データウェアハウスセンター アプリケーション統合の手引き
以下の節では、情報カタログ・マネージャーのメタデータ・モデルについて説明します。
情報カタログ・マネージャー・システム表のモデルでは、情報カタログ・マネージャー・システム表の間の関係を説明します。
論理メタデータ・モデルでは、情報カタログ・マネージャーのオブジェクト・タイプ区分におけるオブジェクト間の関係を説明します。
以下の図では、さまざまな情報カタログ・マネージャー・システム表や、オブジェクト・タイプ表の間の関係が示されています。関係の例としては、2 つの列の間の結合があります。以下の情報カタログ・マネージャー・システム表は、他のシステム表と関係しません。
- FLG.PARMS
- FLG.HISTORY
- FLG.USERS
- FLG.EXCHANGE
- FLG.CHECKPT
番号が付けられているそれぞれの関係については、この図の下の注を参照してください。
図 22. 情報カタログ・マネージャー・システム表

図 22 の注
- 2 つの表の間の関係は、表の OBJTYPID 列の値が等しい場合に存在します。関係は、OBJTYPID 列に基づく、2 つの表の間の結合です。
- 2 つの表の間の関係は、表の OBJTYPID 列の値が等しい場合に存在します。関係は、OBJTYPID 列に基づく、2 つの表の間の結合です。
- 2 つの表の間の関係は、表の DPNAME および HANDLES 列の値が等しい場合に存在します。関係は、DPNAME および HANDLES 列に基づく、2 つの表の間の結合です。
- 表の間の関係は、FLG.OBJTYREG 表の PTNAME および CREATOR 列と、
FLG.COMMENTS 表の物理名から導出されます。
たとえば、図 23 では、PTNAME 列の最初のエントリーが COMMENTS で、
CREATOR 列の最初のエントリーが FLG です。これらの値を連結すると、完全修飾の表名 FLG.COMMENTS になります。
図 23. FLG.OBJTYREG 表とオブジェクト・タイプ表の間の関係

- FLG.OBJTYPREG 表とオブジェクト・タイプ表の間の関係は、
FLG.OBJTYPREG 表の PTNAME 列と CREATOR 列を連結することによって導出されます。結果の名前は、オブジェクト・タイプ表の名前です。
たとえば、図 23 では、PTNAME 列の 2 番目のエントリーが PRESENT で、
CREATOR 列の 2 番目のエントリーが DGADMIN です。これらの値を連結すると、完全修飾名 DGADMIN.PRESENT になります。
- 関係がタイプ A (付加) の場合、FLG.ATCHREL 表に保管される関係は、ソース表のオブジェクト・タイプ ID およびインスタンス ID をターゲット表のオブジェクト・タイプ ID およびインスタンス ID に連結することによって導出されます。
たとえば、図 24 では、DGADMIN.PRESENT のオブジェクト・タイプとインスタンス ID が FLG.ATCHREL 表のソース列で連結されます。
DGADMIN.PRESENT のプレゼンテーション・オブジェクトに付加される、関連するコメントのオブジェクト・タイプとインスタンス ID を連結したものがターゲット列に保管されます。
図 24. FLG.ATCHREL 表、ソース、およびターゲットの間の関係

- それぞれの表の対の間の関係は、表の FLGID から導出されます。
FLGID は、表の OBJTYPID 列と INSTIDNT 列を連結したものです。
- FLG.RELINST に保管される関係は、包含、リンク、および接点です。
(オブジェクト区分の関係については、論理メタデータ・モデルを参照してください。)
関係は、ソース表とターゲット表の FLGID から導出されます。情報カタログ・マネージャー・オブジェクト・タイプの詳細については、事前定義の情報カタログ・マネージャー・オブジェクト・タイプを参照してください。
- それぞれの表の対の間の関係は、2 つの表の FLGID から導出されます。
FLG.OVERDESC 表には、複数行のデータが含まれる可能性があります。その場合、行は、FLG.OVERDESC 表の SEQNO 列によって順序付けられます。
それぞれのオブジェクト・タイプは、情報カタログ・マネージャー区分に属さなければなりません。オブジェクト・タイプの区分 は、情報カタログ・マネージャーがそれを処理する方法に影響を与えます。以下のリストでは、情報カタログ・マネージャー区分のそれぞれで作成することができるオブジェクト・タイプについて説明します。
- グループ化
- 他のオブジェクト・タイプを含むことができるオブジェクト・タイプ。
- 基礎的
- 他の情報カタログ・マネージャー・オブジェクト・タイプの組み立てブロックとなる非グループ化オブジェクト・タイプ。
- コンタクト
- オブジェクトに関する詳細情報への参照を識別するオブジェクト・タイプ。詳細情報には、オブジェクトが表現する情報を作成した人の名前や、情報の保守に責任がある部門などが含まれます。
- プログラム
- 情報カタログ・マネージャー・オブジェクト・タイプによって表現される実際の情報を処理することができるアプリケーションを識別し、記述するプログラム・オブジェクト・タイプ。プログラム区分に属する唯一のオブジェクト・タイプはプログラムであり、これは情報カタログの作成時に定義されます。
- 辞書
- ビジネスに特有の用語を定義するオブジェクト・タイプ。
- サポート
- 情報カタログまたは企業に関する追加情報を提供するオブジェクト・タイプ。
- 接続
- 別の情報カタログ・マネージャー・オブジェクトに付加される追加情報を識別するコメント・オブジェクト・タイプ。接続区分に属する唯一のオブジェクト・タイプはコメントであり、これは情報カタログの作成時に定義されます。
表 75 では、情報カタログ・マネージャーのオブジェクト・タイプ区分の間の関係を要約します。
図 25 では、これらの関係を図で表現します。
表 75. 情報カタログ・マネージャー区分の関係
区分
| 〜を含むことができる /
〜に含まれる
| 〜とリンクする
| 接点が関連付けられる
| コメントが付加される
| 〜からプログラムが立ち上げられる
|
グループ化
| 他のグループ化または基礎的オブジェクトを含む
| 他のグループ化または基礎的オブジェクト
| はい
| はい
| はい
|
基礎的
| グループ化オブジェクトに含まれる
| 他のグループ化または基礎的オブジェクト
| はい
| はい
| はい
|
コンタクト
| なし
| なし
| いいえ
| はい
| はい
|
プログラム
| なし
| なし
| いいえ
| はい
| いいえ
|
辞書
| なし
| なし
| いいえ
| はい
| はい
|
サポート
| なし
| なし
| いいえ
| はい
| はい
|
接続
| なし
| なし
| いいえ
| いいえ
| はい
|
情報カタログ用のオブジェクト・タイプは、次のいずれかの方法で確立することができます。
- サンプル情報カタログで情報カタログ・マネージャーと一緒に提供されるオブジェクト・タイプを使用する (サンプル情報カタログの作成に関する情報と、それに含まれるオブジェクト・タイプの説明については、
事前定義の情報カタログ・マネージャー・オブジェクト・タイプを参照してください)。
- 情報カタログ・マネージャーと一緒に提供されるオブジェクト・タイプを組織の要件に合わせて変更する (オブジェクト・タイプの変更については、
情報カタログ・マネージャー 管理の手引き を参照してください)。
- 独自のオブジェクト・タイプを作成する。
図 25 では、オブジェクト・タイプ区分内のオブジェクト間の関係を示します。図で、オブジェクト・タイプ区分名を囲んでいる括弧は、そのオブジェクト・タイプ区分が拡張不能であることを示します。オブジェクト・タイプ名を囲んでいる括弧は、そのオブジェクト・タイプが拡張不能であることを示します。拡張可能なオブジェクト・タイプの詳細については、
情報カタログ・マネージャー・オブジェクト・タイプを参照してください。
図 25. オブジェクト・タイプ区分の間の関係

上の図 25 では、以下の関係が示されています。
- 包含
- 1 つのオブジェクトは複数のオブジェクトを含むことができ、また、複数のオブジェクトに含まれることができます。
たとえば、1 つのグループ化オブジェクトは複数の基礎的オブジェクトを含むことができ、
1 つの基礎的オブジェクトは複数のグループ化オブジェクトに含まれることができます。
- リンク
- 1 つのオブジェクトは複数のオブジェクトにリンクすることができます。リンク関係にあるオブジェクトは対等であり、一方のオブジェクトがもう一方の下になることはありません。
たとえば、1 つのグループ化オブジェクトは複数の基礎的オブジェクトにリンクすることができ、
1 つの基礎的オブジェクトは複数のグループ化オブジェクトにリンクすることができます。
- 接点
- 1 つのオブジェクトには複数のコンタクト・オブジェクトを関連付けることができ、
1 つのコンタクト・オブジェクトは複数のオブジェクトに関連付けることができます。
たとえば、1 つのグループ化オブジェクトは複数のコンタクト・オブジェクトに関連付けることができ、
1 つのコンタクト・オブジェクトは複数のグループ化および基礎的オブジェクトに関連付けることができます。
- 付加
- 1 つのオブジェクトには複数の接続オブジェクトを関連付けることができますが、
1 つの接続オブジェクトは 1 つのオブジェクトにのみ関連付けることができます。
たとえば、1 つのグループ化オブジェクトには複数の接続オブジェクトを関連付けることができますが、
1 つの接続オブジェクトは 1 つのグループ化オブジェクトにのみ関連することができます。
- プログラム
- この関係では、1 つのオブジェクト・タイプに複数のプログラム・オブジェクトを関連付けることができます。ただし、1 つのプログラム・オブジェクトは 1 つのオブジェクト・タイプにのみ関連付けることができます。
たとえば、基礎的オブジェクト・タイプには複数のプログラム・オブジェクトを関連付けることができますが、1 つのプログラム・オブジェクトは 1 つのオブジェクト・タイプにのみ関連付けることができます。
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