DB2 コネクト 概説およびインストール (UNIX** 版)

ソフトウェア要件

DB2 コネクト エンタープライズ・エディション製品は、ホスト接続および DB2 ユニバーサル・データベース・サーバーとの接続に通信ソフトウェアを使用します。さらに、DB2 コネクト エンタープライズ・エディションでは、リモート・クライアント・ワークステーションからの接続をサポートするための接続ソフトウェアも必要です。

ホストまたは AS/400 接続の場合のソフトウェア要件は、以下の要素によって左右されます。

サーバー製品の要件

表 2 では、 DB2 コネクトに必要なオペレーティング・システムと通信ソフトウェアをリストしています。

すべてのプラットフォームでは、コントロール・センターのような DB2 ツールを実行するために Java Runtime Environment (JRE) バージョン 1.1.8 が必要です。 Windows 32 ビット または OS/2 システム上でアプレットとしてコントロール・センターを実行する場合は、 Java が使用可能なブラウザーが必要です。詳細については、コントロール・センターのインストールおよび構成を参照してください。

表 2. ハードウェア要件 / ソフトウェア要件
ハードウェア要件 / ソフトウェア要件 通信
DB2 コネクト エンタープライズ・エディション (AIX 版)
RISC システム /6000 および AIX のバージョン 4.2 以降 APPC、IPX/SPX、TCP/IP、および MPTN (TCP/IP を介した APPC)
  • TCP/IP 接続の場合、追加ソフトウェアは必要ありません。
  • IPX/SPX 接続は、次のものによって提供されます。
    • AIX 基本オペレーティング・システム 4.2 以降で、 DB2 直接アドレス指定をサポートするもの。
    • AIX 基本オペレーティング・システム 4.3 以降 (Novell Netware Services for AIX バージョン 4.1 を含む) で、 DB2 直接アドレス指定および DB2 ファイル・サーバー・アドレス指定をサポートするもの。
  • SNA (APPC) 接続の場合、次に示す通信製品のいずれかが必要です。
    • IBM eNetwork Communications Server for AIX V5.0.3
    • Bull DPX/20 SNA/20

注:

  1. DCE (分散コンピューティング環境) を使用する場合、ご使用の AIX オペレーティング・システムに付属の DCE 製品が必要です。 DB2 コネクトのサポートには、DB2/MVS バージョン 5.1 とその前提条件製品、 DCE サポート用の OS/390 DCE 基本サービスのバージョン 3 が必要です。

    DB2 コネクトの場合、クライアントおよび DRDA サーバーに DCE ディレクトリー・サービスをインストールしなければなりません。 DB2 コネクト エンタープライズ・エディション・サーバーに DCE をインストールする必要はありません。

  2. データベースのバックアップと復元に Tivoli Storage Manager 機能を使用する場合は、 Tivoli Storage Manager クライアントのバージョン 3 以降が必要です。

  3. シンプル・ネットワーク管理プロトコル (SNMP) サブエージェントを使う場合は、 IBM SystemView Agent に付属の DPI 2.0 が必要です。

  4. LDAP (Lightweight Directory Access Protocol) サポートには、 AIX V4.3.1 以降で実行する IBM SecureWay Directory Client V3.1.1 が必要です。
DB2 コネクト エンタープライズ・エディション (HP-UX 版) バージョン 11
HP 9000 シリーズ 700 または 800 システムと、次に示すもの。
  • HP-UX バージョン 11.00 以降
APPC または TCP/IP
  • TCP/IP は、HP-UX 基本オペレーティング・システムで提供されます。
  • APPC 接続の場合、HP-UX バージョン 11.00 は次のものを必要とします。
    • SNAplus2 Link R6.11.00.00
    • SNAplus2 API R.6.11.00.00

注:

  1. HP-UX は、アウトバウンド・クライアント APPC 要求のみをサポートします。 HP-UX は、インバウンド・クライアント APPC 要求のサポートを提供しません。

  2. データベースのバックアップと復元に Tivoli Storage Manager 機能を使用する場合は、 Tivoli Storage Manager クライアントのバージョン 3 以降が必要です。

  3. DCE (分散コンピューティング環境) を使用する場合、 HP-UX バージョン 11 オペレーティング・システムに付属の DCE 製品が必要です。

    DB2 コネクトの場合、クライアントおよびホスト・サーバーに DCE ディレクトリー・サービスをインストールしなければなりません。 DB2 コネクト エンタープライズ・エディション・サーバーに DCE をインストールする必要はありません。

DB2 コネクト エンタープライズ・エディション (Linux 版)
  • Linux カーネル 2.2.12 以降、
  • glibc バージョン 2.1.2 以降、
  • pdksh パッケージ (DB2 コマンド行プロセッサーを実行するのに必要)、および
  • libstdc++ バージョン 2.9.0。

DB2 をインストールするには、rpm が必要です。

TCP/IP
  • TCP/IP 接続の場合、他にソフトウェアを追加する必要ありません。
DB2 コネクト エンタープライズ・エディション (NUMA-Q 版)
DYNIX/ptx バージョン 4.5 以降、および templog を使った ptx/EFS v1.4.0 を実行する、NUMA-Q システム TCP/IP
  • TCP/IP 接続の場合、他にソフトウェアを追加する必要ありません。
DB2 コネクト エンタープライズ・エディション (Solaris** 版)
Solaris SPARC ベースのコンピューター、および
  • Solaris バージョン 2.6 以降

Solaris バージョン 2.6 の場合は、次のパッチが必要です。

  • 105181-17 以降
  • 105210-25 以降
  • 105568-12 以降
APPC、IPX/SPX、または TCP/IP
  • TCP/IP は、Solaris 基本オペレーティング・システムで提供されます。
  • IPX/SPX 接続は、IPX/SPX (Solaris 2.x 操作環境用) 付きの SolarNet PC プロトコル・サービス 1.1 で提供されます。
  • APPC の接続には、 SunLink SNA 9.1 以降および次に示す通信用ソフトウェア製品が必要です。
    • SunLink P2P LU6.2 9.0 以降
    • SunLink PU2.1 9.0 以降
    • SunLink P2P CPI-C 9.0 以降

注:

  1. DCE (分散コンピューティング環境) のご使用を予定している場合には、 Transarc DCE バージョン 2.0 (Solaris 2.6 版) 以上が必要です。

    DB2 コネクトの場合、クライアントおよび DRDA サーバーに DCE ディレクトリー・サービスをインストールしなければなりません。 DB2 コネクト エンタープライズ・エディション・サーバーに DCE をインストールする必要はありません。

  2. データベースのバックアップと復元に Tivoli Storage Manager 機能を使用する場合は、 Tivoli Storage Manager クライアントのバージョン 3 以降が必要です。

クライアント製品の要件

表 3 には、DB2 アドミニストレーション・クライアント、 DB2 ランタイム・クライアント、または DB2 アプリケーション開発クライアントに必要なソフトウェア要件がリストされています。

すべてのプラットフォームでは、コントロール・センターのような DB2 ツールを実行するために Java Runtime Environment (JRE) バージョン 1.1.8 が必要です。 Windows 32 ビット または OS/2 システム上でアプレットとしてコントロール・センターを実行する場合は、 Java が使用可能なブラウザーが必要です。詳細については、コントロール・センターのインストールおよび構成を参照してください。

表 3. クライアントのソフトウェア要件
構成要素 ハードウェア要件 / ソフトウェア要件 通信
  • DB2 ランタイム・クライアント (AIX 版)
  • DB2 アドミニストレーション・クライアント (AIX 版)
  • DB2 アプリケーション開発クライアント (AIX 版)

RISC システム /6000 および
  • AIX のバージョン 4.2 以降

注:DB2 アプリケーション開発クライアントをインストールする場合、 JDK の他のバージョンが検出されなければ、JDK 1.1.8 のみがインストールされます。

APPC または TCP/IP
  • APPC 接続の場合、 IBM eNetwork Communications Server (AIX 版) バージョン 5.0.3 以降が必要です。
  • AIX 基本オペレーティング・システムは TCP/IP 接続を提供します (インストール時に選択した場合)。

注:

  1. DCE (分散コンピューティング環境) を使用する場合、 AIX オペレーティング・システムに付属の DCE 製品が必要です。

  2. LDAP (Lightweight Directory Access Protocol) サポートには、 AIX V4.3.1 以降で実行する IBM SecureWay Directory Client V3.1.1 が必要です。

注:

  • DB2 ランタイム・クライアント (HP-UX 版)
  • DB2 アドミニストレーション・クライアント (HP-UX 版)
  • DB2 アプリケーション開発クライアント (HP-UX 版)

HP 9000 シリーズ 700 または 800 システムと、次に示すもの。
  • HP-UX バージョン 11.00 以降

注:DB2 アプリケーション開発クライアントをインストールする時、JDK はインストールされません。 JDK の最新のバージョンについては、ご使用のオペレーティング・システムの販売元に連絡してください。

APPC または TCP/IP
  • HP-UX 基本オペレーティング・システムは TCP/IP 接続を提供します。
  • APPC の接続には、次のどちらかが必須です。
    • SNAplus2 Link R6.11.00.00
    • SNAplus2 API R6.11.00.00

注:DCE (分散コンピューティング環境) を使用する場合、 HP-UX バージョン 11 オペレーティング・システムに付属の DCE 製品が必要です。

  • DB2 ランタイム・クライアント (Linux 版)
  • DB2 アドミニストレーション・クライアント (Linux 版)
  • DB2 アプリケーション開発クライアント (Linux 版)

  • Linux カーネル 2.2.12 以降;
  • glibc バージョン 2.1.2 以降、
  • pdksh パッケージ (DB2 コマンド行プロセッサーを実行するのに必要)、および
  • libstdc++ バージョン 2.9.0 以降

DB2 をインストールするには、rpm が必要です。

注:DB2 アプリケーション開発クライアントをインストールするときに、JDK はインストールされません。 JDK の最新のバージョンについては、ご使用のオペレーティング・システムの販売元に連絡してください。

TCP/IP
  • Linux 基本オペレーティング・システムは TCP/IP 接続を提供します (インストール時に選択した場合)。
  • DB2 ランタイム・クライアント (OS/2 版)
  • DB2 アドミニストレーション・クライアント (OS/2 版)
  • DB2 アプリケーション開発クライアント (OS/2 版)

  • OS/2 Warp バージョン 4
  • OS/2 Warp Server バージョン 4
  • OS/2 Warp Server Advanced V4
  • OS/2 Warp Server Advanced V4 SMP 機能付き
  • OS/2 Warp Server for e-business

注:DB2 アプリケーション開発クライアントをインストールするときに、JDK はインストールされません。 JDK の最新のバージョンは、本製品の CD-ROM からインストールできます。

APPC、IPX/SPX、NetBIOS、または TCP/IP
  • APPC 接続の場合、IBM eNetwork Communications Server (OS/2 Warp 版) バージョン 5、または IBM eNetwork パーソナル・コミュニケーションズ OS/2 Warp バージョン 4.2 が必要です。
  • IPX/SPX 接続の場合、 Novell NetWare クライアント (OS/2 版) バージョン 2.10 以降が必要です。 IPX/SPX は、ローカル・データベースへ接続するためにのみ使用できます。ホストまたは AS/400 データベースへ接続するために使用することはできません。
  • インストール中に選択すると、 OS/2 基本オペレーティング・システムは NetBIOS および TCP/IP 接続を提供します。 NetBIOS は、ローカル・データベースへ接続するためにのみ使用できます。ホストまたは AS/400 データベースへ接続するために使用することはできません。
  • OS/2 基本オペレーティング・システムは、名前付きパイプ (ローカル) 接続を提供します。名前付きパイプは、DOS および WIN-OS/2 セッションでサポートされます。

注:

  1. Net.Data には、WebSphere のような Web サーバーが必要です。

  2. OS/2 の DB2 クライアントに使用する DCE セル・ディレクトリー・サービス・サポート (CDS) の場合、各クライアント・ワークステーションに IBM 分散コンピューティング環境セル・ディレクトリー・サービス・クライアントをインストールしなければなりません。

  3. Tivoli Storage Manager を使用する場合、OS/2 クライアントには、 Tivoli Storage Manager バージョン 3 用の PTF 3 が必要です。
  • DB2 ランタイム・クライアント (NUMA-Q 版)
  • DB2 アプリケーション開発クライアント (NUMA-Q版)

DYNIX/ptx バージョン 4.5 以降、および templog を使った ptx/EFS v1.4.0 を実行する、NUMA-Q/2000 システム。

注:DB2 アプリケーション開発クライアントをインストールする時、JDK はインストールされません。 JDK の最新のバージョンについては、ご使用のオペレーティング・システムの販売元に連絡してください。

TCP/IP
  • TCP/IP 接続の場合、他にソフトウェアを追加する必要ありません。
  • DB2 ランタイム・クライアント (Silicon Graphics IRIX 版)
  • DB2 アプリケーション開発クライアント (Silicon Graphics IRIX 版)

  • Silicon Graphics IRIX バージョン 6.x、および次のファイル・セットが必要になります。
    • eoe.sw.oampkg
    • eoe.sw.svr4net

    バージョン 6.2 および 6.3 の場合は、次のパッチが必要です。

    • 2791.0
    • 3778.0

注:DB2 アプリケーション開発クライアントをインストールするときに、JDK はインストールされません。 JDK の最新のバージョンについては、ご使用のオペレーティング・システムの販売元に連絡してください。

TCP/IP
  • Silicon Graphics IRIX 基本オペレーティング・システムは TCP/IP 接続を提供します。
  • DB2 ランタイム・クライアント (Solaris 版)
  • DB2 アドミニストレーション・クライアント (Solaris 版)
  • DB2 アプリケーション開発クライアント (Solaris 版)

Solaris SPARC ベースのコンピューター、および
  • Solaris バージョン 2.6 以降

Solaris バージョン 2.6 の場合は、次のパッチが必要です。

  • 105181-17 以降
  • 105210-25 以降
  • 105568-12 以降

注:DB2 アプリケーション開発クライアントをインストールするときに、JDK はインストールされません。 JDK の最新のバージョンについては、ご使用のオペレーティング・システムの販売元に連絡してください。

APPC または TCP/IP
  • APPC 接続の場合、SunLink SNA 9.1 以降および以下のものが必要です。
    • SunLink P2P LU6.2 9.0 以降
    • SunLink PU2.1 9.0 以降
    • SunLink P2P CPI-C 9.0 以降
  • Solaris 基本オペレーティング・システムは TCP/IP 接続を提供します。

注:DCE (分散コンピューティング環境) のご使用を予定している場合には、 Transarc DCE バージョン 2.0 以降が必要です。

  • DB2 ランタイム・クライアント (Windows 9x 版)
  • DB2 アドミニストレーション・クライアント (Windows 9x 版)
  • DB2 アプリケーション開発クライアント (Windows 9x 版)

  • Windows 95 4.00.950 以降
  • Windows 98

注:DB2 アプリケーション開発クライアントをインストールするときに、JDK 1.1.8 がインストールされます。

IPX/SPX、名前付きパイプ、NetBIOS、または TCP/IP
  • Windows 9x 基本オペレーティング・システムは、NetBIOS、IPX/SPX、 TCP/IP、 および名前付きパイプの接続を提供します。
    注:IPX/SPX 接続がサポートされるのは、 Windows NT サーバーおよび Windows 2000 サーバーへの接続の場合だけです。
  • LDAP (Lightweight Directory Access Protocol) を使いたい場合、 Microsoft LDAP クライアントまたは IBM SecureWay Directory Client バージョン 3.1.1 が必要です。詳細については、管理の手引き を参照してください。
  • データベースのバックアップと復元に Tivoli Storage Manager 機能を使用する場合は、 Tivoli Storage Manager クライアントのバージョン 3 以降が必要です。
  • IBM Antivirus プログラムがオペレーティング・システムにインストールされている場合には、DB2 インストールを完了するために、これを使用不可にするか、またはアンインストールしなければなりません。
  • DB2 ランタイム・クライアント (Windows NT および Windows 2000 版)
  • DB2 アドミニストレーション・クライアント (Windows NT および Windows 2000 版)
  • DB2 アプリケーション開発クライアント (Windows NT および Windows 2000 版)

  • Windows NT バージョン 4.0 (Service Pack 3 適用) 以降
  • Windows Terminal Server (DB2 ランタイム・クライアントのみ実行できる)
  • Windows 2000

注:DB2 アプリケーション開発クライアントをインストールするときに、JDK 1.1.8 がインストールされます。

APPC、IPX/SPX、名前付きパイプ、NetBIOS、または TCP/IP
  • Windows NT および Windows 2000 基本オペレーティング・システムは、 NetBIOS、IPX/SPX、TCP/IP、および名前付きパイプの接続を提供します。
  • APPC 接続の場合、次のいずれかのソフトウェア製品が必要です。
    • Windows NT の場合:
      • IBM eNetwork Communications Server V5.01 以降
      • IBM eNetwork パーソナル・コミュニケーションズ Windows NT V4.2 以降
    • Windows 2000 の場合:
      • IBM eNetwork Communications Server V6.1 以降
      • IBM eNetwork パーソナル・コミュニケーションズ Windows NT V4.3 CSD2 以降
    • Microsoft SNA Server バージョン 3 (Service Pack 3 適用) 以降
    • Wall Data Rumba
  • DCE (分散コンピューティング環境) を使いたい場合、接続先のデータベースが、 OS/390 DCE Base Services バージョン 3 を使った DCE サポートが可能になっている DB2 (OS/390 版) バージョン 5.1 データベースであることを確認してください。
  • LDAP (Lightweight Directory Access Protocol) を使いたい場合、 Microsoft LDAP クライアントまたは IBM SecureWay Directory Client バージョン 3.1.1 が必要です。詳細については、管理の手引き を参照してください。
  • データベースのバックアップと復元に Tivoli Storage Manager 機能を使用する場合は、 Tivoli Storage Manager クライアントのバージョン 3 以降が必要です。
  • IBM Antivirus プログラムがオペレーティング・システムにインストールされている場合には、DB2 インストールを完了するために、これを使用不可にするか、またはアンインストールしなければなりません。


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