(db2gov フロントエンド・ユーティリティーによって開始されたか、 ウェイクアップされたかのいずれかの方法によって) 管理プログラム・デーモンが開始されると、 デーモンはループで実行されます。 デーモンが最初に行うタスクは、管理プログラム構成ファイルが変更されたか否か、 あるいはファイルの読み取りがまだ行われていないか否かの検査です。 いずれかの条件が真である場合には、デーモンはファイル内の規則を読み取ります。 これによって、管理プログラム・デーモンの実行中にその動作を変更することができるようになります。
この後、管理プログラム・デーモンはスナップショット要求を出して、 そのデータベース上で作動している各アプリケーションおよびエージェントごとに統計を取得します。
注: | 一部のプラットフォームでは、 CPU 統計を DB2 モニターから取得することはできません。 その場合には、会計規則や CPU 制限も使用できません。 |
統計取得後、管理プログラムは、統計を各アプリケーションごとに、 管理プログラム構成ファイル内の規則に照らして検査します。 規則がアプリケーションに適用される場合には、管理プログラムは、 規則で指定された処置に従って、「アプリケーションを強制停止する」、 「アプリケーションの優先順位を変更して間接的にそのノード上でそのアプリケーションのために処理を行っているエージェントとサブエージェントの両方の全エージェントの優先順位を変更する」、 あるいは「アプリケーションのスケジュールを変更して間接的にそのアプリケーション上で処理を行っているエージェントの優先順位を変更する」のいずれかを行うことができます。 管理プログラムは、管理プログラムが行う処置についてのレコードをすべて、 ログ・ファイルに書き込みます。
注: | 管理プログラムは、 agentpri データベース・マネージャー構成パラメーターがシステム省略時値以外である場合には、 エージェントの優先順位を調整する代替手段として使用することはできません。 (この注は、OS/2 または Windows NT プラットフォームには適用されません。) |
管理プログラムは、アプリケーションすべての検査を終えると、 構成ファイル内に指定された時間間隔の間スリープします。 その時間が経過すると、管理プログラムはウェイクアップして、 実行ループを再度実行します。
管理プログラムがエラーまたはストップ信号を検出した場合、 終結処理を行ってから終了します。 終結処理によって、 (優先順位が設定してあるアプリケーションのリストを使用して) アプリケーション・エージェントの優先順位はすべてリセットされます。 続いて、すでにアプリケーション上で処理を行っていないエージェントの優先順位もすべてリセットされます。 こうすることにより、管理プログラムの終了後には、 省略時値でない優先順位で実行されているエージェントがないようにします。 エラーが生じると、管理プログラムが異常終了した旨を示すメッセージが db2diag.log ファイルに書き込まれます。
注: | 管理プログラム・デーモンはデータベース・アプリケーションではないので、 データベースとの接続の維持は行いません。 (ただし、インスタンス接続機能は備わっています。) 管理プログラム・デーモンは、スナップショット要求を出すことができるので、 データベース・マネージャーが終了した時点を検出することができます。 |