バージョン 7 では、スナップショットおよびイベント・モニターの新しい出力形式が導入されています。 システム・モニターは、データ構造のリストを戻す代わりに、 自己記述型の出力データ・ストリームを戻すようになりました。 この新しい形式への変更は、SQL オブジェクトの命名に関しては、 DB2 ユニバーサル・データベースに追加された機能に合わせたものです。 たとえば、バージョン 7 のテーブル名の長さは最大 18 バイトから最大 128 バイトに増えました。 以前のリリースで使用されていた、静的にサイズを決定する出力構造では、 このようなサイズの変更はできませんでした。
この自己記述型データ・ストリームによって、 戻りデータの全体を解析することができます。 また、これにより、既存のデータ要素の変更または新しいデータ要素の追加の際に、 既存のアプリケーションを変更する必要がなくなります。
戻されるモニター・データは以下の形式になります。
イベント・モニター出力および スナップショット・モニターの出力では、 イベント・モニターおよびスナップショットのデータ・ストリームの例を示します。
バージョン 7 のスナップショット要求が出されて、 それより前のバージョンのスナップショット・データがサーバー (たとえば低いレベルのサーバー) から戻された場合、 呼び出し側に SQLCODE +1627W が戻され、 モニター出力はバージョン 7 以前の形式になります。 したがってバージョン 5 の方法を使用して解析する必要があります (表 3 を参照してください)。
db2ConvMonStream API を使用して、 論理データ・グループの新しいモニター形式を、 対応するバージョン 7 以前のデータ構造に変換できます。 db2ConvMonStreamでは、この API について説明し、 バージョン 7 以前の構造を新しいバージョン 7 形式にマップしています。 バージョン 7 スナップショット・モニターによって戻されるデータの詳細については、 スナップショット・モニターの出力を参照してください。
イベント・モニターは、デフォルトでは、 新しいモニター形式でデータを書き込みます。 これを個々のイベント・モニター用に上書きするには、 レジストリー変数 DB2OLDEVMON=evmon1,evmon2,... を設定します (evmon1 はデータを古い形式で書き込むイベント・モニター)。 バージョン 7 イベント・モニターによって戻されるデータの詳細については、 イベント・モニター出力を参照してください。