情報カタログ・マネージャー プログラミングの手引きおよび解説書

FLGTrace

トレース (.TRC) ファイルに書き込まれる情報カタログ・マネージャー機能に関する情報のレベルを 設定するために使用します。

許可

管理者またはユーザー

構文



APIRET  APIENTRY   FLGTrace( FLGTRACEOPTION   TraceOpt,
                                  PFLGEXTCODE  pExtCode );

パラメーター

TraceOpt (FLGTRACEOPTION) − 入力
希望するトレース・オプションを示します。 有効なオプションは以下のとおりです。

0
デフォルトです。 すべてのメッセージと警告、エラー、および重大エラー状態が含まれます。

1
最高レベルの情報カタログ・マネージャー機能の入り口および出口の記録が含まれます。

2
情報カタログ・マネージャー機能のきわめて詳細な入り口および出口の記録が含まれます。

3
入出力パラメーターが入ります (入出力構造を除きます)。

4
情報カタログ・マネージャーに渡されて使用されるすべての入出力構造が入ります。これには、 使用するデータベース管理システムに渡されて使用される SQLCA 情報も含まれます。

これらの値の定数は、情報カタログ・マネージャー API ヘッダー・ファイル DG2API.H で定義されてい ます。

pExtCode (PFLGEXTCODE) − 出力
理由コードに関連する拡張コードを指します。 戻された理由コードに関連した意味のある拡張コードがあるかどうかについて は、付録 D, 情報カタログ・マネージャーの理由コードを参照してください。

理由コード (APIRET)
この API 呼び出しの実行結果を表します。

戻された理由コードの説明については、付録 D, 情報カタログ・マネージャーの理由コードを参照してくだ さい。

使用方法

トレース・ファイルの名前は、使用している情報カタログの名前に エクステンション .TRC を付けたものです。

プログラムをデバッグするためにトレース・ファイルを使用する場合には 、おそらくレベル 0 および 4 がもっとも便利です。

レベル 0
情報カタログ・マネージャーが実行している機能を説明する情報を戻します。

情報カタログ・マネージャーは、エラーを検出すると、そのファイルに関する理由コードと 拡張コードを新規理由コードおよび新規拡張コードとしてトレース・ファイル に挿入します。 トレース・ファイルには、旧理由コードと旧拡張コードも含まれてい ます。ここには、エラーが発生する前に戻された理由コードが入ってい ます。 情報カタログ・マネージャーが生成したメッセージもトレース・ファイルに収められます。

レベル 4
レベル 0 の場合と同じ情報のほかに、情報カタログ・マネージャーに関するさらに詳しい機能情報、 および情報カタログ・マネージャーとの間で受け渡されるデータ構造に関する情報 (データベースから得ら れた入力構造、出力構造、および SQLCA 構造を含みます) が入ります。

データ・エラーの原因を判別したり、入出力構造の内容の作成または読み取り が正しく行われていることを確認したりする必要がある場合には、これらの構造 の内容をトレースすると便利です。

トレース・ファイルの使い方の詳細については、情報カタログ・マネージャー 管理の手引き を参照してください。

図 153 は、FLGTrace API 呼び出しを出すために必要な C 言語コード を示しています。 このサンプル・コードは、情報アプリケーションから行うトレースのレベルを設定しています。

図 153. C 言語による FLGTrace の呼び出しのサンプル

.
 FLGTRACEOPTION TraceOpt   = FLG_TRACELEVEL_1; // Turn on Entry/Exit Tracing
 FLGTRACEOPTION TraceReset = FLG_TRACELEVEL_0; // Reset to default level
 APIRET         rc;                       // reason code
 FLGEXTCODE     ExtCode = 0;                   // Extended code
 .
 .  // FLGInit()
 .  // calls to the FLG API
 rc = FLGTrace ( TraceOpt,
               &ExtCode );
 .
 .  // Check rc and ExtCode
 .
 .  // More API calls
 .
 rc = FLGTrace ( TraceReset,
               &ExtCode );


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