システム・モニター 手引きおよび解説書


連合データベース・システム

連合システムは、リモート・データ・アクセスを提供するマルチデータベース・サーバーです。 連合システムは、さまざまなプラットフォーム (IBM 製と他社製、リレーショナルと非リレーショナル) に常駐し得る、 多様なデータ・ソースへのクライアント・アクセスを提供します。 連合システムは、分散データへのアクセスを統合し、 異種環境の単一データベース・イメージをユーザーに提示します。

以下の要素は、DB2 連合システム内で稼働しているアプリケーションによるデータ・ソースへの全アクセスについての情報と、 連合サーバー・インスタンス内で稼働している特定のアプリケーションによるデータ・ソースへのアクセスについての情報をリストします。 要素は以下のとおりです。

データ・ソース名



スナップショット・レベル
データベース
アプリケーション


論理データ・グループ
dbase_remote
appl_remote


モニター・スイッチ
基本
基本


再設定可能


不可





要素名
要素タイプ



datasource_name
情報

関連情報
  • なし

説明: この要素には、 リモート・アクセス情報が連合サーバーで表示されるデータ・ソースの名前が含まれます。 この要素は、SYSCAT.SERVERS 内の 'SERVER' 列に対応します。

使用法: この要素は、 アクセス情報が収集されて戻されているデータ・ソースを識別するために使用します。

アプリケーション識別



スナップショット・レベル
アプリケーション


論理データ・グループ
appl_remote


モニター・スイッチ
基本


再設定可能


不可





要素名
要素タイプ



id_info
情報

関連情報
  • なし

説明: この要素には、 現在モニター中のアプリケーションの名前が含まれています。

使用法: この要素は、 アクセス情報が収集されて戻されているアプリケーションを識別するために使用します。

切断回数



スナップショット・レベル
データベース


論理データ・グループ
dbase_remote


モニター・スイッチ
基本


再設定可能








要素名
要素タイプ



disconnects
カウンター

関連情報
  • なし

説明: この要素には、 以下のいずれかの事柄が生じた後に、このデータ・ソースから任意のアプリケーションの代わりに連合サーバーが切断した回数の合計が含まれています。

使用法: この要素は、 このデータ・ソースから任意のアプリケーションの代わりに連合サーバーが切断した回数の合計を識別するために使用します。 この要素と CONNECT カウントを併用することによって、 連合サーバーのこのインスタンスが、 現在データ・ソースに接続していると判断しているアプリケーションの数を判別することができます。

挿入回数



スナップショット・レベル
データベース
アプリケーション


論理データ・グループ
dbase_remote
app_remote


モニター・スイッチ
基本
基本


再設定可能








要素名
要素タイプ



insert_sql_stmts
カウンター

関連情報
  • なし

説明: この要素には、 以下のいずれかの事柄が生じた後に、連合サーバーが任意のアプリケーションの代わりに、 このデータ・ソースに INSERT ステートメントを発行した回数の合計が含まれています。

使用法: この要素は、 連合サーバーまたはアプリケーションがこのデータ・ソースに対して行ったデータベース活動のレベルを判別するために使用します。

この要素は、連合サーバーまたはアプリケーションがこのデータ・ソースに対して行った書き込み活動のパーセントを判別するために使用することもできます。 そのための公式は、以下のとおりです。

   write_activity =
     (INSERT ステートメント数 + UPDATE ステートメント数 + DELETE ステートメント数 ) /
     (SELECT ステートメント数 + INSERT ステートメント数 + UPDATE ステートメント数 +
     DELETE ステートメント数)

更新回数



スナップショット・レベル
データベース
アプリケーション


論理データ・グループ
dbase_remote
appl_remote


モニター・スイッチ
基本
基本


再設定可能








要素名
要素タイプ



update_sql_stmts
カウンター

関連情報
  • なし

説明: この要素には、 以下のいずれかの事柄が生じた後に、連合サーバーが任意のアプリケーションの代わりに、 このデータ・ソースに UPDATE ステートメントを発行した回数の合計が含まれています。

使用法: この要素は、 連合サーバーまたはアプリケーションがこのデータ・ソースに対して行ったデータベース活動のレベルを判別するために使用します。

この要素は、連合サーバーまたはアプリケーションがこのデータ・ソースに対して行った書き込み活動のパーセントを判別するために使用することもできます。 そのための公式は、以下のとおりです。

   write_activity =
     (INSERT ステートメント数 + UPDATE ステートメント数 + DELETE ステートメント数) /
     (SELECT ステートメント数 + INSERT ステートメント数 + UPDATE ステートメント数 +
     DELETE ステートメント数)

削除回数



スナップショット・レベル
データベース
アプリケーション


論理データ・グループ
dbase_remote
appl_remote


モニター・スイッチ
基本
基本


再設定可能








要素名
要素タイプ



delete_sql_stmts
カウンター

関連情報
  • なし

説明: この要素には、 以下のいずれかの事柄が生じた後に、連合サーバーが任意のアプリケーションの代わりに、 このデータ・ソースに DELETE ステートメントを発行した回数の合計が含まれています。

使用法: この要素は、 連合サーバーまたはアプリケーションがこのデータ・ソースに対して行ったデータベース活動のレベルを判別するために使用します。

この要素は、連合サーバーまたはアプリケーションがこのデータ・ソースに対して行った書き込み活動のパーセントを判別するために使用することもできます。 そのための公式は、以下のとおりです。

   write_activity =
     (INSERT ステートメント数 + UPDATE ステートメント数 + DELETE ステートメント数 ) /
     (SELECT ステートメント数 + INSERT ステートメント数 + UPDATE ステートメント数 +
     DELETE ステートメント数)

ニックネームの作成



スナップショット・レベル
データベース
アプリケーション


論理データ・グループ
dbase_remote
appl_remote


モニター・スイッチ
基本
基本


再設定可能








要素名
要素タイプ



create_nickname
カウンター

関連情報
  • なし

説明: この要素には、 以下のいずれかの事柄が生じた後に、連合サーバーが任意のアプリケーションの代わりに、 このデータ・ソースに常駐するオブジェクトのニックネームを作成した回数の合計が含まれています。

使用法: この要素は、 連合サーバー・インスタンスまたはアプリケーションがこのデータ・ソースに対して行った CREATE NICKNAME 活動の量を判別するために使用します。 CREATE NICKNAME を処理すると、 データ・ソース・カタログに対して複数の照会が実行されます。 そのため、この要素の値が大きい場合には、 原因を判別しなければならず、場合によってはこの活動を制限しなければなりません。

パススルー



スナップショット・レベル
データベース
アプリケーション


論理データ・グループ
dbase_remote
appl_remote


モニター・スイッチ
基本
基本


再設定可能








要素名
要素タイプ



passthrus
カウンター

関連情報
  • なし

説明: この要素には、 以下のいずれかの事柄が生じた後に、連合サーバーが任意のアプリケーションの代わりに、 このデータ・ソースに直接移動した SQL ステートメントの合計数が含まれています。

使用法: この要素は、 連合サーバーがネイティブで処理できる SQL ステートメントのパーセンテージや、 パススルー・モードが必要になるパーセンテージを判別するために使用します。 この値が大きい場合には、原因を判別しなければならず、 ネイティブ・サポートを利用するためのさらに良い方法を調べなければなりません。

ストアード・プロシージャー数



スナップショット・レベル
データベース
アプリケーション


論理データ・グループ
dbase_remote
appl_remote


モニター・スイッチ
基本
基本


再設定可能








要素名
要素タイプ



stored_procs
カウンター

関連情報
  • なし

説明: この要素には、 以下のいずれかの事柄が生じた後に、連合サーバーが任意のアプリケーションの代わりに、 このデータ・ソースで呼び出したストアード・プロシージャーの合計数が含まれています。

使用法: この要素は、 連合データベースでローカルに呼び出された、 またはアプリケーションが連合データベースに対して呼び出したストアード・プロシージャーの数を判別するために使用します。

リモート・ロック



スナップショット・レベル
データベース
アプリケーション


論理データ・グループ
dbase_remote
appl_remote


モニター・スイッチ
基本
基本


再設定可能








要素名
要素タイプ



remote_locks
カウンター

関連情報
  • なし

説明: この要素には、 以下のいずれかの事柄が生じた後に、連合サーバーが任意のアプリケーションの代わりに、 このデータ・ソースで呼び出したリモート・ロックの合計数が含まれています。

使用法: この要素は、 データ・ソースでリモートに作成されたリモート・ロックの数を判別するために使用します。

ストアード・プロシージャーによって戻される行の数



スナップショット・レベル
データベース
アプリケーション


論理データ・グループ
dbase_remote
appl_remote


モニター・スイッチ
基本
基本


再設定可能








要素名
要素タイプ



sp_rows_selected
カウンター

関連情報
  • なし

説明: この要素には、 以下のいずれかの事柄が生じた後に、このアプリケーションのストアード・プロシージャーを処理した結果として、 データ・ソースから連合サーバーに送信された行数が含まれています。

使用法: この要素には、いくつかの使い方があります。 この要素を使用して、データ・ソースから連合サーバーに送信された行数を、 ストアード・プロシージャーごとに計算することができます。 それには、次の式を使用します。

   ストアード・プロシージャーごとの行数 = 戻された行数 / 呼び出されたストアード・プロシージャーの数

また、このアプリケーションのデータ・ソースから連合サーバーへと、 行を戻すのにかかった平均時間を計算するために使用することもできます。

   平均時間 = ストアード・プロシージャーの応答時間の合計 / 戻された行数

照会応答時間



スナップショット・レベル
データベース
アプリケーション


論理データ・グループ
dbase_remote
appl_remote


モニター・スイッチ
基本
基本


再設定可能








要素名
要素タイプ



select_time
カウンター

関連情報
  • なし

説明: この要素には、以下のいずれかの事柄が生じてから、 この連合サーバー・インスタンスで実行しているすべてのアプリケーションまたは単一のアプリケーションからの照会に、このデータ・ソースが応答するまでにかかる平均時間 (ミリ秒) が含まれています。

応答時間は、連合サーバーがデータ・ソースから行を要求する時刻と、 その行が連合サーバーで使用可能になる時刻との差で測ります。
注:照会のブロック化が原因で、 連合サーバーが行の検索を試行しても、その通信がすべて処理されるとは限りません。 次の行の取得要求を出しても、戻される行がブロック化されると要求が最後まで行われない場合があります。 その結果、照会の応答時間の合計が、 常にデータ・ソースでの処理時間を表すわけではなく、 通常はデータ・ソースまたはクライアントのいずれかにおける処理時間を表します。

使用法: この要素は、 このデータ・ソースから来るデータを実際に待っている時間を判別するために使用します。 これは、キャパシティー・プランニングを行ったり、 CPU の速度と SYSCAT.SERVERS での通信速度を調整したりするのに役立ちます。 これらのパラメーターを変更すると、 最適化プログラムが要求をデータ・ソースに送信するかしないかということに影響が及びます。

挿入応答時間



スナップショット・レベル
データベース
アプリケーション


論理データ・グループ
dbase_remote
appl_remote


モニター・スイッチ
基本
基本


再設定可能








要素名
要素タイプ



insert_time
カウンター

関連情報
  • なし

説明: この要素には、以下のいずれかの事柄が生じてから、 この連合サーバー・インスタンスで実行しているすべてのアプリケーションまたは単一のアプリケーションからの INSERT に、このデータ・ソースが応答するまでにかかる平均時間 (ミリ秒) が含まれています。

応答時間は、連合サーバーがデータ・ソースに INSERT ステートメントを送信する時刻と、 その INSERT ステートメントが処理されたことをデータ・ソースが連合サーバーに示して応答する時刻との差で測ります。

使用法: この要素は、 このデータ・ソースへの INSERT が処理されるのを待つのにかかった実際の時間を判別するために使用します。 この情報は、キャパシティー・プランニングおよびチューニングを行う上で役立ちます。

更新応答時間



スナップショット・レベル
データベース
アプリケーション


論理データ・グループ
dbase_remote
appl_remote


モニター・スイッチ
基本
基本


再設定可能








要素名
要素タイプ



update_time
カウンター

関連情報
  • なし

説明: この要素には、以下のいずれかの事柄が生じてから、 この連合サーバー・インスタンスで実行しているすべてのアプリケーションまたは単一のアプリケーションからの UPDATE に、このデータ・ソースが応答するまでにかかる平均時間 (ミリ秒) が含まれています。

応答時間は、連合サーバーがデータ・ソースに UPDATE ステートメントを送信する時刻と、 その UPDATE ステートメントが処理されたことをデータ・ソースが連合サーバーに示して応答する時刻との差で測ります。

使用法: この要素は、 このデータ・ソースに対する UPDATE が処理されるのを待つのにかかった実際の時間を判別するために使用します。 この情報は、キャパシティー・プランニングおよびチューニングを行う上で役立ちます。

削除応答時間



スナップショット・レベル
データベース
アプリケーション


論理データ・グループ
dbase_remote
appl_remote


モニター・スイッチ
基本
基本


再設定可能








要素名
要素タイプ



delete_time
カウンター

関連情報
  • なし

説明: この要素には、以下のいずれかの事柄が生じてから、 この連合サーバー・インスタンスで実行しているすべてのアプリケーションまたは単一のアプリケーションからの DELETE に、このデータ・ソースが応答するまでにかかる平均時間 (ミリ秒) が含まれています。

応答時間は、連合サーバーがデータ・ソースに DELETE ステートメントを送信する時刻と、 その DELETE ステートメントが処理されたことをデータ・ソースが連合サーバーに示して応答する時刻との差で測ります。

使用法: この要素は、 このデータ・ソースに対する DELETE が処理されるのを待つのにかかった実際の時間を判別するために使用します。 この情報は、キャパシティー・プランニングおよびチューニングを行う上で役立ちます。

ニックネーム作成応答時間



スナップショット・レベル
データベース
アプリケーション


論理データ・グループ
dbase_remote
appl_remote


モニター・スイッチ
基本
基本


再設定可能








要素名
要素タイプ



create_nickname_time
カウンター

関連情報
  • なし

説明: この要素には、以下のいずれかの事柄が生じてから、 この連合サーバー・インスタンスで実行しているすべてのアプリケーションまたは単一のアプリケーションからの CREATE NICKNAME ステートメントを、 このデータ・ソースが処理するのにかかる平均時間 (ミリ秒) が含まれています。

応答時間は、連合サーバーが CREATE NICKNAME ステートメントを処理するためにデータ・ソースから情報の検索を始めた時刻と、 データ・ソースから必要なデータをすべて検索し終えた時刻との差で測ります。

使用法: この要素は、 このデータ・ソースからニックネームを作成するのに実際にかかった時間を判別するために使用します。

パススルー時間



スナップショット・レベル
データベース
アプリケーション


論理データ・グループ
dbase_remote
appl_remote


モニター・スイッチ
基本
基本


再設定可能








要素名
要素タイプ



passthru_time
カウンター

関連情報
  • なし

説明: この要素には、以下のいずれかの事柄が生じてから、 この連合サーバー・インスタンスで実行しているすべてのアプリケーションまたは単一のアプリケーションからの PASSTHRU ステートメントに、 このデータ・ソースが応答するまでにかかる平均時間 (ミリ秒) が含まれています。

応答時間は、連合サーバーがデータ・ソースに PASSTHRU ステートメントを送信する時刻と、 そのステートメントが処理されたことをデータ・ソースが示して応答した時刻との差で測ります。

使用法: この要素は、 このデータ・ソースがパススルー・モードでステートメントを処理するために実際にかかった時間を判別するのに使用します。

ストアード・プロシージャー時間



スナップショット・レベル
データベース
アプリケーション


論理データ・グループ
dbase_remote
appl_remote


モニター・スイッチ
基本
基本


再設定可能








要素名
要素タイプ



stored_proc_time
カウンター

関連情報
  • なし

説明: この要素には、以下のいずれかの事柄が生じてから、 この連合サーバー・インスタンスで実行しているすべてのアプリケーションまたは単一のアプリケーションからのストアード・プロシージャー・ステートメントに、 このデータ・ソースが応答するまでにかかる平均時間 (ミリ秒) が含まれています。

応答時間は、連合サーバーがデータ・ソースにストアード・プロシージャーを送信する時刻と、 そのストアード・プロシージャーが処理されたことをデータ・ソースが示して応答した時刻との差で測ります。

使用法: この要素は、 このデータ・ソースがストアード・プロシージャーを処理するために実際にかかった時間を判別するのに使用します。

リモート・ロック時間



スナップショット・レベル
データベース
アプリケーション


論理データ・グループ
dbase_remote
appl_remote


モニター・スイッチ
基本
基本


再設定可能








要素名
要素タイプ



remote_lock_time
カウンター

関連情報
  • なし

説明: この要素には、以下のいずれかの事柄が生じてから、 この連合サーバー・インスタンスで実行しているすべてのアプリケーションまたは単一のアプリケーションからのリモート・ロックに、 このデータ・ソースが応答するまでにかかる平均時間 (ミリ秒) が含まれています。

応答時間は、連合サーバーがデータ・ソースにリモート・ロックを送信する時刻と、 連合サーバーがデータ・ソースでリモート・ロックを解放する時刻との差で測ります。

使用法: この要素は、 このデータ・ソースがリモート・ロックで実際に費やす時間を判別するために使用します。


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