管理の手引き


タスクとそれに必要な権限許可

仕事の責任の分担方法は、それぞれの組織によって違います。 表 26 に、他の一般的な仕事の種類、それらの仕事に通常伴うタスク、 およびそれらのタスクを行うために必要な権限または特権を挙げます。


表 26. 一般的な仕事の種類、タスク、および必要な権限許可
仕事の種類 タスク 必要な許可
部署管理者 部署のシステムを監督する。 データベースを作成する。 SYSCTRL 権限。 部署に独自のインスタンスのある場合は SYSADM 権限。
機密保護管理者 権限許可と特権の一部または全部を他のユーザーに許可する。 SYSADM または DBADM 権限。
データベース管理者 データベースの設計、開発、操作、保全、保守を行う。 データベースについての DBADM および SYSMAINT 権限。 場合によっては、SYSCTRL 権限。
システム操作員 データベースをモニターし、バックアップ機能を実行する。 SYSMAINT 権限。
アプリケーション・プログラマー データベース・マネージャーのアプリケーション・プログラムの開発およびテストを行う。 テスト・データの表を作成することもある。 既存のパッケージに対する BINDADD、BIND 特権、 1 つ以上のデータベースの CONNECT および CREATETAB 特権、 一部の特定のスキーマの特権、および一部の表についての一連の特権。
ユーザー・アナリスト システム・カタログ視点を調べて、アプリケーション・プログラムのデータ要件を定義する。 カタログ視点の SELECT 特権。 1 つ以上のデータベースの CONNECT 特権。
プログラム・エンド・ユーザー アプリケーション・プログラムを実行する。 パッケージの EXECUTE 特権。 1 つ以上のデータベースの CONNECT 特権。 この表の下にある注記を参照してください。
インフォメーション・センター・コンサルタント 照会ユーザーについてのデータ要件を定義する。 表と視点を作成し、データベース・オブジェクトへのアクセス権を付与することによって、 データを提供する。 データベースについての DBADM 権限。
照会ユーザー データの検索、追加、削除、または変更のために SQL ステートメントを出す。 場合によっては、結果を表に保管する。 1 つ以上のデータベースの CONNECT 特権。 作成する表および視点のスキーマの CREATEIN 特権。 一部の表および視点の SELECT、 INSERT、 UPDATE、 DELETE 特権。

アプリケーション・プログラムに動的 SQL ステートメントが含まれている場合、 プログラムのエンド・ユーザーには、 EXECUTE と CONNECT に加えてさらにほかの特権 (SELECT、INSERT、DELETE、 および UPDATE など) が必要になる場合があります。


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