この例の目的は、相互引き受け構成でフェールオーバー・サポートを使用し、 2 つの単一区画データベース・インスタンスをセットアップすることです。 この例では、4 つのサーバーが 2 つの MSCS クラスターに構成されます。 相互引き受け構成を使用することにより、マシンのいずれかが障害を起こした場合、 そのマシン用に構成されたデータベース・サーバーは、 MSCS ソフトウェアを使用して構成されたとおり、 代替マシンにフェールオーバーし、その代替マシン上で実行します。
結果の構成には 2 つの MSCS クラスターがあります。 各クラスターには、次のものがあります。
加えて、各マシンには 1 つの 100X イーサネット・アダプター・カードがインストールされています。
各マシンには次のソフトウェアがインストールされています。
結果のネットワーク構成は次のとおりです。
サーバー 1:
| サーバー 2:
|
ネットワーク中の両方のマシンが TCP/IP で構成され、 イーサネット 100 T-base Hub を使用して私用の LAN に接続されます。 ドメイン・ネーム・サーバー (DNS) はありませんが、 すべてのマシンにはローカル TCP/IP hosts ファイルがあります。 このファイルには以下のエントリーが含まれています。
9.9.9.1 db2test1 # for Server 1 9.9.9.2 db2test2 # for Server 2 9.9.9.3 ClusterA # for MSCS ClusterA 9.9.9.4 db2tcp1 # for DB2 remote client connection to Server 1 9.9.9.5 db2tcp2 # for DB2 remote client connection to Server 2
次のタスクを実行する前に、両方のマシンが同じドメイン、 DB2NTD に所属していると仮定します。
次のステップは、 各インスタンスごとに DB2MSCS.CFG ファイルをセットアップしてから、 各インスタンスごとに DB2MSCS ユーティリティーを実行することです。
db2test1 マシンをセットアップするには、 次のタスクを実行してください。
db2icrt DB2A
# # DB2MSCS.CFG for database system # on machine db2test1 DB2_INSTANCE=DB2A CLUSTER_NAME=ClusterA # # Group 1 GROUP_NAME=DB2A Group IP_NAME=IP Address for DB2A IP_ADDRESS=9.9.9.4 IP_SUBNET=255.255.255.0 IP_NETWORK=ClusterA NETNAME_NAME=Network name for DB2A NETNAME_VALUE=DB2SRV1 NETNAME_DEPENDENCY=IP Address for DB2A DISK_NAME=Disk E: INSTPROF_DISK=Disk E:
db2mscs -f:DB2MSCS.CFG
db2icrt DB2B
# # DB2MSCS.CFG for database system # on machine db2test2 DB2_INSTANCE=DB2B CLUSTER_NAME=ClusterA # # Group 1 GROUP_NAME=DB2B Group IP_NAME=IP Address for DB2B IP_ADDRESS=9.9.9.5 IP_SUBNET=255.255.255.0 IP_NETWORK=ClusterA NETNAME_NAME=Network name for DB2B NETNAME_VALUE=DB2SRV2 NETNAME_DEPENDENCY=IP Address for DB2B DISK_NAME=Disk F: INSTPROF_DISK=Disk F:
db2mscs -f:DB2MSCS.CFG