アプリケーション構築の手引き
Windows NT または Windows 2000 上に DB2 AD クライアントをインストールすると、
インストール・プログラムは、構成レジストリーにある環境変数 INCLUDE、LIB、PATH、DB2PATH、および DB2INSTANCE を更新します。
デフォルトのインスタンスは DB2 です。
DB2 が更新する Java 環境変数については、"Windows 32 ビット・オペレーティング・システム"を参照してください。
Windows 98 または Windows 95 上に DB2 AD クライアントをインストールすると、
インストール・プログラムは、autoexec.bat ファイルを更新します。
これらの環境変数を一時変更して、
マシンまたは現在ログオンしているユーザーの値を設定することができます。
これらの値を一時変更するには、以下のいずれかを使用してください。
- Windows NT のコントロール・パネル
- Windows 2000 のコントロール・パネル
- Windows 95 または Windows 98 のコマンド・ウィンドウ
- Windows 95 または Windows 98 の autoexec.bat ファイル
注:
- これらの環境変数の変更は、注意深く行ってください。
DB2PATH 環境変数は変更しないでください。
- コマンド内で変数 %DB2PATH% を使用するとき、
set LIB="%DB2PATH%\lib";%LIB% のように、
全パスを引用符で囲んでください。
DB2 バージョン 7.1 では、
この変数の省略時インストール値は \Program Files\sqllib で、
スペースが入っており、引用符を使用していないので、エラーが起こる場合があります。
これらの環境変数を更新することにより、
Windows 32 ビット・オペレーティング・システム上でほとんどのプログラムを動作させることができます。
さらに、以下に示す特定のステップに従って、
DB2 アプリケーションを実行させなければなりません。
- C または C++ プログラムを作成するときは、
必ず INCLUDE 環境変数に %DB2PATH%\INCLUDE が最初のディレクトリーとして含まれていなければなりません。
たとえば、
Microsoft Visual C++ コンパイラー環境セットアップ・ファイル Vc\bin\vcvars32.bat には、
以下のコマンドがあります。
set INCLUDE=%MSVCDir%\INCLUDE;%MSVCDir%\MFC\INCLUDE;%MSVCDir%\ATL\INCLUDE;%INCLUDE%
このファイルを DB2 で使用するには、
まず、%DB2PATH%\INCLUDE パスを設定する %INCLUDE% を以下のようにリストの末尾から先頭に移動します。
set INCLUDE=%INCLUDE%;%MSVCDir%\INCLUDE;%MSVCDir%\MFC\INCLUDE;%MSVCDir%\ATL\INCLUDE;
- Micro Focus COBOL プログラムを作成するときは、
COBCPY 環境変数を %DB2PATH%\INCLUDE\cobol_mf を指すように設定してください。
- IBM COBOL プログラムを作成するときは、
SYSLIB 環境変数を %DB2PATH%\INCLUDE\cobol_a を指すように設定してください。
- 以下を使用して、必ず LIB 環境変数が %DB2PATH%\lib を指すようにしてください。
set LIB="%DB2PATH%\lib";%LIB%
- DB2COMM 環境変数を、必ずリモート・データベースのサーバーで設定してください。
- 機密保護サービスが、SERVER 認証用のサーバー、
および CLIENT 認証のレベルに応じてクライアントで開始されているようにしてください。
機密保護サービスを開始するには、
NET START DB2NTSECSERVER コマンドを使用します。
注:
- すべての DB2 環境変数は、ユーザーの環境で定義するか、
またはレジストリー変数としてセットアップすることができます。
レジストリー変数については、管理の手引き を参照してください。
db2set コマンドについては、コマンド解説書 を参照してください。
- DB2INSTANCE は、ユーザー環境レベルだけで定義する必要があります。
DB2INSTANCE が設定されていないときに使用するデフォルトのインスタンス名が定義してある DB2INSTDEF レジストリー変数を使用する場合、
DB2INSTANCE は必要ありません。
- Windows NT または Windows 2000 環境におけるデータベース・マネージャーは NT サービスとして実装されているため、
このサービスが正常に開始されていれば、
他の問題が生じていてもエラーや警告は戻されません。
つまり、db2start または NET START コマンドを実行した場合、
いずれかの通信サブシステムが開始できなかったとしても警告が戻されないということです。
そのため、
ユーザーはこれらのコマンドの実行中にエラーが発生していないかを確認するため、
常に Windows NT、Windows 2000 イベント・ログ、または DB2DIAG.LOG を調べなければなりません。
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