アプリケーション開発の手引き

付録 D. ホストまたは AS/400 環境でのプログラミング

この節には、DB2 コネクト 使用者の手引き と共通の情報が含まれています。この節で不明な用語や概念があったときは、 DB2 コネクト 使用者の手引き を参照してください。

DB2 コネクトにより、アプリケーション・プログラムは System/390 および AS/400 サーバー上の DB2 データベース内のデータにアクセスできるようになります。たとえば、Windows 上で稼働しているアプリケーションは、 DB2 ユニバーサル・データベース (OS/390 版) データベース内のデータにアクセスできます。 AS/400 環境で稼働する新しいアプリケーションを作成するか、または既存のアプリケーションをこの環境で稼働するように修正できます。ある環境でアプリケーションを開発し、それを別の環境に移植することもできます。

DB2 コネクトを使用すると、 DB2 ユニバーサル・データベース (OS/390 版) などのホスト・データベース製品でサポートされている場合、以下の API をホストとともに使用することができます。

SQL ステートメントの中には、リレーショナル・データベース製品により異なるものもあります。以下のような SQL ステートメントに遭遇する場合があります。

初めの 2 つのカテゴリーの SQL ステートメントには高い移植性がありますが、 3 番目のカテゴリーのものは変更を加える必要があります。一般に、データ定義言語 (DDL) 内の SQL ステートメントは、データ操作言語 (DML) 内の SQL ステートメントよりも移植性が低くなります。

DB2 コネクトは、DB2 ユニバーサル・データベースではサポートされていない一部の SQL ステートメントを受け入れます。 DB2 コネクトは、これらのステートメントを AS/400 サーバーに渡します。各種プラットフォームでの制限事項 (列の長さの最大値など) の詳細については、 SQL 解説書 を参照してください。

別の CICS 製品 (たとえば、CICS (AIX 版) ) の下で実行するために CICS アプリケーションを OS/390 または VSE から移動する場合、 DB2 コネクトを使用して OS/390 または VSE データベースにアクセスすることもできます。詳細については、CICS/6000 アプリケーション・プログラミング・ガイド および CICS カスタマイゼーションおよび操作 を参照してください。
注:DB2 コネクトなしの DB2 専用プロトコルを使用するほうが効果的ですが、 DB2 コネクトと DB2 ユニバーサル・データベース・バージョン 7 データベースを使用することもできます。 DB2 ユニバーサル・データベース・バージョン 7 データベースに DB2 コネクトを使用している場合、抽象データ・タイプがサポートされていないなど、 DB2 コネクト自体の制限がある場合を除いて、以下の節で示される非互換性による問題の大部分は当てはまりません。

AS/400 環境でプログラミングする場合は、以下の各要素を考慮してください。


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