OLAP のセットアップおよび使用者の手引き
サーバー・ハードウェアを選択する際には、サーバーが DB2 と DB2 OLAP Server の両方を実行することを忘れないでください。
ハードウェアは、利用可能な最速のプロセッサーとバス構成を搭載し、入出力特性が DB2 用に最適化されたものを選択してください。
DB2 OLAP Server 用にハードウェアを構成する場合、以下の点についても考慮してください。
- コンピューターには、2 つのサーバーを稼働させるのに十分な物理メモリーがなければなりません。
DB2 は、DB2 ヒープ、バッファー、およびバッファー・プール用に使用できるメモリーを必要とします。
DB2 OLAP Server は、データ・キャッシュと索引キャッシュの使用できるメモリーを必要とします。
- ディスク・ドライブの使用を最適化するには、複数の高速物理装置と 1 つの高速入出力制御プログラムを使用するように DB2 を構成します。
こうすることにより、同じ物理装置で複数の DB2 OLAP Server データを使用するときでも、競合や複雑なヘッドの移動は生じなくなります。
ファクト表とファクト表索引を別々の物理装置に保管しておくことは、特に重要です。
- 独立ディスクの重複配列 (RAID 配列) と RAID 制御プログラムは使用しないでください。
RAID 配列と制御プログラムは、DB2 入出力パフォーマンスにとってかなり大きなマイナスになります。
DB2 OLAP Server の計算プロセスは一部分がマルチスレッドです。
ということは、計算中には共用マルチプロセッサー (SMP) の能力を十分には使っていないことになります。
オプションの区分化オプション・アドオン機能を使用して、SMP 並行処理を利用することもできます。
1 つの大きなキューブをいくつかに分割して、並列にロードや計算を実行することも可能です。
DB2 OLAP Server での照会処理は完全なマルチスレッドです。
キューブの計算が終了すると、複数のユーザーが実行する並列照会処理のパフォーマンスは、計算中よりも向上します。
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