db2gov 管理プログラム・フロントエンド・ユーティリティーを使用すると、 (全データベース区画または単一のデータベース区画のいずれかに対して) 管理プログラムの開始および停止を行うことができます。 このユーティリティーを使用するには、SYSADM または SYSCTRL 権限が必須となります。
db2gov の構文は、次のとおりです。
>>-db2gov-------------------------------------------------------> >-----+-start--database--+--------------------+---config-file--log-file--+> | '-nodenum--node-num--' | '-stop--database--+--------------------+---------------------------' '-nodenum--node-num--' >-------------------------------------------------------------->< |
パラメーターは、以下のとおりです。
指定するデータベース名は、 管理プログラム構成ファイルに指定した名前と同じにする必要があります。 管理プログラムは、それらの 2 つの名前を検査して、 正しい構成ファイルが使用されているかどうかの確認を行います。 フロントエンド・ユーティリティーがある別名を用いて開始されたときに、 管理プログラム構成ファイルには異なる別名が含まれていたという場合には、 管理プログラムはそれらの名前が同じデータベースの別名であるか否かを判別できないため、 エラーが報告されます。
区分データベース環境を使用している場合は、全区画に対して管理プログラムを開始するときに、 フロントエンド・ユーティリティーはまず最初に、 構成ファイルにエラーが含まれていないかどうかを検査します。 検査後、フロントエンド・ユーティリティーはノード構成ファイルを読み取り、 コマンドを各データベース区画に送って、 開始オプションを用いて各データベース区画に対して管理プログラム・フロントエンド・ユーティリティーを開始します (次に、 管理プログラム・フロントエンド・ユーティリティーは各データベース区画でデーモンを開始します)。
注: | 管理プログラムがデータベース・レベルでモニターを行うため、 モニターされている各データベースごとに 1 つのデーモンが実行します。 (区分データベース環境では、各データベース区画ごとに 1 つのデーモンが実行します。) 管理プログラムが複数のデータベースに対して実行している場合、 そのデータベース・サーバーで実行しているデーモンも複数です。 |
管理プログラムを単一のデータベース区画に対して開始する場合には、 フロントエンド・ユーティリティーはデーモンを作成して、 管理プログラム構成ファイルの妥当性検査を行います。 管理プログラム・デーモンは、その区画で別のデーモンがすでに実行されていないことを確認します。
構成ファイルの省略時の場所は、sqllib ディレクトリーとなります。 指定されたファイルがそこにない場合、 フロントエンドは指定された名前がファイルの正式名であるということを前提にします。
区分データベース環境を使用している場合には、フロントエンド・ユーティリティーは、 ノード構成ファイルを読み取ることによって全データベース区画に対する管理プログラムを停止して、 その後でコマンドを各データベース区画に送り、 停止パラメーターを用いて管理プログラム・フロントエンド・ユーティリティーを呼び出します。 その結果、各データベース区画でデーモンが停止します。
フロントエンド・ユーティリティーが単一のデータベース区画の管理プログラム・デーモンを停止する場合は、 ユーティリティーは、sqllib ディレクトリーの tmp サブディレクトリー内のファイルの作成、 移動、あるいは削除を行うことによって、そのデータベース区画上のデーモンとコミュニケーションします。 これらのファイルを削除または変更しようとしないでください。