IBM DB2 クエリー・パトローラー 管理の手引き
このセクションでは、
ジョブ会計プロセスおよびジョブ会計表の列についての詳細を記載します。
「会計状況 (Accounting Status)」システム・パラメーターを
「表に書き込む (Write to Table)」に設定すると、
通知プログラム構成要素は、ジョブが完了するごとにジョブ会計表に行を追加します。
この情報はトラッカー・ツールにより使用され、
DB2 クエリー・パトローラー・システムで管理されている照会に関するデータベース使用状況の履歴を、
レポートとして作成して表示します。
たとえば、この情報はトラッカーにより使用され、
どの表および列が最も頻繁にアクセスされているか、どの表が最も多くの結果行を戻したか、
どのジョブが特定の時間枠内で完了したかなどのレポートを作成します。
以下のリストでは、ジョブ会計表にあるそれぞれの列を説明します。
- ACCOUNT_ID
- ACCOUNT_ID 列は、
ユーザー・プロファイル表からのユーザーに関連する会計識別子を示します。
- COMPLETION_STATUS
- COMPLETION_STATUS 列には、ジョブの完了状況を示す単一文字コードが入ります。
値は、終了 (正常な完了) には D、取り消しには C、打ち切りには A です。
- DATA_SOURCE
- DATA_SOURCE 列は、照会が実行されたデータベース・インスタンスを識別します。
現在、サポートされているデータ・ソース識別子は IWM だけです。
- DTIME_COMPLETED
- DTIME_COMPLETED 列は、ジョブが完了した日時を識別します。
- DTIME_CREATED
- DTIME_CREATED 列は、ユーザーが DB2 クエリー・パトローラーに実行依頼した日時を識別します。
- DTIME_SCHEDULED
- DTIME_SCHEDULED 列は、ジョブを実行するようにユーザーがスケジュールした日時を識別します。
- DTIME_STARTED
- DTIME_STARTED 列は、ジョブの実行が開始された日時を識別します。
ジョブの実行が開始される前にこのジョブが取り消されていたり、
打ち切られている場合には、この列には NULL 値が入ります。
- ELAPSED_TIME
- ELAPSED_TIME 列は、
ジョブが実行された時刻から完了時刻までの経過時間を秒単位で識別します。
- ELAPSED_TIME_LIMIT
- ELAPSED_TIME_LIMIT 列は、ジョブの実行が許可されている最大秒数を識別します。
- ERROR_REASON
- ERROR_REASON 列は、ジョブが正常に完了しなかった理由を識別します。
- ESTIMATED_COST
- ESTIMATED_COST 列は、会計単位で見積もられるジョブのコストを識別します (導出された場合)。
この列には、ジョブの見積もりコストに、データ・ソース表からのコスト係数を掛けた値が入ります。
- JOB_ID
- JOB_ID 列には、ジョブを識別する番号が入ります。
- JOB_PRIORITY
- JOB_PRIORITY 列には、ジョブに割り当てられるジョブ優先順位レベル番号が入ります。
- JOB_TEXT
- JOB_TEXT 列には、
ジョブの SQL ステートメントまたはそのシステム・コマンドのいずれかが入ります。
- JOB_TYPE
- JOB_TYPE 列には、SQL ジョブには文字 S、
システム・コマンドを含むジョブには文字 C のいずれかが入ります。
- NODE_ID_EXECUTED
- NODE_ID_EXECUTED 列は、ジョブが実行されたノードのホスト名を識別します。
- NODE_ID_SUBMITTED
- NODE_ID_SUBMITTED 列は、ジョブの実行依頼元のノードを識別します。
- PREDECESSOR_JOB
- ジョブに前任ジョブ (このジョブが実行できるようになるために完了していなければならないジョブ) が割り当てられている場合、
PREDECESSOR_JOB 列には、前任ジョブ識別子が入ります。
前任ジョブが割り当てられていない場合には、この列には NULL 値が入ります。
- RESULT_DESTINATION
- ユーザーが代替結果宛先を選択した場合には、
RESULT_DESTINATION 列には、その宛先の識別子が入ります。
データベースで作成された結果表に結果が書き込まれる場合には、
この列には NULL 値が含まれます。
- RESULT_ROWS
- RESULT_ROWS 列には、
ジョブが選択、更新、削除、または挿入したデータベース行の数が含まれます。
- RESULT_ROWS_LIMIT
- RESULT_ROWS_LIMIT 列は、
SQL SELECT ステートメントが戻すことを許可された行の最大数を識別します。
- RESULT_TABLE_OWNER
- RESULT_TABLE_OWNER 列には、
結果表の所有者のデータベース識別子が入ります (作成された場合)。
- RESULT_TABLE_NAME
- RESULT_TABLE_NAME 列には、結果表の表名が入ります (作成された場合)。
- SUBMIT_SOURCE
- SUBMIT_SOURCE 列には、ジョブを実行依頼したプログラムの名前が入ります。
- SUBMITTER_USER_ID
- SUBMITTER_USER_ID 列には、ジョブの実行依頼側のシステム識別子が入ります。
この識別子は、あるユーザーが他のユーザーの代わりに実行依頼した場合には、
ジョブの所有者とは異なる場合もあります。
- SYSTEM_TIME
- SYSTEM_TIME 列には、ジョブにより消費されたシステム時間の CPU 秒数が入ります。
- USER_ID
- USER_ID 列には、ジョブ所有者のシステム識別子が入ります。
- USER_TIME
- USER_TIME 列には、ジョブにより消費されたユーザー時間の CPU 秒数が入ります。
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