以下に、 始動と実行を行うときに知っている必要のある DB2 登録変数と環境変数をリストします。 それぞれに簡単な説明を付けてありますが、 使用する環境には適用されないものもあります。
以下のようにして、サポートされているすべての登録変数のリストを表示できます。
db2set -lr
以下のようにして、現行セッション用の変数の値を変更できます。
db2set registry_variable_name=new_value
環境変数を更新するには、set コマンドを使用してから、 システムをリブートしなければなりません。
変更された登録変数の値は、
DB2START コマンドの発行前に設定されていなければなりません。
登録変数の変更と使用についての詳細は、管理の手引き: 計画 を参照してください。
変数名 | オペレーティング・システム | 値 | ||
---|---|---|---|---|
説明 | ||||
DB2CHECKCLIENTINTERVAL | AIX、ただしサーバーのみ | 省略時値 = 0
値: ゼロより大きい数値。 | ||
APPC クライアント接続の状況を検査するのに使用する。 クライアント終了を照会完了まで待つのではなく早期に検出できるようにする。 ゼロに設定すると、検査は行われない。 ゼロより大きい数値に設定した場合、その値は DB2 の内部作業単位を表す。 次の検査頻度を示す値が基準として用意されている。 低い頻度の場合 300、中程度の頻度の場合 100、高い頻度の場合 50 を使用する。 クライアント状況の検査の頻度を多くし、しかもデータベース要求を実行していると、 照会が完了するまでの時間が長くなる。 DB2 の作業負荷が大きい (つまり内部要求が多い) 場合に、 DB2CHECKCLIENTINTERVAL を小さい値に設定すると、 作業負荷が少ない状態よりパフォーマンス上の影響が大きくなり、 大半の時間は DB2 の待ち時間になる。 | ||||
DB2COMM | 全、ただしサーバーのみ | 省略時値 = null
値: APPC、 IPXSPX、 NETBIOS、 NPIPE、 TCPIP の任意の組み合わせ | ||
データベース・マネージャーを開始したときに開始されるコミュニケーション・マネージャーを指定する。 これを指定しないと、 サーバーではどの DB2 コミュニケーション・マネージャーも開始されない。 | ||||
DB2_FORCE_NLS_CACHE | AIX、 HP_UX、 Solaris | 省略時値 = 偽
値: TRUE または FALSE | ||
マルチスレッド・アプリケーションにおいてロック競合が起きないようにするために使用する。 登録変数が "真" の場合、 スレッドが初めてコード・ページと国別コードの情報にアクセスする際にそれらの情報が保管される。 その時点以降、 この情報を要求する他のスレッドにこのキャッシュ情報が使用される。 したがってロック競合は除かれ、 特定の状態下でパフォーマンスが向上することになる。 アプリケーションにより接続間のロケール設定が変更される場合、 この設定値は使用できない。 アプリケーションでロケール設定を変更するのは "スレッド・セーフ" ではないので普通はこの変更は行われない。 したがってこのような状態は考慮する必要がないと思われる。 | ||||
DB2NBADAPTERS | OS/2 および Windows NT | 省略時値 = 0
範囲: 0 〜 15。
複数の値を指定するときは、コンマで区切る | ||
DB2 NetBIOS 通信に使用するローカル・アダプターを指定するために使用される。 各ローカル・アダプターをその論理アダプター番号で指定する。 | ||||
DB2NBCHECKUPTIME | OS/2 および Windows NT、ただしサーバーのみ | 省略時値 = 1 分
値: 1 〜 720 | ||
NetBIOS プロトコル・チェックアップ手順の各呼び出しの間の時間間隔を指定する。
チェックアップ時間は分の単位で指定する。
より小さい値を指定すると、 NetBIOS プロトコル・チェックアップはより頻繁に実行され、 予期しない時点でエージェント / セッションが終了すると、 残されているメモリーやその他のシステム・リソースは解放される。 | ||||
DB2NBINTRLISTENS | OS/2 および Windows NT、ただしサーバーのみ | 省略時値 = 1
値: 1 〜 10
複数の値を指定するときは、コンマで区切る | ||
リモート・クライアントの割り込みに備えて非同期に出される NetBIOS 送信 listen コマンド (NCB) の数を指定する。
この融通性は「割り込みが活動化されている」環境のために準備されており、
このおかげでサーバーが他のリモート割り込みを扱っているときに、
リモート・クライアントからの割り込み呼び出しが接続を設定できる。
db2nbintrlistens をより小さい値に設定すると、 NetBIOS セッションと NCB がサーバーで節約される。 しかし、クライアント割り込みが多い環境では、db2nbintrlistens をより大きな値に設定し、 クライアントの割り込みに応答できるようにする必要がある。
| ||||
DB2NBRECVBUFFSIZE | OS/2 および Windows NT、ただしサーバーのみ | 省略時値 = 4096 バイト
範囲: 4096 〜 65536 | ||
DB2 NetBIOS プロトコル受信バッファーのサイズを指定する。 これらのバッファーは、NetBIOS 受信 NCB に割り当てられる。 より小さい値にするとサーバー・メモリーが節約され、 一方、クライアント・データの転送が大きいときはより大きい値が必要になる。 | ||||
DB2NBBRECVNCBS | OS/2 および Windows NT、ただしサーバーのみ | 省略時値 = 10
範囲: 1 〜 99 | ||
操作中にサーバーが発行し、
保守する NetBIOS "receive_any" コマンド (NCB) 数を指定する。
この値は、サーバーが接続されているリモート・クライアント数に応じて調整できる。
より小さい値にすると、サーバー・リソースが節約される。
| ||||
DB2NBRESOURCES | OS/2 および Windows NT、ただしサーバーのみ | 省略時値 = null | ||
複数コンテキスト環境で DB2 使用のために割り振る NetBIOS リソース数を指定する。 この変数は複数コンテキスト・クライアント操作の場合に限られる。 | ||||
DB2NBSENDNCBS | OS/2 および Windows NT、ただしサーバーのみ | 省略時値 = 6
範囲: 1 〜 720 | ||
サーバーが使用するために予約する送信 NetBIOS コマンド (NCB) 数を指定する。 この値は、サーバーが接続されているリモート・クライアント数に応じて調整できる。 db2nbsendncbs をより小さい値に設定すると、 サーバー・リソースが節約される。 ただし、 他のすべての送信コマンドが使用中になっているときにサーバーがリモート・クライアントへの送信を待機しないようにするには、 より大きい値を設定する必要がある。 | ||||
DB2NBSESSIONS | OS/2 および Windows NT、ただしサーバーのみ | 省略時値 = null
範囲: 5 〜 254 | ||
DB2 が DB2 使用のために予約しておくように要求するセッション数を指定する。
db2nbsessions の値は、
db2nbadapters で指定される各アダプターに固有のセッションを要求するように設定できる。
| ||||
DB2NBXTRANCBS | OS/2 および Windows NT、ただしサーバーのみ | 省略時値 = アダプター当たり 5
範囲: 5 〜 254 | ||
db2start コマンドが出されたときにサーバーが予約する必要のある「余分の」NetBIOS コマンド (NCB) 数を指定する。 db2nbxtrancbs の値は、 db2nbadapters を使用して指定されたアダプターごとに固有のセッションを要求するように設定できる。 | ||||
DB2NETREQ | Windows 3.x | 省略時値 = 3
範囲: 0〜25 | ||
Windows 3.x クライアントで並行して実行できる NetBIOS 要求数を指定する。 この値を大きく指定すればするほど、 1MB レベルより下のメモリーが多く使用される。 NetBIOS サービスを使用する並行要求数がここで設定された値になると、 それ以降の NetBIOS サービスに対する着信要求は待ち行列に保持され、 現行要求が完了してから活動状態になる。 db2netreq に 0 (ゼロ) を入力すると、 Windows データベース・クライアントは NetBIOS 待機オプションを使用して同期モードで NetBIOS 呼び出しを出す。 このモードでは、データベース・クライアントは、 現行の NetBIOS 要求を活動状態にすることができるだけで、 この現行要求が完了するまでは他の要求を処理しない。 これは、他のアプリケーション・プログラムに影響する場合がある。 値 0 は、古いリリースとの互換性のためにだけサポートされている。 0 は使用しないように強く推奨する。 | ||||
DB2RETRY | OS/2 および Windows NT | 省略時値 = 0
範囲: 0〜20 000 | ||
DB2 で APPC listener の再始動が試行される回数。 サーバー / ゲートウェイで SNA サブシステムがダウンした場合、 このプロファイル変数と db2retrytime を一緒に使用すると、 APPC listener を自動的に再始動できる。 その際他のプロトコルを使用しているクライアント通信は不通にならない。 このシナリオの場合、 DB2 を停止してから再始動して APPC クライアント通信を再び開始する必要はなくなる。 | ||||
DB2RETRYTIME | OS/2 および Windows NT | 省略時値 = 1 分
範囲: 0〜7 200 分 | ||
DB2 で APPC listener を開始するための連続再試行が行われる間隔を示す分数。増分は 1 分。 サーバー / ゲートウェイで SNA サブシステムがダウンした場合、 このプロファイル変数と db2retry を一緒に使用すると、 APPC listener を自動的に再始動できる。 その際他のプロトコルを使用しているクライアント通信は不通にならない。 このシナリオの場合、 DB2 を停止してから再始動して APPC クライアント通信を再び開始する必要はなくなる。 | ||||
DB2SERVICETPINSTANCE | OS/2 および Windows NT | 省略時値 = null | ||
DB2 ワークステーション V.1 クライアントまたは DB2 MVS データベースからの着信 APPC 接続をサポートするために使用される。
db2start コマンドが呼び出されると、
指定されたインスタンスが以下の TP 名の APPC listener を開始する。
| ||||
DB2SOSNDBUF | Windows 95 および Windows NT | 省略時値 = 32767 | ||
Windows 95 および Windows NT オペレーティング・システムでの TCP/IP 送信バッファーの値を指定する。 | ||||
DB2SYSPLEX_SERVER | OS/2、 Windows NT、 および UNIX | 省略時値 = null | ||
SYSPLEX 探査を DB2 (OS/390 版) に接続した際に使用できるかどうかを指定する。
この登録変数を設定しなかったり非ゼロ値に設定したりすると、探査は使用可能。
この登録変数をゼロ (0) に設定すると、探査は使用禁止。
ゼロに設定すると、DCS データベース・カタログ項目の指定内容にかかわらず、
ゲートウェイで SYSPLEX 探査を使用できない。
詳しくは、
コマンド解説書 および CATALOG DCS DATABASE コマンドを参照。
| ||||
DB2TCPCONNMGRS | 全 | 省略時値 =1 (並列マシンの場合); 最大で 8 つの接続マネージャーに切り上げられたプロセッサー数の平方根 (対称マルチプロセッサー・マシンの場合)。
値: 1 〜 8 | ||
この登録変数が設定されていない場合、 省略時値数の接続マネージャーが使用される。 この登録変数が設定されていれば、 ここで割り当てた値が省略時値を上書きする。 指定された数 (最大 8) の TCP/IP 接続マネージャーが作成される。 1 より小さい値が指定された場合、 DB2TCPCONNMGRS には値 1 が設定され、 値が範囲外であることを示す警告がログに記録される。 8 より大きい値が指定された場合、 DB2TCPCONNMGRS には値 8 が設定され、 値が範囲外であることを示す警告がログに記録される。 1 から 8 の値を指定した場合、その値がそのまま使用される。 複数の接続マネージャーが作成されれば、 複数のクライアント接続を同時に受け取る場合の接続スループットが向上するはずである。 ユーザーが SMP マシン上で実行している場合、 または DB2TCPCONNMGRS 登録変数を変更した場合、 追加の TCP/IP 接続マネージャー・プロセス (UNIX の場合) またはスレッド (OS/2 および Windows オペレーティング・システムの場合) が行われる場合がある。 追加のプロセスまたはスレッドでは、 追加の記憶域を必要とする。 | ||||
DB2_VI_ENABLE | Windows NT | 省略時値 = OFF
値: ON または OFF | ||
仮想インターフェース体系 (VIA) 通信プロトコルを使用するかどうかを指定する。
この登録変数が "ON" の場合、FCM では VI を使用してノード間通信を行う。
この登録変数が "OFF" の場合、FCM では TCP/IP を使用してノード間通信を行う。
| ||||
DB2_VI_VIPL | Windows NT | 省略時値 = vipl.dll | ||
DB2 で使用される仮想インターフェース・プロバイダー・ライブラリー (VIPL) の名前を指定する。 このライブラリーを正常にロードするには、 この登録変数で使用されるライブラリー名は PATH ユーザー環境変数にもなければならない。 現在サポートされているすべての実装では、同じライブラリー名を使用する。 | ||||
DB2_VI_DEVICE | Windows NT | 省略時値 = null
値: nic0 | ||
ネットワーク・インターフェース・カード (NIC) に関連した装置または仮想インターフェース・プロバイダー・インスタンスの記号名を指定する。 独立ハードウェア・ベンダー (IHV) はそれぞれ独自の NIC を作成している。 Windows NT マシンで使用できる NIC は 1 つだけである。 同一マシン上の複数の論理ノードは同一の NIC を共用する。 現在サポートされているすべての実装では、同じ記号名を使用する。 |
変数名 | オペレーティング・システム | 値 | ||
---|---|---|---|---|
説明 | ||||
DB2DIRPATHNAME | OS/2、 UNIX、および Windows 32 ビット・オペレーティング・システム | 省略時値 = null | ||
データベース・マネージャー構成ファイル内の DIR_PATH_NAME パラメーターの一時的な指定変更を指定する。
ディレクトリー・サーバーが使用されていて、
CONNECT ステートメントまたは ATTACH コマンドのターゲットが明示的にはカタログされていない場合は、
ターゲットは DB2DIRPATHNAME (指定されていれば) と連結され、完全修飾の DCE 名が形成される。
| ||||
DB2CLIENTADPT | OS/2 および Windows 32 ビット・オペレーティング・システム | 省略時値 = null
範囲: 0〜15 | ||
OS/2 および Windows 32 ビット・オペレーティング・システムの NETBIOS プロトコルのクライアント・アダプター番号を指定する。 この db2clientadpt 値は、 データベース・マネージャー構成ファイルの DFT_CLIENT_ADPT パラメーター値を指定変更する。 | ||||
DB2CLIENTCOMM | OS/2、 UNIX、および Windows 32 ビット・オペレーティング・システム | 省略時値 = null | ||
データベース・マネージャー構成ファイル内の DFT_CLIENT_COMM パラメーター値の一時的な指定変更を指定する。 DFT_CLIENT_COMM と db2clientcomm を両方とも指定しないと、 オブジェクト内で最初に検出されたプロトコルが使用される。 いずれか一方または両方を指定すると、 最初に合致したプロトコルだけが使用される。 どちらの場合も、最初の接続が失敗すると再試行は行われない。 | ||||
DB2ROUTE | OS/2、 UNIX、および Windows 32 ビット・オペレーティング・システム | 省略時値 = null | ||
クライアントが異なるデータベース・プロトコルでデータベースに接続したときにクライアントが使用する経路指定情報オブジェクトの名前を指定する。 この db2route 値は、 データベース・マネージャー構成ファイルの ROUTE_OBJ_NAME パラメーター値を指定変更する。 |
変数名 | オペレーティング・システム | 値 |
---|---|---|
説明 | ||
DB2BQTIME | 全 | 省略時値 = 1 秒
最大値: 1 秒 |
コマンド行プロセッサー・フロントエンドが、バックエンド・プロセスが活動状態で、 フロントエンドへの接続を設定しているかどうかを検査する前にスリープする時間を指定する。 | ||
DB2BQTRY | 全 | 省略時値 = 60 再試行
最小値: 0 再試行 |
コマンド行プロセッサー・フロントエンド・プロセスが、 バックエンド・プロセスがすでに活動状態であるかどうかを判別しようとする回数を指定する。 これは、db2bqtime と一緒に働く。 | ||
DB2IQTIME | 全 | 省略時値 = 5 秒
最小値: 1 秒 |
コマンド行プロセッサー・バックエンド・プロセスが、 フロントエンド・プロセスがコマンドを渡すのを入力待ち行列で待機する時間を指定する。 | ||
DB2RQTIME | 全 | 省略時値 = 5 秒
最小値: 1 秒 |
コマンド行プロセッサー・バックエンド・プロセスが、 フロントエンド・プロセスからの要求を待機する時間を指定する。 |
変数名 | オペレーティング・システム | 値 |
---|---|---|
DB2ATLD_PORTS | DB2 UDB EEE (AIX、Solaris、 Windows NT の場合) | 省略時値 = 6000:6063
値: num1:num2。両方の値とも 1 〜 65535、かつ num1<=num2。 |
オートローダー・ユーティリティーの内部 TCP/IP 通信で使用されるポート番号の範囲を指定する。 設定する場合、オートローダーは内部省略時ポート範囲の 6000:6063 を使用する。 オートローダーの省略時のポート範囲を使う別のアプリケーションがある場合、 この変数は代替ポート範囲を選択するために使用される場合がある。 | ||
DB2ATLD_PWFILE | DB2 UDB EEE (AIX、Solaris、 Windows NT の場合) | 省略時値 = null
値: ファイル・パス式 |
オートローダー認証の際に使用されるパスワードを含むファイルへのパスを指定する。 設定しないと、オートローダーは、その構成ファイルからパスワードを取り出すか、 対話式で入力を促すプロンプトを出す。 この変数を使用すると、パスワード・セキュリティーの問題が扱われ、 認証情報からのオートローダー構成情報の分離を許可する。 | ||
DB2CHGPWD_EEE | DB2 UDB EEE (AIX および Windows NT の場合) | 省略時値 = null
値: YES または NO |
AIX または Windows NT EEE システムでのパスワード変更を他のユーザーに許可するかどうかを指定する。 すべての区画またはノードのパスワードは、 Windows NT 定義域制御装置 (Windows NT の場合) または NIS (AIX の場合) を使って集中保守する必要がある。 集中保守しないと、すべての区画またはノード間でパスワードが一致しなくなるおそれがある。 その結果、 ユーザーが変更を加えるために接続するデータベース区画でのみパスワードが変更される可能性がある。 この大域登録変数の変更は、 ルート・ディレクトリーおよび DAS インスタンスで行わなければならない。 | ||
DB2_FORCE_FCM_BP | AIX | 省略時値 = NO
値: YES または NO |
この登録変数は、 DB2 UDB EEE for AIX で複数の論理区画を使用している場合に適用できる。 DB2START を発行すると、 DB2 により FCM バッファーがデータベース大域メモリーから、 またはこのメモリーの余地が足りない場合は独立した共用メモリー・セグメントから割り当てられる。 このセグメントは、 同一の物理マシン上の (このインスタンス用の) すべての FCM デーモンで使用される。 どちらが選択されるかは、 作成される FCM バッファーの数にかなり左右される (つまり、 FCM_NUM_BUFFERS データベース・マネージャー構成パラメーターによって決まる)。 この登録変数を YES に設定すると、 FCM バッファーは常に独立したメモリー・セグメント内に作成される。 FCM バッファーが独立したメモリー・セグメント内に作成される場合、 同一ノード上の別々の論理区画の FCM デーモン間で共用メモリーを介して通信が行われる。 大域メモリーに作成される場合、 同一ノード上の FCM デーモン間の通信は UNIX ソケットを介して行われる。 このような方法で共用メモリーを介して通信が行われる場合、高速という利点がある。 不利な点としては、他の目的、 特にデータベース・バッファー・プールとして使用できる共用メモリー・セグメントが少なくなることが挙げられる。 この場合、データベース・バッファー・プールの最大サイズは小さくなる。 | ||
DB2_NUM_FAILOVER_NODES | B2 UDB (AIX、Solaris、および Windows NT 版) | 省略時値: 2
値: 0 〜 論理ノードの数 |
高可用性環境でフェールオーバー・ノードとして使用できるノードの数を指定する。
高可用性環境であれば、
ノードに障害が発生したときに、
そのノードを別のホストで 2 番目の論理ノードと再始動できる。
この変数で使用する数から、
フェールオーバー・ノードの FCM リソース用に予約されるメモリーの量が判別される。
たとえば、 1 と 2 という 2 つの論理ノードがあるホスト A と、 3 と 4 という 2 つの論理ノードがあるホスト B を想定する。 DB2_NUM_FAILOVER_NODES は 2 に設定されているとする。 DB2START 中に、 ホスト A とホスト B は FCM が必要とするだけのメモリーを予約するため、 最大 4 つの論理ノードを管理することができる。 そして、一方のホストで障害が発生した場合、 もう一方のホストで、 障害が発生したホストの論理ノードを再始動することができる。 | ||
DB2PORTRANGE | Windows NT | 値: nnnn:nnnn |
この値は、FCM によって使用される TCP/IP ポート範囲に設定されるので、 別のマシン上に作成される追加の区分も同じポート範囲になる。 |
変数名 | オペレーティング・システム | 値 |
---|---|---|
説明 | ||
DB2_ANTIJOIN | 全 | 省略時値 = NO
値: YES または NO |
この登録変数は、 DB2 ユニバーサル・データベース EEE 環境に適用できる。 最適化プログラムが、 "NOT EXISTS" 副照会を非結合 (DB2 でさらに効率的に処理できる) に変換する機会を探索するかどうかを指定する。 | ||
DB2_CORRELATED_ PREDICATES | 全 | 省略時値 = OFF
値: ON または OFF |
結合中の相関列に固有索引がある場合、この登録変数を ON にすると、 最適化プログラムにより結合述部の相関の検出と補正が試行される。 この登録変数が ON の場合は、 最適化プログラムは固有索引の統計中の KEYCARD 情報を使用して相関事例を検出し、 相関述部の組み合わせによる選択可能性を動的に調整するので、 結合サイズとコストに関する見積もりの正確さが向上する。 | ||
DB2_HASH_JOIN | 全 | 省略時値 = NO
値: YES または NO |
アクセス・プランのコンパイル時に可能な結合方法としてハッシュ結合を指定する。 | ||
DB2_LIKE_VARCHAR | 全 | 省略時値 = NO
値: YES、NO、または 0 〜 6.001 の浮動小数点定数 |
最適化プログラムが書式の述部を処理する方法を指定する。
COLUMN LIKE '%XXXXXX%'
xxxxxx は任意の文字ストリング。
すべての述部で、最適化プログラムは述部と一致した行を見積もる必要がある。 前と後ろに % 文字が付いている LIKE 述部の場合は、 最適化プログラムは、マッチングした COLUMN には、 列全体の書式に一緒に連結する一連の要素の構造があるとみなす。 次に最適化プログラムは、 % 文字で囲まれたストリングの長さに基づいて各要素の長さを見積もる。 | ||
DB2_NEW_CORR_SQ_FF | 全 | 省略時値 = OFF
値: ON または OFF |
"ON" に設定すると、
SQL 最適化プログラムが特定の副照会述部について計算した選択可能性値に影響する。
このパラメーターを使用すると、
副照会の SELECT リストで MIN または MAX 総計関数を使用する等価副照会述部の選択可能性値の正確度を高めることができる。
次に例を示す。
SELECT * FROM T WHERE T.COL = (SELECT MIN(T.COL) FROM T WHERE ...) | ||
DB2_PRED_FACTORIZE | 全 | 省略時値 = NO
値: YES または NO |
最適化プログラムが、
論理和から追加の述部を取り出す機会を探索するかどうかを指定する。
状況によっては、
追加の述部は中間の推定カーディナリティー、または結果セットを更新できる。
以下の照会がある。
SELECT n1.empno, n1.lastname FROM employee n1, employee n2 WHERE ((n1.lastname='SMITH' AND n2.lastname='JONES') OR (n1.lastname='JONES' AND n2.lastname='SMITH'))
最適化プログラムは、以下の追加述部を生成できる。
SELECT n1.empno, n1.lastname FROM employee n1, employee n2 WHERE n1.lastname IN ('SMITH', 'JONES') AND n2.lastname IN ('SMITH', 'JONES') AND ((n1.lastname='SMITH' AND n2.lastname='JONES') OR (n1.lastname='JONES' AND n2.lastname='SMITH')) |
変数名 | オペレーティング・システム | 値 | ||
---|---|---|---|---|
説明 | ||||
DB2_AVOID_PREFETCH | 全 | 省略時値 = OFF
値: ON または OFF | ||
破損回復において、事前取り出しを使用するか否かを指定する。 db2_avoid_prefetch=ON の場合は、 事前取り出しは使用されない。 | ||||
DB2_BINSORT | AIX | 省略時値 = YES
値: YES または NO | ||
分類の CPU 時間と経過時間が減少する新しい分類アルゴリズムを使用可能にする。
この新アルゴリズムにより、DB2 UDB の非常に効率的な整数分類技法が、
あらゆる分類データ・タイプ (BIGINT、CHAR、VARCHAR、FLOAT、DECIMAL、
およびそれらを組み合わせたデータ・タイプ) に拡張される。
この新アルゴリズムを使用可能にするには、次のコマンドを使用する。
db2set DB2_BINSORT = yes | ||||
DB2BPVARS | Windows NT | 省略時値 = パス | ||
バッファー・プールのチューニング時にパラメーターが含まれるファイルへのパスを指定する。
現在サポートされているパラメーターは、
NT_SCATTER_DMSFILE, NT_SCATTER_DMSDEVICE および NT_SCATTER_SMS である。
上記の個々のパラメーターの省略時値はゼロ (OFF) で、 可能な値はゼロ (OFF) および 1 (ON) である。 各パラメーターは、 それぞれのコンテナー・タイプの分散読み取りをオンにする場合に使用する。 使用可能 (ON) にすることができるのは、 登録で DB2NTNOCACHE が ON に設定されている場合だけである。 DB2NTNOCACHE の設定が OFF (または未設定) の場合は、 db2diag.log に警告メッセージが書き込まれ、 分散読み取りは使用不可のままになる。 これらのパラメーターは、 それぞれのコンテナー・タイプに対する順次事前取り出しが大量に行われ、 OFF に設定された DB2NTNOCACHE の使用をすでに決定したシステムで推奨されている。
以下にファイル・パスの設定方法の例を示す。 db2set DB2BPVARS = f:\BPVARSFILE ファイルの内容は、ここに示したパラメーターを以下の形式で指定する。
parameter=value | ||||
DB2CHKPTR | 全 | 省略時値 = OFF
値: ON または OFF | ||
入力のポインター検査が必要であるか否かを指定する。 | ||||
DB2_DARI_LOOKUP_ALL | 全 | 省略時値 = OFF
値: ON または OFF | ||
sqllib サブディレクトリーの function サブディレクトリー、
および sqllib サブディレクトリーの function サブディレクトリーの unfenced サブディレクトリーを検索する前に、
UDB サーバーがすべての DARI およびストアード・プロシージャーのカタログ検索を実行するかどうかを指定する。
| ||||
DB2_EXTENDED_OPTIMIZATION | 全 | 省略時値 = OFF
値: ON または OFF | ||
照会パフォーマンスを向上させるために、 照会最適化プログラムが最適化拡張を使用するかどうかを指定する。 拡張によって、 あらゆる環境で照会パフォーマンスが向上するわけではない。 それぞれの照会パフォーマンスが向上するかどうか判別するために、 テストを行う必要がある。 | ||||
DB2MEMDISCLAIM | AIX | 省略時値 = null
値: YES または NO | ||
実行される作業負荷およびプール・エージェント構成によっては、
DB2 エージェントごとにコミットされたメモリーがエージェントのアイドル時でも 32 MB を超えたままの状態になることがある。
このような動作は、パフォーマンスが高い場合に予想され、
通常見られる結果であり、高速な再利用を目的としてメモリーが保持されている。
ただし、メモリーが制約されるシステムにおいて、
このような結果は望ましい副次作用とはならない。
そのような状態を避けるには、次のコマンドを発行する。
db2set DB2MEMDISCLAIM = yes
メモリー要求を取り消すと、 AIX オペレーティング・システムは領域のページングを停止するので、 実記憶域を占有しなくなる。 DB2MEMDISCLAIM を "YES" に設定すると、 DB2 UDB は DB2MEMMAXFREE に指定した値に応じて、 いったん解放されたメモリーの一部またはすべての要求を取り消す。 DB2MEMMAXFREE が null の場合、 いったん解放されたメモリーのすべての要求が取り消される。 DB2MEMMAXFREE に値を指定すると、 いったん解放されたメモリーの一部 (DB2MEMMAXFREE に指定した値が上限) の要求だけが取り消される。 これにより、 メモリーは解放時点からすぐに他のプロセスに使用できるようになる。 DB2MEMMAXFREE も参照。 これらの 2 つの登録変数は一緒に機能する。 | ||||
DB2MEMMAXFREE | AIX | 省略時値 = null
値: 4000000 〜 256000000 | ||
個々の DB2 エージェントが保持する空きメモリーの量を指定する。
この変数は 4 から 256 MB までの値に設定できる。
この機能を使用する場合は、以下のように 8 MB の値を指定することを推奨する。
db2set DB2MEMMAXFREE = 8000000
| ||||
DB2_MMAP_READ | AIX | 省略値 = ON
値: ON または OFF | ||
db2_mmap_write と一緒に使用して、 入出力の代替方法として DB2 が mmap を使用できるようにする。 複数プロセスが同一ファイルの異なるセクションに書き出す場合は、 ほとんどの環境において、オペレーティング・システムのロックを防ぐために mmap を使用するのがよい。 しかし、 (バッファー・プールとは無関係に) JFS ファイル・システムからメモリーへの DB2 データの AIX キャッシングをできるようにして、 省略時値が OFF のパラレル・エディション V1.2 から移行した場合もある。 DB2 UDB と同等のパフォーマンスにしたい場合、 バッファー・プールのサイズを増やすか、 db2_mmap_read と db2_mmap_write を OFF に変更することができる。 | ||||
DB2_MMAP_WRITE | AIX | 省略値 = ON
値: ON または OFF | ||
db2_mmap_read と一緒に使用して、 入出力の代替方法として DB2 が mmap を使用できるようにする。 複数プロセスが同一ファイルの異なるセクションに書き出す場合は、 ほとんどの環境において、オペレーティング・システムのロックを防ぐために mmap を使用するのがよい。 しかし、 (バッファー・プールとは無関係に) JFS ファイル・システムからメモリーへの DB2 データの AIX キャッシングをできるようにして、 省略時値が OFF のパラレル・エディション V1.2 から移行した場合もある。 DB2 UDB と同等のパフォーマンスにしたい場合、 バッファー・プールのサイズを増やすか、 db2_mmap_read と db2_mmap_write を OFF に変更することができる。 | ||||
DB2_NO_PKG_LOCK | 全 | 省略時値 = OFF
値: ON または OFF | ||
グローバル SQL キャッシュが、 キャッシュされたパッケージ項目を保護するためにパッケージ・ロックを使用しないで操作できるようにする。 (パッケージ・ロックは内部システム・ロック。) パフォーマンスを向上させるためには (ロックの獲得と解放には時間がかかるので)、 現時点では "no package lock" モードでの動作を選択することができる。 このモードでは、特定のデータベース操作ができない。 パッケージを無効にする操作、パッケージを操作不能にする操作、 パッケージを直接変更する操作が、これに含まれる。 | ||||
DB2NTMEMSIZE | Windows NT | 省略時値 = (メモリー・セグメントにより異なる) | ||
Windows NT では、
プロセス間で確実にアドレスが一致するために DLL 初期設定時にすべての共用メモリー・セグメントを予約する必要がある。
そこで、
必要に応じて Windows NT の省略時値を指定変更するために新しいプロファイル登録値 DB2NTMEMSIZE が用意されている。
ほとんどの状態では、省略時値で十分なはずである。
メモリー・セグメント、省略時のサイズ、および指定変更オプションは以下のとおり。
1) データベース・カーネル: 省略時のサイズ 16777216 (16 MB); 指定変更オプション DBMS:<number of bytes>
2) 並列 FCM バッファー: 省略時のサイズ 22020096 (21 MB); 指定変更オプション FCM:<number of bytes>
3) データベース Admin GUI: 省略時のサイズ 33554432 (32 MB); 指定変更オプション DBAT:<number of bytes>
4) 分離ストアード・プロシージャー: 省略時のサイズ 16777216 (16 MB); 指定変更オプション APLD:<number of bytes>
指定変更オプションをセミコロン (;) で区切って、複数のセグメントを指定変更できる。
たとえば、データベース・カーネルを 256K に制限し、
FCM バッファーを 64 MB に制限するには、以下のようにする。
db2set DB2NTMEMSIZE= DBMS:256000;FCM:64000000 | ||||
DB2NTNOCACHE | Windows NT | 省略時値 = OFF
値: ON または OFF | ||
DB2 が NOCACHE オプション付きでデータベース・ファイルをオープンするか否かを指定する。 db2ntnocache=ON の場合は、 ファイル・システムのキャッシュは除去される。 db2ntnocache=OFF の場合、 オペレーティング・システムは DB2 ファイルをキャッシュに保存する。 これは、 LONG FIELDS または LOBS を含んでいるファイルを除くすべてのデータに適用される。 システム・キャッシュを除去すると、 より多くのメモリーがデータベースに利用できるようになるため、 バッファー・プールや分類ヒープの量を増すことができる。 | ||||
DB2NTPRICLASS | Windows NT | 省略時値 = null
値: R、H、(任意の他の値) | ||
DB2 インスタンスの優先度クラスを設定する (プログラム DB2SYSCS.EXE)。
次の 3 つの優先度クラスがある。
この変数は、個々のスレッド優先順位 (DB2PRIORITIES を使って設定) と一緒に使われ、 システム中の別のスレッドに関する DB2 スレッドの絶対優先順位を決定する。
| ||||
DB2NTWORKSET | Windows NT | 省略時値 = 1,1 | ||
DB2 に利用できる最小および最大の実効ページ・セットを変更するために使用される。
省略時値として、ページングが行われていない場合は、
プロセスの実効ページ・セットは必要なだけ大きくすることができる。
ただし、ページングが発生しているときは、
プロセスが持つことができる最大の実効ページ・セットは約 1 MB である。
DB2NTWORKSET を使えば、この省略時の動作を指定変更できる。
DB2 に対する DB2NTWORKSET の指定は、 db2ntworkset=min,max の構文を使用する。 ここで、min と max はメガバイト単位で表される。 | ||||
DB2_OVERRIDE_BPF | 全 | 省略時値 = 設定しない
値: 正数のページ数 | ||
データベース活動化時または初回接続時に作成されるバッファー・プールのサイズをページ単位で指定する。 これが役立つのは、 メモリー制約の結果としてデータベース活動化時または初回接続時に障害が発生する場合である。 データベース・マネージャーによって最小のバッファー・プール (16 ページ) も起動しない場合、 ユーザーはこの環境変数を使ってさらに小さいページ数を指定した後に再試行することができる。 メモリー制約は、実メモリーの不足 (めったに起こらない) のために起こることもあれば、 データベース・マネージャーが間違った構成の大きいバッファー・プールを割り当てようとしたために起こることもある。 設定時に、この値は現行バッファー・プールを指定変更する。 | ||||
DB2PRIORITIES | 全 | 値の設定はプラットフォームにより異なる | ||
DB2 プロセスとスレッドの優先順位を制御する。 | ||||
DB2_RR_TO_RS | 全 | 省略時値 = NO
値: YES または NO | ||
YES に設定すると、RR 分離レベルは、結果として、ユーザー表用の RS に低下する。 RR 意味体系はデータベース・マネージャー・インスタンスで提供されなくなる。 アプリケーションで RR 意味体系が必要ない場合、 この登録変数を使えば、RR 使用時に起こり得る次キー・ロック競合問題を軽減できる。 | ||||
DB2_SORT_AFTER_TQ | 全 | 省略時値 = NO
値: YES または NO | ||
受信終了時にデータを分類することが必要で、受信ノード数が送信ノード数と等しい場合、
最適化プログラムが区分データベースの直接表待ち行列を処理する方法を指定する。
DB2_SORT_AFTER_TQ=NO の場合、 最適化プログラムは送信終了時には行の分類を、受信終了時には行のマージを行う傾向がある。
DB2_SORT_AFTER_TQ=YES の場合、 最適化プログラムは分類をしないで行を送信し、 すべての行を受信した後の受信終了時にもマージを行わない傾向がある。 |
変数名 | オペレーティング・システム | 値 |
---|---|---|
説明 | ||
DLFM_BACKUP_DIR_NAME | AIX、 Windows NT | 省略時値: null
値: TSM または任意の有効なパス |
使用するバックアップ装置を指定する。 この登録変数の設定を TSM から実行時のパスに変更しても、 アーカイブ・ファイルは移動されない。 新しいバックアップだけが新しい位置に置かれる。 それまでにアーカイブされたファイルは移動させられない。 | ||
DLFM_BACKUP_LOCAL_MP | AIX、 Windows NT | 省略時値: null
値: DFS システム内のローカル・マウント・ポイントへの任意の有効なパス |
DFS システム内のマウント・ポイントへの完全修飾パスを指定する。 パスを指定した場合、 DLFM_BACKUP_DIR_NAME で指定されているパスの代わりに、 そのパスが使用される。 | ||
DLFM_BACKUP_TARGET | AIX、 Windows NT | 省略時値: null
値: LOCAL、TSM、XBSA |
使用するバックアップのタイプを指定する。 | ||
DLFM_BACKUP_TARGET_LIBRARY | AIX、 Windows NT | 省略時値: null
値: DLL または共用ライブラリー名への任意の有効なパス |
DLL または共用ライブラリーへの完全修飾パスを指定する。 このライブラリーは、 libdfmxbsa.a ライブラリーを使用してロードされる。 | ||
DLFM_ENABLE_STPROC | AIX、 Windows NT | 省略時値: NO
値: YES または NO |
ストアード・プロシージャーを使ってファイル・グループをリンクするかどうかを指定する。 | ||
DLFM_FS_ENVIRONMENT | AIX、 Windows NT | 省略時値: NATIVE
値: NATIVE または DFS |
データ・リンク・サーバーが稼働する環境を指定する。 NATIVE を指定すると、 データ・リンク・サーバーは単一マシンの状態で稼働する。 この状態では、 サーバーはそのマシン自体のファイルを管理することができる。 DFS を指定すると、 データ・リンク・サーバーは分散ファイル・システム (DFS) 環境で稼働する。 この環境では、 サーバーはファイル・システム全体のファイルを管理することができる。 DFS ファイル・セットとネイティブのファイル・システムを組み合わせて使用することはできない。 | ||
DLFM_GC_MODE | AIX、 Windows NT | 省略時値: PASSIVE
値: SLEEP、 PASSIVE、 または ACTIVE |
データ・リンク・サーバーでのガーベッジ・ファイル・コレクションの制御を指定する。 SLEEP に設定すると、ガーベッジ・コレクションは行われない。 PASSIVE に設定すると、 他のトランザクションが実行されていない場合にのみガーベッジ・コレクションが実行される。 ACTIVE に設定すると、 他のトランザクションが実行されている場合でもガーベッジ・コレクションが実行される。 | ||
DLFM_INSTALL_PATH | AIX、 Windows NT | 省略時値
AIX の場合: /usr/lpp/ db2_06_00 /adm
NT の場合: DB2PATH /bin
範囲: 任意の有効なパス |
データ・リンク実行可能ファイルがインストールされているパスを指定する。 | ||
DLFM_LOG_LEVEL | AIX、 Windows NT | 省略時値: LOG_INFO
値: LOG_CRIT、 LOG_DEBUG、 LOG_ERR、 LOG_INFO、 LOG_NOTICE、 LOG_WARNING |
記録する診断情報のレベルを指定する。 | ||
DLFM_PORT | Windows 3.n を除くすべて | 省略時値: 50100
値: 任意の有効なポート番号 |
DB2 データ・リンク・マネージャーを実行するデータ・リンク・サーバーとの通信に使用するポート番号を指定する。 この環境変数は、表に "DATALINKS" 列が含まれている場合にだけ使用する。 |
変数名 | オペレーティング・システム | 値 | ||
---|---|---|---|---|
説明 | ||||
DB2ADMINSERVER | OS/2、 Windows 95、 Windows NT および UNIX | 省略時値 = null | ||
DB2 管理サーバーとしてセットアップする DB2 インスタンスを指定する。 | ||||
DB2CLIINIPATH | 全 | 省略時値 = null | ||
DB2 CLI/ODBC 構成ファイル (db2cli.ini) の省略時パスを指定変更し、 クライアントの異なる位置を指定するために使用される。 ここで指定される値は、クライアント・システム上の有効なパスでなければならない。 | ||||
DB2DEFPREP | 全 | 省略時値 = NO
値: ALL、YES または NO | ||
DEFERRED_PREPARE プリコンパイル・オプションが利用可能になる前にプリコンパイルされたアプリケーションのために、 このオプションの実行時の動作をシミュレートする。 たとえば、DB2 V2.1.1 またはそれ以前のアプリケーションを DB2 V2.1.2 以降の環境で実行するときは、 db2defprep を使用して、望ましい「据え置き準備」動作を指示することができる。 | ||||
DB2_DJ_COMM | 全 | 省略時値 = null
値には、libdrda.a、libsqlnet.a、libnet8.a、libdrda.dll、libsqlnet.dll、 libnet8.dll などが含まれる。 | ||
データベース・マネージャーの始動時にロードされるラッパー・ライブラリーを指定する。 この変数を指定すると、 頻繁に使用されるラッパーをロードするときの実行時コストが減少する。 他のオペレーティング・システムには別の値がサポートされている (Windows NT オペレーティング・システムには .dll 拡張子、 AIX オペレーティング・システムには .a 拡張子)。 ライブラリー名は、プロトコルおよびオペレーティング・システムによって異なる。 この変数は、 データベース・マネージャー・パラメーター federated を YES に設定しない限り使用できない。 | ||||
DB2DMNBCKCTLR | Windows NT | 省略時値 = null
値: ? または定義域名 | ||
DB2 サーバーがバックアップ定義域制御装置になっている場合、
その定義域名が分かれば、
db2dmnbckctlr=DOMAIN_NAME と設定する。
DOMAIN_NAME は大文字でなければならない。
ローカル・マシンがバックアップ定義域制御装置になっている定義域を DB2 が判別するには、
db2dmnbckctlr=? と設定する。
db2dmnbckctlr プロファイル変数を設定しなかったりブランクに設定したりすると、
DB2 は 1 次定義域制御装置で認証を実行する。
| ||||
DB2_ENABLE_LDAP | 全 | 省略時値 = NO
値: YES または NO | ||
Lightweight Directory Access Protocol (LDAP) を使用するかどうかを指定する。 LDAP は、ディレクトリー・サービスへのアクセス方式の 1 つである。 | ||||
DB2_FALLBACK | Windows NT | 省略時値 = OFF
値: ON または OFF | ||
この変数を使用することによって、 フォールバック処理中に強制的にすべてのデータベース接続を切断できる。 これは、Microsoft Cluster Server (MSCS) がある Windows NT 環境で、 フェールオーバー・サポートと一緒に使用される。 DB2_FALLBACK が未設定、または OFF に設定されていて、 フォールバックの間データベースが接続されている場合、 DB2 リソースをオフラインにすることはできない。 つまり、フォールバック処理は失敗する。 | ||||
DB2_FORCE_TRUNCATION | 全 | 省略時値 = NO
値: YES または NO | ||
再始動回復の際に使われる。 "NO" に設定されている場合、 不正なページがあまりにも早く再始動回復を停止したことを判別すると、 再始動回復を一時停止する (つまり、すべてのアクティブなログは読み込まれていない)。 これは普通、ログの 1 つの不正なページが原因で起こる。 この変数を "YES" に設定することによって、再始動回復に、 まるでログの終わりに達したかのように処理を継続する必要がある旨の信号を送ることができる。 変数を "YES" に設定した後、 データベースが再びアクティブになると、 再始動回復の際に読み込まれなかったログが上書きされる。 省略時値は "NO" で、 不正なページが検出されない場合は継続しないことを意味する。 この変数は、IBM サービス技術員の指示のもとでのみ使用すること。 | ||||
DB2_GRP_LOOKUP | Windows NT | 省略時値 = null
値: LOCAL、DOMAIN | ||
この変数を使うと、DB2 は、 ユーザー・アカウントを妥当性検査する場所と、 グループ・メンバー検索を実行する場所を判別できる。 変数を LOCAL に設定すると、DB2 で常に DB2 サーバー上のグループを列挙し、 ユーザー・アカウントを妥当性検査することができる。 変数を DOMAIN に設定すると、 ユーザー・アカウントが属する Windows NT 定義域上のグループを DB2 で常に列挙し、 ユーザー・アカウントを妥当性検査することができる。 | ||||
DB2LDAP_BASEDN | 全 | 省略時値 = null
値: 任意の有効な基底定義域名。 | ||
LDAP ディレクトリーの基底定義域名を指定する。 | ||||
DB2LDAPCACHE | 全 | 省略時値 = YES
値: YES または NO | ||
LDAP キャッシュを使用可能にするかどうかを指定する。
このキャッシュは、
ローカル・マシン上のデータベース、ノード、
および DCS ディレクトリーをカタログ化するのに使用する。
確実にキャッシュ内の項目を最新のものにするには、 以下を行う。
REFRESH LDAP DB DIR REFRESH LDAP NODE DIR
これらのコマンドは、 データベース・ディレクトリーおよびノード・ディレクトリーの項目を更新し、 正しくない項目は除去する。 | ||||
DB2LDAP_CLIENT_PROVIDER | Windows 95/98/NT/2000 のみ | 省略時値 = null (使用可能であれば Microsoft が使用される。
そうでなければ IBM が使用される。)
値: IBM または Microsoft | ||
Windows 環境で稼働している場合、
DB2 は LDAP ディレクトリーへアクセスするために、
Microsoft LDAP クライアントか IBM LDAP クライアントのいずれかの使用をサポートしている。
この登録変数は、
DB2 が使用する LDAP クライアントを明示的に選択するのに使用する。
| ||||
DB2LDAPHOST | 全 | 省略時値 = null
値: 任意の有効なホスト名 | ||
LDAP ディレクトリーの位置のホスト名を指定する。 | ||||
DB2LDAP_SEARCH_SCOPE | 全 | 省略時値 = DOMAIN
値: LOCAL、DOMAIN、GLOBAL | ||
Lightweight Directory Access Protocol (LDAP) の区画または定義域で検出された情報の検索範囲を指定する。 "LOCAL" を指定すると、LDAP ディレクトリー内の探索は使用不可になる。 "DOMAIN" を指定すると、現行ディレクトリー区画の LDAP 内だけを探索する。 "GLOBAL" を指定すると、 オブジェクトが見つかるまで全ディレクトリー区画内の LDAP を探索する。 | ||||
DB2LOADREC | 全 | 省略時値 = null | ||
ロールフォワード時にロード・コピーの位置を指定変更するために使用される。 ユーザーがロード・コピーの物理的な位置を変更している場合には、 ロールフォワードを出す前に db2loadrec を設定しておく必要がある。 | ||||
DB2LOCK_TO_RB | 全 | 省略時値 = null
値: ステートメント | ||
ロック・タイムアウトの場合にトランザクション全体をロールバックするか、 または現行のステートメントだけをロールバックするかを指定する。 db2lock_to_rb が STATEMENT に設定されていると、 ロック・タイムアウトによってロールバックされるのは、 現行のステートメントだけになる。 その他の設定では、 トランザクション全体がロールバックされる。 | ||||
DB2NOEXITLIST | 全 | 省略時値 = OFF
値: ON または OFF | ||
定義される場合、この値は、
DB2 がアプリケーションに出口リスト・ハンドラーをインストールしないこと、
かつ COMMIT を実行しないことを示す。
普通、DB2 はアプリケーションにコミット処理出口リスト・ハンドラーをインストールし、
アプリケーションが正常に終了するとその出口リスト・ハンドラーが COMMIT 操作を実行する。
アプリケーションが DB2 ライブラリーを動的にロードし、 そのライブラリーをアンロードしてからアプリケーションが終了する場合、 出口リスト・ハンドラーのルーチンは、既にアプリケーションからアンロードされているので、 そのハンドラーの呼び出しは失敗する。 この方法でアプリケーションが操作する場合、 DB2NOEXITLIST 変数を設定し、 アプリケーションが必ず必須の COMMIT すべてを明示的に呼び出すことを確認する。 | ||||
DB2REMOTEPREG | Windows 95 および Windows NT | 省略時値 = null
値: Windows 95 または Windows NT の任意の有効なマシン名 | ||
DB2 インスタンス・プロファイルおよび DB2 インスタンスの Win32 登録リストが入っているリモート・マシン名を指定する。 DB2REMOTEPREG の値は、 DB2 のインストール後にただ一度だけ設定し、 変更してはならない。 この変数の使用には十分な注意が必要である。 | ||||
DB2ROUTINE_DEBUG | AIX および Windows NT | 省略時値 = OFF
値: ON、OFF | ||
Java ストアード・プロシージャー用のデバッグ機能を使用可能にするかどうかを指定する。 Java ストアード・プロシージャーをデバッグしない場合は、 省略時値 OFF を使用する。 デバッグを使用可能にすると、パフォーマンス上の影響がある。 Java ストアード・プロシージャーのデバッグについての詳細は、 アプリケーション開発の手引き を参照。 | ||||
DB2SORCVBUF | Windows 95 および Windows NT | 省略時値 = 32767 | ||
Windows 95 および Windows NT オペレーティング・システムでの TCP/IP 受信バッファーの値を指定する。 | ||||
DB2SORT | 全、ただしサーバーのみ | 省略時値 = null | ||
ロード・ユーティリティーが実行時にロードするライブラリーの位置を指定する。 このライブラリーには、 索引付きデータの分類に使用される関数の入り口点が入っている。 表索引の生成時に LOAD ユーティリティーとともに製作者提供の分類用製品を利用するときは、 db2sort を使用する。 提供されるパスは、 データベース・サーバーとの関係で表される必要がある。 | ||||
DB2SYSTEM | Windows NT、 Windows 95、OS/2 および UNIX | 省略時値 = null | ||
DB2 サーバー・システムを識別するためにユーザーおよびデータベース管理者が使用する名前を指定する。
できれば、
この名前は使用するネットワーク内で固有のものであることが望ましい。
この名前は、 コントロール・センターのオブジェクト・ツリーのシステム・レベルに表示されるので、 これにより、 管理者がコントロール・センターから管理できるサーバー・システムを識別するのに役立つ。
クライアント構成援助機能の「ネットワーク探索」機能を使用すると、 DB2 ディスカバリーは、この名前を戻し、 その結果のオブジェクト・ツリーのシステム・レベルにその名前を表示する。 この名前によって、 ユーザーがアクセスしたいデータベースの入っているシステムを知ることができる。 db2system の値は、インストール時に次のように設定される。
| ||||
DB2UPMPR | OS/2 | 省略値 = ON
値: ON または OFF | ||
OS/2 において、 ユーザーが誤ったユーザー ID またはパスワードを入力したときに、 UPM ログオン画面を表示するか否かを指定する。 |