アプリケーション開発の手引き

ストアード・プロシージャー

ストアード・プロシージャー・ビルダー

DB2 ストアード・プロシージャー・ビルダーは、ストアード・プロシージャーを作成、インストール、およびテストするための使いやすい開発環境を提供します。これにより、DB2 サーバーでのストアード・プロシージャーの登録、構築、およびインストールに関する詳細というよりも、ストアード・プロシージャーのロジックに注意を向けることができます。さらに、ストアード・プロシージャー・ビルダーを使用すると、あるオペレーティング・システムで開発したストアード・プロシージャーを、他のサーバー・オペレーティング・システムで構築できます。

ストアード・プロシージャー・ビルダーは、迅速な開発をサポートするグラフィカル・アプリケーションです。ストアード・プロシージャー・ビルダーを使用すると以下のような作業を行えます。

ストアード・プロシージャー・ビルダーは DB2 ユニバーサル・データベースのプログラム・グループとは別個のアプリケーションとして立ち上げることもできますし、以下の開発アプリケーションのいずれかから立ち上げることもできます。

DB2 (OS/390 版) のコントロール・センターからストアード・プロシージャー・ビルダーを立ち上げることもできます。ストアード・プロシージャー・ビルダーは、コントロール・センターの「ツール」メニュー、ツールバー、または「ストアード・プロシージャー」フォルダーから別個のメニューとして始動することができます。さらに、「ストアード・プロシージャー・ビルダー・プロジェクト」ウィンドウから、 DB2 (OS/390 版) サーバーに作成した SQL ストアード・プロシージャーを 1 つかそれ以上選択して、コマンド行プロセッサー (CLP) で実行可能な指定したファイルにエクスポートすることができます。

ストアード・プロシージャー・ビルダーは、プロジェクトを使用して作業を管理します。それぞれのストアード・プロシージャー・ビルダー・プロジェクトは、 DB2 (OS/390 版) サーバーなどの特定のデータベースへの接続を保管します。さらに、各データベース上にストアード・プロシージャーのサブセットを表示するためのフィルターを作成することができます。新規または既存のストアード・プロシージャー・ビルダー・プロジェクトを開くとき、その名前、スキーマ、言語、または集合識別子 (OS/390 版のみ) に基づくストアード・プロシージャーを表示するため、ストアード・プロシージャーをフィルターすることができます。

接続情報は、ストアード・プロシージャー・ビルダー・プロジェクトに保管されます。そのため、既存のプロジェクトを開くと、そのデータベースのユーザー ID とパスワードを入力するプロンプトが自動的に表示されます。「SQL ストアード・プロシージャーの挿入」ウィザードを使用して、 DB2 (OS/390 版) サーバーで SQL ストアード・プロシージャーを作成することができます。 DB2 (OS/390 版) サーバーに作成した SQL ストアード・プロシージャーの場合、特定のコンパイル、プリリンク、リンク、バインド、実行時、WLM 環境、および外部機密保護オプションを設定することができます。

さらに、SQL ストアード・プロシージャーに関する SQL 見積情報 (SQL ストアード・プロシージャーが実行中のスレッドに応じた CPU 時間や他の DB2 見積情報についての情報を含む) を取得することができます。特に、ラッチ / ロックの競合待ち時間、取得したページ数、読み取り I/O の数、および書き込み I/O の数に関する見積情報を取得することができます。

見積情報を取得するため、ストアード・プロシージャー・ビルダーは DB2 (OS/390 版) に接続し、 SQL ステートメントを実行して、どの程度の CPU 時間と SQL ストアード・プロシージャーが使われるかを知るため、ストアード・プロシージャー (DSNWSPM) を呼び出します。


[ ページのトップ | 前ページ | 次ページ | 目次 | 索引 ]