タグ言語ファイルの既存のサポートに加えて、データウェアハウスセンターは、 共通ウェアハウス・メタモデル (CWM) 標準に準拠する XML ファイルとの間で メタデータをインポートおよびエクスポートできるようになりました。 これらの CWM 準拠 XML ファイルのインポートおよびエクスポートは、 共通ウェアハウス・メタデータ交換 (CWMI) と 呼ばれます。
次のデータウェアハウスセンター・オブジェクトからメタデータをインポートおよび エクスポートできます。
CWMI インポートおよびエクスポート・ユーザーは現在、次の種類のメタデータを サポートしています: スケジュール、ウェアハウス・スキーマ、ショートカット・ステップ、 カスケード関係、ユーザー、およびグループ。
データウェアハウスセンターは、インポートおよびエクスポート・プロセスの 結果を含むログ・ファイルを作成します。一般にログ・ファイルは、 x:\program files\sqllib\logging ディレクトリー (x: は DB2 が インストールされているドライブ) または VWS_LOGGING 環境変数として指定された ディレクトリーに作成されます。ログ・ファイルはプレーン・テキストです。 テキスト・エディターで表示することができます。
メタデータは、データウェアハウスセンターから、またはコマンド行から インポートすることができます。
インポート・プロセスを通じて作成された新しいオブジェクトは、デフォルトの データウェアハウスセンター・セキュリティ・グループに割り当てられます。 詳しくは、リリース情報の「インポート後のセキュリティの更新」を 参照してください。
ステップに関するメタデータをインポートしている場合は、複数のファイルを ステップに関連付けることができます。ステップに関するメタデータは XML ファイルに 保管されますが、ステップは BLOB として保管された関連データを持っている場合が あります。BLOB メタデータは XML ファイルと同じファイル名を持っていますが、 これは番号の拡張子の付いた個別のファイルです。関連ステップ・ファイルはすべて、 インポート時には同じディレクトリーになければなりません。
テストまたは実動モード時のステップの更新
データウェアハウスセンターがステップのメタデータを更新するためには、 ステップが開発モードになければなりません。ステップがテストまたは実動モードに ある場合は、メタデータをインポートする前にステップを開発モードにデモートして ください。
これでステップが開発モードになります。メタデータのインポート後、 ステップをテストまたは実動モードに戻してください。
データウェアハウスセンターからのデータのインポート
メタデータをデータウェアハウスセンターからインポートすることができます。
コマンド行を使用してメタデータをインポート
コマンド行を使用してメタデータをインポートすることもできます。 インポート・コマンドの構文は次の通りです:
CWMImport XML_file dwcControlDB dwcUserId dwcPW [PREFIX = DWCtbschema]
XML_file | インポートしたい XML ファイルの 完全修飾パスとファイル名 (ドライブ名とディレクトリーを含む)。 このパラメーターは必須です。 |
dwcControlDB | メタデータをインポートしたい ウェアハウス・コントロール・データベースの名前。このパラメーターは必須です。 |
dwcUserId | ウェアハウス・コントロール・データベースに ログオンするために使用するユーザー ID。このパラメーターは必須です。 |
dwcPW | ウェアハウス・コントロール・データベースに ログオンするために使用するパスワード。このパラメーターは必須です。 |
[PREFIX=DWCtbschema] | データウェアハウスセンター・システム表の データベース・スキーマ名。表接頭部 とも呼ばれます。 PREFIX= に値が指定されない場合、デフォルトのスキーマ名は IWH になります。 このパラメーターはオプションです。 |
インポート後のセキュリティの更新
セキュリティ上の観点から、データウェアハウスセンターはパスワードを インポートまたはエクスポートしません。新しいオブジェクトに対して、必要に応じて パスワードを更新する必要があります。インポートの考慮事項について詳しくは、 「データウェアハウスセンター管理の手引き 」、第 12 章、 「データウェアハウスセンター・メタデータのエクスポートおよびインポート」を 参照してください。
メタデータをインポートすると、すべてのオブジェクトがデフォルト・セキュリティ・グループ に割り当てられます。 オブジェクトに対してアクセス権を持つグループを変更することができます。
メタデータは、データウェアハウスセンターから、またはコマンド行から エクスポートすることができます。
一部のステップは、BLOB として保管されたメタデータを持っています。 BLOB メタデータは、ステップの XML と同じファイル名を持つ個別のファイルにエクスポートされますが、 拡張子には番号が付けられます (.1、.2、以下同様)。
データウェアハウスセンターからのデータのエクスポート
メタデータをデータウェアハウスセンターからエクスポートすることができます:
データウェアハウスセンターは、エクスポートすることを選択した データウェアハウスセンター・オブジェクトに関する情報を含む 入力ファイルを作成し、次に これらのオブジェクトに関するメタデータをエクスポートします。 データウェアハウスセンターがファイルをエクスポートしている間、 進行ウィンドウが表示されます。
エクスポート・プロセスが完了すると、エクスポート・プロセスに関する通知メッセージを 受け取ります。戻りコード 0 は、エクスポートが正常に行われたことを示します。 また、詳細情報をログ・ファイルで見ることもできます。
コマンド行を使用してメタデータをエクスポート
メタデータをコマンド行からエクスポートするには、まず 入力ファイルを作成しておかなければなりません。 入力ファイルは拡張子が .INP のテキスト・ファイルで、エクスポートしたい オブジェクト・タイプごとにすべてのオブジェクトをリストします。データウェアハウスセンターから エクスポートするときは、入力ファイルは自動的に作成されますが、コマンド行からエクスポートする には入力ファイルを最初に作成しておく必要があります。入力ファイルはテキスト・エディターで 作成できます。データウェアハウスセンターに示される順に、オブジェクト名をすべて 入力してください。ファイルは必ず、読み取り/書き込みディレクトリーに作成してください。 エクスポート・ユーティリティーを実行すると、データウェアハウスセンターは、 入力ファイルのあるディレクトリーに XML ファイルを書き込みます。
入力ファイルの例を以下に示します。
<PROC> Tutorial Fact Table Process <IR> Tutorial file source Tutorial target <UDP> New Program group
<PROC> (processes) セクションで、エクスポートしたいプロセスを すべてリストします。<IR> (information resources) セクションで、 エクスポートしたいウェアハウス・ソースおよびターゲットをすべてリストします。 データウェアハウスセンターは自動的に、これらのソースとターゲットに関連付けられた 表と列を組み込みます。<UDP> (user defined programs) セクションで、 エクスポートしたいプログラム・グループをすべてリストします。
メタデータをエクスポートするには、次のコマンドを DOS コマンド・プロンプトに 入力してください:
CWMExport INPcontrol_file dwcControlDB dwcUserID dwcPW [PREFIX=DWCtbschema]
INPcontrol_file | エクスポートしたいオブジェクトを 含む .INP ファイルの完全修飾パスとファイル名 (ドライブおよび ディレクトリーを含む)。このパラメーターは必須です。 |
dwcControlDB | エクスポート元となる ウェアハウス・コントロール・データベースの名前。このパラメーターは必須です。 |
dwcUserID | ウェアハウス・コントロール・データベースに ログオンするために使用するユーザー ID。このパラメーターは必須です。 |
dwcPW | ウェアハウス・コントロール・データベースに ログオンするために使用するパスワード。このパラメーターは必須です。 |
[PREFIX=DWCtbschema] | データウェアハウスセンター・システム表の データベース・スキーマ名。表接頭部 とも呼ばれます。 PREFIX= に値が指定されない場合、デフォルト値は IWH になります。 このパラメーターはオプションです。 |