OLAP のセットアップおよび使用者の手引き
情報カタログ・マネージャー (Web 版) は、DB2 ユニバーサル・データベースおよび Net.Data をサポートしているオペレーティング・システムにインストールできます。
そのオペレーティング・システムは、Net.Data Live Connection Manager および Perl LE もサポートしていなければなりません。
これらのオペレーティング・システムには、Windows NT、OS/2、AIX、および Solaris 実行環境版が含まれます。
プログラムを立ち上げるために MIME タイプを設定する方法については、「情報カタログ・マネージャー 管理の手引き」を参照してください。
Web サーバーでの認証を使用可能にしなければなりません。
認証を使用可能にしたら、ユーザーはそれぞれユーザー ID とパスワードを入力して、情報カタログ・マネージャー (Web 版) にアクセスする必要があります。
Net.Data Live Connection Manager がデータベース接続を管理するため、ユーザーはデータベース・ユーザー ID とパスワードを知っている必要はありません。
情報カタログに含まれる情報の重要度に応じて、適切なレベルのセキュリティーを Web サーバーで実装する必要があります。
Web サーバーの認証機能以外での付加的なセキュリティーについては、暗号化とキーを含むセキュリティー・パッケージをインストールすることができます。
拡張 Web サーバー・セキュリティーについては、IBM SecureWay (Websphere ファミリーの一部) の資料を参照してください。
情報カタログ・マネージャー (Web 版) をインストールする前に、次のことを行ってください。
- IBM HTTP Web サーバーがインストールされていることを確認します。
- Web サーバーのポート番号を検査します。
Web サーバーのポートが 80 (通常のデフォルト) 以外の場合、ドメイン名を構成するときに、ホスト名にそのポート番号を追加します。
たとえば、http://hostname:portnumber/ となります。
- icm という名前のディレクトリーを Web サーバーに作成して、Net.Data 実行可能ファイルを含めます (たとえば、
\IBM HTTP Server\icm)。
Net.Data cgi-bin ディレクトリーがこのディレクトリーを指すようにします。
実行可能ファイル db2www.exe をこのディレクトリーに入れます。
情報カタログ・マネージャー (Web 版) をインストールするには、以下のようにします。
- 情報カタログ・マネージャー (Web 版) ファイルを Web サーバーにインストールします。
- DB2 ユニバーサル・データベース CD-ROM を Web サーバー・ワークステーションの CD-ROM ドライブに挿入します。
ランチパッドが開きます。
- ランチパッドで「インストール (Install)」をクリックします。
- 「製品の選択 (Select Products)」ウィンドウで、「DB2 管理クライアント (DB2 Administration Client)」チェック・ボックスを選択して、「次へ (Next)」をクリックします。
- 「インストール・タイプの選択 (Select Type of Install)」ウィンドウで、「カスタム (Custom)」をクリックしてから、「次へ (Next)」をクリックします。
- 「DB2 構成要素の選択 (Select DB2 Components)」ウィンドウで、データウェアハウス・ツール構成要素以外のすべての構成要素のチェック・ボックスの選択を解除します。
- 「副構成要素 (Subcomponents)」をクリックします。
- 「副構成要素の選択 (Select Subcomponents)」ウィンドウで、情報カタログ・マネージャー (Web 版) のチェック・ボックスが選択され、それ以外のチェック・ボックスの選択は解除されていることを確認します。
- 「継続 (Continue)」をクリックします。
- 「構成要素の選択 (Select Components)」ウィンドウで、通信プロトコル構成要素、アプリケーション開発インターフェース構成要素、および管理および構成ツール構成要素のチェック・ボックスの選択を解除します。
データウェアハウス・ツール構成要素が選択されたままになっていることを確認します。
- 「継続 (Continue)」をクリックして、インストールを続行します。
インストール・プログラムが、次のディレクトリーにファイルを作成します。
- \sqllib\icmweb\macro
- \sqllib\icmweb\html
- \sqllib\icmweb\icons
- すべての *.mac and *.hti ファイルを \sqllib\icmweb\macro ディレクトリーから Net.Data マクロ・ディレクトリー (通常は \db2www\macro) にコピーします。
- すべての *.htm および *.gif ファイルを \sqllib\icmweb\html から Web サーバーのドキュメント・ルート・ディレクトリー (通常は \IBM HTTP Server\htdocs) にコピーします。
- すべての dg*.gif ファイルを \sqllib\icmweb\icons ディレクトリーから Web サーバーのイメージ・ディレクトリー (通常は \IBM HTTP Server\icons) にコピーします。
このディレクトリーは、dg_config.hti ファイルの image_path 変数の値になります。
- dg_config.hti ファイルを編集して、ファイルとサーバー名をコピーしたディレクトリーを含めます。
macro_path 変数は、ユーザー・アクセスを制御するために Web サーバーに設定した別名を使用します。
dg_config.hti ファイルは、次のようになります。
%DEFINE {
server_name="http://winntserver.ibm.com/"
image_path="$(server_name)icons/"
macro_path="$(server_name)icm/db2www.exe/"
help_path="$(server_name)"
%}
- 既存の Web ページにリンクを追加するか、または情報カタログ・マネージャー (Web 版) ホーム・ページへのリンクがある Web ページを作成します。
Web ページを作成するには、ファイル icm.html を編集して、次の行を追加します。
<html><head>
<title>Information Catalog Manager for the Web</title>
</head>
<body bgcolor=white>
<p><a href=/icm/db2www.exe/dg_home.mac/Logon>
Information Catalog Manager for the Web</a>
</body>
</html>
ファイルを HTML デフォルト・ディレクトリー (通常は \IBM HTTP Server\htdocs) に入れます。
- 情報カタログ・マネージャー (Web 版) ユーザーごとに、Web サーバーで基本ユーザー認証を使用可能にします。
ユーザーは、情報カタログ・マネージャー (Web 版) ホーム・ページにアクセスするときに、ユーザー ID とパスワードを入力するように指示されます。
それらの値を入力すると、HTTP 環境変数 REMOTE_USER が設定されます。
この変数は、ユーザーにユーザー ID とパスワードを入力するように指示したり、注釈の作成、更新、および削除を行うために使用されます。
- 別名を設定します。
Net.Data CGI プログラム DB2WWW があるディレクトリーに、別名 icm を作成します。
dg_config.hti ファイルに定義されている macro_path 変数がこの別名を使用します。
macro_path="$(server_name)icm/db2www.exe/"
別名ディレクトリー icm には、使用可能になっているユーザー ID およびパスワード認証がなければなりません。
認証を使用可能にするには、httpd.conf ファイルを編集します。
このファイルは、通常は \IBM HTTP Server\conf ディレクトリーにあります。
次のように、ScriptAlias ディレクティブを追加します。
ScriptAlias /icm/ "c:/IBM HTTP Server/icm/"
さらに、次のように、httpd.conf ファイルにアクセス・ファイル名を定義するディレクティブが含まれるようにします。
AccessFileName .htaccess
- 情報カタログ・マネージャー (Web 版) ユーザーごとに、許可ユーザー ID およびパスワードを入れるパスワード・ファイルを作成します。
htpasswd コマンドを使用して、パスワード・ファイルを作成し、編集します。
たとえば、ユーザー ID ADMIN のパスワード・ファイル c:/IBM HTTP Server/icmweb.pwd を作成するには、次のコマンドを入力します。
htpasswd -c c:/IBM HTTP Server/icmweb.pwd ADMIN
-c オプションを指定すると、パスワード・ファイルを作成するときに必ずパスワードが入力されます。
パスワードを入力するように指示されたら、ADMINPW と入力します。
別のユーザー ID、ADMIN2 とパスワード ADMINPW2 を追加するには、次のコマンドを入力します。
htpasswd c:/IBM HTTP Server/icmweb.pwd ADMIN2 ADMINPW2
注釈の作成時にユーザー ID は情報カタログに保管されるため、ユーザー ID の長さは 8 文字以下にしなければなりません。
- \IBM HTTP Server\icm\ ディレクトリーへのアクセスを制限します。
- ユーザーが \IBM HTTP Server\icm\ ディレクトリーにアクセスするときに認証が必要になるようにするには、httpd.conf ファイルを編集します。
このファイルは、通常は \IBM HTTP Server\conf ディレクトリーにあります。
次のように、\IBM HTTP Server\icm ディレクトリーのディレクトリー・ディレクティブを追加します。
<Directory "c:/IBM HTTP Server/icm">
AllowOverride AuthConfig
Options None
</Directory>
- .htaccess という名前のファイルを、AuthName、AuthType、
AuthUserFile、およびディレクティブがそれぞれ次のように設定されている \IBM HTTP Server\icm ディレクトリーに作成します。
AuthName ICMWeb
AuthType Basic
AuthUserFile "c:/IBM HTTP Server/icmweb.pwd"
require valid-user
エディターによってはファイル名とファイル拡張子を必要とするため、まず htaccess.txt という名前のファイルを作成し、保管した後でその名前を .htaccess に変更してください。
これらの変更を有効にするには、Web サーバーを停止させ、再始動しなければなりません。
注: | これは、IBM HTTP Web サーバーで認証を使用可能にする方法の 1 つです。
必要に応じて付加的なセキュリティー・パッケージと一緒に、さらに複雑なディレクトリー構造、ユーザー・グループ、および許可を設定することができます。
基本認証を設定するための詳細については、IBM HTTP Web サーバーの資料を参照してください。
拡張 Web サーバー・セキュリティーについては、IBM SecureWay (Websphere ファミリーの一部) の資料を参照してください。
|
- Net.Data を設定して、情報カタログ・マネージャー (Web 版) によって使用されるデータベースの Live Connection Manager を実行します。
- Net.Data ファイル \db2www\connect\dtwcm.cnf を編集して、情報カタログ・マネージャー (Web 版) が使用することになるデータベースごとに CLIETTE DTW_SQL ブロックを追加します。
最小で 1 つのプロセス、最大で 3 つのプロセスを使用するデータベース ICMSAMP を追加するには、プライベート・ポート番号 7100、および共通ポート番号 7110 で始まる、次のブロックを追加します。
CLIETTE DTW_SQL:ICMSAMP{
MIN_PROCESS=1
MAX_PROCESS=3
START_PRIVATE_PORT=7100
START_PUBLIC_PORT=7110
EXEC_NAME=./dtwcdb2
DATABASE=ICMSAMP
BINDFILE=NOT_USED
LOGIN=*USE_DEFAULT
PASSWORD=*USE_DEFAULT
}
6 ポート (7100、7101、7102、7110、7111、7112) は、ICMSAMP データベースに割り当てられます。
これらのポートは必ず解放されていなければなりません。
また、別のアプリケーションによって使用されていてはなりません。
CLIETTE DTW_SQL ブロックごとに、別々の範囲のポート番号を使用しなければなりません。
詳細については、「Net.Data 管理およびプログラミングの手引き」を参照してください。
- LOGIN 値をデータベースのユーザー ID に設定し、PASSWORD 値をデータベースのパスワードに設定します。
データベースがローカルである場合は、*USE_DEFAULT を使用できます。
- SQL 呼び出しで Live Connection Manager を使用するように、Net.Data 初期設定ファイルを設定します。
Web サーバーのドキュメント・ルート・ディレクトリーにある DB2WWW.INI ファイルを編集します。
ENVIRONMENT DTW_SQL ステートメントが必ず CLIETTE "DTW_SQL:$(DATABASE)" で終了するようにします。
たとえば、次のようにします。
ENVIRONMENT (DTW_SQL) DTWSQL(IN DATABASE,LOGIN,PASSWORD,
TRANSACTION_SCOPE,SHOWSQL,ALIGN,START_ROW_NUM)
CLIETTE "DTW_SQL:$(DATABASE)"
- 実行可能ファイル /DB2WWW/CONNECT/dtwcm.exe を使用して、Live Connection Manager を開始します。
情報カタログ・マネージャー (Web 版) がデータベースにアクセスできるように、Live Connection Manager を実行しておかなければなりません。
Live Connection Manager を開始したら、Web サーバーの Live Connection Manager ウィンドウを最小化できます。
詳細については、「Net.Data 管理およびプログラミングの手引き」を参照してください。
情報カタログ・マネージャー (Web 版) を使用する前に、インストール後のカスタマイズのステップに従ってください。
情報カタログ・マネージャー (Web 版) をインストールする前に、次のことを行ってください。
- IBM HTTP Web サーバーがインストールされていることを確認します。
- Web サーバーのポート番号を検査します。
Web サーバーのポートが 80 (通常のデフォルト) 以外の場合、ドメイン名を構成するときに、ホスト名にそのポート番号を追加します。
たとえば、http://hostname:portnumber/ となります。
- icm という名前のディレクトリーを Web サーバーに作成して、Net.Data 実行可能ファイルを含めます (たとえば、
/usr/lpp/HTTPServer/share/icm/)。
Net.Data cgi-bin ディレクトリーがこのディレクトリーを指すようにします。
実行可能ファイル db2www (通常は /usr/lpp/internet/server_root/cgi-bin ディレクトリーにある) をこのディレクトリーに入れます。
- db2www.ini ファイル (通常は /usr/lpp/internet/server_root/pub/ ディレクトリーにある) をドキュメント・ルート・ディレクトリー (通常は /usr/lpp/HTTPServer/share/htdocs) にコピーします。
db2www.ini ファイルを編集して、DB2 インスタンスおよびパスを更新します。
DB2INSTANCE db2
MACRO_PATH /usr/lpp/internet/db2www/macro
INCLUDE_PATH /usr/lpp/internet/db2www/macro
HTML_PATH /usr/lpp/HTTPServer/share/htdocs
EXEC_PATH /usr/lpp/internet/db2www/macro
DTW_LOG_DIR /usr/lpp/internet/db2www/logs
情報カタログ・マネージャー (Web 版) をインストールするには、以下のようにします。
- ルート権限を持つユーザーとしてログインします。
- DB2 ユニバーサル・データベース CD-ROM を挿入し、取り付けます。
CD-ROM の取り付け方法については、「DB2 ユニバーサル・データベース (UNIX 版) 概説およびインストール」を参照してください。
- cd /cdrom を入力して、CD-ROM が取り付けられているディレクトリーに変更します。
ここで、cdrom は製品 CD-ROM のマウント・ポイントです。
- ./db2setup コマンドを入力します。
数分後に、「DB2 V7 のインストール (Install DB2 V7)」ウィンドウが開きます。
- インストールしたい製品のうちで、インストールするためのライセンスを持っている製品を選択します。
タブ・キーを押して、強調表示されているオプションを変更します。
Enter キーを押してオプションを選択するか、または選択解除します。
オプションを選択するときは、その隣にアスタリスクが表示されます。
インストールしたい DB2 製品の任意選択構成要素を選択したり、選択解除したりするには、「カスタマイズ (Customize)」 オプションを選択します。
「取り消し (Cancel)」 オプションを選択すると、いつでも直前のウィンドウに戻ることができます。
- DB2 製品とその構成要素を選択し終えたら、「OK」を選択して、インストールを続行します。
DB2 製品または構成要素のインストール中に、情報または援助が必要な場合は、「ヘルプ (Help)」オプションを選択してください。
インストール・プログラムが、次のディレクトリーにファイルを作成します。
- \sqllib\icmweb\macro
- \sqllib\icmweb\html
- \sqllib\icmweb\icons
- すべての *.mac and *.hti ファイルを Windows NT ワークステーションの \sqllib\icmweb\macro ディレクトリーから Web サーバーの Net.Data マクロ・ディレクトリー (通常は /usr/lpp/internet/db2www/macro) にコピーします。
これらのファイルに対して共通読み取り許可を設定するには、chmod ugo+r * を入力します。
- すべての *.htm および *.gif ファイルを Windows NT ワークステーションの \sqllib\icmweb\html ディレクトリーから Web サーバーのドキュメント・ルート・ディレクトリー (通常は /usr/lpp/HTTPServer/share/htdocs) にコピーします。
これらのファイルに対して共通読み取り許可を設定するには、chmod ugo+r * を入力します。
- すべての dg*.gif ファイルを Windows NT ワークステーションの \sqllib\icmweb\icons ディレクトリーから Web サーバーのイメージ・ディレクトリー (通常は /usr/lpp/HTTPServer/share/icons) にコピーします。
このディレクトリーは、dg_config.hti ファイルの image_path 変数の値になります。
これらのファイルに対して共通読み取り許可を設定するには、chmod ugo+r * を入力します。
- dg_config.hti ファイルを編集して、ファイルとサーバー名をコピーしたディレクトリーを含めます。
macro_path 変数は、ユーザー・アクセスを制御するために Web サーバーに設定した別名を使用します。
dg_config.hti ファイルは、次のようになります。
%DEFINE {
server_name="http://aixserver.ibm.com/"
image_path="$(server_name)icons/"
macro_path="$(server_name)icm/db2www/"
help_path="$(server_name)"
%}
- 既存の Web ページにリンクを追加するか、または 情報カタログ・マネージャー (Web 版) ホーム・ページへのリンクがある Web ページを作成します。
Web ページを作成するには、ファイル icm.html を編集して、次の行を追加します。
<html><head>
<title>Information Catalog Manager for the Web</title>
</head>
<body bgcolor=white>
<p><a href=/icm/db2www/dg_home.mac/Logon>
Information Catalog Manager for the Web</a>
</body>
</html>
ファイルをドキュメント・ルート・ディレクトリー (通常は /usr/lpp/HTTPServer/share/htdocs) に入れます。
- 情報カタログ・マネージャー (Web 版) ユーザーごとに、Web サーバーで基本ユーザー認証を使用可能にします。
ユーザーは、情報カタログ・マネージャー (Web 版) ホーム・ページにアクセスするときに、ユーザー ID とパスワードを入力するように指示されます。
それらの値を入力すると、HTTP 環境変数 REMOTE_USER が設定されます。
この変数は、ユーザーにユーザー ID とパスワードを入力するように指示したり、注釈の作成、更新、および削除を行うために使用されます。
- 別名を設定します。
Net.Data CGI プログラム DB2WWW があるディレクトリーに、別名 icm を作成します。
dg_config.hti ファイルに定義されている macro_path 変数がこの別名を使用します。
macro_path="$(server_name)icm/db2www/"
別名ディレクトリー icm には、使用可能になっているユーザー ID およびパスワード認証がなければなりません。
認証を使用可能にするには、httpd.conf ファイルを編集します。
このファイルは、通常は /usr/lpp/HTTPServer/etc/ ディレクトリーにあります。
次のように、ScriptAlias ディレクティブを追加します。
ScriptAlias /icm/ /usr/lpp/HTTPServer/share/icm
さらに、次のように、httpd.conf ファイルにアクセス・ファイル名を定義するディレクティブが含まれるようにします。
AccessFileName .htaccess
- 情報カタログ・マネージャー (Web 版) ユーザーごとに、許可ユーザー ID およびパスワードを入れるパスワード・ファイルを作成します。
htpasswd コマンドを使用して、パスワード・ファイルを作成し、編集します。
たとえば、ユーザー ID ADMIN のパスワード・ファイル /usr/lpp/HTTPServer/share/icmweb.pwd を作成するには、次のコマンドを入力します。
htpasswd -c /usr/lpp/HTTPServer/share/icmweb.pwd ADMIN
-c オプションを指定すると、パスワード・ファイルを作成するときに必ずパスワードが入力されます。
パスワードを入力するように指示されたら、ADMINPW と入力します。
別のユーザー ID、ADMIN2 とパスワード ADMINPW2 を追加するには、次のコマンドを入力します。
htpasswd /usr/lpp/HTTPServer/share/icmweb.pwd ADMIN2 ADMINPW2
注釈の作成時にユーザー ID は情報カタログに保管されるため、ユーザー ID の長さは 8 文字以下にしなければなりません。
- /usr/lpp/HTTPServer/share/icm ディレクトリーへのアクセスを制限します。
- ユーザーが /usr/lpp/HTTPServer/share/icm ディレクトリーにアクセスするときに認証が必要になるようにするには、httpd.conf ファイルを編集します。
このファイルは、通常は /usr/lpp/HTTPServer/etc/ ディレクトリーにあります。
次のように、/usr/lpp/HTTPServer/share/icm ディレクトリーのディレクトリー・ディレクティブを追加します。
<Directory /usr/lpp/HTTPServer/share/icm>
AllowOverride AuthConfig
Options None
</Directory>
- .htaccess という名前のファイルを、AuthName、AuthType、
AuthUserFile、およびディレクティブがそれぞれ次のように設定されている /usr/lpp/HTTPServer/share/icm ディレクトリーに作成します。
AuthName ICMWeb
AuthType Basic
AuthUserFile /usr/lpp/HTTPServer/share/icmweb.pwd
require valid-user
エディターによってはファイル名とファイル拡張子を必要とするため、まず htaccess.txt という名前のファイルを作成し、保管した後でその名前を .htaccess に変更してください。
これらの変更を有効にするには、Web サーバーを停止させ、再始動しなければなりません。
注: | これは、IBM HTTP Web サーバーで認証を使用可能にする方法の 1 つです。
必要に応じて付加的なセキュリティー・パッケージと一緒に、さらに複雑なディレクトリー構造、ユーザー・グループ、および許可を設定することができます。
基本認証を設定するための詳細については、IBM HTTP Web サーバーの資料を参照してください。
拡張 Web サーバー・セキュリティーについては、IBM SecureWay (Websphere ファミリーの一部) の資料を参照してください。
|
- Net.Data を設定して、情報カタログ・マネージャー (Web 版) によって使用されるデータベースの Live Connection Manager を実行します。
- Net.Data ファイル /usr/lpp/internet/db2www/db2/dtwcm.cnf を編集して、
情報カタログ・マネージャー (Web 版) が使用することになるデータベースごとに CLIETTE DTW_SQL ブロックを追加します。
最小で 1 つのプロセス、最大で 3 つのプロセスを使用するデータベース ICMSAMP を追加するには、プライベート・ポート番号 7100、および共通ポート番号 7110 で始まる、次のブロックを追加します。
CLIETTE DTW_SQL:ICMSAMP{
MIN_PROCESS=1
MAX_PROCESS=3
START_PRIVATE_PORT=7100
START_PUBLIC_PORT=7110
EXEC_NAME=./dtwcdb2
DATABASE=ICMSAMP
BINDFILE=NOT_USED
LOGIN=*USE_DEFAULT
PASSWORD=*USE_DEFAULT
}
6 ポート (7100、7101、7102、7110、7111、7112) は、ICMSAMP データベースに割り当てられます。
これらのポートは必ず解放されていなければなりません。
また、別のアプリケーションによって使用されていてはなりません。
CLIETTE DTW_SQL ブロックごとに、別々の範囲のポート番号を使用しなければなりません。
詳細については、「Net.Data 管理およびプログラミングの手引き」を参照してください。
- LOGIN 値をデータベースのユーザー ID に設定し、PASSWORD 値をデータベースのパスワードに設定します。
データベースがローカルである場合は、*USE_DEFAULT を使用できます。
- SQL 呼び出しで Live Connection Manager を使用するように、Net.Data 初期設定ファイルを設定します。
Web サーバーのドキュメント・ルート・ディレクトリーにある DB2WWW.INI ファイルを編集します (通常は /usr/lpp/HTTPServer/share/htdocs)。
ENVIRONMENT DTW_SQL ステートメントが必ず CLIETTE "DTW_SQL:$(DATABASE)" で終了するようにします。
たとえば、次のようにします。
ENVIRONMENT (DTW_SQL) DTWSQL(IN DATABASE,LOGIN,PASSWORD,
TRANSACTION_SCOPE,SHOWSQL,ALIGN,START_ROW_NUM)
CLIETTE "DTW_SQL:$(DATABASE)"
- 実行可能ファイル /usr/lpp/internet/db2www/db2/dtwcm を使用して、Live Connection Manager を開始します。
情報カタログ・マネージャー (Web 版) がデータベースからデータにアクセスできるように、Live Connection Manager を実行しておかなければなりません。
Live Connection Manager を開始したら、Web サーバーの Live Connection Manager ウィンドウを最小化できます。
詳細については、「Net.Data 管理およびプログラミングの手引き」を参照してください。
注: | Live Connection Manager は、db2www.ini ファイルで指定されている DB2 インスタンスを使用して開始しなければなりません。
DB2 環境は、dtwcm 実行可能ファイルを実行する前に設定する必要があります。
|
- ログアウトします。
情報カタログ・マネージャー (Web 版) を使用する前に、インストール後のカスタマイズのステップに従ってください。
情報カタログ・マネージャー (Web 版) をインストールする前に、次のことを行ってください。
- Web サーバー・ソフトウェアが Web サーバーにインストールされていることを確認します。
- Web サーバーのポート番号が 80 (通常のデフォルト) 以外の場合、Web アドレスのホスト名にそのポート番号を追加します (http://hostname:portnumber/)。
- Net.Data をインストールするときに、 Web サーバーの CGI-BIN および HTML ディレクトリーを入力するように指示されます。
必ず CGI プログラムが実行されている Web サーバーのディレクトリーと、HTML ファイルのドキュメント・ルート・ディレクトリーを指定してください。
Net.Data CGI プログラム db2www は、この CGI-BIN ディレクトリーにあります。
Net.Data DB2WWW.INI ファイルは、ドキュメント・ルート・ディレクトリーにあります。
情報カタログ・マネージャー (Web 版) をインストールするには、以下のようにします。
- 情報カタログ・マネージャー (Web 版) ファイルを Web サーバーまたは Windows NT ワークステーションにインストールします。
- DB2 ユニバーサル・データベース CD-ROM を Web サーバー・ワークステーションの CD-ROM ドライブに挿入します。
ランチパッドが開きます。
- ランチパッドで「インストール (Install)」をクリックします。
- 「製品の選択 (Select Products)」ウィンドウで、「DB2 管理クライアント (DB2 Administration Client)」チェック・ボックスを選択して、「次へ (Next)」をクリックします。
- 「インストール・タイプの選択 (Select Type of Install)」ウィンドウで、「カスタム (Custom)」をクリックしてから、「次へ (Next)」をクリックします。
- 「DB2 構成要素の選択 (Select DB2 Components)」ウィンドウで、データウェアハウス・ツール構成要素以外のすべての構成要素のチェック・ボックスの選択を解除します。
- 「副構成要素 (Subcomponents)」をクリックします。
- 「副構成要素の選択 (Select Subcomponents)」ウィンドウで、情報カタログ・マネージャー (Web 版) のチェック・ボックスが選択され、それ以外のチェック・ボックスの選択は解除されていることを確認します。
- 「継続 (Continue)」をクリックします。
- 「構成要素の選択 (Select Components)」ウィンドウで、通信プロトコル構成要素、アプリケーション開発インターフェース構成要素、および管理および構成ツール構成要素のチェック・ボックスの選択を解除します。
データウェアハウス・ツール構成要素が選択されたままになっていることを確認します。
- 「継続 (Continue)」をクリックして、インストールを続行します。
インストール・プログラムが、次のディレクトリーにファイルを作成します。
- \sqllib\icmweb\macro
- \sqllib\icmweb\html
- \sqllib\icmweb\icons
- すべての *.mac および *.hti ファイルを \sqllib\icuweb\macro ディレクトリーから Web サーバーの \db2www\macro ディレクトリーにコピーするか、FTP を使用してバイナリーとして転送します。
共通読み取りアクセスが可能になるようにファイル許可を設定します。
- すべての *.htm および *.gif ファイルを \sqllib\icuweb\html ディレクトリーから Web サーバーのドキュメント・ルート・ディレクトリーにコピーするか、FTP を使用してバイナリーとして転送します。
共通読み取りアクセスが可能になるようにファイル許可を設定します。
- すべての dg_*.gif ファイルを \sqllib\icuweb\icons ディレクトリーから Web サーバーのアイコン・ディレクトリーにコピーするか、FTP を使用してバイナリーとして転送します。
共通読み取りアクセスが可能になるようにファイル許可を設定します。
- dg_config.hti ファイルを編集します。
ファイルとサーバー名をコピーしたディレクトリーの名前を追加します。
macro_path 変数は、ユーザー・アクセスを制御するために Web サーバーに設定した別名に設定することができます。
- server_name 変数を使用して、Web サーバーを識別します。
- image_path 変数の値を、Web サーバー構成ファイルで定義されている ICONS ディレクトリーにマップします。
- macro_path 変数の値を使用して、パス icm/db2www を指定します。
UNIX オペレーティング・システムでは、dg_config.hti ファイルは次のようになります。
%DEFINE {
server_name="http://server.ibm.com/"
image_path="$(server_name)icons/"
macro_path="$(server_name)icm/db2www/"
help_path="$(server_name)"
%}
Windows NT および OS/2 オペレーティング・システムでは、dg_config.hti ファイルは次のようになります。
%DEFINE {
server_name="http://server.ibm.com/"
image_path="$(server_name)icons/"
macro_path="$(server_name)icm/db2www.exe/"
help_path="$(server_name)"
%}
- 既存の Web ページにリンクを追加するか、または情報カタログ・マネージャー (Web 版) ホーム・ページへのリンクがある Web ページを作成します。
Web ページを作成するには、ファイル \document_root\icm.html を編集します (document_root は、Web サーバーのドキュメント・ルート・ディレクトリー)。
共通読み取りアクセスが可能になるようにファイル許可を設定します。
- UNIX オペレーティング・システムでは、次の行を追加します。
<html><head>
<title>Information Catalog Manager for the Web</title>
</head>
<body bgcolor=white>
<p><a href=/icm/db2www/dg_home.mac/Logon>
Information Catalog Manager for the Web</a>
</body>
</html>
- Windows NT および OS/2 オペレーティング・システムでは、次の行を追加します。
<html><head>
<title>Information Catalog Manager for the Web</title>
</head>
<body bgcolor=white>
<p><a href=/icm/db2www.exe/dg_home.mac/Logon>
Information Catalog Manager for the Web</a>
</body>
</html>
- 情報カタログ・マネージャー (Web 版) ユーザーごとに、Web サーバーで基本ユーザー認証を使用可能にします。
ユーザーは、情報カタログ・マネージャー (Web 版) ホーム・ページにアクセスするときに、ユーザー ID とパスワードを入力するように指示されます。
それらの値を入力すると、HTTP 環境変数 REMOTE_USER が設定されます。
この変数は、ユーザーにユーザー ID とパスワードを入力するように指示したり、注釈の作成、更新、および削除を行うために使用されます。
注釈の作成時にユーザー ID は情報カタログに保管されるため、ユーザー ID の長さは 8 文字以下にしなければなりません。
- Net.Data CGI プログラム db2www があるディレクトリーに、別名 icm を作成します。
- 別名ディレクトリー icm のユーザー ID およびパスワード認証を使用可能にし、正しい許可を設定します。
認証の使用可能化に関する詳細については、Web サーバーの資料を参照してください。
- Net.Data を設定して、情報カタログ・マネージャー (Web 版) によって使用されるデータベースの Live Connection Manager を実行します。
- Net.Data ファイル dtwcm.cnf を編集して、情報カタログ・マネージャー (Web 版) が使用することになるデータベースごとに CLIETTE DTW_SQL ブロックを追加します。
最小で 1 つのプロセス、最大で 3 つのプロセスを使用するデータベース ICMSAMP を追加するには、プライベート・ポート番号 7100、および共通ポート番号 7110 で始まる、次のブロックを追加します。
CLIETTE DTW_SQL:ICMSAMP{
MIN_PROCESS=1
MAX_PROCESS=3
START_PRIVATE_PORT=7100
START_PUBLIC_PORT=7110
EXEC_NAME=./dtwcdb2
DATABASE=ICMSAMP
BINDFILE=NOT_USED
LOGIN=*USE_DEFAULT
PASSWORD=*USE_DEFAULT
}
このブロックは 6 ポート (7100、7101、7102、7110、7111、7112) をデータベース ICMSAMP に割り当てます。
これらのポートは必ず解放されていなければなりません。
また、別のアプリケーションによって使用されていてはなりません。
CLIETTE DTW_SQL ブロックごとに、別々の範囲のポート番号を使用しなければなりません。
詳細については、「Net.Data 管理およびプログラミングの手引き」を参照してください。
- LOGIN 値をデータベースのユーザー ID に設定し、PASSWORD 値をデータベースのパスワードに設定します。
ローカル・データベースを使用している場合は、*USE_DEFAULT 値を使用できます。
- SQL 呼び出しで Live Connection Manager を使用するように、Net.Data 初期設定ファイルを設定します。
Web サーバーのドキュメント・ルート・ディレクトリーにある db2www.ini ファイルを編集します。
環境 DTW_SQL ステートメントの最後に必ず CLIETTE "DTW_SQL:$(DATABASE)" が指定されるようにします。
たとえば、次のようにします。
ENVIRONMENT (DTW_SQL) DTWSQL(IN DATABASE,LOGIN,PASSWORD,
TRANSACTION_SCOPE,SHOWSQL,ALIGN,START_ROW_NUM)
CLIETTE "DTW_SQL:$(DATABASE)"
- Net.Data ディレクトリーの実行可能ファイル dtcmf を使用して、Live Connection Manager を開始します。
情報カタログ・マネージャー (Web 版) がデータベースのデータにアクセスできるように、Live Connection Manager を実行しておかなければなりません。
Live Connection Manager を開始したら、Web サーバーの Live Connection Manager ウィンドウを最小化できます。
詳細については、「Net.Data 管理およびプログラミングの手引き」を参照してください。
情報カタログ・マネージャー (Web 版) を使用する前に、インストール後のカスタマイズ のステップに従ってください。
情報カタログ・マネージャー (Web 版) をインストールしたら、次のステップを完了させて、ユーザーに合わせて情報カタログ・マネージャー (Web 版) のカスタマイズを行います。
- ファイル dg_home.hti を編集します。
ユーザーが情報カタログ・マネージャー (Web 版) からアクセスする情報カタログごとにリンクを追加します。
リンクには次のフォーマットを使用してください。
<LI><A HREF=$(macro_path)dg_frame.mac/frame?DATABASE=xxxx> zzzz </A>
- xxxx
- 情報カタログ・データベース名 (たとえば、ICMSAMP)
- zzzz
- Web ページに表示される注釈説明 (たとえば、CelDial sample catalog)
情報カタログ・リストの前か後のどちらかにある the dg_home.hti ファイルに HTML タグを追加できます。
これらのタグには、リンク、イメージ、テキスト、または追加したい他の有効な HTML 3.2 タグを含めることができます。
- 必要な DB2 クライアント機能を使用して、サーバー・ノードとデータベースをカタログ化します。
詳細については、「インストールおよび構成 補足」を参照してください。
DB2 コマンド行プロセッサーから、Web サーバーをデータベースに正常に接続できるかどうかを検査します。
情報カタログ・マネージャー (Web 版) を介して情報カタログにアクセスする前に、データベース管理プログラムがデータベース・サーバーで開始され、Live Connection Manager が Web サーバーで開始され、さらに Web サーバーが開始されていることを確認してください。
ユーザーにユーザー ID とパスワード、さらに情報カタログ・マネージャー (Web 版) へのアクセスに使用できる Web アドレスを通知します。
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