管理の手引き


付録 D. DB2 登録変数と環境変数

以下に、 始動と実行を行うときに知っている必要のある DB2 登録変数と環境変数をリストします。 それぞれに簡単な説明を付けてありますが、 使用する環境には適用されないものもあります。

以下のようにして、サポートされているすべての登録変数のリストを表示できます。

   db2set -lr

以下のようにして、現行セッション用の変数の値を変更できます。

   db2set registry_variable_name=new_value

環境変数を更新するには、set コマンドを使用してから、 システムをリブートしなければなりません。

変更された登録変数の値は、 DB2START コマンドの発行前に設定されていなければなりません。 登録変数の変更と使用についての詳細は、管理の手引き: 計画 を参照してください。

表 62. 一般登録変数
変数名 オペレーティング・システム
説明
DB2ACCOUNT 省略時値 = null
リモート・ホストに送信される会計ストリング。 詳細は、DB2 コネクト 使用者の手引き を参照。
DB2BIDI 省略時値 = NO

値: YES または NO

この変数は両方向サポートを可能にする。 db2codepage 変数は、使用するコード・ページを宣言する場合に使用する。 両方向サポートについての追加詳細は、 管理の手引き: 計画 の付録『各国語サポート』を参照。
DB2CODEPAGE 省略時値: オペレーティング・システムの指定どおりに言語 ID から得られる。
データベース・クライアント・アプリケーションのために DB2 に提示されるデータのコード・ページを指定する。 設定するように DB2 文書に明確に記述されているか、 または DB2 サービスで求められない限り、 db2codepage は設定しないこと。 db2codepage にオペレーティング・システムでサポートされていない値を設定すると、 その結果は予測できなくなる。 通常、DB2 は自動的にオペレーティング・システムからコード・ページ情報を得るので、 db2codepage を設定する必要はない。
DB2COUNTRY 省略時値: オペレーティング・システムの指定どおりに言語 ID から得られる。
クライアント・アプリケーションの国別コードを指定する。 これは日付と時刻の形式に影響する。
DB2DBDFT 省略時値 = null
暗黙接続に使用するデータベースのデータベース別名を指定する。 アプリケーションがデータベースに接続していないが SQL ステートメントが発行されている場合、 省略時データベースで DB2DBDFT 環境変数が定義されていれば、暗黙接続が行われる。
DB2DBMSADDR Windows 32 ビット・オペレーティング・システム 省略時値 = 0x20000000 (Windows NT の場合) 0x90000000 (Windows 95 の場合)

値: 0x20000000 〜 0xB0000000 (増分は 0x10000)

省略時のデータベース・マネージャー共用メモリーのアドレスを 16 進形式で指定する。 共用メモリーのアドレス衝突のために db2start が失敗する場合、 この登録変数は強制的にデータベース・マネージャー・インスタンスに変更され、 別のアドレスのその共用メモリーに割り当てられる。
DB2_DISABLE_FLUSH_LOG 省略時値 = OFF

値: ON または OFF

最後のアクティブ・ログ・ファイルがオンライン・バックアップに含まれないようにするかどうかを指定する。

オンライン・バックアップが完了した時点で、 最後のアクティブ・ログ・ファイルは切り捨てられ、 クローズされて、バックアップの一部としてアーカイブされる。 これにより、 そのバックアップの復元に必要なすべてのログを含む完全なバックアップが作成される。

ログ順序番号 (LSN) スペースの部分が無駄に使用されることを懸念している場合は、 最後のアクティブ・ログが含まれないようにすることができる。 アクティブ・ログ・ファイルが切り捨てられるたびに、 LSN は切り捨てられたスペースと比例した量だけ増加する。 毎日膨大な数のオンライン・バックアップが実行される場合、 最後のアクティブ・ログ・ファイルが含まれないようにすることができる。

オンライン・バックアップが完了したすぐあとで、 ログの完全なメッセージを受け取っていることに気付く場合、 最後のアクティブ・ログ・ファイルが含まれないようにすることができる。 ログ・ファイルが切り捨てられると、 予約済みアクティブ・ログ・スペースが、 切り捨てられたログのサイズと比例した量だけ増加する。 切り捨てられたログ・ファイルが再利用されると、 アクティブ・ログ・スペースは解放される。 再利用は、ログ・ファイルが非活動状態になったすぐあとに行われる。 この処理は、 ログの完全なメッセージを受け取る間の短い時間に行われる。

DB2DISCOVERYTIME OS/2 および Windows 32 ビット・オペレーティング・システム 省略時値 = 40 秒。

最低 = 20 秒

SEARCH ディスカバリーが DB2 システムを探索する時間を指定する。
DB2INCLUDE 省略時値 = 現行ディレクトリー
DB2 PREP 処理において、 SQL INCLUDE テキスト・ファイル・ステートメントの処理時に使用されるパスを指定する。 これによって、INCLUDE ファイルが検出されるディレクトリーのリストが提供される。 いろいろな事前コンパイル済み言語において db2include が使用される方法については、 アプリケーション開発の手引き を参照。
DB2INSTDEF OS/2 および Windows 32 ビット・オペレーティング・システム 省略時値 = DB2
DB2INSTANCE が定義されていない場合に使用される値を設定する。
DB2INSTOWNER Windows NT 省略時値 = null
インスタンスの初回作成時に DB2 プロファイル登録で作成される登録変数。 この値は、インスタンスを所有するマシンの名前に合わせて設定される。
DB2_LIC_STAT_SIZE 省略時値 = null

範囲: 0 〜 32767

この登録変数は、 システムのライセンス統計が入っているファイルの最大サイズ (MB 単位) を判別する。 値がゼロの場合、ライセンス統計の収集はオフになる。 認識または定義されていない場合、この変数は省略時値 (無制限) に設定される。 統計は、ライセンス・センターを使って表示する。
DB2NBDISCOVERRCVBUFS 省略時値 = 16 バッファー

最小値 = 16 バッファー

この変数は NetBIOS 検索ディスカバリーで使用される。 変数は、クライアントが同時に受信可能なディスカバリー応答数を指定する。 クライアントがこの値で指定した数よりも多くの応答を同時に受け取ると、 超過した応答は NetBIOS 層によって廃棄される。 省略時値は、16 の NetBIOS 受信バッファー。 省略時値よりも小さい値を選択すると、省略時値が使用される。
DB2OPTIONS 全 (Windows 3.1 および Macintosh を除く) 省略時値 = null
コマンド行プロセッサー・オプションを設定する。
DB2SLOGON Windows 3.x 省略時値 = null

値: YES または NO

DB2 (Windows 3.x 版) での保護ログオンを使用可能にする。 db2slogon=YES ならば、 DB2 はユーザー ID とパスワードをファイルに書かず、 代わりにそれらを保守するためにメモリーのセグメントを使用する。 db2slogon が使用可能になっていると、 ユーザーは Windows 3.x を開始するたびにログオンする必要がある。
DB2TIMEOUT Windows 3.x および Macintosh 省略時値 = (設定しない)
Windows 3.x および Macintosh のクライアントの場合、 長い SQL 照会時のタイムアウト時間を制御するために使用される。 このタイムアウト時間が経過すると、ダイアログ・ボックスがポップアップして、 その照会を中断するか続行するか尋ねる。 この変数のための最小値は 30 秒である。 db2timeout の値を 1 から 30 の間の数に設定すると、 省略時の最小値が使用される。 db2timeout の値を 0 または負数に設定すると、 タイムアウト機能は使用不能になる。 この機能は、省略時では使用不能になっている。
DB2TRACENAME Windows 3.x および Macintosh 省略時値 = DB2WIN.TRC (Windows 3.x の場合)、 DB2MAC.TRC (Macintosh 場合)
Windows 3.x および Macintosh では、 トレース情報が保管されているファイルの名前を指定する。 各システムの省略時値は、 現行のインスタンス・ディレクトリー (たとえば \sqllib\db2 ) に保管されている。 トレース・ファイルを指名するときは、全パス名を指定することを強くお勧めする。
DB2TRACEON Windows 3.x および Macintosh 省略時値 = NO

値: YES または NO

Windows 3.x および Macintosh では、 問題が発生したときに IBM に情報を提供するためにトレースをオンにしておく。 (自分で解決できない問題に遭遇することがないのであれば、 トレースをオンにしないようにお勧めする。) クライアントでトレース機能を使用する場合の詳細は、 問題判別の手引き を参照。
DB2TRCFLUSH Windows 3.x および Macintosh 省略時値 = NO

値: YES または NO

Windows 3.x および Macintosh の場合、 db2trcflushdb2traceon=YES と一緒に使用することができる。 db2trcflush=YES を指定すると、 各トレース・レコードが即座にトレース・ファイルに書き込まれる。 この指定により、DB2 システムはかなりスローダウンするので、 省略時の設定は db2trcflush=NO である。 これを設定しておくと、アプリケーションによってシステムがハングし、 システムをリブートする必要が起きたときに役に立つ。 このキーワードの設定によって、 トレース・ファイルとトレース項目がリブート時に失われないことが保証される。
DB2TRCSYSERR Windows 3.x および Macintosh 省略時値 = 1

値: 1〜32767

システム・エラーがいくつになるとクライアントはトレースをオフにするか、 その数を指定する。 省略時値のシステム・エラー・トレース数は 1 で、この後、 トレースはオフになる。
DB2YIELD Windows 3.x 省略時値 = NO

値: YES または NO

リモート・サーバーと通信している Windows 3.x クライアントの動作を指定する。 NO に設定すると、 クライアントは CPU を他の Windows 3.x アプリケーションに譲らず、 そのクライアント・アプリケーションがリモート・サーバーと通信している間は Windows 環境は一時停止となる。 他のタスクを再開するには、 その通信操作が完了するのを待たなければならない。 YES に設定すると、システム機能は通常どおりである。 アプリケーションは、 db2yield=YES で実行するように推奨する。 システムが破損される場合は、 db2yield=NO に設定する必要がある。 アプリケーション開発を行う場合は、通信操作が完了するのを待機している間に、 アプリケーションが Windows メッセージを受け入れ、 処理できるようにアプリケーションを作成する必要がある。

表 63. システム環境変数
変数名 オペレーティング・システム
説明
DB2CONNECT_IN_APP_PROCESS 省略時値 = YES

値: YES または NO

この変数を NO に設定すると、 DB2 コネクト エンタープライズ・エディション・マシン上のローカル DB2 コネクト・クライアントはエージェント内で強制的に実行される。 エージェント内で実行する利点としては、 ローカル・クライアントをモニターできることと、 ローカル・クライアントが SYSPLEX サポートを使用できることがある。
DB2DOMAINLIST Windows NT サーバーのみ 省略時値 = null

値: コンマ (",") 区切りの Windows NT ドメイン名のリスト

この変数が有効なのは、 CLIENT 認証がデータベース・マネージャー構成で設定されている場合だけである。 この変数が必要となるのは、 Windows NT ドメイン環境で、 Windows NT デスクトップからの単一サインオンが必要である場合である。 このリストでは、 ユーザー ID の認証対象のドメインを定義する。

注:CLIENT 認証が指定されており、 なおかつこの変数が設定されている場合、 DB2 ユニバーサル・データベース (Windows NT 版) データベース 7 以降からの接続要求だけ許可される。

DB2ENVLIST UNIX 省略時値: null
ストアード・プロシージャーまたはユーザー定義関数の特定の変数名をリストする。 省略時では、db2start コマンドは、 接頭部が DB2 または db2 になっているユーザー環境変数を除いて、 すべてのユーザー環境変数をフィルターで除去する。 特定の登録変数をストアード・プロシージャーまたはユーザー定義関数のどちらかに渡さなければならない場合、 db2envlist 登録変数にその変数名をリストできる。 その場合、各変数を 1 つまたは複数のスペースで区切る。 DB2 は、それ自体の PATH と LIBPATH を構成する。 したがって、PATH または LIBPATH が db2envlist に指定されている場合、 変数名の実際の値は、DB2 構成値の最後に付加される。
DB2INSTANCE 省略時値 = db2instdef (OS/2 および Windows 32 ビット・オペレーティング・システムの場合)
省略時解釈により活動状態になるインスタンスを指定するために使用される環境変数。 UNIX では、ユーザーは DB2INSTANCE に値を指定する必要がある。
DB2INSTPROF OS/2、 Windows 3.x、および Windows 32 ビット・オペレーティング・システム 省略時値: null
OS/2、Windows 3.x および Windows 32 ビットのオペレーティング・システムにおいて、 インスタンス・ディレクトリーが DB2PATH 以外の場所にある場合のその位置を示すために使用される環境変数。
DB2LIBPATH UNIX 省略時値 : null
db2libpath 登録変数に値または LIBPATH を指定する。 ユーザー ID が変更された場合、 LIBPATH の値は親プロセスと子プロセスとの間で継承することはできない。 db2start 実行可能はルートに置かれるので、 DB2 はエンド・ユーザーの LIBPATH 設定を継承することができない。 db2envlist 登録値に変数名、LIBPATH をリストする場合、 LIBPATH のその値を db2libpath 登録値にも指定しなければならない。 db2start 実行可能は、 次に db2libpath の値を読み取り、その値を DB2 構成 LIBPATH の最後に付加する。
DB2NODE 省略時値: null

値: 1 〜 999

接続する DB2 エンタープライズ拡張エディション・データベース区画サーバーのターゲット論理ノードを指定する。 この変数を指定しない場合、ターゲット論理ノードは省略時値として、 マシン上のポート 0 に定義された論理ノードに設定される。
DB2_PARALLEL_IO 省略時値: null

値: * (すべての表スペース) または定義された複数の表スペースのコンマ区切りリスト

データベース内に複数のコンテナーがある場合、 表スペース・コンテナーからの読み取り、 または表スペース・コンテナーへの書き込み中に、 DB2 は並列入出力を使用する場合がある。 1 つのコンテナーに対して強制的に並列入出力を行う場合は、 この登録変数を使用する。 変更を有効にするには、 この登録変数を設定してから、 DB2STOP を発行し、DB2START を入力する。
DB2PATH OS/2、 Windows 3.x、および Windows 32 ビット・オペレーティング・システム 省略時値: (オペレーティング・システムによって異なる)
OS/2、Windows 3.x および Windows 32 ビットのオペレーティング・システムにおいて、 この製品がインストールされるディレクトリーを指定するために使用される環境変数。
DB2_STRIPED_CONTAINERS 省略時値: null

値: ON、null

表スペース・コンテナーとして RAID 装置を使用する場合、 エクステント・サイズを RAID ストライプ・サイズと同じかまたはその倍数にして、 表スペースを作成するように推奨されている。 ただし、コンテナー・タグは 1 ページなので、 エクステントで RAID ストライプが並べられることはない。 そのため、入出力要求中に、 最適な数よりも多くの物理ディスクにアクセスしなければならなくなる場合がある。

DMS 表スペース・コンテナーを使用する場合、 タグにそれ自身の (完全) エクステントを割り当てることにより、 この問題を避けることができる。 これにより、前述の問題は避けられるが、 コンテナー内で余分なエクステントのオーバーヘッドが必要となる。

変更を有効にするには、 この登録変数を設定してから、 DB2STOP を発行し、DB2START を入力する。


表 64. 通信変数
変数名 オペレーティング・システム
説明
DB2CHECKCLIENTINTERVAL AIX、ただしサーバーのみ 省略時値 = 0

値: ゼロより大きい数値。

APPC クライアント接続の状況を検査するのに使用する。 クライアント終了を照会完了まで待つのではなく早期に検出できるようにする。 ゼロに設定すると、検査は行われない。 ゼロより大きい数値に設定した場合、その値は DB2 の内部作業単位を表す。 次の検査頻度を示す値が基準として用意されている。 低い頻度の場合 300、中程度の頻度の場合 100、高い頻度の場合 50 を使用する。 クライアント状況の検査の頻度を多くし、しかもデータベース要求を実行していると、 照会が完了するまでの時間が長くなる。 DB2 の作業負荷が大きい (つまり内部要求が多い) 場合に、 DB2CHECKCLIENTINTERVAL を小さい値に設定すると、 作業負荷が少ない状態よりパフォーマンス上の影響が大きくなり、 大半の時間は DB2 の待ち時間になる。
DB2COMM 全、ただしサーバーのみ 省略時値 = null

値: APPC、 IPXSPX、 NETBIOS、 NPIPE、 TCPIP の任意の組み合わせ

データベース・マネージャーを開始したときに開始されるコミュニケーション・マネージャーを指定する。 これを指定しないと、 サーバーではどの DB2 コミュニケーション・マネージャーも開始されない。
DB2_FORCE_NLS_CACHE AIX、 HP_UX、 Solaris 省略時値 = 偽

値: TRUE または FALSE

マルチスレッド・アプリケーションにおいてロック競合が起きないようにするために使用する。 登録変数が "真" の場合、 スレッドが初めてコード・ページと国別コードの情報にアクセスする際にそれらの情報が保管される。 その時点以降、 この情報を要求する他のスレッドにこのキャッシュ情報が使用される。 したがってロック競合は除かれ、 特定の状態下でパフォーマンスが向上することになる。 アプリケーションにより接続間のロケール設定が変更される場合、 この設定値は使用できない。 アプリケーションでロケール設定を変更するのは "スレッド・セーフ" ではないので普通はこの変更は行われない。 したがってこのような状態は考慮する必要がないと思われる。
DB2NBADAPTERS OS/2 および Windows NT 省略時値 = 0

範囲: 0 〜 15。

複数の値を指定するときは、コンマで区切る

DB2 NetBIOS 通信に使用するローカル・アダプターを指定するために使用される。 各ローカル・アダプターをその論理アダプター番号で指定する。
DB2NBCHECKUPTIME OS/2 および Windows NT、ただしサーバーのみ 省略時値 = 1 分

値: 1 〜 720

NetBIOS プロトコル・チェックアップ手順の各呼び出しの間の時間間隔を指定する。 チェックアップ時間は分の単位で指定する。

より小さい値を指定すると、 NetBIOS プロトコル・チェックアップはより頻繁に実行され、 予期しない時点でエージェント / セッションが終了すると、 残されているメモリーやその他のシステム・リソースは解放される。

DB2NBINTRLISTENS OS/2 および Windows NT、ただしサーバーのみ 省略時値 = 1

値: 1 〜 10

複数の値を指定するときは、コンマで区切る

リモート・クライアントの割り込みに備えて非同期に出される NetBIOS 送信 listen コマンド (NCB) の数を指定する。 この融通性は「割り込みが活動化されている」環境のために準備されており、 このおかげでサーバーが他のリモート割り込みを扱っているときに、 リモート・クライアントからの割り込み呼び出しが接続を設定できる。

db2nbintrlistens をより小さい値に設定すると、 NetBIOS セッションと NCB がサーバーで節約される。 しかし、クライアント割り込みが多い環境では、db2nbintrlistens をより大きな値に設定し、 クライアントの割り込みに応答できるようにする必要がある。

注:この値は、それが指定されている位置に意味がある。 すなわち、値は、db2nbadapters のそれぞれの対応位置の値に関連する。

DB2NBRECVBUFFSIZE OS/2 および Windows NT、ただしサーバーのみ 省略時値 = 4096 バイト

範囲: 4096 〜 65536

DB2 NetBIOS プロトコル受信バッファーのサイズを指定する。 これらのバッファーは、NetBIOS 受信 NCB に割り当てられる。 より小さい値にするとサーバー・メモリーが節約され、 一方、クライアント・データの転送が大きいときはより大きい値が必要になる。
DB2NBBRECVNCBS OS/2 および Windows NT、ただしサーバーのみ 省略時値 = 10

範囲: 1 〜 99

操作中にサーバーが発行し、 保守する NetBIOS "receive_any" コマンド (NCB) 数を指定する。 この値は、サーバーが接続されているリモート・クライアント数に応じて調整できる。 より小さい値にすると、サーバー・リソースが節約される。

注:db2nbbrecvncbs によって、 使用中の各アダプターそれぞれに固有の受信 NCB 値を指定することができる。 すなわち、値が指定されている位置が意味を持ち、 各値は、db2nbadapters のそれぞれの対応位置の値に関連する。

DB2NBRESOURCES OS/2 および Windows NT、ただしサーバーのみ 省略時値 = null
複数コンテキスト環境で DB2 使用のために割り振る NetBIOS リソース数を指定する。 この変数は複数コンテキスト・クライアント操作の場合に限られる。
DB2NBSENDNCBS OS/2 および Windows NT、ただしサーバーのみ 省略時値 = 6

範囲: 1 〜 720

サーバーが使用するために予約する送信 NetBIOS コマンド (NCB) 数を指定する。 この値は、サーバーが接続されているリモート・クライアント数に応じて調整できる。 db2nbsendncbs をより小さい値に設定すると、 サーバー・リソースが節約される。 ただし、 他のすべての送信コマンドが使用中になっているときにサーバーがリモート・クライアントへの送信を待機しないようにするには、 より大きい値を設定する必要がある。
DB2NBSESSIONS OS/2 および Windows NT、ただしサーバーのみ 省略時値 = null

範囲: 5 〜 254

DB2 が DB2 使用のために予約しておくように要求するセッション数を指定する。 db2nbsessions の値は、 db2nbadapters で指定される各アダプターに固有のセッションを要求するように設定できる。

注:この値は、それが指定されている位置に意味がある。 すなわち、値は、db2nbadapters のそれぞれの対応位置の値に関連する。

DB2NBXTRANCBS OS/2 および Windows NT、ただしサーバーのみ 省略時値 = アダプター当たり 5

範囲: 5 〜 254

db2start コマンドが出されたときにサーバーが予約する必要のある「余分の」NetBIOS コマンド (NCB) 数を指定する。 db2nbxtrancbs の値は、 db2nbadapters を使用して指定されたアダプターごとに固有のセッションを要求するように設定できる。
DB2NETREQ Windows 3.x 省略時値 = 3

範囲: 0〜25

Windows 3.x クライアントで並行して実行できる NetBIOS 要求数を指定する。 この値を大きく指定すればするほど、 1MB レベルより下のメモリーが多く使用される。 NetBIOS サービスを使用する並行要求数がここで設定された値になると、 それ以降の NetBIOS サービスに対する着信要求は待ち行列に保持され、 現行要求が完了してから活動状態になる。 db2netreq に 0 (ゼロ) を入力すると、 Windows データベース・クライアントは NetBIOS 待機オプションを使用して同期モードで NetBIOS 呼び出しを出す。 このモードでは、データベース・クライアントは、 現行の NetBIOS 要求を活動状態にすることができるだけで、 この現行要求が完了するまでは他の要求を処理しない。 これは、他のアプリケーション・プログラムに影響する場合がある。 値 0 は、古いリリースとの互換性のためにだけサポートされている。 0 は使用しないように強く推奨する。
DB2RETRY OS/2 および Windows NT 省略時値 = 0

範囲: 0〜20 000

DB2 で APPC listener の再始動が試行される回数。 サーバー / ゲートウェイで SNA サブシステムがダウンした場合、 このプロファイル変数と db2retrytime を一緒に使用すると、 APPC listener を自動的に再始動できる。 その際他のプロトコルを使用しているクライアント通信は不通にならない。 このシナリオの場合、 DB2 を停止してから再始動して APPC クライアント通信を再び開始する必要はなくなる。
DB2RETRYTIME OS/2 および Windows NT 省略時値 = 1 分

範囲: 0〜7 200 分

DB2 で APPC listener を開始するための連続再試行が行われる間隔を示す分数。増分は 1 分。 サーバー / ゲートウェイで SNA サブシステムがダウンした場合、 このプロファイル変数と db2retry を一緒に使用すると、 APPC listener を自動的に再始動できる。 その際他のプロトコルを使用しているクライアント通信は不通にならない。 このシナリオの場合、 DB2 を停止してから再始動して APPC クライアント通信を再び開始する必要はなくなる。
DB2SERVICETPINSTANCE OS/2 および Windows NT 省略時値 = null
DB2 ワークステーション V.1 クライアントまたは DB2 MVS データベースからの着信 APPC 接続をサポートするために使用される。 db2start コマンドが呼び出されると、 指定されたインスタンスが以下の TP 名の APPC listener を開始する。
  • DB2INTERRUPT
  • x'07'68
  • x'07'6SN
DB2SOSNDBUF Windows 95 および Windows NT 省略時値 = 32767
Windows 95 および Windows NT オペレーティング・システムでの TCP/IP 送信バッファーの値を指定する。
DB2SYSPLEX_SERVER OS/2、 Windows NT、 および UNIX 省略時値 = null
SYSPLEX 探査を DB2 (OS/390 版) に接続した際に使用できるかどうかを指定する。 この登録変数を設定しなかったり非ゼロ値に設定したりすると、探査は使用可能。 この登録変数をゼロ (0) に設定すると、探査は使用禁止。 ゼロに設定すると、DCS データベース・カタログ項目の指定内容にかかわらず、 ゲートウェイで SYSPLEX 探査を使用できない。 詳しくは、 コマンド解説書 および CATALOG DCS DATABASE コマンドを参照。

DB2TCPCONNMGRS 省略時値 =1 (並列マシンの場合); 最大で 8 つの接続マネージャーに切り上げられたプロセッサー数の平方根 (対称マルチプロセッサー・マシンの場合)。

値: 1 〜 8

この登録変数が設定されていない場合、 省略時値数の接続マネージャーが使用される。 この登録変数が設定されていれば、 ここで割り当てた値が省略時値を上書きする。 指定された数 (最大 8) の TCP/IP 接続マネージャーが作成される。 1 より小さい値が指定された場合、 DB2TCPCONNMGRS には値 1 が設定され、 値が範囲外であることを示す警告がログに記録される。 8 より大きい値が指定された場合、 DB2TCPCONNMGRS には値 8 が設定され、 値が範囲外であることを示す警告がログに記録される。 1 から 8 の値を指定した場合、その値がそのまま使用される。 複数の接続マネージャーが作成されれば、 複数のクライアント接続を同時に受け取る場合の接続スループットが向上するはずである。 ユーザーが SMP マシン上で実行している場合、 または DB2TCPCONNMGRS 登録変数を変更した場合、 追加の TCP/IP 接続マネージャー・プロセス (UNIX の場合) またはスレッド (OS/2 および Windows オペレーティング・システムの場合) が行われる場合がある。 追加のプロセスまたはスレッドでは、 追加の記憶域を必要とする。
DB2_VI_ENABLE Windows NT 省略時値 = OFF

値: ON または OFF

仮想インターフェース体系 (VIA) 通信プロトコルを使用するかどうかを指定する。 この登録変数が "ON" の場合、FCM では VI を使用してノード間通信を行う。 この登録変数が "OFF" の場合、FCM では TCP/IP を使用してノード間通信を行う。

注:この登録変数は、インスタンス中のすべてのデータベース区画で同じでなければならない。

DB2_VI_VIPL Windows NT 省略時値 = vipl.dll
DB2 で使用される仮想インターフェース・プロバイダー・ライブラリー (VIPL) の名前を指定する。 このライブラリーを正常にロードするには、 この登録変数で使用されるライブラリー名は PATH ユーザー環境変数にもなければならない。 現在サポートされているすべての実装では、同じライブラリー名を使用する。
DB2_VI_DEVICE Windows NT 省略時値 = null

値: nic0

ネットワーク・インターフェース・カード (NIC) に関連した装置または仮想インターフェース・プロバイダー・インスタンスの記号名を指定する。 独立ハードウェア・ベンダー (IHV) はそれぞれ独自の NIC を作成している。 Windows NT マシンで使用できる NIC は 1 つだけである。 同一マシン上の複数の論理ノードは同一の NIC を共用する。 現在サポートされているすべての実装では、同じ記号名を使用する。

表 65. DCE ディレクトリー変数
変数名 オペレーティング・システム
説明
DB2DIRPATHNAME OS/2、 UNIX、および Windows 32 ビット・オペレーティング・システム 省略時値 = null
データベース・マネージャー構成ファイル内の DIR_PATH_NAME パラメーターの一時的な指定変更を指定する。 ディレクトリー・サーバーが使用されていて、 CONNECT ステートメントまたは ATTACH コマンドのターゲットが明示的にはカタログされていない場合は、 ターゲットは DB2DIRPATHNAME (指定されていれば) と連結され、完全修飾の DCE 名が形成される。

注:db2dirpathname 変数はインスタンスの大域名には影響しない。 これは、 常にデータベース・マネージャー構成パラメーター DIR_PATH_NAME および DIR_OBJ_NAME によって識別される。

DB2CLIENTADPT OS/2 および Windows 32 ビット・オペレーティング・システム 省略時値 = null

範囲: 0〜15

OS/2 および Windows 32 ビット・オペレーティング・システムの NETBIOS プロトコルのクライアント・アダプター番号を指定する。 この db2clientadpt 値は、 データベース・マネージャー構成ファイルの DFT_CLIENT_ADPT パラメーター値を指定変更する。
DB2CLIENTCOMM OS/2、 UNIX、および Windows 32 ビット・オペレーティング・システム 省略時値 = null
データベース・マネージャー構成ファイル内の DFT_CLIENT_COMM パラメーター値の一時的な指定変更を指定する。 DFT_CLIENT_COMM と db2clientcomm を両方とも指定しないと、 オブジェクト内で最初に検出されたプロトコルが使用される。 いずれか一方または両方を指定すると、 最初に合致したプロトコルだけが使用される。 どちらの場合も、最初の接続が失敗すると再試行は行われない。
DB2ROUTE OS/2、 UNIX、および Windows 32 ビット・オペレーティング・システム 省略時値 = null
クライアントが異なるデータベース・プロトコルでデータベースに接続したときにクライアントが使用する経路指定情報オブジェクトの名前を指定する。 この db2route 値は、 データベース・マネージャー構成ファイルの ROUTE_OBJ_NAME パラメーター値を指定変更する。

表 66. コマンド行変数
変数名 オペレーティング・システム
説明
DB2BQTIME 省略時値 = 1 秒

最大値: 1 秒

コマンド行プロセッサー・フロントエンドが、バックエンド・プロセスが活動状態で、 フロントエンドへの接続を設定しているかどうかを検査する前にスリープする時間を指定する。
DB2BQTRY 省略時値 = 60 再試行

最小値: 0 再試行

コマンド行プロセッサー・フロントエンド・プロセスが、 バックエンド・プロセスがすでに活動状態であるかどうかを判別しようとする回数を指定する。 これは、db2bqtime と一緒に働く。
DB2IQTIME 省略時値 = 5 秒

最小値: 1 秒

コマンド行プロセッサー・バックエンド・プロセスが、 フロントエンド・プロセスがコマンドを渡すのを入力待ち行列で待機する時間を指定する。
DB2RQTIME 省略時値 = 5 秒

最小値: 1 秒

コマンド行プロセッサー・バックエンド・プロセスが、 フロントエンド・プロセスからの要求を待機する時間を指定する。

表 67. MPP 構成変数
変数名 オペレーティング・システム
DB2ATLD_PORTS DB2 UDB EEE (AIX、Solaris、 Windows NT の場合) 省略時値 = 6000:6063

値: num1:num2。両方の値とも 1 〜 65535、かつ num1<=num2。

オートローダー・ユーティリティーの内部 TCP/IP 通信で使用されるポート番号の範囲を指定する。 設定する場合、オートローダーは内部省略時ポート範囲の 6000:6063 を使用する。 オートローダーの省略時のポート範囲を使う別のアプリケーションがある場合、 この変数は代替ポート範囲を選択するために使用される場合がある。
DB2ATLD_PWFILE DB2 UDB EEE (AIX、Solaris、 Windows NT の場合) 省略時値 = null

値: ファイル・パス式

オートローダー認証の際に使用されるパスワードを含むファイルへのパスを指定する。 設定しないと、オートローダーは、その構成ファイルからパスワードを取り出すか、 対話式で入力を促すプロンプトを出す。 この変数を使用すると、パスワード・セキュリティーの問題が扱われ、 認証情報からのオートローダー構成情報の分離を許可する。
DB2CHGPWD_EEE DB2 UDB EEE (AIX および Windows NT の場合) 省略時値 = null

値: YES または NO

AIX または Windows NT EEE システムでのパスワード変更を他のユーザーに許可するかどうかを指定する。 すべての区画またはノードのパスワードは、 Windows NT 定義域制御装置 (Windows NT の場合) または NIS (AIX の場合) を使って集中保守する必要がある。 集中保守しないと、すべての区画またはノード間でパスワードが一致しなくなるおそれがある。 その結果、 ユーザーが変更を加えるために接続するデータベース区画でのみパスワードが変更される可能性がある。 この大域登録変数の変更は、 ルート・ディレクトリーおよび DAS インスタンスで行わなければならない。
DB2_FORCE_FCM_BP AIX 省略時値 = NO

値: YES または NO

この登録変数は、 DB2 UDB EEE for AIX で複数の論理区画を使用している場合に適用できる。 DB2START を発行すると、 DB2 により FCM バッファーがデータベース大域メモリーから、 またはこのメモリーの余地が足りない場合は独立した共用メモリー・セグメントから割り当てられる。 このセグメントは、 同一の物理マシン上の (このインスタンス用の) すべての FCM デーモンで使用される。 どちらが選択されるかは、 作成される FCM バッファーの数にかなり左右される (つまり、 FCM_NUM_BUFFERS データベース・マネージャー構成パラメーターによって決まる)。 この登録変数を YES に設定すると、 FCM バッファーは常に独立したメモリー・セグメント内に作成される。 FCM バッファーが独立したメモリー・セグメント内に作成される場合、 同一ノード上の別々の論理区画の FCM デーモン間で共用メモリーを介して通信が行われる。 大域メモリーに作成される場合、 同一ノード上の FCM デーモン間の通信は UNIX ソケットを介して行われる。 このような方法で共用メモリーを介して通信が行われる場合、高速という利点がある。 不利な点としては、他の目的、 特にデータベース・バッファー・プールとして使用できる共用メモリー・セグメントが少なくなることが挙げられる。 この場合、データベース・バッファー・プールの最大サイズは小さくなる。
DB2_NUM_FAILOVER_NODES B2 UDB (AIX、Solaris、および Windows NT 版) 省略時値: 2

値: 0 〜 論理ノードの数

高可用性環境でフェールオーバー・ノードとして使用できるノードの数を指定する。 高可用性環境であれば、 ノードに障害が発生したときに、 そのノードを別のホストで 2 番目の論理ノードと再始動できる。 この変数で使用する数から、 フェールオーバー・ノードの FCM リソース用に予約されるメモリーの量が判別される。

たとえば、 1 と 2 という 2 つの論理ノードがあるホスト A と、 3 と 4 という 2 つの論理ノードがあるホスト B を想定する。 DB2_NUM_FAILOVER_NODES は 2 に設定されているとする。 DB2START 中に、 ホスト A とホスト B は FCM が必要とするだけのメモリーを予約するため、 最大 4 つの論理ノードを管理することができる。 そして、一方のホストで障害が発生した場合、 もう一方のホストで、 障害が発生したホストの論理ノードを再始動することができる。

DB2PORTRANGE Windows NT 値: nnnn:nnnn
この値は、FCM によって使用される TCP/IP ポート範囲に設定されるので、 別のマシン上に作成される追加の区分も同じポート範囲になる。

表 68. SQL コンパイラー変数
変数名 オペレーティング・システム
説明
DB2_ANTIJOIN 省略時値 = NO

値: YES または NO

この登録変数は、 DB2 ユニバーサル・データベース EEE 環境に適用できる。 最適化プログラムが、 "NOT EXISTS" 副照会を非結合 (DB2 でさらに効率的に処理できる) に変換する機会を探索するかどうかを指定する。
DB2_CORRELATED_ PREDICATES 省略時値 = OFF

値: ON または OFF

結合中の相関列に固有索引がある場合、この登録変数を ON にすると、 最適化プログラムにより結合述部の相関の検出と補正が試行される。 この登録変数が ON の場合は、 最適化プログラムは固有索引の統計中の KEYCARD 情報を使用して相関事例を検出し、 相関述部の組み合わせによる選択可能性を動的に調整するので、 結合サイズとコストに関する見積もりの正確さが向上する。
DB2_HASH_JOIN 省略時値 = NO

値: YES または NO

アクセス・プランのコンパイル時に可能な結合方法としてハッシュ結合を指定する。
DB2_LIKE_VARCHAR 省略時値 = NO

値: YES、NO、または 0 〜 6.001 の浮動小数点定数

最適化プログラムが書式の述部を処理する方法を指定する。

   COLUMN LIKE '%XXXXXX%'

xxxxxx は任意の文字ストリング。

すべての述部で、最適化プログラムは述部と一致した行を見積もる必要がある。 前と後ろに % 文字が付いている LIKE 述部の場合は、 最適化プログラムは、マッチングした COLUMN には、 列全体の書式に一緒に連結する一連の要素の構造があるとみなす。 次に最適化プログラムは、 % 文字で囲まれたストリングの長さに基づいて各要素の長さを見積もる。

DB2_NEW_CORR_SQ_FF 省略時値 = OFF

値: ON または OFF

"ON" に設定すると、 SQL 最適化プログラムが特定の副照会述部について計算した選択可能性値に影響する。 このパラメーターを使用すると、 副照会の SELECT リストで MIN または MAX 総計関数を使用する等価副照会述部の選択可能性値の正確度を高めることができる。 次に例を示す。

SELECT * FROM T WHERE
T.COL = (SELECT MIN(T.COL)
FROM T WHERE ...)
DB2_PRED_FACTORIZE 省略時値 = NO

値: YES または NO

最適化プログラムが、 論理和から追加の述部を取り出す機会を探索するかどうかを指定する。 状況によっては、 追加の述部は中間の推定カーディナリティー、または結果セットを更新できる。 以下の照会がある。

SELECT n1.empno,
       n1.lastname
  FROM employee n1,
       employee n2
  WHERE
   ((n1.lastname='SMITH'
  AND n2.lastname='JONES')
  OR (n1.lastname='JONES'
  AND n2.lastname='SMITH'))

最適化プログラムは、以下の追加述部を生成できる。

SELECT n1.empno,
       n1.lastname
  FROM employee n1,
       employee n2
  WHERE n1.lastname IN
   ('SMITH', 'JONES')
  AND n2.lastname IN
   ('SMITH', 'JONES')
  AND
   ((n1.lastname='SMITH'
  AND n2.lastname='JONES')
  OR (n1.lastname='JONES'
  AND n2.lastname='SMITH'))

表 69. パフォーマンス変数
変数名 オペレーティング・システム
説明
DB2_AVOID_PREFETCH 省略時値 = OFF

値: ON または OFF

破損回復において、事前取り出しを使用するか否かを指定する。 db2_avoid_prefetch=ON の場合は、 事前取り出しは使用されない。
DB2_BINSORT AIX 省略時値 = YES

値: YES または NO

分類の CPU 時間と経過時間が減少する新しい分類アルゴリズムを使用可能にする。 この新アルゴリズムにより、DB2 UDB の非常に効率的な整数分類技法が、 あらゆる分類データ・タイプ (BIGINT、CHAR、VARCHAR、FLOAT、DECIMAL、 およびそれらを組み合わせたデータ・タイプ) に拡張される。 この新アルゴリズムを使用可能にするには、次のコマンドを使用する。

db2set DB2_BINSORT = yes
DB2BPVARS Windows NT 省略時値 = パス
バッファー・プールのチューニング時にパラメーターが含まれるファイルへのパスを指定する。 現在サポートされているパラメーターは、 NT_SCATTER_DMSFILE, NT_SCATTER_DMSDEVICE および NT_SCATTER_SMS である。

上記の個々のパラメーターの省略時値はゼロ (OFF) で、 可能な値はゼロ (OFF) および 1 (ON) である。 各パラメーターは、 それぞれのコンテナー・タイプの分散読み取りをオンにする場合に使用する。 使用可能 (ON) にすることができるのは、 登録で DB2NTNOCACHE が ON に設定されている場合だけである。 DB2NTNOCACHE の設定が OFF (または未設定) の場合は、 db2diag.log に警告メッセージが書き込まれ、 分散読み取りは使用不可のままになる。 これらのパラメーターは、 それぞれのコンテナー・タイプに対する順次事前取り出しが大量に行われ、 OFF に設定された DB2NTNOCACHE の使用をすでに決定したシステムで推奨されている。

以下にファイル・パスの設定方法の例を示す。

db2set DB2BPVARS =
   f:\BPVARSFILE

ファイルの内容は、ここに示したパラメーターを以下の形式で指定する。

parameter=value
DB2CHKPTR 省略時値 = OFF

値: ON または OFF

入力のポインター検査が必要であるか否かを指定する。
DB2_DARI_LOOKUP_ALL 省略時値 = OFF

値: ON または OFF

sqllib サブディレクトリーの function サブディレクトリー、 および sqllib サブディレクトリーの function サブディレクトリーの unfenced サブディレクトリーを検索する前に、 UDB サーバーがすべての DARI およびストアード・プロシージャーのカタログ検索を実行するかどうかを指定する。

注:上記のディレクトリーにある PARAMETER TYPE DB2DARI のストアード・プロシージャーの場合、 この値を "ON" に設定するとパフォーマンスが低下する。これは、 カタログ検索が、関数ディレクトリーを検索する前に EEE 構成内の別のノードで実行されるからである。

DB2_EXTENDED_OPTIMIZATION 省略時値 = OFF

値: ON または OFF

照会パフォーマンスを向上させるために、 照会最適化プログラムが最適化拡張を使用するかどうかを指定する。 拡張によって、 あらゆる環境で照会パフォーマンスが向上するわけではない。 それぞれの照会パフォーマンスが向上するかどうか判別するために、 テストを行う必要がある。
DB2MEMDISCLAIM AIX 省略時値 = null

値: YES または NO

実行される作業負荷およびプール・エージェント構成によっては、 DB2 エージェントごとにコミットされたメモリーがエージェントのアイドル時でも 32 MB を超えたままの状態になることがある。 このような動作は、パフォーマンスが高い場合に予想され、 通常見られる結果であり、高速な再利用を目的としてメモリーが保持されている。 ただし、メモリーが制約されるシステムにおいて、 このような結果は望ましい副次作用とはならない。 そのような状態を避けるには、次のコマンドを発行する。

db2set DB2MEMDISCLAIM = yes

メモリー要求を取り消すと、 AIX オペレーティング・システムは領域のページングを停止するので、 実記憶域を占有しなくなる。 DB2MEMDISCLAIM を "YES" に設定すると、 DB2 UDB は DB2MEMMAXFREE に指定した値に応じて、 いったん解放されたメモリーの一部またはすべての要求を取り消す。 DB2MEMMAXFREE が null の場合、 いったん解放されたメモリーのすべての要求が取り消される。 DB2MEMMAXFREE に値を指定すると、 いったん解放されたメモリーの一部 (DB2MEMMAXFREE に指定した値が上限) の要求だけが取り消される。 これにより、 メモリーは解放時点からすぐに他のプロセスに使用できるようになる。 DB2MEMMAXFREE も参照。 これらの 2 つの登録変数は一緒に機能する。

DB2MEMMAXFREE AIX 省略時値 = null

値: 4000000 〜 256000000

個々の DB2 エージェントが保持する空きメモリーの量を指定する。 この変数は 4 から 256 MB までの値に設定できる。 この機能を使用する場合は、以下のように 8 MB の値を指定することを推奨する。

db2set DB2MEMMAXFREE
   = 8000000

DB2MEMDISCLAIM も参照。 これらの 2 つの登録変数は一緒に機能する。

DB2_MMAP_READ AIX 省略値 = ON

値: ON または OFF

db2_mmap_write と一緒に使用して、 入出力の代替方法として DB2 が mmap を使用できるようにする。 複数プロセスが同一ファイルの異なるセクションに書き出す場合は、 ほとんどの環境において、オペレーティング・システムのロックを防ぐために mmap を使用するのがよい。 しかし、 (バッファー・プールとは無関係に) JFS ファイル・システムからメモリーへの DB2 データの AIX キャッシングをできるようにして、 省略時値が OFF のパラレル・エディション V1.2 から移行した場合もある。 DB2 UDB と同等のパフォーマンスにしたい場合、 バッファー・プールのサイズを増やすか、 db2_mmap_readdb2_mmap_writeOFF に変更することができる。
DB2_MMAP_WRITE AIX 省略値 = ON

値: ON または OFF

db2_mmap_read と一緒に使用して、 入出力の代替方法として DB2 が mmap を使用できるようにする。 複数プロセスが同一ファイルの異なるセクションに書き出す場合は、 ほとんどの環境において、オペレーティング・システムのロックを防ぐために mmap を使用するのがよい。 しかし、 (バッファー・プールとは無関係に) JFS ファイル・システムからメモリーへの DB2 データの AIX キャッシングをできるようにして、 省略時値が OFF のパラレル・エディション V1.2 から移行した場合もある。 DB2 UDB と同等のパフォーマンスにしたい場合、 バッファー・プールのサイズを増やすか、 db2_mmap_readdb2_mmap_writeOFF に変更することができる。
DB2_NO_PKG_LOCK 省略時値 = OFF

値: ON または OFF

グローバル SQL キャッシュが、 キャッシュされたパッケージ項目を保護するためにパッケージ・ロックを使用しないで操作できるようにする。 (パッケージ・ロックは内部システム・ロック。) パフォーマンスを向上させるためには (ロックの獲得と解放には時間がかかるので)、 現時点では "no package lock" モードでの動作を選択することができる。 このモードでは、特定のデータベース操作ができない。 パッケージを無効にする操作、パッケージを操作不能にする操作、 パッケージを直接変更する操作が、これに含まれる。
DB2NTMEMSIZE Windows NT 省略時値 = (メモリー・セグメントにより異なる)
Windows NT では、 プロセス間で確実にアドレスが一致するために DLL 初期設定時にすべての共用メモリー・セグメントを予約する必要がある。 そこで、 必要に応じて Windows NT の省略時値を指定変更するために新しいプロファイル登録値 DB2NTMEMSIZE が用意されている。 ほとんどの状態では、省略時値で十分なはずである。 メモリー・セグメント、省略時のサイズ、および指定変更オプションは以下のとおり。 1) データベース・カーネル: 省略時のサイズ 16777216 (16 MB); 指定変更オプション DBMS:<number of bytes> 2) 並列 FCM バッファー: 省略時のサイズ 22020096 (21 MB); 指定変更オプション FCM:<number of bytes> 3) データベース Admin GUI: 省略時のサイズ 33554432 (32 MB); 指定変更オプション DBAT:<number of bytes> 4) 分離ストアード・プロシージャー: 省略時のサイズ 16777216 (16 MB); 指定変更オプション APLD:<number of bytes> 指定変更オプションをセミコロン (;) で区切って、複数のセグメントを指定変更できる。 たとえば、データベース・カーネルを 256K に制限し、 FCM バッファーを 64 MB に制限するには、以下のようにする。

db2set DB2NTMEMSIZE=
DBMS:256000;FCM:64000000
DB2NTNOCACHE Windows NT 省略時値 = OFF

値: ON または OFF

DB2 が NOCACHE オプション付きでデータベース・ファイルをオープンするか否かを指定する。 db2ntnocache=ON の場合は、 ファイル・システムのキャッシュは除去される。 db2ntnocache=OFF の場合、 オペレーティング・システムは DB2 ファイルをキャッシュに保存する。 これは、 LONG FIELDS または LOBS を含んでいるファイルを除くすべてのデータに適用される。 システム・キャッシュを除去すると、 より多くのメモリーがデータベースに利用できるようになるため、 バッファー・プールや分類ヒープの量を増すことができる。
DB2NTPRICLASS Windows NT 省略時値 = null

値: R、H、(任意の他の値)

DB2 インスタンスの優先度クラスを設定する (プログラム DB2SYSCS.EXE)。 次の 3 つの優先度クラスがある。
  • NORMAL_PRIORITY_CLASS (省略時の優先度クラス)
  • REALTIME_PRIORITY_CLASS ("R" を使って設定)
  • HIGH_PRIORITY_CLASS ("H" を使って設定)

この変数は、個々のスレッド優先順位 (DB2PRIORITIES を使って設定) と一緒に使われ、 システム中の別のスレッドに関する DB2 スレッドの絶対優先順位を決定する。

注:この変数を使用する際には、注意しなければならない。 誤用すると、システム・パフォーマンス全体に悪い影響を及ぼす可能性がある。

詳細は、Win32 資料の SetPriorityClass() API を参照。

DB2NTWORKSET Windows NT 省略時値 = 1,1
DB2 に利用できる最小および最大の実効ページ・セットを変更するために使用される。 省略時値として、ページングが行われていない場合は、 プロセスの実効ページ・セットは必要なだけ大きくすることができる。 ただし、ページングが発生しているときは、 プロセスが持つことができる最大の実効ページ・セットは約 1 MB である。 DB2NTWORKSET を使えば、この省略時の動作を指定変更できる。

DB2 に対する DB2NTWORKSET の指定は、 db2ntworkset=min,max の構文を使用する。 ここで、min と max はメガバイト単位で表される。

DB2_OVERRIDE_BPF 省略時値 = 設定しない

値: 正数のページ数

データベース活動化時または初回接続時に作成されるバッファー・プールのサイズをページ単位で指定する。 これが役立つのは、 メモリー制約の結果としてデータベース活動化時または初回接続時に障害が発生する場合である。 データベース・マネージャーによって最小のバッファー・プール (16 ページ) も起動しない場合、 ユーザーはこの環境変数を使ってさらに小さいページ数を指定した後に再試行することができる。 メモリー制約は、実メモリーの不足 (めったに起こらない) のために起こることもあれば、 データベース・マネージャーが間違った構成の大きいバッファー・プールを割り当てようとしたために起こることもある。 設定時に、この値は現行バッファー・プールを指定変更する。
DB2PRIORITIES 値の設定はプラットフォームにより異なる
DB2 プロセスとスレッドの優先順位を制御する。
DB2_RR_TO_RS 省略時値 = NO

値: YES または NO

YES に設定すると、RR 分離レベルは、結果として、ユーザー表用の RS に低下する。 RR 意味体系はデータベース・マネージャー・インスタンスで提供されなくなる。 アプリケーションで RR 意味体系が必要ない場合、 この登録変数を使えば、RR 使用時に起こり得る次キー・ロック競合問題を軽減できる。
DB2_SORT_AFTER_TQ 省略時値 = NO

値: YES または NO

受信終了時にデータを分類することが必要で、受信ノード数が送信ノード数と等しい場合、 最適化プログラムが区分データベースの直接表待ち行列を処理する方法を指定する。

DB2_SORT_AFTER_TQ=NO の場合、 最適化プログラムは送信終了時には行の分類を、受信終了時には行のマージを行う傾向がある。

DB2_SORT_AFTER_TQ=YES の場合、 最適化プログラムは分類をしないで行を送信し、 すべての行を受信した後の受信終了時にもマージを行わない傾向がある。


表 70. データ・リンク変数
変数名 オペレーティング・システム
説明
DLFM_BACKUP_DIR_NAME AIX、 Windows NT 省略時値: null

値: TSM または任意の有効なパス

使用するバックアップ装置を指定する。 この登録変数の設定を TSM から実行時のパスに変更しても、 アーカイブ・ファイルは移動されない。 新しいバックアップだけが新しい位置に置かれる。 それまでにアーカイブされたファイルは移動させられない。
DLFM_BACKUP_LOCAL_MP AIX、 Windows NT 省略時値: null

値: DFS システム内のローカル・マウント・ポイントへの任意の有効なパス

DFS システム内のマウント・ポイントへの完全修飾パスを指定する。 パスを指定した場合、 DLFM_BACKUP_DIR_NAME で指定されているパスの代わりに、 そのパスが使用される。
DLFM_BACKUP_TARGET AIX、 Windows NT 省略時値: null

値: LOCAL、TSM、XBSA

使用するバックアップのタイプを指定する。
DLFM_BACKUP_TARGET_LIBRARY AIX、 Windows NT 省略時値: null

値: DLL または共用ライブラリー名への任意の有効なパス

DLL または共用ライブラリーへの完全修飾パスを指定する。 このライブラリーは、 libdfmxbsa.a ライブラリーを使用してロードされる。
DLFM_ENABLE_STPROC AIX、 Windows NT 省略時値: NO

値: YES または NO

ストアード・プロシージャーを使ってファイル・グループをリンクするかどうかを指定する。
DLFM_FS_ENVIRONMENT AIX、 Windows NT 省略時値: NATIVE

値: NATIVE または DFS

データ・リンク・サーバーが稼働する環境を指定する。 NATIVE を指定すると、 データ・リンク・サーバーは単一マシンの状態で稼働する。 この状態では、 サーバーはそのマシン自体のファイルを管理することができる。 DFS を指定すると、 データ・リンク・サーバーは分散ファイル・システム (DFS) 環境で稼働する。 この環境では、 サーバーはファイル・システム全体のファイルを管理することができる。 DFS ファイル・セットとネイティブのファイル・システムを組み合わせて使用することはできない。
DLFM_GC_MODE AIX、 Windows NT 省略時値: PASSIVE

値: SLEEP、 PASSIVE、 または ACTIVE

データ・リンク・サーバーでのガーベッジ・ファイル・コレクションの制御を指定する。 SLEEP に設定すると、ガーベッジ・コレクションは行われない。 PASSIVE に設定すると、 他のトランザクションが実行されていない場合にのみガーベッジ・コレクションが実行される。 ACTIVE に設定すると、 他のトランザクションが実行されている場合でもガーベッジ・コレクションが実行される。
DLFM_INSTALL_PATH AIX、 Windows NT 省略時値

AIX の場合: /usr/lpp/ db2_06_00 /adm

NT の場合: DB2PATH /bin

範囲: 任意の有効なパス

データ・リンク実行可能ファイルがインストールされているパスを指定する。
DLFM_LOG_LEVEL AIX、 Windows NT 省略時値: LOG_INFO

値: LOG_CRIT、 LOG_DEBUG、 LOG_ERR、 LOG_INFO、 LOG_NOTICE、 LOG_WARNING

記録する診断情報のレベルを指定する。
DLFM_PORT Windows 3.n を除くすべて 省略時値: 50100

値: 任意の有効なポート番号

DB2 データ・リンク・マネージャーを実行するデータ・リンク・サーバーとの通信に使用するポート番号を指定する。 この環境変数は、表に "DATALINKS" 列が含まれている場合にだけ使用する。

表 71. その他の変数
変数名 オペレーティング・システム
説明
DB2ADMINSERVER OS/2、 Windows 95、 Windows NT および UNIX 省略時値 = null
DB2 管理サーバーとしてセットアップする DB2 インスタンスを指定する。
DB2CLIINIPATH 省略時値 = null
DB2 CLI/ODBC 構成ファイル (db2cli.ini) の省略時パスを指定変更し、 クライアントの異なる位置を指定するために使用される。 ここで指定される値は、クライアント・システム上の有効なパスでなければならない。

DB2DEFPREP 省略時値 = NO

値: ALL、YES または NO

DEFERRED_PREPARE プリコンパイル・オプションが利用可能になる前にプリコンパイルされたアプリケーションのために、 このオプションの実行時の動作をシミュレートする。 たとえば、DB2 V2.1.1 またはそれ以前のアプリケーションを DB2 V2.1.2 以降の環境で実行するときは、 db2defprep を使用して、望ましい「据え置き準備」動作を指示することができる。
DB2_DJ_COMM 省略時値 = null

値には、libdrda.a、libsqlnet.a、libnet8.a、libdrda.dll、libsqlnet.dll、 libnet8.dll などが含まれる。

データベース・マネージャーの始動時にロードされるラッパー・ライブラリーを指定する。 この変数を指定すると、 頻繁に使用されるラッパーをロードするときの実行時コストが減少する。 他のオペレーティング・システムには別の値がサポートされている (Windows NT オペレーティング・システムには .dll 拡張子、 AIX オペレーティング・システムには .a 拡張子)。 ライブラリー名は、プロトコルおよびオペレーティング・システムによって異なる。 この変数は、 データベース・マネージャー・パラメーター federated を YES に設定しない限り使用できない。
DB2DMNBCKCTLR Windows NT 省略時値 = null

値: ? または定義域名

DB2 サーバーがバックアップ定義域制御装置になっている場合、 その定義域名が分かれば、 db2dmnbckctlr=DOMAIN_NAME と設定する。 DOMAIN_NAME は大文字でなければならない。 ローカル・マシンがバックアップ定義域制御装置になっている定義域を DB2 が判別するには、 db2dmnbckctlr=? と設定する。 db2dmnbckctlr プロファイル変数を設定しなかったりブランクに設定したりすると、 DB2 は 1 次定義域制御装置で認証を実行する。

注:省略時では、DB2 はバックアップ定義域制御装置を使用しない。 バックアップ定義域制御装置は 1 次定義域制御装置と同期しないことが あり、機密漏れが生じることがあるからである。 1 次定義域制御装置の機密保護データベースが更新されたが、 その変更内容がバックアップ定義域制御装置に伝搬していない場合に、 同期しなくなることがある。 この事態は、 ネットワーク待ち時間が生じた場合やコンピューターのブラウザー・サービスが作動可能でない場合に起こることがある。

DB2_ENABLE_LDAP 省略時値 = NO

値: YES または NO

Lightweight Directory Access Protocol (LDAP) を使用するかどうかを指定する。 LDAP は、ディレクトリー・サービスへのアクセス方式の 1 つである。
DB2_FALLBACK Windows NT 省略時値 = OFF

値: ON または OFF

この変数を使用することによって、 フォールバック処理中に強制的にすべてのデータベース接続を切断できる。 これは、Microsoft Cluster Server (MSCS) がある Windows NT 環境で、 フェールオーバー・サポートと一緒に使用される。 DB2_FALLBACK が未設定、または OFF に設定されていて、 フォールバックの間データベースが接続されている場合、 DB2 リソースをオフラインにすることはできない。 つまり、フォールバック処理は失敗する。
DB2_FORCE_TRUNCATION 省略時値 = NO

値: YES または NO

再始動回復の際に使われる。 "NO" に設定されている場合、 不正なページがあまりにも早く再始動回復を停止したことを判別すると、 再始動回復を一時停止する (つまり、すべてのアクティブなログは読み込まれていない)。 これは普通、ログの 1 つの不正なページが原因で起こる。 この変数を "YES" に設定することによって、再始動回復に、 まるでログの終わりに達したかのように処理を継続する必要がある旨の信号を送ることができる。 変数を "YES" に設定した後、 データベースが再びアクティブになると、 再始動回復の際に読み込まれなかったログが上書きされる。 省略時値は "NO" で、 不正なページが検出されない場合は継続しないことを意味する。 この変数は、IBM サービス技術員の指示のもとでのみ使用すること。
DB2_GRP_LOOKUP Windows NT 省略時値 = null

値: LOCAL、DOMAIN

この変数を使うと、DB2 は、 ユーザー・アカウントを妥当性検査する場所と、 グループ・メンバー検索を実行する場所を判別できる。 変数を LOCAL に設定すると、DB2 で常に DB2 サーバー上のグループを列挙し、 ユーザー・アカウントを妥当性検査することができる。 変数を DOMAIN に設定すると、 ユーザー・アカウントが属する Windows NT 定義域上のグループを DB2 で常に列挙し、 ユーザー・アカウントを妥当性検査することができる。
DB2LDAP_BASEDN 省略時値 = null

値: 任意の有効な基底定義域名。

LDAP ディレクトリーの基底定義域名を指定する。
DB2LDAPCACHE 省略時値 = YES

値: YES または NO

LDAP キャッシュを使用可能にするかどうかを指定する。 このキャッシュは、 ローカル・マシン上のデータベース、ノード、 および DCS ディレクトリーをカタログ化するのに使用する。

確実にキャッシュ内の項目を最新のものにするには、 以下を行う。

   REFRESH LDAP DB DIR
   REFRESH LDAP NODE DIR

これらのコマンドは、 データベース・ディレクトリーおよびノード・ディレクトリーの項目を更新し、 正しくない項目は除去する。

DB2LDAP_CLIENT_PROVIDER Windows 95/98/NT/2000 のみ 省略時値 = null (使用可能であれば Microsoft が使用される。 そうでなければ IBM が使用される。)

値: IBM または Microsoft

Windows 環境で稼働している場合、 DB2 は LDAP ディレクトリーへアクセスするために、 Microsoft LDAP クライアントか IBM LDAP クライアントのいずれかの使用をサポートしている。 この登録変数は、 DB2 が使用する LDAP クライアントを明示的に選択するのに使用する。

注:この登録変数の現行値を表示するには、 以下の db2set コマンドを使用する。

   db2set DB2LDAP_CLIENT_PROVIDER

DB2LDAPHOST 省略時値 = null

値: 任意の有効なホスト名

LDAP ディレクトリーの位置のホスト名を指定する。
DB2LDAP_SEARCH_SCOPE 省略時値 = DOMAIN

値: LOCAL、DOMAIN、GLOBAL

Lightweight Directory Access Protocol (LDAP) の区画または定義域で検出された情報の検索範囲を指定する。 "LOCAL" を指定すると、LDAP ディレクトリー内の探索は使用不可になる。 "DOMAIN" を指定すると、現行ディレクトリー区画の LDAP 内だけを探索する。 "GLOBAL" を指定すると、 オブジェクトが見つかるまで全ディレクトリー区画内の LDAP を探索する。
DB2LOADREC 省略時値 = null
ロールフォワード時にロード・コピーの位置を指定変更するために使用される。 ユーザーがロード・コピーの物理的な位置を変更している場合には、 ロールフォワードを出す前に db2loadrec を設定しておく必要がある。
DB2LOCK_TO_RB 省略時値 = null

値: ステートメント

ロック・タイムアウトの場合にトランザクション全体をロールバックするか、 または現行のステートメントだけをロールバックするかを指定する。 db2lock_to_rbSTATEMENT に設定されていると、 ロック・タイムアウトによってロールバックされるのは、 現行のステートメントだけになる。 その他の設定では、 トランザクション全体がロールバックされる。
DB2NOEXITLIST 省略時値 = OFF

値: ON または OFF

定義される場合、この値は、 DB2 がアプリケーションに出口リスト・ハンドラーをインストールしないこと、 かつ COMMIT を実行しないことを示す。 普通、DB2 はアプリケーションにコミット処理出口リスト・ハンドラーをインストールし、 アプリケーションが正常に終了するとその出口リスト・ハンドラーが COMMIT 操作を実行する。

アプリケーションが DB2 ライブラリーを動的にロードし、 そのライブラリーをアンロードしてからアプリケーションが終了する場合、 出口リスト・ハンドラーのルーチンは、既にアプリケーションからアンロードされているので、 そのハンドラーの呼び出しは失敗する。 この方法でアプリケーションが操作する場合、 DB2NOEXITLIST 変数を設定し、 アプリケーションが必ず必須の COMMIT すべてを明示的に呼び出すことを確認する。

DB2REMOTEPREG Windows 95 および Windows NT 省略時値 = null

値: Windows 95 または Windows NT の任意の有効なマシン名

DB2 インスタンス・プロファイルおよび DB2 インスタンスの Win32 登録リストが入っているリモート・マシン名を指定する。 DB2REMOTEPREG の値は、 DB2 のインストール後にただ一度だけ設定し、 変更してはならない。 この変数の使用には十分な注意が必要である。
DB2ROUTINE_DEBUG AIX および Windows NT 省略時値 = OFF

値: ON、OFF

Java ストアード・プロシージャー用のデバッグ機能を使用可能にするかどうかを指定する。 Java ストアード・プロシージャーをデバッグしない場合は、 省略時値 OFF を使用する。 デバッグを使用可能にすると、パフォーマンス上の影響がある。 Java ストアード・プロシージャーのデバッグについての詳細は、 アプリケーション開発の手引き を参照。
DB2SORCVBUF Windows 95 および Windows NT 省略時値 = 32767
Windows 95 および Windows NT オペレーティング・システムでの TCP/IP 受信バッファーの値を指定する。
DB2SORT 全、ただしサーバーのみ 省略時値 = null
ロード・ユーティリティーが実行時にロードするライブラリーの位置を指定する。 このライブラリーには、 索引付きデータの分類に使用される関数の入り口点が入っている。 表索引の生成時に LOAD ユーティリティーとともに製作者提供の分類用製品を利用するときは、 db2sort を使用する。 提供されるパスは、 データベース・サーバーとの関係で表される必要がある。
DB2SYSTEM Windows NT、 Windows 95、OS/2 および UNIX 省略時値 = null
DB2 サーバー・システムを識別するためにユーザーおよびデータベース管理者が使用する名前を指定する。 できれば、 この名前は使用するネットワーク内で固有のものであることが望ましい。

この名前は、 コントロール・センターのオブジェクト・ツリーのシステム・レベルに表示されるので、 これにより、 管理者がコントロール・センターから管理できるサーバー・システムを識別するのに役立つ。

クライアント構成援助機能の「ネットワーク探索」機能を使用すると、 DB2 ディスカバリーは、この名前を戻し、 その結果のオブジェクト・ツリーのシステム・レベルにその名前を表示する。 この名前によって、 ユーザーがアクセスしたいデータベースの入っているシステムを知ることができる。 db2system の値は、インストール時に次のように設定される。

  • Windows NT または Windows 95 では、 セットアップ・プログラムが Windows システムに指定されているコンピューター名と等しい名前を設定する。
  • OS/2 では、 ユーザーはインストール・プロセスで DB2SYSTEM 名を入力するように促される。
  • UNIX システムでは、 UNIX システムの TCP/IP ホスト名に等しい名前に設定される。
DB2UPMPR OS/2 省略値 = ON

値: ON または OFF

OS/2 において、 ユーザーが誤ったユーザー ID またはパスワードを入力したときに、 UPM ログオン画面を表示するか否かを指定する。


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