OLAP のセットアップおよび使用者の手引き
この節のステップを実行する前に、計算に対して計算機能キャッシュの効果があるかどうかを判断するために、
データベース管理者ガイド を参照してください。
基本計算機能キャッシュは、データベース全体の計算中に最も効力を発揮します。
データベースに大きなフラット次元がある場合は、計算機能ハッシュ・テーブルが非常に有効です。
データベースを計算する前に、DB2 RUNSTATS ユーティリティーを実行して、照会を最適化するために役立つ DB2 統計を更新します。
また、DB2 データベース・システム・モニター・スイッチを使用可能にしてシステムのスナップショットを取れるようにし、カウンターをリセットします。
その後、以下のステップを行ってください。
- 計算を開始します。
- データベースが計算中には、オペレーティング・システム・モニターを使用して、ページングが起きていないこと、また DB2 OLAP Server が 1 つの CPU を十分に活用していることを確認してください。
1 つの CPU の使用率が 100% 未満である場合は、入出力に問題があることを示しています。
- 計算が完了したなら、DB2 データベース・システム・モニターを使用してスナップショットを取ります。
- バッファー・プールのヒット率を確認し、必要に応じて調整します。
- DB2 が非同期入出力を実行していることを確認し、必要に応じて調整します。
- バッファー・プール・クリーナーが正常に起動したことを確認し、必要に応じて調整します。
- 1 次ログ・ファイルにすべてのログ記録が配置されたことを確認し、必要に応じて調整します。
- 物理入出力速度が許容範囲かどうか確認します。
- 発行されたコミットの数を検査します。
コミット・ブロック・パラメーターが正しく設定されていれば、計算は 1 回のコミットで終了します。
2 回以上コミットが発生する場合は、アプリケーション・マネージャーを使用してコミット・ブロック・パラメーターを調整し、未使用のログ空間を利用できるようにしてください。
- アプリケーション・マネージャーでは、「データベース (Database)」メニューから「情報機能 (Information facility)」を使用して、ロードしたばかりのデータベースに関する情報を入手します。
索引キャッシュのヒット率を確認し、必要に応じて調整してください。
最善の結果を出すには、索引キャッシュのサイズをすべてのキーをキャッシュできるくらいに大きくしてください。
データ・キャッシュのヒット率を検査し、必要に応じて調整します。
上記のステップの最中に何らかの調整を実行した場合は、DB2 データベース・システム・モニターのカウンターをリセットし、計算を繰り返してください。
調整しては結果を確認して、調整が完了するまで、この処理を何回か繰り返すことが必要になります。
計算のためのシステム調整が済んだなら、データ・ロードを繰り返し、データのロードにも新しい設定値が有効になっていることを確認します。
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