管理の手引き
トランザクションの最も単純な形は、
単一の作業単位内で 1 つのデータベースに対して読み書きを行うことです。
この種類のデータベース・アクセスは、
リモート作業単位 と呼ばれます。
図 38. 1 つのトランザクションで単一のデータベースを使用する場合
図 38 には、当座預金の表、普通預金の表、
および銀行手数料料金表からなるデータベースにアクセスして、
基金振替アプリケーションを実行するデータベース・クライアントが示されています。
このアプリケーションで行う必要のある処理は次のとおりです。
- ユーザー・インターフェースから、振替金額を受け取る。
- 普通預金から上記の金額を減算し、新規の残高を計算する。
- 手数料料金表を読んで、その金額での普通預金の手数料を調べる。
- 普通預金から手数料を減算する。
- 振替金額を当座預金に加算する。
- このトランザクション (作業単位) をコミットする。
このようなアプリケーションをセットアップするには、以下のようにします。
- 普通預金、当座預金、および手数料料金表を、
同じデータベースの中に作成する (第 13 章, データベースを作成する前に
を参照)。
- 物理的にリモートの場合、
インストールおよび構成 補足 で説明しているように、
適切な通信プロトコルを使用するようにデータベース・サーバーを設定する。
- 物理的にリモートの場合、概説およびインストール で説明しているように、
データベース・サーバー上のデータベースを識別するようにノードとデータベースをカタログ化する。
- アプリケーション・プログラムをプリコンパイルし、
タイプ 1 接続を指定する。つまり、アプリケーション開発の手引き で説明しているように、
PRECOMPILE PROGRAM コマンドで CONNECT 1 (デフォルト) を指定する。
[ ページのトップ | 前ページ | 次ページ | 目次 | 索引 ]