本書では、DB2 データベースにアクセスするアプリケーション・プログラムを設計し、コーディングする方法について説明します。また、サポートされるホスト言語プログラムにおける構造化照会言語 (SQL) の使用法についての詳細情報が提供されています。ご使用のオペレーティング・システムでの言語サポートについては、 アプリケーション構築の手引き を参照してください。本書では、DB2 アプリケーションの作成に役立つ、いくつかの DB2 ユーティリティーの概要についても示します。そのようなユーティリティーの例として、 IBM DB2 Universal Database Project Add-In for Microsoft Visual C++や IBM DB2 ストアード・プロシージャー・ビルダーがあります。
以下によってデータにアクセスすることができます。
本書では、DB2 CLI 以外のデータにアクセスする方法をすべて解説します。 DB2 CLI については、コール・レベル・インターフェースの手引きおよび解説書 で説明されています。 JDBC、 SQLJ、および DB2 CLI では、組み込み SQL にはないデータ・アクセス機能を提供しています。それらの機能には、スクロール可能カーソルや、複数の結果セットを戻すストアード・プロシージャーが含まれます。 データへのアクセスを参照すると、使用するデータ・アクセス方式を決定するために役立ちます。
本書の情報を効果的に使用して、DB2 アプリケーション・プログラムの設計、作成、およびテストを行うには、本書とともに SQL 解説書 も参照する必要があります。 DB2 コール・レベル・インターフェース (CLI) またはオープン・データベース・コネクティビティー (ODBC) インターフェースを使用して、アプリケーションから DB2 データベースにアクセスしている場合は、 コール・レベル・インターフェースの手引きおよび解説書 を参照してください。アプリケーション・プログラムで DB2 管理 API を使用してデータベース・マネージャー管理機能を実行するには、 管理 API 解説書 を参照してください。
一部をクライアントで実行し、一部をサーバーで実行するアプリケーションも開発することができます。 DB2 のバージョン 7 では、異なるプラットフォーム間での移行性とスケーラビリティーを拡張したストアード・プロシージャーをサポートするようになりました。ストアード・プロシージャーについては、ストアード・プロシージャーで説明されています。
DB2 のオブジェクト・ベースの拡張機能を使用して、ご使用のアプリケーションを従来の DB2 アプリケーションより強力で、柔軟性に富んだ、アクティブなものにすることができます。拡張には、ラージ・オブジェクト (LOB)、特殊タイプ、構造型、ユーザー定義関数 (UDF)、およびトリガーがあります。こうした DB2 の機能については、以下で説明しています。
本書で使用している DB2 という表現は、UNIX、Linux、OS/2、および Windows 32 ビット オペレーティング・システムで稼働する DB2 ユニバーサル・データベース製品を意味しています。他のプラットフォーム上の DB2 についての記述では、特定の製品名 (DB2 ユニバーサル・データベース (AS/400 版) など) が使用されています。