管理の手引き


2 フェーズ・コミット時の問題を回復する

エラー条件からの回復は、アプリケーション・プログラミング、システム管理、 データベース管理、およびシステム操作において通常に行われる作業です。 データベースを複数のリモート・サーバーに分散させると、 ネットワークや通信の障害のためにエラーの発生する可能性が高くなります。 データ保全性を確保するため、データベース・マネージャーは 2 フェーズ・コミット・プロセスを提供しており、 この点については、2 フェーズ・コミット・プロセスについて(10)(11)、および (12) に示されています。 以下では、2 フェーズ・コミット・プロセス中のエラーをデータベース・マネージャーが処理する方法を説明します。

何らかの理由で、 トランザクション・マネージャーが自動的に未確定トランザクションを解決するまで待てない場合は、 未確定トランザクションを手動で解決するための措置がいくつかあります。 この手動の処理は、「発見的手法の決定」と呼ばれることもあります。 未確定トランザクションの手動回復について詳しくは、 発見的手法の決定を参照してください。

AUTORESTART=OFF の場合の未確定トランザクションの再同期化

DB2 ユニバーサル・データベースの 2 フェーズ・コミット環境における構成の考慮事項については、 構成についてのその他の考慮事項を参照してください。

特に、データベース構成 パラメーター autorestartOFF に設定されていて、 TM データベースまたは RM データベースのいずれかに未確定トランザクションがある場合、 再同期プロセスを始動するには RESTART DATABASE コマンドが必要です。 コマンド行プロセッサーから RESTART DATABASE コマンドを発行する時には、 別のセッションを使用してください。 同じセッションから別のデータベースを再始動すると、 前の呼び出しで確立された接続は除去され、もう一度再始動する必要があります。 LIST INDOUBT TRANSACTIONS コマンドによって戻される 未確定トランザクションがなくなったら、 TERMINATE コマンドを発行して接続を除去します。


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