IBM DB2 OLAP スターター・キット 7.2 は、OLAP Integration Server から OLAP Metadata Catalog への Open Database Connectivity (ODBC) 接続操作で、 ODBC.ini ファイルが必要です。
ODBC.ini ファイルは ODBC ソフトウェア・パッケージにあり、Microsoft Office に 添付されています。ODBC ドライバーまたは ODBC 管理者をインストールする アプリケーションの詳細については、次の Web サイトを参照してください: http://support.microsoft.com/support/kb/articles/Q113/1/08.asp。
AIX マシンでの Oracle ユーザーの場合: ODBC を Oracle 用に構成するには、 MERANT 3.6 ドライバーを指すように ODBC.ini ファイルを 更新する必要があります。
バージョン 7.2 では、OLAP スターター・キットは、リレーショナル・データ・ソースおよび OLAP メタデータ・カタログとの ODBC 接続を管理します。これらの ODBC 接続に対応するため、 OLAP スターター・キットは、Windows NT 4.0、Windows 2000、AIX、および Solaris で ODBC ドライバーを使います。
AIX および Solaris では、環境変数を ODBC 用に手動で設定し、 odbc.ini ファイルを編集して、リレーショナル・データ・ソース および OLAP メタデータ・カタログを構成する必要があります。新規にドライバーまたは データ・ソースを追加する場合、あるいはドライバーまたはデータ・ソースを変更する場合は、 odbc.ini ファイルを必ず編集してください。
UNIX システムでは、環境変数を設定して、ODBC コア・コンポーネントへのアクセスを可能にする 必要があります。必須変数を設定する is.sh および is.csh シェル・スクリプトがスターター・キット・ホーム・ ディレクトリーにあります。ODBC データ・ソースに接続する前に、これらのスクリプトの 1つを実行しなければなりません。OLAP スターター・キットの実行に使用するユーザー名の ログイン・スクリプトに、これらのスクリプトを組み込んでください。
odbc.ini ファイルでデータ・ソースを構成するには、ODBC データ・ソースの名前と記述を追加し、 またデータ・ソース名のために作成する別のセクションでは、ODBC ドライバー・パス、ファイル名、 およびその他のドライバー設定値を入力する必要があります。インストール・プログラムは、 サンプルの odbc.ini ファイルを ISHOME ディレクトリーに インストールします。このファイルには、サポートされている ODBC ドライバーに関する 汎用の ODBC 接続および構成情報が含まれています。リレーショナル・データ・ソースおよび OLAP メタデータ・カタログに対して、使用する ODBC ドライバーをマップするための開始点として このファイルを使用してください。
odbc.ini ファイル以外の別のファイルを使用する場合は、 使用するファイルの名前に ODBCINI 環境変数を必ず設定してください。
次の例で、odbc.ini を編集して、IBM DB2 固有の ODBC ドライバーを使い、AIX で DB2 ユニバーサル・データベース・バージョン 6.1 の リレーショナル・データ・ソース db2data に接続する方法を 説明します。vi エディターで $ODBCINI コマンドを使い、odbc.ini を 編集して、以下のステートメントを挿入します。
[ODBC Data Sources] db2data=DB2 Source Data on AIX ... [db2data] Driver=/home/db2inst1/sqllib/lib/db2.o Description=DB2 Data Source - AIX, native
次の例で、odbc.ini を編集して、MERANT バージョン 3.6 ODBC ドライバーを 使い、Oracle バージョン 8 (Solaris で) のリレーショナル・データ・ソース oradata に 接続する方法を説明します。この例では、LogonID および Password は、 OLAP スターター・キットのユーザー名およびパスワードで使用する実際の値でオーバーライドされます。
[ODBC データ・ソース] oradata=Oracle8 Source Data on Solaris ... [myoracle] ドライバー= /export/home/users/dkendric/is200/odbclib/ARor815.so Description=my oracle source
AIX および Solaris での OLAP メタデータ・カタログの構成は、データ・ソースの構成と 類似しています。OLAP メタデータ・カタログ・データベースの場合、25.4.1.2, odbc.ini ファイルの編集 での説明の ように、データ・ソースの名前とセクションを odbc.ini ファイルに 追加します。そのほかに必要な変更はありません。
OLAP メタデータ・カタログ・データベースを ODBC データ・ソースとして構成する前に、 サポートされている RDBMS に作成する必要があります。
次の例で、odbc.ini を編集して、固有の ODBC ドライバーを 使い、DB2 バージョン 6.1 (Solaris で) OLAP メタデータ・カタログ TBC_MD に接続する方法を 説明します。
[ODBC データ・ソース] ocd6a5a=db2 v6 ... [ocd6a5a] Driver=/home/db2instl/sqllib/lib/db2.0 Description=db2
Windows NT または Windows 2000 システムで リレーショナル・データ・ソースを 構成するには、ODBC Administrator を実行してから、OLAP モデルおよびメタアウトラインの 作成に使用するデータ・ソースとの接続を作成する必要があります。Windows コントロール・パネルから ODBC Administrator ユーティリティーを実行します。次の例で DB2 データ・ソースを作成します。 ほかの RDBMS のダイアログ・ボックスは異なることがあります。
ODBC Administrator でリレーショナル・データ・ソースを構成するには、 以下のステップを実行します。
お客様、製品、取引
など 。次のような説明を入力すれば、 サンプル・アプリケーション・データベースを記述できるでしょう:
リレーショナル・データ・ソースのサンプル
説明の中には、 ★OLAP Starter Kit Desktop★ から接続するとき、選択可能なデータ・ソースを 特定するヒントがあります。
データ・ソースの構成情報を編集するには、以下の通りにします。
Windows NT または Windows 2000 で OLAP メタデータ・カタログを構成するには、 ODBC Administrator を実行してから、OLAP メタデータ・カタログ・データベースが 含まれるデータ・ソースとの接続を作成します。
次の例で DB2 データ・ソースを作成します。 ほかの RDBMS のダイアログ・ボックスは異なることがあります。OLAP メタデータ・カタログの データ・ソースを作成するには、次のステップを実行します。
最初の OLAP カタログ
サンプル・アプリケーション OLAP メタデータ・カタログの データベースに接続していることを示すには、次の名前を入力すればよいでしょう:
TBC_MD
最初のモデルとメタアウトライン
次のような説明を入力すれば、サンプル・アプリケーション OLAP メタデータ・カタログ・データベースを 記述できるでしょう:
サンプルのモデルとメタアウトライン
上記のような説明は、OLAP スターター・キット・デスクトップから OLAP メタデータ・カタログに接続するときに選択する対象のカタログを特定する ヒントとなります。
データ・ソースの構成情報を編集するには、以下の通りにします。
リレーショナル・データ・ソースおよび OLAP メタデータ・カタログの構成が完了すると、 OLAP スターター・キットから接続することができます。次に、OLAP モデルおよび メタアウトラインの作成、変更、および保存を行うことができます。
SQL サーバー ODBC ドライバーは、SQL サーバー・データベースを呼び出す間に タイムアウトになる可能性があります。データベースが使用中でないときに 再試行してください。ドライバー・タイムアウト期間を長くすれば、この問題を回避できる 場合があります。詳しくは、ご使用のドライバーの ODBC 文書を参照してください。
ODBC 接続の問題およびソリューションの詳細については、 「OLAP Integration Server System Administrator's Guide」 を参照してください。