管理プログラムを使用すると、 データベースに対して実行されるアプリケーションの動作をモニターしたり、 変更したりすることができます。
管理プログラムは、2 つの部分から構成されています。
管理プログラムを開始するには、 管理プログラム・フロントエンド・ユーティリティーから開始コマンドを出して、 管理プログラム・デーモンを開始します。 省略時には、デーモンは区分データベースの各区画すべてで開始されますが、 フロントエンド・ユーティリティーを使用して、単一のデーモンを特定の区画で開始し、 その区画にあるデータベース区画に対する活動だけをモニターすることも可能です。 また、デーモンは、単一区画のデータベース上の活動をモニターすることもできます。 詳細については、管理プログラムの開始と停止を参照してください。
各管理プログラム・デーモンはそれぞれ、 1 つのデータベースに対して実行されるアプリケーションに関する統計を収集します。 収集後、デーモンはそれらの統計を、 その特定のデータベースに適用するものとして管理プログラム構成ファイルに指定した規則と照らして検査します。 (詳細については、管理プログラム構成ファイルの作成を参照してください。) 検査後、管理プログラムはそれらの規則に従って処置を行います。 たとえば、規則によると、 アプリケーションはリソースを過剰に使用している旨を示していたとします。 この場合には、管理プログラムは、管理プログラム構成ファイルに指定した命令に従って、 アプリケーションの優先順位を変更するか、 そのアプリケーションのデータベース使用を強制的に止めさせます。
規則に対応する処置がアプリケーションの優先順位の変更であった場合は、管理プログラムは、 管理プログラムがリソース違反を検出したデータベース区画に対するエージェントの優先順位を変更します。 規則に対応する処置がアプリケーションの強制停止であった場合は、アプリケーションは、 リソース違反を検出した管理プログラムがそのアプリケーションの調整プログラム・ノードや区分データベース環境で実行されている場合であっても、 強制停止されます。
管理プログラムは、管理プログラムが行った処置のログもすべて記録します。 ログ・ファイルを照会すると、管理プログラムが行った処置を検討することができます。 詳細については、管理プログラム・ログ・ファイルと 管理プログラム・ログ・ファイルの照会を参照してください。