情報カタログ・マネージャー 管理の手引き

タグ言語ファイルのインポートとエクスポート

情報カタログに情報カタログ・マネージャー・タグ言語ファイルをインポートすることができます。

タグ言語ファイル形式の情報カタログ・マネージャー・オブジェクトとオブジェクト・タイプを、情報カタログからエクスポートすることもできます。

メタデータ交換仕様 (MDIS) に準拠するタグ言語ファイルをインポートとエクスポートする際の情報は、 他のプロダクトと MDIS 準拠メタデータを交換するを参照してください。

タグ言語ファイルのインポート

インポートについての重要な情報

タグ言語ファイルを情報カタログにインポートするには、「情報カタログ (Information Catalog)」ウィンドウで始めてください。

  1. 「カタログ (Catalog) --> インポート (Import)」を選択する。

    「インポート (Import)」ウィンドウがオープンされます。

  2. 「インポート・パスとファイル名 (Import path and filename)」フィールドに、インポートしたいタグ言語ファイルのディレクトリー・パスとファイル名を入力する。

    ファイル名のみを入力すると、情報カタログ・マネージャーはタグ言語ファイルが DGWPATH 環境変数によって示されるドライブとパス上にあると想定します。

  3. 「アイコン・パス (Icon path)」フィールドに、そこからアイコン・ファイルをインポートしたいディレクトリー・パスを入力する。
  4. インポート処理中に生成されるメッセージのファイル先を変更するには、新しいディレクトリー・パスとファイル名を 「ログ・パスとファイル名 (Log path and filename)」フィールドに入力する。ファイル名だけを入れると、情報カタログ・マネージャーはログ・ファイルを DGWPATH 環境変数によって示されるドライブとパス上に置きます。
  5. タグ言語ファイルのインポートを開始したい場所を指示する。
  6. 「インポート (Import)」をクリックして、指定されたタグ言語ファイルのインポートを開始する。「インポート (Import)」ウィンドウは、進行標識に従いオープンしたままにしておいてください。インポートが完了すると、メッセージが表示されます。

    タグ言語ファイルをインポートしないでウィンドウをクローズするには、 「キャンセル (Cancel)」をクリックします。

メタデータのエクスポート

情報カタログ・マネージャー・オブジェクトを情報カタログからタグ言語ファイルにエクスポートするには、次のウィンドウのいずれかから始めてください。

探索結果 (Search Results)
集合 (Collection)
被検索値 (Found In)
連絡先 (Contacts)
主題 (Subjects)
ツリー・ビュー (Tree View)
アタッチメント (Attachments)
リンク (Linked With)

  1. エクスポートしたいオブジェクトで右マウス・ボタンをクリックする。 Windows システムでは、シフト・キーを押したまま複数のオブジェクトを選択することができます。
  2. 選択したオブジェクトのいずれか 1 つで右マウス・ボタンをクリックする。
  3. 「エクスポート (Export)」をクリックする。

    「エクスポート (Export)」ウィンドウがオープンされます。

  4. 「エクスポート・パスとファイル名 (Export path and filename)」フィールドに、エクスポートしたいタグ言語ファイルのディレクトリー・パスおよびファイル名を入力する。

    ファイル名だけを入れると、情報カタログ・マネージャーはタグ言語ファイルが DGWPATH 環境変数によって示されるドライブとパス上にあると想定します。

    情報カタログ・マネージャー・オブジェクトをエクスポートするごとに、エクスポート・タグ言語ファイルに新しい名前を指定してください。情報カタログ・マネージャーヘ、エクスポート・タグ言語ファイルに追加したり、上書きしたりしません。

  5. 「アイコン・パス (Icon path)」フィールドに、アイコン・ファイルのエクスポート先にしたいディレクトリー・パスを入力する。

    アイコン・ファイルがすでにそのパスにあると、情報カタログ・マネージャーはそれらを新しいアイコンで置き換えます。

  6. エクスポート処理中に生成されるメッセージのファイル先を変更するには、新しいディレクトリー・パスとファイル名を 「ログ・パスとファイル名 (Log path and filename)」フィールドに入力する。ファイル名だけを入れると、情報カタログ・マネージャーはログ・ファイルを DGWPATH 環境変数によって示されるドライブとパス上に置きます。
  7. (任意選択) すべてのオブジェクトに対するデフォルトのエクスポート・オプションは、情報カタログ・マネージャー設定ノートブックの「エクスポート (Export)」ページに指定する。選択オブジェクト別のエクスポート・オプションを指定するには、 「オプション (Options)」をクリックして、「エクスポート・オプション (Export Options)」ウィンドウをオープンします。




    「エクスポート・オプション (Export Options)」ウィンドウで、 1995 年度税オブジェクトがエクスポートされるときに、 それに付加された任意のコメントのエクスポートを指定します。

    このウィンドウを使用して、エクスポートする追加の関連オブジェクトを識別します。

    1. 「選択オブジェクト (Objects selected)」リスト・ボックスで 1 つまたは複数のオブジェクトを選択する。
    2. 「オプション (Options)」リスト・ボックスで、選択オブジェクトのセットに 1 つまたは複数のオプションを選択する。

      すべての下位オブジェクト (ツリー)
      Grouping オブジェクトとそれが含むすべてのオブジェクトをエクスポートします。

      任意のリンク・オブジェクト
      オブジェクトとそれにリンクされるすべてのオブジェクトをエクスポートします。

      任意の関連連絡先
      オブジェクトとそれに関連するすべてのContact オブジェクトをエクスポートします。

      任意の関連アタッチメント
      オブジェクトとそれに接続されるすべてのコメントをエクスポートします。
    3. 選択オブジェクト別のエクスポート・オプションを指定するために、 「適用 (Apply)」をクリックする。
    4. (任意選択) 7a から 7c を別のオブジェクトで繰り返す。
    5. 「OK」をクリックする。
  8. 「エクスポート (Export)」をクリックして、指定されたオブジェクトのエクスポート処理を開始する。

    「エクスポート (Export)」ウィンドウは、進行標識に従いオープンしたままにしておいてください。エクスポート処理が完了すると、メッセージが表示されます。

    オブジェクトをエクスポートしないでウィンドウをクローズするには、 「キャンセル (Cancel)」をクリックします。

インポートとエクスポートの際の問題の解決

タグ言語ファイルのエラーにより、インポート処理が停止することもあります。処理が停止してしまったら、情報カタログ・マネージャーが処理中に作る 2 つのファイル (エコーおよびログ・ファイル) を見て、問題の原因を調べることができます。

エコー・ファイルは情報カタログ・マネージャーが処理したタグ言語行が記録されます。ログ・ファイルには、インポートまたはエクスポート処理の間に起こったことが記録されます。

エコー・ファイルの読み取り

情報カタログ・マネージャーは、エコー・ファイルに対して、タグ言語ファイルの名前に拡張子 ECH を付けた名前を指定します。たとえば、TABLEOBJ.TAG (タグ言語ファイル) をインポートすれば、エコー・ファイルの名前は TABLEOBJ.ECH となります。情報カタログ・マネージャーヘエコー・ファイルを自動的に DGWPATH 環境変数によって示されるドライブとパス上に置きます。

エコー・ファイルには、情報カタログに対する未確約の変更内容が含まれるため、エコー・ファイルの数タグを見れば、タグ言語ファイルのどの行が原因でインポート処理が停止したかが分かります。 図 15 は、エコー・ファイルの例を示しています。

図 15. 情報カタログ・マネージャーが処理したタグ言語行を示すエコー・ファイル

:COMMENT. --------------------------------------
:COMMENT. Create Lotus Notes(TM) Object
:COMMENT. --------------------------------------
:ACTION.OBJTYPE(MERGE)
:OBJECT.TYPE(LOTNOTE)
        CATEGORY(GROUPING)
        EXTNAME(Lotus Notes Database)
        PHYNAME(LOTUSDB)
        ICOFILE(lotusico)
:PROPERTY.SHRTNAME(LNSERVER)
         DT(C) DL(30) UUISEQ(1) NULLS(N) EXTNAME(Lotus Notes Server Name)
:PROPERTY.SHRTNAME(DBNAME)
         DT(C) DL(15) UUISEQ(2) NULLS(N) EXTNAME(Database filename)
:PROPERTY.SHRTNAME(MANAGERS)
         DT(T) DL(50) UUISEQ(0) NULLS(Y) EXTNAME(Managers)
:PROPERTY.SHRTNAME(POLICY)
         DT(V) DL(4100) UUISEQ(0) NULLS(Y) EXTNAME(Policy Information)
:PROPERTY.SHRTNAME(NAME)
         UUISEQ(3)
:COMMIT.CHKPID(Add Instances)

図 15 では、オブジェクト・タイプ LOTNOTE が作成され、5 つの特性が指定されています。インポート処理がチェックポイントの後で終わっています。ここからログ・ファイルを見れば、原因についてのエラー・メッセージを見つけることができます。

ログ・ファイルの読み取り

ログ・ファイルには、処理の始めと終わりの日付と時刻が含まれます。さらに、処理中に起こった問題に対しエラー・メッセージがあれば記録されます。

ログ・ファイルの名前を指定したり、タグ言語ファイルに拡張子 LOG を付けた名前を情報カタログ・マネージャーに指定させたりすることもできます。たとえば、TABLEOBJ.TAG (タグ言語ファイル) をインポートすれば、ログ・ファイルの名前は TABLEOBJ.LOG となります。

情報カタログ・マネージャーがログ・ファイルを置くドライブとパスを指定できます。ファイル名だけを入れると、情報カタログ・マネージャーはログ・ファイルを DGWPATH 環境変数によって示されるドライブとパス上に置きます。

図 16 は、ログ・ファイルの例を示しています。

図 16. インポートの間に情報カタログ・マネージャーが見つけた問題の原因と拡張コードを示すログ・ファイル

**********************************************************************
Import started:  Tag Language file -- h:\rxlnotes\dg2lot.tag
     1996/9/28  16:10:30
**********************************************************************
FLG0505: Unable to create object type LOTNOTE.  Reason code is 34508.
Extended code is 8.
Import terminated with error(s).  The database has been rolled back to
either the last COMMIT tag executed or the beginning of the Tag Language file
**********************************************************************
Import ended:  Tag Language file -- h:\rxlnotes\dg2lot.tag
     1996/9/28  16:10:39
**********************************************************************

この例では、情報カタログ・マネージャーは、理由コード 34508 で示されたオブジェクト・タイプ LOTNOTE を作成できませんでした。 (DB2 ユニバーサル・データベース メッセージ解説書 で) 理由コードを調べると、説明は次のとおりです。

The length value is invalid for the indicated property in the
definition area because of the defined data type.

マニュアルでは、この拡張コードが、エラーを引き起こした特性の順序番号を示すことを教えています。

拡張コードが示す特性 (特性 8) の長さが、そのデータ・タイプには正しくありません。すべてのオブジェクト・タイプで、最初の 5 つの特性 (OBJTYPID、 INSTIDNT、NAME、UPDATIME、および UPDATEBY) は、情報カタログ・マネージャーが生成するので、8 つ目の特性は MANAGERS 特性です。

エコー・ファイルでは、この特性の長さが 50 に定義されているのに、タイプは T(TIMESTAMP) として定義されているのが分かります。 MANAGERS 特性のデータ・タイプは TIMESTAMP にすることはできないので、正しいデータ・タイプは C (CHAR の意味) です。 タグ言語ファイルを編集して、データ・タイプを訂正し、最後のチェックポイントからインポートを再始動します。

ファイルには、コミット・チェックポイントを頻繁に置くようにしてください。そうすれば、情報カタログ・マネージャーは最後のチェックポイントへロールバックするだけですみます。コミット・チェックポイントについては、情報カタログ・データベースへの変更のコミットを参照してください。


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