システム・モニター 手引きおよび解説書

アプリケーションの識別および状況

以下の要素では、データベースおよびそれらに関連するアプリケーションについての情報が提供されます。

アプリケーション・ハンドル (エージェント ID)



スナップショット・レベル
アプリケーション
ロック
DCS アプリケーション


論理データ・グループ
appl_id_info
appl_lock
dcs_appl_info


モニター・スイッチ
基本
基本
基本


再設定可能


不可





イベント・タイプ
接続
ステートメント


論理データ・グループ
connheader_event
stmt_event
subsection_event





要素名
要素タイプ



agent_id
情報

関連情報
  • なし

説明: システム全体でアプリケーションに固有の ID。 データベースが区分化されている複数ノードのシステムでは、 アプリケーションが 2 次接続できるすべてのノードで、この ID は同一になります。

使用法: アプリケーション・ハンドルを使用して、 活動アプリケーションを固有に識別することができます (アプリケーション・ハンドルとはエージェント ID の同義語です)。
注:アプリケーション・ハンドル (エージェント ID) データ要素は、 DB2 のバージョンによって動作が異なります。 バージョンが SQLM_DBMON_VERSION1 または SQLM_DBMON_VERSION2 の DB2 から DB2 ユニバーサル・データベース (バージョン 5 以上) のデータベースにスナップショットを取った場合、 戻される agent_id はアプリケーション識別子としては使用できません。 これはアプリケーションにサービスを提供しているエージェントの agent_pid になります。 このような場合、 agent_id は現在でも下位互換性を保つために戻されますが、 DB2 ユニバーサル・データベース・サーバーは内部的にはその値を agent_id として認識しません。

エージェント ID を必要とする GET SNAPSHOT コマンドへの入力として、 この値を使用することができます。

イベント・トレースを読み取る際には、アプリケーション・ハンドルを使用して、 指定されたアプリケーションとイベント・レコードを突き合わせます。

さらに、FORCE APPLICATION コマンドまたは API への入力として、アプリケーション・ハンドルを使用することもできます。 複数ノードのシステムでは、アプリケーションが接続しているあらゆるノードからこのコマンドを発行できます。 効果はすべてのシステムに及びます。

アプリケーション状況



スナップショット・レベル
アプリケーション
ロック


論理データ・グループ
appl_id_info
appl_lock


モニター・スイッチ
基本
基本


再設定可能


不可





要素名
要素タイプ



appl_status
情報

関連情報

説明: アプリケーションの現在の状況。

使用法: この要素は、潜在的なアプリケーション問題の診断に役立ちます。 このフィールドの値には、次のものがあります。
API 定数 説明
SQLM_CONNECTPEND データベース接続保留中: アプリケーションはデータベース接続を開始しましたが、要求は完了していません。
SQLM_CONNECTED データベース接続の完了: アプリケーションはデータベース接続を開始し、要求は完了しました。
SQLM_UOWEXEC 作業単位が実行中: データベース・マネージャーが作業単位のために要求を実行しています。
SQLM_UOWWAIT 作業単位が待機中: データベース・マネージャーがアプリケーション内の作業単位のために待機中です。 この状況は通常、システムがアプリケーションのコードを実行していることを表します。
SQLM_LOCKWAIT ロック待機: 作業単位がロックを待機しています。 ロックが付与された後、状況は直前の値に復元されます。
SQLM_COMMIT_ACT コミット活動中: 作業単位はデータベースの変更をコミットしています。
SQLM_ROLLBACK_ACT ロールバック活動中: 作業単位はデータベースの変更をロールバックしています。
SQLM_RECOMP 再コンパイル中: データベース・マネージャーはアプリケーションのためにプランを再コンパイル (再結合) しています。
SQLM_COMP コンパイル中: データベース・マネージャーはアプリケーションのために SQL ステートメントのコンパイルまたはプランのプリコンパイルを行っています。
SQLM_INTR 要求の割り込み: 要求の割り込みが進行しています。
SQLM_DISCONNECTPEND データベース切断保留中: アプリケーションはデータベースの切断を開始しましたが、 コマンドが処理を完了していません。 アプリケーションが明示的にデータベース切断コマンドを処理していないこともあります。 アプリケーションを切断しないで終了した場合、データベース・マネージャーはデータベースから切断されます。
SQLM_TPREP トランザクションが準備済み: 作業単位は 2 フェーズ・コミットのプロトコルの準備段階に入っているグローバル・トランザクションの一部です。
SQLM_THCOMT ヒューリスティックにコミットされたトランザクション: 作業単位はヒューリスティックにコミットされたグローバル・トランザクションの一部です。
SQLM_THABRT ヒューリスティックにロールバックされたトランザクション: 作業単位はヒューリスティックにロールバックされたグローバル・トランザクションの一部です。
SQLM_TEND トランザクション終了: 作業単位は、終了はしたものの 2 フェーズ・コミットのプロトコルの準備段階に入っていないグローバル・トランザクションの一部です。
SQLM_CREATE_DB データベース作成中: エージェントはデータベース作成要求を開始しましたが、その要求はまだ完了していません。
SQLM_RESTART データベース再始動: アプリケーションはクラッシュからの回復を実行するためにデータベースを再始動しています。
SQLM_RESTORE データベース復元: アプリケーションはバックアップ・イメージをデータベースに復元しています。
SQLM_BACKUP データベースのバックアップ: アプリケーションはデータベースのバックアップを実行しています。
SQLM_LOAD データ高速ロード: アプリケーションはデータをデータベースに「高速ロード」しています。
SQLM_UNLOAD データ高速アンロード: アプリケーションはデータをデータベースから「高速アンロード」しています。
SQLM_IOERROR_WAIT 表スペースが使用禁止になるのを待機: アプリケーションは入出力エラーを検出したため、特定の表スペースを使用禁止にしようとしています。 アプリケーションは表スペースを使用禁止にする前に、 その表スペース上にある他のすべての活動状態のトランザクションが終了するまで待つ必要があります。
SQLM_QUIESCE_TABLESPACE 表スペースの静止中: アプリケーションは表スペースの静止要求を実行しています。
SQLM_WAITFOR_REMOTE リモート・ノードの待機 アプリケーションは、区分データベース・インスタンス内のリモート・ノードからの応答を待機します。

アプリケーションに使用されるコード・ページの ID



スナップショット・レベル
アプリケーション
ロック
DCS アプリケーション


論理データ・グループ
appl_id_info
appl_lock
dcs_appl_info


モニター・スイッチ
基本
基本
基本


再設定可能


不可





イベント・タイプ
イベント・ログ・ヘッダー
接続


論理データ・グループ
event_log_header
connheader_event





要素名
要素タイプ



codepage_id
情報

関連情報
  • なし

説明: コード・ページ識別子。

使用法: スナップショット・モニター・データの場合、 これはモニターされているアプリケーションが開始したノードでのコード・ページです。 この識別子は、リモート・アプリケーションの問題判別に使用できます。 この情報を利用して、アプリケーション・コード・ページとデータベース・コード・ページ (DRDA ホスト・データベースの場合は、 ホスト CCSID) との間のデータ変換がサポートされているかどうかを確認することができます。 サポートされているコード・ページについての詳細は、管理の手引き を参照してください。

イベント・モニター・データの場合、これはイベント・データが収集されるデータベースのコード・ページです。 この要素を使用して、 イベント・モニター・アプリケーションの使用しているコード・ページが、 データベースの使用しているコード・ページと異なるかどうかを判別できます。 イベント・モニターによって書き込まれたデータは、 データベースのコード・ページを使用します。 イベント・モニター・アプリケーションが異なるコード・ページを使用している場合、 そのデータを読み取り可能にするために文字変換を実行しなければならないことがあります。

アプリケーション状況の変更時刻



スナップショット・レベル
アプリケーション
ロック
DCS アプリケーション


論理データ・グループ
appl_id_info
appl_lock
dcs_appl_info


モニター・スイッチ
作業単位
作業単位
作業単位


再設定可能


不可





要素名
要素タイプ



status_change_time
タイム・スタンプ

関連情報

説明: アプリケーションが現在の状況になった日時。

使用法: この要素を使用して、アプリケーションが現在の状況になっている時間を判別できます。 それが長時間同じ状況になっている場合、 問題が発生していることがあります。

最も古いトランザクションを持つアプリケーション



スナップショット・レベル
データベース


論理データ・グループ
dbase


モニター・スイッチ
基本


再設定可能


不可





要素名
要素タイプ



appl_id_oldest_xact
情報

関連情報

説明 最も古いトランザクションのあるアプリケーションのアプリケーション ID (アプリケーション・スナップショットからの agent_id 値に対応)。

使用法 この要素は、一番古い活動状態トランザクションを持つアプリケーション (つまり、 データベース内でログ・スペースを最も多く保持しているアプリケーション) を見分けるのに役立ちます。 このアプリケーションのログ・スペースは強制的に解放できます。 アプリケーションを調べて、 コミットする頻度を上げることができるかどうか判断してください。

ログを保持しているトランザクションがない場合や、 最も古いトランザクションにアプリケーション ID がない場合 (たとえば、 未確定トランザクションや未活動トランザクションなど) があります。 このような場合には、このアプリケーションの ID はデータ・ストリームに戻されません。

使用可能なログ・スペースが最小のノード



スナップショット・レベル
データベース


論理データ・グループ
dbase


モニター・スイッチ
基本


再設定可能


不可





要素名
要素タイプ



smallest_log_avail_node
情報

関連情報

説明: この要素は、グローバル・スナップショットについてのみ戻され、 利用可能なログ・スペース (バイト単位) が最小のノードを示します。

使用法: この要素は、データベースで使用するログ・スペースを十分確保するために、 最も古いトランザクションを持つアプリケーションと一緒に使用します。 グローバル・スナップショットでは、 最も古いトランザクションを持つアプリケーション使用されているログ・スペースの合計、 および 使用可能なログの合計 は、 このノードの値と一致します。

アプリケーション名



スナップショット・レベル
アプリケーション
ロック
DCS アプリケーション


論理データ・グループ
appl_id_info
appl_lock
dcs_appl_info


モニター・スイッチ
基本
基本
基本


再設定可能


不可





イベント・タイプ
接続


論理データ・グループ
connheader_event





要素名
要素タイプ



appl_name
情報

関連情報

説明: クライアントで実行されているアプリケーションの、 データベース・マネージャーまたは DB2 コネクトが判別可能な名前。

使用法: この要素は、"アプリケーション ID" とともに使用して、 項目をアプリケーションに関連付けることができます。

クライアント / サーバー環境では、 この名前はデータベース接続を確立するためにクライアントからサーバーに渡されます。 DRDA-AS 接続では、この名前は DRDA 外部名です。

以下の下位レベルのデータベース・クライアント・プロダクトで実行されているアプリケーションでは、 アプリケーション名を使用できません。

クライアント・アプリケーションのコード・ページとデータベース・システム・モニターの実行に使用しているコード・ページとが異なる状況では、 "アプリケーションに使用されるコード・ページの ID" を使用すると、 アプリケーション名 の変換に役立ちます。

アプリケーション ID



スナップショット・レベル
アプリケーション
DCS アプリケーション
ロック


論理データ・グループ
appl_id_info
dcs_appl_info
appl_lock


モニター・スイッチ
基本
基本
基本


再設定可能


不可





イベント・タイプ
接続

ステートメント
トランザクション
デッドロック


論理データ・グループ
conn_event
connheader_event
stmt_event
xaction_event
dlconn_event





要素名
要素タイプ



appl_id
情報

関連情報

説明: この識別子は、アプリケーションがデータベース・マネージャーのデータベースに接続するとき、 または DDCS が DRDA データベースに接続する要求を受け取るときに生成されます。

使用法: この ID はクライアントおよびサーバーの両方に知られているので、 それを使用してアプリケーションのクライアントとサーバー部分とを相関させることができます。 DDCS アプリケーションの場合、 "アウトバウンド・アプリケーション ID" を使用してアプリケーションのクライアントとサーバーの部分を相関させる必要もあります。

この識別子は、ネットワーク全体で固有のものです。 アプリケーション ID には異なる複数の形式があり、それらはクライアントと、 データベース・マネージャーまたは DDCS (あるいはその両方) が実行されているサーバー・マシンとの間の通信プロトコルに依存します。 各形式は、ピリオドで区切られた 3 つの部分から構成されます。

  1. APPC

    形式
    Network.LU Name.Application instance

    CAIBMTOR.OSFDBX0.930131194520

    詳細
    このアプリケーション ID は、APPC 会話が割り振られたときにネットワーク上を移動する実際の SNA LUWID (論理作業単位 ID) の形式です。 APPC 生成のアプリケーション ID は、 ネットワーク名、LU 名、および LUWID インスタンス番号を連結させたものであり、 クライアント / サーバー・アプリケーションの固有のラベルとなります。 ネットワーク名および LU 名には、それぞれ最大 8 文字を使用できます。 アプリケーション・インスタンスは、12 桁の 10 進文字 LUWID インスタンス番号に対応します。
  2. TCP/IP

    形式
    *TCPIP.IPAddr.Port.Application instance

    *TCPIP.A12CF9E8.3F0A.930131214645

    詳細
    TCP/IP 生成のアプリケーション ID は、ストリング "*TCPIP"、16 進文字による IP アドレス、ポート番号 (4 桁の 16 進文字)、 およびこのアプリケーションのインスタンスを示す固有の識別子を連結させたものです。 IP アドレスは、最大 8 桁の 16 進文字で表示される 32 ビットの番号です。
  3. IPX/SPX

    形式
    Netid.nodeid.Application instance

    C11A8E5C.400011528250.0131214645

    詳細
    IPX/SPX 生成のアプリケーション ID は、 文字ネットワーク ID (8 桁の 16 進文字)、ノード ID (12 桁の 16 進文字)、 およびアプリケーションのインスタンスを示す固有の識別子を連結させたものです。 アプリケーションのインスタンスは、MMDDHHMMSS 形式の 10 進文字タイム・スタンプに対応します。
  4. NetBIOS

    形式
    *NETBIOS.nname.Application instance

    *NETBIOS.SBOIVIN.930131214645

    詳細
    NetBIOS アプリケーション ID は、 ストリング "*NETBIOS"、クライアントのデータベース構成ファイルで定義された nname、 およびこのアプリケーションのインスタンスを示す固有の識別子を連結させたものです。
  5. ローカル・アプリケーション

    形式
    *LOCAL.DB2 instance.Application instance

    *LOCAL.DB2INST1.930131235945

    詳細
    ローカル・アプリケーションのために生成されたアプリケーション ID は、 ストリング *LOCAL、DB2 インスタンスの名前、 およびこのアプリケーションのインスタンスを示す固有の識別子を連結させたものです。

"クライアント通信プロトコル" を使用して、 その接続でどの通信プロトコルを使用しているかを判別します。 その結果は、アプリケーション ID の形式です。

順序番号



スナップショット・レベル
アプリケーション
DCS アプリケーション


論理データ・グループ
appl_id_info
dcs_appl_info


モニター・スイッチ
基本
基本


再設定可能


不可





イベント・タイプ
接続

ステートメント
トランザクション
デッドロック


論理データ・グループ
conn_event
connheader_event
stmt_event
xaction_event
dlconn_event





要素名
要素タイプ



sequence_no
情報

関連情報
  • なし

説明: この要素は、将来の使用に向けて予約されています。 このリリースでは、値は常に "0001" になります。 プロダクトの将来のリリースでは、 別の値が含まれることがあります。

許可 ID



スナップショット・レベル
アプリケーション
ロック
DCS アプリケーション


論理データ・グループ
appl_id_info
appl_lock
dcs_appl_info


モニター・スイッチ
基本
基本
基本


再設定可能


不可





イベント・タイプ
接続


論理データ・グループ
connheader_event





要素名
要素タイプ



auth_id
情報

関連情報

説明: モニターされているアプリケーションを呼び出したユーザーの許可 ID。 DB2 コネクト・ゲートウェイ・ノードでは、 これはユーザーのホスト上の許可 ID です。

使用法: この要素は、だれがアプリケーションを呼び出したかを判別するために使用できます。

クライアントの構成 NNAME



スナップショット・レベル
アプリケーション
DCS アプリケーション


論理データ・グループ
appl_id_info
dcs_appl_info


モニター・スイッチ
基本
基本


再設定可能


不可





イベント・タイプ
接続


論理データ・グループ
connheader_event





要素名
要素タイプ



client_nname
情報

関連情報

説明: クライアント・ノードのデータベース・マネージャー構成ファイルにある nname

使用法: この要素を使用して、アプリケーションを実行しているクライアント・ノードを識別することができます。

クライアント・プロダクト / バージョン ID



スナップショット・レベル
アプリケーション
DCS アプリケーション


論理データ・グループ
appl_id_info
dcs_appl_info


モニター・スイッチ
基本
基本


再設定可能


不可





イベント・タイプ
接続


論理データ・グループ
connheader_event





要素名
要素タイプ



client_prdid
情報

関連情報

説明: クライアント上で稼働している製品およびバージョン。

使用法: この要素を使用して、 データベース・クライアントのプロダクトおよびコード・バージョンを識別できます。 その形式は PPPVVRRM で、各文字は以下のとおりです。

アプリケーションに使用されるデータベース別名



スナップショット・レベル
アプリケーション
ロック


論理データ・グループ
appl_id_info
appl_lock


モニター・スイッチ
基本
基本


再設定可能


不可





イベント・タイプ
接続


論理データ・グループ
connheader_event





要素名
要素タイプ



client_db_alias
情報

関連情報

説明: データベースに接続するために、アプリケーションが供給したデータベースの別名。

使用法: この要素を使用して、 アプリケーションがアクセスしている実際のデータベースを識別できます。 クライアント・ノードおよびデータベース・マネージャー・サーバー・ノードにあるデータベース・ディレクトリーを使用して、 この名前と"データベース名" とをマッピングすることができます。

これは、 データベース接続の要求が出されたデータベース・マネージャーで定義された別名です。

異なるデータベース別名には異なる認証タイプがあることがあるので、 この要素はさらに認証タイプの判別にも使用できます。

ホスト・プロダクト / バージョン ID



スナップショット・レベル
DCS アプリケーション


論理データ・グループ
dcs_appl_info


モニター・スイッチ
基本


再設定可能


不可





要素名
要素タイプ



host_prdid
情報

関連情報
  • なし

説明: サーバー上で稼働している製品およびバージョン。

使用法: この要素を使用して、DRDA ホスト・データベース・プロダクトのプロダクトおよびコード・バージョンを識別できます。 その形式は PPPVVRRM で、各文字は以下のとおりです。

アウトバウンド・アプリケーション ID



スナップショット・レベル
DCS アプリケーション


論理データ・グループ
dcs_appl_info


モニター・スイッチ
基本


再設定可能


不可





要素名
要素タイプ



outbound_appl_id
情報

関連情報

説明: この識別子が生成されるのは、 アプリケーションが DRDA ホスト・データベースに接続されるときです。 それは DB2 コネクト・ゲートウェイをホストに接続するために使用されます。 一方、"アプリケーション ID" はクライアントを DB2 コネクト・ゲートウェイに接続するために使用されます。

使用法: この要素は、"アプリケーション ID" とともに使用して、 アプリケーション情報のクライアントおよびサーバー部分を相関させることができます。

この識別子は、ネットワーク全体で固有のものです。

形式
Network.LU Name.Application instance

CAIBMTOR.OSFDBM0.930131194520

詳細
このアプリケーション ID は、APPC 会話が割り振られたときにネットワーク上を移動する実際の SNA LUWID (論理作業単位 ID) の形式です。 APPC 生成のアプリケーション ID は、 ネットワーク名、LU 名、および LUWID インスタンス番号を連結させたものであり、 クライアント / サーバー・アプリケーションの固有のラベルとなります。 ネットワーク名および LU 名には、それぞれ最大 8 文字を使用できます。 アプリケーション・インスタンスは、12 桁の 10 進文字 LUWID インスタンス番号に対応します。

アウトバウンド順序番号



スナップショット・レベル
DCS アプリケーション


論理データ・グループ
dcs_appl_info


モニター・スイッチ
基本


再設定可能


不可





要素名
要素タイプ



outbound_sequence_no
情報

関連情報
  • なし

説明: この要素は、将来の使用に向けて予約されています。 このリリースでは、値は常に"0001"となります。 プロダクトの将来のリリースでは、 別の値が含まれることがあります。

ユーザー・ログイン ID



スナップショット・レベル
アプリケーション

DCS アプリケーション


論理データ・グループ
appl_info
appl
dcs_appl_info


モニター・スイッチ
基本
基本
基本


再設定可能


不可





イベント・タイプ
接続


論理データ・グループ
connheader_event





要素名
要素タイプ



execution_id
情報

関連情報

説明: オペレーティング・システムにログインするときにユーザーが指定した ID。 この ID は"許可 ID" とは違い、データベースに接続するときにユーザーが指定します。

使用法 この要素は、 モニターの対象となっているアプリケーションを実行している個々のユーザーのオペレーティング・システム userid を判別するのに使用できます。

DRDA 相関トークン



スナップショット・レベル
アプリケーション



論理データ・グループ
appl_info
appl


モニター・スイッチ
基本
基本


再設定可能


不可





イベント・タイプ
接続


論理データ・グループ
connheader_event





要素名
要素タイプ



corr_token
情報

関連情報
  • なし

説明: DRDA AS 相関トークン。

使用法: DRDA 相関トークンは、アプリケーション・サーバーとアプリケーション・リクエスターとを相関付けるために使用されます。 それはエラーが発生したときにログにダンプされる識別子であり、 それを使用してエラー中の会話を識別できます。 場合によっては、それは会話の LUWID となります。

通信で DRDA が使用されていない場合、 この要素は appl_id を戻します (アプリケーション IDを参照してください)。

データベース・システム・モニター API を使用している場合、この要素の長さを定義するために API 定数 SQLM_APPLID_SZ が使用されることに注意してください。

クライアント・プロセス ID



スナップショット・レベル
アプリケーション

DCS アプリケーション


論理データ・グループ
appl_info
appl
dcs_appl_info


モニター・スイッチ
基本
基本
基本


再設定可能


不可





イベント・タイプ
接続


論理データ・グループ
connheader_event





要素名
要素タイプ



client_pid
情報

関連情報
  • なし

説明: データベースへの接続を行うクライアント・アプリケーションのプロセス ID。

使用法: この要素を使用して、CPU および入出力時間などのモニター情報をクライアント・アプリケーションに関連付けることができます。

DRDA AS 接続では、この要素は 0 に設定されます。

クライアント・オペレーティング・プラットフォーム



スナップショット・レベル
アプリケーション

DCS アプリケーション


論理データ・グループ
appl_info
appl
dcs_appl_info


モニター・スイッチ
基本
基本
基本


再設定可能


不可





イベント・タイプ
接続


論理データ・グループ
connheader_event





要素名
要素タイプ



client_platform
情報

関連情報

説明: クライアント・アプリケーションが実行しているオペレーティング・システム。

使用法: この要素を使用して、リモート・アプリケーションの問題判別を行えます。 このフィールドの値は、ヘッダー・ファイルの sqlmon.h の中にあります。

クライアント通信プロトコル



スナップショット・レベル
アプリケーション

DCS アプリケーション


論理データ・グループ
appl_info
appl
dcs_appl_info


モニター・スイッチ
基本
基本
基本


再設定可能


不可





イベント・タイプ
接続


論理データ・グループ
connheader_event





要素名
要素タイプ



client_protocol
情報

関連情報
  • なし

説明: クライアント・アプリケーションがサーバーとの通信に使用している通信プロトコル。

使用法: この要素を使用して、リモート・アプリケーションの問題判別を行えます。 このフィールドの値には、次のものがあります。

API 定数
通信プロトコル
SQLM_PROT_UNKNOWN
(注 1)
SQLM_PROT_LOCAL
なし (注 2)
SQLM_PROT_APPC
APPC
SQLM_PROT_TCPIP
TCP/IP
SQLM_PROT_IPXSPX
IPX/SPX
SQLM_PROT_NETBIOS
NETBIOS

注:

  1. クライアントは不明のプロトコルを使用して通信しています。 この値が戻されるのは、将来のクライアントが下位レベルのサーバーと接続する場合だけです。

  2. クライアントはサーバーと同じノードで実行しているので、 通信プロトコルを使用していません。

データベース国別コード



スナップショット・レベル
アプリケーション



論理データ・グループ
appl_info
appl


モニター・スイッチ
基本
基本


再設定可能


不可





イベント・タイプ
イベント・ログ・ヘッダー
接続


論理データ・グループ
event_log_header
connheader_event





要素名
要素タイプ



country_code
情報

関連情報
  • なし

説明: モニター・データが収集されるデータベースの国別コード。

使用法: 国別コード情報は、データベース構成ファイルに記録されています (管理の手引き を参照してください)。

DRDA AS 接続では、この要素は 0 に設定されます。

アプリケーション・エージェント優先順位



スナップショット・レベル
アプリケーション


論理データ・グループ
appl


モニター・スイッチ
基本


再設定可能


不可





イベント・タイプ
接続


論理データ・グループ
conn_event





要素名
要素タイプ



appl_priority
情報

関連情報

説明: このアプリケーションのために作業するエージェントの優先順位。

使用法: この要素は、アプリケーションが所定の優先順位で実行しているかを調べるために使用できます。 管理者がアプリケーションの優先順位を設定することができます。 優先順位は、管理プログラム・ユーティリティー (db2gov) によって変更できます。

DB2 は管理プログラムを使用して、 データベースに対して実行しているアプリケーションの動作をモニターしたり、変更したりします。 この情報は、アプリケーションのスケジュールをしたり、 システム・リソースのバランスを保つために使用されます。

管理プログラム・デーモンは、スナップショットを取ることにより、 アプリケーションに関する統計を収集します。 また、そのデータベースで実行中のアプリケーションを管理している規則に照らして、収集した統計を調べます。 管理プログラムが規則違反を検出すると、適切な処置が取られます。 規則および処置は、管理プログラム構成ファイルで指定します。

規則に関連する処置がアプリケーションの優先順位を変更することである場合、 管理プログラムは違反が検出された区分内のエージェントの優先順位を変更します。

管理プログラムの詳細は、管理の手引き を参照してください。

アプリケーション優先順位タイプ



スナップショット・レベル
アプリケーション


論理データ・グループ
appl


モニター・スイッチ
基本


再設定可能


不可





イベント・タイプ
接続


論理データ・グループ
conn_event





要素名
要素タイプ



appl_priority_type
情報

関連情報

説明: アプリケーションに代わって動作しているエージェントの、 オペレーティング・システム優先順位タイプ。

使用法: 使用状況に基づいて、オペレーティング・システムが動的優先順位を再計算します。 静的優先順位は変更されません。

ユーザー許可レベル



スナップショット・レベル
アプリケーション


論理データ・グループ
appl
appl_info


モニター・スイッチ
基本
基本


再設定可能


不可





イベント・タイプ
接続


論理データ・グループ
conn_event





要素名
要素タイプ



authority_lvl
情報

関連情報
  • なし

説明: アプリケーションに付与された最高位の権限レベル。

使用法: アプリケーションに許可された操作は、 sql.h で直接的にあるいは間接的に許可されます。

以下は、明示的にユーザーに付与される許可です。

以下は、グループまたは公衆から継承した間接許可です。

権限レベルの詳細は、管理の手引き を参照してください。

ノード番号



スナップショット・レベル
データベース・マネージャー


表スペース
ロック



論理データ・グループ
collected
fcm
fcm_node
rollforward
lock
lock_wait


モニター・スイッチ
基本
基本
基本
基本
基本


再設定可能


不可





イベント・タイプ
接続
オーバーフロー


論理データ・グループ
connheader_event
overflow_event





要素名
要素タイプ



node_number
情報

関連情報
  • なし

説明: db2nodes.cfg 内のノードに割り当てられた番号。

使用法: この値は現在のノード番号を示しており、複数のノードをモニターするときにこの値を利用できます。

調整ノード



スナップショット・レベル
アプリケーション


論理データ・グループ
appl


モニター・スイッチ
基本


再設定可能


不可





イベント・タイプ
接続


論理データ・グループ
conn_event





要素名
要素タイプ



coord_node
情報

関連情報
  • なし

説明: 複数ノードのシステムでは、アプリケーションがインスタンスに接続しているノードのノード番号。

使用法: 接続されたアプリケーションはそれぞれ、1 つの調整プログラム・ノードによってサービスを受けます。

接続要求開始のタイム・スタンプ



スナップショット・レベル
アプリケーション


論理データ・グループ
appl


モニター・スイッチ
基本


再設定可能


不可





要素名
要素タイプ



appl_con_time
タイム・スタンプ

関連情報

説明: アプリケーションが接続要求を開始した日時。

使用法: この要素は、アプリケーションがデータベースへの接続要求を開始したときを判別するために使用します。

同時接続の最大数



スナップショット・レベル
データベース


論理データ・グループ
dbase


モニター・スイッチ
基本


再設定可能


不可





イベント・タイプ
データベース


論理データ・グループ
db_event





要素名
要素タイプ



connections_top
ウォーターマーク

関連情報

説明: データベースを活動化した時点からの、そのデータベースへの最大同時接続数。

使用法: この要素は、 maxappls 構成パラメーターの設定値を評価するのに使用できます。 詳細については、管理の手引き で説明しています。

maxappls は使用できるデータベース接続数を制限しているため、 この要素の値が maxappls パラメーターと等しい場合は、 いくつかのデータベース接続要求が拒否されたと考えられます。

スナップショットを取得した時点での接続の現行数は、 以下の式を使って計算できます。

 データベース・マネージャーへのリモート接続 + ローカル接続 

接続要求完了のタイム・スタンプ



スナップショット・レベル
アプリケーション


論理データ・グループ
appl


モニター・スイッチ
基本


再設定可能


不可





要素名
要素タイプ



conn_complete_time
タイム・スタンプ

関連情報

説明: 接続要求が承諾された日時。

使用法: この要素は、データベースへの接続要求が承諾されたときを判別するために使用します。

直前の作業単位完了のタイム・スタンプ



スナップショット・レベル
アプリケーション
DCS アプリケーション


論理データ・グループ
appl
dcs_appl


モニター・スイッチ
作業単位
作業単位


再設定可能


不可





要素名
要素タイプ



prev_uow_stop_time
タイム・スタンプ

関連情報

説明: これは作業単位が完了した時刻です。

使用法: この要素は、"作業単位停止のタイム・スタンプ" とともに使用して COMMIT/ROLLBACK ポイント間の経過時間を計算したり、 および"作業単位開始のタイム・スタンプ" とともに使用してアプリケーションの作業単位間で経過した時間を計算したりできます。 次のどちらかの時刻です。

作業単位開始のタイム・スタンプ



スナップショット・レベル
アプリケーション
DCS アプリケーション


論理データ・グループ
appl
dcs_appl


モニター・スイッチ
作業単位
作業単位


再設定可能


不可





要素名
要素タイプ



uow_start_time
タイム・スタンプ

関連情報

説明: 作業単位が最初にデータベース・リソースを要求する日付および時刻。

使用法: このリソース要求が生じるのは、その作業単位での最初の SQL ステートメントが実行されるときです。

注:SQL 解説書 は、COMMIT ポイントまたは ROLLBACK ポイントとして作業単位の境界を定義します。

データベース・システム・モニターは、COMMIT/ROLLBACK と次の SQL ステートメントとの間の時間を作業単位の定義から除外します。 この測定方式では、データベース・マネージャーがデータベース要求を処理する時間が、 その作業単位での最初の SQL ステートメントより前のアプリケーション・ロジックに要した時間を別にして測定されます。 作業単位の経過時間には、作業単位内での SQL ステートメント相互間のアプリケーション・ロジックの実行時間は含まれません。

この要素は、"作業単位停止のタイム・スタンプ" とともに使用して、 作業単位の合計経過時間を計算したり、"直前の作業単位完了のタイム・スタンプ" とともに使用してアプリケーション内の作業単位相互間で経過した時間を計算したりできます。

"作業単位停止のタイム・スタンプ" および"直前の作業単位完了のタイム・スタンプ" を使用して、 SQL 解説書の定義による作業単位の経過時間を計算できます。

作業単位停止のタイム・スタンプ



スナップショット・レベル
アプリケーション
DCS アプリケーション


論理データ・グループ
appl
dcs_appl


モニター・スイッチ
作業単位
作業単位


再設定可能


不可





要素名
要素タイプ



uow_stop_time
タイム・スタンプ

関連情報

説明: データベースの変更がコミットまたはロールバックされることにより、 最新の作業単位が完了した日付および時刻。

使用法: この要素は、"直前の作業単位完了のタイム・スタンプ" とともに使用して COMMIT/ROLLBACK ポイント間の経過時間を計算したり、"作業単位開始のタイム・スタンプ" とともに使用してアプリケーションの作業単位間で経過した時間を計算したりできます。

タイム・スタンプの内容は、次のように設定されます。

新しい作業単位が開始されるとき、 この要素の内容は"直前の作業単位完了のタイム・スタンプ" に設定されます。

作業単位の最新の経過時間



スナップショット・レベル
作業単位
DCS 作業単位


論理データ・グループ
appl
dcs_appl


モニター・スイッチ
作業単位
作業単位


再設定可能


不可


要素名
要素タイプ



uow_elapsed_time
時刻

関連情報

説明: 最後に完了した作業単位の経過実行時間。

使用法: この要素は、作業単位を完了するのにかかった時間を示す標識として使用します。

作業単位完了の状況



スナップショット・レベル
アプリケーション
DCS アプリケーション


論理データ・グループ
appl
dcs_appl


モニター・スイッチ
作業単位
作業単位


再設定可能


不可





イベント・タイプ
トランザクション


論理データ・グループ
xaction_event





要素名
要素タイプ



uow_comp_status
情報

関連情報

説明: 作業単位の状況およびそれが停止された方法。

使用法: この要素を使用して、作業単位が停止した理由がデッドロックまたは異常終了によるものかどうかを判別できます。 次の可能性があります。

注:API ユーザーは、データベース・システム・モニター定数の定義が入っているヘッダー・ファイル (sqlmon.h) を参照してください。

作業単位の状況



イベント・タイプ
トランザクション


論理データ・グループ
xaction_event





要素名
要素タイプ



uow_status
情報

関連情報

説明: 作業単位の状況。

使用法: この要素は、作業単位の状況を判別するのに使用できます。

直前のトランザクション停止時刻



イベント・タイプ
トランザクション


論理データ・グループ
xaction_event





要素名
要素タイプ



prev_stop_time
タイム・スタンプ

関連情報
  • なし

説明: 作業単位が完了した時刻。

使用法: この要素を使用して、アプリケーション内の作業単位相互間で経過した時間を計算することができます。

これは、このトランザクション・イベントが生成された作業単位の直前に完了した作業単位です。

アプリケーション中の最初の作業単位が実行されている場合、 これはデータベース接続要求の完了時刻です。

アプリケーションのアイドル時間



スナップショット・レベル
アプリケーション
DCS アプリケーション


論理データ・グループ
appl
dcs_appl


モニター・スイッチ
ステートメント
ステートメント


再設定可能


不可





要素名
要素タイプ



appl_idle_time
情報

関連情報

説明: アプリケーションがサーバーに何らかの要求を発行してから経過した秒数。 これには、トランザクションを終了していないアプリケーション、 たとえばコミットまたはロールバックを発行していないアプリケーションが含まれます。

使用法: この情報を使用して、指定した秒数の間アイドル状態になっているユーザーを強制実行するアプリケーションをインプリメントすることができます。

DB2 エージェントの情報

以下のデータベース・システム・モニター要素では、エージェントについての情報が提供されます。

プロセス ID またはスレッド ID



スナップショット・レベル
アプリケーション


論理データ・グループ
エージェント


モニター・スイッチ
ステートメント


再設定可能


不可





要素名
要素タイプ



agent_pid
情報

関連情報

説明: DB2 エージェントのプロセス ID (UNIX システム) またはスレッド ID (OS/2 または Windows システム)。

使用法: この要素を使用して、データベース・システム・モニター情報をシステム・トレースなどの診断情報の他のソースとリンクさせることができます。 また、データベース・アプリケーションのために作動するエージェントがどのようにシステム・リソースを使用するかをモニターすることもできます。

調整プログラム・エージェント



スナップショット・レベル
アプリケーション


論理データ・グループ
appl_info


モニター・スイッチ
基本


再設定可能


不可





要素名
要素タイプ



coord_agent_pid
情報

関連情報

説明: アプリケーションの調整プログラム・エージェントが使用する、 エージェントのプロセス ID (UNIX システム) またはスレッド ID (OS/2 または Windows システム)。

使用法: この要素を使用して、データベース・システム・モニター情報をシステム・トレースなどの診断情報の他のソースとリンクさせることができます。


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