管理の手引き


db2expln の構文およびパラメーター



>>-db2expln----+--------------+---+--------------------+-------->
               '--c--creator--'   '--d--database name--'
 
>-----+-----------------------+---+-----+---+----+---+-----+---->
      '--e--escape character--'   '--g--'   +--h-+   '--i--'
                                            '--?-'
 
>-----+-----+---+------------------+---+-------------------+---->
      '--l--'   +--o--output file--+   '--p--package name--'
                '--t---------------'
 
>-----+---------------------+---+-----------------------+------><
      '--s--section number--'   '--u--userID--password--'
 

ここで、

-c creator
パッケージの作成者のユーザー ID。

このオプションを指定しないと、指定するようプロンプトで指示されます。

作成者の名前は、LIKE 述部で使用されるパターン照合文字、 パーセント記号 (%) および下線 (_) を使用して指定することができます。

-d database name
Explain されるパッケージが入っているデータベースの名前。

このオプションを指定しないと、指定するようプロンプトで指示されます。

-e escape character
パターン照合文字ではなく、 エスケープ文字として解釈される文字を指定するために使用されます。

たとえば、パッケージ TESTID.CALC% を Explain するための db2expln コマンドは、 db2expln -c TESTID -p CALC% です。 しかし、このコマンドは、 CALC で始まるものであればその他のプランも Explain することになります。 TESTID.CALC% パッケージだけを Explain したい場合は、 エスケープ文字を使用しなければなりません。 このコマンドを db2expln -c TESTID -e ! -p CALC!% に変更することによって、 ! 文字はエスケープ文字として使用し、 !%% 文字として解釈することを指定します。

-g
最適化プログラムのプランをグラフ表示します。 個々のセクションが検査され、 オリジナルの最適化プログラムのプランのグラフ (Visual Explain で生成されたもの) が構成されます。 生成されるグラフは、オリジナルのプランと一致しない場合もあることに注意してください。

-h or -?
入力パラメーターに関するヘルプ情報を入手します。 このオプションを指定すると、他のすべてのオプションが指定変更されます。

-i
Explain されるプランの中の操作員 ID を表示します。 操作員 ID を使用すると、 db2expln からの出力を、Explain 機能からの出力と突き合わせることができます。

-l
このオプションを指定した場合は、 パッケージ名を小文字のみの形式か、 または大文字と小文字を混合させた形式で指定することができます。 この -l オプションを指定しないと、 パッケージ名は大文字に変換されます。

-o output file
db2expln が結果を書き込むファイルの名前。

ファイル名を指定しないで -o を指定すると、 ファイル名を指定するようプロンプトで指示されます。 省略時のファイル名は、db2expln.out です。

-p package name
Explain されるパッケージの名前。

このオプションを指定しないと、指定するようプロンプトで指示されます。

パッケージ名は、LIKE 述部で使用されるパターン照合文字、 パーセント記号 (%) および下線 (_) を使用して指定することができます。

-s section number
パッケージ内にある Explain するセクションの番号。 番号ゼロ (0) は、 パッケージ内のすべてのセクションを Explain したい場合に指定できます。 パッケージ作成者(-c)またはパッケージ名 (-p) 引き数が、 複数のパッケージ (したがって複数のセクション) が Explain されることを示している場合は、 そのセクション値 (指定されている場合) はゼロ (0) で上書きされます。

このオプションを指定しないと、指定するようプロンプトで指示されます。

セクション番号は、 システム・カタログ SYSCAT.STATEMENTS を照会して調べます (システム・カタログ表の説明は、 SQL 解説書 を参照してください)。

-t
出力は端末に送信されます。

-o または -t を指定しないと、 ファイル名を指定するようプロンプトで指示され、 省略時値 (端末に出力を表示する) が示されます。

-u userID password
データベースに接続するときは、 与えられたユーザー ID とパスワードを使用してください。

ユーザー ID とパスワードはどちらも、命名規則に従った有効なもので、 さらにデータベースが認識できるものでなければなりません。

上記のオプション・フラグの中には、 ご使用のオペレーティング・システムにとって特別な意味をもつものもあり、 その結果、db2expln コマンド行で正しく解釈されないこともあります。 しかし、これらの文字の前にエスケープ文字を付けて入力することも可能です。 詳細については、ご使用のオペレーティング・システムのユーザーズ・マニュアルを参照してください。

db2expln によって作成されるヘルプおよび初期状況メッセージは、 標準出力に書き出されます。 EXPLAIN ツールにより作成されるすべてのプロンプトおよびその他の状況メッセージは、 標準エラーに書き出されます。 Explain テキストは、選択した出力オプションに基づいて、標準出力またはファイルに書き出されます。

-p および -c オプションでは、 LIKE パターンでパッケージと作成者に関するストリング定数を指定して、 Explain を 1 回呼び出すだけで複数のプランを Explain することができます。 つまり、下線 (_) を使用して単一文字を表し、 パーセント記号 (%) を用いてゼロ個以上の文字があることを表すことができます。

たとえば、SAMPLE という名前のデータベース内のすべてのパッケージに関するすべてのセクションの Explain を、 ファイル my.exp に書き込まれるようにするには、次のように入力します。

    db2expln -d SAMPLE -p % -c % -s 0 -o my.exp


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