リレーショナル属性を使用すると、次元表に属性列を追加し、属性値をそれらの列に追加することができます。 列を作成し、移植した後に、列の内容を使用して SQL SELECT ステートメントを次元表に対して実行できます。 次元表はファクト表に結合できるため、SELECT ステートメントは、メンバー名に基づくだけでなく、定義した属性値に基づいてもファクト表から値を検索できます。 リレーショナル属性にアクセスするために SQL を使用する方法については、リレーショナル属性視点の使用を参照してください。
次元のトップレベル・メンバーとして特別なユーザー定義属性を指定することにより、リレーショナル属性列を定義できます。 このユーザー定義属性のフォーマットは次のとおりです。
RELCOL columnname datatype size
パラメーターは次のとおりです。
次の例は、リレーショナル属性列を次元表に追加する方法を示します。
RELCOL Color CHAR(10)アプリケーション・マネージャーのアウトライン・エディターに、"Product" について次のように表示されます。
Product (UDAs: RELCOL Color CHAR(10) )
RELCOL Size INTEGERアプリケーション・マネージャーのアウトライン・エディターに、"Region" について次のように表示されます。
Region (UDAs: RELCOL Size INTEGER)
RELCOL 'Audit status' VARCHAR(25)アプリケーション・マネージャーのアウトライン・エディターに、"Measures" について次のように表示されます。
Measures (UDAs: RELCOL 'Audit status' VARCHAR(25))この例では、列名にブランク・スペースがあるため、単一引用符が囲まれています。
リレーショナル列はリレーショナル表から除去することはできません。 リレーショナル列を追加した後は、次元表がなくなるまでその一部になります。
リレーショナル属性列は次元視点から除去できますが、そのためには適切な RELCOL ユーザー定義属性を削除します。 この操作により、リレーショナル属性列の索引も削除されます。
リレーショナル属性列に値を追加するには、メンバーにユーザー定義の属性を作成します。 フォーマットは次のとおりです。
RELVAL columnname datavalue
パラメーターは次のとおりです。
次の例は、リレーショナル属性列の次元表への追加 の例に対応して示されています。
RELVAL Color 'Blue'アプリケーション・マネージャーのアウトライン・エディターに、"Kitchen Sink" について次のように表示されます。
Kitchen Sink (UDAs: RELVAL Color 'Blue')
RELVAL Size 42アプリケーション・マネージャーのアウトライン・エディターに、"California" について次のように表示されます。
California (UDAs: RELVAL Size 42)
RELCOL 'Audit status' 'checked'すると、アプリケーション・マネージャーのアウトライン・エディターに、Sales について次のように表示されます。
Sales (UDAs: RELCOL 'Audit status' 'checked' )
データ・ロード規則を作成すると、ユーザー定義属性の処理を自動化することができます。 これは、次元内のたくさんのメンバーに値を割り当てるときに便利です。 データ・ロード規則エディターを使用する際に、外部データ表からデータ値の列の前 (および後) にテキストを追加できます。 すべてのリレーショナル属性値が示されているデータ表を作成する場合、データ・ロード規則エディターは、ユーザー定義属性の 'RELVAL columnname' の部分を生成します。 そして、アウトラインを再構築してから、リレーショナル属性を次元に追加します。
リレーショナル属性値をその対応する次元から除去するには、値を定義したユーザー定義属性を削除します。 これによってリレーショナル属性列の値がヌルに置き換えられます。