管理の手引き


管理プログラム・ログ・ファイル

管理プログラム・デーモンが、アプリケーションの強制停止、 管理プログラム構成ファイルの読み取り、アプリケーションの優先順位の変更、 エラーや警告の検出、デーモンの開始または終了のいずれかを行うときには、 レコードをログ・ファイルに書き込みます。 各管理プログラム・デーモンごとに別々のログ・ファイルが使用されます。 こうすることで、 多くの管理プログラム・デーモンが同一のファイルに同時に書き込みを行うことによって起こるファイル・ロッキングのボトルネックを防ぐことができます。 db2govlg ユーティリティーを使用すると、 複数のログ・ファイルを一緒にマージして、 マージ結果を照会することができます。 このユーティリティーは、管理プログラム・ログ・ファイルの照会で説明されています。

ログ・ファイルは、 sqllib ディレクトリーの log サブディレクトリーに保管されます。 (Windows NT の場合、 log サブディレクトリーはインスタンス・ディレクトリーの下にあります。) db2gov コマンドを出すときには、ログ・ファイルの基底名を指定します。 管理対象とする各データベースの各ノード用のログ・ファイルは 1 つなので、 ログ・ファイル名にはデータベース名を含めるようにしてください。 区分データベース環境では、 管理プログラムが実行されているデータベース区画のノード番号が自動的にログ・ファイル名の後ろに付加されることにより、 各管理プログラムごとにファイル名が固有になるようになっています。

ログ・ファイルの各レコードの形式は、次のとおりです。

  Date Time NodeNum RecType Message

DateTime のフィールドは yyyy-mm-dd-hh.mm.ss 形式なので、 このフィールドで分類を行うことによって各データベース区画ごとのログ・ファイルをマージすることができます。

NodeNum フィールドは、 管理プログラムが実行されているデータベース区画の番号を示します。

RecType フィールドには、 ログに書き込まれるログ・レコードのタイプによって異なる値が入ります。 フィールドに入れることができる値は、以下のとおりです。

RecType フィールドには標準値が書き込まれるので、 ログ・ファイルを照会してさまざまなタイプの処置を見ることができます。 それに対し Message フィールドには、 Rectype フィールドの値によって変わるその他の非標準情報が入ります。 たとえば、FORCE レコードまたは NICE レコードには Message フィールドのアプリケーション情報が示され、 ERROR レコードにはエラー・メッセージが入れられます。

ログ・ファイルの例を、次に示します。



1995-12-11 14.54.52    0 START      Database = TQTEST
1995-12-11 14.54.52    0 READCFG    Config = /u/db2instance/sqllib/tqtest.cfg
1995-12-11 14.54.53    0 ERROR      SQLMON Error: SQLCode = -1032
1995-12-11 14.54.54    0 ERROR      SQLMONSZ Error: SQLCode = -1032


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