データウェアハウスセンター アプリケーション統合の手引き
メタデータを情報カタログ・マネージャーからエクスポートして、パートナー・アプリケーションが使用できるようにすることができます。たとえば、情報カタログ・マネージャー・メタデータをエクスポートして、アプリケーション開発者がデータウェアハウス用のアプリケーション開発に使用する CASE ツールで使用することができます。
メタデータを情報カタログ・マネージャーからエクスポートすることには、以下のタスクが関係します。
- エクスポートするメタデータのタイプの選択。
- 情報カタログ・マネージャーからのメタデータのエクスポート。
メタデータを情報カタログ・マネージャーからエクスポートするとき、タグ言語を 2 つの形式で生成することができます。以下に例を示します。
- 情報カタログ・マネージャー製品のウィンドウまたは FLGExport API を使用してエクスポートする場合、生成されるタグ言語は情報カタログ・マネージャー・タグ言語形式です。メタデータは、Windows 95、Windows NT、または Windows 2000 のコマンド行からエクスポートすることができます。詳細については、
情報カタログ・マネージャー 管理の手引き を参照してください。
- FLGMdisExport API を使用してエクスポートする場合、生成されるタグ言語は MDIS 形式です。情報カタログ・マネージャー API についての詳細は、
情報カタログ・マネージャー プログラミングの手引きおよび解説書 を参照してください。
情報カタログ・マネージャーからエクスポート可能なメタデータは、オブジェクト・タイプの形式です。
オブジェクト・タイプ とは、表、レポート、または画像など、ビジネス情報のタイプを反映するために使用されるオブジェクトの種別です。
情報カタログには、事前定義のオブジェクト・タイプ、および情報カタログの管理者が定義したオブジェクト・タイプを含めることができます。事前定義のオブジェクト・タイプとは、定義が情報カタログ・マネージャーの出荷時に備わっているオブジェクト・タイプです。それらのオブジェクトに関する説明は、情報カタログ・マネージャー・オブジェクト・タイプを参照してください。
情報カタログ・マネージャー製品のウィンドウまたはタグ言語を使用してオブジェクト・タイプを作成するための情報は、
情報カタログ・マネージャー 管理の手引き を参照してください。
MDIS を他の製品および Visual Warehouse 3.1 と共に使用しているユーザーへの注記: MDIS 構成およびプロファイル・ファイルがすでに存在する場合、
Visual Warehouse インストール・プログラムはそれらを上書きしません。しかし、情報カタログ・マネージャーの MDIS 機能を最初に使用する前に、情報カタログ・マネージャー MDIS プロファイルおよび構成ファイル内の情報と既存のファイルとをマージしなければなりません。以下のステップを実行してください。
- MDIS 環境変数の設定値を調べて、既存の MDIS プロファイル・ファイル (MDISTOOL.PRO) および構成ファイル (MDISTOOL.CFG) を見つけます。
- テキスト・エディターを使用して、X:\VWSLIB\METADATA\PROFILES\MDISTOOL.PRO の内容を既存のプロファイル・ファイルに追加します。
(X は情報カタログ・マネージャーのインストール先ドライブです。)
- テキスト・エディターを使用して、X:\VWSLIB\METADATA\PROFILES\MDISTOOL.CFG の内容を既存の構成ファイルに追加します。
(X は情報カタログ・マネージャーのインストール先ドライブです。)
MDIS タグ言語ファイルを情報カタログから直接エクスポートするには、
DGUIDE コマンドを MS-DOS コマンド・プロンプトから入力します。コマンド構文に関する以下の規則を守ってください。
- 指定のないすべての部分については、大文字小文字を区別しません。
- 各キーワードの前に、スラッシュ (/) またはハイフン (-) のどちらかが必要です。
- DGUIDE コマンドに続くすべてのキーワードは必須です。
/MDIS_EXPORT キーワードに続くすべてのキーワードは必須です。
DGUIDE /USERID userid /PASSWORD password /DGNAME dgname /MDIS_EXPORT filename
/LOGFILE filename /OBJTYPE object_type /OBJECTS name
任意指定のキーワードは以下のとおりです。
/ADMIN
/TRACE 0|1|2|3|4
|
たとえば、MDIS メタデータを情報カタログからファイルにエクスポートする場合、以下のコマンドをタイプします (改行は入力しません)。
DGUIDE /USERID longods /PASSWORD secret /DGNAME ICMSAMP /ADMIN
/MDIS_EXPORT c:\mdis.tag /LOGFILE c:\mdis.log
/OBJTYPE database /OBJECTS server01.payroll.valdezma
- /ADMIN
- 管理者としてログオンすることを指定します。この任意指定のキーワードを DGUIDE コマンドに指定しない場合、ユーザーとしてログオンします。メタデータをユーザーとしてエクスポートすることは可能ですが、その場合、管理者タスクのすべてを実行することはできません。
- /DGNAME
- 情報カタログ名。
情報カタログがローカルである場合、データベース名を指定します。情報カタログがリモートである場合、それがカタログ化される別名を指定します。
例:
/DGNAME ICMSAMP
- /LOGFILE
- 情報カタログ・マネージャーが MDIS のインポートまたは MDIS のエクスポートの際に生成するメッセージを送るファイルの宛先を指定します。
ドライブ、パス、およびファイル名を含めた全体を指定するのでなければ、情報カタログ・マネージャーはそのファイルを DGWPATH 環境変数で指定されたパスに置きます。固定ドライブを指定しなければなりません。
例:
/LOGFILE d:\tagfile.log
- /MDIS_EXPORT
- MDIS 対応のメタデータを指定した名前で MDIS 対応のタグ言語ファイルとしてエクスポートします。ドライ7ブ、パス、およびファイル名を含めた全体を指定するのでなければ、情報カタログ・マネージャーはそのファイルを DGWPATH 環境変数で指定されたパスに置きます
例:
/MDIS_EXPORT d:\tagfile.tag
MDIS メタデータをエクスポートする情報カタログには、MDIS メタデータ以外のメタデータを含めることができます。しかし、/MDIS_EXPORT によってエクスポートされるのは、MDIS に準拠するメタデータだけです。
- /OBJECTS
- このパラメーターは必須です。
エクスポートしたいオブジェクトを指定します。
/OBJTYPE キーワード上に指定したオブジェクト・タイプに応じて、
name 値はピリオドによって区切られた 3 から 5 のプロパティー値で構成されます。
- /OBJTYPE
- /OBJECTS
- Database
- ServerName.DatabaseName.OwnerName
- Dimension
- ServerName.DatabaseName.OwnerName.DimensionName
- Subschema
- ServerName.DatabaseName.OwnerName.SubschemaName
- Record
- ServerName.DatabaseName.OwnerName.RecordName
- Element
- ServerName.DatabaseName.
OwnerName.
RecordName.
ElementName
このリストでは、名前の一部が MDIS 名で表されています。対応する情報カタログ名を見つけるには、データウェアハウスセンター Web サイト (http://www.software.ibm.com/data/vw/) で入手可能なデータウェアハウスセンター アプリケーション統合の手引き を参照してください。
- /OBJTYPE
- これは必須パラメーターです。
エクスポートしたい以下の MDIS オブジェクト・タイプの 1 つを指定します。
- Database
- Dimension
- Subschema
- Record
- Element
オブジェクト・タイプ名は大文字小文字の区別をしません。
例:
/MDIS_EXPORT d:\tagfile.tag /OBJTYPE record
- /PASSWORD
- このユーザー ID に対するパスワード。
例:
/PASSWORD secret
以下のオペレーティング・システム上にあるデータベースにアクセスするためのパスワードは大文字小文字の区別をするため、指定されたとおりにタイプしなければなりません。
- AIX
- Windows NT および Windows 2000
- Solaris 実行環境版
- /TRACE
- 情報カタログ・マネージャー・トレース・ファイルに送るトレース情報のレベル。高位のレベルには下位のレベルの機能が含まれます (たとえば、3 にはレベル 0、1、2、および 3 の機能が含まれます)。情報カタログ・マネージャーの問題を診断するために IBM ソフトウェア・サポートを呼び出すには、高いレベルを指定しなければならない場合があります。
- 0
- デフォルト。このレベルには、すべてのメッセージ、警告、エラー、および重大エラー状態が含まれます。
- 1
- 最高レベルの情報カタログ・マネージャー機能の入り口レコードおよび出口レコードが含まれます。
- 2
- 情報カタログ・マネージャー機能の入り口レコードおよび出口レコードで、一般的なものが含まれます。
- 3
- 入力および出力パラメーター (入力または出力構造を除く) が含まれます。
- 4
- 情報カタログ・マネージャーに渡されて使用されたすべての入力または出力構造が含まれます。
- /USERID
- 情報カタログのユーザー ID。情報カタログがあるデータベースに必要なユーザー ID を入力します。たとえば、ユーザー ID はローカル、
LAN、
AS/400、
AIX、または OS/390 TSO ユーザー ID であることがあります。
例:
/USERID longods
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