ほとんどの実稼働環境では、 システム・カタログ表の省略時検索で大量のデータが戻ってくるので、 CLI/ODBC アプリケーションがデータベースをオープンするたびにその処理速度がかなり遅くなることがあります。典型的なテスト・データベースでも、25 秒ぐらいかかってしまうことがあります。
最初に、上記の CLI キーワードをまったく設定しない状態で、この遅延時間、 特に DB2 クライアントが新しいデータベースに最初に接続するときに発生する可能性のある長い遅延時間を差し引いて計ってください。 自動バインド処理は数分かかることもあります。
この後どうするかは、データの構造と貴社の組織により異なります。 DBNAME、SCHEMALIST、および TABLETYPE を組み合わせて、 特定のアプリケーションまたはアプリケーション・グループの使用を念頭に置いて検索範囲を限定することもできます。たとえば、 実動 DBA クライアントが通常所定の DBNAME とスキーマのもとにある表にアクセスする場合は、 指定しやすくなります。
CLISCHEMA は、ほとんどのユーザーに最高のパフォーマンス上の利点を提供します。 この理由で、実稼働環境では一般に CLISCHEMA の使用をお勧めします。 CLI コマンド行インターフェース (db2cli.exe) と bldschem サポート・コマンドを使用して、 CLISCHEMA のユーザー表を作成 / 修正する方がずっと簡単です。 db2ocat カタログ最適化ツールも参照してください。