情報カタログ・マネージャー 管理の手引き

本書の使用法

情報カタログ管理者は、以下のことを確認する必要があります。

特定の DB2 ユニバーサル・データベース(TM) 製品の名前が指定されていない場合、本書では「DB2 ユニバーサル・データベース」または「DB2 UDB」という一般名を使って、選択したプラットフォーム上の情報カタログを保管する DB2 ユニバーサル・データベースを示すことにします。 DB2 ユニバーサル・データベース エンタープライズ拡張エディションは、DB2 パラレル・エディションに続く製品であり、 AIX(R) 上、Windows NT(R) 上、および Solaris 実行環境内でサポートされています。

管理者の作業情報

管理者の作業は次の区分に分類できます。

情報カタログの設定
ユーザーに許可を与え、情報カタログを作成し、ユーザーのためにサンプル情報をいくつか設定し、ユーザーが必要とするソフトウェアと資源へのアクセス権を提供します。これらの作業については、 第 1 章, 情報カタログの設定から記載します。

ユーザーの情報資源の編成
組織のために情報カタログに記述する資源の種類を判断します。オブジェクト・タイプを作成していろいろな種類の情報の特性を記述し、必要に応じてこれらのオブジェクト・タイプを更新、削除します。これらの作業については、第 2 章, 情報資源の編成から記載します。

情報カタログへのデータ移植
さまざまなタイプのオブジェクトを作成して、情報カタログに入れます。このとき、情報をユーザーが使いやすい用語に変換します。これらの作業については、第 3 章, カタログへの情報の移植から記載します。

情報カタログをユーザーにとって便利なものにする
オブジェクトをまとめて走査しやすくしたり、連絡先の名前を加えてその情報についてはだれに聞けばいいのかが分かるようにしたり、プログラムを設定してユーザーがそれを開始し必要な情報を取り出せるようにしたりします。 機能サポート を保守して、情報カタログの変更があったときユーザーに知らせたり、 辞書機能 を保守して情報カタログで使用する用語を素早く参照できます。これらの作業については、 第 4 章, 情報カタログをユーザーにとって便利なものにするから記載します。

ユーザーの情報カタログの拡張と自動化
情報カタログ・マネージャーのタグ言語を使えば、大量の記述データを一度に簡単に処理できます。こうするには、タグ言語ファイルをインポート および エクスポート します。組織にある既存のデータベース・カタログ、モデル化ツール、およびユーザー・ファイルから記述データを取り出すことができます。アプリケーション・プログラマーは、独自にカスタマイズした抽出プログラムを書くことができます。複数の情報カタログを結合して、記述データを新しい状態に保ち、元の情報と適切に同期をとります。

情報カタログから削除されるオブジェクトのログ、オブジェクト・タイプ、または関係を保持することができます。ログをタグ言語ファイルに転送し、それを使用して、分散環境の「シャドー」の情報カタログのような他の情報カタログでの削除処理をコピーできます。これらの作業については、第 5 章, 情報カタログの拡張と自動化から記載します。

情報カタログ・マネージャーの保守
情報カタログのバックアップなど、データベース管理者が行うルーチン作業を扱うこともありますが、これらの作業は、実際の情報カタログ・マネージャー管理の一部ではありません。ユーザーが遭遇する情報カタログ・マネージャーの問題の一部を未然に防いだり、解決したりします。これらの作業については、第 7 章, 情報カタログ・マネージャーの保守から記載します。

ユーザー・インターフェースまたはタグ言語による情報カタログ・マネージャーの実行

情報カタログ・マネージャーは、グラフィカル・インターフェースを提供しています。

情報カタログ・マネージャーはタグ言語も提供しています。ユーザーはこれを使用して同じ作業の多くを実行することができます。タグ言語を使用するのは多少難しい点があります。すなわち構文規則を覚え、その規則を使用してタグ言語ファイルをコード化する必要があります。しかし、作業を大量に実行する際に特に強力です。

本書では、グラフィカル・インターフェースを使用して情報カタログ・マネージャー作業を実行するので、情報カタログ・マネージャー作業について最初に説明します。情報カタログ・マネージャー作業を実行するための同等のタグ言語がある場合は、「<作業> タグ言語の使用」という見出しのユーザー・インターフェースの説明の次に示されています。

ユーザー・インターフェース

ユーザー・インターフェースを使う場合、ここに示す管理者の「情報カタログ (Information Catalog)」ウィンドウから始めます。




「情報カタログ (Information Catalog)」ウィンドウの画面捕そく

タグ言語

タグ言語を使用する最も容易な方法は、オンラインで提供されるタグ言語テンプレートをユーザーのタグ言語ファイルに直接切り貼りすることです。オンライン・ タグ言語テンプレートを使用する手順は次のとおりです。

  1. 任意の製品ウィンドウから F1 を押す (情報カタログをオープンした後で)。ヘルプ・ウィンドウがオープンします。
  2. ヘルプ・ウィンドウの最上部で「目次 (Contents)」をクリックする。
  3. 実行したい作業に関するトピックをクリックし、実行したい作業が後に続く 「コピーおよび変更用のタグ言語テンプレート (Tag language template you can copy and modify)」 リンクをダブルクリックする。

    その作業について、タグ言語ウィンドウをオープンします。

  4. 「オプション (Options)」をクリックし、メニュー・バーから「コピー (Copy)」を選択し、クリップボードにウィンドウ全体をコピーする。
  5. テンプレートをクリップボードから目的のタグ・ファイルに貼り付ける。クリップボードから貼り付けた情報の一部を再形式設定する必要がある場合があります。
  6. テンプレートの変数を編集する。これらの変数の単形式の説明は、オンラインで提供されています。詳細な説明は、本書内の実行したい作業についてのセクションを参照するか、完全なタグ言語参照について 付録 D, タグ言語を参照してください。


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