OLAP のセットアップおよび使用者の手引き
DB2 OLAP Server は、多次元データを DB2 リレーショナル・ストレージに保管します。
このとき、DB2 のパフォーマンスが最適化されており、使用している多次元モデルがリレーショナル・ストレージ用にうまく調整されていることが非常に重要になります。
DB2 を構成する場合、DB2 システムの調整時に通常行う作業、たとえば DB2 データベース・システム・モニターを使用してスナップショットを取るなどの作業を実行します。
DB2 システムでは、以下の指針に従ってください。
- データのために複数の物理ドライブを使用します。
たとえば、ログ・ファイルは別個の物理ドライブに保管します。
-
DB2 ロックリストの値が十分に大きいことを確認してください。
データベース内でロックによる競合が生じたというエラー・メッセージを受け取った場合、ロックリスト・データベース構成パラメーターの値を増加させなければならないことがあります。
-
DB2 一時表スペースが十分に大きいことを確認してください。
再構築の操作中に、DB2 はデータベース内の一時表スペースにアクセスしなければらならいことがあります。
問題が生じた場合、一時表スペースのサイズを大きくしてください。
そのデフォルト値は、再構築のために不十分であることがあります。
- 調整が完了したら、コール・レベル・インターフェース (CLI) トレース、およびその他の活動中の DB2 診断機能をオフにします。
ワークステーション上で DB2 ユニバーサル・データベースを使用する場合、以下の追加指針に従ってください。
- データベース管理ストレージ (DMS) 表スペースを表および索引に使用します。
- ファクト表を少なくとも 4 つのコンテナーがある別個の表スペースに置きます。
4 つのコンテナーは、それぞれ別個の物理ドライブにマップされていなければなりません。
ファクト表索引を別の表スペースに置きます。
この場合、リレーショナル・ストレージ・マネージャー構成ファイルに FACTS パラメーターを指定します。
詳細については、"表スペースの使用"を参照してください。
- 入出力クリーナーの数は、使用する表スペースの数より 2 つ以上多くしておきます。
- キー表および次元表をある表スペースに置き、それらの索引を別の表スペースに置きます。
キー表と次元表は同じ表スペースに保管できます。
それは、DB2 OLAP Server が使用するデータが、次元表に保管されているデータのごく一部だけであり、そのサイズがメモリーに保管できるほどのものであるため、キー表と次元表の間で入出力の競合が起きないからです。
そのためには、リレーショナル・ストレージ・マネージャー構成ファイルで TABLESPACE パラメーターを使用します。
詳細については、"表スペースの使用"を参照してください。
- 最大サイズの 1 次ログ・ファイルを必要なだけ割り当てます。
最大ログ・バッファー・サイズを使用します。
- デバイスごとに 1 つの入出力サーバーと 1 つの表スペースがある複数の物理デバイスを使用します。
データをできるかぎり多くの物理ストレージに分散することにより、入出力時間を最小にすることができます。
- 入出力サーバーの数は、データベースの物理ドライブの数より 1 つ以上多くしておきます。
- アプリケーション・ヒープ値をデフォルト値の 3 ないし 4 倍に増やします。
- 非同期ページ・クリーニングを使用するようにします。
非同期ページ・クリーナーの数は、データベースの物理ドライブの数と同じにしておきます。
- 各ファクト表を別個の表スペースに入れて、各表スペース索引を別個のストレージ・グループに入れます。
- キーおよび次元表を別個の表スペースに入れて、キーおよび次元表の索引を別個のストレージ・グループに入れます。
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