アプリケーション開発の手引き


一般的な DB2 アプリケーションの技法

部分目次

  • 生成列
  • 識別列
  • 宣言済み一時表
  • 保管点によるトランザクションの制御
  • 保管点の制約事項
  • 保管点およびデータ定義言語 (DDL)
  • 保管点およびバッファー化挿入
  • カーソル・ブロック化付きの保管点の使用
  • 保管点および XA に準拠したトランザクション・マネージャー
  • DB2 では、データベース・アプリケーション開発での一般的な問題を、組み込み SQL を使用して処理できるようにします。

    生成列
    DB2 では、GENERATED ALWAYS AS 文節を使用して、生成列を表に組み込むことができます。これにより、厄介な挿入トリガーおよび更新トリガーを使用する必要はありません。生成列は、SQL 式から得られた値を自動的に更新します。

    識別列
    DB2 アプリケーション開発者は、多くの場合、表の行ごとに基本キーを作成する必要があります。識別列を基本キーとして使用する表を作成すると、 DB2 は自動的に固有の値を挿入します。識別列を使用するとロック競合の数が減るので、アプリケーションのパフォーマンスが上がるという益があります。

    宣言済み一時表
    宣言済み一時表は通常の表に類似したものですが、データベースに接続している間のみ存在するものです。この表に対してロッキングをすることや、ログ記録を取ることはできません。アプリケーションで多量のデータを処理するために表を作成して、アプリケーションによるデータの操作が終了する際にそれらの表を除去する場合には、宣言済み一時表を使用することを検討してください。宣言済み一時表はアプリケーションのパフォーマンスを向上させることができ、並行ユーザー用のアプリケーションでは、より簡単にアプリケーション開発を行うことができます。

    外部保管点
    COMMIT および ROLLBACK ステートメントによりトランザクション全体の振る舞いを制御することができますが、保管点を使うとトランザクション内でより細分化された制御を行うことが可能です。保管点ブロックは、いくつかの SQL ステートメントをグループ化します。保管点ブロックにあるサブステートメントの 1 つでエラーが起きる場合には、障害が起きているサブステートメントだけをロールバックしてから、他のサブステートメントの作業を完了できます。


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