情報カタログ・マネージャー プログラミングの手引きおよび解説書

区分によるオブジェクトの編成

情報カタログ・マネージャーには、メタデータを分類するための 7 つの区分 が 用意されています。 これらの区分は、情報カタログ・データベース内のメタデータのための構造を用意するために オブジェクトがどのように共同して作動するのかを制御します。

以下の任意の情報カタログ区分で (ただし、 Program および Attachment 区分を除く)、新しいオブジェクト・タイプを作成できます。

区分
定義

Grouping
他のオブジェクト・タイプを含めることのできるオブジェクト・タイプ。

Elemental
その他の情報カタログ・マネージャー・オブジェクト・タイプの構築ブロックである、 Grouping 以外のオブジェクト・タイプ。

Contact
特定オブジェクトの詳細の参照先を示すオブジェクト・タイプ。 詳細には、オブジェクトが表す情報を作成した人や情報を管理する 担当部門が含まれている。

Program
情報カタログ・マネージャー・オブジェクト・タイプで表される実際の情報を 処理できるアプリケーションを識別し記述する Programs オブジェクト・タイプ。 Program 区分に属するオブジェクト・タイプは、情報カタログを作成するときに定義され る Programs オブジェクト・タイプだけです。

Dictionary
ユーザーの業務に特有の用語を定義するオブジェクト・タイプ。

Support
ユーザーの情報カタログまたは企業についての追加情報を提供するオブジェクト・タイプ。

Attachment
他の情報カタログ・マネージャー・オブジェクトに付加された追加の情報を 識別する Comments オブジェクト。 Attachment 区分に属するオブジェクト・タイプは、情報カタログを作成するときに定義され る Comments オブジェクト・タイプだけです。

表 1 には、 情報カタログ・マネージャーのオブジェクト・タイプ区分の間の関係がまとめられています。

表 1. 情報カタログ・マネージャーの区分間の関係
区分 包含関係 リンク 関連する連絡 コメントの付加 プログラムの立ち上げ
Grouping 他の Grouping または Elemental オブジェクトを含む。 他の Grouping または Elemental オブジェクト Yes Yes Yes
Elemental なんらかの Grouping オブジェクトに含まれる。 他の Grouping または Elemental オブジェクト Yes Yes Yes
Contact なし なし No Yes Yes
Program なし なし No Yes No
Dictionary なし なし No Yes Yes
Support なし なし No Yes Yes
Attachment なし なし No No Yes

情報カタログ・マネージャーを使用すると、オブジェクト・タイプ およびオブジェクト を定義することにより、情報源に関するデータを編成することができます。

オブジェクトを分類するには、オブジェクト・タイプを使用します。 たとえば、複数のデータベース表がある場合、表のオブジェクト・タイプを作成すると、 それぞれの表について類似のメタデータを保管および保守できるようになります。 ほとんどの区分について、ユーザーの組織にとって最も便利なメタデータが入る ようにオブジェクト・タイプを定義することができます。

オブジェクトには、特定の情報単位に関するメタデータ、たとえば、表、人物、 またはプログラムに関する情報などが入ります。 オブジェクト・タイプはオブジェクトのテンプレートであり、 類似の各情報単位について情報カタログに保管する必要のあるメタデータを定義します。 したがって、オブジェクトは、オブジェクト・タイプの インスタンス と考えることができます。つまり、1 つの オブジェクト・タイプにもとづいて複数のインスタンスを定義することができます。

さまざまな区分を使用して情報カタログを設計するための詳細については、 情報カタログ・マネージャー 管理の手引き を参照してください


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