管理の手引き


第 20 章 パフォーマンスの要素

パフォーマンス とは、 特定の作業負荷がかかっているコンピューター・システムの動作の仕方のことです。 パフォーマンスは、1 つまたは複数のシステムの応答時間、スループット、 および機能によって測定され、次の事柄の影響を受けます。

一般的に、パフォーマンスのチューニングは、 システムの費用効率を改善しようとするときに行います。 これには、次のような目標があります。

パフォーマンスを技術的な用語から経済学的な用語に翻訳することは簡単ではありません。 パフォーマンスのチューニングには、確かに (人件費やプロセッサー時間などによる) 費用がかかるので、 チューニングを行う前に、費用と見込まれる効果とを比較考量してください。 これらの効果には、次のようにはっきり分かるものがあります。

応答時間が速くなったことによるユーザーの満足度の向上などのその他の効果は、 はっきりとは分かりません。 これらすべての効果について考慮する必要があります。

DB2 には、パフォーマンスに関連した管理タスクのいくつかを実行するのに役立つウィザードが統合されています。 一般にこれらのタスクでは、 少しの時間でパフォーマンスを著しく改善することができます。 ウィザードでは、それぞれのタスクを 1 ステップずつ実行します。 ウィザードは、コントロール・センターおよびクライアント構成アシスタントから利用できます。

Performance Configuration ウィザードは、 構成パラメーターを業務要件に合うように更新することによって、 データベースのパフォーマンスをチューニングするのに役立ちます。 このウィザードは、データベースのパフォーマンスを改善するのに役立ちます。 Create Database ウィザードも、同様の点である程度役立ちます。 その他のウィザードは、 個々の表と一般のデータ・アクセスのパフォーマンスを改善する点で役立ちます。 これらのウィザードには、「表作成 (Create Table)」、 「索引 (Index)」、および「複数サイト更新の構成 (Configure Multisite Update)」ウィザードがあります。 ウィザードは、 コントロール・センターでオブジェクトの上でマウスの右ボタンをクリックすることによって、 見つけることができます。


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