データウェアハウスセンター アプリケーション統合の手引き

事前定義の情報カタログ・マネージャー・オブジェクト・タイプ

情報カタログ・マネージャーには、他のデータウェアハウスセンター構成要素および他の MDIS 準拠製品 (IBM および他社の) からのメタデータと交換することができる事前定義オブジェクト・タイプが組み込まれています。この節では、オブジェクト・タイプのプロパティーの MDIS オブジェクト・タイプへのマップを含め、事前定義のすべての情報カタログ・マネージャー・オブジェクト・タイプについて説明します。完全な MDIS オブジェクト・タイプ定義を含め、メタデータ交換仕様については、 Meta Data Coalition の Web サイト (http://www.MDCinfo.com) を参照してください。

情報カタログ・マネージャーでは、サンプル情報カタログで、事前定義オブジェクト・タイプと、各タイプのサンプル・オブジェクトの両方が提供されます。サンプル情報カタログには、7 つの情報カタログ・マネージャー区分ごとに、少なくとも 1 つのオブジェクト・タイプが組み込まれています。この節では、サンプル情報カタログを作成する方法を説明します。情報カタログ・マネージャー・オブジェクト・タイプの能力の詳細については、 情報カタログ・マネージャー 管理の手引き を参照してください。

表 77 では、サンプル情報カタログ内のすべてのオブジェクト・タイプがリストされています。オブジェクト・タイプは、データを表現するか、または 2 つのオブジェクト・タイプの間の関係を表現します。

データを表現するオブジェクト・タイプ
事前定義オブジェクト・タイプの大部分は、図表または文書オブジェクト・タイプなど、データのタイプを表現します。

関係を表現するオブジェクト・タイプ
トランスフォーメーション・オブジェクト・タイプは、他の 2 つのオブジェクト・タイプの間の関係を表現する特殊なオブジェクト・タイプです。具体的には、データのソース・フォーマットからターゲット・フォーマットへのトランスフォーメーションを表現します。トランスフォーメーション・オブジェクト・タイプを使用すると、ターゲット・リレーショナル・データベース内でデータの系統に関する情報を提供することができます。

表 77. 事前定義データ・オブジェクト・タイプの要約
オブジェクト・タイプ名 説明 プロパティーが定義されているページ
アプリケーション・データ 内部使用のみ 表 78
オーディオ・クリップ 音声情報を含むファイルを表現する 表 97
ビジネス・サブジェクト・エリア オブジェクトの論理的なグループ分けを表現する 表 79
図表 印刷された、または電子的な図表を表現する 表 98
列またはフィールド リレーショナル表内の列、ファイル内のフィールド、または IMS セグメント内のフィールドを表現する 表 80
コメント 情報カタログ内の他のオブジェクトに関するコメントを含む 表 113
データベース リレーショナル・データベースを表現する 表 81
情報カタログ・マネージャー・ニュース 情報カタログへの変更に関する情報を伝達する 表 109
多次元データベース内の次元 多次元データベース内の次元を表現する 表 82
文書 ブック、資料、および技術文書を表現する 表 99
エレメント "列またはフィールド" オブジェクト・タイプに直接にマップしない MDIS Element (エレメント) オブジェクトを表現する 表 84
ファイル ファイル・システム内のファイルを表現する 表 85
用語集エントリー 情報カタログ内で使用される用語の定義を表現する "用語集エントリー (Glossary entries)"
イメージまたはグラフィックス グラフィック・イメージ (ビットマップなど) を表現する 表 100
IMS データベース定義 (DBD) IMS データベース定義を表現する 表 86
IMS プログラム制御ブロック (PCB) IMS プログラム制御ブロックを表現する 表 87
IMS プログラム仕様ブロック (PSB) IMS プログラム仕様ブロックを表現する 表 88
IMS セグメント IMS セグメントを表現する 表 89
インターネット文書 Web サイトや、インターネット上のその他の関連文書を表現する 表 101
Lotus Approach 照会 組織のデータに対して使用可能な Lotus Approach 照会を表現する 表 102
多次元データベース内のメンバー 多次元データベース内のメンバーを表現する 表 90
多次元データベース 多次元データベースを表現する 表 91
オンライン・ニュース・サービス オンラインでアクセスできるニュースおよび情報サービスを表現する 表 110
オンライン資料 オンライン・サービスによってアクセスできる資料およびその他の文書を表現する 表 111
連絡先 情報カタログ内の 1 つまたは複数のオブジェクトについて責任がある人またはグループを識別する 表 107
プレゼンテーション 印刷された、または電子的なプレゼンテーションを表現する 表 103
情報カタログ・マネージャー・オブジェクトから呼び出すことができるプログラム 特定のオブジェクト・タイプを処理することができるアプリケーションを定義する 表 112
レコード "ファイル" または "リレーショナル表および視点" オブジェクト・タイプに直接にマップしない MDIS Record (レコード) オブジェクトを表現する 表 92
リレーショナル表および視点 リレーショナル・データベースの表または視点を表現する 表 93
サブスキーマ データベース内のレコードの論理的なグループ分けを表現する 表 95
トランスフォーメーション ターゲット・リレーショナル・データベース内の列にデータを取り込むために使用される式または論理を表現する 表 96
スプレッドシート デスクトップのスプレッドシート (たとえば、 Lotus 1-2-3(R) または Microsoft Excel スプレッドシート) を表現する 表 104
テキスト・ベース・レポート 印刷された、または電子的なレポートを表現する 表 105
ビデオ・クリップ ビデオ情報を含むファイルを表現する 表 106


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