DB2 クエリー・パトローラー・システムは、DB2 クエリー・パトローラー・サーバーおよびエージェント、 DB2 クエリー・パトローラーのシステム管理ワークステーション、 およびクライアント・ワークステーションで構成されます。 DB2 クエリー・パトローラーは、DB2 エンタープライズ・エディション または DB2 拡張エンタープライズ・エディションを実行しているシステムに配置することができます。 以下の図は、DB2 エンタープライズ・エディションを実行しているシステムに配置した DB2 クエリー・パトローラー・システムの体系を図示しています。 DB2 拡張エンタープライズ・エディションを実行しているシステムに DB2 クエリー・パトローラーを配置する場合は、 DB2 クエリー・パトローラー インストールの手引き を参照してください。
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DB2 クエリー・パトローラーは、以下の構成要素で構成されています。
DB2 クエリー・パトローラー・サーバーは、単一データベース・ノードで実行されます。 サーバーは、データベース要求を受け入れ、分析し、優先順位を付け、 任意選択で、それらの要求が処理されたときにユーザーに通知します。
サーバーは、以下のソフトウェア構成要素で構成されています。
前の段落で説明されているプロセスにより、DB2 クエリー・パトローラーが照会の実行を継続するか、 または後でシステム管理者が手操作で実行するように保留にするかを判別します。 DB2 クエリー・パトローラーは、計算されたコストが、 ユーザーのプロファイルで定義されているユーザーのコストしきい値を超える場合に、 その照会に保留状況を割り当てます。 DB2 クエリー・パトローラーの通知プログラム構成要素は、照会が保留になっている場合に、 ユーザーにそのことを通知します。 ユーザー・プロファイル表についての詳細は、DB2 クエリー・パトローラーの制御表を参照してください。 ユーザーのコストしきい値を設定するための情報については、 ユーザーの管理を参照してください。
以下のリストは、 システム・メールを介してユーザーに戻される照会の完了状況を一括表示しています。
DB2 クエリー・パトローラー・エージェントは、 1 つまたは複数のデータベース・ノードで実行され、データベース要求を処理します。 シングル・プロセッサーまたは非クラスター SMP マシンでは、 エージェントとサーバー構成要素は同一のマシン上で稼働します。 MPP マシンまたはクラスター化された SMP マシンでは、 サーバー構成要素は 1 つのノードで稼働し、エージェントは、 サーバー構成要素と同じノードを含む複数のノード上で稼働することができます。
DB2 クエリー・パトローラー・エージェントは、以下のソフトウェア構成要素で構成されています。
コマンド行インターフェースを使用すると、 システム管理者は、コマンド行プロンプトから DB2 クエリー・パトローラーをモニターおよび制御できます。 システム管理者は、 コマンド行インターフェースを使用してジョブの実行依頼と監視を行うこともできます。 シェル・スクリプト、または Perl、awk、および REXX などの言語と結合すると、コマンド行インターフェースを DB2 クエリー・パトローラーへのアプリケーション・プログラミング・インターフェース (API) として使用できます。 詳細については、DB2 クエリー・パトローラーを管理するためのコマンド行インターフェースの使用を参照してください。
QueryAdministrator ツールは、 DB2 クエリー・パトローラー・システムを管理するための GUI インターフェースを提供する Java アプリケーションです。
QueryAdministrator を使用すると、システム管理者は、DB2 クエリー・パトローラーのシステム・パラメーターを管理し、 DB2 クエリー・パトローラー・ユーザーのプロファイルを作成または削除し、ノード、結果の宛先、 データ・ソースおよびジョブ待ち行列を管理することができます。 詳細については、QueryAdministrator の使用を参照してください。
トラッカーは、DB2 クエリー・パトローラー・システムで管理されている照会に関するデータベース使用状況の履歴を レポートとして作成して表示するシステム管理 GUI です。 たとえば、トラッカー・ツールを使用すると、最も頻繁にアクセスされた表と列を判別したり、 最も多く結果行を戻した表を判別したり、 特定の時間枠内で完了したジョブを判別したりすることができます。 詳細については、トラッカー・ツールを参照してください。 トラッカー・ツールは Java アプリケーションです。
QueryEnablerは DB2 インターフェースを介して実行された動的照会を含む、 実行依頼済みの照会を、DB2 クエリー・パトローラー・システムの管理下に置きます。 QueryEnabler を使用すると、照会結果が戻るのを待つことも、 後で照会結果が戻ってくるようにすることもできます。 その間に、同じワークステーションで他の照会を実行依頼したり、他の作業を実行することもできます。 詳細については、DB2 クエリー・パトローラー 使用者の手引き を参照してください。 QueryEnabler ツールは Java アプリケーションです。
QueryMonitor は、DB2 クエリー・パトローラー・システムを介して実行依頼された照会を監視し、管理するために使用されます。 QueryMonitor を使用すると、ユーザーは照会状況をモニターし、ジョブ詳細を表示し、 ジョブを取り消し、新しいジョブを実行依頼し、結果表を除去し、 完了したジョブを再実行依頼することができます。 QueryMonitor の詳細については、DB2 クエリー・パトローラー 使用者の手引き を参照してください。 QueryMonitor ツールは Java アプリケーションです。