情報カタログ・マネージャー 管理の手引き

オブジェクト・タイプとプログラムとの関連づけ

情報カタログ・マネージャーを使用すると、オブジェクトが記述する実データを取り出すプログラムを簡単に開始できます。たとえば、図形を記述するオブジェクトがある場合は、 CorelDRAW! などの図形プログラムをセットアップし、編集、コピー、または印刷用に実際の図を検索できるようにします。

情報カタログ・マネージャー (Windows 版) は使用している Windows のシステムで実行するすべてのプログラム、または MS-DOS コマンド・プロンプトから開始できるすべてのプログラムを開始できます。

単一のオブジェクト・タイプが複数のプログラムを開始することができます (たとえば、スプレッドシートのオブジェクト・タイプはそれに関連する Lotus 1-2-3 と Microsoft Excel を持つことができます)。

オブジェクトからプログラムを開始できるようにするには、プログラム・オブジェクトと Program として区分されない任意のオブジェクト・タイプの間に関連をもたせます。

プログラム・オブジェクトの作成

情報カタログ・マネージャー・ウィンドウまたはタグ言語を使って、プログラム・オブジェクトを作成できます。

情報カタログ・マネージャー・ウィンドウを使用してプログラム・オブジェクトを作成する

  1. 「情報カタログ (Information Catalog)」ウィンドウ内の 「オブジェクト・タイプ (Object types)」アイコンで、右マウス・ボタンをクリックする。
  2. 「オープン形式 (Open as) --> アイコン・リスト (Icon list)」をクリックする。
  3. そのプログラムを開始させたいオブジェクト・タイプのアイコンで、右マウス・ボタンをクリックする。
  4. 「プログラムの関連づけ (Associate programs)」をクリックする。

    「プログラム (Programs)」ウィンドウに、選択したオブジェクト・タイプに関連するプログラムのリストが表示されます。

  5. 「追加 (Add)」をクリックする。

    「プログラムの追加 (Add Program)」ウィンドウがオープンされます。

  6. 「特性 / 値 (Properties/Values)」リスト・ボックスから特性を選択する。
  7. 「選択済み特性の値を入力 (Enter value for selected property)」フィールドに特性の値を入力する。

    これらの値を入力するための具体的な情報は、必須のプログラム・オブジェクト特性に値を提供するを参照してください。

  8. 「特性 / 値 (Properties/Values)」リスト・ボックスの 「値 (Values)」の列に値を移動させるには、 「入力 (Enter)」をクリックする。

    「選択済み特性の値を入力 (Enter value for selected property)」フィールドに入れたものを消したいときは、 「消去 (Clear)」をクリックします。

  9. 「パラメーター (Parameters)」をクリックして、プログラム・パラメーターとして使用したい値を持つ特性を指定する。「呼び出しパラメーター (Invocation Parameters)」ウィンドウがオープンされます。




    「呼び出しパラメーター (Invocation Parameters)」ウィンドウで、 オンライン資料オブジェクトのファイル名特性値を BookManager READ を立ち上げるためのパラメーターとして識別します。

  10. 「追加 (Add)」をクリックする。

    プログラムを追加しないでウィンドウをクローズするには、 「キャンセル (Cancel)」をクリックします。

必須のプログラム・オブジェクト特性に値を提供する

プログラム・オブジェクトには、いくつかの必須特性があります。それによって、同じプログラムで 2 つ以上の種類のオブジェクトを処理したいときに、プログラム・オブジェクトを区別することができます。これらの特性は表 11 に説明されています。

表 11. プログラムにオブジェクト・タイプを関連させるときに必須特性の値を入力する
特性 説明
名前 (Name) Netscape Navigator でホーム・ページを表示する この値は、ユーザーがオブジェクトからプログラムを開始することを選択すると、 「開始する 1 つまたは複数プログラムの選択 (Select one or more programs to start)」リスト・ボックスに表示されます。 1 つのプログラムをいくつかのオブジェクト・タイプに関連させている場合は、それぞれの名前特性に同じ値を入力することができます。
クラス Browser これらの特性に対し、プログラム・オブジェクトを区分し、識別するのに役立つ任意の値を入力できます。ある特性に値がなければ、非適用記号を入力できます。 (情報カタログを作成したときに別のシンボルを識別していない場合は、非適用記号はハイフンです。)
修飾子1 Navigator
修飾子2 Windows NT
修飾子3 3.0
識別子 start netscape.exe
注:
  1. クラス、修飾子 1、修飾子 2、修飾子 3 および識別特性の組み合わせは、情報カタログのすべてのプログラム・オブジェクトの中で固有でなければなりません。オブジェクト・タイプの各インスタンスは異なるものでなければなりません。

「呼び出しによる開始」という特性に、プログラムのファイル名と推奨される開始パラメーターを入力します。 Windows NT、Windows 95、および Windows 98 に推奨される開始パラメーターは START filename.exe です。 PATH ステートメントには、プログラムのあるディレクトリーが含まれていなければなりません。

プログラムのファイル名が高性能ファイル・システム (HPFS) 形式でブランクが含まれている場合には、プログラムのパス名とファイル名を 2 セットの引用符で囲みます。次はその例です。

""D:\PROGPATH\My Program.EXE""

プログラム名にブランクがあると、「呼び出しによる開始」特性に対しそれ以外の開始オプションは指定できません。そのかわり、「パラメーター」特性にオプションを入力します。 HANDLES 特性の値は変更しないでください。

情報カタログ・マネージャー・タグ言語を使用してプログラム・オブジェクトを作成する

ユーザーのタグ言語ファイルに次の行を入力します。

ACTION.OBJINST(ADD)
OBJECT.TYPE(PROGRAMS)
INSTANCE.NAME(name_of_program)
     UUICLASS(class_of_program)
     UUIQUAL1(identifier)
     UUIQUAL2(identifier)
     UUIQUAL3(identifier)
     UUIDENT(identifier)
     HANDLES(short_name_of_object_type)
     STARTCMD(command_to_start_program)
     PARMLIST(list_of_program_parameters)
     SHRTDESC(description_of_program)

各キーワードの後の括弧内に適切な値を入力します。

キーワード

NAME
プログラムの外部名 (最大 80 文字)。

UUICLASS
スプレッドシートなどの分類特性。

UUIQUAL1, 2, 3
追加の識別特性。

UUIDENT
追加の識別特性。

HANDLES
このプログラム・オブジェクトが処理するオブジェクト・タイプの短縮名。この特性は必須です。

STARTCMD
プログラムを開始するのに必要なコマンド。この特性は必須です。 STARTCMD キーワードの値の部分として、コマンド・プロセッサー (command.exe) を開始させる必要はありません。

PARMLIST
プログラムを開始するときに使うパラメーター。

SHRTDESC
プログラムの短い記述。

図 10は、タグ言語を使って、スプレッドシート・オブジェクトを処理するプログラムを設定する例です。この例では、情報カタログにオブジェクト・タイプ SPRDSHET がすでにあるものとします。

図 10. スプレッドシート・オブジェクトを処理するプログラムの設定

ACTION.OBJINST(ADD)
OBJECT.TYPE(PROGRAMS)
INSTANCE.NAME(Lotus 1-2-3 for Windows)
     UUICLASS(SPRDSHET)
     UUIQUAL1(Lotus 1-2-3)
     UUIQUAL2(Windows)
     UUIDENT(123w.exe)
     HANDLES(SPRDSHET)
     STARTCMD(start /f /win 123w.exe)
     PARMLIST(%LISTSRCE%)
     SHRTDESC(Lotus 1-2-3 for Windows)

オブジェクト・タイプに対応したプログラムのコピー

既存の関連の値を基に、プログラムの関連を作ることができます。

  1. 「情報カタログ (Information Catalog)」ウィンドウ内の 「オブジェクト・タイプ (Object types)」アイコンで、右マウス・ボタンをクリックする。
  2. 「オープン形式 (Open as) --> アイコン・リスト (Icon list)」をクリックする。
  3. そのプログラムの関連のコピー元にするオブジェクト・タイプのアイコンをクリックする。
  4. 「プログラムの関連づけ (Associate programs)」をクリックする。

    「プログラム (Programs)」ウィンドウに、選択したオブジェクト・タイプに関連するプログラムのリストが表示されます。

  5. コピーしたいプログラムを選択する。
  6. 「コピー (Copy)」をクリックする。

    「プログラムのコピー (Copy Program)」ウィンドウがオープンされます。

  7. 「特性 / 値 (Properties/Values)」リスト・ボックスから特性をクリックする。
  8. 「選択済み特性の値を入力 (Enter value for selected property)」フィールドで、特性の値を編集する。

    「選択済み特性の値を入力 (Enter value for selected property)」フィールドの既存の値を消去したいときは、 「消去 (Clear)」をクリックします。

  9. 「特性 / 値 (Properties/Values)」リスト・ボックスの 「値 (Values)」の列に、変更された値を移動させるには、 「入力 (Enter)」をクリックする。
  10. 「パラメーター (Parameters)」をクリックして、プログラム・パラメーターとして使用したい値を持つ特性のリストを更新する。
  11. 「コピー (Copy)」をクリックする。

    プログラム・オブジェクトをコピーしないでウィンドウをクローズするには、 「キャンセル (Cancel)」をクリックします。

オブジェクト・タイプに対するプログラムの関連の更新

情報カタログ・マネージャー・ウィンドウまたはタグ言語を使って、指定されたオブジェクト・タイプのプログラムとオブジェクトの間の既存の関連づけの値を変更できます。

情報カタログ・マネージャー・ウィンドウを使用してオブジェクト・タイプに対するプログラム関連を更新する

  1. 「情報カタログ (Information Catalog)」ウィンドウ内の 「オブジェクト・タイプ (Object types)」アイコンで、右マウス・ボタンをクリックする。
  2. 「オープン形式 (Open as) --> アイコン・リスト (Icon list)」をクリックする。
  3. そのプログラムの関連を更新したいオブジェクト・タイプのアイコンで、右マウス・ボタンをクリックする。
  4. 「プログラムの関連づけ (Associate programs)」をクリックする。

    「プログラム (Programs)」ウィンドウに、選択したオブジェクト・タイプに関連するプログラムのリストが表示されます。

  5. 更新したいプログラムをクリックする。
  6. 「更新 (Update)」をクリックする。

    「プログラムの更新 (Update Program)」ウィンドウがオープンされます。

  7. 「特性 / 値 (Properties/Values)」リスト・ボックスから特性をクリックする。
  8. 「選択済み特性の値を入力 (Enter value for selected property)」フィールドで、特性の値を編集する。

    「選択済み特性の値を入力 (Enter value for selected property)」フィールドの既存の値を消去したいときは、 「消去 (Clear)」をクリックします。

  9. 「特性 / 値 (Properties/Values)」リスト・ボックスの 「値 (Values)」の列に、変更された値を移動させるには、 「入力 (Enter)」をクリックする。
  10. 「パラメーター (Parameters)」をクリックして、プログラム・パラメーターとして使用したい値を持つ特性のリストを更新する。
  11. 値の変更が終わったら、「更新 (Update)」をクリックする。

    プログラム・オブジェクトを更新しないでウィンドウをクローズするには、 「キャンセル (Cancel)」をクリックします。

タグ言語を使用してプログラム関連を更新する

情報カタログ・マネージャーのタグ言語を使って、オブジェクトを処理するプログラムを更新できます。タグ言語を使って他のオブジェクトを更新するのと同じようにしてください。これについては、オブジェクトの更新を参照してください。

オブジェクト・タイプからのプログラムの切り離し

情報カタログ・マネージャー・ウィンドウまたはタグ言語を使って、プログラムと指定されたオブジェクト・タイプのオブジェクトの間の関連を削除できます。

情報カタログ・マネージャー・ウィンドウを使ってオブジェクト・タイプからプログラムを切り離す

  1. 「情報カタログ (Information Catalog)」ウィンドウ内の 「オブジェクト・タイプ (Object types)」アイコンで、右マウス・ボタンをクリックする。
  2. 「オープン形式 (Open as) --> アイコン・リスト (Icon list)」をクリックする。
  3. そのプログラムの関連を削除したいオブジェクト・タイプのアイコンで、右マウス・ボタンをクリックする。
  4. 「プログラムの関連づけ (Associate programs)」をクリックする。

    「プログラム (Programs)」ウィンドウに、選択したオブジェクト・タイプに関連するプログラムのリストが表示されます。

  5. リストから、削除したいプログラムを選択する。
  6. 「削除 (Delete)」をクリックする。

タグ言語を使ってオブジェクト・タイプからプログラムを切り離す

タグ言語を使ってプログラム・オブジェクトとオブジェクト・タイプとの関連を削除するには、その特定のオブジェクト・タイプを処理するプログラム・オブジェクトを削除します。

  1. ユーザーのタグ言語ファイルに次の行を入力する。
    ACTION.OBJINST(DELETE)
    OBJECT.TYPE(PROGRAMS)
    
  2. 次の行を入力する。このとき、削除したいオブジェクトの UUI 特性と特性値を入力します。
    INSTANCE.SOURCEKEY(UUICLASS(class_of_program)
         UUIQUAL1(identifier)
         UUIQUAL2(identifier)
         UUIQUAL3(identifier))
    

情報カタログにすでに値がある UUI 特性だけを入力します。 SOURCEKEY キーワードの後にくるすべての特性と値は、全体を括弧で囲みます。


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