回復活動記録ファイルはデータベースごとに作成され、 以下の操作が実行されるたびに自動更新されます。
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このファイルのバックアップ情報の要約を使用して、 ある時点までデータベースの全体 または一部 を回復できます。 このファイルには、以下のような情報が含まれています。
回復活動記録ファイル内の項目を参照するには、 LIST HISTORY コマンドを使用してください。 このコマンドの詳細については、コマンド解説書 を参照してください。
注: | 全ログの末尾まで復元およびロールフォワードを実行する場合、 LIST HISTORY コマンドの後に示されるバックアップ ID は、最終時刻を表します。 つまり、バックアップ ID 値は 99991231235959 です。 ロールフォワードを実行する場合、 バックアップ ID の変換方法はこれだけです。 |
どのバックアップ操作 (表スペースかデータベース全体) にも、 回復活動記録ファイルのコピーが含まれます。 回復活動記録ファイルは、データベースにリンクしています。 データベースを削除すると、回復活動記録ファイルも削除されます。 データベースを新規の位置に復元すると、回復活動記録ファイルも復元されます。 復元のさいに、既存の回復活動記録ファイルは上書きされません。
現在のデータベースが使用不能で、 関連する回復活動記録ファイルが壊れていたり削除されていたりする場合は、 RESTORE コマンドのオプションを使って、回復活動記録ファイルだけを復元できます。 その後、その回復活動記録ファイルを調べて、 データベースの復元に使用するバックアップの情報を得ることができます。
ファイルのサイズは、 rec_his_retentn 構成パラメーターで制御されており、 そのファイルの項目の保持期間が日数単位で指定されます。 このパラメーターの値がゼロ (0) に設定されていても、 最新の全データベース・バックアップとその復元セットは保持されます。 (このコピーを除去する唯一の方法は、 FORCE オプションを指定した PRUNE を使用することです。) 保存期間の省略時値は 366 日間です。 この期間に -1 を使用すると、不特定の日数を設定できます。 その場合、ファイルの明示的なプルーニングが必要になります。 この構成パラメーターの詳細は、第 32 章, DB2 の構成を参照してください。
API 関数呼び出し、コマンド行プロセッサー、またはコントロール・センターを使うと、 回復活動記録ファイルに対して照会とコマンド実行ができます。 基本的な照会およびコマンドには、OPEN、CLOSE、GET NEXT、UPDATE、 および PRUNE の 5 つのものがあります。 (コマンド構文については、コマンド解説書 を参照してください。 API ファンクション呼び出しについては、管理 API 解説書 を参照してください。 コントロール・センターについての詳細は、 ご使用のワークステーションからコントロール・センターにアクセスしてください。)
活動記録ファイルについての詳細な情報は、SQLUHINFO 構造に記録されています。 この構造についての詳細は、管理 API 解説書 を参照してください。