アプリケーション開発の手引き
COBOL のホスト言語固有のインクルード・ファイルには、ファイル拡張子 .cbl が付いています。
IBM COBOL コンパイラーの「システム/390 ホスト・データ・タイプ・サポート」機能を使用する場合、ご使用のアプリケーションの DB2 インクルード・ファイルは以下のディレクトリーにあります。
$HOME/sqllib/include/cobol_i
DB2 サンプル・プログラムを、提供されたスクリプト・ファイルを使用して構築する場合、スクリプト・ファイルで指定されているインクルード・ファイルのパスを、
cobol_i ディレクトリー (cobol_a ディレクトリーではない) に変更する必要があります。
IBM COBOL コンパイラーの "システム/390 ホスト・データ・タイプ・サポート" 機能を使用しない場合、またはこのコンパイラーの以前のバージョンを使用する場合、ご使用のアプリケーションの DB2 インクルード・ファイルは以下のディレクトリーにあります。
$HOME/sqllib/include/cobol_a
アプリケーションで使用するためのこれらのインクルード・ファイルについて以下で説明します。
- SQL (sql.cbl)
- このファイルには、バインダー、プリコンパイラー、およびエラー・メッセージ検索 API 用の言語固有プロトタイプが含まれています。また、システム定数も定義されています。
- SQLAPREP (sqlaprep.cbl)
- このファイルには、独自のプリコンパイラーの作成に必要な定義が入っています。
- SQLCA (sqlca.cbl)
- このファイルは SQL 連絡域 (SQLCA) 構造を定義します。
SQLCA には、データベース・マネージャーが SQL ステートメントおよび API 呼び出しの実行に関するエラー情報をアプリケーションに提供するために使用する変数が含まれています。
- SQLCA_92 (sqlca_92.cbl)
- このファイルには、SQL 連絡域 (SQLCA) 構造の FIPS SQL92 Entry Level 準拠版が入っています。このファイルは、FIPS SQL92 Entry Level standard に準拠する DB2 アプリケーションを作成するときには、
sqlca.cbl の代わりに組み込む必要があります。
sqlca_92.cbl ファイルは、
LANGLEVEL プリコンパイラー・オプションを SQL92E に設定すると、
DB2 プリコンパイラーが自動的に組み込みます。
- SQLCODES (sqlcodes.cbl)
- このファイルは、SQLCA 構造の SQLCODE フィールドで使用する定数を定義します。
- SQLDA (sqlda.cbl)
- このファイルは SQL 記述子域 (SQLDA) 構造を定義します。
SQLDA はアプリケーションとデータベース・マネージャーとの間でデータをやりとりするために使用されます。
- SQLEAU (sqleau.cbl)
- このファイルには、DB2 機密保護監査 API に必要な定数および構造の定義が含まれています。これらの API を使用する場合は、プログラムにこのファイルを組み込む必要があります。このファイルにはまた、監査証跡レコード内のフィールドの定数およびキーワード値の定義も含まれています。これらの定義は、外部または取引先の監査証跡抽出プログラムで使用できます。
- SQLENV (sqlenv.cbl)
- このファイルは、データベース環境 API に対する言語固有の呼び出し、およびそれらのインターフェースの構造、定数、戻りコードを定義します。
- SQLETSD (sqletsd.cbl)
- このファイルは、表スペース記述子構造 SQLETSDESC を定義します。これはデータベース作成 API である sqlgcrea に渡されます。
- SQLE819A (sqle819a.cbl)
- データベースのコード・ページが 819 (ISO ラテン 1) の場合、このシーケンスは、ホスト CCSID 500 (EBCDIC 各国対応) 2 進照合に従って、
FOR BIT DATA ではない文字ストリングを分類します。このファイルは CREATE DATABASE API が使用します。
- SQLE819B (sqle819b.cbl)
- データベースのコード・ページが 819 (ISO ラテン 1) の場合、このシーケンスは、ホスト CCSID 037 (EBCDIC 米国英語) 2 進照合に従って、
FOR BIT DATA ではない文字ストリングを分類します。このファイルは CREATE DATABASE API が使用します。
- SQLE850A (sqle850a.cbl)
- データベースのコード・ページが 850 (ASCII ラテン 1) の場合、このシーケンスは、ホスト CCSID 500 (EBCDIC 各国対応) 2 進照合に従って、
FOR BIT DATA ではない文字ストリングを分類します。このファイルは CREATE DATABASE API が使用します。
- SQLE850B (sqle850b.cbl)
- データベースのコード・ページが 850 (ASCII ラテン 1) の場合、このシーケンスは、ホスト CCSID 037 (EBCDIC 米国英語) 2 進照合に従って、
FOR BIT DATA ではない文字ストリングを分類します。このファイルは CREATE DATABASE API が使用します。
- SQLE932A (sqle932a.cbl)
- データベースのコード・ページが 932 (ASCII 日本語) の場合、このシーケンスは、ホスト CCSID 5035 (EBCDIC 日本語) 2 進照合に従って、
FOR BIT DATA ではない文字ストリングを分類します。このファイルは CREATE DATABASE API が使用します。
- SQLE932B (sqle932b.cbl)
- データベースのコード・ページが 932 (ASCII 日本語) の場合、このシーケンスは、ホスト CCSID 5026 (EBCDIC 日本語) 2 進照合に従って、
FOR BIT DATA ではない文字ストリングを分類します。このファイルは CREATE DATABASE API が使用します。
- SQL1252A (sql1252a.cbl)
- データベースのコード・ページが 1252 (Windows ラテン 1) の場合、このシーケンスは、ホスト CCSID 500 (EBCDIC 各国対応) 2 進照合に従って、FOR BIT DATA ではない文字ストリングを分類します。このファイルは CREATE DATABASE API が使用します。
- SQL1252B (sql1252b.cbl)
- データベースのコード・ページが 1252 (Windows ラテン 1) の場合、このシーケンスは、ホスト CCSID 037 (EBCDIC 米国英語) 2 進照合に従って、FOR BIT DATA ではない文字ストリングを分類します。このファイルは CREATE DATABASE API が使用します。
- SQLMON (sqlmon.cbl)
- このファイルは、データベース・システム・モニター API に対する言語固有の呼び出し、およびそれらのインターフェースの構造、定数、戻りコードを定義します。
- SQLMONCT (sqlmonct.cbl)
- このファイルには、データベース・システム・モニター API を呼び出すのに必要な定数定義とローカル・データ構造定義が含まれています。
- SQLSTATE (sqlstate.cbl)
- このファイルは、SQLCA 構造の SQLSTATE フィールドで使用する定数を定義します。
- SQLUTBCQ (sqlutbcq.cbl)
- このファイルは、表スペース・コンテナー照会データ構造 SQLB-TBSCONTQRY-DATA を定義します。これは、表スペース・コンテナー照会 API である sqlgstsc、sqlgftcq、および sqlgtcq で使用されます。
- SQLUTBSQ (sqlutbsq.cbl)
- このファイルは、表スペース照会データ構造 SQLB-TBSQRY-DATA を定義します。これは、表スペース照会 API である sqlgstsq、sqlgftsq、および sqlgtsq で使用されます。
- SQLUTIL (sqlutil.cbl)
- このファイルは、ユーティリティー API に対する言語固有の呼び出し、およびそれらのインターフェースに必要な構造、定数、コードを定義します。
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