管理の手引き


区分データベース環境で相互引き受け構成にデータベース・ドライブ・マッピングを登録する

区分データベース環境でデータベースを作成する場合、 データベースの作成位置を示すドライブ文字を指定することができます。
注:単一区画データベース環境にはデータベース・ドライブ・マッピングを設定しません。

CREATE DATABASE コマンドを実行するとき、 指定されるドライブが、 インスタンスに参加するすべてのマシンで同時に使用可能になっていることが期待されます。 これは不可能なので、DB2 はデータベース・ドライブ・マッピングを使用して、 各マシンごとに同じドライブに別の名前を割り当てます。

たとえば、DB2 という名前の DB2 インスタンスに、 2 つのデータベース区画サーバーが入っているとします。

  NODE0 がマシン WOLF_NODE_0 で活動状態
  NODE1 がマシン WOLF_NODE_1 で活動状態

また、共用ディスク F: が NODE0 として同じグループに所属しており、 共用ディスク F: が NODE1 として同じグループに所属していると仮定します。

共用ディスク E にデータベースを作成するには、 コマンドは次のようになります。

   db2 create database mppdb on e:

コマンドを成功させるために、 ドライブ E: は両方のマシンで使用可能でなければなりません。 相互引き受け構成では、各データベース区画サーバーが異なるマシン上で活動状態であり、 クラスター・ディスク E: は 1 つのマシンにだけ使用可能です。 この状態では、 CREATE DATABASE コマンドは常に失敗します。

この問題を解決するには、データベース・ドライブを次のようにマップしてください。

  NODE0 については、マッピングはドライブ F: からドライブ E: へ
  NODE1 については、マッピングはドライブ E: からドライブ F: へ

こうすると、 NODE0 のドライブ F: へのデータベース・アクセスがドライブ E: にマップされ、 NODE1 のドライブ E: へのデータベース・アクセスがドライブ F: にマップされます。 ドライブ・マッピングを使用して、 CREATE DATABASE コマンドは NODE0 にドライブ E: で、 および NODE1 にドライブ F: でデータベース・ファイルを作成します。

db2drvmp コマンドを使用してドライブ・マッピングをセットアップします。 コマンド構文は、以下のとおりです。

>>-db2drvmp----+-add-------+------------------------------------>
               +-drop------+
               +-query-----+
               '-reconcile-'
 
>----node_number--from_drive--to_drive-------------------------><
 

パラメーターは、以下のとおりです。

add
新しいデータベース・ドライブ・マップを割り当てます。

drop
既存のデータベース・ドライブ・マップを除去します。

query
データベース・マップの照会。

reconcile
登録内容が損傷を受けたときにデータベース・マップ・ドライブを修理します。 詳細については、データベース・ドライブ・マッピングの調整を参照してください。

node_number
ノード番号。 このパラメーターは、add および drop 操作に必要です。

from_drive
マップ元のドライブ文字。 このパラメーターは、add および drop 操作に必要です。

to_drive
マップ先のドライブ文字。 このパラメーターは、add 操作に必要です。 他の操作には適用しません。

F: から E: のデータベース・ドライブ・マッピングを NODE0 に設定したい場合、 次のコマンドを使用できます。

   db2drvmp add 0 F E
注:データベース・ドライブ・マッピングは表スペース、コンテナー、 または他のデータベース記憶域オブジェクトには適用されません。

同様に、 E: から F: のデータベース・ドライブ・マッピングを NODE1 に設定したい場合、 次のコマンドを出します。

   db2drvmp add 1 E F
注:データベース・ドライブ・マッピングのセットアップ、 または変更の効果はすぐに出るわけではありません。 データベース・ドライブ・マッピングを活動化するには、 Cluster Administrator ツールを使用して DB2 リソースをオフラインにしてからオンラインにします。

DB2MSCS.CFG ファイルで TARGET_DRVMAP_DISK キーワードを使用すると、 ドライブ・マッピングを自動的に行うようにすることができます。

データベース・ドライブ・マッピングの調整

データベースが実際にデータベース・ドライブ・マッピングを持つマシン上で作成されると、 マップが隠しファイル中のドライブで保管されます。 これはデータベース・ドライブが、 データベースの作成後に除去されることのないようにするためのものです。 たとえば、間違えてデータベース・ドライブ・マッピングを除去してしまう場合、 データベース・ドライブ・マッピングを調整 します。 マップを調整するには、データベースを含む各データベース区画サーバーごとに db2drvmp reconcile コマンドを実行します。 コマンド構文は、以下のとおりです。

>>-db2drvmp reconcile----+---------------------+---------------><
                         '-node_number--drive--'
 

パラメーターは、以下のとおりです。

node_number
修理されるノードのノード番号。 node_number が指定されない場合、 コマンドはすべてのノードへのマッピングを調整します。

drive
調整するドライブ。 ドライブが指定されない場合、 コマンドはすべてのドライブへのマッピングを調整します。

db2drvmp コマンドは、 データベース区画サーバーが管理するデータベース区画でマシン上のすべてのドライブを走査し、 データベース・ドライブ・マッピングを必要に応じてレジストリーに再度適用します。


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