情報カタログ・マネージャー 管理の手引き

コマンド行から情報カタログ・マネージャーを呼び出す

MS-DOS コマンド行から情報カタログをオープンするには、DGUIDE コマンドを入力します。タグ言語ファイルをインポートまたはエクスポートするために、コマンドにパラメーターを追加することができます。 タグ言語ファイルをコマンド行からインポートするおよびメタデータを情報カタログからエクスポートするは、 DGUIDE コマンドに追加できるパラメーターについて説明しています。

タグ言語ファイルをコマンド行からインポートする

MS-DOS コマンド・プロンプトから DGUIDE コマンドを使用して、情報カタログをオープンし、タグ言語ファイルをインポートすることができます。 DGUIDE コマンドを使用するとき、コマンド構文に関する以下の規則に注意してください。

図 70. 情報カタログをオープンしてメタデータをインポートするための DGUIDE コマンド・パラメーター

DGUIDE /USERID userid /PASSWORD password /DGNAME dgname

任意指定のキーワードは以下のとおりです。

/ADMIN
/TRACE 0|1|2|3|4
/IMPORT filename /LOGFILE filename /RESTART B|C

任意指定のインポート・キーワードは以下のとおりです。

/ICOPATH iconpath

以下の例は、サンプルの情報カタログを管理者としてオープンするための必須パラメーターを示しています。

DGUIDE /USERID longods /PASSWORD secret /DGNAME ICMSAMP /ADMIN

以下のリストは、DGUIDE コマンドに追加するパラメーターを示しています。タグ言語ファイルをインポートするための任意指定または必須キーワードについては、注記されています。

/ADMIN
管理者としてログオンすることを指定します。この任意指定のキーワードを DGUIDE コマンドに指定しない場合、ユーザーとしてログオンします。その場合、管理者タスクを実行することはできません。

/DGNAME
情報カタログ名。

情報カタログがローカルである場合、データベース名を指定します。情報カタログがリモートである場合、それがカタログ化される別名を指定します。

例:

/DGNAME ICMSAMP

/ICOPATH
/IMPORT; がある場合にのみ有効、任意指定。

アイコンをインポートすることを示し、インポート・ファンクションが使用するアイコン・パスを指定します。ドライブおよびパスの全体を指定しない場合、情報カタログ・マネージャーはパスが情報カタログ・マネージャーをインストールしたパスと同じであると想定します。固定ドライブを指定しなければなりません。

例:

/ICOPATH d:\icons\

/IMPORT
指定したタグ言語ファイルをインポートします。ドライブ、パス、およびファイル名を含めた全体を指定するのでなければ、情報カタログ・マネージャーはそのファイルが DGWPATH 環境変数で指定されたパスに存在すると想定します。

例:

/IMPORT d:\tagfile.tag

このキーワードは情報カタログ・マネージャー・ユーザー・インターフェースをう回して、インポート・ファンクションをバッチ処理として実行します。

/LOGFILE
/IMPORT; がある場合にのみ有効、/IMPORT がある場合には必須。

情報カタログ・マネージャーがインポートの際に生成するメッセージを送るファイルの宛先を指定します。ドライブ、パス、およびファイル名を含めた全体を指定するのでなければ、情報カタログ・マネージャーはそのファイルを DGWPATH 環境変数で指定されたパスに置きます。固定ドライブを指定しなければなりません。

例:

/LOGFILE d:\tagfile.log

/PASSWORD
このユーザー ID に対するパスワード。

例:

/PASSWORD secret

以下のオペレーティング・システム上にあるデータベースにアクセスするためのパスワードは大文字小文字の区別をするため、指定されたとおりにタイプしなければなりません。

/RESTART
/IMPORT; がある場合にのみ有効、/IMPORT がある場合には必須。

インポート・ファンクションが使用するオプションを示します。有効なオプションは以下のとおりです。

B
タグ言語ファイルを最初からインポートします。

C
デフォルト。タグ言語ファイルを、最後に情報カタログ・マネージャーが情報カタログへの変更を正常にコミットした箇所からインポートします。

/TRACE
トレース・ファイルに送るトレース情報のレベル。高位のレベルには下位のレベルの機能が含まれます (3 にはレベル 0、1、2、および 3 の機能が含まれます)。情報カタログ・マネージャーの問題を診断するために IBM Software Support を呼び出すには、高いレベルを指定しなければならない場合があります。

0
デフォルト。すべてのメッセージ、警告、エラー、および重大エラー状態が含まれます。

1
最高レベルの情報カタログ・マネージャー機能の入り口レコードおよび出口レコードが含まれます。

2
情報カタログ・マネージャー機能の入り口レコードおよび出口レコードで、一般的なものが含まれます。

3
入力および出力パラメーター (入力または出力構造を除く) が含まれます。

4
情報カタログ・マネージャーに渡されて使用されたすべての入力または出力構造が含まれます。

/USERID
情報カタログのユーザー ID。オープンしている情報カタログのデータベース位置に応じて、データベースのために必要なユーザー ID をタイプします。たとえば、ユーザー ID はローカル、LAN、AS/400、AIX、または OS/390 TSO ローカルであることがあります。

例:

/USERID longods

メタデータを情報カタログからエクスポートする

別の情報カタログにインポートできるタグ言語ファイルにメタデータをエクスポートするには、 DGUIDE コマンドを入力します。

メタデータをエクスポートするために DGUIDE コマンドを使用する際には、コマンド構文について、次の点に注意してください。

図 71. メタデータをエクスポートするための DGUIDE コマンド・パラメーター

DGUIDE /DGNAME ic_name /USERID userid /PASSWORD password /ADMIN 
/EXPORT filename /LOGFILE filename /OBJTYPE 
object_type /OBJECTS name

オプションのキーワード:

/ADMIN
/A /C /L /T 

/ADMIN
情報カタログ管理者としてログオン中であることを指定します。 DGUIDE コマンドのこのオプションのキーワードを指定しないと、ユーザーとしてログオンします。情報カタログ管理者によって権限が与えられた場合、ユーザーとしてもメタデータのエクスポートはできますが、管理者のすべてのタスクを実行することはできません。

このキーワードは任意選択です。

/A
エクスポートされるオブジェクトと関連のあるすべてのコメントをエクスポートすることを指定します。

このキーワードは任意選択です。

/C
エクスポートされるオブジェクト内に含まれているすべてのオブジェクトをエクスポートすることを指定します。

このキーワードは任意選択です。

/DGNAME
エクスポートしたい情報カタログの名前。

情報カタログがローカルの場合は、データベース名を指定します。情報カタログがリモートの場合は、カタログされた別名を指定します。

例:

/DGNAME ICMSAMP

/EXPORT
指定するタグ言語ファイルにオブジェクトをエクスポートします。完全なドライブ、パス、およびファイル名を指定しない限り、情報カタログ・マネージャーはファイルが DGWPATH 環境変数上に指定されるパス内にあると仮定します。

例:

/EXPORT d:\tagfile.tag

/L
エクスポートされるオブジェクトとリンク関係にあるすべてのオブジェクトをエクスポートすることを指定します。

このキーワードは任意選択です。

/LOGFILE

エクスポート・プロセス中に情報カタログ・マネージャーが生成するメッセージのファイル宛先を指定します。完全なドライブ、パス、およびファイル名を指定しない限り、情報カタログ・マネージャーはファイルを DGWPATH 環境変数によって示されるパスに置きます。ハード・ディスク・ドライブは指定しなければなりません。

例:

/LOGFILE d:\tagfile.log

/OBJECTS
エクスポートするオブジェクトごとに汎用固有 ID (UUI) を指定します。最大 5 つまでの UUI 値をピリオドで区切り、引用符で囲んで指定することができます。

例:

/OBJECTS "DWCTARGET.DWCADMIN.CUSTOMER"

/OBJTYPE
エクスポートするオブジェクトの DP NAME (短縮名) を指定します。

例:

/OBJTYPE TABLES

/PASSWORD
このユーザー ID に対するパスワード。

例:

/PASSWORD secret

以下のオペレーティング・システム上のデータベースにアクセスするためのパスワードは大文字小文字の区別があります。このため、指定されたとおりに入力する必要があります。

/T
エクスポートされるオブジェクトと関連のあるすべての連絡先をエクスポートすることを指定します。

このキーワードは任意選択です。

/USERID
情報カタログのユーザー ID。オープンしている情報カタログのデータベースの位置に従って、そのデータベースに必要なユーザー ID を入力してください。たとえば、ユーザー ID は、ローカル、LAN、AS/400、AIX、または OS/390(R) TSO のユーザー ID です。

例:

/USERID hchan

以下の例では、管理者 hchan は、ICMSAMP 情報カタログから、 DBNAME(DWCTARGET) OWNER(DWCADMIN) TABLES(CUSTOMER) という UUI を持つリレーショナル表オブジェクトをエクスポートします。表オブジェクトおよびオブジェクトと関連のあるすべての列に加えて、すべての連絡先オブジェクトおよび表オブジェクトとのリンク関係を持つオブジェクトもエクスポートされます。エクスポートされるオブジェクト用のメタデータは、 x:\mypath\tagfile.tag というファイルに書き込まれます。

DGUIDE /DGNAME ICMSAMP /USERID hchan /PASSWORD mypass /ADMIN /EXPORT
x:\mypath\tagfile.tag /LOGFILE x:\mypath\tagfile.log
/OBJTYPE TABLES /OBJECTS "DWCTARGET.DWCADMIN.CUSTOMER" /c /t /l


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