OLAP のセットアップおよび使用者の手引き
DB2 OLAP Server での多次元データベースの設計に関するすべての考慮事項は、
「データベース管理者ガイド」、および本書の他の章に詳しく説明されています。
次のリストには、パフォーマンスに影響を与えることが多いステップを要約しています。
- 高 / 疎密度次元がデータに適合するように、次元タイプを注意深く選択する。
- アウトラインが生成するブロック・サイズとブロックの数を検査し、8K 〜 64K の範囲のブロック・サイズを取得するように次元タイプを調整する。
この範囲内で、ブロックが大きくなるほど計算のパフォーマンスが最適化され、ブロックが小さくなるほど照会のパフォーマンスが最適化されます。
- 動的な計算の使用を検討する。
動的計算用にいくつかのメンバーを選択し、それによるブロック・サイズへの影響を検査します。
- アウトラインを、高密度次元から疎密度次元へという順番で配列する。
アウトライン内で、疎密度次元をサイズの小さいものから最も密度のまばらな次元へと配列します。
このようにすることにより、データ・ロードの効率が向上します。
- アンカー次元を選択するときには、最もメンバーが多い次元を選択してください。
アンカー次元内のメンバーの数によって、データ・ブロックの読み書きを処理するために DB2 OLAP Server を使用できる行の数が決まります。
メンバー (ファクト表内の列) の数が増えるにつれて、各データ・ブロック内に入る行の数は少なくなります。
ブロックごとに処理する行数が少なくなるほどパフォーマンスは向上するので、メンバーの数が最も多いものをアンカー次元にしてください。
また、アンカー次元の密度によって、ファクト表の各行にプロダクトが保管するヌル文字の数が決まります。
データの密度が高くなればなるほど、保管されるヌル文字の比率は低下し、ストレージ効率が向上します。
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