コマンドの解説
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6db2inidb - ミラーリングされたデータベース・コマンドの初期化
6db2inidb database を
6mirror コマンドとして発行する前に、
6db2 connect to database コマンドを発行しないでください。
6初期化する前に分割ミラー・データベースに接続すると、
6ロールフォワード・リカバリーで必要になるログ・ファイルが消去されてしまいます。
6その接続によって、データベースは、中断された時点にあった状態に戻ります。
6中断の時点でデータベースに整合のマークが付けられていると、DB2 Universal Database(TM) はクラッシュ・リカバリーの必要はないと判断して、将来の利用のためにログを空にします。
6このような事態に陥った場合にロールフォワードを試みると、SQL4970 エラーの原因になります。
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7db2iupdt コマンドの使用上の注意
7バージョン 8.2 以降では、DB2 Universal Database インスタンスを db2iupdt コマンドで更新する際に、まず最初に、そのインスタンスに対して実行している DB2(R) プロセスをすべて停止させなければなりません。
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7db2pd - DB2 コマンドのモニターおよびトラブルシューティング
7db2pd コマンドの追加パラメーターには、以下のものがあります。
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7- -hadr
7- 高可用性災害時リカバリー情報を報告します。
7報告される各エレメントの説明が、「システム・モニター・ガイドおよびリファレンス」の高可用性災害時リカバリーのセクションにあります。
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7- -utilities
7- ユーティリティー情報を報告します。
7報告される各エレメントの説明が、「システム・モニター・ガイドおよびリファレンス」のユーティリティーのセクションにあります。
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7db2sqljcustomize コマンドの新規パラメーター
7db2sqljcustomize コマンドには、新規パラメーターがあります。
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7db2sqljcustomize - DB2 SQLJ プロファイル・カスタマイザー・コマンド
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7- -storebindoptions
7- 値 -bindoptions および -staticpositioned を直列化プロファイルに保管します。
7dbsqljbind ツールの呼び出し時にこれらの値が指定されない場合は、直列化プロファイルに保管された値が使用されます。
7カスタマイザーが .grp ファイルで呼び出されると、値がそれぞれの .ser ファイルに保管されます。
7保管された値は db2sqljprint ツールを使用して表示できます。
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7sqlj コマンドの新規パラメーター
7sqlj コマンドには新規パラメーターがあります。
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7sqlj - DB2 SQLJ 変換プログラム・コマンド
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7- -db2optimize
7- SQLJ 変換プログラムが、DB2 Universal Database 用に最適化された接続コンテキスト・クラス用コードを生成することを指定します。
7このオプションは、デフォルト・コンテキスト用のコードではなくユーザー定義コンテキスト用のコードを最適化します。
7このオプションを指定して SQLJ 変換プログラムを実行する場合は、生成する Java(TM) アプリケーションをコンパイルするために、DB2 Universal JDBC ドライバー・ファイル db2jcc.jar を CLASSPATH に入れておく必要があります。
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8SET CLIENT コマンドの更新
8SET(TM) CLIENT コマンドでは、バック・エンド・プロセスの接続設定を指定します。
8このコマンドのコマンド・パラメーター SYNCPOINT は、バージョン 8 では無視されます。SYNCPOINT は、下位互換性のために引き続き組み込まれています。
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8PRECOMPILE コマンドの更新
8PRECOMPILE コマンドで、組み込み SQL ステートメントが含まれるアプリケーション・プログラム・ソース・ファイルを処理します。
8SQL のホスト言語呼び出しを含む変更後のソース・ファイルが作成されます。また、デフォルトとして、データベース内にパッケージが作成されます。
8このコマンドのコマンド・パラメーター SYNCPOINT は、バージョン 8 では無視されます。SYNCPOINT は、下位互換性のために引き続き組み込まれています。
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8UPDATE HISTORY FILE コマンドの更新
8ヒストリー・ファイル項目にあるロケーション、装置タイプ、またはコメントを更新します。
8コマンド・パラメーター STATUS は、項目の新しい状況を指定します。
8以前の資料では、STATUS コマンド・パラメーターには、項目を非アクティブとしてマーク付けするために値『I』を指定できると、誤って説明されています。 有効な値は次のとおりです。
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8- A
8- 項目をアクティブとしてマークします。
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8- E
8- 項目を期限切れとしてマークします。
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8EXPORT および IMPORT コマンドの更新
8EXPORT および IMPORT コマンドの正確な『必要な接続』サブセクションは、以下のとおりです。
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8必要な接続
8データベース。暗黙的な接続が可能である場合は、
8デフォルトのデータベースへの接続が確立されます。
8Linux、(TM)UNIX、(R)または Windows(R) クライアントからの Linux、UNIX、または Windows データベース・サーバーへのユーティリティー・アクセスは、DB2 Connect(TM) ゲートウェイまたはループバックを経由してではなく、エンジンを使用したエンジン直接接続でなければなりません。
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8LOAD コマンドの更新
8INDEXING MODE パラメーターの AUTOSELECT 値の正確な情報は、次のとおりです。
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8INDEXING MODE
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8- AUTOSELECT
8- REBUILD モードと INCREMENTAL モードのいずれにするかを、
8ロード・ユーティリティーが自動的に決定します。決定は、ロードされるデータ量と索引ツリーの深さに基づいて行われます。索引ツリーの深さに関連する情報は索引オブジェクトに保管されています。この情報を設定するために、RUNSTATS は不要です。
8AUTOSELECT がデフォルトの索引付けモードです。
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8ロード・ユーティリティーのファイル・タイプ修飾子
8『generatedoverride』修飾子の説明において SET INTEGRITY コマンドが更新されました。
8『usedefaults』修飾子の説明も更新されました。
8更新内容は、以下のとおりです。
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8表 20. ロードで有効なファイル・タイプ修飾子: すべてのファイル・フォーマット
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8修飾子 |
8説明 |
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8generatedoverride |
8この修飾子は、(こうした列のタイプの通常の規則に反して) 表内のすべての生成列で、
8ユーザーのデータを受け入れるようにロード・ユーティリティーに指示します。
8これが役立つのは、別のデータベース・システムからデータを移行する場合や、ROLLFORWARD DATABASE コマンドで RECOVER DROPPED TABLE オプションを使用してリカバリーしたデータから表をロードする場合です。
8この修飾子を使用した場合、
8NULL 不可の生成列でデータまたは NULL データの入っていない行はリジェクトされます (SQL3116W)。
8
8
8 注:
8この修飾子が使用される場合、表は CHECK PENDING 状態になります。
8ユーザー提供の値をチェックせずに表を CHECK PENDING 状態から解放するには、
8ロード操作後に以下のコマンドを発行します。
8
8SET INTEGRITY FOR < table-name > GENERATED COLUMN
8 IMMEDIATE UNCHECKED
8表の CHECK PENDING 状態を解除し、
8ユーザー定義の値の検査を強制するには、
8ロード操作の後以下のコマンドを発行してください。
8
8SET INTEGRITY FOR < table-name > IMMEDIATE CHECKED.
8
8
8この修飾子は、generatedmissing または generatedignore 修飾子とともに使用することはできません。 |
8
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8usedefaults |
8ターゲット表の列のソース列が指定されているが、
81 つまたは複数の行インスタンスのデータが入っていない場合は、
8デフォルト値がロードされます。
8欠落データの例は、以下のとおりです。
8
8
8このオプションが指定されていない場合、行インスタンスのソース列にデータがないと、以下のいずれかの処理が行われます。
8
8
8- DEL/ASC/WSF ファイルの場合: 列が NULL 可能な場合、NULL がロードされます。列が NULL 可能でない場合、ユーティリティーはその行をリジェクトします。
|
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8インポート・ユーティリティーのファイル・タイプ修飾子
8『usedefaults』および『codepage=x』修飾子の説明は、以下のように更新されました。
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8表 21. インポートで有効なファイル・タイプ修飾子: すべてのファイル・フォーマット
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8修飾子 |
8説明 |
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8usedefaults |
8ターゲット表の列のソース列が指定されているが、
81 つまたは複数の行インスタンスのデータが入っていない場合は、
8デフォルト値がロードされます。
8欠落データの例は、以下のとおりです。
8
8
8このオプションが指定されていない場合、行インスタンスのソース列にデータがないと、以下のいずれかの処理が行われます。
8
8
8- DEL/ASC/WSF ファイルの場合: 列が NULL 可能な場合、NULL がロードされます。列が NULL 可能でない場合、ユーティリティーはその行をリジェクトします。
|
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8表 22. インポートで有効なファイル・タイプ修飾子: ASCII ファイル・フォーマット (ASC/DEL)
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8修飾子 |
8説明 |
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8codepage=x |
8x は ASCII 文字ストリングです。
8この値は、出力データ・セット内のデータのコード・ページと解釈されます。
8インポート操作中に、文字データをこのコード・ページからアプリケーション・コード・ページに変換します。
8
8 以下の規則が適用されます。
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8
8- 純 DBCS (GRAPHIC)、混合 DBCS、および EUC では、区切り文字は x00 から x3F の範囲に制限されます。
8- nullindchar には、
8標準の ASCII セットに組み込む (コード・ポイント x20 から x7F の範囲の) 記号を指定する必要があります。
8これは、ASCII 記号およびコード・ポイントを示します。
8
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8注:
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8- codepage 修飾子を lobsinfile 修飾子とともに使用することはできません。
8- コード・ページがアプリケーションのコード・ページからデータベースのコード・ページに変換されているときにデータの拡張が発生する場合は、
8データは切り捨てられ、データの消失が発生する可能性があります。
8 |
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7ATTACH コマンド
7ATTACH コマンドの USER パラメーターは、認証 ID を指定します。
7Windows オペレーティング・システム上の DB2 Universal Database インスタンスにアタッチする場合は、Microsoft(R) Windows NT(R) Security Account Manager (SAM) と互換性のあるフォーマットでユーザー名を指定できます。
7修飾子は、最大長が 15 文字の NetBIOS スタイル名でなければなりません。例えば、domainname¥username などです。
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7RECOVER DATABASE コマンド
7バージョン 8.2 ドキュメンテーションの RECOVER DATABASE コマンドの例のセクションで、タイム・スタンプの形式が間違って yyyy:mm:dd:hh:mm:ss となっています。
7正しい形式は yyyy-mm-dd-hh.mm.ss です。
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7UPDATE HISTORY FILE コマンド
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7UPDATE HISTORY FILE コマンドは、ヒストリー・ファイル項目にあるロケーション、装置タイプ、コメント、または状況を更新します。
7
7更新されたコマンド構文
77>>-UPDATE HISTORY--+-FOR--object-part-+--WITH------------------->
7 '-EID--eid---------'
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7>--+-LOCATION--new-location--DEVICE TYPE--new-device-type-+----><
7 +-COMMENT--new-comment---------------------------------+
7 '-STATUS--new-status-----------------------------------'
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7更新されたコマンド・パラメーター
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7- FOR object-part
7- 更新される履歴項目の ID を指定します。
7この ID は、タイム・スタンプと 001 から 999 までのオプションのシーケンス番号で構成されます。
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注:
7項目の状況を更新するためには使用できません。
7項目の状況を更新するには、代わりに EID を指定してください。
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7- STATUS new-status
7- 項目の新しい状況を指定します。バックアップ項目のみがその状況を更新できます。
7有効な値は次のとおりです。
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7- A
7- アクティブ。
7ほとんどの項目はアクティブです。
7
7- I
7- 非アクティブ。
7アクティブ・ログ・チェーン上にもはやないバックアップ・イメージは、非アクティブになります。
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7- E
7- 期限切れ。
7バックアップ・イメージの数が NUM_DB_BACKUPS を超えたために不要になったバックアップ・イメージは、期限切れのフラグが立てられます。
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7- D
7- リカバリーに使用可能でないバックアップ・イメージは、削除済みとしてマークされることになります。
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7db2updv8 - バージョン 8 の現行レベルへのデータベースの更新コマンド
7このコマンドは、以下の方法で、現行レベルをサポートできるようにデータベース内のシステム・カタログを更新します。
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7- 現行データベース・マネージャーとともに配送された新規ルーチンを導入します。
7- ODBC/CLI/JDBC スキーマ・プロシージャーをトラステッド・プロシージャーとしてカタログし、パフォーマンスとスケーラビリティーを向上させます。
7- SYSPROC.SNAPSHOT_QUIESCERS 表関数の戻りパラメーターの 2 つのタイプミスを修正します。
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7- OUIESCER_TBS_ID は QUIESCER_TBS_ID に訂正されます。
7- OUIESCER_STATE は QUIESCER_STATE に訂正されます。
7- "logged" ビットがカタログ表と整合するように、LOB 列の列記述子を修正します。
7- SYSIBM.SYSREVTYPEMAPPINGS ビューを作成します。
7- SYSSTAT.COLUMNS および SYSSTAT.TABLES のビュー定義を更新します。
7- 更新可能な SYSCOLDIST.DISTCOUNT 列を更新します。
7- SYSINDEXES.TBSPACEID 列を更新して、列フラグが設定されないようにします。
7- 17 個の表関数のパラメーター長を修正します。
7関数の完全なリストについては、「バージョン 8.2 リリース・ノート」の『ドキュメンテーションの更新 | SQL 管理ルーチン』セクションの『スナップショット UDF の列の拡張』トピックを参照してください。
7- 以下の 33 個の SYSPROC スナップショット UDF を THREADSAFE に変更します。
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7- SNAPSHOT_DBM
7- SNAPSHOT_FCM
7- SNAPSHOT_FCMNODE
7- SNAPSHOT_SWITCHES
7- SNAPSHOT_APPL_INFO
7- SNAPSHOT_APPL
7- SNAPSHOT_STATEMENT
7- SNAPSHOT_LOCKWAIT
7- SNAPSHOT_AGENT
7- SNAPSHOT_SUBSECT
7- SNAPSHOT_DATABASE
7- SNAPSHOT_BP
7- SNAPSHOT_LOCK
7- SNAPSHOT_TABLE
7- SNAPSHOT_DYN_SQL
7- SNAPSHOT_TBS
7- SNAPSHOT_TBS_CFG
7- SNAPSHOT_QUIESCERS
7- SNAPSHOT_CONTAINER
7- SNAPSHOT_RANGES
7- SNAPSHOT_TBREORG
7- HEALTH_DBM_INFO
7- HEALTH_DBM_HI
7- HEALTH_DBM_HI_HIS
7- HEALTH_DB_INFO
7- HEALTH_DB_HI
7- HEALTH_DB_HI_HIS
7- HEALTH_TBS_INFO
7- HEALTH_TBS_HI
7- HEALTH_TBS_HI_HIS
7- HEALTH_CONT_INFO
7- HEALTH_CONT_HI
7- HEALTH_CONT_HI_HIS
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7必要な接続
7データベース。このコマンドは、指定されたデータベースへの接続を自動的に確立します。
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7コマンド構文
77>>-db2updv8-- -d--database-name--------------------------------->
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7>--+----------------------------+--+-----+---------------------><
7 '- -u--userid-- -p--password-' '- -h-'
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7コマンド・パラメーター
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7- -d database-name
7- 更新するデータベースの名前を指定します。
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7- -u userid
7- ユーザー ID を指定します。
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7- -p password
7- ユーザーのパスワードを指定します。
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7- -h
7- ヘルプ情報を表示します。このオプションを指定すると、他のすべてのオプションは無視され、
7ヘルプ情報のみが表示されます。
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7例
7現行レベル (フィックスパックまたは新しいバージョン) をインストールした後、以下のコマンドを実行して、サンプル・データベース内のシステム・カタログを更新します。
7db2updv8 -d sample
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7使用上の注意
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7- このコマンドは、DB2 Universal Database バージョン 8.1.2 以降を実行しているデータベースでのみ使用できます。このコマンドを複数回発行した場合、
7エラーは報告されず、
7カタログのそれぞれの更新内容が 1 回のみ適用されます。
7- 新しい組み込み関数を使用可能にするには、すべてのアプリケーションをデータベースから切断し、データベースが活動状態になっていれば非活動状態にする必要があります。
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7トラップ・ファイルのフォーマット (Windows)
7トラップ・ファイル (*.TRP) のフォーマットを行える新しいツール db2xprt.exe が使用可能です。
7このツールは、DB2 Universal Database のバイナリー・トラップ・ファイルを、人が読むことのできる ASCII ファイルにフォーマットします。
7トラップ・ファイルは、デフォルトならインスタンス・ディレクトリー (DB2INSTPROF) に、
7DIAGPATH データベース・マネージャー構成パラメーターが設定されている場合なら診断データ・ディレクトリーのパスにあります。
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7許可
7DIAGPATH ディレクトリーへのアクセス権が必要です。
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7コマンド構文
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77>>-db2xprt--+----------+--+----+--+----+--infile--+---------+--><
7 +-/p--path-+ '-/m-' '-/n-' '-outfile-'
7 '-/v-------'
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7コマンド・パラメーター
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7- /p path
7- バイナリー・ファイルと PDB ファイルが置かれている 1 箇所または複数のロケーションを示す、セミコロン (;) で区切られたパス。
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7- /v
7- バージョン情報を表示します。
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7- /m
7- トラップ・ファイルの残りの部分とともにメモリー・ダンプをフォーマットします。
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7- /n
7- 行番号情報を無視してデータをフォーマットします。
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7- infile
7- 入力ファイルを指定します。
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7- outfile
7- 出力ファイルを指定します。
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