使用者の手引き

DB2 コネクトと SQL

DB2 コネクトは、アプリケーション・プログラムにより実行依頼された SQL ステートメントを、 ホストまたは AS/400 データベース・サーバーに転送します。 DB2 コネクトは、有効な SQL ステートメントであれば、そのほとんどを送ることができます。 その例外については、DB2 コネクトが拒否するホストまたは AS/400 サーバー SQL ステートメントに記述されています。

組み込み SQL の処理方式には、静的 SQL と動的 SQL という 2 つのタイプがあります。 静的 SQL は、事前に処理することによって、SQL ステートメントの実行に要する時間を最小化します。 動的 SQL は、ホストまたは AS/400 データベース・サーバーに実行依頼された時点で処理されます。 動的 SQL はより柔軟な実行が可能ですが、処理速度が遅くなってしまうことがあります。 静的 SQL を使用するか、動的 SQL を使用するかは、アプリケーション・プログラマーが判断します。 DB2 コネクトはそのどちらもサポートしています。

ホストまたは AS/400 データベース・サーバーが異なると、SQL の実装方法も異なります。 すべての IBM システムでサポートされている共通の SQL ステートメントについて詳しくは、 SQL 解説書 を参照してください。

DB2 コネクトは、共通の IBM SQL に加えて、DB2 ユニバーサル・データベース (OS/390 版)、DB2 (MVS/ESA 版)、DB2 (VSE および VM 版) (以前の SQL/DS)、 および DB2 ユニバーサル・データベース (AS/400 版) で実装される SQL も完全にサポートしています。 データベースの独立性を維持するには、IBM SQL の利用を強くお勧めします。 詳細については、DB2 コネクト環境でのプログラミングを参照してください。


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