使用してファイルを転送するための JCL テンプレートを インストールします。OS/390 ホストから他のリモート・ホストへファイルを転送するために、 FTP コマンド GET または PUT を OS/390 エージェントに使用させる場合は、 JCL テンプレートのアカウント情報を自分の OS/390 システム用に変更する必要があります。

  1. /usr/lpp/DWC ディレクトリーのファイルをコピーおよび更新する許可を持つ ID で ログオンする。
  2. ftp.jcl を見つけて新しいファイル名 systemname.ftp.jcl を複写する。 systemname は OS/390 システムの名前です。
  3. 変換プログラム vwpmvs または ETI extract を実行したい OS/390 システムの それぞれについてこのファイルのコピーを作成する。たとえば、これらのプログラムのいずれかを STLMVS1 で 実行したい場合、STLMVS1.ftp.jcl という名前でファイルのコピーを作成します。
  4. テキスト・エディターを使用して、サイトの要件に合った JCL をカスタマイズする。 アカウント情報を、ご使用の MVS システムの標準アカウント情報に合わせて 変更してください。[USERID] や [FTPFILE] のように、大括弧に囲まれているパラメーターは 変更しないでください。(大括弧はそれぞれ、16 進文字 x'AD' および x'BD' です。TSO 端末タイプを SPF オプション 0 で 3278A に設定していないと、これらの値は大括弧としてではなく、 特殊文字として扱われます。x'AD' や x'BD'、またはこれらの文字間にあるデータを変更しない場合、 これは問題ありません。)
  5. 環境変数 VWS_TEMPLATES をコピーされた一時ファイルのディレクトリーを指すように更新します。

データウェアハウスセンターには、次のサンプル JCL テンプレートが添付されています。

//[USERID]A JOB , 'PUT/GET',
// CLASS=A,
// USER=&SYSUID,
// NOTIFY=&SYSUID,
// TIME=(,30),
// MSGCLASS=H
//STEP1 EXEC PGM=FTP,PARM='( EXIT'
//INPUT DD DSN=[FTPFILE],DISP=SHR
//OUTPUT DD SYSOUT=*
//SYSPRINT DD SYSOUT=*

Sampling contents of a table or file

OS/390 エージェントを使用して、UNIX システム・サービスのフラット・ファイルおよび OS/390 固有のフラット・ファイルのようなフラット・ファイルの内容を抽出することが できます。 また、OS/390 エージェントを使用したクラシック・コネクトから、IMS または VSAM ファイルの内容を抽出することもできます。フラット・ファイルでは、エージェントはファイル定義のプロパティーのパラメーターに 基づいてファイル形式を判別します。

42.27.4 トリガー・プログラム (XTClient) によるウェアハウス・ステップの スケジューリング

トリガー・プログラムを使用して、OS/390 プラットフォームからウェアハウス・ステップを スケジュールすることができます。ユーザーまたは OS/390 ジョブ・スケジューラーは、 データウェアハウス・センターでステップを起動するジョブを実行依頼できます。ステップが正常に行われた場合、 JCL のトリガー・ステップは戻りコード 0 を返します。

トリガー・プログラムを使用するには、Java Development Kit (JDK) 1.1.8 またはそれ 以降が OS/390 UNIX システムにインストールされていることが必要です。トリガーを実行するには、 まずウェアハウス・サーバーが実行されているマシンで XT サーバーを始動してください。このプロセスは、 「データウェアハウスセンター 管理の手引き 」の第 5 章、 「データウェアハウスセンター外部からのステップの開始」のトピックを参照してください。 XT サーバーが始動した後、OS/390 で XT クライアントを 始動してください。次の例は、トリガーを開始する サンプル JCL です。

//DBA1A    JOB 1,'XTCLIENT',CLASS=A,MSGCLASS=H,
//         MSGLEVEL=(1,1),REGION=4M,NOTIFY=&SYSUID
//******************************************************
//* submit iwhetrig
//****************************************************** 
//BRADS    EXEC PGM=BPXBATCH,
//        	PARM=('sh cd /usr/lpp/DWC/; java XTClient 9.317.171.133 1100x
//        	9 drummond pw bvmvs2nt 1 1 100')
//STDOUT  	DD PATH='/tmp/xtclient.stdout',
//           PATHOPTS=(OWRONLY,OCREAT),
//           PATHMODE=SIRWXU
//STDERR  	DD PATH='/tmp/xtclient.stderr',
//           PATHOPTS=(OWRONLY,OCREAT),
//           PATHMODE=SIRWXU
// 
注:
上記の サンプル JCL コードは、新しい行にパラメーターを継続する方法を示しています。行を継続するには、パラメーターを 71 桁まで入力し、72 桁目に 'X' を入れて、 次の行の 16 桁に続けます。

パラメーターの最初の部分 (cd /usr/lpp/DWC/;) は、OS/390 エージェントが インストールされているディレクトリーに変更するステートメントです。パラメーターの 2 番目の部分は、 XTClient を実行し、以下の 8 パラメーターを渡します。

42.27.5 トランスフォーマー

入門

これらの 12 のトランスフォーマーは、基本的なデータ形式変更を行う Java ストアード・プロシージャーです。これらのトランスフォーマーを実行するには、 まず DB2 サブシステムの Java ストアード・プロシージャーを設定します。これらの トランスフォーマーの追加情報については、 IBM DB2 Universal Database Data Warehouse Center Administration Guide Version 7、SC26-9993-00 を 参照してください。

IWH.CLEAN
IWH.PERIODTABLE
IWH.KEYTABLE
IWH.CHISQUARE
IWH.CORRELATION
IWH.STATISTICS
IWH.INVERTDATA
IWH.PIVOTDATA
IWH.REGRESSION
IWH.ANOVA
IWH.SUBTOTAL
IWH.MOVINGAVERAGE

ストアード・プロシージャーの設定

以下の説明は、Java ストアード・プロシージャーの設定に関する詳細説明を 簡潔にまとめたものです。詳細説明については、「Application Programming Guide and Reference for Java(TM)、SC26-9018」を参照してください。

  1. DB2 サブシステムに PTF、UQ46170 および UQ46114 を適用する。
  2. Age for Java 2.0 またはそれ以降を OS/390 システムにインストールする。
  3. DB2 に JDBC をインストールし、DB2 サブシステムで JDBC パッケージをバインドする。
  4. DB2 サブシステムの RRS および DB2 WLM ストアード・プロシージャーを設定する。
  5. DB2 の Java ストアード・プロシージャーを設定する。これには、 Java ストアード・プロシージャーのアドレス空間への Java WLM 始動プロシージャーの作成が 含まれます。
  6. WLM で、Java WLM 始動プロシージャーを WLM 環境名と関連付ける。「アプリケーション環境の 作成」という WLM アプリケーション環境パネルを使って、環境名を JCL プロシージャーに関連付けます。
  7. CREATE または ALTER PROCEDURE で WLM_ENVIRONMENT オプションの WLM アプリケーション 環境名を指定して、ストアード・プロシージャーまたはユーザー定義関数をアプリケーション環境に関連付ける。
  8. タスクを開始した DB2 所有者が Java WLM 始動プロシージャーのライブラリーに アクセスできることを確認する。

ウェアハウス・トランスフォーマーの設定ステップ

以下の説明は詳細説明を簡潔にまとめたものです。詳細説明については、 「IBM DB2 Universal Database Data Warehouse Center Administration Guide Version 7, SC26-9993-00」を 参照してください。

  1. フィックスパック 3 を DB2 ユニバーサル・データベース (NT 版) バージョン 7 に適用するか、 ウェアハウス・コントロール・データベースを TRANSREGISTERED = 1 および TRANSFENCED=1 に 更新する。

    ウェアハウス・コントロール・データベースを更新するには、 以下の SQL を DB2 ユニバーサル・データベースのコマンド行プロセッサーで入力します。

    CONNECT TO your_vw_control_database
    UPDATE IWH.INFORESOURCE SET TRANSREGISTERED = '1' WHERE SUBDBTYPE = 'DB2 MVS'
    UPDATE IWH.INFORESOURCE SET TRANSFENCED = '1' WHERE SUBDBTYPE = 'DB2 MVS'
    
  2. トランスフォーマーを DB2 に定義する。

    Java ストアード・プロシージャーを設定するときに、WLM を使用して Java WLM 始動プロシージャーを WLM 環境名に関連付けます。この環境名は、 CREATE PROCEDURE ステートメントの WLM ENVIRONMENT オプションで 指定されます。DSNWLMJ は、上記で説明したトランスフォーマー定義で組み込まれる WLM 環境名です。DSNWLMJ の WLM 関連名を追加するか、それぞれの トランスフォーマー定義の WLM ENVIRONMENT オプションを始動プロシージャーに すでに関連付けてある名前に変更することができます。

  3. UNIX システム・サービスからのリンクを IWH710.SIWHLOAD の トランスフォーマー・ロード・モジュールに設定する。
  4. IWH710.SIWHPDSE を APF 許可してから、それを、 DB2 Java ストアード・プロシージャーの始動プロシージャーの STEPLIB 連結に 追加する。
  5. xf.jll リンクが (デフォルト: /usr/lpp/DWC) ある ディレクトリーを WLM 環境データ・セットの CLASSPATH および LIBPATH 環境変数に 追加する。
  6. ストアード・プロシージャーを始動してから、ウェアハウス・ステップの作成と実行を行なう。

Java ストアード・プロシージャーの制約事項

DB2 (OS/390 版) バージョン 7 でサポートされるのは、ストアード・プロシージャーの Java オブジェクトのみです。したがって、トランスフォーマーは、 DB2 (OS/390 版) バージョン 5 または 6 では、トランスフォーマーのパラメーターの NULL 値を サポートしません。これらのバージョンでは、ヌル・パラメーターを渡すと、ゼロと同様の動作を します。バージョン 5 および 6 のトランスフォーマーは、ゼロ・パラメーターを ヌル・ストリングと同様に扱います。

DB2 がストアード・プロシージャーの COMMIT SQL ステートメントをサポートするのは、 DB2 (OS/390 版)バージョン 7 のみです。INVERTDATA ストアード・プロシージャーは、 ストアード・プロシージャー内の表をドロップして再作成します。したがって、 INVERTDATA ストアード・プロシージャーにはコミット・ステートメントが必須です。そのため、 IWH.INVERTDATA は DB2 (OS/390 版) バージョン 5 または 6 でサポートされません。

DB2 (OS/390 版) は Java ユーザー定義関数をサポートしません。したがって、 IWH.FORMATDATE は 390 プラットフォームでサポートされません。

Java ストアード・プロシージャー用のサンプル始動 PROC (コマンド・プロシージャー)

(「DB2 (OS/390 版) Application Programming Guide and Reference for Java」の説明を参照)

//DSNWLMJ PROC DB2SSN=DSN,NUMTCB=5,APPLENV=DSNWLMJ   <-- CREATE PROC 内の WLM ENVIRONMENT 値
//******************************************************************* 
//*      THIS PROC IS USED TO START THE WLM-ESTABLISHED SPAS        *
//*      ADDRESS SPACE FOR THE DSNWLMJ APPLICATION ENVIRONMENT     *
//*      V WLM,APPLENV=DSNWLMJ,RESUME                              *
//******************************************************************* 
//DSNWLMJ EXEC PGM=DSNX9WLM,TIME=1440,REGION=0M,
//             PARM='&DB2SSN, &NUMTCB, &APPLENV'
//STEPLIB  DD  DSN=DSN.TESTLIB,DISP=SHR
//         DD  DSN=IWH710.SIWHPDSE,DISP=SHR    	        <--  ここにはトランスフォーマーがあります
//         DD  DSN=DSN.HPJSP.PDSE.JDBC,DISP=SHR         <--  HPJ セットアップからの HPJ DLL
//         DD  DSN=SYS1.PP.PDSELINK,DISP=SHR           	<--  HPJ ランタイム・ライブラリー
//         DD  DSN=DSN710.SDSNEXIT,DISP=SHR
//         DD  DSN=DSN710.SDSNLOAD,DISP=SHR
//         DD  DSN=SYS1.SCEERUN,DISP=SHR
//         DD  DSN=DSN.PDSE,DISP=SHR	                <-- HPJ セットアップ情報
//JAVAENV  DD  DSN=DSN.WLMENVJ.JSPENV,DISP=SHR 	        <--  環境変数。下記参照
//CEEDUMP  DD  SYSOUT=A
//DSSPRINT DD  SYSOUT=A
//JSPDEBUG DD  SYSOUT=A
//SYSABEND DD  SYSOUT=A
//SYSPRINT DD  SYSOUT=A
 

サンプル環境変数データ・セット

(「DB2 (OS/390 版) Application Programming Guide and Reference for Java」の説明を参照)

ENVAR("TZ=PST07",
"DB2SQLJPROPERTIES=/usr/lpp/db2/jdbc/db2710/classes/db2sqljjdbc.properties",
"LIBPATH=/usr/lpp/DWC",
"VWSPATH=/usr/lpp/DWC",
"CLASSPATH=/usr/lpp/db2/jdbc/db2710/classes:/usr/lpp/DWC:/usr/lpp/hpj/lib"),
MSGFILE(JSPDEBUG) 

トランスフォーマーのナショナル・ランゲージ・サポート

OS/390 エージェントが生成するほとんどのメッセージは NT プラットフォームに送信されて インタープリットされます。したがって、ほとんどの場合、メッセージ言語は NT の UDB の インストール方法によって異なります。トランスフォーマーは例外です。OS/390 エージェントには 以下のトランスフォーマー用メッセージ・ファイルが添付されています。

ファイル名:           対応言語
Xf.properties_Fi_FI  フィンランドのフィンランド語
Xf.properties_No_NO  ノルウェーのノルウェー語
Xf.properties_Ru_RU  ロシアのロシア語
Xf.properties_Zh_CN  中国 (中華人民共和国) の中国語
Xf.properties_Zh_TW  台湾の中国語
Xf.properties_Da_DK  デンマークのデンマーク語
Xf.properties_De_DE  ドイツのドイツ語
Xf.properties_En_US  米国の米国英語
Xf.properties_Es_ES  スペインのスペイン語
Xf.properties_Fr_FR  フランスのフランス語
Xf.properties_It_IT  イタリアのイタリア語
Xf.properties_Ja_JP  日本の日本語
Xf.properties_Ko_KR  韓国の韓国語
Xf.properties_Pt_BR  ブラジルのポルトガル語
Xf.properties_Sv_SE  スウェーデンのスウェーデン語

トランスフォーマーのメッセージを英語以外にするには、上記のファイルの 1 つを 選択して、その内容を Xf.properties にコピーしてください。

42.27.6 DB2 製品ファミリー以外のデータベースのアクセス

DB2 ユニバーサル・データベース以外のシステムにアクセスするために、OS/390 エージェントは DataJoiner を使用します。DataJoiner により、エージェントは UDB データベースと同様に、 通常の DRDA の流れを使用できます。ODBC 要求が DB2 以外のソースに向けられている場合、 DataJoiner は外部のデータベースにアクセスする追加のコード層を呼び出します。

DataJoiner は、Oracle、Sybase、Informix、Microsoft SQL Server、Teradata、および Windows NT、 AIX または Sun の Solaris 操作環境で動作する ODBC ドライバーを持つその他のデータベースに アクセスすることができます。OS/390 エージェントは DataJoiner に、ターゲットとしてではなく、ソースとして アクセスすることができます。DataJoiner は 2 フェーズ・コミットをサポートしません。DataJoiner は バージョン 2.1 および 2.1.1 でアプリケーション・リクエスターとして TCP/IP をサポートしますが、 アプリケーション・サーバーは持っていません。OS/390 エージェントは TCP/IP を使用するための アプリケーション・サーバーが必要なので、OS/390 から DataJoiner にアクセスする代わりに、 SNA 接続を使用してください。

OS/390 上の IMS および VSAM のアクセス

クラシック・コネクトは、ウェアハウス・エージェントから 別々に購入し、インストールされます。OS/390 エージェントは、クラシック・コネクト ODBC ドライバーから、 IMS および VSAM にアクセスすることができます。クラシック・コネクトを使用すれば、 IMS と VSAM データ・セットを DB2 の定義のようにセットアップし、ODBC を使用して アクセスすることができます。

OS/390 エージェントには、要求がクラシック・コネクトに対するものか、または DB2 に 対するものかに基づいて、適切な ODBC ドライバーをロードします。DB2 ソースにアクセスしている場合は、 エージェントは DB2 ODBC ドライバーをロードします。VSAM または IMS ソースにアクセスしている場合には、 エージェントはクラシック・コネクト ODBC ドライバーをロードします。ロードされると、エージェントの要求が処理されます。

クラシック・コネクト ODBC ドライバーとウェアハウス・アクセスのセットアップ

クラシック・コネクトは、OS/390 エージェントとは別個に購入してインストールします。 クラシック・コネクトは、シングル・ファイルまたはファイルの一部を、 1 つ以上のリレーショナル表として表示することができます。クラシック・コネクトにアクセスするには、 クラシック・コネクトの IMS および VSAM データをマップする必要があります。手動でデータをマップするか、 Microsoft Windows Classic Connect の非リレーショナル・データ・マッパーを使用することができます。

  1. クラシック・コネクト・データ・サーバーの OS/390 へのインストール
  2. オプション: クラシック・コネクト・データ・マッパー製品の NT へのインストール
  3. クラシック・コネクトがデータにリレーショナル・アクセスできるように、クラシック・コネクトの 論理表定義を定義する。データ・マッパーを使用して、IMS および VSAM 構造の定義を 作成したり、または定義を手動で作成できます。
  4. クラシック・コネクトをセットアップすると、ウェアハウスにアクセスをセットアップすることができます。
    1. クラシック・コネクトの .ini ファイルを作成する。

      サンプルの クラシック・コネクト・アプリケーション構成ファイル cxa.ini は、 /usr/lpp/DWC/ ディレクトリーにあり、ここで複製されます。

      * national language for messages
      NL = US English
      * resource master file
      NL CAT = usr/lpp/DWC/v4r1m00/msg/engcat
      FETCH BUFFER SIZE = 32000
      DEFLOC = CXASAMP
      USERID = uid
      USERPASSWORD = pwd
      DATASOURCE = DJX4DWC tcp/9.112.46.200/1035
      MESSAGE POOL SIZE = 1000000
      
    2. .ini ファイルにある DATASOURCE 行を 更新する。この行には、データ・ソース名とプロトコル・アドレスが含まれています。データ・ソース名は、 クラシック・コネクト・データ・サーバーで定義された照会プロセッサーの名前 (データ・サーバーの config ファイルにある QUERY PROCESSOR SERVICE INFO ENTRY にあります) に 対応している必要があります。プロトコル・アドレスは同じファイルの TCP/IP SERVICE INFO 項目にあります。 このファイルの USERID と USERPASSWORD は、ウェアハウス・データ・ソースを 定義する時に使用されます。
    3. CXA_CONFIG 環境変数をクラシック・コネクトのプログラム・ファイルにエクスポートする。 このファイルは通常、.ini ファイルと同じディレクトリーにあります。
    4. LIBPATH 環境変数を更新して、パスをクラシック・コネクトのプログラム・ファイルに 組み込みむ。このファイルは通常、.ini ファイルと同じディレクトリーに あります。
    5. オプション: テスト・プログラム cxasamp でインストールを検査する: .ini ファイルが含まれているディレクトリーから cxasamp と 入力します。 location/uid/pwd は、.ini ファイルで定義された データ・ソース name/userid/userpassword です。
    6. データ・ソースを、DB2 を定義するときと同様に、ウェアハウスに定義します。

DB2 (OS/390 版) にはドライバー・マネージャーがないため、dsnaoini ファイルを 更新する必要はありません。クラシック・コネクトのドライバー・マネージャーは、OS/390 エージェントに 作成されます。

42.27.7 DB2 (OS/390 版) ユーティリティーの実行

エージェントを使用してユーティリティーを実行するには、apar PQ44904 を OS/390 エージェントに 適用する必要があります。

DSNUTILS は、WLM および RRS 環境で実行される DB2 (OS/390 版) ストアード・プロシージャー です。これを使うと、ユーザー定義のストアード・プロシージャー・インターフェースを使用してインストールした DB2 ユーティリティーを実行することができます。DB2 (OS/390 版) の LOAD、REORG および RUNSTATS ユーティリティーには、ユーティリティーの実行方法を変更するために使用できる プロパティー・シートが含まれています。ユーティリティーのプロパティーを変更するには、 「プロセス・モデラー」ウィンドウで目的のユーティリティーを右クリックし、 「プロパティー」をクリックします。

ウェアハウス・マネージャーのステップにも、DB2 ユーティリティーを含む DSNUTILS への インターフェースが提供されています。

DSNUTILS ストアード・プロシージャーのセットアップ手順は以下の通りです。

  1. DB2 をインストールする際に、DSNTIJSG ジョブを実行して、DSNUTILS ストアード・プロシージャーを 設定してバインドします。DSNUTILS の定義に PARAMETER STYLE GENERAL があることを 確認してください。
  2. WLM 管理のストアード・プロシージャーを使用可能にする。
  3. RRS および WLM 環境をセットアップする。
  4. DB2 によって提供されているサンプル・バッチ DSNUTILS プログラムを 実行する。(このステップは推奨ではありませんが必須です。)
  5. DSNUTILS プランと、DSNCLI プランをバインドし、CLI がストアード・プロシージャーを 呼び出すことができるようになります:
    		BIND PLAN(DSNAOCLI) PKLIST(*.DSNAOCLI.*, *.DSNUTILS.*)
    
  6. ウェアハウス・マネージャーを使用してステップをセットアップし、 そのステップを実行する。移植タイプは APPEND です。そうしないと、 ウェアハウス・マネージャーは、ユーティリティーの実行前に、表の中のすべてを 削除してしまいます。

LOAD ユーティリティーを使用して DB2 (OS/390 版) 表の間で データをコピー

表をフラット・ファイルにアンロードし、そのフラット・ファイルを別の表に ロードして、表をコピーしたいとします。表の間でデータをコピーするには通常、 データをアンロードし、アンロードによって生成されるロード制御ステートメントを 編集してから、そのデータをロードします。ウェアハウスを使用すると、ステップと ステップの間で中断して制御ステートメントを手動で編集することなく、別の表へのロードを 指定できます。それには、Reorg/Generic インターフェースを使用して、 UNLOAD ユーティリティーまたは REORG TABLESPACE ユーティリティーを使ってファイルを アンロードするステップを作成します。この 2 つのユーティリティーは いずれも、2 つの出力データ・セットを生成します。1 つは表データを持つもの、もう 1 つは LOAD に入力できるユーティリティー制御ステートメントを持つものです。ユーティリティーが生成する 制御ステートメントの INTO TABLE 表名は、アンロードされる表の名前です。以下に、 Reorg アンロード ステップに使用できる DSNUTILS パラメーターを示します。

表 33. Reorg アンロード・ステップのプロパティー
UTILITY_ID REORGULX
RESTART NO
UTSTMT REORG TABLESPACE DBVW.USAINENT UNLOAD EXTERNAL
UTILITY_NAME REORG TABLESPACE
RECDSN DBVW.DSNURELD.RECDSN
RECDEVT SYSDA
RECSPACE 50
PNCHDSN DBVW.DSNURELD.PNCHDSN
PNCHDEVT SYSDA
PNCHSPACE 3

Reorg/Generic DSNUTILS インターフェースを使用してロード・ステップを 作成します。通常、DSNUTILS ステートメント・ステートメント・パラメーターは、 ユーティリティー制御ステートメントを指定します。ウェアハウス・ユーティリティー・インターフェースでも、 ユーティリティー・ステートメント・フィールドにファイル名を指定できます。 キーワード FILE を使って有効な制御ステートメントを含むファイルを指定できます。また、 キーワード TABLE を使ってロードしたい表の名前を指定できます。前の例からの出力を操作 するために LOAD ユーティリティーを使用するには、 LOAD プロパティーにある以下のパラメーター値を適用します。

注:
UTSTMT フィールドには、ロード・ステートメントまたは UNLOAD EXTERNAL オプションを 指定して実行した REORG ユーティリティーの出力ファイルの名前を入力します。


表 34. LOAD ステップ・プロパティー
UTILITY_ID LOADREORG
RESTART NO
UTSTMT :FILE:DBVW.DSNURELD.PNCHDSN:TABLE:[DBVW].INVENTORY
UTILITY_NAME LOAD
RECDSN DBVW.DSNURELD.RECDSN
RECDEVT SYSDA

上記は、同一または異なる DB2 サブシステムのあらゆる DB2 (OS/390 版) ソースおよび ターゲット表に対して有効です。制御ステートメント・フラット・ファイルは、HFS または固有の MVS ファイルの いずれかです。

OS/390 で使用可能な DSNUTILS および DB2 ユーティリティーの詳細は、 「DB2 (OS/390 版) ユーティリティーの手引きおよび解説書」を参照してください。

42.27.8 レプリケーション

OS/390 エージェントを使用して、Data Propagator レプリケーションの適用ステップを自動化することができます。 レプリケーションには、ソース・データベース、コントロール・データベース、およびターゲット・データベースが必要です。 これらは異なるデータベースである場合と、同じデータベースである場合があります。キャプチャー・ジョブは、 DB2 ジョブを読み取り、ソース・データベースにどの行が追加、更新または変更されたかを 判別します。次にジョブは、この変更を変更済みデータの表に書き込みます。次に、適用ジョブが変更をターゲット・データベースに適用するために実行されます。 DB2 ウェアハウス・マネージャー・パッケージは、レプリケーション・ステップを作成して、適用ジョブの実行を 自動化することができます。ウェアハウス・マネージャーを使って、実行する適用ジョブのタイプと実行時期を 定義することができます。ご使用の SASNLINK ライブラリーを steplib 環境変数に エクスポートしてください。

データウェアハウス・センター・テンプレートへのレプリケーション・サポートの追加

データウェアハウスセンターには、レプリケーション・サポートのための JCL テンプレート があります。この OS/390 エージェントを使用してアプライ・プログラムを実行する場合は、 OS/390 システム用にこのテンプレート内のアカウントおよびデータ・セット情報を変更する 必要があります。テンプレートを変更するには、次のようにします。

  1. /usr/lpp/DWC/ ディレクトリーのファイルをコピーおよび更新する許可を持つ ID で ログオンする。
  2. apply.jcl を見つけてこのファイルを systemname.apply.jcl として コピーする。systemname は MVS システムの名前です。たとえば、 STLMVS1 にいる場合は、STLMVS1.apply.jcl というファイルのコピーを 作成します。
  3. テキスト・エディターを使用して、サイトの要件に合った JCL をカスタマイズします。 アカウント情報を、ご使用の MVS システムの標準アカウント情報に合わせて変更し、 また STEPLIB DD および MSGS DD のデータ・セットを変更してください。
  4. 必要なら、EXEC カードのプログラム名を変更してください。プログラム名の変更について 詳しくは、「DB2 レプリケーションの手引きおよび解説書 」を 参照してください。[USERID][APPLY_PARMS] のように、 大括弧に囲まれているパラメーターは変更しないでください。(大括弧はそれぞれ、 16 進文字 x'AD' および x'BD' です。TSO 端末タイプを SPF オプション 0 で 3278A に 設定していないと、これらの値は大括弧としてではなく、特殊文字として扱われます。x'AD' や x'BD'、 またはこれらの文字間にあるデータを変更しない場合、これは問題ありません。)
  5. 環境変数 VWS_TEMPLATES をコピーされた一時ファイルのディレクトリーを指すように更新します。

次の例は、データウェアハウスセンターに添付されている JCL テンプレートです。

適用 JCL テンプレート:

//[USERID]A  JOB ,MSGCLASS=H,MSGLEVEL=(1,1),
//  REGION=2M,TIME=1440,NOTIFY=&SYSUID
//* DON'T CHANGE THE FIRST LINE OF THIS TEMPLATE.
//* THE REMAINING JCL SHOULD BE MODIFIED FOR YOUR SITE.
//**********************************************
//* RUN   APPLY/MVS ON OS/390 DB2 6.1          *
//**********************************************
//ASNARUN  EXEC PGM=ASNAPV66,REGION=10M,
//  [APPLY_PARMS]
//STEPLIB  DD  DISP=SHR,DSN=DPROPR.V6R1M0.SASNLINK
//         DD  DISP=SHR,DSN=DSN610.SDSNLOAD
//MSGS     DD  DSN=DPROPR.V2R1M0A.MSGS,DISP=SHR
//ASNASPL  DD DSN=&&ASNASPL,DISP=(NEW,DELETE,DELETE),
//         UNIT=SYSDA,SPACE=(CYL,(10,1)),
//         DCB=(RECFM=VB,BLKSIZE=6404)
//SYSTERM  DD  SYSOUT=*
//SYSTSPRT DD  SYSOUT=*
//SYSPRINT DD SYSOUT=*//
 

42.27.9 エージェント・ログ記録

サーバー、ロガー、エージェント、および 一部のデータウェアハウス・センター・プログラムのような 多くの DB2 ウェアハウス・マネージャー・コンポーネントは、VWS_LOGGING 環境変数で指定された ログ記録用ディレクトリーにログを書き込みます。これらのログ・ファイルはプレーン・テキストです。

データウェアハウス・センターからエージェントのログ記録を開始できます。左側のペインで、 「ウェアハウス」を右クリックして、「プロパティー」を クリックします。「トレース・レベル」タブで、希望するトレース・レベルに設定を 変更します。エージェント・トレースはレベル 0-4 をサポートします:

トレースがレベル 1 より高く設定されている場合、パフォーマンスは低下します。 トレースをオンにするのは、デバッグを取る場合だけにしてください。トレース情報はファイル AGNTxxx.LOG に 保管されます。環境情報はファイル AGNTxxx.SET に保管されます。


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