管理の手引き


rah コマンドの制御

rah コマンドを制御するために以下の環境変数を使用することができます。


表 95.
名前 意味 省略時値
$RAHBUFDIR
注:UNIX ベースのプラットフォームに限り使用できます。
バッファーのディレクトリー /tmp/$USER
$RAHBUFNAME
注:UNIX ベースのプラットフォームに限り使用できます。
バッファーのファイル名 rahout
$RAHOSTFILE (UNIX ベースのプラットフォームの場合)、RAHOSTFILE (Windows NT の場合) ホストのリストが入っているファイル db2nodes.cfg
$RAHOSTLIST (UNIX ベースのプラットフォームの場合)、RAHOSTLIST (Windows NT の場合) ストリングとしてのホストのリスト $RAHOSTFILE から抽出
$RAHCHECKBUF
注:UNIX ベースのプラットフォームに限り使用できます。
"no" に設定されていると、チェックはバイパスします。 設定されない
$RAHSLEEPTIME (UNIX ベースのプラットフォームの場合)、RAHSLEEPTIME (Windows NT の場合) 並列に実行されるコマンドからの最初の出力をこのスクリプトが待つ時間 (秒数)。 db2_kill の場合は 86400 秒、すべての他の場合 200 秒。
$RAHWAITTIME (UNIX ベースのプラットフォームの場合)、RAHWAITTIME (Windows NT の場合) Windows NT の場合、リモート・ジョブがまだ実行されていることを連続チェックする間隔の秒数

UNIX ベースのプラットフォームの場合、 リモート・ジョブがまだ実行されていることを連続チェックしてから、 rah: waiting for <pid> ... メッセージまでの間隔の秒数

プラットフォームに関係なく、正の整数を指定します。 メッセージを抑止するには先行ゼロを値の前に付けます。 たとえば、RAHWAITTIME=045 を指定してエクスポートします。

rah は、 ジョブの完了を検知するためにこれらのチェックには依存しないので、 低い値を指定する必要はありません。

45 秒
$RAHENV
注:UNIX ベースのプラットフォームに限り使用できます。
$RAHDOTFILES=E または K または PE または B の場合に実行されるファイル名を指定します。 $ENV
$RAHUSER (UNIX ベースのプラットフォームの場合)、RAHUSER (Windows NT の場合) UNIX ベースのプラットフォームの場合、 リモート・コマンドがその下で実行されるユーザー ID

Windows NT の場合、DB2 リモート・コマンド・サービスに関連したログオン・アカウント

$USER
注: UNIX ベースのプラットフォームの場合、 リモート・シェルでセットされる値 (あれば) ではなく、 rah が実行される $RAHENV の値が使用されます。

UNIX ベース・プラットフォームの場合の $RAHDOTFILES

注:この節の情報は UNIX ベースのプラットフォームだけに適用されます。
接頭部シーケンスが指定されていない場合に実行される .files は、次のとおりです。

P
.profile

E
$RAHENV で指名されたファイル (多くの場合 .kshrc)

K
E と同じ

PE
$RAHENV で指名されたファイル (多くの場合 .kshrc) が後に続く .profile

B
PE と同じ

N
なし (またはどちらでもない)
注:ユーザーのログイン・シェルが Korn シェルでない場合は、 実行を指定した任意のドット・ファイルは Korn シェル・プロセスで実行されるので、 Korn シェル構文にしたがっている必要があります。 したがって、たとえば、ログイン・シェルが C シェルであるとすれば、 rah によって実行されるコマンド用にユーザーの .cshrc 環境をセットアップするために、 その .cshrc に相応する Korn シェル INSTHOME/.profile を作成して、 INSTHOME/.cshrc の中で指定する必要があります。

  setenv RAHDOTFILES P
あるいは、 ユーザーの .cshrc に相応する Korn シェル INSTHOME/.kshrc を作成して、 INSTHOME/.cshrc の中で指定する必要があります。

  setenv RAHDOTFILES E
  setenv RAHENV INSTHOME/.kshrc
また、tty がないときは (rsh で起動されたときなど)、 ユーザーの .cshrc は stdout に書き出さないことも重要です。 stdout に書き出す行を、たとえば、次のように囲むことによって、 このことを確認することができます。

  if { tty -s } then echo "executed .cshrc";
  endif

Windows NT の場合の省略時環境プロファイルの設定

注:この節の情報は Windows NT だけに適用されます。
rah コマンドの省略時環境プロファイルを設定するには、 db2rah.env ファイルを使用します。 これはインスタンス・ディレクトリー内に作成する必要があります。 ファイルは以下の形式にする必要があります。

   ; This is a comment line
   DB2INSTANCE=instancename
   DB2DBDFT=database
   ; End of file

rah の環境を初期設定するのに必要な環境変数をすべて指定できます。


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