コネクティビティー 補足

DB2 ユニバーサル・データベース (AS/400 版) DRDA TCP/IP サーバーの設定上および使用上の考慮事項

DB2 ユニバーサル・データベース (AS/400 版) DRDA TCP/IP サーバーを設定する上での主な考慮事項は、サーバーが起動したことを確認することです。 DRDA サーバー (DDM サーバーともいう) を起動するときの CL コマンドは、次のとおりです。

   STRTCPSVR SERVER(*DDM)

DRDA サーバーを起動するには、 TCP/IP サーバーの起動 (STRTCPSVR) コマンドを使用することもできます。この場合、パラメーターを指定しないか、SERVER パラメーターに *ALL を指定します。この CL コマンドを発行しておけば、 TCP/IP を開始したときに DRDA サーバーは自動的に起動します。

   CHGDDMTCPA AUTOSTART(*YES)

次の CL コマンドを発行することにより、サーバーが起動していることを確認できます。

   WRKUSRJOB USER(QUSER) STATUS(*ACTIVE)

このコマンドを発行すると、ジョブのスクロール可能リストが表示されます。ページを下方向にスクロールしていくと、以下の情報を含む 2 行が見つかります。

   __   QRWTLSTN    QUSER       BATCH    ACTIVE
   __   QRWTSRVR    QUSER       PJ       ACTIVE

(アクティブになっている事前開始サーバー・ジョブの数によっては、 QRWTSRVR 行が繰り返し出てくることもあります。)

QRWTLSTN 行が現われることは、 DRDA と DDM の接続要求を listen するジョブがアクティブであることを意味します。このジョブは、接続要求が受信されたときに作業を QRWTSRVR ジョブ (複数可) へディスパッチします。

DRDA サーバーが起動したことを確認するための別の方法は、 STRTCPSVR SERVER(*DDM) コマンドを発行して、 'DDM TCP/IP server already active' メッセージを探すことです。

特定の接続に使用する事前開始ジョブの名前は、次のようにして DSPLOG コマンドを発行することにより見つけられます。

   DSPLOG PERIOD(('15:55'))

ここで、指定した時刻は接続が行われた時刻よりも早くなっています。活動記録ログ項目のスクロール可能リストが表示されます。次のようにして、サーバー・ジョブの名前を含む項目を探してください。

   DDM job 039554/QUSER/QRWTSRVR servicing user SRR on 03/30/98 at 15:57:38.

このジョブ名は、現在アクティブなジョブのジョブ・ログを見る際に役立ちます。さらに、問題判別のために現在アクティブなジョブ上でサービス・ジョブを開始する際、あるいは照会最適化プログラムのメッセージを表示する際にも役立ちます。上記の情報を使用して、サービス・ジョブを開始する際の CL コマンド例は、次のとおりです。

   STRSRVJOB 039554/QUSER/QRWTSRVR

サービス・ジョブをデバッグ・モードにするには、次のようにして STRDBG コマンドを実行します。

   STRDBG UPDPROD(*YES)

特定の状況では、DRDA サーバーはジョブをリサイクルしてジョブ・ログをクリアする前に、事前開始ジョブのジョブ・ログを保管します。これが行われるのは、深刻な障害が検出されたり、ジョブが (STRSRVJOB を使用して) 処理されている間に終了したりした場合です。

ジョブの終了後に、保管したジョブ・ログを見つけるには、次のコマンドを発行します。

   WRKJOB userid/QPRTJOB

ここでユーザー ID は、接続を行ったときのユーザー ID (上記の例では SRR) の名前です。

これにより、ジョブを選択するときのジョブのリスト、あるいは 1 つのジョブのオプション・メニューが表示されます。オプション 4 の 'スプールされたファイルの処理 (Work with spooled files)' を選択して、保管したジョブ・ログを検索します。複数のファイルがスプールされている場合には、 QPJOBLOG のファイル名のものが該当ファイルです。オプション 5 を選択すると、ジョブ・ログ・ファイルが表示されます。

デバッグしながらジョブを実行しているときに、サーバー・ジョブ・ログ内に表示される照会最適化プログラムのメッセージ・タイプの例として、次のものがあります。

   CPI4329    Information   00    03/30/98   16:14:57   QQQIMPLE
               QSYS        3911     QSQOPEN      QSYS         09C4
   Message . . . . :   Arrival sequence access was used for file TBL2.
   Cause . . . . . :   Arrival sequence access was used to select
     records from member TBL2 of file TBL2 in library SR. If file TBL2
     in library SR is a logical file then member TBL2 of physical file
     TBL2 in library SR is the actual file from which records are
     being selected. A file name of *N for the file indicates it is a
     temporary file. Recovery  . . . :   The use of an access path may
     improve the performance of the query if record selection is
     specified. If an access path does not exist, you may want to
     create one whose left-most key fields match fields in the record
     selection.  Matching more key fields in the access path with
     fields in the record selection will result in improved
     performance. Generally, to force the use of an existing access
     path, specify order by fields that match the left-most key fields
     of that access path. For more information refer to the DB2 for
     AS/400 SQL Programming book.


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