OLAP のセットアップおよび使用者の手引き

環境変数の更新

DB2 OLAP スターター・キットでは、あるインスタンスを OLAP インスタンスとしてセットアップすることができます。 OLAP インスタンスをセットアップする場合、次の環境変数が OLAP Integration Server 用に設定されます。
ISHOME = <DB2 instance directory>/sqllib/is
LIBPATH = $ISHOME/bin,$ISHOME/odbclib
PATH = $ARBORPATH/bin,$ISHOME/bin,$ISHOME/odbclib

DB2 OLAP Server では、インストール・プログラムが .cshrc.profile 環境ファイルを更新することはありません。 これらのファイルの形式は、使用するシェルによって異なるので、ご使用になるシステムに合わせて、該当するファイルを手操作で更新する必要があります。

環境変数を設定する際には、essbaseenv.doc ファイルを参照してください。 このファイルには、グローバル環境に追加する必要がある共用ライブラリー情報が入っています。

ARBORPATH 変数の設定

DB2 OLAP Server を /home/essbase にインストールしてあれば、essbaseenv.doc ファイルには ARBORPATH=/home /essbase というステートメントが含まれています。

ここで、home はホーム・ディレクトリーを、essbase は DB2 OLAP Server がインストールされているドライブとディレクトリー名を示します。

ご自分のシステムに合った形式で、この設定を環境に追加してください。

たとえば、C シェルまたは K シェル環境では、場合によっては次のようなステートメントを .cshrc 環境ファイルに追加することができます。

setenv ARBORPATH "/home/essbase"

Bourne シェル環境では、次のようなステートメントを .profile 環境に追加します。

ARBORPATH=/home/essbase; export ARBORPATH

ライブラリー・パス変数の設定

システムのライブラリー・パス設定に $ARBORPATH/bin ディレクトリーを組み込んで更新します。

AIX の場合

C シェルまたは K シェル環境では、場合によっては次のようなステートメントを .cshrc 環境ファイルに追加することができます。

setenv LIBPATH "$LIBPATH:$ARBORPATH/bin"

Bourne シェル環境では、次のようなステートメントを .profile 環境に追加します。

LIBPATH=$LIBPATH:$ARBORPATH/bin; export LIBPATH

Solaris 実行環境版の場合

C シェルまたは K シェル環境では、場合によっては次のようなステートメントを .cshrc 環境ファイルに追加することができます。

setenv LD_LIBRARY_PATH "/usr/openwin/lib:/usr/lib:$ARBORPATH/bin:$ARBORPATH/dlls"

Bourne シェル環境では、次のようなステートメントを .profile 環境に追加します。

LD_LIBRARY_PATH=/usr/openwin/lib:/usr/lib:$ARBORPATH/bin:$ARBORPATH/dlls
export LD_LIBRARY_PATH

HP-UX の場合

C シェルまたは K シェル環境では、場合によっては次のようなステートメントを .cshrc 環境ファイルに追加することができます。

setenv SHLIB_PATH "$SHLIB_PATH:ARBORPATH/bin"

Bourne シェル環境では、次のようなステートメントを .profile 環境に追加します。

SHLIB_PATH=$SHLIB_PATH:$ARBORPATH/bin
export LIBPATH

カーネル構成パラメーター

HP-UX および Solaris 実行環境版では、カーネル構成の値を 64 以上に更新しなければならないことがあります。 たとえば、次のようにします。

set shmsys:shminfo_shmseg=64 
set semsys:seminfo_semume=64

カーネル構成パラメーターの更新方法について詳しくは、 DB2 ユニバーサル・データベース (UNIX 版) 概説およびインストール を参照してください。

AIX 環境の検査

.profile 内の AIX 環境変数が DB2 OLAP Server を実行するように正しく設定されているかどうかを検査する上で、以下のヒントは役立ちます。

INSTHOME
DB2 インスタンス・ディレクトリー (/home/dbinst1 など) に設定します。

DB2INSTANCEPATH
$INSTHOME に設定します。

DB2INSTANCE
DB2 OLAP Server が使用しているインスタンス名 (db2inst1 など) に設定します。

LIBPATH
$ARBORPATH/dlls を組み込みます。 これに続けて、 $INSTHOME/sqllib/odbclib/lib と $INSTHOME/sqllib/lib を組み込みます。

Set Path コマンドの使用 (オプション)

set path コマンドを発行すると、手早く DB2 OLAP Server ディレクトリーに移動できます。

たとえば、C シェルや K シェル環境の場合は、次のようにします。

set path=($path $ARBORPATH/bin)

B シェル環境では、次のように入力します。

PATH=$PATH:$ARBORPATH/bin; export PATH


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