管理の手引き


第 19 章 データベースの回復

データベースはハードウェア障害またはソフトウェア障害 (あるいはその両方) が原因で使用不能になることがあり、 障害の状態が異なれば異なった回復処置が必要になります。 したがって、これらの障害の状態に対処できるように、 データベースを保護するための方策を講じておく必要があります。 方策を決めるときは、実際に試みる必要もあります。 これにより、計画の欠点を検出することができ、 データベースを回復しなければならないときの問題を回避できます。

この章では、データベースに関係した問題が発生した場合に使えるいくつかの異なる回復方法について説明します。 また、自分の業務環境に最も適した回復方法を判別する上で役に立つ考慮事項や決定事項についても説明します。 また、自分の業務環境に最も適した回復方法を決める上で役に立つ考慮事項や決定事項についても説明します。 それぞれの回復方法と共に、関連する概念、およびそれらの方法をサポートするために製品と共に提供されているコマンドを説明します。

この章で扱われる主な項目は、以下のとおりです。

DATALINK 列を含む表がある場合、DB2 データ・リンク・マネージャーに関する考慮事項も参照してください。

時刻指定ロールフォワード回復処置を必要とする問題の 1 つは、 アプリケーション内のロジック・エラーまたは正しくない入力により引き起こされるデータ破壊です。 この場合は、ロールフォワード回復を使用して、アプリケーションがデータベースの処理を開始した時点の近くまでデータベースを回復することができます。 また、トランザクションを逆に実行することで、 アプリケーションがデータベースに及ぼした影響の取り消しを試みることもできます。 2 番目の方法を採用するときは、注意が必要です。 この章では、アプリケーション・エラーに関する詳細な説明は行いません。


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