「"データベース・バッファー・プールの管理"」というセクション内で、 「"バッファー・プールを作成するとき、ページ・サイズはデフォルトで 4 KB です。"」で 始まる段落の後に以下の情報を追加します。
Windows 2000 を使用する場合、DB2 とオペレーティング・システムのサイズよりも 小さいサイズの範囲で、64 GB までのバッファー・プール・サイズがサポートされます。 (これは、DB2 がシステム上の基本製品であることを想定しています。) このサポートは、Microsoft Address Windowing Extensions (AWE) を通じて得ることができます。
AWE はバッファー・プールのサイズに関係なく使用することができますが、 より大きなバッファー・プールで AWE を使用しなければならない場合には 別の Windows 製品をお勧めします。 Windows 2000 Advanced Server は 8 GB までのメモリーをサポートします。 Windows 2000 Data Center Server は 64 GB までのメモリーをサポートします。
DB2 および Windows 2000 は、AWE バッファー・プールをサポートするように 正しく構成されている必要があります。 AWE を利用するバッファー・プールはデータベースに存在していなければなりません。
3 GB のユーザー・スペースを割り振るには、/3GB Windows 2000 ブート・オプションを 使用します。 これにより、より大きなサイズの AWE ウィンドウを使用できます。 AWE メモリー・インターフェース経由で 4 GB を超えるメモリーにアクセスできる ようにするには、/PAE Windows 2000 ブート・オプションを使用します。 正しいブート・オプションが選択されていることを確認するには、 「システム」を選んでから「"起動/回復"」を選択してださい。 ドロップダウン・リストから、使用可能なブート・オプションを 確認することができます。 使用したいブート・オプション (/3GB または /PAE) が選択されていれば、 AWE サポート・セットアップの次の作業に進むことができます。 使用したいオプションが選択項目にない場合、システム・ドライブの boot.ini ファイルに そのオプションを追加してください。 boot.ini ファイルには、オペレーティング・システムの開始時に実行するアクションの リストが含まれています。 既存パラメーターのリストの最後に /3GB か /PAE、または その両方 (ブランクで区切る) を追加してください。 この変更ファイルを保管しておくと、前述のように正しいブート・オプションを確認および 選択することができます。
また、Windows 2000 では、DB2 をインストールしたユーザーに「"メモリ内のページのロック"」権利を 関連付けるように変更する必要があります。 「"メモリ内のページのロック"」権利を設定するには、 DB2 をインストールしたユーザーとして Windows 2000 にログオンし、 Windows 2000 の「スタート」メニューにある「"管理ツール"」フォルダーを選択して、 「"ローカル セキュリティ ポリシー"」プログラムを選択します。 「ローカル ポリシー」で、「ユーザー権利の割り当て」を選んで、 「"メモリ内のページのロック"」権利を選択してください。
DB2 は DB2_AWE レジストリー変数の設定を必要とします。 このレジストリー変数を正しく設定するには、AWE のサポートを許可したい バッファー・プールのバッファー・プール ID を知っておく必要があります。 また、割り振る物理ページとアドレス・ウィンドウ・ページの数も 認識していなければなりません。 割り振る物理ページの数は、使用可能な物理ページの合計よりも小さい値にします。 実際に選択する数は作業環境によって異なります。 たとえば、DB2 とデータベース・アプリケーションだけがシステムで使用される環境の場合、 DB2_AWE 変数で使用する値として、物理ページの合計サイズよりも小さい、 0.5 GB から 1 GB までの範囲から選択することができます。 その他の非データベース・アプリケーションがシステムを使用している環境の場合、 より多くの物理ページを他のアプリケーションに対して許可するために 合計から減算する値を増やす必要があります。 DB2_AWE レジストリー変数で使用される数は、AWE のサポートに使用され、 また DB2 によって使用される物理ページの数です。 アドレス・ウィンドウ・ページの上限は、/3GB Windows 2000 ブート・オプションが 有効になっているときは 1.5 GB または 2.5 GB です。
DB2 レジストリー変数 DB2_AWE の設定についての詳細は、 このセクションの「"付録 A DB2 レジストリーと環境変数"」の 新規および変更レジストリー変数の表を参照してください。
「"複数のデータベース・バッファー・プールの管理"」というセクションで、 「"データベース設計を行っているときに、ページ・サイズが 8 KB の表が最善であると 判断する場合があります。"」で始まる段落の後に次の段落を追加します。
Windows 2000 を使用している場合、カタログ・ファイルと構成ファイルの バッファー・プール・サイズ設定をオーバーライドするために、 DB2_AWE レジストリー変数を使用することができます。 このレジストリー変数を使用すると、約 64 GB までのバッファー・プール・サイズが 許可されます。
同じセクション内で、注釈の直前の段落を次の内容に置き換えます。
データベース・マネージャーを最小サイズの値で開始する理由は、 データベースに接続できるようにするためです。 これで、バッファー・プール・サイズを再編成するか、他の重要なタスクを実行して、 正しいバッファー・プール・サイズでデータベースを再始動できます。 このような状態でデータベースを長時間操作しないでください。
「"カタログとユーザー表の再編成"」というセクション内の 「"REORG ユーティリティーを使用すると、一時表スペースを指定することができます..."」で 始まる段落の最後の文は、次の内容に置き換えることができます。
複数の表の再編成に同じ表スペースを使用すると、処理は高速化されますが、 ロギングの回数が増え、再編成する表のための十分なスペースが必要となります。 一時表スペースを指定する場合は、一般に、SMS 一時表スペースを指定することをお勧めします。 このタイプの表スペースでしか REORG を実行できないため、 DMS 一時表スペースはお勧めしません。
「"メモリーの拡張"」というセクション内で、 このセクションの 3 番目の段落の後に次の段落を追加します。
DB2_AWE レジストリー変数を使用して Windows 2000 Address Windowing Extensions (AWE) の バッファー・プールを割り振るときは、拡張記憶域キャッシュは使用できません。