データウェアハウスセンター アプリケーション統合の手引き

データウェアハウスセンターからのメタデータのエクスポート

パートナー・アプリケーションがデータウェアハウスセンターに定義されたデータ・ソースまたはターゲットを操作するようにしたい場合、メタデータをデータウェアハウスセンターからエクスポートします。

メタデータをデータウェアハウスセンターからエクスポートすることには、以下の手順が関係します。

  1. メタデータをエクスポートするオブジェクトを選択します。
  2. メタデータをタグ言語ファイルにエクスポートします。

メタデータをエクスポートするオブジェクトの選択

ほとんどのデータウェアハウスセンター オブジェクトは、データウェアハウスセンターに特定のものです。しかし、データベース、表、および列についてのメタデータを使用して、パートナー・アプリケーションのためのソースおよびターゲット・データベースを定義することができます。この機能を使用して、同じウェアハウスのデータを変換するパートナー・アプリケーションと、ソースおよびターゲット情報を共用することができます。

たとえば、あるパートナー・ツールはデータベースからターゲット・ファイルにデータをアンロードすると仮定します。別のパートナー・ツールは、そのファイルを使用して以下を実行するとします。

3 番目のパートナー・ツールは、ファイルからデータを読み取って、ターゲット・データベースにロードするとします。データベースおよびファイルについてのメタデータをデータウェアハウスセンターからエクスポートする場合、すべてのパートナー・ツールが同じデータ定義を使用していることを保証することができます。

ソース・データベースを定義するには、1 つ以上のウェアハウス・ソースをエクスポートします (すべての表および列は自動的に組み込まれます)。ターゲット・データベースを定義するには、ウェアハウス・ターゲットをエクスポートします (すべての表および列は自動的に組み込まれます)。

オブジェクトをエクスポートするとき、データウェアハウスセンターはタグ言語形式を使用してオブジェクトをファイルに書き込みます。ソース・データベースおよびターゲット・データベースのメタデータを識別するタグについての情報は、 データウェアハウスセンターのメタデータを参照してください。タグ言語ファイルの構文および構造については、 タグ言語およびタグ言語ファイルの使い方を参照してください。

表 12 は、論理データウェアハウスセンター オブジェクトと論理オブジェクトを表すタグ言語オブジェクトとの間のマッピングを示しています。


表 12. ソースおよびターゲット・データベースの論理オブジェクト
データウェアハウスセンター論理オブジェクト タグ言語ファイル内のオブジェクト 説明 参照先:
ウェアハウス・ソース DATABASE ソース・データベースまたはファイル DATABASE オブジェクト
ウェアハウス・ターゲット DATABASE ターゲット・データベースまたはファイル DATABASE オブジェクト
TABLES ソースまたはターゲット・データベース内の表、ファイル、またはセグメント TABLES オブジェクト
COLUMN 列または表内のフィールドまたはファイル内のフィールド COLUMN オブジェクト

タグ言語ファイルへのメタデータのエクスポート

データウェアハウスセンターのユーザー・インターフェースまたはコマンド・ウィンドウを使用して、メタデータをデータウェアハウスセンターからエクスポートすることができます。この節では、コマンド・ウィンドウの使用方法を解説します。ユーザー・インターフェースの使用方法については、データウェアハウスセンターのオンライン・ヘルプ、およびデータウェアハウスセンター 管理の手引き を参照してください。

最初に、エクスポートしたいウェアハウス・ソースおよびウェアハウス・ターゲットのリストを含む .INP ファイルを作成します。以下に例を示します。

<IR>
LOG_STAT_IR
LOG_STAT_REP

LOG_STAT_IR はウェアハウス・ソースであり、LOG_STAT_REP はウェアハウス・ターゲットです。データウェアハウスセンターは LOG_STAT_IR および LOG_STAT_REP に関連した表および列を自動的にエクスポートします。

その後、タグ言語ファイルをエクスポートするためには、DOS コマンド・プロンプトから以下のコマンドを入力します。

iwh2exp2 INPfilename controlDBname userid password [PREFIX = schema] 

INPfilename
.INP ファイルの全パスおよびファイル名。

データウェアハウスセンターはタグ言語ファイルをこのディレクトリーに書き込むため、このファイルを読み取り / 書き込みディレクトリーに作成してください。データウェアハウスセンターはタグ言語ファイルに INPfilename.TAG という名前を付けます。

controlDBname
制御データベースの名前。

userID
制御データベースにアクセスするために必要なユーザー ID。

password
制御データベースにアクセスするために必要なパスワード。

[PREFIX = schema]
メタデータ表の表修飾子。

接頭部が指定されない場合、デフォルト値は IWH です。

メタデータをデータウェアハウスセンターからエクスポートすることについての詳細は、 データウェアハウスセンター 管理の手引き を参照してください。

インポート形式およびエクスポート形式は、リリースによって異なります。以前のリリースからのエクスポート・ファイルを使用して、データウェアハウスセンターのあるリリースから別のリリースへの移行を行うことはできません。移行についての詳細は、ご使用のプラットフォームの概説およびインストールを参照してください。


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