情報カタログ・マネージャー 管理の手引き

問題の予防

次のようにすれば、情報カタログ・マネージャーを円滑に運営してゆくことができます。

LAN またはデータベースの管理者が、これらのほとんどのタスクについて助けになります。また詳しくはデータベース資料を参照してください。

使用可能ディスク・スペースのモニター

情報カタログ・データベースを含むドライブで、使用できるスペースがどれだけあるかを定期的にモニターすれば、情報カタログの成長に伴い組織がスペース不足にならずにすみます。

スペースが不足すると、情報カタログ・マネージャーは停止することがあります。その場合、ユーザーは情報カタログにアクセスすることはできません。

Windows ページング・ファイルを含むユーザーのワークステーションのドライブもモニターします。 Windows NT では、次のようにして、このファイルを表示または編集できます。

  1. 「コントロール パネル」をオープンする。
  2. 「システム」をダブルクリックして、「システム・プロパティー」ノートブックをオープンする。
  3. 「パフォーマンス」ページで「仮想メモリー」をクリックする。
  4. 「総ページング・ファイル・サイズ」フィールドを編集する。
  5. 「OK」をクリックして、「システム・プロパティー」ノートブックをクローズする。

ユーザーの情報カタログが DB2 UDB (OS/2 版) データベースに保管されている場合: DB2 UDB (OS/2 版) が実行時に作成したログ・ファイルを書き出すドライブで使用できるスペースをモニターします。ドライブにログ・ファイルのスペースが十分にないと、 DB2 UDB (OS/2 版) は情報カタログ・マネージャーをクローズして停止する場合があります。このログ・ファイルの数またはサイズを増やす必要があるかもしれません。 DB2 UDB (OS/2 版) ログ・ファイルについて知りたい場合、または変更したい場合は、 DB2 UDB (OS/2 版) ツールを使用してください。

ユーザーの情報カタログが DB2 ユニバーサル・データベースに保管されている場合: ログ・ファイルのサイズ変更に関する情報については、 DB2 ユニバーサル・データベース・コントロール・センターに関するオンライン・ヘルプを参照してください。

複数ユーザーによる情報カタログの並行アクセス

情報カタログ・マネージャーを DB2 データベースで使用する場合、情報カタログにアクセスする各ユーザーは、 DB2 を使用するエージェントであるとみなされます。 DB2 に保管された情報カタログの場合は、使用されていないエージェントの最大数はデフォルトの 3 より高い数でなければなりません。最大同時エージェントの数も増やす必要があります。

使用されていないエージェントと同時エージェントの現在の設定値を調べるには、 DB2 コマンド行プロセッサーから次のコマンドを入力します。

get database manager configuration

使用されていないエージェントの数を変更するには、 DB2 コマンド行プロセッサーから次のコマンドを入力します。

update database manager configuration use max_idleagents num

ここで num は使用されていないエージェントの新規数です。

同時エージェントの数を変更するには、 DB2 コマンド行プロセッサーから次のコマンドを入力します。

update database manager configuration use maxagents num

ここで num は同時エージェントの新規数です。

情報カタログ・データベースと構成情報のバックアップ

ハードウェアやソフトウェアの障害でデータを失うことがないように、情報カタログ・データベースと構成情報およびそれらをサポートするソフトウェアのバックアップ手順を確立してください。

これらの構成要素のバックアップをどのくらいの頻度で取るかは、情報カタログでの変更の頻度、および組織のバックアップに対する方針によって異なります。

この手順には、以下のタスクが含まれます。

LAN またはデータベース管理者と連携をとりながらバックアップ手順を実施してください。

情報カタログ・データベース

情報カタログ・データベースのバックアップを取ることは、データベースが不整合になったり破壊されたときに、記述データの回復を可能にするために極めて重要なことです。

次の 2 つの方法のどちらかを使って、情報カタログ・データベースのバックアップを取ることができます。

情報カタログ・データベースのメンテナンスの追加のヒント

データベースの最善のパフォーマンスを維持するには、 DB2 ユニバーサル・データベース RUNSTATS および REORG ユーティリティーを使用することをお勧めします。 RUNSTATS ユーティリティーは、照会の最適化プロセスに助けとなる DB2 UDB システム・カタログ表内の統計を更新します。それらの統計を使用しないと、データベース管理プログラムは、 SQL ステートメントのパフォーマンスに有害な影響を及ぼす決定を行うことがあります。 REORG ユーティリティーを使用すると、さらに効率よく表や索引内にデータを配置するのに助けになります。詳しくは、DB2 データベース・システムの管理の手引きを参照してください。

情報カタログ・マネージャーの構成情報

情報カタログ・マネージャーは管理者のワークステーションとユーザーのワークステーションにいくつかの構成情報を作成します。保管された情報には、特定の情報カタログのための集合や保管された検索などのユーザー固有のデータが入ります。情報カタログ・マネージャー (Windows 版) はこの情報をシステム・レジストリーに保管します。

MS-DOS のプロンプトで REGEDIT を入力して、 Windows のレジストリー・エディタで Windows のシステム・レジストリーを表示します。

情報カタログ・マネージャー (Windows 版) の作業ディレクトリーを見つけるには、DGWPATH 環境変数を調べてください。 (Windows NT では、「コントロール パネル」の「環境変数」の下に環境変数があります。 Windows 95 では、ユーザーの AUTOEXEC.BAT ファイルに環境変数があります。) それから、レジストリー・エディタで作業ディレクトリーの名前を検索します。

ユーザーがアクセスする情報カタログごとに、 INI という接尾部を持つレジストリーに 1 つのブランチまたはフォルダーがあります。さらに、ワイルドカード設定、最後にログオンしたユーザー ID、および最後に使った情報カタログを持つフォルダーもあります。ユーザーの管理者フォルダーにはデフォルトのエクスポート設定値もあります。

レジストリー・エディタのオンライン・ヘルプは、選択済み分岐のインポートとエクスポート方法、またはレジストリー全体の復元方法を説明しています。

情報カタログに大きな変更または追加がある場合は常に、ご自分と全ユーザーの情報カタログ・マネージャー構成情報をバックアップしてください。


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