アプリケーション開発の手引き

REXX の API 構文

DB2 API を呼び出すには、次の構文により SQLDBS ルーチンを使用します。

   CALL SQLDBS 'command string' 

DB2 API の処理方法については、 管理 API 解説書 の DB2 API の章に詳しい説明があります。

SQLDBS ルーチンを使用しても、使用する DB2 API を呼び出せない (したがって、管理 API 解説書 にはリストされていない) 場合、 REXX アプリケーション内から DB2 コマンド行プロセッサー (CLP) を呼び出して、その API を呼び出してください。 DB2 CLP は、標準出力装置または特定のファイルのどちらかに出力するように命令します。その理由で、REXX アプリケーションは、呼び出された DB2 API からその出力に直接アクセスできません。また、呼び出された API が正常に処理されたかどうかを容易には判断することもできません。しかし、SQLDB2 API は DB2 CLP へのインターフェースを提供しています。そのインターフェースは、各呼び出し後に複合の REXX 変数である SQLCA を設定して、呼び出された API ごとに処理が正常だったか失敗だったかを、直接 REXX アプリケーションにフィードバックできます。

SQLDB2 ルーチンを使用して、次の構文により DB2 API を呼び出すことができます。

   CALL SQLDB2 'command string'

'command string' は、コマンド行プロセッサー (CLP) で処理可能なストリングです。 CLP で処理可能なストリングの構文は、 コマンド解説書 を参照してください。

SQLDB2 を使用して DB2 API を呼び出すことは、次の場合の他は CLP を直接呼び出すのと同じです。

SQLDB2 の呼び出し後、REXX 変数だけが SQLCA に設定されるので、 DB2 API を呼び出すには、このルーチンだけを使用してください。 DB2 API は SQLDBS インターフェースですが、SQLCA 以外のデータを戻しませんし、現在のところ組み込まれてはいません。したがって SQLDB2 では、以下の DB2 API だけがサポートされています。

データベースの活動化 (Activate Database)
ノードの追加 (Add Node)
DB2 バージョン 1 用バインド (Bind for DB2 Version 1)(1) (2)
DB2 バージョン 2 または 5 用バインド (Bind for DB2 Version 2 or 5)(1)
ノードでのデータベース作成 (Create Database at Node)
ノードでのデータベースのドロップ (Drop Database at Node)
ノードのドロップの検査 (Drop Node Verify)
データベースの非活動化 (Deactivate Database)
登録抹消 (Deregister)
ロード (Load)(3)
照会のロード (Load Query)
プログラムのプリコンパイル (Precompile Program)(1)
パッケージの再バインド (Rebind Package)(1)
ノード・グループの再分散 (Redistribute Nodegroup)
登録 (Register)
データベース管理プログラムの開始 (Start Database Manager)
データベース管理プログラムの停止 (Stop Database Manager)

SQLDB2 がサポートする DB2 API に関する注:

  1. これらのコマンドは、SQLDB2 インターフェースを介して CONNECT ステートメントを必要とします。 SQLDB2 インターフェースを使用した接続では、SQLEXEC インターフェースに接続できません。また、SQLEXEC インターフェースを使用した接続では、SQLDB2 インターフェースに接続できません。

  2. SQLDB2 インターフェースを介して OS/2 でサポートされます。

  3. Load API 用の任意指定の出力パラメーター pLoadInfoOut は、 REXX のアプリケーションに戻りません。 Load API とそのパラメーターに関する詳細は、 管理 API 解説書 を参照してください。
注:SQLDB2 ルーチンは、上にリストされた DB2 API のためだけに使用されるように意図されていますが、 SQLDBS ルーチンを通じてサポートされていない、他の DB2 API のためにも使用することができます。あるいは、REXX アプリケーション内から CLP を介してアクセスすることが可能です。


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