レプリケーションの手引きおよび解説書


本書について

本書では DB2 データ複製の概念を紹介し、 複製環境の計画、構成、管理の方法について説明します。

説明の対象となる主な製品は DB2 DataPropagator です。 この製品を IBM 複製ソリューションの他の製品と併用すれば、 業務要件を満たすように複製環境を調整することができます。

データは DB2 ソースから DB2 ターゲットに対して複製できます。 また、DB2 と IBM 以外のソースおよびターゲットの間でデータを複製することもできます。 具体的には、以下のデータベース管理システムをソース、ターゲット、またはその両方に使用することができます。
DB2 サーバー IBM 以外のサーバー
DB2 Universal Database for AIX (DB2 ユニバーサル・データベース (AIX 版)) Informix(R)2
DB2 ユニバーサル・データベース (AS/400 版) Microsoft Access3
DB2 ユニバーサル・データベース (HP-UX(R) 版) Microsoft Jet3
DB2 ユニバーサル・データベース (OS/2 版) Microsoft SQL Server2
DB2 ユニバーサル・データベース・サーバー (OS/390 版) Oracle(R)2
DB2 ユニバーサル・データベース (Solaris(TM) 版) Sybase(R)2
DB2 ユニバーサル・データベース (Linux(R) 版) Sybase SQL Anywhere(TM)2
DB2 ユニバーサル・データベース (NUMA-Q(R) 版) Teradata(R)4
DB2 ユニバーサル・データベース (VM1 版)
DB2 ユニバーサル・データベース (VSE1 版)
DB2 ユニバーサル・データベース (Windows 32 ビット オペレーティング・システム (Windows 95、98、 および NT(R) など))


本書の対象読者

本書は、データベース管理者、LAN 管理者、およびデータ複製環境をセットアップおよび保守しなければならない他のユーザーを対象としています。 本書の読者は、一般的なデータベース用語をよく理解しており、データベース設計とデータベース管理の経験があり、 使用するアプリケーションおよび複製するデータについてもよく理解していることを前提としています。


本書の編成

本書は、以下の部分で構成されています。

第 1 部: 紹介
DB2 複製の概念と構成要素について紹介し、一般的な複製の構成について説明します。 また、DB2 コントロール・センターを使った簡単な複製シナリオによる解説と、本書で説明される主な複製作業の概要が含まれています。

第 2 部: 管理
複製環境の計画、セットアップ、実行、および保守の方法について説明します。

第 3 部: 操作
特定のオペレーティング・システムで DB2 データ複製を使用する方法について説明します。

第 4 部: 参照情報
制御表 (DB2 DataPropagator が複製プロセスで使用するリレーショナル・データベース表) とメッセージに関する参照情報を提供します。

表記上の規則

本書では、次のような強調表示規則を使用しています。


用語

本書では、データベース、コピー、および LAN の概念に関する標準的な用語が使用されています。 本書で使用される概念の多くは、データ複製の概要で説明されています。 複製用語の定義については、用語集を参照してください。


構文図の読み方

本書で使われている構文図には、以下の規則が当てはまります。


ロードマップ


作業内容 参照先
IBM データ複製ソリューションについて学習する

DB2 DataPropagator については http://www.ibm.com/software/data/dpropr/

データ複製ソリューションについては http://www.ibm.com/software/data/dbtools/datarepl.html

データベースおよびデータ管理については http://www.ibm.com/software/data/

製品の最新の変更について学習する CD-ROM にある「インストール情報 (Installation Notes)」、または製品と一緒にインストールされる「リリース情報 (Release Notes)」。
DB2 データ複製におけるこのリリースの新機能について学習する DB2 新機能
DB2 データ複製の構成要素について学習する データ複製の概要
DB2 データ複製の概念について学習する データ複製の概要
一般的な複製の構成について学習する データ複製の構成
Windows NT で DB2 コントロール・センターを使用して、簡単な複製シナリオを実行する データ複製のシナリオ
実行できる複製作業の種類を概観する データ複製のさまざまな作業
複製環境を設計および計画する 複製の計画
旧バージョンの DPROPR から DB2 DataPropagator に移行する DataPropagator の Web サイト (http://www.ibm.com/software/data/dpropr/) にある、 オンラインの Migration Guide。
顧客事例研究を参照する DataPropagator の Web サイト (http://www.ibm.com/software/data/dpropr/) にある、 「Case studies」のページ。
複製環境をセットアップする 複製環境のセットアップ
DJRA で複製のプリファレンスを設定する DJRA のオンライン・ヘルプを参照。
DB2 コントロール・センターで複製のプリファレンスを設定する DB2 コントロール・センターのオンライン・ヘルプ。
複製のソースとターゲットを定義および管理する 管理
収集および変更適用プログラムを構成および操作する 操作(特定のオペレーティング・システムに該当する章を参照)。
DB2 DataPropagator for Microsoft Jet について学習し、実行する DB2 DataPropagator for Microsoft Jet の使用
サテライトの複製サポートについて学習する DB2 ユニバーサル・データベース サテライト管理 手引きおよび解説書
DB2 複製プロセスを制御するリレーショナル・データベース表について学習する 表の構造
収集および変更適用プログラムのエラー・メッセージをデバッグする トラブルシューティング (Troubleshooting)、 および 収集プログラムと変更適用プログラムのメッセージ
その他の DB2 情報について調べる インフォメーション・センター。これは、 DB2 管理ツールが使用可能なすべてのプラットフォームで利用できます。 ご使用のシステムによって、 インフォメーション・センターへのアクセス方法は次のいずれかです。
  • メイン・プロダクト・フォルダー
  • コントロール・センターのツールバー
  • Windows の「スタート」メニュー
  • コントロール・センターの「ヘルプ (Help)」メニュー


脚注:

1
これらの製品に変更適用プログラムはありません。

2
これらの製品には、 DataJoiner V2 以降および DB2 DataJoiner 複製管理 (DJRA) ツールが必要です。

3
これらの製品には DJRA が必要です。

4
これらの製品に収集プログラムはありません。


[ ページのトップ | 前ページ | 次ページ | 目次 | 索引 ]