アプリケーション開発の手引き

IBM DB2 Universal Database Project Add-In for Microsoft Visual C++

IBM DB2 Universal Database Project Add-In for Microsoft Visual C++ は、 Visual Studio IDE の Visual C++ 構成要素をプラグインする管理ツールやウィザードの集合体です。これらのツールやウィザードは、組み込み SQL を使用する DB2 アプリケーションの開発に関連したさまざまなタスクを自動化および単純化します。

IBM DB2 Universal Database Project Add-In for Microsoft Visual C++ を使用すれば、以下のものを開発、パッケージ化、および展開できます

IBM DB2 Universal Database Project Add-In for Microsoft Visual C++ を使用すれば、 DB2 アプリケーションの構築や展開という実際の作業ではなく、 DB2 アプリケーションの設計や論理の方に焦点を当てることができます。

IBM DB2 Universal Database Project Add-In for Microsoft Visual C++ が実行するタスクには、次のようなものがあります (これらがすべてではありません)。

IBM DB2 Universal Database Project Add-In for Microsoft Visual C++ は、ツールバーの形式で表示されます。次のようなツールバー・ボタンがあります。

「DB2 プロジェクト特性 (DB2 Project Properties)」
プロジェクト特性 (開発データベース・オプションとコード生成オプション) を管理します。

「新規 DB2 オブジェクト (New DB2 Object)」
新しい組み込み SQL モジュール、インポート済みストアード・プロシージャー、またはエクスポート済みストアード・プロシージャーを追加します。

「DB2 組み込み SQL モジュール (DB2 Embedded SQL Modules)」
組み込み SQL モジュールとそれらに関連したプリコンパイラーのリストを管理します。

「DB2 インポート済みストアード・プロシージャー (DB2 Imported Stored Procedures)」
インポート済みストアード・プロシージャーのリストを管理します。

「DB2 エクスポート済みストアード・プロシージャー (DB2 Exported Stored Procedures)」
エクスポート済みストアード・プロシージャーのリストを管理します。

「DB2 プロジェクトのパッケージ化 (Package DB2 Project)」
DB2 外部プロジェクト・ファイルをパッケージ化します。

「DB2 プロジェクトの展開 (Deploy DB2 Project)」
パッケージ化されている DB2 外部プロジェクト・ファイルを展開します。

IBM DB2 Universal Database Project Add-In for Microsoft Visual C++ には、以下の 3 つの隠しボタンもあります。これらのボタンは、標準的な Visual C++ ツール・カスタマイズ・オプションを使用すれば見えるようになります。

「新規 DB2 組み込み SQL モジュール (New DB2 Embedded SQL Module)」
新しい C/C++ 組み込み SQL モジュールを追加します。

「新規 DB2 インポート済みストアード・プロシージャー (New DB2 Imported Stored Procedure)」
新しいデータベース・ストアード・プロシージャーをインポートします。

「新規 DB2 エクスポート済みストアード・プロシージャー (New DB2 Exported Stored Procedure)」
新しいデータベース・ストアード・プロシージャーをエクスポートします。

IBM DB2 Universal Database Project Add-In for Microsoft Visual C++ には、以下のコード要素を自動的に生成する機能があります。

IBM DB2 Universal Database Project Add-In for Microsoft Visual C++ に関連した用語

IDE プロジェクト
標準的な Visual C++ プロジェクト。

DB2 プロジェクト
IDE プロジェクトに挿入される DB2 プロジェクト・オブジェクトの集合体。 DB2 プロジェクト・オブジェクトは、どの Visual C++ プロジェクトにも挿入できる。 DB2 プロジェクトを使用すれば、組み込み SQL モジュール、インポート済みストアード・プロシージャー、エクスポート済みストアード・プロシージャーなど、さまざまな DB2 オブジェクトを管理できる。これらのオブジェクトとその特性は、追加、削除、変更が可能である。

モジュール
SQL ステートメントを含んでいる可能性のある C/C++ ソース・コード・ファイル。

開発データベース
組み込み SQL モジュールのコンパイルに使用されるデータベース。開発データベースは、インポート可能データベースのストアード・プロシージャー定義のリストを検索するためにも使用される。

組み込み SQL モジュール
組み込み静的または動的 SQL を含む C/C++ ソース・コード・ファイル。

インポート済みストアード・プロシージャー
すでにデータベース内に定義されていて、プロジェクトによって呼び出されるストアード・プロシージャー。

エクスポート済みストアード・プロシージャー
プロジェクトによって構築および定義される、データベース・ストアード・プロシージャー。

IBM DB2 Universal Database Project Add-In for Microsoft Visual C++ の活動化

IBM DB2 Universal Database Project Add-In for Microsoft Visual C++ を活動化させるには、以下のステップを実行します。

ステップ 1.

まだアドインを登録していない場合は、コマンド行で以下を入力してアドインを登録してください。

db2vccmd register

ステップ 2.

「ツール --> カスタマイズ (Tools --> Customize)」を選択します。「カスタマイズ (Customize)」ノートブックがオープンします。

ステップ 3.

「アドインおよびマクロ・ファイル (Add-ins and Macro Files)」タブを選択します。「アドインおよびマクロ・ファイル (Add-ins and Macro Files)」ページがオープンします。

ステップ 4.

「IBM DB2 Project Add-In」チェック・ボックスを選択します。

ステップ 5.

「了解 (OK)」をクリックします。浮動ツールバーが作成されます。

注:ツールバーを誤ってクローズしてしまった場合は、いったんアドインを非活動化して後に再び活動化させるか、または Microsoft Visual C++ 標準カスタマイズ・オプションを使用すれば、ツールバーを再表示できます。

IBM DB2 Universal Database Tools Add-In for Microsoft Visual C++ の活動化

DB2 Tools Add-In は、一部の DB2 管理ツールおよび開発ツールを Visual C++ 統合開発環境内から立ち上げられるようにするツールバーです。

IBM DB2 Universal Database Tools Add-In for Microsoft Visual C++ を活動化させるには、以下のステップを実行します。

ステップ 1.

まだアドインを登録していない場合は、コマンド行で以下を入力してアドインを登録してください。

db2vccmd register

ステップ 2.

「ツール --> カスタマイズ (Tools --> Customize)」を選択します。「カスタマイズ (Customize)」ノートブックがオープンします。

ステップ 3.

「アドインおよびマクロ・ファイル (Add-ins and Macro Files)」タブを選択します。

ステップ 4.

「IBM DB2 Tools Add-In」チェック・ボックスを選択します。

ステップ 5.

「了解 (OK)」をクリックします。浮動ツールバーが作成されます。

注:ツールバーを誤ってクローズしてしまった場合は、いったんアドインを非活動化して後に再び活動化させるか、または Visual C++ 標準カスタマイズ・オプションを使用すれば、ツールバーを再表示できます。

IBM DB2 Universal Database Project Add-In for Microsoft Visual C++ の詳細については、以下を参照してください。


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