この節では以下のトピックを取り上げています。
注: | VisualAge C++ コンパイラーは、 %DB2PATH%\samples\c および %DB2PATH%\samples\cpp ディレクトリーにある C と C++ の両方のサンプル・プログラムに使用されます。 これらのいずれのディレクトリーでも、同じコマンド・ファイルが使用されます。 これらのファイルには、ファイルの拡張子に応じて、 C または C++ のいずれかのソース・ファイルを受け入れるコマンドが含まれています。 |
%DB2PATH%\samples\cli にある bldcli には、 DB2 CLI プログラムを作成するためのコマンドが入っています。 このパラメーター %1 には、ソース・ファイルの名前を指定します。
必要なパラメーターはこのパラメーターだけであり、 組み込み SQL を含まない CLI プログラムに必要な唯一のパラメーターです。 組み込み SQL プログラムを作成するためにはデータベースへの接続が必要なため、 3 つのパラメーターがオプションとして用意されています。 2 番目のパラメーターは $2 で、 接続するデータベースの名前を指定します。 3 番目のパラメーターは $3 で、 データベースのユーザー ID を指定します。 そしてもう 1 つが $4 で、 データベースのパスワードを指定します。
プログラムに組み込み SQL が含まれている場合 (拡張子が .sqc の場合) は、 embprep コマンド・ファイルが呼び出されてそのプログラムをプリコンパイルし、 .c という拡張子のプログラム・ファイルを生成します。
@echo off rem bldcli command file - OS/2 rem Builds a CLI program with IBM VisualAge C++. rem Usage: bldcli prog_name [ db_name [ userid password ]] if exist "%1.sqc" call embprep %1 %2 %3 %4 if exist "%1.sqx" call embprep %1 %2 %3 %4 if "%1" == "" goto error rem Compile the error-checking utility. icc -C+ -O- -Ti+ utilcli.c rem Compile the program. if exist "%1.sqx" goto cpp icc -C+ -O- -Ti+ %1.c goto link_step :cpp icc -C+ -O- -Ti+ %1.cxx rem Link the program. :link_step ilink /NOFREE /NOI /DEBUG /ST:64000 /PM:VIO %1.obj utilcli.obj,%1.exe,NUL,db2cli.lib; goto exit :error echo Usage: bldcli prog_name [ db_name [ userid password ]] :exit @echo on
bldcli のコンパイルおよびリンク・オプション |
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コンパイル・オプション
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リンク・オプション
他のコンパイラー・オプションについては、コンパイラーの資料をご覧ください。
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ソース・ファイル tbinfo.c からサンプル・プログラム tbinfo を構築するには、 次のようにします。
bldcli tbinfo
結果として、実行可能ファイル tbinfo.exe が作成されます。 この実行可能ファイルを実行するには、次の実行可能名 (拡張子なし) を入力します。
tbinfo
ソース・ファイル dbusemx.sqc から組み込み SQL アプリケーション dbusemx を作成する方法には、 次の 3 つがあります。
bldcli dbusemx
bldcli dbusemx database
bldcli dbusemx database userid password
結果として、実行可能ファイル dbusemx.exe が作成されます。
この組み込み SQL アプリケーションを実行する方法には次の 3 つがあります。
dbusemx
dbusemx database
dbusemx database userid password
DB2 には、CLI サンプル・プログラムが含まれています。 このサンプル・プログラムは、DB2 API を使用してデータベースを作成およびドロップし、 CLI 機能を複数のデータベースで使用する方法を示します。 DB2 API を使用するサンプルは、 表 7 にある CLI サンプル・プログラムの説明の中に示されています。
%DB2PATH%\samples\cli のコマンド・ファイル bldapi には、 DB2 API を使用する DB2 CLI プログラムを構築するコマンドが入っています。 このファイルは、 データベースを作成およびドロップするための DB2 API が入った utilapi ユーティリティー・ファイルでコンパイルおよびリンクします。 この点が、 このファイルと bldcli コマンド・ファイルの唯一の違いです。 bldapi と bldcli の両方に共通するコンパイルとリンクのオプションについては、 "DB2 CLI アプリケーション" を参照してください。
ソース・ファイル dbmconn.c からサンプル・プログラム dbmconn を作成するには、 次のようにします。
bldapi dbmconn
結果として、実行可能ファイル dbmconn.exe が作成されます。 この実行可能ファイルを実行するには、次の実行可能名 (拡張子なし) を入力します。
dbmconn
%DB2PATH%\samples\cli にあるコマンド・ファイル bldclisp には、 CLI ストアード・プロシージャーを作成するためのコマンドが入っています。 このコマンド・ファイルは、 ストアード・プロシージャーをサーバー上の DLL 内に作成します。
このパラメーター %1 には、ソース・ファイルの名前を指定します。 コマンド・ファイルでは、 ソース・ファイル名 %1 を DLL 名に使用します。
@echo off rem bldclisp command file - OS/2 rem Builds a CLI stored procedure using the IBM VisualAge C++ compiler. rem Usage: bldclisp <prog_name> if "%1" == "" goto error rem Compile the error-checking utility. icc -C+ -Ti+ -Ge- -Gm+ -W2 utilcli.c rem Compile the program. if exist "%1.cxx" goto cpp icc -C+ -Ti+ -Ge- -Gm+ -W2 %1.c goto link_step :cpp icc -C+ -Ti+ -Ge- -Gm+ -W2 %1.cxx :link_step rem Link the program and produce a DLL. ilink /NOFREE /MAP /NOI /DEBUG /ST:64000 %1.obj utilcli.obj,%1.dll,,db2cli.lib,%1.def; rem Copy the stored procedure DLL to the 'function' directory copy %1.dll %DB2PATH%\function goto exit :error echo Usage: bldclisp prog_name :exit @echo on
bldclisp のコンパイルおよびリンク・オプション |
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コンパイル・オプション
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リンク・オプション
他のコンパイラー・オプションについては、コンパイラーの資料をご覧ください。
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ソース・ファイル spserver.c からサンプル・プログラム spserver を構築するには、 次のように入力します。
bldclisp spserver
スクリプト・ファイルは、 共用ライブラリーをサーバー上の %DB2PATH%\function というパスにコピーします。
次に、サーバー上で spcreate.db2 スクリプトを実行して、 ストアード・プロシージャーをカタログ化します。 まず、データベースに接続します。
db2 connect to sample
ストアード・プロシージャーがすでにカタログ化されている場合は、 次のコマンドを使用してそれらをドロップすることができます。
db2 -td@ -vf spdrop.db2
その後、次のコマンドでストアード・プロシージャーをカタログ化します。
db2 -td@ -vf spcreate.db2
カタログ化が終了したら、データベースを 1 度停止してから再始動し、 新しい共用ライブラリーが認識されるようにします。 必要であれば、共用ライブラリーにファイル・モードを設定して、 DB2 インスタンスからアクセスできるようにします。
共用ライブラリー spserver を作成したなら、 CLI クライアント・アプリケーション spclient を構築することができます。 これは、共用ライブラリー内のストアード・プロシージャーを呼び出すアプリケーションです。
spclient は、 コマンド・ファイル bldcli を使用して構築することができます。 詳細については、 "DB2 CLI アプリケーション"を参照してください。
共用ライブラリーを呼び出すためには、 次のように入力してサンプル・クライアント・アプリケーションを実行します。
spclient database userid password
ここで、それぞれは次のものを表します。
クライアント・アプリケーションは共用ライブラリー spserver にアクセスし、 様々なストアード・プロシージャー関数をサーバー・データベース上で実行します。 出力は、クライアント・アプリケーションに戻されます。
%DB2PATH%\samples\c と %DB2PATH%\samples\cpp にあるコマンド・ファイル bldapp.cmd には、 DB2 アプリケーション・プログラムを作成するためのコマンドが入っています。
第 1 パラメーター %1 には、ソース・ファイルの名前を指定します。 これは組み込み SQL を含まないプログラムに必要な唯一のパラメーターです。 組み込み SQL プログラムを作成するためにはデータベースへの接続が必要なため、 3 つのパラメーターがオプションとして用意されています。 2 番目のパラメーターは %2 で、 接続するデータベースの名前を指定します。 3 番目のパラメーターは %3 で、 データベースのユーザー ID を指定します。 そしてもう 1 つが %4 で、 データベースのパスワードを指定します。
組み込み SQL プログラムの場合、bldapp は、 プリコンパイルおよびバインドのコマンド・ファイル embprep にパラメーターを渡します。 データベース名が指定されない場合は、 デフォルトの sample データベースが使用されます。 なお、ユーザー ID とパスワードのパラメーターは、 プログラムを構築するインスタンスとデータベースのあるインスタンスが異なる場合にのみ必要になります。
@echo off rem bldapp command file -- OS/2 rem Builds a VisualAge C++ application program rem Usage: bldapp <prog_name> [ <db_name> [ <userid> <password> ]] if exist "%1.sqx" goto embedded if exist "%1.sqc" goto embedded goto non_embedded :embedded rem Precompile and bind the program. call embprep %1 %2 %3 %4 rem Compile the program. if exist "%1.cxx" goto cpp_embedded icc -c utilemb.c icc -C+ -O- -Ti+ %1.c goto link_embedded :cpp_embedded icc -c utilemb.cxx icc -C+ -O- -Ti+ %1.cxx goto link_embedded :non_embedded rem Compile the program. if exist "%1.cxx" goto cpp icc -c utilapi.c icc -C+ -O- -Ti+ %1.c goto link_non_embedded :cpp icc -c utilapi.cxx icc -C+ -O- -Ti+ %1.cxx goto link_non_embedded rem Link the program. :link_embedded ilink /NOFREE /NOI /DEBUG /ST:64000 /PM:VIO %1.obj utilemb.obj,,,db2api; goto exit :link_non_embedded ilink /NOFREE /NOI /DEBUG /ST:64000 /PM:VIO %1.obj utilapi.obj,,,db2api; :exit @echo on
bldapp のコンパイルおよびリンク・オプション |
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コンパイル・オプション
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リンク・オプション
他のコンパイラー・オプションについては、コンパイラーの資料をご覧ください。
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ソース・ファイル client.c から DB2 API 非組み込み SQL サンプル・プログラム client を構築するには、 次のようにします。
bldapp client
結果として、実行可能ファイル client.exe が作成されます。
この実行可能ファイルを実行するには、実行可能ファイル名 (拡張子なし) を入力します。
client
ソース・ファイル updat.sqc から組み込み SQL アプリケーション updat を構築する方法には、 次の 3 つがあります。
bldapp updat
bldapp updat database
bldapp updat database userid password
結果として、実行可能ファイル updat.exe が作成されます。
この組み込み SQL アプリケーションを実行する方法には次の 3 つがあります。
updat
updat database
updat database userid password
%DB2PATH%\samples\c と %DB2PATH%\samples\cpp にあるコマンド・ファイル bldsrv には、 組み込み SQL ストアード・プロシージャーを作成するためのコマンドが入っています。 コマンド・ファイルは、 ストアード・プロシージャーをサーバー上の DLL にコンパイルします。
第 1 パラメーター %1 には、ソース・ファイルの名前を指定します。 第 2 パラメーター %2 には、接続先のデータベースの名前を指定します。 ストアード・プロシージャーは、 必ずデータベースが常駐するインスタンスに構築される必要があるため、 ユーザー ID やパスワードを指定するパラメーターはありません。
第 1 パラメーター (ソース・ファイル名) だけが必須です。 データベース名は任意で指定します。 データベース名を指定しない場合、 プログラムはデフォルトの sample データベースを使用します。
コマンド・ファイルでは、 ソース・ファイル名 %1 を DLL 名に使用します。
@echo off rem bldsrv command file -- OS/2 rem Builds a VisualAge C++ stored procedure rem Usage: bldsrv <prog_name> [ <db_name> ] rem Precompile and bind the program. call embprep %1 %2 rem Compile the program. if exist "%1.cxx" goto cpp icc -C+ -Ti+ -Ge- -Gm+ -W2 %1.c goto link_step :cpp icc -C+ -Ti+ -Ge- -Gm+ -W2 %1.cxx :link_step rem Link the program. ilink /NOFREE /NOI /DEBUG /ST:64000 %1.obj,%1.dll,,db2api,%1.def; rem Copy the stored procedure to the %DB2PATH%\function directory. copy %1.dll %DB2PATH%\function @echo on
bldsrv のコンパイルおよびリンク・オプション |
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コンパイル・オプション
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リンク・オプション
他のコンパイラー・オプションについては、コンパイラーの資料をご覧ください。
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sample データベースに接続している場合に、 ソース・ファイル spserver.sqc からサンプル・プログラム spserver を構築するには、 次のように入力します。
bldsrv spserver
他のデータベースに接続しているときは、 さらにデータベース名も入力します。
bldsrv spserver database
コマンド・ファイルは、 共用ライブラリーをサーバー上の %DB2PATH%\function というパスにコピーします。
次に、サーバー上で spcreate.db2 スクリプトを実行して、 ストアード・プロシージャーをカタログ化します。 まず、データベースに接続します。
db2 connect to sample
ストアード・プロシージャーがすでにカタログ化されている場合は、 次のコマンドを使用してそれらをドロップすることができます。
db2 -td@ -vf spdrop.db2
その後、次のコマンドでストアード・プロシージャーをカタログ化します。
db2 -td@ -vf spcreate.db2
カタログ化が終了したら、データベースを 1 度停止してから再始動し、 新しい共用ライブラリーが認識されるようにします。 必要であれば、共用ライブラリーにファイル・モードを設定して、 DB2 インスタンスからアクセスできるようにします。
共用ライブラリー spserver を作成したなら、 共用ライブラリーにアクセスするクライアント・アプリケーション spclient を構築することができます。
spclient は、 コマンド・ファイル bldapp を使用して構築することができます。 詳細については、 "DB2 API と組み込み SQL アプリケーション"を参照してください。
ストアード・プロシージャーを呼び出すためには、 次のように入力してサンプル・クライアント・アプリケーションを実行します。
spclient database userid password
ここで、それぞれは次のものを表します。
クライアント・アプリケーションは共用ライブラリー spserver にアクセスし、 様々なストアード・プロシージャー関数をサーバー・データベース上で実行します。 出力は、クライアント・アプリケーションに戻されます。
%DB2PATH%\samples\c と %DB2PATH%\samples\cpp にあるコマンド・ファイル bldudf には、 UDF を作成するためのコマンドが入っています。
UDF に組み込み SQL ステートメントを含めることはできません。 このため、UDF プログラムを作成する際に、 データベースに接続してプログラムをプリコンパイルおよびバインドすることはしません。
コマンド・ファイルは、ソース・ファイルの名前を指定する、 %1 というパラメーターを取ります。 ソース・ファイル名 %1 を DLL 名に使用します。
@echo off rem bldudf command file -- OS/2 rem Builds a VisualAge C++ user-defined function (UDF) rem Usage: bldudf <prog_name> if "%1" == "" goto error rem Compile the program. if exist "%1.cxx" goto cpp icc -C+ -Ti+ -Ge- -Gm+ -W2 %1.c goto link_step :cpp rem icc -C+ -Ti+ -Ge- -Gm+ -W2 %1.cxx :link_step rem Link the program. ilink /NOFREE /MAP /NOI /DEBUG /ST:64000 %1.obj,%1.dll,,db2api db2apie,%1.def; rem Copy the UDF to the %DB2PATH%\function directory copy %1.dll %DB2PATH%\function goto exit :error echo Usage: bldudf prog_name :exit @echo on
bldudf のコンパイルおよびリンク・オプション |
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コンパイル・オプション
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リンク・オプション
他のコンパイラー・オプションについては、コンパイラーの資料をご覧ください。
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ユーザー定義関数プログラム udfsrv をソース・ファイル udfsrv.c から作成するには、 次のように入力します。
bldudf udfsrv
スクリプト・ファイルは、 UDF をサーバー上の %DB2PATH%\function というパスにコピーします。
必要であれば、UDF にファイル・モードを設定してクライアント・アプリケーションから実行できるようにします。
udfsrv を作成したなら、 それを呼び出すクライアント・アプリケーション udfcli を構築できます。 このプログラムには DB2 CLI バージョンと組み込み SQL バージョンがあります。
DB2 CLI udfcli プログラムは、コマンド・ファイル bldcli.cmd を使用して、 %DB2PATH%\samples\cli の udfcli.c ソース・ファイルから作成できます。 詳細については、"DB2 CLI アプリケーション" を参照してください。
組み込み SQL udfcli プログラムは、コマンド・ファイル bldapp を使用して、 %DB2PATH%\samples\c にあるソース・ファイル udfcli.sqc から構築することができます。 詳細については、"DB2 API と組み込み SQL アプリケーション"を参照してください。
UDF を呼び出すには、次のように実行可能ファイル名 (拡張子なし) を入力して、 サンプルの呼び出しアプリケーションを実行します。
udfcli
この呼び出しアプリケーションは、 udfsrv ライブラリーから ScalarUDF 関数を呼び出します。