情報カタログ・マネージャー プログラミングの手引きおよび解説書

オブジェクト・タイプの定義

新規のオブジェクト・タイプを定義するときには、少なくとも以下の事項を指定する 必要があります。

以上のステップを完了すると、オブジェクト・タイプに追加の任意選択特性 を定義することができます。

登録特性の指定

オブジェクト・タイプを登録するときには、表 2 に示す 6 つの特性を、このとおりの順序で指定する必要があります。

表 2. オブジェクト・タイプ登録のための必須特性
位置 特性省略名 特性名1 説明 コメント
1 NAME オブジェクト・タイプの外部名 オブジェクト・タイプを表す 80 バイトの名前。 この値は FLGCreateReg 呼び出しを使用して設定する必要がある。

この値は、FLGUpdateReg 呼び出しを使用して修正することができる。

2 PTNAME 物理タイプ名 情報カタログ・データベースにおけるオブジェクト・タイプが入っている表の 30 文字の名前。 この値は FLGCreateReg 呼び出しによってのみ設定することができる。

この値は、オブジェクト・タイプの登録後に修正することはできない。

3 DPNAME DP NAME オブジェクト・タイプを表す 8 文字の省略名。 この値は FLGCreateReg 呼び出しを使用して設定する必要がある。

この値は、オブジェクト・タイプの登録後に修正することはできない。

4 CREATOR CREATOR オブジェクト・タイプを作成した管理者の 8 文字のユーザー ID。 この値は、オブジェクト・タイプに関して FLGCreateType 呼び出しが 出されたときに情報カタログ・マネージャーによって設定される。

この値を設定または修正することはできない。

5 UPDATEBY 最終変更者 オブジェクト・タイプを最後に修正した管理者の 8 文字のユーザー ID。 この値は、オブジェクト・タイプに任意選択の特性を追加するため に FLGAppendType 呼び出しが出されたときに、情報カタログ・マネージャーによって設定および修正される。
6 UPDATIME 最終変更日付および時刻 オブジェクト・タイプが最後に修正された日付と時刻の、26 文字のタイム・スタンプ。 この値は、オブジェクト・タイプに関する FLGCreateType または FLGAppendType 呼び出しが 出されたときに、情報カタログ・マネージャーによって設定および修正される。
注:
  1. この列の特性名は、情報カタログ・マネージャーの英語バージョンに適用します。 情報カタログ・マネージャーの翻訳バージョンを使用している場合は、特性名も翻訳されます。

新規のオブジェクト・タイプの区分の指定

オブジェクト・タイプの区分は、FLGCreateReg を使用してオブジェクト・タイプを 登録するときに設定します。

以下の区分に属するオブジェクト・タイプを作成することができます。

これらの 5 つの区分について、区分によるオブジェクトの編成で簡単に説明されています。 詳細については、情報カタログ・マネージャー 管理の手引き を参照してください。

新規の情報カタログ・データベースを作成するときに、情報カタログ・マネージャー は Programs およ び Comments オブジェクト・タイプの両方を定義します。 Program 区分に属することができるオブジェクト・タイプは Programs だけです。 その他の Program オブジェクト・タイプを作成することはできません。 Attachment 区分に属することができるオブジェクト・タイプは Comments だけです。 その他の Attachment オブジェクト・タイプを作成することはできません。

必須オブジェクト・タイプ特性の定義

新規のオブジェクト・タイプを定義するときには、そのオブジェクト・タイプの 最初の 5 つの特性として、表 3 に示された 5 つの必須特性を指定 する必要があります。 情報カタログ・マネージャーは、特性省略名を使用して必須特性を識別します。

表 3. 各オブジェクト・タイプの必須特性
位置 特性省略名 特性名 説明 コメント
1 OBJTYPID オブジェクト・タイプ識別子 オブジェクト・タイプを表す 6 文字のシステム生成 ID。 情報カタログ・マネージャーが各オブジェクト・タイプに固有の識別子を生成する。

この値は FLGID の最初の部分である。いくつかの API 呼び出しでは、 FLGIDによってオブジェクト・インスタンスを識別する。

この値を修正することはできない。

2 INSTIDNT インスタンス識別子 オブジェクト・インスタンスを表す 10 文字のシステム生成 ID。 情報カタログ・マネージャーが各オブジェクト・インスタンスに固有の識別子を生成する。

この値は FLGID の 2 番目の部分である。いくつかの API 呼び出しでは、 FLGID によってオブジェクト・インスタンスを識別する。

この値を修正することはできない。

3 NAME 名前 オブジェクトを表す 80 バイトのユーザー指定名。 この値は、情報カタログ・マネージャーによって表示される。

この値は、FLGUpdateInst 呼び出しを使用して修正することができる。

4 UPDATIME 最終変更日付および時刻 オブジェクト・インスタンスが最後に修正された日付と時刻の、26 文字のタイム・スタンプ。 この値は、(FLGCreateInst または FLGUpdateInst 呼び出しを使用して) オブジェクト・インスタンス が作成または修正されるときに、情報カタログ・マネージャーによって設定される。

この値を修正することはできない。

5 UPDATEBY 最終変更者 オブジェクト・インスタンスを最後に修正した人の 8 文字のユーザー ID。 この値は、(FLGCreateInst または FLGUpdateInst 呼び出しを使用して) オブジェクト・インスタンス が作成または修正されるときに、情報カタログ・マネージャーによって設定および修正される。

これらの必須特性の特性省略名は予約されています。 これらの名前は他の特性省略名に割り当てないでください。

新規のオブジェクト・インスタンスを作成するときには、NAME の値を指定 しなければなりません。 OBJTYPID、INSTIDNT、UPDATIME、および UPDATEBY の値は、情報カタログ・マネージャーによって 生成されます。 これらのシステム生成値を修正することはできません。

新規のオブジェクト・タイプおよびオブジェクト・インスタンスの識別

システムによって OBJTYPID が生成されたあとで、ユーザーはこの値を使用して、 登録および定義するオブジェクト・タイプを固有に識別します。

システムによって INSTIDNT が生成されたあとで、ユーザーはこの値 と OBJTYPID を使用して、単一のオブジェクト・インスタンスを固有に識別します。

本書の 情報カタログ・マネージャー API 呼び出しの構文では、OBJTYPID 値と INSTIDNT 値の組み合わせ を FLGID と呼びます。


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