管理の手引き


インストール後の DB2 サーバーの登録

DB2 サーバー・インスタンスに接続する際に、 クライアント・アプリケーションで使うプロトコル構成情報を公表するためには、 各 DB2 サーバー・インスタンスを LDAP に登録しておかなければなりません。 データベース・サーバーのインスタンスを登録するときには、 ノード名 を指定する必要があります。 このノード名は、クライアント・アプリケーションがサーバーに接続するときに、 そのクライアント・アプリケーションによって使われます。 CATALOG LDAP NODE コマンドを使用して、もう一つ、 LDAP ノードの別名をカタログすることができます。
注:Windows 2000 ドメイン環境で作業している場合は、 インストール時に DB2 サーバー・インスタンスが、 次の情報とともに、自動的に Active Directory へ登録されます。

   nodename: TCP/IP hostname
   protocol type: TCP/IP
TCP/IP ホスト名が 9 文字以上の場合は、8 文字に切り捨てられます。

REGISTER コマンドは次のようになります。

   db2 register db2 server in ldap
      as <ldap_node_name>
      protocol tcpip

protocol 文節には、 このデータベース・サーバーに接続するときに使用する通信プロトコルを指定します。

複数の物理マシンを含む DB2 ユニバーサル・データベース EEE のインスタンスを作成する場合、 それぞれのマシンで一度 REGISTER コマンドを呼び出す必要があります。 rah コマンドは、すべてのマシンで REGISTER コマンドを発行する際に使用します。
注:LDAP では名前は固有でなければならないので、 各マシンに同じ ldap_node_name を使うことはできません。 REGISTER コマンドでは、各マシンのホスト名を、 ldap_node_name に置き換えることができます。 次に例を示します。

   rah ">DB2 REGISTER DB2 SERVER IN LDAP AS <> PROTOCOL TCPIP"
"<>"には、rah コマンドを実行している各マシンのホスト名が入ります。 めったにありませんが、 複数の DB2 ユニバーサル・データベース EEE インスタンスが存在する場合、 rah コマンドでは、 インスタンスとホスト索引の組み合わせをノード名として使用することができます。

REGISTER コマンドは、リモート DB2 サーバーに対して発行できます。 そのためには、リモート・サーバーの登録時に、リモート・コンピューター名、インスタンス名、 およびプロトコル構成パラメーターを指定しなければなりません。 このコマンドは、次のように使います。

   db2 register db2 server in ldap
      as <ldap_node_name>
      protocol tcpip
      hostname <host_name>
      svcename <tcpip_service_name>
      remote <remote_computer_name>
      instance <instance_name>

コンピューター名には、次の規則が使われます。

高可用性の環境あるいはフェールオーバーの環境で実行し、 通信プロトコルとして TCP/IP を使用する場合、 クラスター の IP アドレスを使わなければなりません。 クラスターの IP アドレスを使用するなら、クライアントは、 マシンごとに個別の TCP/IP ノードをカタログすることなく、 いずれかのマシンでサーバーに接続することができます。 このクラスターの IP アドレスは、次に示すように、 hostname 文節を使って指定します。

   db2 register db2 server in ldap
      as <ldap_node_name>
      protocol tcpip
      hostname n.nn.nn.nn

n.nn.nn.nn はクラスターの IP アドレスです。

REGISTER コマンドの詳細は、コマンド解説書 を参照してください。


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