データベースを移行した後に実行できる任意選択の活動がいくつかあります。 そのような任意選択の活動は、 バージョン 7 に復元される下方データベース・バックアップに対しても適用することができます。 復元の終了時に、データベースはバージョン 7 に移行されるからです。
注: | このセクションは、バージョン 5.x データベースに関係した移行のシナリオ、 または以前バージョン 5.x 形式からバージョン 6 データベースに移行したものの、 db2uiddl コマンドを使用して固有索引を移行していない 場合に適用されます。 |
バージョン 5.x の固有索引は、 以下のような理由で自動的にはバージョン 7 意味体系に移行されません。
固有索引がバージョン 7 の意味体系に変換されなくても、 既存のアプリケーションはすべて稼働しつづけます。 固有索引をバージョン 7 の意味体系に変換する必要があるのは、 遅延固有検査のサポートが必要な場合だけです。
固有索引を変換するには、次のようにします。
db2uiddl コマンドはデータベース・カタログを探索し、 ユーザー表のすべての CREATE UNIQUE INDEX ステートメントを出力ファイルに生成します。
db2 -tvf filename
ここで、filename は、 db2uiddl コマンドが生成するファイルの名前です。
データベースの移行が完了したとき、 照会のパフォーマンスを最適化するのに使用されていた旧統計は、カタログ内に保存されています。 ただし、DB2 バージョン 7 には、 改良された統計やバージョン 5.x にはなかった統計もあります。 この利点を活用するには、 表に対して runstats コマンドを実行すると良いでしょう。 SQL 照会のパフォーマンスに対して重大な影響のある表の場合は特にそうです。
runstats コマンドの構文については、 コマンド解説書 を参照してください。 統計の詳細については、管理の手引き を参照してください。
データベースを移行すると、既存のパッケージはすべて無効になります。 移行作業後、各パッケージは、 バージョン 7 データベース・マネージャーによって最初に使用されるときに再作成されます。
パフォーマンスを向上するには、db2rbind コマンドを実行し、 データベースに格納されているすべてのパッケージを再作成するようお勧めします。 このコマンドの構文については、コマンド解説書 を参照してください。
データベースの移行時に、データベース構成パラメーターによっては、 バージョン 7 のデフォルト値に変更されたり、他の値に変更されたりします。 構成パラメーターの詳細については、管理の手引き を参照してください。
適切な構成パラメーターを選択するための提案として、 DB2 パフォーマンス・モニターを実行するようお勧めします。 詳細については、 管理の手引き を参照してください。
バージョン 7 に移行されたデータベースに Explain 表を移行するには、 次に示すコマンドを実行します。
db2exmig -d dbname -e explain_schema [-u userid password]
ここで、
db2exmig を実行しているユーザー ID に属する Explain 表、 またはそのデータベースに接続するのに使用したユーザー ID に属する Explain 表が移行されます。 Explain 表移行ツールは、バージョン 5.x およびバージョン 6 の表の名前を変更し、 EXPLAIN.DDL を使用して表の新しいセットを作成するとともに、 古い表の内容を新しい表にコピーします。 さらに、古い表をドロップします。 db2exmig 移行ユーティリティーは、 ユーザーが Explain 表に追加した列を保存します。