管理の手引き


HACMP クラスターのモニター

HACMP ES にある既存のモニター・ユーティリティーに加えて、 DB2 HACMP ES 構成をモニターする SP 問題管理 (pman) 事象を作成するためのスクリプトが提供されています。 SP コントロール・ワークステーションから HACMP 状況をモニターするには、次のようにします。

HACMP は、クラスターをモニターするためのインターフェース、つまり、 /usr/sbin/cluster/clstat を提供します。

HACMP RS およびユーザー定義事象の SP 透視図 GUI で問題管理モニターを使用するには、 次のようにします。

  1. create_db2_events <nodelist> を呼び出す。 ここで、nodelist には、 pcp または pexec スタイル・ノードが含まれます。 このスクリプトは透視図により、 モニターするための 5 つの pman 事象を作成します。

    注:これらの事象の作成では、 リソース変数 PSSP.pm.User_state12-16 が使用されます。 これらのリソース変数がすでに他の目的で使用されている場合は、 create_db2_events および update_db2_events を更新して、 異なるリソース変数を使用する必要があります。

  2. コントロール・ワークステーションで透視図を開始する。 ランチ・パッドから、事象透視図を選択します。 5 つの事象、つまり、db2_hacmp_recoverydb2_process_recoverydb2_paging_errdb2_nfs_err、および Errlog_PERM_entry があるはずです。
  3. 個々の事象をダブルクリックする。 表示される画面上で、事象の条件を (定義表の中で) 登録してください。 下矢印の横にある Name: "unnamed" をクリックし、 条件として指定する事象と同じ名前を選択します。 「応答オプション (Response Options)」 タブを選択します。 画面上部のボタン (「透視図にメッセージを送信する事象セッション (Send Message to Perspectives event session)」) をクリックします。 これらの事象の実行で使用するコマンド、errlog 項目、 および SNMP トラップを指定できます。 事象ログの表示は透視図セッションでのみ保持されます。 したがって、個々の事象に応じた AIX エラー・ログ項目を作成することもできます。 「了解 (OK)」を選択し、 ウィンドウを閉じます。
  4. 「透視図 (Perspectives)」ランチ・パッドから、 「ハードウェア透視図 (hardware Perspective)」を選択する。
  5. ハードウェア・フレーム GUI が表示されたら、 「視点 (View)」-->「モニター (Monitor)」を選択する。 すると、SP でモニターできる事象のリストが表示されます。 リストを下までスクロールすると、2 つの追加事象があります。 一方は HACMP DB2 回復用 (db2_ha_ind) で、 他方は SP ノード PERM エラー用 (Errlog_PERM_mon) です。 モニターしたい事象を選択します。 (事象が発生すると、 ノードは赤い「X」を表示します。 モニターするすべての条件を満たすと、 ノードの表示は緑色になります。) host_respondsswitch_responds、 および node_power_LED が通常使用されます。 また、DB2 HACMP 回復やノード上の PERM エラーもモニターできます。
注:pman および透視図用の db2_hacmp_mon および db2_hacmp_recovery 変数は、 HACMP クラスター状況を反映しません。 むしろ、これらの変数は、 DB2 を開始したり停止したりするための rc.db2pe 操作の状況を反映します。 HACMP clstat モニターには「実際の」 HACMP 状況が表示され、 HACMP クラスター状態が反映されます。 db2_hacmp_ind で HACMP 状況に似たモニターを反映させたい場合は、 /etc/inittab ファイルに次の行を追加します。

   haind:2:wait:/usr/bin/db2_update_events HAIND OFF 2>&1 >/dev/null

実装で NetView を使用する計画であれば、 構成のモニターに HAVIEW (HACMP の一部) を使用することを検討してください。 この製品の構成については、 NetView の資料を参照してください。


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