DB2 コネクト (NUMA-Q 版) をインストールする際には、 db2setup ユーティリティーを使用するようにお勧めします。このユーティリティーを使用しない場合、 db2_install および pkgadd コマンドを使用して、 DB2 製品およびファイル・セットを手動でインストールすることができます。
DB2 コネクトをインストールする前に、システムのカーネル構成パラメーターを更新しなければなりません。詳細は、NUMA-Q/(DYNIX/ptx) カーネル構成パラメーターの更新を参照してください。
db2_install コマンドを使用して DB2 コネクト (NUMA-Q 版) をインストールする場合、以下を行います。
/cdrom/unnamed_cdrom/db2_install
db2_install コマンドを実行すると、以下の 1 つまたは複数のインストールに関するプロンプトと、それらの製品ファイルをインストールする基本ディレクトリーに関するプロンプトが出されます。以下に、それらの製品のキーワードと製品説明をリストします。
このコマンドにより、 Specify one or more of the keywords separated by spaces というプロンプトが表示されます。
デフォルトの基本ディレクトリーを使用する場合、すべてのファイルが /opt/IBMdb2/V7.1 ディレクトリーにインストールされます。
DB2 製品メッセージが翻訳されているロケールごとに、それぞれ別々のパッケージがあります。 DB2 製品メッセージのパッケージの名前は db2ms%L71 のようになっています。ここで、%L は言語名に使われる 2 つの文字を表しています。たとえば、 de (ドイツ語) ロケールの DB2 製品メッセージのパッケージ名は db2msde71 になります。 DB2 製品メッセージの完全なリストについては、 UNIX プラットフォームの DB2 製品の内容を参照してください。
pkgadd コマンドを使用して DB2 製品メッセージのパッケージをインストールする場合、以下を行います。
pkgadd -d cdrom-dir/db2 pkgname
ここで、 cdrom-dir は CD-ROM のマウント・ディレクトリーを、 pkgname はパッケージ名をそれぞれ表しています。
たとえば、 de (ドイツ語) ロケールの DB2 製品メッセージをインストールする場合、以下のコマンドを入力します。
pkgadd -d /cdrom/unnamed_cdrom/db2 db2msde71
手動で DB2 コネクト製品をインストールした場合、次に、インスタンス所有者、管理サーバー、分離ユーザー定義関数 (UDF)、およびストアード・プロシージャー用のグループおよびユーザー ID を作成しなければなりません。これらの ID を設定してからでなければ、インスタンスの作成、管理サーバーの作成、ライセンス・キーのインストール、および DB2 ファイル用のリンクの作成を行うことはできません。
db2setup ユーティリティーを使用して DB2 をインストールした場合、これらのタスクを実行する必要はありません。
インスタンス所有者、管理サーバー、UDF、およびストアード・プロシージャー用のグループおよびユーザー ID を作成しなければなりません。既存のユーザーまたはグループ ID を使用するのであれば、このセクションはスキップして、インスタンスの作成に進んでください。
ユーザー名とグループに関してオペレーティング・システムで定められている規則の他に、 付録 D, 命名規則に説明のある規則にも従わなければなりません。
インスタンス所有者用のグループおよびユーザー ID を作成する場合、以下を行います。
groupadd -g 999 dbadmin1
ここで、 999 はグループ ID を、 dbadmin1 はグループ名を表しています。この新しいグループは、インスタンス用の SYSADM グループです。
useradd -g dbadmin1 -u 1004 -d /export/home/db2inst1 -m db2inst1 passwd db2inst1
ここで、dbadmin1 は前のステップで作成したグループ、 1004 はユーザー ID、 /export/home/db2inst1 はユーザーのホーム・ディレクトリー、 db2inst1 はユーザー名とインスタンス名をそれぞれ表します。
ユーザー ID は、作成するインスタンスごとに固有のものを使用しなければなりません。それによって、システム・エラーが発生したとき、より簡単にエラーから回復できます。
管理サーバー用のグループおよびユーザー ID を作成する場合、インスタンス所有者用の ID を作成する際に行ったのと同じステップを行います。管理サーバーとインスタンス所有者には異なるユーザー ID を使用しなければなりません。セキュリティー上の理由から、管理サーバーとインスタンス所有者には異なるグループ ID を使用するようにお勧めします。
UDF 用のグループおよびユーザー ID を作成する場合、インスタンス所有者用の ID を作成する際に行ったのと同じステップを行います。セキュリティー上の理由から、 UDF とインスタンス所有者には異なるユーザー ID を使用するようにお勧めします。 DB2 インスタンスを作成するときに、 UDF ユーザー ID を指定するように指示されます。
DB2 インスタンスは、データを保管したりアプリケーションを実行したりする環境です。インスタンスを作成するには、 db2icrt コマンドを使います。このコマンドを入力するためには、root 権限が必要です。データベース・インスタンスの詳細については、 管理の手引き を参照してください。
db2icrt コマンドは、以下のパラメーターで実行されます。
DB2DIR/instance/db2icrt -a AuthType -u FencedID InstName
ここで、
| ここで、DB2DIR は | /usr/lpp/db2_07_01 (AIX の場合) | |
|
| /opt/IBMdb2/V7.1 (HP-UX、DYNIX/ptx、SGI IRIX、または Solaris の場合) | |
|
| /usr/IBMdb2/V7.1 (Linux の場合) |
管理サーバーは、 DB2 データベースへの接続の構成の自動化を行うツールをサポートするサービスを提供します。また、管理サーバーは、コントロール・センターを使用して、自分のサーバー・システムからまたはリモート・クライアントから DB2 を管理するツールもサポートします。管理サーバーの詳細については、 管理の手引き を参照してください。
管理サーバーを作成するには、DB2DIR/instance/dasicrt ASName コマンドを使用します。
| ここで、DB2DIR は | /usr/lpp/db2_07_01 (AIX の場合) | |
|
| /opt/IBMdb2/V7.1 (HP-UX、DYNIX/ptx、SGI IRIX、または Solaris の場合) | |
|
| /usr/IBMdb2/V7.1 (Linux の場合) |
および ASName は、作成する管理サーバーの名前を示します。
権利証かライセンス情報 ブックレットを見れば、ご自分がライセンスを受けている製品が分かります。
DB2 製品のライセンス・キーを更新する場合、以下を行います。
/opt/IBMdb2/V7.1/adm/db2licm -a filename
ここで filename は、購入した製品に対応するライセンス・ファイルの絶対パス名およびファイル名を表しています。
DB2 コネクト製品のライセンス・キーが /var/ifor/nodelock ファイルに追加されます。
それらの製品のライセンス・ファイルの名前を以下に示します。
たとえば、 CD-ROM が/cdrom ディレクトリーにマウントされており、ライセンス・ファイルの名前が db2udbee.lic の場合、以下のコマンドを入力します。
/opt/IBMdb2/V7.1/adm/db2licm -a /unnamed_cdrom/db2/license/db2udbee.lic
DB2 ファイルでの /usr/lib ディレクトリーへのリンクと、特定のバージョンおよびリリース・レベルの製品の組み込みファイルの /usr/include ディレクトリーへのリンクを作成することができます。
このようなリンクを作成した方がよいのは、アプリケーションを開発または実行するときに、製品ライブラリーおよび組み込みファイルのフルパスを指定しなくて済むようにしたい場合です。
DB2 コネクト・ファイル用のリンクを作成する場合、 root 権限を持つユーザーとしてログインし、 /opt/IBMdb2/V7.1/cfg/db2ln コマンドを実行します。
旧バージョンの DB2 からの /usr/lib および /usr/include ディレクトリーへのリンクが現存する場合、 db2ln コマンドを入力して現バージョンの DB2 用のリンクを作成すると、旧リンクは自動的に除去されます。旧バージョンのライブラリーへのリンクを再確立したい場合、旧バージョンから db2rmln コマンドを実行してから、旧バージョンの DB2 から db2ln コマンドを実行しなければなりません。リンクは、1 つのシステムにつき 1 つのバージョンの DB2 に対してしか確立できません。