管理の手引き


第 4 章 並列データベース・システム

DB2 は、データベース・マネージャーの機能を、並列、多重ノードの環境に拡張します。 データベース区画 は、データベースの一部であり、 それ自体のデータ、索引、構成ファイル、およびトランザクション・ログからなります。 データベース区画は、ノードまたはデータベース・ノードと呼ばれる場合が あります。 (ノードは、DB2 パラレル・エディション (AIX 版) バージョン 1 の製品で使用された用語です。)

単一区画データベース は、 1 つだけのデータベース区画を持つデータベースです。 データベース内のすべてのデータが、その区画に保管されます。 この場合、ノードグループが提供されても (ノードグループを参照)、追加の機能は提供しません。

区分データベース は、 2 つ以上のデータベース区画を持つデータベースです。 表は、1 つ以上のデータベース区画に配置することができます。 表が複数区画からなるノードグループ内にある場合、 その行のうちの一部が 1 つの区画に保管され、その他の行は他の区画に保管されます。

通常、単一のデータベース区画が各物理ノードに存在し、 データベース全体のデータのうちの一部を管理するために、 各システムのプロセッサーが各データベース区画のデータベース・マネージャーによって使用されます。

データは複数のデータベース区画に分割されているので、 複数の物理ノード上にある複数のプロセッサーの力を使用して、 情報に対する要求を処理することができます。 データ検索と更新の要求は自動的に副要求に分解され、適用可能なデータベース区画内で並列に実行されます。 データベースが複数のデータベース区画に分割されているという事実を、 SQL ステートメントを発行しているユーザーが認識する必要はありません。

ユーザー対話は、 そのユーザーに対する調整プログラム・ノードとして知られている データベース区画を介して生じます。 調整プログラムは、アプリケーションと同じデータベース区画で実行されるか、 またはリモート・アプリケーションの場合、 そのアプリケーションが接続されるデータベース区画で実行されます。 任意のデータベース区画を調整プログラム・ノードとして使用することができます。


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