OLAP のセットアップおよび使用者の手引き

SQL インターフェース用の ODBC のロードと構成

SQL インターフェース・アドオンを選択した場合、ご使用の RDBMS 環境が正しく設定されていることを確認する必要があります。 また、SQL インターフェース用の環境および ODBC ドライバーをセットアップする必要もあります。

インストール・プログラムはオープン・データベース・コネクティビィティー (ODBC) ドライバーのロードと構成を行いません。 SQL インターフェース・アドオンを使用できるようにするには、IBM DB2 用に ODBC を手動で設定する必要があります。

SQL インターフェースを使用するときには、SQL アクセスで使用するアカウントのパスワードを必ず大文字にしてください。

次のシナリオでは、IBM DB2 用の ODBC をロードして構成する方法を示します。 SQL インターフェースがインストール済みであることを前提としています。

  1. $ARBORPATH/bin ディレクトリーで、以下の内容を含むテキスト・ファイルを作成して、esssql.cfg という名前を付けます。
    [
    Description "IBM DB2 ODBC Driver"
    DriverName db2.o
    Database 0
    Userid 1
    Password 1
    SingleConnection 0
    UpperCaseConnection 0
    IsQEDriver 0
    ]
    
  2. /home/essbase ($ARBORPATH) ディレクトリーからinst-sql.sh ファイルを実行します。 このファイルは、SQL インターフェースをドライバー・ライブラリーにリンクします。
  3. .odbcinst.ini および .odbc.ini と呼ばれる 2 つのファイルを $ARBORPATH ディレクトリーに作成します。 さらに、/home/db2inst1/ が $INSTHOME 環境変数の内容と等しいことも覚えておいてください。
  4. .odbcinst.ini ファイルを編集して、ドライバー用の正しいパスを設定します。 たとえば、次のようにします。
    [ODBC Drivers]
    IBM DB2 ODBC DRIVER=Installed
     
    [IBM DB2 ODBC DRIVER]
    Driver=/home/db2inst1/sqllib/lib/db2.o
    
  5. .odbc.ini ファイルを編集して、ドライバー用の正しいパスとインストール・ディレクトリーを設定します。 このファイルには、DB2 リスト・データベース・ディレクトリー (DB2 List Database Directory) 機能によってリストされた各データベースごとにエントリーを書き込まなければなりません。 たとえば、2 つのデータベース SAMPLE と OLAPSRC を使用している場合、ファイルの内容は次のようになるかもしれません。
    [ODBC Data Sources]
    SAMPLE=IBM DB2 ODBC DRIVER
    OLAPSRC=IBM DB2 ODBC DRIVER
     
    [SAMPLE]
    Driver=/home/db2inst1/sqllib/lib/db2.o
    Description=Sample DB2 ODBC Database
     
    [OLAPSRC]
    Driver=/home/db2inst1/sqllib/lib/db2.o
    Description=DB2 OLAP SERVER Source Database
     
    [ODBC]
    Trace=0
    TraceFile=odbctrace.out
    InstallDir=/home/db2inst1/sqllib/odbclib
    

    リモート・データ・ソースにアクセスしたい場合は、エントリーを ODBC データ・ソース・リストに追加してください。

  6. DB2 UDB インスタンス所有者としてシステムにログインし、以下のステップを行います。
    1. 関係するすべての表への選択権限を、SQL アクセスに使用したいアカウントに付与する。 たとえば、DB2 コマンド行プロセッサーで次のコマンドを実行して、arbsql アカウントに権限を付与します。
      GRANT SELECT ON STAFF TO arbsql
      
    2. DB2 TERMINATE を実行して、カタログ・バッファーをフラッシュする。

SQL インターフェースをテストするために、以下のステップを実行します。

  1. SQL アクセスに使用したいアカウントを使って、システムにログインする。 DB2 コマンド行プロセッサーを使用して表にアクセスできるか確認してください。
  2. クライアント・マシンから、アプリケーション・マネージャーを使用してアプリケーションとデータベースを作成する。
  3. アウトラインをオープンし、ダミーの次元とメンバーをいくつか追加してから保存する。
  4. 新しいルール・ファイルをオープンする。
  5. 「ファイル (File)」メニューから、「SQL のオープン (Open SQL)」を選択する。 サーバー、アプリケーション、およびデータベース名を検査して、「OK」をクリックします。
  6. 「SQL の定義 (Define SQL)」パネルで、カタログ化してある各データ・ソースが「SQL データ・ソース (SQL Data Sources)」ボックスにリストされます。 表名が修飾されていることを確認してください。 SELECT、FROM、WHERE フィールドに記入して、「OK/検索 (OK/Retrieve)」をクリックします。
  7. 「SQL 接続 (SQL Connect)」パネルで、自分の DB2 ユーザー ID とパスワードを入力し、サーバー名、アプリケーション名、データベース名を確認して、「OK」をクリックする。 データベースがリモート・マシン上にある場合は、そのマシンのユーザー ID とパスワードを入力します。


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