情報カタログ・マネージャー 管理の手引き

他のプロダクトと MDIS 準拠メタデータを交換する

情報カタログ・マネージャーは、IBM または他社のデータウェアハウスセンター構成要素とその他の MDIS 準拠製品からのメタデータを交換できる、事前定義されたオブジェクト・タイプを含んでいます。このセクションでは、他の製品からの MDIS 準拠メタデータを情報カタログ・マネージャー・タグ言語ファイルに変換するために MDIS 変換ユーティリティーを使用する方法を説明します。また、このセクションでは、情報カタログ・マネージャー・メタデータを MDIS 準拠タグ言語ファイルを変換するためのユーティリティーを使用する方法についても説明します。

また、ユーザーの情報カタログと MDIS メタデータのインポート、および MDIS メタデータのエクスポートを直接行う方法も説明します。

完全なオブジェクト・タイプ定義を含むメタデータ交換仕様についての情報は、 Meta Data Coalition の Web サイト http://www.MDCinfo.com を参照してください。

MDIS 変換ユーティリティーを使用したメタデータの交換

MDISDGC コマンドを使用して、メタデータ交換仕様 (MDIS) に準拠するメタデータを情報カタログ・マネージャー・タグ言語ファイルに変換することができます。それから、タグ言語ファイルのインポートに説明されている方式を使用して、タグ言語ファイルを情報カタログ・マネージャーにインポートします。

メタデータのエクスポートに説明されているように、メタデータを情報カタログ・マネージャーからエクスポートすることができます。 DGMDISC コマンドを使用して、エクスポートされたタグ言語ファイルを MDIS 準拠タグ言語ファイルに変換することができます。

MDIS 準拠メタデータをタグ言語ファイルに変換する

MS-DOS コマンド・プロンプトから MDISDGC コマンドを使用して、 MDIS 準拠メタデータを情報カタログ・マネージャー・タグ言語ファイルに変換します。それからユーザーの情報カタログにインポートすることができます。 MDISDGC コマンド変数はすべて必須です。



MDISDGC userid password input_tagfile output_tagfile logfile

userid
ユーザーの Windows NT のユーザー ID。 Windows NT のユーザー ID は大文字小文字の区別があります。このため、指定したとおりに正確に入力する必要があります。

password
userid のパスワード。 Windows NT のパスワードは大文字小文字の区別があります。このため、指定したとおりに正確に入力する必要があります。

input_tagfile
タグ言語ファイルに変換したい MDIS 準拠タグ言語ファイルの全パスとファイル名。ファイル名のみを入力すると、情報カタログ・マネージャーはファイルが DGWPATH 環境変数によって示されるドライブとパス上にあると想定します。

output_tagfile
MDISDGC が作成したタグ言語ファイルの全パスとファイル名。ファイル名だけを入れると、情報カタログ・マネージャーはファイルを DGWPATH 環境変数によって示されるドライブとパス上に置きます。

logfile
情報カタログ・マネージャーによる変換中に生成されるメッセージの全パスとファイル名宛先。ファイル名だけを入れると、情報カタログ・マネージャーはファイルを DGWPATH 環境変数によって示されるドライブとパス上に置きます。

タグ言語ファイルを MDIS 準拠メタデータに変換する

MS-DOS コマンド・プロンプトから DGMDISC コマンドを使用して、情報カタログ・マネージャー・タグ言語ファイルを MDIS 準拠メタデータに変換します。その後、このメタデータを他の MDIS 準拠製品で使用することができます。 DGMDISC コマンド変数はすべて必須です。



DGMDISC userid password input_tagfile output_tagfile logfile

userid
ユーザーの Windows NT のユーザー ID。 Windows NT のユーザー ID は大文字小文字の区別があります。このため、指定したとおりに正確に入力する必要があります。

password
userid のパスワード。 Windows NT のパスワードは大文字小文字の区別があります。このため、指定したとおりに正確に入力する必要があります。

input_tagfile
MDIS 準拠タグ言語ファイルに変換したいタグ言語ファイルの全パスとファイル名。ファイル名のみを入力すると、情報カタログ・マネージャーはファイルが DGWPATH 環境変数によって示されるドライブとパス上にあると想定します。

output_tagfile
DGMDISC が作成した MDIS 準拠タグ言語ファイルの全パスとファイル名。ファイル名だけを入れると、情報カタログ・マネージャーはファイルを DGWPATH 環境変数によって示されるドライブとパス上に置きます。

logfile
情報カタログ・マネージャーによる変換中に生成されるメッセージの全パスとファイル名宛先。ファイル名だけを入れると、情報カタログ・マネージャーはファイルを DGWPATH 環境変数によって示されるドライブとパス上に置きます。

MDIS 対応のタグ言語ファイルをインポートする

MDIS タグ言語ファイルを情報カタログに直接インポートするには、情報カタログ・マネージャー・コマンドを MS-DOS コマンド・プロンプトから入力します。コマンド構文に関する以下の規則を守ってください。



DGUIDE /USERID userid /PASSWORD password /DGNAME dgname /MDIS_IMPORT filename
/LOGFILE filename name/ADMIN

任意指定のキーワードは以下のとおりです。

/TRACE 0|1|2|3|4

たとえば、MDIS メタデータを情報カタログにインポートする場合、以下のコマンドをタイプします (改行は入力しません)。

DGUIDE /USERID longods /PASSWORD secret /DGNAME ICMSAMP /ADMIN
/MDIS_IMPORT c:\mdis.tag /LOGFILE c:\mdis.log

/ADMIN
管理者としてログオンすることを指定します。メタデータをインポートするためには、アドミニストレーターとしてログオンする必要があります。

/DGNAME
情報カタログ名。

情報カタログがローカルである場合、データベース名を指定します。情報カタログがリモートである場合、それがカタログ化される別名を指定します。

例:

/DGNAME ICMSAMP

/LOGFILE
このパラメーターは必須です。

情報カタログ・マネージャーが MDIS のインポートまたは MDIS のエクスポートの際に生成するメッセージを送るファイルの宛先を指定します。ドライブ、パス、およびファイル名を含めた全体を指定するのでなければ、情報カタログ・マネージャーはそのファイルを DGWPATH 環境変数で指定されたパスに置きます。固定ドライブを指定しなければなりません。

例:

/LOGFILE d:\tagfile.log

/MDIS_IMPORT
指定した MDIS 対応のタグ言語ファイルをインポートします。ドライブ、パス、およびファイル名を含めた全体を指定するのでなければ、情報カタログ・マネージャーはそのファイルが DGWPATH 環境変数で指定されたパスに存在すると想定します。

例:

/MDIS_IMPORT d:\tagfile.tag

MDIS メタデータをインポートする情報カタログには、有効な MDIS オブジェクト・タイプ定義が含まれていなければなりません (それ以外のものが含まれていることも可能)。

/PASSWORD
このユーザー ID に対するパスワード。

例:

/PASSWORD secret

以下のオペレーティング・システム上にあるデータベースにアクセスするためのパスワードは大文字小文字の区別をするため、指定されたとおりにタイプしなければなりません。

/TRACE
情報カタログ・マネージャー・トレース・ファイルに送るトレース情報のレベル。高位のレベルには下位のレベルの機能が含まれます (たとえば、 3 にはレベル 0、1、2、および 3 の機能が含まれます)。情報カタログ・マネージャーの問題を診断するために IBM Software Support を呼び出すには、高いレベルを指定しなければならない場合があります。

0
デフォルト。すべてのメッセージ、警告、エラー、および重大エラー状態が含まれます。

1
最高レベルの情報カタログ・マネージャー機能の入り口レコードおよび出口レコードが含まれます。

2
情報カタログ・マネージャー機能の入り口レコードおよび出口レコードで、一般的なものが含まれます。

3
入力および出力パラメーター (入力または出力構造を除く) が含まれます。

4
情報カタログ・マネージャーに渡されて使用されたすべての入力または出力構造が含まれます。

/USERID
情報カタログのユーザー ID。情報カタログがあるデータベースに必要なユーザー ID を入力します。たとえば、ユーザー ID はローカル、LAN、 AS/400、 AIX、または OS/390 TSO ローカルであることがあります。

例:

/USERID longods

MDIS 対応のタグ言語ファイルをエクスポートする

MDIS タグ言語ファイルを情報カタログから直接エクスポートするには、 DGUIDE コマンドを MS-DOS コマンド・プロンプトから入力します。コマンド構文に関する以下の規則を守ってください。



DGUIDE /USERID userid /PASSWORD password /DGNAME dgname /MDIS_EXPORT filename
/LOGFILE filename /OBJTYPE object_type /OBJECTS name

任意指定のキーワードは以下のとおりです。

/ADMIN
/TRACE 0|1|2|3|4

たとえば、MDIS メタデータを情報カタログからファイルにエクスポートする場合、以下のコマンドをタイプします (改行は入力しません)。

DGUIDE /USERID longods /PASSWORD secret /DGNAME ICMSAMP /ADMIN
/MDIS_EXPORT c:\mdis.tag /LOGFILE c:\mdis.log
/OBJTYPE database /OBJECTS server01.payroll.valdezma

/ADMIN
管理者としてログオンすることを指定します。この任意指定のキーワードを DGUIDE コマンドに指定しない場合、ユーザーとしてログオンします。メタデータをユーザーとしてエクスポートすることは可能ですが、その場合、管理者タスクのすべてを実行することはできません。

/DGNAME
情報カタログ名。

情報カタログがローカルである場合、データベース名を指定します。情報カタログがリモートである場合、それがカタログ化される別名を指定します。

例:

/DGNAME ICMSAMP

/LOGFILE
情報カタログ・マネージャーが MDIS のインポートまたは MDIS のエクスポートの際に生成するメッセージを送るファイルの宛先を指定します。

ドライブ、パス、およびファイル名を含めた全体を指定するのでなければ、情報カタログ・マネージャーはそのファイルを DGWPATH 環境変数で指定されたパスに置きます。固定ドライブを指定しなければなりません。

例:

/LOGFILE d:\tagfile.log

/MDIS_EXPORT
MDIS 対応のメタデータを指定した名前で MDIS 対応のタグ言語ファイルとしてエクスポートします。ドライブ、パス、およびファイル名を含めた全体を指定するのでなければ、情報カタログ・マネージャーはそのファイルを DGWPATH 環境変数で指定されたパスに置きます。

例:

/MDIS_EXPORT d:\tagfile.tag

MDIS メタデータをエクスポートする情報カタログには、MDIS メタデータ以外のメタデータを含めることができます。しかし、/MDIS_EXPORT によってエクスポートされるのは、MDIS に準拠するメタデータだけです。

/OBJECTS
このパラメーターは必須です。

エクスポートしたいオブジェクトを指定します。 /OBJTYPE キーワード上に指定したオブジェクト・タイプに応じて、 name 値はピリオドによって区切られた 3 から 5 のプロパティー値で構成されます。

/OBJTYPE
/OBJECTS

Database
ServerName.DatabaseName.OwnerName

Dimension
ServerName.DatabaseName.OwnerName.DimensionName

Subschema
ServerName.DatabaseName.OwnerName.SubschemaName

Record
ServerName.DatabaseName.OwnerName.RecordName

Element
ServerName.DatabaseName.OwnerName.RecordName. ElementName

このリストでは、名前の一部が MDIS 名で表されています。対応する情報カタログ名を見つけるには、データウェアハウスセンター Web サイト (http://www.software.ibm.com/data/vw/) で入手可能なデータウェアハウスセンター アプリケーション統合の手引き を参照してください。

/OBJTYPE
これは必須パラメーターです。

エクスポートしたい以下の MDIS オブジェクト・タイプの 1 つを指定します。

Database
Dimension
Subschema
Record
Element

オブジェクト・タイプ名は大文字小文字の区別をしません。

例:

/MDIS_EXPORT d:\tagfile.tag /OBJTYPE record

/PASSWORD
このユーザー ID に対するパスワード。

例:

/PASSWORD secret

以下のオペレーティング・システム上にあるデータベースにアクセスするためのパスワードは大文字小文字の区別をするため、指定されたとおりにタイプしなければなりません。

/TRACE
情報カタログ・マネージャー・トレース・ファイルに送るトレース情報のレベル。高位のレベルには下位のレベルの機能が含まれます (たとえば、 3 にはレベル 0、1、2、および 3 の機能が含まれます)。情報カタログ・マネージャーの問題を診断するために IBM Software Support を呼び出すには、高いレベルを指定しなければならない場合があります。

0
デフォルト。このレベルには、すべてのメッセージ、警告、エラー、および重大エラー状態が含まれます。

1
最高レベルの情報カタログ・マネージャー機能の入り口レコードおよび出口レコードが含まれます。

2
情報カタログ・マネージャー機能の入り口レコードおよび出口レコードで、一般的なものが含まれます。

3
入力および出力パラメーター (入力または出力構造を除く) が含まれます。

4
情報カタログ・マネージャーに渡されて使用されたすべての入力または出力構造が含まれます。

/USERID
情報カタログのユーザー ID。情報カタログがあるデータベースに必要なユーザー IDを入力します。たとえば、ユーザー ID はローカル、LAN、 AS/400、 AIX、または OS/390 TSO ローカルであることがあります。

例:

/USERID longods


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