管理の手引き


データの複製

複製は、ソース・サーバーでデータベース・ログに保管される変更を使用し、 それをターゲット・サーバーに適用するプロセスです。 複製を使用して、企業内のデータについて、コピー操作を定義し、同期を取り、 自動化し、管理することができます。 自動的にホスト・システムからターゲット・サイトにデータを送達することができます。 たとえば、データおよびアプリケーションを事業所、小売店、 また販売担当者のラップトップにまでコピーすることができます。

複製で使用する 2 つの操作可能な構成要素は、Capture (取り込み) と Apply (適用) です。 Capture (取り込み) 構成要素は、複製に定義されているソース表のデータに加えられた変更を、 データベース・ログを読み取ることによって取り込みます。 Apply (適用) 構成要素は、変更データ表で以前に取り込まれ保管されたデータを読み取り、 それをターゲット表に適用します。

コントロール・センターを使用して、 「複製ソースとして定義 (Define as replication source)」、 および「加入の定義 (Define subscription)」アクションを使って、 複製に必要なセットアップを実行できます。 複製の構成要素である Capture (取り込み) と Apply (適用) は、 DB2 管理ツールの外部で実行します。

複製管理者は、コントロール・センターから以下のアクションを実行できます。

データの複製の高水準のステップは、以下のとおりです。 詳細は、レプリケーションの手引きおよび解説書 を参照してください。

  1. 複製シナリオを設計します (ソースおよびターゲット表をマップします)。
  2. 複製ソースを定義します (これは取り込みアクションに関連します)。

複製ソースを定義する方法は次のとおりです。

  1. 取り込むソース列を指定します。
  2. 複製オプションを選択します。
  3. 複製サブスクリプションを定義します (これは適用アクションに関連します)。
  4. ソース表を、データ取り込み変更オプションを使って代替します。
  5. Capture (取り込み) を開始し、データ変更を読み取って保管します。
  6. Apply (適用) を開始し、ターゲット表への変更を複製します。

複製サブスクリプションを定義する方法は次のとおりです。

  1. サブスクリプション・セットに名前を付けます。
  2. データベースおよびターゲット表を指定します。
  3. ターゲット列を指定します。
  4. 行選択を指定します。
  5. 実行時処理用の SQL を指定します。
  6. 加入タイミングを設定します。


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