情報カタログ・マネージャー プログラミングの手引きおよび解説書


用語集

A

管理者 (administrator)
情報カタログ・マネージャーの内容および使用について管理する責任のある人。

アンカー (anchor)
別のオブジェクトを含むが、他の Grouping オブジェクトには含まれ ない Grouping オブジェクト。

Attachment
別の情報カタログ・マネージャー・オブジェクトに追加情報を付加するのに使用される オブジェクト・タイプの区分。 たとえば、ユーザーはオブジェクトにコメントを付加することができる。

B

ブラウズ (browse)
主題ごとにグループ化された情報カタログ・オブジェクトを表示すること。 探索 (search) と対比。

C

カタログ (catalog)
情報カタログ (information catalog) および データベース・カタログ (database catalog) を参照。

区分 (category)
情報カタログ・マネージャー・オブジェクト・タイプの種別。 区分は次のことを示す。

オブジェクト・タイプは、次の区分のいずれかに置かれる。

Attachment
Contact
Dictionary
Elemental
Grouping
Program
Support

CelDial サンプル・データ (CelDial sample data)
情報カタログ・マネージャーを導入するときに使用できるサンプルの情報カタログ (ICMSAMP) で、 導入検査で使用できる。 このサンプル情報カタログは、情報カタログ・マネージャー 使用者の手引き の練習でも使用される。

集合 (collection)
オブジェクトのコンテナー。 集合を使用して関心のあるオブジェクトを集め、アクセスしやすくすることが できる。

Comments
オブジェクトの種別で、情報カタログ・マネージャーの別のオブジェクトに注釈をする。 たとえば、図表内のデータについての注を含める場合、図表オブジェクト に Comments オブジェクトを付加することもある。

Comments オブジェクト・タイプは情報カタログ・マネージャーに付属している。 特性を追加することはできない。

コミット (commit)
情報カタログ・データベースに対して行われた変更を永続的なものにすること。 ロールバック (roll back) と対比。

連絡先 (contact)
オブジェクトの詳細についての参照先。 詳細には、オブジェクトが表す情報を作成した人や情報を管理する 担当部門が含まれている。

Contact
Contact オブジェクト・タイプおよび連絡を識別する他の オブジェクト・タイプの区分。

Contact オブジェクト・タイプ (Contact object type)
連絡担当者を識別するオブジェクトの種別。

D

データベース・カタログ (database catalog)
表、ビュー、索引などのデータベース・オブジェクトの記述を含む、表の集合。

DBCS
2 バイト文字セット (double-byte character set)。

意思決定支援システム (decision-support system)
ユーザーの意思決定を援助するアプリケーションからなるシステム。 ユーザーは、この種のシステムを使用することにより、スプレッドシート、 図表、報告書などのような意味のある方法で提示された情報を利用することができる。

削除履歴 (delete history)
削除活動のログ。そのログを取り込むかどうかは、 情報カタログ・マネージャー管理者によってオンにされたりオフにされたりする。 ログはタグ言語ファイルに転送できる。

派生データ (derived data)
オペレーショナル・データ・ソースからのコピーまたは (データの要約な どにより) 強化されて情報データベースに入れられたデータ。

記述データ (descriptive data)
表の名前、スプレッドシートの場所、文書の作成者などのような、 オブジェクトを識別および記述するデータ。 メタデータとも呼ばれる。

記述ビュー (Description view)
あるオブジェクトの特性および特性値をリストするビュー。

Dictionary
用語の定義で使用できるオブジェクト・タイプの区分 (たとえば、 サンプル情報カタログでの "Glossary entries" オブジェクト・タイプ)。

辞書機能 (dictionary facility)
情報カタログで使用するビジネス用語の定義または同義語のコレクション。 これを作成したら、保存された検索アイコンとして、 辞書機能が各ユーザーの「カタログ (Catalog)」ウィンドウ に表示される。

2 バイト文字セット (double-byte character set (DBCS))
各文字が 2 バイトで表現される文字のセット。 日本語、中国語、および韓国語のように、256 のコード点では表現しきれない 数の記号を含む言語には、2 バイト文字セットが必要となる。 1 バイト文字セット (single-byte character set) と対比。

DP 名 (DP NAME)
インポート操作のためにオブジェクト・タイプを固有に識別する、 オブジェクト・タイプの識別子。 オブジェクト・タイプの省略名とも呼ばれる。

E

エコー・ファイル (echo file)
タグ言語ファイルをインポートする際に情報カタログ・マネージャーが作成するファイル。 このファイルには、タグ言語ファイルの先頭から、または最後の COMMIT タグが 処理されたあとで処理されたすべてのタグが収められる。

Elemental
その他の情報カタログ・マネージャー・オブジェクト・タイプの構築ブロック である Grouping オブジェクト・タイプ以外の区分。 Elemental オブジェクト・タイプは、オブジェクト・タイプ階層の最下位に位置する。 "Columns in relational tables"、 "Presentations {electronic and hardcopy}"、 および "Graphics and Images" は、 すべて Elemental オブジェクト・タイプの例。

エクスポート (export)
情報カタログ・マネージャーからメタデータをコピーし、そのメタデータをタグ言語に変換し、 あとでインポート操作を行うときのためにこの出力をタグ言語ファイルに収めること。

外部名 (external name)
オブジェクト・タイプを表す 80 バイトの名前。 オブジェクト・タイプ名とも呼ばれる。

抽出制御ファイル (extract control file)
抽出ユーティリティー・プログラムの操作を制御するステートメントを含むファイル。

抽出プログラム (extract program)
RDBMS カタログなどのメタデータ・ソースからのコピーを行い、 そのメタデータをタグ言語に変換し、この出力をタグ言語ファイルに収めるユーティリティー。

F

FAT
ファイル割り振りテーブル (file allocation table)。 ファイル用のスペースをディスク上で割り振るため、およびそのファイルの位置を 探すために使用される表。

FLGID
オブジェクト識別子 (object identifier) を参照。

G

Grouping
他のオブジェクト・タイプに含めることのできるオブジェクト・タイプの区分。 情報カタログ・マネージャーに付属するサンプル情報カタログで使える Grouping オブジェクト・タイプの例は、 Elemental オブジェクト・タイプ "Columns in relational tables" を含 む "Tables or views in a relational database"、そして別 の Grouping オブジェクト・タイプ "Dimension" を含む "Multi-dimensional model"。

H

HPFS
ハイ・パフォーマンス・ファイル・システム (High-performance file system)。 OS/2 において、キャッシュと呼ばれる高速バッファー記憶装置を使用して大規模な ディスク・ボリュームに高速でアクセスする、導入可能なファイル・システム。 HPFS では、254 文字までのファイル名を使用することができる。

I

インポート (import)
タグ言語ファイルの内容を情報カタログ・マネージャーに適用して、情報カタログを初期移植したり、 情報カタログの内容を変更したり、別の情報カタログの内容を情報カタログにコピーした りすること。

情報カタログ (information catalog)
組織内でユーザーが使用することのできるデータや情報の識別および検出 を行いやすくするための記述データが入った、情報カタログ・マネージャーによって管理されるデータベース。

情報カタログ・マネージャー・アプリケーション・プログラム・インターフェース (Information Catalog Manager application program interface (API))
情報カタログ・マネージャーの一部であって、情報カタログ・マネージャーのサービスおよび機能に関する アプリケーション・プログラム要求を処理する部分。

情報源 (information source)
情報カタログ・マネージャー・オブジェクトによって表現される、表や図表などのデータまたは情報の項目。

情報アプリケーション (informational application)
ユーザーがデータを検索および分析するために使用される、プログラムまたはシステム。

情報データベース (informational database)
派生データを含む、ビジネス上の意思決定に使用するためのデータベース。

入力構造 (input structure)
情報カタログ・マネージャー・アプリケーション・プログラム・インターフェースにデータを実行依頼する ために使用される、自己定義データ構造。

インスタンス (instance)
オブジェクト (object) を参照。

インスタンス識別子 (instance identifier)
情報カタログ・マネージャーによって生成される、各オブジェクトを表す 10 桁の数字による識別子。 この識別子は特定のオブジェクト・タイプ内ではそのオブジェクトに固有であ り (別のオブジェクト・タイプのオブジェクトと同じ識別子を使用してもよい)、 また特定の情報カタログ・データベース内でも固有である (別の情報カタログ・データベース 内のオブジェクトと同じ識別子を使用してもよい)。

入出力構造 (I/O structure)
入力構造 (input structure) および 出力構造 (output structure) を参照。

K

キーワード (keyword)
情報カタログとの間でインポートまたはエクスポートされるデータ値 の意味を識別する、情報カタログ・マネージャー・タグ言語の要素。

キーワード探索 (keyword search)
探索 (search) を参照。

L

リンク (link)
リンク関係にある複数のオブジェクト間の接続。

リンク関係 (linked relationship)
情報カタログのオブジェクト間の関係。 リンク関係にあるオブジェクトは、一方がもう一方の基本オブジェクトという より、お互いが対等である。

たとえば、情報カタログ・マネージャーに付属のサンプル情報カタログでは、CelDial Sales Information という オブジェクトは、その年の CelDial 広告を表すさまざまな オブジェクトとリンクしている。

ログ・ファイル (log file)
タグ言語ファイルをインポートするとき、または情報カタログにオブジェクト をエクスポートするときに情報カタログ・マネージャーが作成するファイル。 このファイルには、インポートまたはエクスポートが開始または終了した 日付と時刻、およびその処理に関するエラー情報が記録される。

M

メタデータ (metadata)
情報源に関するデータ。 記述データ (descriptive data) を参照。

複数文字のワイルドカード (multiple character wildcard)
任意の長さの一連の文字を表すために使用される文字。 デフォルトでは、複数の文字のワイルドカードはアスタリスク (*) である。 ワイルドカード (wildcard) およ び 1 文字のワイルドカード (single character wildcard) も参照。

N

非適用記号 (non-applicable symbol)
オブジェクトの作成時に必須特性の値が提供されなかったことを示す文字。 非適用記号は、デフォルトではハイフン (-) になるが、 情報カタログの作成時に別の記号を指定している。

O

オブジェクト (object)
情報の単位または個別のグループ化を表す項目。 各情報カタログ・マネージャー・オブジェクトは情報を識別し、記述するが、 実際の情報は含まれない。 たとえば、あるオブジェクトで報告書の名前を指定し、その作成日付を示し、 その目的を記述することができる。

オブジェクト識別子 (object identifier)
6 桁のオブジェクト・タイプ識別子と、10 桁のインスタンス識別子からなる、 オブジェクトを表す 16 桁の識別子で、いくつかの API 呼び出しで使用される。 オブジェクト・タイプ識別子 (object type identifier) お よびインスタンス識別子 (instance identifier) を参照。

オブジェクト・タイプ (object type)
オブジェクトの種別。 オブジェクト・タイプは、表、報告書、またはイメージなどのビジネス情報 のタイプを表すために使用される。

情報カタログ・マネージャーは、修正可能な一連のオブジェクト・タイプを提供する。 追加のオブジェクト・タイプを作成し、ユーザーの編成要件に合わせることも できる。

オブジェクト・タイプ識別子 (object type identifier)
情報カタログ・マネージャーによって生成される、各オブジェクト・タイプを表す 6 桁の数字による識別子。 この識別子は、情報カタログ内で固有である。

オブジェクト・タイプ登録 (object type registration)
情報カタログ・マネージャー・アプリケーション・プログラム・インターフェース では、オブジェクト・タイプに関する基本的な情報のことで、その オブジェクト・タイプの特性を定義する前に情報カタログ・マネージャー内で定義しておく必要がある。 これらの情報には、区分、名前、アイコン、およびオブジェクト情報 を含む表の名前が含まれる。

オペレーショナル・データ (operational data)
ある組織の日常業務を遂行するために使用されるデータ。

オプション (option)
情報カタログ・マネージャー・タグ言語では、タグ言語ファイルのインポート時に情報カタログ・マネージャー・データベース内の オブジェクトまたはオブジェクト・タイプに関して実行すべきアクションを 定義する、ACTION タグのパラメーター。

出力構造 (output structure)
情報カタログ・マネージャー API 呼び出しによって作成されたデータを戻す際に情報カタログ・マネージャーが作成する 自己定義データ構造。

P

物理タイプ名 (physical type name)
情報カタログ・データベースにおける、特定オブジェクト・タイプのインスタンス に関するメタデータが入っている表の名前。

移植 (populate)
情報カタログ・マネージャーにオブジェクト・タイプ、オブジェクト、または メタデータを追加すること。

Program 区分 (Program category)
Programs オブジェクト・タイプの区分。

Programs オブジェクト・タイプ (Programs object type)
情報カタログ・マネージャー・オブジェクトによって書かれた実際の情報を処理できるアプリケーションを 識別し、説明するオブジェクトの識別。

Programs オブジェクト・タイプは情報カタログ・マネージャーに付属している。

特性 (property)
情報の単位を記述する特徴または属性。 各オブジェクト・タイプには、関連する特性のセットがある。 サンプル情報カタログの "Graphics and Images" オブジェクト・タイプ には、以下のような特性がある。

名前
説明
イメージ・タイプ
イメージ・ファイル名

各オブジェクトごとに、一連の値が特性に割り当てられる。

特性名 (property name)
情報カタログ・マネージャー・ユーザー・インターフェースで表示される特性を記述する 80 バイトの名前。 特性省略名 (property short name) と対比。

特性省略名 (Property short name)
オブジェクトまたはオブジェクト・タイプの特性を固有に識別するために 情報カタログ・マネージャーによって使用される 8 文字の名前。

特性値 (property value)
特性の値。

PT 名 (PT NAME)
物理タイプ名 (physical type name) を参照。

R

RDBMS
関係データベース管理システム (relational database management system)。

RDBMS カタログ (RDBMS catalog)
表、ビュー、および索引などの、RDBMS によって維持される SQL オブジェクト の記述を含む表の集合。

関係データベース管理システム (relational database management system)
関係データを管理し保管する、DB2 UDB (OS/2 版) などのソフトウェア・システム。

登録 (registration)
オブジェクト・タイプ登録 (object type registration) を参照。

ロールバック (roll back)
情報カタログ・データベースに対して行われたコミットされていない変更を除去すること。 コミット (commit) と対比。

S

保管済み探索 (saved search)
あとで使用するために保管された探索基準の集合。 「カタログ (Catalog)」ウィンドウにアイコンとして表示される。

SBCS
1 バイト文字セット (single-byte character set)。

探索 (search)
特定の基準を満たす情報カタログ・マネージャー・オブジェクトを表示するように要求すること。

主題で探索 (search by subject)
ブラウズ (browse) を参照。

用語で探索 (search by term)
探索 (search) を参照。

探索基準 (search criteria)
探索の実施方法を指定するために使用されるオプションおよび文字列。 これには、オブジェクト・タイプ名、特性値、完全に一致するものを探索 するのか、大文字・小文字を区別して探索するのか、などの情報を含めることができる。

1 バイト文字セット (single-byte character set (SBCS))
各文字が 1 バイト・コードで表現される文字セット。 2 バイト文字セット (double-byte character set) と対比。

1 文字のワイルドカード (single character wildcard)
なんらかの単一文字を表すために使用される文字。 デフォルトでは、1 文字のワイルドカードは疑問符 (?) である。 ワイルドカード (wildcard) および 複数文字のワイルドカード (multiple character wildcard) も参照。

主題探索 (subject search)
ブラウズ (browse) を参照。

Support
ユーザーの情報カタログまたは企業についての追加情報を提供する オブジェクト・タイプの区分 (たとえば、 サンプル情報カタログの "情報カタログ・マネージャー News" オブジェクト・タイプ)。

サポート機能 (support facility)
情報カタログへの変更や更新の情報など、 情報カタログのユーザーに役立つと思われる情報の集合。 これを作成したら、保存された検索アイコンとして、 サポート機能が各ユーザーの「カタログ (Catalog)」ウィンドウ に表示される。

T

タグ (tag)
タグ言語の要素の 1 つ。 タグでは、タグ言語ファイルが情報カタログにインポートされるときに取られるアクション が示される。

タグ言語 (tag language)
データウェアハウスセンターまたは情報カタログ内のオブジェクト・タイプおよびオブジェクト、ならびに それらのオブジェクト・タイプおよびオブジェクトに対して取られるアクションを 定義するための形式。

タグ言語ファイル (tag language file)
タグ言語を含むファイルで、ファイルのインポート時に、 データウェアハウスセンターまたは情報カタログに追加、更新、 または削除されたオブジェクトおよびオブジェクト・タイプを記述する。 タグ言語ファイルを作成するには、 データウェアハウスセンターまたは情報カタログ・マネージャーからオブジェクトをエクスポートする。

情報カタログ・マネージャーでは、以下の方法でもタグ言語ファイルを作成できる。

ツリー・ビュー (Tree view)
あるオブジェクトと、それに含まれるオブジェクトを階層的に表示するビュー。

U

作業単位 (unit of work)
あるアプリケーション・プロセスにおける回復可能な一連の操作。 作業単位は、データベースを矛盾のない状態にするためにデータベース管理システム が使用する基本構築ブロックである。 作業単位は、データベースに対する変更がコミットまたはロールバックされた ときに終了する。

汎用固有識別コード (universal unique identifier (UUI))
オブジェクトのキー。 このキーは最大 5 つまでの特性からなり、これらの特性が指定された順序で連結 されることにより、機能のインポートおよびエクスポート時にオブジェクトが固有に 識別される。

ユーザー (user)
情報カタログで使用可能な情報にアクセスする人。ただし、管理者ではない。

権限を得ている情報カタログ・マネージャー・ユーザーは、 通常は管理者によって実行されるオブジェクト管理タスクを実行することができる。

W

ワイルドカード (wildcard)
探索の特性値を指定するときに変数として使用される特殊文字。 1 文字のワイルドカード (single character wildcard) および 複数文字のワイルドカード (multiple character wildcard) も参照。


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