管理の手引き


接頭部シーケンス

接頭部シーケンスは、1 桁以上の特殊文字です。 コマンドの文字の直前に、 ブランクをあけずに 1 つ以上の接頭部シーケンスを入力してください。 シーケンスを 2 つ以上指定したい場合は、 任意の順序でタイプすることができますが、 複数文字のシーケンスの中にある文字は、順番に入力する必要があります。 接頭部シーケンスを入力するときは、次の例に示すように、 接頭部シーケンスも含めてコマンド全体を二重引用符で囲んでください。

接頭部シーケンスは次のとおりです。

シーケンス
目的

|
バックグラウンドでコマンドを順に実行します。

|&
バックグラウンドで順番にコマンドを実行し、 さらにすべてのリモート・コマンドが完了したあとで、 まだいくつかのコマンドが実行中であっても、コマンドを終了します。 たとえば、子プロセス (UNIX ベースのプラットフォームの場合) または バックグラウンド・プロセス (Windows NT の場合) がまだ実行中であれば、 もっと後になる可能性があります。 このケースでは、コマンドは、別個のバックグラウンド・プロセスを開始して、 コマンド終了後に生成されたリモート出力を検索し、もとのマシンに書き戻します。
注:UNIX ベースのプラットフォームでは、& を指定すると、 さらに rsh コマンドが必要になるので、 パフォーマンスが低下します。

||
バックグラウンドでコマンドを並列に実行します。

||&
バックグラウンドで並列にコマンドを実行し、 さらにすべてのリモート・コマンドが完了した後で、 上記の |& のケースで述べたようにしてコマンドを終了します。
注:UNIX ベースのプラットフォームでは、& を指定すると、 さらに rsh コマンドが必要になるので、 パフォーマンスが低下します。

;
上記の ||& と同じ。 これは、代替短縮形式です。
注:; を指定すると、 rsh コマンドがさらに必要になるので、 || にくらべてパフォーマンスが低下します。

]
コマンドを実行する前に、 ユーザーのプロファイルのドット実行 (dot-execution(..)) を付加します。
注:UNIX ベースのプラットフォームに限り使用できます。

}
コマンドを実行する前に、 $RAHENV (多分 .kshrc) で指名されたファイルのドット実行を付加します。
注:UNIX ベースのプラットフォームに限り使用できます。

]}
コマンドを実行する前に、 ユーザーのプロファイルのドット実行を付加し、その後で、 $RAHENV (多分 .kshrc) で指名されたファイルを実行します。
注:UNIX ベースのプラットフォームに限り使用できます。

)
ユーザーのプロファイルおよび $RAHENV で指名されたファイルの実行を抑止します。
注:UNIX ベースのプラットフォームに限り使用できます。

'
コマンドの起動をマシンにエコーします。

<
このマシン以外のすべてのマシンに送信します。

<<-nnn<
nnn 以外のすべてのデータベース区画サーバーに送信します。(ノード番号 nnn を除いて db2nodes.cfg にあるすべてのデータベース区画サーバー。 下記の注を参照)

<<+nnn<
データベース区画サーバー nnn (ノード番号が nnndb2nodes.cfg にあるデータベース区画サーバー。 以下の注を参照) にだけ送信します。

リモート・コマンドを、stdinstdout および stderr をすべてクローズしてバックグラウンドで実行します。 このオプションは、バックグラウンドでコマンドを実行するときだけ、 つまり | または ; も含んでいる接頭部シーケンスの中でだけ、有効です。 このようにすると、コマンドは、 非常に早く完了することができます (リモート・コマンドが開始されるとすぐに)。 この接頭部文字を rah コマンド行で指定するときは、 コマンドを単一引用符で囲むか、 またはコマンドを 2 重引用符で囲んでから空白文字の前に \ を置きます。 たとえば、次のとおりです。
  rah ';mydaemon'

または

  rah ";\ mydaemon"

rah コマンドは、 バックグラウンド・プロセスとして実行されるとき、出力が戻されるのを待ちません。

>
<> のオカレンスをマシン名と置換します。

"
() のオカレンスをマシン索引と置換し、 ## のオカレンスをノード番号と置換します。

注:

  1. マシン索引とは、データベース・システムのマシンに関連した番号のことです。 複数の論理ノードを実行している場合は、マシンのマシン索引は、 ノード構成ファイル内のそのマシンのノード番号に対応します。 複数の論理ノードを実行しているマシンの場合は、 エントリー数もそのノードの数になるので、このようなマシンのマシン索引を取得するには、 その重複エントリーをカウントしないでください。 たとえば MACH1 と MACH2 の両方とも 2 つの論理ノードを実行している場合は、 ノード構成ファイル内の MACH3 のノード番号は 5 になります。 しかし、MACH3 のマシン索引は 3 になります。

    Windows NT の場合、ノード構成ファイルを編集しないでください。 マシン索引を取得するには、 db2nlist コマンドを使用してください。 詳細は、DB2 エンタープライズ拡張エディション 概説およびインストール の資料を参照してください。

  2. " が指定されている場合は、重複はマシンのリストから除去されません。 重複を除去するには、マシン・リストからの重複エントリーの除去を参照してください。

<<-nnn<<<+nnn< 接頭部シーケンスを使用しているとき、 nnn は 1、2 または 3 桁の任意の区分番号にすることができますが、これは、 db2nodes.cfg ファイルの nodenum 値と一致している必要があります。
注:接頭部シーケンスは、コマンドの一部とみなされます。 接頭部シーケンスをコマンドの一部として指定するときは、 接頭部シーケンスも含めてコマンド全体を 2 重引用符で囲んでください。


[ ページのトップ | 前ページ | 次ページ | 目次 | 索引 ]