各イベント・モニターと、 スナップショット・モニター API を使用するすべてのアプリケーションには、 DB2 モニター・データおよびスイッチに関する独自の論理視点があります。 したがって、カウンターのリセットや初期設定が行われる際には、 そのリセットや初期設定を行うイベント・モニターかアプリケーションだけが関係することになります。
イベント・モニター・データをリセットするには、 イベント・モニターをいったんオフにしてからオンにしなければなりません。
スナップショットを取るアプリケーションの場合、 RESET MONITOR コマンドを使用するといつでもカウンターの視点をリセットできます。
アプリケーションは、初めてスナップショット API を発行する際に、 データベース・マネージャー構成からデフォルトの設定値を継承します。 たとえば、データベース・マネージャー構成ファイル内で次のようにステートメント・スイッチが設定されているとします。
db2 update dbm cfg using DFT_MON_STMT on db2start
次のようにして単一ノード・システムについて GET MONITOR SWITCHES コマンドを発行すると、
db2 get monitor switches
ステートメント・スイッチが ON になっていることが表示されます。
Monitor Recording Switches Switch list for node 1 Buffer Pool Activity Information (BUFFERPOOL) = OFF Lock Information (LOCK) = OFF Sorting Information (SORT) = OFF SQL Statement Information (STATEMENT) = ON 05-25-1997 10:44:34.820446 Table Activity Information (TABLE) = OFF Unit of Work Information (UOW) = OFF
コマンド行でステートメント・スイッチを OFF にすると、 そのコマンドを発行するアプリケーションだけが影響を受けます。 他のアプリケーションのステートメント・スイッチは (ステートメント・スイッチを OFF にしなければ) ON のままです。 たとえば、次のようにします。
db2 update monitor switches using STATEMENT OFF DB20000I The UPDATE MONITOR SWITCHES command completed successfully
次に、アプリケーションのスイッチを照会します。
db2 get monitor switches
Monitor Recording Switches Switch list for node 1 Buffer Pool Activity Information (BUFFERPOOL) = OFF Lock Information (LOCK) = OFF Sorting Information (SORT) = OFF SQL Statement Information (STATEMENT) = OFF Table Activity Information (TABLE) = OFF Unit of Work Information (UOW) = OFF
データベース・マネージャー・スイッチを照会すると、 更新操作によって設定値が変わっていないことが表示されます。
db2 get database manager monitor switches
DBM System Monitor Information Collected Switch list for node 1 Buffer Pool Activity Information (BUFFERPOOL) = OFF Lock Information (LOCK) = OFF Sorting Information (SORT) = OFF SQL Statement Information (STATEMENT) = ON 05-25-1997 10:44:34 Table Activity Information (TABLE) = OFF Unit of Work Information (UOW) = OFF
次のようにして区分データベースについて GET MONITOR SWITCHES グローバル・コマンドを発行すると、 システム内のそれぞれのノードについてのスイッチ情報が戻されます。
db2 get monitor switches global
ステートメント・スイッチが ON になっていることが表示されます。
Monitor Recording Switches Switch list for node 0 Buffer Pool Activity Information (BUFFERPOOL) = OFF Lock Information (LOCK) = OFF Sorting Information (SORT) = OFF SQL Statement Information (STATEMENT) = ON 05-25-1997 10:44:34.820446 Table Activity Information (TABLE) = OFF Unit of Work Information (UOW) = OFF Switch list for node 1 Buffer Pool Activity Information (BUFFERPOOL) = OFF Lock Information (LOCK) = OFF Sorting Information (SORT) = OFF SQL Statement Information (STATEMENT) = ON 05-25-1997 10:44:34.820446 Table Activity Information (TABLE) = OFF Unit of Work Information (UOW) = OFF Switch list for node 2 Buffer Pool Activity Information (BUFFERPOOL) = OFF Lock Information (LOCK) = OFF Sorting Information (SORT) = OFF SQL Statement Information (STATEMENT) = ON 05-25-1997 10:44:34.820446 Table Activity Information (TABLE) = OFF Unit of Work Information (UOW) = OFF
アプリケーションは、すべてのノードについてスイッチをオフにすること (グローバル) もできますし、 単一ノードについてスイッチをオフにすることもできます。 スイッチをオフにすると、そのコマンドを発行するアプリケーションだけが影響を受けます。 他のアプリケーションのステートメント・スイッチは (ステートメント・スイッチを OFF にしなければ) ON のままです。 たとえば、次のようにします。
db2 update monitor switches using STATEMENT OFF AT NODE 1 DB20000I The UPDATE MONITOR SWITCHES command completed successfully
次に、アプリケーションのスイッチを照会します。
db2 get monitor switches global
Monitor Recording Switches Switch list for node 0 Buffer Pool Activity Information (BUFFERPOOL) = OFF Lock Information (LOCK) = OFF Sorting Information (SORT) = OFF SQL Statement Information (STATEMENT) = ON 05-25-1997 10:44:34.820446 Table Activity Information (TABLE) = OFF Unit of Work Information (UOW) = OFF Switch list for node 1 Buffer Pool Activity Information (BUFFERPOOL) = OFF Lock Information (LOCK) = OFF Sorting Information (SORT) = OFF SQL Statement Information (STATEMENT) = OFF Table Activity Information (TABLE) = OFF Unit of Work Information (UOW) = OFF Switch list for node 2 Buffer Pool Activity Information (BUFFERPOOL) = OFF Lock Information (LOCK) = OFF Sorting Information (SORT) = OFF SQL Statement Information (STATEMENT) = ON 05-25-1997 10:44:34.820446 Table Activity Information (TABLE) = OFF Unit of Work Information (UOW) = OFF
モニター・アプリケーションでモニター・スイッチをオフにしたりデータ要素のカウンターをリセットしたりしても、 DB2 サーバーの独自の内部カウンターはリセットされません。 その代わりに、そのユーザーのプライベート論理視点が再初期設定されます。 その他のモニター・アプリケーションやイベント・モニターには影響はありません。
UPDATE MONITOR SWITCHES コマンドを使用するには、SYSADM、SYSCTRL、または SYSMAINT 権限がなければなりません。 このコマンドに関する情報は、コマンド解説書 を参照してください。
データベース・マネージャーでは、スナップショット・モニター API とそのスイッチの設定値を使用するアプリケーションがすべて追跡されます。 構成内でスイッチが設定されている場合は、 データベース・マネージャーは必ずモニター・データを収集します。 構成内でスイッチが OFF になっている場合は、 データベース・マネージャーは、そのスイッチが ON になっているアプリケーションが少なくとも 1 つある限りはデータを収集します。
また、イベント・モニターは内部的にスイッチを使用して、 どのデータを収集すべきかエンジンに指示を出します。 しかし、それが実装されているかどうかの問題であり、 特定のイベント・モニター用のスイッチの設定によって照会を行うことはできません。
実際の DBMS モニター・スイッチは、 少なくとも 1 つのアプリケーションかイベント・モニターが必要としている間か、 または構成ファイル内で設定されている場合だけ設定されます。