情報カタログ・マネージャー API DLL を使用するために初期設定し、アプリケーションをデータベースに 接続し、他の API 呼び出しで使用できる環境情報を検索するために使用します。
許可
管理者またはユーザー
構文
APIRET APIENTRY FLGInit( PSZ pszUserID,
PSZ pszPassword,
PSZ pszDatabaseName,
FLGADMIN Admin,
PFLGHEADERAREA * ppListStruct,
PFLGEXTCODE pExtCode );
パラメーター
出力構造がない場合には出力構造を指すポインターは NULL にセットされ、 情報カタログ・マネージャーは理由コードとともにエラー条件を戻します。
戻された理由コードの説明については、付録 D, 情報カタログ・マネージャーの理由コードを参照してくだ さい。
出力構造
FLGInit は、図 83 に示すように、 情報カタログ・マネージャー環境に関する情報が入っている出力構造を作成します。
出力構造のオブジェクト域には、必要な登録およびオブジェクトの特性が ユーザーの使用する国語で示されます。 オブジェクト域には、ユーザーの情報カタログ・マネージャー環境に関する情報を示す値も含ま れています。
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使用方法
出力構造は、すべてのオブジェクト・タイプ登録、オブジェクト・タイプ、 およびオブジェクトに関して必要な 80 バイトの特性名を戻します。
英語版以外の情報カタログ・マネージャーでは、これらの各特性のオブジェクト域 の値は翻訳されています。 FLGCreateReg および FLGCreateType で使用できるように、これらの翻訳された値を保管して おく必要があります。
出力構造に割り振られたメモリーの解放
FLGInit が出力構造にあるデータを戻した場合、出力構造に戻されたデータを 保管してから、FLGFreeMem を呼び出さなくてはなりません (FLGFreeMem参照)。 メモリーを解放するのに、たとえば C 言語指示のような他の方式は使用しないで ください。
表 17 は、FLGInit によって戻される必須特性を示しています。
特性名 | 説明 |
---|---|
オブジェクト・タイプの外部名 | オブジェクト・タイプ登録における最初の登録特性 |
物理タイプ名 | オブジェクト・タイプ登録における 2 番目の登録特性 |
DP 名 | オブジェクト・タイプ登録における 3 番目の登録特性 |
作成者 | オブジェクト・タイプ登録における 4 番目の登録特性 |
最終変更者 | オブジェクト・タイプ登録における 5 番目の登録特性 |
最終変更日付および時刻 | オブジェクト・タイプ登録における 6 番目の登録特性 |
オブジェクト・タイプ識別子 | オブジェクト・タイプにおける最初の必須特性 |
インスタンス識別子 | オブジェクト・タイプにおける 2 番目の必須特性 |
名前 | オブジェクト・タイプにおける 3 番目の必須特性 |
最終変更日付および時刻 | オブジェクト・タイプにおける 4 番目の必須特性 |
最終変更者 | オブジェクト・タイプにおける 5 番目の必須特性 |
この出力構造は、環境値も戻します。 他の API 呼び出しで使用できるように、これらの値を保管してください。
特性名 | 説明 |
---|---|
記憶環境 | VxRxMx 形式のリリース番号によるデータベース製品名称。
たとえば、次のものがあります。
|
記憶環境サイズ | この環境における情報カタログの PTNAME の最大長を示す値。 |
非適用記号 | 未指定のデータ・フィールドを表す 1 文字の情報カタログ・マネージャー環境のデフォルト・トークン。 この値は、導入中に設定されたものです。 |
バージョン | 情報カタログ・マネージャーのバージョンを表す 20 文字のインディケーター。 |
言語 | 3 文字の各国語コード。たとえば、ENU は英語を表します。
有効な値は以下のとおりです。
|
管理者のユーザー ID | 現在ログオンしている管理者を表す 8 文字のユーザー ID。 |
プロダクト・パス | 260 文字による情報カタログ・マネージャーの完全な作業パス。 |
システム・パス長 | システムの最大パス長を表す 8 文字の値。 |
コード・ページ | 4 文字のコード・ページ識別子 |
ユーザー・タイプ | 1 文字の識別子。以下のとおりに設定。
|
図 84 は、FLGInit API 呼び出しを出すために必要な C 言語コード を示しています。 このサンプル・コードは情報カタログ・マネージャー API DLL を初期設定して、情報アプリケーション が情報カタログ・マネージャー API 呼び出しを出すことができるようにします。
図 84. C 言語による FLGInit の呼び出しのサンプル
UCHAR pszUserID[FLG_USERID_LEN + 1];
UCHAR pszPassword[FLG_PASSWORD_LEN + 1];
UCHAR pszDatabaseName[FLG_DATABASENAME_LEN + 1];
FLGADMIN admin = FLG_YES;
APIRET rc; // reason code
PFLGHEADERAREA * ppListStruct; // pointer to output structure pointer
FLGEXTCODE ExtCode = 0; // Extended code
.
. // IA specific code
.
strcpy( pszUserID, "LAUTZ" );
strcpy( pszPassword, "MYPASSWD");
strcpy( pszDatabaseName, "CATALOG");
rc = FLGInit (pszUserName,
pszPassword,
pszDatabaseName,
admin,
ppListStruct,
&ExtCode );
. // Issue FLGFreeMem to release the output structure created by FLGInit
. // Calls to the FLG API
. // When complete, call
. // FLGTerm()
図 85 にこの出力構造を示します。
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