管理の手引き
以下の構成パラメーターは、DCE ディレクトリーで使用されます。
それらの値の例を示します。
詳細については、分散サービスのセクションを参照してください。
- dir_obj_name は、
dir_path_name と連結されるデータベース・インスタンス名です。
インスタンス名が ATTACH コマンドの宛先として使用される場合は、
この名前を 8 文字以下で、すべて大文字にしなければなりません。
たとえば、次のようになります。
AIX_INST
- dir_type は、
DCE ディレクトリー・サービスを使用するか否かを表します。
DCE ディレクトリー・サービスを使用可能にするには、
このパラメーターを次のように設定します。
DCE
dir_type を NONE に設定すると、
DCE ディレクトリー・サービスの使用をサポートしないデータベース・クライアント上では、
このパラメーターを更新できないので注意してください。
- dir_path_name は、
DCE 管理者によって提供されているディレクトリー・パス名です。
たとえば、次のようになります。
/.:/subsys/database/
- route_obj_name は、
経路指定情報オブジェクトの DCE ディレクトリー・サービス名を提供する任意指定パラメーターです。
この名前は、次の例のように完全修飾にすることもできます。
/.:/subsys/database/ROUTE1
または、
次の例のように dir_path_name に連結される 1 パート名にすることもできます。
ROUTE1
- dft_client_comm は、
クライアントが使用する通信プロトコルを指定する任意指定 DCE パラメーターです。
たとえば、次のようになります。
TCPIP
このパラメーターは、次の例のように複数のプロトコルを指定することもできます。
TCPIP,APPC (UNIX ベース・プラットフォームの場合)
TCPIP,APPC,IPXSPX,NETBIOS (OS/2 プラットフォームの場合)
TCPIP,APPC,IPXSPX,NETBIOS,NPIPE (サポートされている Windows オペレーティング・システムの場合)
- dft_client_adpt は、
OS/2 およびサポートされている Windows オペレーティング・システムで、
NetBIOS プロトコルの省略時のクライアント・アダプター番号を指定する任意指定 DCE パラメーターです。
この番号の有効範囲は、0 〜 15 です。
このパラメーターに非数字が入っていると、値はゼロ (0) と見なされます。
また、このパラメーターに許されている範囲外の値が入っている場合も、
値はゼロ (0) と見なされます。
以下のパラメーターの場合、レジストリー変数はそれらのパラメーター値を指定変更することがあります。
- 構成パラメーター
- レジストリー変数
- dir_path_name
- DB2DIRPATHNAME
- route_obj_name
- DB2ROUTE
- dft_client_comm
- DB2CLIENTCOMM
- dft_client_adpt
- DB2CLIENTADPT
これらのレジストリー変数の設定規則は、おのおのに対応する構成パラメーターと同じです。
たとえば、DB2CLIENTCOMM は dft_client_comm と同様、
次の例のようにおのおのをコンマで区切って複数の値を持つことができます。
db2set DB2CLIENTCOMM=TCPIP,APPC
[ ページのトップ | 前ページ | 次ページ | 目次 | 索引 ]