アプリケーション開発の手引き


付録 B. サンプル・プログラム

この節では、DB2 に用意されているサンプル・プログラムについて説明します。すべてのサンプル・プログラムは、 sqllib ディレクトリーの samples サブディレクトリーの中に入っています。サポートされている言語ごとにサブディレクトリーが 1 つずつあります。

本書で使用されるサンプル・プログラムは、サポートされるホスト言語による組み込み SQL ステートメントおよび API 呼び出しの例を示しています。サンプル・プログラムは、短くかつ単純に作られています。プロダクション・アプリケーションは、API 呼び出しおよび SQL ステートメントからの戻りコード、特に SQLCODE または SQLSTATE を調べなければなりません。エラー条件、SQLCODE、および SQLSTATE の処理については、 診断処理と SQLCA 構造を参照してください。これらのプログラムを現在使用している環境で導入、作成、および実行する方法については、 アプリケーション構築の手引き を参照してください。

注:

  1. この節では、DB2 がサポートするすべてのプラットフォーム用のプログラム言語のサンプル・プログラムを記載しています。以下に示す例のすべてがサポートされるプログラミング言語に移植されているわけではありません。

  2. DB2 サンプル・プログラムは、保証はまったくありませんが、「そのまま」使用できます。ユーザーおよび IBM 以外の方は、品質、パフォーマンス、何らかの欠陥の訂正のすべてのリスクをご承知いただきます。

サンプル・プログラムは、DB2 アプリケーション開発 (DB2 AD) クライアントに付属しています。サンプル・プログラムをテンプレートとして使用して、独自のアプリケーションを作成することができます。

サンプル・プログラムのファイル拡張子は、サポートされる各言語ごとに異なり、各言語内でも、組み込み SQL プログラムと非組み込み SQL プログラムとでは異なります。さらには、各言語内のプログラム・グループごとにも異なっています。これらのサンプル・ファイル拡張子を分類したのが、次の表です。

言語別のサンプル・ファイル拡張子
表 38

プログラム・グループ別のサンプル・ファイル拡張子
表 39

次の表は、サンプル・プログラムをタイプで分類しています。

組み込み SQL なしの DB2 API サンプル・プログラム
表 40

DB2 API 組み込み SQL サンプル・プログラム
表 41

DB2 API なしの組み込み SQL サンプル・プログラム
表 42

ユーザー定義関数サンプル・プログラム
表 43

DB2 CLI サンプル・プログラム
表 44

Java JDBC サンプル・プログラム
表 45

Java SQLJ サンプル・プログラム
表 46

SQL プロシージャー・サンプル・プログラム
表 47

ActiveX Data Object、Remote Data Objects、および Microsoft Transaction Server サンプル・プログラム
表 48

オブジェクトのリンクと埋め込み (OLE) オートメーションのサンプル・プログラム
表 49

オブジェクトのリンクと埋め込みデータベース (OLE DB) 表関数
表 50

コマンド行プロセッサー・プロセッサー (CLP) サンプル・プログラム
表 51

ログ管理ユーザー出口プログラム
表 52

注:

  1. 表 41 には、 DB2 API と組み込み SQL ステートメントの両方を持つプログラムが入っています。すべての DB2 API サンプル・プログラムについては、 表 40 および表 41 の両方を参照してください。すべての組み込み SQL サンプル・プログラム (Java SQLJ を除く) については、 表 41 および表 42 の両方を参照してください。

  2. UDF サンプル・プログラムの 表 43 には、 DB2 CLI UDF プログラムが含まれていません。それらについては、表 44 を参照してください。


表 38. 言語別のサンプル・ファイル拡張子
言語 ディレクトリー 組み込み SQL を含むプログラム 組み込み SQL を含まないプログラム
C
samples/c
samples/cli (CLI プログラム)

.sqc .c
C++ samples/cpp
.sqC (UNIX)
.sqx (Windows および OS/2)


.C (UNIX)
.cxx (Windows および OS/2)

COBOL
samples/cobol
samples/cobol_mf

.sqb .cbl
JAVA samples/java .sqlj .java
REXX samples/rexx .cmd .cmd


表 39. プログラム・グループ別のサンプル・ファイル拡張子
サンプル・グループ ディレクトリー ファイル拡張子
ADO, RDO, MTS
samples\ADO\VB (Visual Basic)
samples\ADO\VC (Visual C++)
samples\RDO
samples\MTS


.bas .frm .vbp (Visual Basic)
.cpp .dsp .dsw (Visual C++)

CLP samples/clp .db2
OLE
samples\ole\msvb (Visual Basic)
samples\ole\msvc (Visual C++)


.bas .vbp (Visual Basic)
.cpp (Visual C++)

OLE DB samples\oledb .db2
SQL プロシージャー samples/sqlproc
.db2
.c .sqc (クライアント・アプリケーション)

ユーザー出口 samples/c
.cad (OS/2)
.cadsm (UNIX および Windows)
.cdisk (UNIX および Windows)
.ctape (UNIX)

注:

ディレクトリー区切り文字
UNIX では /。 OS/2 および Windows プラットフォームでは \。表の中では、Windows または OS/2 あるいはその両方でのみ使用可能なディレクトリー以外は、 UNIX の区切り文字が使用されます。

ファイル拡張子
拡張子が 1 つしか存在しない表にあるサンプルに提供されます。

サンプル・ソース・コードへのリンク
サンプル表のいくつか (すべてではない) のプログラムに提供されます。

組み込み SQL を含むプログラム
このプログラムは、プリコンパイルが必要です。 REXX 組み込み SQL プログラムは、プログラムの実行時に組み込み SQL ステートメントが解釈されるので例外になります。

IBM COBOL サンプル
AIX、OS/2、および Windows 32 ビットのオペレーティング・システムだけで、 cobol サブディレクトリーに提供されます。

Micro Focus Cobol サンプル
AIX、HP-UX、OS/2、Solaris Operating Environment、および Windows 32 ビットのオペレーティング・システムだけで、 cobol_mf サブディレクトリーに提供されます。

Java サンプル
Java UDF に加えて、 Java データベース・コネクティビティー (JDBC) アプレット、アプリケーション、およびストアード・プロシージャー、Java Embedded SQL (SQLJ) アプレット、アプリケーション、およびストアード・プロシージャー。 Java サンプルは、サポートされるすべての DB2 プラットフォーム上で使用可能です。

REXX サンプル
AIX、OS/2、および Windows NT オペレーティング・システムだけで提供されます。

CLP サンプル
SQL ステートメントを実行するコマンド行プロセッサーのスクリプトです。

OLE サンプル
Microsoft Visual Basic および Microsoft Visual C++ のオブジェクトのリンクと埋め込み (OLE) のためのサンプルで、 Windows 32 ビット オペレーティング・システム上でのみ提供されます。

ADO、RDO、および MTS サンプル
Microsoft Visual Basic および Microsoft Visual C++ の ActiveX Data Object サンプル、および Microsoft Visual Basic の Remote Data Objects と Microsoft Transaction Server サンプルで、 Windows 32 ビット オペレーティング・システム上でのみ提供されます。

ユーザー出口サンプル
データベース・ログ・ファイルを保存し検索するのに使用する、ログ管理ユーザー出口プログラムです。ファイルは、.c 拡張子を付けて名前変更し、 C 言語プログラムとしてコンパイルしなければなりません。

サンプル・プログラムは、DB2 がインストールされているディレクトリーの samples サブディレクトリーに入っています。サポートされている言語ごとにサブディレクトリーが 1 つずつ作成されます。以下の例では、サポートされている各プラットフォーム用に C または C++ で作成されたサンプルがある場所を探す方法を示しています。

ご使用のプラットフォームについて表 38 で言及されていなかった場合は、ご使用の環境に固有の情報を、アプリケーション構築の手引き で参照してください。

サンプル・プログラム・ディレクトリーは、たいていのプラットフォームでは一般に読み取り専用です。サンプル・プログラムは、変更または作成する前に、ユーザーの作業ディレクトリーにコピーしてください。


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