使用者の手引き

データベース・ロケーター・オブジェクトの作成

データベース・ロケーター・オブジェクトは、 DB2 コネクト エンタープライズ・エディションをそのクライアントに対して定義するために使用します。 DB2 コネクト・ワークステーションについて、 DCE コマンド cdscp create object を使用して、 データベース・ロケーター・オブジェクトを作成します。 たとえば、次のようにします。

   cdscp create object object_global_name

以下の属性をオブジェクトに加えます。

DB_Object_Type
ロケーター・オブジェクトを表す L

DB_Communication_Protocol
以下に、DB2 コネクト・ワークステーションとリモート・クライアントとの間でそれぞれの通信プロトコルを設定するのに必要な情報を提供します。

プロトコル・サポートをプラットフォーム別にまとめると、以下のようになります。

APPC の場合

  1. 通信プロトコル (APPC)
  2. DB2 コネクト・ワークステーションのネットワーク ID
  3. DB2 コネクト・ワークステーションの LU 名
  4. リモート・クライアントからの接続用のトランザクション・プログラム名
  5. モード名
  6. 機密保護のタイプ (DCE ディレクトリー・サービスと機密保護で述べられているとおり)。

TCP/IP の場合

  1. 通信プロトコル (TCPIP)
  2. DB2 コネクト・ワークステーションのホスト名
  3. リモート・クライアントからの接続を受け入れるために DB2 コネクト・ ワークステーションで使用される接続ポート
  4. 接続のタイプ (SOCKS の使用または NONE)。 これは任意指定です。 指定しない場合は NONE が使用されます。

IPX/SPX の場合

  1. 通信プロトコル (IPXSPX)
  2. ファイル・サーバー名。 直接アドレス指定には * を使用してください。
  3. オブジェクト名。 直接アドレス指定には、IP アドレスを使用してください。

名前付きパイプの場合

  1. 通信プロトコル (NPIPE)
  2. DB2 コネクト・ワークステーションのコンピューター名
  3. インスタンス名

NETBIOS の場合

  1. 通信プロトコル (NETBIOS)
  2. サーバーまたは DB2 コネクト エンタープライズ・エディション・ゲー トウェイの NNAME

たとえば、ファイルに以下の行を組み込むことができます。

   create object /.../cdscell1/subsys/database/DBAIX01
   add    object /.../cdscell1/subsys/database/DBAIX01 DB_Object_Type= L
   add    object /.../cdscell1/subsys/database/DBAIX01 DB_Communication_Protocol=\
             TCPIP;AIX001;3700
   add    object /.../cdscell1/subsys/database/DBAIX01 DB_Communication_Protocol=\
             APPC;SPIFNET;NYX1GW01;NYSERVER;IBMRDB;NONE

その後、次のコマンドを入力します。

   cdscp < filename

Windows 32 ビット オペレーティング・システムの場合は、似たよ うな方法 で名前付きパイプを指定できます。 たとえば、次のようにします。

   add    object /.../cdscell1/subsys/database/DBAIX01 DB_Communication_Protocol=\
              NPIPE;computer_name;instance_name

OS/2 では、DB_Communication_Protocol 属性でプロトコルを指定できます。 たとえば、次のようにします。

    - IPXSPX;fileserver;objectname
    - NETBIOS;nname


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