管理の手引き


記憶域の管理

データベース管理者として、表および索引のサイズを見積もったり、 既存の表がいっぱいになったときにスペースをさらに追加して、 表スペースで使用可能なスペースの量を検査したりすることが必要です。

この節では、次のことを行う方法を説明します。

表および索引サイズの見積もり

新規の、または既存の表または索引に必要な記憶域の量は、 「サイズの見積もり (Estimate Size)」ダイアログを呼び出すことによって見積もることができます。 このダイアログは、個々の表および索引を選択して そこで右マウス・ボタンをクリックして呼び出すか、 または「表の作成 (Create Table)」および「索引の作成 (Create Index)」ウィンドウから、 「サイズの見積もり (Estimate Size)」を選択します。 サイズは、特定の表の定義およびその従属索引について見積もられます。 見積もりは、表に行数が指定されている場合に使用される、計画された量です。 可変長フィールドの最小および最大サイズに基づいて、 最小および最大のスペースも見積もられます。 表または索引で起動されると、 「サイズの見積もり (Estimate Size)」ダイアログには、 表の仕様が事前に記入され、表およびその表に従属するすべての索引に関連する数が入ります。 「最新表示 (Refresh)」押しボタンをクリックすると、 見積サイズ、最小サイズ、および最大サイズが、 「行の新規合計数 (New total number of rows)」、 および「新規の平均の行の長さ (New average row length)」フィールドで入力した数に基づいて更新されます。

表または索引のサイズの見積もりは、以下のことを実行したい場合に役立ちます。

注:エンタープライズ拡張エディション製品でサイズの見積もりを使用する場合、 サイズの見積もりはデータベース区画ではなく、表内のデータの論理サイズに基づきます。

ある期間表の統計を更新していない場合、 「統計の実行 (Run statistics)」押しボタンをクリックして、 選択された表の統計を更新することができます。 索引を選択してから「統計の実行 (Run statistics)」ボタンをクリックすると、 統計は関連した表で実行されます。

表のサイズを見積もる方法は次のとおりです。

表スペースで使用可能なスペースの検査

DMS 表スペースで使用可能なスペースの量を検査する方法は次のとおりです。

  1. コントロール・センターから、 「表スペース (Table Spaces)」をダブルクリックします。 すべての表スペースのリストがコンテンツ・ペインに表示されます。
  2. 「割り振りサイズ (Allocated size)」「使用サイズ (Size used)」、 および「使用パーセント (Percentage used)」というタイトルの列にスクロールし、 表スペースで使用可能なスペースの量に関連する詳細を表示します。 スペースは、1 ページが 4 KB のページ数で測定されます。

列の順序および表示される列を、コンテンツ・ペインの下部にある、 「列のカスタマイズ (Customize Columns)」アイコンを使用してカスタマイズできます。

SMS 表スペースで使用できるスペースの量を検査するには、 オペレーティング・システムによって提供される機能を使ってスペース使用量をモニターし、 表スペース用のディレクトリーにある使用可能なスペースがなくならないようにします。

表スペースにスペースを追加する

DMS 表スペースの容量は、表スペースに割り当てられたコンテナーの合計サイズです。 DMS 表スペースが容量に達した場合 (表スペースの使用量によっては、 90% が可能な限界値)、スペースを追加することが必要です。 データベース・マネージャーは、使用可能なコンテナー全体で、 自動的に DMS 表スペース中の表のバランスを取り直します。 再バランス中、表スペースのデータは引き続きアクセス可能です。

容量に達した DMS 表スペースについては、別のコンテナーを追加できます。

  1. コントロール・センターから、 コンテナーに追加したい表スペースをコンテンツ・ペインで探して右マウス・ボタンをクリックし、 ポップアップ・メニューから「更新 (Alter)」を選択します。 「表スペースの更新 (Alter Table Space)」ウィンドウをオープンします。
  2. 「追加 (Add)」をクリックします。 「コンテナーの追加 (Add Container)」ウィンドウがオープンします。
  3. 「ファイル (File)」または「生装置 (Raw device)」ラジオ・ボタンを選択し、 フィールドを完成させます。 詳細は、オンライン・ヘルプを参照してください。
  4. 「OK」をクリックします。

一般的には、SMS 表スペースのサイズはあまり容易に拡張することはできません。 これは、SMS 容量が、ファイル・システムで使用可能なスペース、 およびオペレーティング・システムがサポートするファイルの最大サイズに依存しているためです。 しかし、オペレーティング・システムによっては、 オペレーティング・システム機能を使ってファイル・システムのサイズを増やすことができる場合があります。 UNIX ベースのシステムの SMS 表スペースの場合は、 適切な UNIX ベースのシステム・コマンドを使用して、表のサイズを大きくすることができます。 実行中の UNIX ベースのシステムのマニュアルを参照してください。 SMS 表スペースを含むファイル・システムに非 DB2 ファイルも含まれる場合、 これらのファイルを別のファイル・システムに移動して、 DB2 が使用するためのファイル・システムに使用可能なスペースを広げることができます。 また、表スペースをバックアップ元よりも多くのコンテナーに復元することを意味する、 リダイレクト復元を実行することもできます。 リダイレクト復元は、データベース復元ノートブックから実行できます。 復元したいデータベースから、 ポップアップ・メニューで「復元 -> データベース (Restore --> Database)」を選択します。


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