システムの効率をどれほど改善できるかということについては限度があります。 システム・パフォーマンスの改善にかかる時間と費用、 また時間と費用をさらにかけることでシステムのユーザーにもたらされる利益を考慮してください。
チューニングをまったく行わなくてもシステムは十分に機能することもありますが、 最大限に機能することはないでしょう。 すべてのデータベースは固有なものです。 独自のデータベースとそれを使用するアプリケーションを開発したら、 使用可能なチューニング・パラメーターを調査し、 現在の状態を反映するようそれらのパラメーターの設定をカスタマイズする方法を調べてください。 場合によってはシステムをチューニングしても得られる効果は小さいこともありますが、 ほとんどの場合は著しい効果が得られます。
ウィザードは、コントロール・センター内から使用可能で、 データベース・パラメーターをチューニングする点で役立ちます。 Performance Configuration ウィザードを見付けるには、 コントロール・センターでチューニングを行うデータベースの上でマウスの右ボタンをクリックしてください。
システムにパフォーマンス上の障害がある場合、 チューニングの効果は高くなります。 パフォーマンスの限界に近づいている場合に、 システム上のユーザーの数を約 10 パーセント増やすと、 応答時間は 10 パーセントよりずっと長くなる可能性があります。 この場合、システムをチューニングすることによって、 このパフォーマンスの低下を相殺する方法を決定する必要があります。 しかし、これ以上はチューニングを行っても効果がないという点が存在します。 その点に達したときは、その環境内で目標と期待値を修正する必要があります。 または、ディスク装置の増加、CPU の高速化、CPU の追加、 主記憶域の増加、通信リンクの高速化などを考慮に入れ、システム環境を変更する必要があります。