このセクションでは、情報カタログへのメタデータの公表プロセスと、メタデータがデータウェアハウスセンター、DB2 OLAP Server、または Hyperion Essbase Server 内で変更されるときの、情報カタログ・メタデータの更新プロセスを説明します。データウェアハウスセンター ユーザー・インターフェースを使用して、データウェアハウスセンター、DB2 OLAP Server、または Hyperion Essbase Server メタデータを公表します。データウェアハウスセンター ユーザー・インターフェースを使用したメタデータの公表方法に関する段階的な情報については、「メタデータの公表 (Publish Metadata)」ウィンドウのオンライン・ヘルプを参照してください。コマンド・インターフェースを使用して、DB2 OLAP Integration Server のメタデータを公表します。詳細については、OLAP サーバーのメタデータを公表する準備を参照してください。
情報カタログ内のメタデータを公表し、同期化するには、この章で後述されている以下のタスクを完了しなければなりません。
メタデータが情報カタログに公表された後、メタデータの更新を自動化することができます。このプロセスは、メタデータの同期化 と呼ばれます。最初にデータウェアハウスセンター ユーザー・インターフェースを使用してメタデータを公表するときに、公表オブジェクトが作成されます。
コマンド・インターフェースを使用して、DB2 OLAP Integration Server メタデータを公表します。ただし、メタデータへの更新を同期化することはできません。情報カタログ内でメタデータを変更したい場合に再びメタデータを公表するには、コマンド・インターフェースを使用しなければなりません。
メタデータを同期化する際、情報カタログ内に登録されているオブジェクト用のメタデータは、公表を実行するとき、または公表のために作成するスケジュールに基づいて更新されます。次の状況の場合、メタデータは、情報カタログ内では更新されません。
メタデータを同期化する場合には、データウェアハウスセンターのウェアハウス・コントロール・データベースを情報カタログ・データベースとして使用しなければなりません。
メタデータを公表および同期化するためのステップを開始する前に、適切な環境を確立したかどうかを確認する必要があります。
情報カタログ・マネージャーにデータウェアハウスセンター メタデータを公表するには:
情報カタログ・マネージャーに OLAP サーバー・メタデータを公表するには:
データウェアハウスセンター ユーザー・インターフェースまたはコマンド・インターフェースのいずれかを使用して、 DB2 OLAP Server または Hyperion Essbase Server のメタデータを公表することができます。データウェアハウスセンターを使用するには、「OLAP サーバーのメタデータの公表 (Publish OLAP Server Metadata)」ノートブックのオンライン・ヘルプを参照してください。
DB2 OLAP Integration Server では、コマンド・インターフェースを使用して、メタデータを公表します。メタデータへの更新を同期化することはできません。情報カタログ内でメタデータを変更するには、再びメタデータを公表しなければなりません。
メタデータを公表するには、まず公表するメタデータを識別し、その後同期化した更新の設定を行います。このセクションにあるプロシージャーを使用してメタデータ・オブジェクトを識別し、それらを同期化するように登録してください。
表 12 では、オブジェクトが情報カタログに公表されるときの OLAP サーバーと情報カタログ・オブジェクトとの間のマッピングを提供します。オブジェクト・タイプとオブジェクト・タイプ・プロパティーのマッピングの詳細については、
付録 C, メタデータのマッピングを参照してください。
DB2 OLAP Integration Server のメタデータを公表するとき、情報カタログ内の「多次元データベース内の次元」オブジェクト・タイプと DB2 OLAP Integration Server 内の表オブジェクトとの間でリンク関係が作成されます。
OLAP サーバー・オブジェクト・タイプ | 情報カタログ・オブジェクト・タイプ |
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アウトライン | 多次元データベース |
アウトライン内の次元 | 多次元データベース内の次元 |
次元内のメンバー | 多次元データベース内のメンバー |
情報カタログ・マネージャー管理者機能がインストールされているワークステーションから、以下のステップを完了してください。
servername.applicationname.databasename.outlinename
stl11w71.sample.basic.basic stl11w71.sample.interntl.interntl stl11w71.demo.basic.basic
flgnxoln ouserid opassword oc_filename ic_userid ic_password ic_name generate_names delete max_levels max_dim -ff fb_filename -hi OIS_name -hu OIS_userid -hp OIS_password-hm OIS_model
情報カタログにオブジェクトを追加し、追加の業務情報を指定しましたが、更新値によって情報を上書きしたくない場合に N を指定することができます。
DB2 OLAP Server メタデータを公表している場合、このパラメーターは任意選択です。 DB2 OLAP Integration Server メタデータを公表している場合には、このパラメーターは必須です。
DB2 OLAP Server メタデータを公表している場合、このパラメーターは任意選択です。 DB2 OLAP Integration Server メタデータを公表している場合には、このパラメーターは必須です。
たとえば、次のようになります (この例の行の切れ目に意味はありません)。
flgnxoln olapadm olappass x:\Program Files\sqllib\logging\dg2olap.ctl icadmin icpass ICMSAMP Y Y 20 20 -ff x:\Program Files\sqllib\logging\db2olap.ff oiscat -hu oisadm -hp oispass -hm oismod
flgnxoln プログラムが正しく実行されたかどうかを確認するために、ログ・ファイルを表示してください。ログ・ファイルは、VWS_LOGGING 環境変数によって指定されているディレクトリー内にあります。 Windows NT 用の VWS_LOGGING 変数のデフォルト値は \sqllib\logging です。ファイル \SQLLIB\LOGGING\ICMOLAP.LOG (DB2 ユニバーサル・データベースをインストールしたドライブにある) を表示して、結果を調べてください。
図 17 は、OLAP サーバー・メタデータが情報カタログ・マネージャー・ツリー・ビューに表示される様子を示しています。
図 17. 情報カタログ・マネージャー・ツリー・ビュー内の OLAP メタデータ
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DB2 OLAP Server または Hyperion Essbase Server メタデータと、前もって情報カタログに公表したメタデータを同期化するには、データウェアハウスセンター ユーザー・インターフェース (スケジュール機能を含む) を使用してください。定期的に実行するために公表のスケジュールを作成することができます。ユーザー・インターフェースの使用法に関する段階的な情報については、「メタデータの公表 (Publish Metadata)」ウィンドウのオンライン・ヘルプのタスク『Updating published metadata』を参照してください。
公表が更新されると、登録されたメタデータは、最後にメタデータが情報カタログに公表されたとき以降の更新の有無について調べられます。
公表の実行後、公表する OLAP オブジェクトの識別に従って識別したオブジェクトは、最後にメタデータが情報カタログと交換されたとき以降の更新の有無について調べられます。更新されていたら、更新されたメタデータは情報カタログにコピーされます。
メタデータの同期化の結果を示す処理中のログ・ファイルは、 VWS_LOGGING 環境変数によって指定されるディレクトリー内にあります。 Windows NT 用の VWS_LOGGING 変数のデフォルト値は、\SQLLIB\LOGGING です。ファイル \SQLLIB\LOGGING\ICMOLAP.OUT (DB2 ユニバーサル・データベースをインストールしたドライブにある) を表示して、結果を調べてください。新規の処理状況がある場合、その処理状況は既存のログ・ファイルに追加されます。
データウェアハウスセンターでメタデータを公表するには、まず公表するメタデータを識別し、その後同期化した交換の設定を行います。
表 13 に、データウェアハウスセンターと情報カタログ間のマッピングを示します。情報カタログにメタデータをエクスポートするときに、データウェアハウスセンターがこのマッピングを使用します。オブジェクト・タイプとオブジェクト・タイプ・プロパティーのマッピングの詳細については、
付録 C, メタデータのマッピングを参照してください。
表 13. データウェアハウスセンターと情報カタログ間のオブジェクト・タイプのマッピング
データウェアハウスセンター オブジェクト・タイプ | 情報カタログ・オブジェクト・タイプ |
---|---|
ステップ | トランスフォーメーション (表または列レベルで) |
列またはフィールド | 列またはフィールド |
ウェアハウス・ソースまたはウェアハウス・ターゲット | データベース、ファイル、IMS(TM) データベース定義 |
主題 | 業務対象域 |
表、ファイル、またはセグメント | IMS セグメント、リレーショナル表と視点 |
ウェアハウス・スキーマ | スタースキーマ |
メタデータの情報カタログへの公表についての詳細は、「データウェアハウスセンター メタデータの公表 (Publish Data Warehouse Center Metadata)」ノートブックのデータウェアハウスセンター・オンライン・ヘルプを参照してください。
メタデータの系統は、ターゲット・データからソース・データへのパスを記述します。データウェアハウスセンターでは、ユーザーは、データ・ソースから処理を開始します。次に、ユーザーはデータを変換するためにステップを作成 (たとえば、 SQL 論理を使用して) することができます。結果のデータは、ウェアハウス・ターゲット表またはファイルになります。エンド・ユーザーは、変換された状態でデータを処理するので、情報カタログ・マネージャーは、データウェアハウスセンターでトランスフォーメーションの最終結果 (たとえば、表またはファイル) で始まるメタデータを表示します。トランスフォーメーションに入力されたすべてのデータ・ソースを判別するために、メタデータのツリー・ビューを展開することができます。ツリー・ビューを展開する場合、ターゲットからトランスフォーメーションへ、それからデータ・ソースへというパスに従うことができます。いくつかのデータ・ソースは、トランスフォーメーションを含むこともできます。たとえば、図 18 では、情報カタログに公表されるときに、データウェアハウスセンター内のメタデータがその構造と比較される方法についての概念視点を示しています。
図 18. データウェアハウスセンターと情報カタログ・マネージャー内でのソース・データからターゲット・データへのパス
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データウェアハウスセンターでは、「プロセス・モデル (Process Model)」ウィンドウを使用して、ウェアハウス・ソースからウェアハウス・ターゲットにマップし、トランスフォーメーション (プロセスまたはステップ) を定義します。 図 19 は、プロセス、ソース、およびターゲットが、データウェアハウスセンターおよび情報カタログ・マネージャーのツリー・ビュー内に表示されている一例です。
図 19. 情報カタログ・マネージャーのツリー・ビューと「データウェアハウスセンター プロセス・モデル (Data Warehouse Center Process Model)」ウィンドウ
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データウェアハウスセンターのソース表およびターゲット表用のメタデータを公表するとき、表レベルまたは列レベルのいずれかでトランスフォーメーションを示すことができます。 図 19 では、表レベルでマップされるトランスフォーメーションを示しています。実際の SQL トランスフォーメーションは、トランスフォーメーション・オブジェクト用の記述ビューにも示されます。
図 20. 表レベルでマップされるトランスフォーメーションおよび記述ビュー
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データウェアハウスセンターでオブジェクトを削除すると、その削除したオブジェクトの情報はウェアハウス・コントロール・データベースに保管されます。メタデータが同期プロセス中に更新されると、データウェアハウスセンターは他の変更が情報カタログにインポートされる前に、これらの削除を情報カタログに伝搬します。メタデータ同期が正常に完了すると、データウェアハウスセンターはウェアハウス・コントロール・データベースのエントリーを消去します。データウェアハウスセンターはエントリーを消去するので、データウェアハウスセンターが削除を伝搬できる情報カタログは 1 つだけです。 2 番目の情報カタログを削除する必要がある場合は、これらのアイテムを手動で削除しなければなりません。
以前に情報カタログに公表したウェアハウスのオブジェクト名を変更している場合は、もう一度そのオブジェクトを公表して情報カタログを更新する必要があります。古い名前を持つオブジェクトが上書きされないので、メタデータの同期後、両方のオブジェクトが情報カタログ内に存在します。
データウェアハウスセンター メタデータを、前もって情報カタログに公表されたメタデータと同期化するには、データウェアハウスセンター管理インターフェースを使用して、公表を実行するためのスケジュールを作成しなければなりません。段階的な情報については、「メタデータの公表 (Publish Metadata)」ウィンドウのオンライン・ヘルプのタスク『Updating published metadata』を参照してください。
公表が更新されると、登録されたメタデータは、最後にメタデータが情報カタログに公表されたとき以降の更新の有無について調べられます。
はじめてデータウェアハウスセンター メタデータを情報カタログに公表する場合、2 つの公表オブジェクトが作成されます。 1 つの公表オブジェクトにはコントロール・メタデータが含まれており、もう 1 つの公表オブジェクトには定義メタデータが含まれています。 コントロール・メタデータ は、ウェアハウス内のオブジェクトへの変更を記述するメタデータです。コントロール・メタデータの例は、表がステップのプロセスによって更新される日時です。 定義メタデータ は、ウェアハウス内のオブジェクトの形式、データのソース、およびデータに適用されるトランスフォーメーションについて説明するメタデータです。定義メタデータの例は、列名、表名、およびデータベース名です。はじめてメタデータを公表する場合、コントロール・メタデータと定義メタデータの両方が情報カタログ内に登録されます。メタデータを同期化するとき、コントロール・メタデータ、定義メタデータ、または両方のタイプを更新することを選択することができます。
表 14 に、公表の実行後、公表のタイプの処理状況をどこで調べることができるかを示します。ファイルは、VWS_LOGGING 環境変数によって指定されるディレクトリー内にあります。 Windows NT 用の VWS_LOGGING 変数のデフォルト値は、 \SQLLIB\LOGGING です (DB2 ユニバーサル・データベースをインストールしたドライブにある)。
公表のタイプ | 処理状況ファイル | 新規の処理状況がある場合 |
---|---|---|
情報カタログ内のウェアハウス定義メタデータを更新する | \SQLLIB\LOGGING\ICMXCHG.OUT | OUT ファイルが置き換えられる |
情報カタログ内のウェアハウス・コントロール・メタデータを更新する | \SQLLIB\LOGGING\ICMDWCD.OUT | 既存の OUT ファイルに追加される。 |