情報カタログ・マネージャー 管理の手引き

問題の解決

情報カタログ・マネージャーには、問題の解決を助けるための資源がいくつかあります。これらの資源は次のとおりです。

オンライン情報とメッセージの使用

情報カタログ・マネージャーでは、広範なオンライン情報とメッセージを提供して、問題の解決を援助します。メッセージを受け取ったら、まずオンライン・ヘルプを使って問題の解決にあたってください。

DB2 ユニバーサル・データベース メッセージ解説書 で、情報カタログ・マネージャー・メッセージと説明のヘルプ、および情報カタログ・マネージャー理由コードの拡張コードを調べることができます。拡張コードについては、 情報カタログ・マネージャー プログラミングの手引きおよび解説書 でも説明されています。

管理者ログオンの問題の解決

情報カタログを使っているときに、情報カタログ・マネージャーが予期せずクローズしてしまったら、問題が起きたときにログオンしていた管理者のユーザー ID はリセットが必要です。管理者の ID をリセットしないでログオンしようとすると、別の管理者がすでにログオンしていることを伝えるエラー・メッセージを受け取ります。

MS-DOS コマンド・プロンプトから、次のコマンドを入力してください。

X:\Program Files\SQLLIB\BIN\CLEARKA

ここで、X は、DB2 ユニバーサル・データベースがインストールされているドライブです。

プロンプトが表示されたら、情報カタログ名、ユーザー ID、およびパスワードをブランクで区切って入力します。たとえば、

ICMSAMP longods secret

次に、情報カタログを再びオープンします。

情報カタログが、DB2 UDB for OS/390 バーション 4.1 データベースに保管されていて、情報カタログ・マネージャーが、データベースとの通信が失われたことを示すエラーで強制的にクローズされた場合、 DB2 UDB (OS/390 版) システム・パラメーター IDTHTOIN の値を大きくする必要があるかもしれません。

情報カタログ・マネージャー構成要素とデータの回復

ハードウェアまたはソフトウェア障害があると、情報カタログ・データベース、記述データ、それに構成要素の一部が失われることがあります。必要な構成要素とデータのバックアップを取っていれば、システム、 情報カタログ・マネージャー、およびデータを回復できます。

システム障害が起きたら、データベース・サーバーのハード・ディスクが回復して、ユーザーが情報カタログにアクセスする前に、以下のステップを行ってください。

  1. 必要であれば、データベース管理システムを回復し、情報カタログ・マネージャーを再インストールする。
  2. バックアップ・ファイルを使って情報カタログ・データベースを復元する。

問題を診断するためのトレース・ファイルの使用

情報カタログ・マネージャーは自動的にトレース・ファイル という名前のファイルを作り、それによって問題の診断を助けます。

トレース・ファイルは、情報カタログ・マネージャーにログオンするたびに作られます。それには、情報カタログ・マネージャーを始動した時間と日付、製品のバージョン、サービス・レベル、および情報カタログ・マネージャーの稼働中に起こったことについての情報などが含まれます。

情報カタログ・マネージャーは、トレース・ファイルに対して、情報カタログ・ファイルの名前に拡張子 TRC を付けた名前を指定します。情報カタログ・マネージャー (Windows 版) は、トレース・ファイルを DGWPATH 環境変数に指定されているドライブおよびパスに置きます。 (Windows NT では、コントロール パネルの環境変数のもとにあります。 Windows 95 では、この変数はユーザーの AUTOEXEC.BAT ファイルにあります。) たとえば、DGIVP 情報カタログを使っているなら、 DGWPATH 環境変数によって指定されたドライブとパスで、 DGIVP.TRC という名前のトレース・ファイルを探します。

情報カタログ・マネージャーはログオンのたびにトレース・ファイルを上書きします。

重要

情報カタログ・マネージャーが予期しないときにクローズしたら、 IBM サポート・センターを呼ぶ前に、直ちにコマンド・プロンプトに進み、トレース・ファイルの名前を変更してください。これをしないと、情報カタログ・マネージャーを再始動したときに、トレース・ファイルが上書きされ、問題を説明するのに必要な記録が消去されます。

情報カタログ・マネージャーの活動を 5 つのレベルでトレースできます。デフォルトのレベルは 0 です。このレベルでは、情報カタログ・マネージャーは、画面に表示するエラー・メッセージだけを記録します。情報カタログ・マネージャーは、重大なエラーがあると、トレース・レベルを自動的に上げ、エラー番号とそれに関連する拡張コードを記録します。オンライン・ブック DB2 ユニバーサル・データベース メッセージ解説書 でエラー番号といくつかの拡張コードを調べることができます。 拡張コード は追加の説明コードで、特定の状況におけるエラーについてさらに情報を提供します。ただし、トレース・ファイルには、情報カタログ・マネージャーの拡張コードまたは構造化照会言語 (SQL) の拡張コードが含まれることがあります。関連するメッセージ解説書で追加情報を探す必要があるかもしれません。

IBM サポート・センターが問題を診断するためには、それより高いレベルが必要になる場合があります。診断を行うときは、コマンド・プロンプトから /TRACE オプションを使用して情報カタログ・マネージャーを始動してください。詳しくは、タグ言語ファイルをコマンド行からインポートするを参照してください。

図 21 は、トレース・ファイルの例を示しています。

図 21. 情報カタログ・マネージャーの理由および拡張コードを示すトレース・ファイル

*******************************************************
*  Information Catalog Manager Trace File
*
*     Date and Time   : Fri Jan 21 10:15:38 2000
*     Product Version : V7.1
*    
*******************************************************
Starting Trace... >> PID/TID = 319 / 320"
Starting Trace Level: 0
FLGGETReg >> PID/TID = 319 / 320"
New Reason Code: 1008
--------------------

トレース・ファイルの使い方

  1. DB2 ユニバーサル・データベース メッセージ解説書 でエラー・メッセージを調べる。
  2. その推奨アクセスに従う。
  3. 拡張コードがある場合には、次の文書でそれを調べる。

    SQL コードおよび情報カタログ・マネージャー拡張コードについては、DB2 ユニバーサル・データベース メッセージ解説書 を参照してください。拡張コードについては、 情報カタログ・マネージャー プログラミングの手引きおよび解説書 でも説明されています。

図 21 で、New Reason Code: 1008 は、 FLGGETReg API がアイコン・ファイルを検索できなかったことを示します。


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