OLAP のセットアップおよび使用者の手引き

リレーショナル属性の使用

リレーショナル属性を使用すると、次元表に属性列を追加し、属性値をそれらの列に追加することができます。 列を作成し、移植した後に、列の内容を使用して SQL SELECT ステートメントを次元表に対して実行できます。 次元表はファクト表に結合できるため、SELECT ステートメントは、メンバー名に基づくだけでなく、定義した属性値に基づいてもファクト表から値を検索できます。 リレーショナル属性にアクセスするために SQL を使用する方法については、リレーショナル属性視点の使用を参照してください。

リレーショナル属性列の次元表への追加

次元のトップレベル・メンバーとして特別なユーザー定義属性を指定することにより、リレーショナル属性列を定義できます。 このユーザー定義属性のフォーマットは次のとおりです。

RELCOL columnname datatype size

パラメーターは次のとおりです。

RELCOL
キーワード。

columnname
次元視点に追加される列の名前。 この名前は、使用されているリレーショナル・データベースの命名規則に従っていなければなりません。 名前に特殊文字が必要な場合は、その文字を単一引用符で囲んでください。 また、列名の一部として単一引用符は使用しないでください。 新しいリレーショナル属性列の索引は自動的に作成されます。

datatype
列のデータ・タイプ。 次のどれでも使用できます。

sizevalue
データ・タイプが CHARACTER、CHAR または VARCHAR である場合に、列で使用できる文字の最大数。 INTEGER、INT、または SMALLINT にはサイズ値は使用しないでください。

次の例は、リレーショナル属性列を次元表に追加する方法を示します。

リレーショナル列はリレーショナル表から除去することはできません。 リレーショナル列を追加した後は、次元表がなくなるまでその一部になります。

リレーショナル属性列は次元視点から除去できますが、そのためには適切な RELCOL ユーザー定義属性を削除します。 この操作により、リレーショナル属性列の索引も削除されます。

リレーショナル属性列への値の追加

リレーショナル属性列に値を追加するには、メンバーにユーザー定義の属性を作成します。 フォーマットは次のとおりです。

RELVAL columnname datavalue

パラメーターは次のとおりです。

RELVAL
キーワード。

columnname
値を追加する列の名前。 この名前は、RELCOL ユーザー定義属性で指定した名前と同じでなければなりません。

datavalue
リレーショナル属性列で指定されているデータ・タイプに該当するデータ。 たとえば、CHARACTER、CHAR または VARCHAR の場合は、単一引用符で囲まれた文字データ、INTEGER、INT、または SMALLINT の数の場合は数値でなければなりません。

次の例は、リレーショナル属性列の次元表への追加 の例に対応して示されています。

データ・ロード規則を作成すると、ユーザー定義属性の処理を自動化することができます。 これは、次元内のたくさんのメンバーに値を割り当てるときに便利です。 データ・ロード規則エディターを使用する際に、外部データ表からデータ値の列の前 (および後) にテキストを追加できます。 すべてのリレーショナル属性値が示されているデータ表を作成する場合、データ・ロード規則エディターは、ユーザー定義属性の 'RELVAL columnname' の部分を生成します。 そして、アウトラインを再構築してから、リレーショナル属性を次元に追加します。

リレーショナル属性値をその対応する次元から除去するには、値を定義したユーザー定義属性を削除します。 これによってリレーショナル属性列の値がヌルに置き換えられます。


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