使用者の手引き

データベースの概念

データベース という用語は、本書を通して関係データベース管理システム (RDBMS) の記述について使用されます。 DB2 コネクトが通信するその他のシステムでは、 若干異なる概念を記述するためにデータベースという用語が使用されます。 DB2 コネクトにおいて、データベースという用語は次のものも指します。

MVS (バージョン 4 以前)
DB2 (MVS/ESA 版) サブシステム。その LOCATION NAME によって識別される。

LOCATION NAME は、TSO にログインした後で、 利用可能ないずれかの照会ツールを使って以下に示す SQL 照会を発行することで判別できます。

   select current server from sysibm.sysdummy1

さらに、LOCATION NAME はブートストラップ・データ・セット (BSDS) でも定義されており、 DSNL004I メッセージ (LOCATION=location) に表示されます。 これは、分散データ機能 (DDF) の起動時に書き込まれます。

OS/390 (バージョン 5 以降)
DB2 ユニバーサル・データベース (OS/390 版) サブシステム。その LOCATION NAME によって識別される。

LOCATION NAME は、TSO にログインした後で、 利用可能ないずれかの照会ツールを使って以下に示す SQL 照会を発行することで判別できます。

   select current server from sysibm.sysdummy1

さらに、LOCATION NAME はブートストラップ・データ・セット (BSDS) でも定義されており、 DSNL004I メッセージ (LOCATION=location) に表示されます。 これは、分散データ機能 (DDF) の起動時に書き込まれます。

VSE
区画内で稼働している DB2 (VSE 版)。その DBNAME によって識別される。

VM
CMS 仮想計算機内で稼働している DB2 (VM 版)。その DBNAME によって識別される。

OS/400
DB2 ユニバーサル・データベース (AS/400 版) 。OS/400 オペレーティング・システムの統合された部分。 AS/400 マシン上には 1 つのデータベースだけが存在することができます。 そのデータベースが AS/400 システム以外のアプリケーションによって使用される場合は、そのデータベースには、関係データベース・ディレクトリー内で 1 つの名前を付与される必要があります。 この名前のことを、関係データベース名 (RDB 名) といいます。

ご使用の AS/400 システムの RDB 名を表示するには、 AS/400 上でコマンド WRKRDBDIRE を実行します。 ローカル・システムの RDB 名では、そのリモート・ロケーション欄に *LOCAL が指定されています。 RDB 名の変更には、コマンド CHGRDBDIRE を使用します。


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