IBM DB2 クエリー・パトローラー 管理の手引き
問題が起きたら、必ず以下の点を調べる必要があります。
- DB2 サーバーが開始済みであること。
- DB2 カタログ名を使用してアプリケーションから DB2 サーバーに直接接続できること。
注: | DB2 診断ログを参照して DB2 関連の問題を調べることもできます。
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IBM サポート担当員は、以下のトレース機構を個別にあるいは一緒に利用して、
問題の識別に役立てる場合があります。
- JDBC トレース
- DB2 CLI トレース
- DB2 トレース
- ODBC トレース (ODBC を使用している場合)
DB2 トレースでは、QueryEnabler 用の Java トレース・ツールを活動化します。
Java トレース・ファイルは、
UNIX の場合は DQP_RUNTIME/log/ ディレクトリーに、
Windows の場合は DQP_RUNTIME\log\ ディレクトリーに作成されます。
ログ・ファイルがいったん作成されると、
それ以後に作成されるトレース情報はこのログ・ファイルに付け加えられます。
DB2 クエリー・パトローラー・プロファイル変数 DQP_TRACEFILE の設定によって、
Java ログ・ファイルに独自の名前を付けることができます。
DB2 クエリー・パトローラー・プロファイル変数の設定については、
DB2 プロファイル変数を参照してください。
トレース機能については、問題判別の手引き で説明されています。
詳細な指示については、その資料を参照してください。
- アプリケーションから DB2 に接続できない場合
- アプリケーションから DB2 に接続できるか調べる。
できない場合、問題判別の手引き を参照して、
接続に関する問題の解決方法に関する情報を調べる。
- ユーザー・アカウントとユーザー・パスワードが正しいか確認する。
- アプリケーションから QueryEnabler の照会実行依頼ダイアログにアクセスできない場合
- データベース構成パラメーター JDK11_PATH に指定されているパス、
および JAVA_HEAP_SZ の設定を検査する。
Java 仮想マシン (JVM) を開始するのに、JDK11_PATH と JAVA_HEAP_SZ の両方が使用されます。
- QueryEnabler が正しくインストールされているか確認する。
- サーバーのデータベース構成ファイルで、
DYN_QUERY_MGMT データベース構成パラメーターが ENABLE に設定されているか確認する。
- 予期していない QueryEnabler ダイアログが表示された場合
- アプリケーションで正しいデータベース別名が使用されているか確認する。
- 実行依頼を行っているユーザーのプロファイルで、
「コスト管理しきい値 (Cost Management Threshold)」パラメーターの値を増やす。
これにより、QueryEnabler ツールによるユーザー介入を行わずに、
しきい値を超えない照会をデータ・ソースに対して実行することができます。
- 照会アプリケーションで QueryEnabler を使用して DB2 クエリー・パトローラー・サーバーに照会を実行依頼できない場合
- DB2 クエリー・パトローラー・サーバーのストアード・プロシージャーが DB2 サーバーにインストールされていることを確認する。
- ユーザーがストアード・プロシージャーに対する適切な DB2 アクセス権を授与されているか確認する。
- ユーザーの「ユーザー管理しきい値 (User Management Threshold)」パラメーターが、
適切な値に設定されているか確認する。
照会のコストが管理しきい値を超える場合、QueryEnabler インターフェースは表示されません。
- 照会アプリケーションから DB2 クエリー・パトローラー・サーバーに照会を実行依頼したが、照会が実行されない場合
- DB2 クエリー・パトローラー・サーバーが正しく実行しているか確認する。
DB2 クエリー・パトローラー・サーバーを再始動することが必要かもしれません。
- QueryMonitor を使用してジョブの詳細を調べる。
照会がユーザーしきい値を超えたためにジョブが保留になっている可能性があります。
DB2 クエリー・パトローラー管理者またはオペレーターはこのジョブを解放しなければなりません。
- 構成されている限度をシステム・リソースが超えたため、
ジョブがキューに入れられている可能性があります。
この状態の場合、システム・リソースが、
DB2 クエリー・パトローラーの管理者が構成した受け入れ可能な限度の範囲内になると、照会が実行されます。
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