使用者の手引き


DB2 コネクト使用のシナリオ

DB2 コネクトには、ホスト・データベースや AS/400 データベースのアクセス要件に応じた多様なソリューションが用意されています。 ここでは、特定の要件や環境に適用できるいくつかのシナリオの概要を説明します。

DB2 コネクト パーソナル・エディション は、Windows 32 ビット・オペレーティング・システム、 Linux、OS/2 の単一ワークステーションを、S/390 または AS/400 データベースに接続するのに使用します。 DB2 コネクト パーソナル・エディションが最も適しているのは、ネイティブの TCP/IP サポートがデータベース・サーバーによって提供されており、 配置するアプリケーションが従来の 2 層クライアント / サーバー・アプリケーションであるような環境です。

たとえば、従来の 2 層からなる VisualBasic および Microsoft Access アプリケーションを利用する場合は DB2 コネクト パーソナル・エディションが適しています。 アプリケーションが中間層アプリケーション・サーバーを必要とする場合は、 DB2 コネクト エンタープライズ・エディションを使わなければなりません。 DB2 コネクト パーソナル・エディションを使った配置のシナリオについては、 直接的なデータベース・アクセスを参照してください。

DB2 コネクト エンタープライズ・エディション は多くの場合、 DB2 クライアントをホストまたは AS/400 データベースに接続するために、 中間サーバーにインストールされます。 さらに、複数のローカル・ユーザーがホスト・サーバーまたは AS/400 サーバーに直接アクセスする必要があるマシンでも使われます。

たとえば、DB2 コネクト エンタープライズ・エディションは多数のローカル・ユーザーを有する大型マシンにインストールすることができます。 さらに、Web サーバーや Transaction Processor (TP) モニター、 およびローカルの SQL アプリケーション・プロセスやスレッドが複数ある他の 3 層アプリケーション・サーバーにインストールすることもできます。 これらのケースでは、システムを単純にしておくため DB2 コネクト エンタープライズ・エディションを同一のマシンにインストールすることもできれば、 CPU サイクルの負荷を減らすために別個のマシンにインストールすることも可能です。

DB2 コネクト エンタープライズ・エディションが最も適しているのは、以下に示すような環境です。

DB2 コネクト アンリミテド・エディション は、 DB2 コネクトを柔軟に配置することができ、 製品の選択やライセンス入手も簡単に行える、ユニークなパッケージ製品です。 この製品には DB2 コネクト パーソナル・エディションと DB2 コネクト エンタープライズ・エディションの両方が含まれており、 ライセンス条件では、任意の DB2 コネクト製品を無制限に配置できるようになっています。 ライセンス料金は、DB2 コネクトのユーザーが使用する System/390 の規模に応じて決まります。 この新しいパッケージ製品は、OS/390 システム用だけが使用可能です。 また、ライセンス供与は DB2 (OS/390 版) のデータ・ソースに対してのみ有効です。


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