アプリケーション構築の手引き


付録 B. アプリケーションの移行

DB2 バージョン 2 以降、 DB2 クライアント・アプリケーション・イネーブラー、 または DB2 ソフトウェア開発者キットから DB2 ユニバーサル・データベース バージョン 7.1 にアップグレードする場合、 データベースとノード・ディレクトリーは自動的に移行されます。 DB2 バージョン 1 から移行する場合は、 まず DB2 ユニバーサル・データベース バージョン 5 に移行する必要があります。 その後、バージョン 5 からバージョン 7.1 に移行できます。 既存のデータベースを移行するには、 管理の手引き で説明されているツールを使用します。

注:

  1. HP-UX。 HP-UX バージョン 10 または HP-UX バージョン 11 以前から DB2 を移行している場合、 DB2 プログラムは HP-UX バージョン 11 (組み込み SQL がある場合) 上の DB2 で再びプリコンパイルして、 再コンパイルしなければなりません。 これには、すべての DB2 アプリケーション、ストアード・プロシージャー、 ユーザー定義関数、およびユーザー出口プログラムが含まれます。 さらに、HP-UX バージョン 11 上でコンパイルされた DB2 プログラムは、 HP-UX バージョン 10 以前の上では実行できない可能性があります。 HP-UX バージョン 10 上でコンパイルされ実行される DB2 プログラムは、 HP-UX バージョン 11 サーバーにリモートで接続することができます。

  2. Linux。 DB2 は、 DB2 ユニバーサル・データベース (Linux 版) バージョン 5.2 (ベータ) からの移行はサポートしていません。

  3. Micro Focus COBOL。 DB2 バージョン 2.1.1 またはそれ以前を使ってプリコンパイルし、 Micro Focus COBOL を使ってコンパイルした既存アプリケーションは、 現行バージョンの DB2 を使って再プリコンパイルした後、 Micro Focus COBOL を使って再コンパイルする必要があります。 IBM プリコンパイラーの旧バージョンを使って構築したアプリケーションを再プリコンパイルしないと、 異常終了時にデータベースが破壊される恐れがあります。
注:以下、および『質問』と『条件』の節に記載する内容は、 UNIX プラットフォームだけに適用されます。

DB2 バージョン 1、DB2 バージョン 2、DB2 バージョン 5、 または DB2 バージョン 6.1 からのアプリケーションがあり、 データベース・インスタンスの以前のバージョンだけでなく、 同じマシンの DB2 バージョン 7.1 インスタンスの上でもそれらを実行したい場合、 環境にいくらかの変更を行う必要があることがあります。 どのような変更を行うかを判別するには、以下の質問に答え、 『条件』の節を検討して、現状に当てはまる条件があるかどうかを調べてください。

挙げられた点を説明するために、AIX システムが使われています。 同じ概念が他の UNIX プラットフォームにも当てはまりますが、 詳細な点 (環境変数と特定のコマンドなど) は異なる可能性があります。 使用しているオペレーティング・システムのこれらの詳細な点をあまり知らない場合は、 管理の手引き または DB2 ユニバーサル・データベース (UNIX 版) 概説およびインストール の『インストールの計画』の章の『以前のバージョンからの移行』の節を参照してください。


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