リリース情報


9.1 バージョン 7.2 DB2 パーソナル・エディションおよび DB2 ワークグループ・エディションを サテライトとしてセットアップ

以下のセクションでは、Windows ベースのバージョン 7.2 DB2 パーソナル・エディション および DB2 ワークグループ・エディション・システムを、サテライト環境で 完全機能サテライトとして使用できるようにセットアップする方法について説明します。 以下の情報の中で使用されている用語と概念については、サテライト管理 手引きおよび解説書 を 参照してください。このブックは次の URL にあります。

  http://www-4.ibm.com/cgi-bin/db2www/data/db2/udb/winos2unix/support/v6pubs.d2w/en_main

サテライト管理 手引きおよび解説書 の情報を補足する Technotes については、次の URL を 参照してください。

  http://www-4.ibm.com/cgi-bin/db2www/data/db2/udb/winos2unix/support/browse.d2w/
  report?type=tech5udb&tech5udb=Y

9.1.1 前提条件

DB2 パーソナル・エディションまたは DB2 ワークグループ・エディションを サテライトとしてセットアップするには、次のものが必要です。

  1. DB2 制御サーバー

    DB2 制御サーバーとは、Windows NT または AIX 上で 実行される DB2 エンタープライズ・エディション・システムのことで、 制御サーバー・コンポーネントがインストールされています。 使用する DB2 エンタープライズ・エディション・システムは、フィックスパック 2 以上 付きバージョン 6、またはバージョン 7 (フィックスパック・レベルは任意) です。

    注:
    バージョン 7.2 のエンタープライズ・エディション・システムを DB2 制御サーバーとして 使用するために Windows NT にインストールする場合、応答ファイル・インストールを 実行したいときは、応答ファイルに指定するキーワードについて、 「DB2 制御サーバーの応答ファイルのキーワード」 という Technote を参照してください。
  2. DB2 制御サーバー・インスタンスとサテライト制御データベース

    DB2 制御サーバー・インスタンスは一般に DB2CTLSV という名前で、サテライト制御 データベースは SATCTLDB という名前です。DB2 制御サーバー・インスタンスと サテライト制御データベースは、エンタープライズ・エディション・システム上にあり、 Windows NT に制御サーバー・コンポーネントとともに DB2 をインストールすると自動的に 作成されます。AIX 上に DB2 をインストールする場合は、DB2 制御サーバー・インスタンスと サテライト制御データベースの作成方法について、サテライト管理 手引きおよび解説書 を参照してください。

  3. サテライト管理センター

    サテライト管理センター は、サテライト環境をセットアップおよび管理するために 使用する GUI ツールのセットです。このツールのセットには コントロール・センター からアクセス します。サテライト管理センター とサテライト環境の詳細について詳しくは、サテライト管理 手引きおよび解説書、 および サテライト管理センター から入手できるオンライン・ヘルプを参照してください。 バージョン 6 の コントロール・センター を実行する場合は、9.1.4, バージョン 6 コントロール・センター および サテライト管理センター のアップグレード を参照して ください。

    サテライト管理センター を使用してサテライト環境をまだセットアップしておらず、 サテライト管理センター で新しいサテライトを表すオブジェクトを作成していない場合は、 サテライトをインストールする前にまずこれらを終えておきます。詳しくは、 サテライト管理 手引きおよび解説書 にあるサテライト環境のセットアップとテストの方法に関する 説明を参照してください。

  4. サテライトとして使用したいバージョン 7.2 パーソナル・エディションまたは ワークグループ・エディション・システム。

9.1.1.1 インストール上の考慮事項

DB2 パーソナル・エディションまたは DB2 ワークグループ・エディションを インストールするときは、いずれかのシステムを同期できるように特別な コンポーネントを選択する必要はありません。応答ファイル・インストールを実行する 場合は、バージョン 7.2 システムをインストールするときに指定するキーワードに ついて、応答ファイル・インストールの実行 を参照してください。バージョン 7.2 システムの 対話式インストールを実行する場合は、同期を可能にするためにバージョン 7.2 システムで 設定する必要のある値について、DB2 のインストール完了後に 9.1.2, 同期化のためのバージョン 7.2 システムの構成 を 参照してください。

応答ファイル・インストールの実行

バージョン 7.2 の DB2 パーソナル・エディションまたは DB2 ワークグループ・ エディションの応答ファイル・インストールを実行する場合は、応答ファイルに次の キーワードを設定できます。

応答ファイル・インストール時に 1 つ以上のキーワードを指定しないと決めた場合は、 バージョン 7.2 システムを同期できるように DB2 のインストール後に実行する必要の ある追加のステップについて、9.1.2, 同期化のためのバージョン 7.2 システムの構成 を参照してください。 またこのセクションの指示は、応答ファイルのインストール時に指定された値を 変更したい場合に使用することもできます。

db2.db2satelliteid
システム上のサテライト ID を設定します。
注:
このキーワードを 指定しないと、サテライト ID が、DB2 をインストールするために使用された ユーザー ID に自動的に設定されます。このユーザー ID をサテライト ID として 使用したい場合は、このキーワードの値を指定する必要はありません。

db2.db2satelliteappver
システム上のアプリケーションのバージョンを設定します。
注:
この キーワードを指定しないと、サテライト上のアプリケーションのバージョンが 自動的に V1R0M00 に設定されます。この値をアプリケーションのバージョンとして 使用したい場合は、このキーワードの値を指定する必要はありません。

db2.satctldb_username
サテライト制御データベースに接続するためにシステムに使用するユーザー名を 設定します。

db2.satctldb_password
ユーザー名がサテライト制御データベースに接続するときに、ユーザー名が DB2 制御サーバーに渡すパスワードを設定します。

応答ファイル・インストールを完了すると、バージョン 7.2 システムを同期化する 準備は完了です。サテライト上で db2sync -t コマンドを 実行して、サテライト上で指定された値が正しいこと、およびサテライトが サテライト制御データベースに接続できることを検査します。

応答ファイルのインストール実行の詳細については、サテライト管理 手引きおよび解説書 を 参照してください。

注:

  1. バージョン 7 では、Windows NT と Windows 2000 上ですべてのサービスを作成する ためにはユーザー ID とパスワードが必要です。これらのユーザー ID とパスワードは、 キーワード対によって応答ファイル内で指定されます。応答ファイルにある最初の キーワード対が、すべてのサービスのデフォルトのユーザー ID とパスワードに なります。これは、そのサービスの特定のキーワード対を指定することによって サービスのオーバーライドを提供しない限り、変わりません。

    バージョン 6 では、 リモート・コマンド・サービスによって使用されるユーザー ID とパスワードを指定する ために、DB2 サテライト・エディションの応答ファイル・インストール中 に admin.useridおよび admin.password キーワードを指定できます。バージョン 7.2 のパーソナル・エディションおよび ワークグループ・エディションの場合は、これらのキーワードを指定すると、 バージョン 7.2 システム上で DB2DAS00 インスタンスに使用されます。 DB2 バージョン 7.2 システムの場合は、システム上の DB2 インスタンスが使用する ユーザー ID とパスワードが、リモート・コマンド・サービスによって使用されます。 db2.userid および db2.password の 値を指定しないと、上記のデフォルト設定ルールが適用されます。

  2. バージョン 6 では、応答ファイル・インストールを使用して DB2 サテライト・ エディションをインストールするときに、データベースを作成できます。サテライトとして 使用する予定のバージョン 7.2 パーソナル・エディションまたはワークグループ・ エディション・システム上に応答ファイルをインストールしているときは、 データベースを作成できません。以下のキーワード (説明については サテライト管理 手引きおよび解説書 を 参照) はサポートされていません。

9.1.2 同期化のためのバージョン 7.2 システムの構成

バージョン 7.2 システムを対話式にインストールする場合、DB2 のインストール後、 システムの同期化前に、DB2 パーソナル・エディションまたは DB2 ワークグループ・ エディションでいくつかの値を設定する必要があります。

注:
サテライトが 制御データベースとの接続に使用するユーザー ID とパスワードを除き、サテライトでの すべての値を設定するために、システムでオペレーティング・システム・スクリプトを 実行することができます (ステップ 4 を参照してください)。

  1. db2set コマンドを使用してサテライト ID を設定します。

    DB2 パーソナル・エディションまたは DB2 ワークグループ・エディションを対話式に インストールする場合、サテライト ID は、DB2 をインストールするために使用された ユーザー ID に自動的に設定されます。このユーザー ID をサテライト ID として 使用したい場合は、このステップを実行する必要はありません。サテライト ID の設定に ついては、サテライト管理 手引きおよび解説書 を参照してください。

  2. db2sync -s コマンドを使用して、サテライト上の アプリケーション・バージョンを設定します。

    DB2 パーソナル・エディション または DB2 ワークグループ・エディションを対話式にインストールする場合、 サテライト上のアプリケーション・バージョンは、自動的に V1R0M00 に設定されます。 この値をアプリケーションのバージョンとして使用したい場合は、このステップを 実行する必要はありません。

    サテライトで db2sync -g コマンドを 使用して、アプリケーション・バージョンの現在の設定を表示することができます。この値を 変更したい場合は、db2sync -s コマンドを実行してください。 アプリケーション・バージョンの新しい値を指定するようにプロンプトが出されます。 アプリケーション・バージョンの設定について詳しくは、サテライト管理 手引きおよび解説書 を 参照してください。

  3. catalog node および catalog database コマンドを使用して、DB2 制御データベース・インスタンスと サテライト制御データベース SATCTLDB をサテライトでカタログします。

    また、サテライトで db2sync -t コマンドを使用して、 DB2 シンクロナイザー・アプリケーションをテスト・モードでオープンすることが できます。コマンドを実行したときに SATCTLDB データベースがサテライトで カタログされていない場合は、「制御データベースのカタログ」ウィンドウが オープンします。「制御データベースのカタログ」ウィンドウから使用できる DB2 ディスカバリー機能を 使用して DB2 制御サーバーと SATCTLDB データベースをカタログするか、または このウィンドウでホスト名とサーバー名を入力することができます。また、 ステップ 4 に記されているように、サテライトがサテライト制御 データベースとの接続に使用するユーザー ID とパスワードの入力もプロンプトされます。

    注:
    バージョン 7.2 パーソナル・エディションまたは DB2 ワークグループ・ エディションを対話式にインストールした後、DB2 シンクロナイザーは自動的に テスト・モードで開始されることはありません (バージョン 6 サテライト・エディションの 場合)。
  4. サテライトで db2sync -t コマンドを 実行して、以下を行います。

構成ラスクを完了すると、バージョン 7.2 システムを同期化する準備は完了です。

9.1.3 エンタープライズ・エディション・システムでのフィックスパック 2 以上の インストール

以下のセクションでは、バージョン 6 エンタープライズ・エディションを Windows NT または AIX で DB2 制御サーバーとして使用するために実行する必要のある、 アップグレードのタスクについて説明します。バージョン コントロール・センター を使用している場合は、 9.1.4, バージョン 6 コントロール・センター および サテライト管理センター のアップグレード のステップも実行して、サテライト環境を管理するために 正しいレベルの コントロール・センター および サテライト管理センター を持っているかを確認してください。

9.1.3.1 DB2 制御サーバーとして使用するためにバージョン 6 DB2 エンタープライズ・エディションを アップグレード

バージョン 6 DB2 エンタープライズ・エディション・システムを DB2 制御システム として使用するためには、これを制御サーバー構成要素とともにインストールすることが 必要であり、また DB2 エンタープライズ・エディションはフィックスパック 2 以上の サービス・レベルでなければなりません。DB2 制御サーバー構成要素がインストールされて いるかどうか、および DB2 エンタープライズ・エディションのサービス・レベルに応じて、 以下のいずれかを実行することが必要になります。

以下の情報を使用して、2 つの先行タスクのどちらを実行する必要があるかを 識別し、状況に適合するステップを識別します。以下は、実行するステップのサマリーです。

  1. まず、DB2 エンタープライズ・エディション・インストールの現在の状況を 確認します。 制御サーバー構成要素がインストールされているかどうかと、DB2 のサービス・レベルを 判別します。
  2. 2 番目に、入手した状態情報に基づいて、何を行う必要があるかを判別します。
  3. 3 番目に、Db2 エンタープライズ・エディションをアップグレードするために 必要なステップを実行します。

DB2 制御サーバーは DB2 エンタープライズ・エディション (Windows NT 版および AIX 版) で のみ実行が可能です。プラットフォームに適した指示にしたがって次に進んでください。

Windows NT での DB2 エンタープライズ・エディションのアップグレード

以下のセクションの情報を使用してバージョン 6 DB2 エンタープライズ・ エディション・システムの現在のサービス・レベルと、システムを フィックスパック 2 サービス・レベル以上に更新するために実行する必要のある ステップを判別してください。以下のセクションの 1 つまたは複数のステップを 実行する必要があります。

Windows NT での DB2 エンタープライズ・エディションの確認

Windows NT に DB2 エンタープライズ・エディションがインストールされている場合は、 以下のステップを実行してください。

  1. 制御サーバー構成要素がインストールされているかどうかを調べます。 レジストリー・エディターを使用して、インストールされた構成要素のリストを 表示します。
    1. コマンド・プロンプトに regedit を入力します。
    2. HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\IBM\DB2\Components レジストリー・キーを使用して、 制御サーバーがリストされているかどうかを確認します。リストされていない場合は、 制御サーバーはインストールされていません。
  2. DB2 エンタープライズ・エディションのサービス・レベルを判別します。 コマンド・プロンプトから db2level コマンドを実行してください。 下の表を使用して、出力を解釈します。
    db2level 出力のキー・フィールドの値 DB2 システムのレベル:
    リリース レベル 通知トークン
    SQL06010 01010104 db2_v6, n990616 バージョン 6.1 ベース
    SQL06010 01020104 DB2 V6.1.0.1, n990824, WR21136 バージョン 6.1 プラス FixPak 1
    SQL06010 01030104 DB2 V6.1.0.6, s991030, WR21163 または DB2 V6.1.0.9, s000101, WR21173 バージョン 6.1 プラス FixPak 2
    注:
    レベルが 01030104 より上の場合、システムはフィックスパック 2 より 上のレベルにあります。
  3. 入手した情報を記録して、実行が必要な項目の判別 に進んでください。

実行が必要な項目の判別

収集した情報を使用して、状況に合った表内の行を探し、フィックスパック 2 の レベル以上で DB2 制御サーバーをサポートするために、DB2 エンタープライズ・ エディション・システムの準備に必要なステップにしたがってください。

表に続くセクションに、必要なステップを実行するための指示があります。 実行したステップをチェックしてください。状況に合ったステップだけを実行する ようにしてください。
インストールされた制御サーバー構成要素 DB2 エンタープライズ・エディション・システムのサービス・レベル DB2 エンタープライズ・エディション・システムの準備に必要なステップ
No バージョン 6.1 ベース、またはバージョン 6.1 プラス FixPak 1、または バージョン 6.1 プラス FixPak 2 以上 以下のステップを実行してください。
  1. Windows NT での制御サーバーのインストール
  2. Windows NT でのフィックスパック 2 以上のインストール
  3. Windows NT での SATCTLDB のアップグレード
Yes バージョン 6.1 ベース、またはバージョン 6.1 プラス FixPak 1 以下のステップを実行してください。
  1. Windows NT でのフィックスパック 2 以上のインストール
  2. Windows NT での SATCTLDB のアップグレード
Yes バージョン 6.1、プラス FixPak 2 以上 以下のステップを実行してください。
  1. Windows NT での SATCTLDB のアップグレード

Windows NT での制御サーバーのインストール

Windows NT で制御サーバーをインストールするには:

  1. 先に進む前に、システムのすべてのデータベース・アクティビティーが完了している ことを確認します。
  2. DB2 ユニバーサル・データベース・エンタープライズ・エディション バージョン 6.1 CD を CD ドライブに入れます。

    インストール・プログラムが自動的に開始されない場合は、 setup コマンドを CD のルートで実行して、インストール・プロセスを 開始します。

  3. プロンプトが出されたら、DB2 を使用しているすべてのプロセスをシャットダウン します。
  4. ウェルカム・ウィンドウで「次へ」を選択します。
  5. 「製品の選択」ウィンドウで、DB2 エンタープライズ・エディションが選択されていることを 確認します。
  6. 「インストール・タイプの選択」パネルで、「カスタム」を クリックします。
  7. 「構成要素の選択」パネルで、制御サーバー構成要素が選択されていることを 確認し、「次へ」をクリックします。
    注:
    システムにまだインストールされていないその他の構成要素を選択した場合、 これらの構成要素もインストールされます。DB2 がインストールされているドライブまたは ディレクトリーを変更することはできません。
  8. 「DB2 サービスの構成」パネルで、制御サーバー・インスタンスのプロトコル値と 始動オプションを変更するか、またはデフォルト値を使用することができます。 デフォルトを変更して「次へ」をクリックするか、 または「次へ」をクリックしてデフォルトを使用 してください。
  9. 「ファイルのコピーを開始」ウィンドウで「次へ」を クリックして、インストール・プロセスを開始します。
  10. ファイル・コピー処理が完了すると、システムをリブートするオプションが 示されます。この時点でリブートを行います。制御サーバーのためにシステムに行った 変更は、システムがリブートされるまで有効になりません。

インストール・プロセスが完了してシステムをリブートすると、 コントロール・センター および サテライト管理センター をシステムでローカルに使用したい場合は、制御サーバー・ インストールの一部として作成されたサテライト制御データベース (SATCTLDB) が カタログされている必要があります。SATCTLDB データベースをカタログするには:

  1. スタート>プログラム>DB2 (Windows NT 版)> コマンド・ウィンドウ」を選択して、DB2 コマンド・ウィンドウをオープンします。
  2. DB2 インスタンスにいることを確認します。

    set コマンドを実行して、 db2instance の値をチェックします。値が db2 ではない場合は、次の コマンドを実行してください。

       set db2instance=db2
    
  3. 次のコマンドを入力して、db2ctlsv インスタンスをカタログします。
       db2 catalog local node db2ctlsv instance db2ctlsv 
    
  4. 次のコマンドを入力して、SATCTLDB データベースをカタログします。
       db2 catalog database satctldb at node db2ctlsv
    
  5. 次のコマンドを入力して、カタログ・アクションをコミットします。
       db2 terminate
    
  6. DB2 コマンド・ウィンドウをクローズします。

Windows NT でのフィックスパック 2 以上のインストール

既存のバージョン 6 DB2 エンタープライズ・エディション・システムを Windows NT で フィックスパック 2 以上にアップグレードするには、以下のいずれかを行います。

Windows NT での SATCTLDB のアップグレード

Windows NT で SATCTLDB データベースをアップグレードするには: 

  1. SATCTLDB データベースのレベルを判別します。
    1. Windows NT システムのローカル管理権限を持つユーザー ID でログオンします。
    2. スタート>プログラム>DB2 (Windows NT 版)> コマンド・ウィンドウ」を選択して、DB2 コマンド・ウィンドウをオープンします。
    3. 次のコマンドを入力して、SATCTLDB に接続します。
         db2 connect to satctldb
      
    4. トリガー I_BATCHSTEP_TRGSCR がデータベースに存在するかどうかを、 次の照会を実行して判別します。
         db2 select name from sysibm.systriggers where name='I_BATCHSTEP_TRGSCR' 
      

      返された行の数を記録します。

    5. 次のコマンドを入力してデータベースへの接続をクローズします。
         db2 connect reset
      

      ステップ 1d が 1 行を返した場合、 データベースが正しいレベルにあります。この状況では、ステップ 2 をスキップして、3 に進みます。ゼロ (0) 行が 返行するされた場合、データベースは正しいレベルになく、ステップ 3 を 実行するためには、ステップ 2 で説明されているようにアップグレード する必要があります。

  2. SATCTLDB データベースをアップグレードするには、以下のステップを 実行してください。DB2 コマンド・ウィンドウにすべてのコマンドを入力します。
    1. ディレクトリー <db2path>\misc に切り替えます。<db2path> は たとえば c:\sqllib のようなインストール・ドライブおよびパスです。
    2. db2ctlsv インスタンスにいることを確認します。

      set コマンドを実行して、 db2instance の値をチェックします。値が db2ctlsv ではない場合は、次の コマンドを実行してください。

         set db2instance=db2ctlsv
      
    3. 次のコマンドを入力して、SATCTLDB データベースをドロップします。
         db2 drop database satctldb
      
    4. 次のコマンドを入力して、新しい SATCTLDB データベースを作成します。
         db2 -tf satctldb.ddl  -z satctldb.log 
      
    5. 次のコマンドを実行する。
         db2 terminate
      
  3. db2satcs.dll ストアード・プロシージャーを SATCTLDB データベースに バインドします。 以下のステップを実行してください。
    1. 次のコマンドを入力して、SATCTLDB データベースに接続します。
         db2 connect to satctldb
      
    2. ディレクトリー <db2path>\bnd に切り替えます。<db2path> は たとえば c:\sqllib のようなインストール・ドライブおよびパスです。
    3. 次のバインド・コマンドを実行します。
         db2 bind db2satcs.bnd 
      
  4. 次のコマンドを入力してデータベースへの接続をクローズします。
       db2 connect reset
    
  5. DB2 コマンド・ウィンドウをクローズします。

AIX での DB2 エンタープライズ・エディションのアップグレード

以下のセクションの情報を使用してバージョン 6 DB2 エンタープライズ・ エディション・システムの現在のサービス・レベルと、システムを フィックスパック 2 サービス・レベル以上に更新するために実行する必要のある ステップを判別してください。以下のセクションの 1 つまたは複数のステップを 実行する必要があります。

AIX での DB2 エンタープライズ・エディションの確認

AIX にバージョン 6 DB2 エンタープライズ・エディションがインストールされている 場合は、以下のステップを実行してください。

  1. 制御サーバー構成要素がインストールされているかどうかを調べます。 次のコマンドを入力してください。
       lslpp -l | grep db2_06_01.ctsr
    

    データが返されない場合は、制御サーバー構成要素はインストールされていません。

  2. DB2 エンタープライズ・エディションのサービス・レベルを判別します。 DB2 インスタンス所有者としてログオンし、db2level コマンドを実行します。 下の表を使用して、出力を解釈します。
    db2level 出力のキー・フィールドの値 DB2 システムのレベル:
    リリース レベル 通知トークン
    SQL06010 01010104 db2_v6, n990616 バージョン 6.1 ベース
    SQL06010 01020104 DB2 V6.1.0.1, n990824, U465423 バージョン 6.1 プラス FixPak 1
    SQL06010 01030104 DB2 V6.1.0.6, s991030, U468276 または DB2 V6.1.0.9, s000101, U469453 バージョン 6.1 プラス FixPak 2
    注:
    レベルが 01030104 より上の場合、システムはフィックスパック 2 より 上のレベルにあります。
  3. 入手した情報を記録して、実行が必要な項目の判別 に進んでください。

実行が必要な項目の判別

収集した情報を使用して、状況に合った表内の行を探し、フィックスパック 2 の レベルで DB2 制御サーバーをサポートするために、バージョン 6 DB2 エンタープライズ・ エディション・システムの準備に必要なステップにしたがってください。

表に続くセクションに、必要なステップを実行するための指示があります。 実行したステップをチェックしてください。状況に合ったステップだけを実行する ようにしてください。
インストールされた制御サーバー構成要素 DB2 エンタープライズ・エディション・システムのサービス・レベル DB2 エンタープライズ・エディション・システムの準備に必要なステップ
No バージョン 6.1 ベース、またはバージョン 6.1 プラス FixPak 1、または バージョン 6.1 プラス FixPak 2 以上 以下のステップを実行してください。
  1. AIX での制御サーバーのインストール
  2. AIX でのフィックスパック 2 以上のインストール
  3. AIX での SATCTLDB データベースのアップグレード
Yes バージョン 6.1 ベース、またはバージョン 6.1 プラス FixPak 1 以下のステップを実行してください。
  1. AIX でのフィックスパック 2 以上のインストール
  2. AIX での SATCTLDB データベースのアップグレード
Yes バージョン 6.1、プラス FixPak 2 以上 以下のステップを実行してください。
  1. AIX での SATCTLDB データベースのアップグレード

AIX での制御サーバーのインストール

AIX で制御サーバーをインストールするには:

  1. ルート権限を持つユーザーでログオンします。
  2. DB2 ユニバーサル・データベース・エンタープライズ・エディション バージョン 6.1 CD を CD ドライブに入れます。
  3. CD-ROM がマウントされているディレクトリー (たとえば cd /cdrom) に 移動します。
  4. 次のコマンドを入力して、DB2 インストーラーを開始します。
       ./db2setup 
    
  5. 「DB2 インストーラー」ウィンドウがオープンしたら、タブ・キーを使用して インストール・オプションを選択し、Enter を 押します。
  6. エンタープライズ・エディションの行を探し、タブ・キーを使用してその横の カスタマイズ・オプションを選択します。Enter を 押してください。
  7. DB2 制御サーバー構成要素を選択して、了解にタブで移動し、Enter を押して ください。
  8. 残りのウィンドウの指示にしたがって DB2 制御サーバー構成要素のインストールを 完了します。

インストール・プロセスが完了したら、DB2CTLSV インスタンスと SATCTLDB データベースを 作成します。これらのタスクを実行するには、サテライト管理 手引きおよび解説書 の第 13 章、 「AIX での DB2 制御サーバーのセットアップ」の詳細な指示にしたがってください。

AIX でのフィックスパック 2 以上のインストール

既存の DB2 エンタープライズ・エディション・システムを AIX で フィックスパック 2 以上にアップグレードするには、以下のいずれかを行います。

FixPak.Readme ファイルで指示されているように、db2iupdt コマンドを 実行して DB2CTLSV インスタンスを更新したことを確認してください。

AIX での SATCTLDB データベースのアップグレード

AIX で SATCTLDB データベースをアップグレードするには:

  1. SATCTLDB データベースのレベルを判別します。
    1. db2ctlsv としてログインします。
    2. データベース・サーバーが開始されていることを確認します。サーバーが開始されて いない場合は、db2start コマンドを実行してください。
    3. 次のコマンドを入力して SATCTLDB データベースに接続します。
         db2 connect to satctldb
      
    4. トリガー I_BATCHSTEP_TRGSCR がデータベースに存在するかどうかを、 次の照会を実行して判別します。
         db2 "select name from sysibm.systriggers where name='I_BATCHSTEP_TRGSCR'"
      

      返された行の数を記録します。

    5. 次のコマンドを入力してデータベースへの接続をクローズします。
         db2 connect reset
      

      ステップ 1d が 1 行を返した場合、 データベースが正しいレベルにあります。 この状況では、ステップ 2 をスキップして、3 に進みます。 ゼロ (0) 行が 返行するされた場合、データベースは正しいレベルになく、ステップ 3 を 実行するためには、ステップ 2 で説明されているようにアップグレード する必要があります。

  2. SATCTLDB データベースをフィックスパック 2 レベルにアップグレード するには、以下のステップを実行してください。DB2 コマンド・ウィンドウにすべての コマンドを入力します。
    1. $HOME/sqllib/misc ディレクトリーに切り替えます。
    2. 次のコマンドを入力して、SATCTLDB データベースをドロップします。
         db2 drop database satctldb 
      
    3. 次のコマンドを入力して、新しい SATCTLDB データベースを作成します。
         db2 -tf satctldb.ddl  -z $HOME/satctldb.log
      
    4. 次のコマンドを実行する。
         db2 terminate
      
  3. db2satcs.dll ストアード・プロシージャーを SATCTLDB データベースに バインドします。 以下のステップを実行してください。
    1. 次のコマンドを入力して、SATCTLDB データベースに接続します。
         db2 connect to satctldb
      
    2. ディレクトリーを $HOME/sqllib/bnd に変更します。
    3. 次のバインド・コマンドを実行します。
         db2 bind db2satcs.bnd 
      
  4. 次のコマンドを入力してデータベースへの接続をクローズします。
       db2 connect reset
    

9.1.4 バージョン 6 コントロール・センター および サテライト管理センター のアップグレード

バージョン 6 コントロール・センター および サテライト管理センター を、フィックスパック 2 以上に アップグレードされたバージョン 6 DB2 制御サーバーおよびサテライト制御 データベース (SATCTLDB) とともに使用するには、ツールもフィックスパック 2 以上に アップグレードする必要があります。

コントロール・センター および サテライト管理センター が DB2 制御サーバーと同じシステムで実行されている 場合、DB2 エンタープライズ・エディション・システムがフィックスパック 2 に アップグレードされたときにこれらもアップグレードされています。ただし、これらの ツールを別のシステムで実行する場合は、このシステムをフィックスパック 2 以上に アップグレードすることが必要です。

このシステムをフィックスパック 2 以上にアップグレードするには:


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