データベース・マネージャーには、データの検索と操作に用いるステートメントが収められており、プログラミングに使用できます。このステートメントをホスト言語コードに組み込むことによってコーディングできます。この節では、コーディング・ステートメントを使って DB2 表内の複数行のデータを検索して操作する方法について説明します。 (さまざまなホスト言語について詳しくは説明しません。) SQL ステートメントの配置、連結、および区切りの正しい規則については、以下を参照してください。
SQL アプリケーション・プログラムの最も一般的なタスクの 1 つはデータの検索です。これは、選択ステートメント を使用して行います。選択ステートメントは、特定の探索条件を満たすデータベース内の表の行を探索する照会の形式です。探索条件に該当する行が存在すると、そのデータは検索されてホスト・プログラムの特定の変数に入れられ、どのような使用目的にも応えることができます。
選択ステートメント のコーディングが終わったら、アプリケーションに渡される情報を定義する SQL ステートメントをコーディングします。
選択ステートメントの結果は、行と列を持つデータベース内の表であるとみなすことができます。 1 行だけが戻された場合、その結果は SELECT INTO ステートメントで指定したホスト変数に直接渡されます。
複数行が戻された場合は、 カーソル を使ってそれらの行を一度に 1 行ずつ取り出さなければなりません。カーソルは、順序付きの行ブロック内の特定の行を指し示す、アプリケーション・プログラムで用いられる名前付き制御構造です。カーソルのコーディングおよび使用方法については、以下の節を参照してください。