アプリケーション開発の手引き

分離レベル

DB2 コネクト、アプリケーションを準備 (prep) またはバインド (bind) するときに、以下の分離レベルを受け入れます。

RR
反復可能読み取り

RS
読み取り固定

CS
カーソル固定

UR
非コミット読み取り

NC
コミットなし

分離レベルは、最も厳重な保護から最も緩い保護へという順番でリストされています。ユーザーが指定した分離レベルを AS/400 サーバーがサポートしていない場合、サポートされているレベルの中で、指定の分離レベルの次に保護が厳重なものが使用されます。

表 55 は、それぞれの AS/400 アプリケーション・サーバーで各分離レベルを指定した場合の結果を示します。

表 55. 分離レベル
DB2 コネクト DB2 ユニバーサル・データベース (OS/390 版) DB2 (VSE および VM 版) DB2 ユニバーサル・データベース (AS/400 版) DB2 ユニバーサル・データベース
RR RR RR 注 1 RR
RS 注 2 RR COMMIT(*ALL) RS
CS CS CS COMMIT(*CS) CS
UR 注 3 CS COMMIT(*CHG) UR
NC 注 4 注 5 COMMIT(*NONE) UR

注:

  1. DB2 ユニバーサル・データベース (AS/400 版) には、RR と一致する COMMIT オプションがありません。 DB2 ユニバーサル・データベース (AS/400 版) は、すべての表をロックすることにより RR をサポートしています。

  2. バージョン 3.1 では RR であったものは、バージョン 4.1 (APAR PN75407) またはバージョン 5.1 では RS になります。

  3. バージョン 3.1 では CS であったものは、バージョン 4.1 またはバージョン 5.1 では UR になります。

  4. バージョン 3.1 では CS であったものは、バージョン 4.1 (APAR PN60988) またはバージョン 5.1 では UR になります。

  5. DB2 (VSE および VM 版) では、分離レベル NC はサポートされません。

DB2 ユニバーサル・データベース (AS/400 版) を使用すると、アプリケーションが UR の分離レベルにバインドされ、かつ ALL に設定されたブロッキングにバインドされる場合、あるいは分離レベルが NC に設定される場合に、ジャーナルされていない表にアクセスできます。


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