概説およびインストール (OS/2 版)
DB2
管理ツールを使用すると、ローカルまたはリモート・サーバーを管理できます。
コントロール・センターを使用して、 DB2
インスタンスおよびデータベースの構成、データのバックアップと回復、
ジョブのスケジュール設定、およびメディアの管理などのサーバー管理タスクを、
すべてグラフィカル・インターフェースから実行します。
コントロール・センターは、インスタンスおよびデータベース・オブジェクト
(表スペース、 表、およびパッケージなど) とその相関関係を表示します。
コントロール・センターを使って、単一の制御点から、
ローカルおよびリモート・サーバーを管理できます。
メインの「コントロール・センター (Control Center)」ウィンドウの例については、 図 7 を参照してください。
図 7. 「コントロール・センター (Control Center)」メイン・ウィンドウ
コントロール・センターから、データベース・オブジェクト上で操作を実行できます。
これらの操作には、以下のものがあります。
- データベースの作成および除去
- 表スペースまたは表の作成、更新、および除去
- 索引の作成、更新、および除去
- データベースまたは表スペースのバックアップと回復
- システム相互間でデータを複製するための複製ソースと加入の定義
- サーバー上のリソースおよびイベントの監視
次の方法によっても DB2 インスタンスを制御できます。
- 通信プロトコルの保守
- パフォーマンスに影響を与えるデータベース管理値およびデータベース構成値の設定
複雑なタスクの実行に備えて、いろいろなウィザードが提供されています。
たとえば、システムのパフォーマンスを調整するためのウィザードがあります。
各種のウィザードとその起動方法の詳細については、 DB2 ウィザードの使用を参照してください。
コントロール・センターからは、次のように、
サーバーを管理するのに役立つ追加機能も提供されます。

- コントロール・センター
- コントロール・センターを使用して、
サーバーを管理するコントロール・センターの別のセッションを開始します。
- サテライト・センター
- サテライト・センターを使って、 特定の DB2
コントロール・サーバーがサービスを行うサテライトを管理します。
サテライトおよびグループに対する作成、除去、変更、および管理機能を提供します。
また、スクリプトを作成および管理して、サテライトを管理することもできます。
- データウェアハウスセンター
- データウェアハウスセンターを使って、ウェアハウスを管理します。
ソースおよびターゲットなどのウェアハウス・オブジェクトを作成し、管理します。
ステップおよびプロセスを定義し、抽出し、変換し、操作し、ロードします。
ステップをスケジュールし、自動化します。
- コマンド・センター
- DB2 コマンドや SQL ステートメントを対話式ウィンドウに入力し、
その実行結果を結果ウィンドウに表示するには、コマンド・センターを使います。
結果をスクロールしたり、出力をファイルに保管したりすることができます。
- スクリプト・センター
- 保管して後から起動できるよう、
スクリプト・センターを使用してスクリプトを作成します。
このようなスクリプトには、DB2 コマンド、SQL ステートメント、
およびオペレーティング・システム・コマンドを入れることができます。
スクリプトは、スケジュール設定して自動実行させることができます。
このようなジョブは、1 回だけ実行させることも、
反復スケジュールに従って実行させることもできます。
反復スケジュールは、バックアップなどのタスクの場合に特に役立ちます。
- アラート・センター
- 潜在的な問題の早期発見のためにシステムを監視したり、
発見した問題を解決する処置を自動化したりするには、アラート・センターを使用します。
- ジャーナル
- 実行保留中、実行中、または実行済みのジョブに関するすべての入手可能な情報を表示するには、ジャーナルを使います。
また、ジャーナルを使うと、回復活動記録ログ、アラート・ログ、
およびメッセージ・ログを表示したり、
自動で実行されたジョブの結果を再表示したりすることもできます。
- ライセンス・センター
- ライセンス・センターは、ライセンスを管理し、ライセンス状況、
およびシステム上にインストールされている DB2
プロダクトの使用状況を表示するのに使用します。
また、適切なライセンス・モニターを行えるようにシステムを構成するのにも使用できます。
- ストアード・プロシージャー・ビルダー
- ストアード・プロシージャー・ビルダーは、
ストアード・プロシージャーを作成し、ローカルおよびリモート DB2
サーバー上にストアード・プロシージャーを作成し、
既存のストアード・プロシージャーを変更および再作成し、
インストールされたストアード・プロシージャーの実行をテストおよびデバッグするためにストアード・プロシージャーを実行します。
- ツール設定
- DB2 管理ツールの設定値を変更するには、ツール設定を使います。
- インフォメーション・センター
- インフォメーション・センターを使用すると、DB2
製品情報にすばやくアクセスすることができます。
この製品情報には、データベース・タスク、参照資料、DB2 文書、
ウェアハウス管理情報、トラブルシューティング援助機能、
アプリケーション開発用のサンプル・プログラム、 および DB2 Web 関連の URL
などの項目が含まれます。
DB2 パフォーマンス・モニターおよび Visual Explain を使用して、
パフォーマンスを分析することもできます。
これらのツールは、コントロール・センターから使用できます。
その他の詳細については、管理の手引き またはオンライン・ヘルプを参照してください。
コントロール・センターを使うと、
サーバーのプロトコル設定値を表示、更新、およびリセットできます。
これらの機能にアクセスするには、インスタンスで右マウス・ボタンをクリックし、
ポップアップ・メニューから「通信のセットアップ (Setup
communications)」オプションを選択します。
このツールは、データベース管理者が以下のことを行うのに使います。
- データベース・マネージャーのパラメーターを構成するには、
インスタンスで右マウス・ボタンをクリックし、
ポップアップ・メニューから「構成
(Configure)」オプションを選択します。
デフォルトでは、セットアップ・プログラムは、
システム上で見つかるほとんどの通信プロトコルを検出し、構成します。
- クライアントを構成するのに使えるプロファイル中のデータベース情報をエクスポートするには、
システムで右マウス・ボタンをクリックし、
ポップアップ・メニューから「エクスポート・サーバー・プロファイル (Export
Server Profile)」オプションを選択します。
サーバー通信を構成する方法については、 インストールおよび構成 補足 を参照してください。
DB2
パフォーマンス・モニターを使って、以下のことを行えます。
- データベース・アプリケーションまたはデータベース・マネージャーでのパフォーマンス上の問題を識別および分析する。
- 潜在的な問題を検出するために、早期警告システムを使用する。
- 検出した問題を解決するアクションを自動化する。
- あらかじめ備わった省略時セット以外に、独自の統計を定義する。
データベース・アクティビティーの現行の状態を監視するか、
特定のイベントが発生した場合の情報を収集するかを選択することができます。
パフォーマンス・モニターを使うと、指定した間隔で時刻ごとの情報を得ることができます。
イベント・アナライザーにより、
デッドロックおよびトランザクション完了などの事象の発生についての情報を表示できます。
さらに情報が必要な場合には、 管理の手引き またはオンライン・ヘルプを参照してください。 Windows パフォーマンス・モニター
(Windows NT および Windows 2000 上でサポートされている) を使って、
データベースおよびシステムのパフォーマンスを監視することもできます。 DB2
リソースの登録および Windows パフォーマンス・モニターの使用については、 管理の手引き を参照してください。
Visual Explain は、
データベース管理者およびアプリケーション開発者が以下のことを行うのに役立ちます。
- 特定の SQL
ステートメント用にデータベース・マネージャーの最適化プログラムが選んだアクセス・プランを表示する。
- SQL ステートメントを調整してパフォーマンスを向上させる。
- アプリケーション・プログラムとデータベースを設計する。
- システム・カタログ内の統計も含め、アクセス・プランの詳細をすべて表示する。
- 表に索引を追加するかどうかを決定する。
- アクセス・プランまたは SQL ステートメントのパフォーマンスを分析して、
問題の源を識別する。
- 可搬性スナップショット機能を使って、 任意のリモート DB2
サーバーからスナップショットを表示する。
- サポートされるすべての DB2 構成上での照会のアクセス・プランを表示する。
さらに情報が必要な場合には、 管理の手引き またはオンライン・ヘルプを参照してください。
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