情報カタログ・マネージャーでは、汎用オブジェクト・タイプのデフォルト・プロパティーのセットが用意されています。これらのデフォルト・プロパティーは、ユーザー定義の表の基礎となります。プロパティーには、情報カタログ・マネージャーによって生成されるもの、必須のもの、およびオプションのものがあります。
FLGID ID は 16 桁で、最初の 6 桁はオブジェクト・タイプ ID (OBJTYPID) に使用され、次の 10 桁はインスタンス ID (INSTIDNT) に使用されます。 FLGID の形式は、次のとおりです。
![]() |
情報カタログ管理者は、事前定義テンプレートを使用して、オブジェクト・タイプを作成することができます。また、テンプレートを組織に合わせてカスタマイズするために、テンプレートに属性を追加することができます。事前定義テンプレートには、いくつかのオプション・フィールドがあります。
表 76 では、デフォルト・プロパティーを示します。
列名 | データ・タイプ | 説明 | ヌル可能 | NLS |
---|---|---|---|---|
OBJTYPID | CHAR(6) | 情報カタログ・マネージャーによって生成された 6 桁のオブジェクト・タイプ ID。この ID は、特定のオブジェクト・タイプを表します。 | いいえ | SBCS |
INSTIDNT | CHAR(10) | 情報カタログ・マネージャーによって生成された固有なインスタンス ID。この ID は、FLGID の 2 番目の部分であり、オブジェクト・タイプの中でこのインスタンスを固有に識別する 10 桁のシリアル番号です。 | いいえ | SBCS |
NAME | VARCHAR(80) | この名前は、製品の中でそれぞれのユーザー定義オブジェクトを識別するために、情報カタログ・ユーザーによって入力されます。 | いいえ | SBCS と DBCS の両方 |
UPDATIME | CHAR(26) | メタデータの作成または最終更新の日時。この値は情報カタログ・マネージャーによって生成されます。 | いいえ | SBCS |
UPDATEBY | CHAR(8) | インスタンスを最後に更新した情報カタログ管理者またはユーザー (特殊な更新特権を持つ)。 Attachment (付加) オブジェクトの場合、このフィールドは情報カタログ・ユーザーのユーザー ID になる可能性があります。この値は情報カタログ・マネージャーによって生成されます。 | いいえ | SBCS と DBCS の両方 |
注:
NLS: 各国語サポート
SBCS: 1 バイト文字セット
DBCS: 2 バイト文字セット |
オブジェクト・タイプの作成、削除、および更新に使用されるプロセスは、 PROGRAMS および COMMENTS オブジェクト・タイプを除き、すべてのオブジェクト・タイプで同じです。
PROGRAMS オブジェクト・タイプは、情報カタログ・マネージャーで事前定義されており、 Program (プログラム) 区分で使用される唯一のオブジェクト・タイプです。 Program (プログラム) 区分のもとで別のオブジェクト・タイプを作成することはできず、また、PROGRAMS オブジェクト・タイプを削除することはできません。
COMMENTS オブジェクト・タイプは、情報カタログ・マネージャーで事前定義されており、 Attachment (付加) 区分で使用される唯一のオブジェクト・タイプです。 Attachment (付加) 区分のもとで別のオブジェクト・タイプを作成することはできず、また、COMMENTS オブジェクト・タイプを削除することはできません。
情報カタログ・マネージャーは、このタイプのメタデータを独立した表に保管し、ユーザーがストリングを検索できるように、メタデータをより小さいセグメントに分割します。メタデータが取り出されるときには、情報カタログ・マネージャーはセグメントを結合します。
たとえば、階層的なビジネス構造や、リレーショナル列に対するリレーショナル表。
この関係は、FLGNavigate および FLGWhereUsed などの API によって取り出されます。
たとえば、特定のオブジェクトに関してサービスを提供する人の名前。
この関係にアクセスするには、FLGListContacts API が使用されます。
たとえば、特定のオブジェクトに関するコメント。
この関係を取り出すには、FLGListAssociates および FLGFoundIn API が使用されます。
Grouping (グループ化) または Elemental (基本) 区分のオブジェクト・タイプ・インスタンスは、他の Grouping (グループ化) または Elemental (基本) 区分のオブジェクト・タイプ・インスタンスにリンクすることができます。
この関係を取り出すには、FLGListAssociates API が使用されます。
オブジェクトは、必ずしも関係を持つ必要はありません。情報カタログ・マネージャー・ウィンドウ (情報カタログ・マネージャー 管理の手引き を参照) または FLGSearch API を使用するか、あるいは FLG.NAMEINST 表を表示すると、すべてのオブジェクトを検出することができます。情報カタログ・マネージャー API の詳細については、情報カタログ・マネージャー プログラミングの手引きおよび解説書 を参照してください。 FLG.NAMEINST 表については、FLG.NAMEINST 表を参照してください。
2 つのオブジェクトの間に関係がある場合、このオブジェクト間の関係が関係インスタンス表に追加されます。
表の形式は、次のとおりです。
*--------------*---------------*-------* | ソースの | ターゲットの |RELTYPE| | FLGID | FLGID |C/T/L/A| | (16 桁) | (16 桁) | | *--------------*---------------*-------*
表のプロパティーの詳細については、FLG.RELINST 表を参照してください。