アプリケーション開発の手引き


ストアード・プロシージャーの概説

ストアード・プロシージャーを使用すると、クライアント / サーバー・アプリケーションのパフォーマンスを向上させることができます。ストアード・プロシージャー とは、データベース・サーバーでアクセス可能な共用ライブラリーの関数のことです。ストアード・プロシージャーはデータベースをローカルにアクセスして、クライアント・アプリケーション に情報を戻します。ストアード・プロシージャーによって、リモート・アプリケーションがサーバーに複数の SQL ステートメントを渡すときに生じるオーバーヘッドを減らすことができます。クライアント・アプリケーションは、単一の CALL ステートメントを使用してストアード・プロシージャーを呼び出し、データベースへのアクセス作業を実行します。そして、その結果をクライアント・アプリケーションに戻します。

SQL プロシージャー という SQL を使用して、ストアード・プロシージャーを作成することができます。 SQL プロシージャーの作成の詳細については、 SQL プロシージャーの作成を参照してください。また、C または Java などの言語を使用してストアード・プロシージャーを作成することができます。ストアード・プロシージャーと同じ言語でクライアント・アプリケーションを作成する必要はありません。クライアント・アプリケーションとストアード・プロシージャーの言語が異なる場合には、クライアントとストアード・プロシージャー間の値の受け渡しは DB2 によって透過的に行われます。

DB2 ストアード・プロシージャー・ビルダー (SPB) を使用すると、 Java または SQL ストアード・プロシージャーを開発するのに役立ちます。 SPB を一般的なアプリケーション開発ツール (Microsoft Visual Studio および IBM Visual Age for Java など) を使って組み込むことができます。あるいは、独立したユーティリティーとして使用することもできます。ストアード・プロシージャーを作成する助けとして、 SPB では基本設計パターンの説明、SQL 照会の作成、ストアード・プロシージャーを呼び出す際にかかるパフォーマンス上のコストの推定などを行う設計援助機能を備えています。

DB2 ストアード・プロシージャーの詳細については、 IBM DB2 ストアード・プロシージャー・ビルダーを参照してください。


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