システム・モニター 手引きおよび解説書

データベース・マネージャーでは操作とパフォーマンスのデータが保守される

データベース・マネージャーには、操作とパフォーマンス、およびそのデータベース・マネージャーを使用するアプリケーションに関するデータを収集する機能が組み込まれています。 データベース・マネージャーには以下のレベルの情報が保守されます。

上記のデータの中には、 収集する際に多少の処理オーバーヘッドが生じるものがあります。 たとえば、 SQL ステートメントの実行時間を計算するには、 そのステートメントの実行前後にデータベース・マネージャーでオペレーティング・システムを呼び出して、 タイム・スタンプを入手しなければなりません。 この種のシステム呼び出しには通常はコストがかかります。 モニター情報の保守に関係するオーバーヘッドを最小限にとどめるために、 モニター・スイッチを使って、 高コストになりかねないデータベース・マネージャーによるデータ収集を制御します。

モニター・スイッチによって、データベース・マネージャーが収集するデータを制御する

データベース・システム・モニターでは特定の基本情報は必ず収集されますが、 スイッチを使用すると、高コストのデータ収集量を管理できます。 モニター・スイッチは以下のように設定できます。

現在、データベース・マネージャーが何らかのモニター・データを収集しているかどうか調べるには、 次のコマンドを発行してください。

     db2 get database manager monitor switches

結果の出力には、データベース・マネージャーのスイッチの設定値と、 そのスイッチがオンにされた時刻が示されます。

          DBM System Monitor Information Collected
 
Switch list for node 1
Buffer Pool Activity Information (BUFFERPOOL) = OFF
Lock Information                       (LOCK) = OFF
Sorting Information                    (SORT) = ON   04-18-1997 10:11:01.738400
SQL Statement Information         (STATEMENT) = OFF
Table Activity Information            (TABLE) = OFF
Unit of Work Information                (UOW) = OFF

この例では、データベース・マネージャーは、基本レベルの情報のほかに、 ソート・スイッチで制御されているすべての情報も収集します。
注:区分データベースでは、グローバル検索を要求すると、 システム内のそれぞれのノードについてのスイッチ・リストが戻されます (GET DATABASE MANAGER MONITOR SWITCHESを参照してください)。

モニター・データへのアクセス

データベース・マネージャーで収集されたモニター・データにアクセスする方法には、以下の 2 つがあります。


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