移行に関する注意事項

ここで説明されているトピックに加え、DB2 製品のマイグレーションに関する最新情報が、DB2 マイグレーション・ポータル・サイト (http://www-1.ibm.com/support/docview.wss?rs=71&uid=swg21200005) にあります。

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db2updv8 技術情報

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重要な使用法に関する詳細および共通問題の予備手段を含め、db2updv8 の最新情報については、http://www-1.ibm.com/support/docview.wss?rs=71&uid=swg21178848 にある技術情報 1178848 を参照してください。

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db2updv8 実行後、V 8.1 に戻ることはサポートされていない

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db2updv8 コマンドを実行してシステム・カタログを現行のバージョン 8 レベルに更新してしまうと、V 8.1 にレベルを下げることはサポートされていません。

EXPLAIN 表の移行

EXPLAIN 表を作成するには、DB2 Universal Database(TM) (UDB) バージョン 8.2.2 (バージョン 8.1 フィックスパック 9 に相当) 以降を DB2 UDB バージョン 8.2 フィックスパック 1 (バージョン 8.1 フィックスパック 8 に相当) 以前に適用する際に、db2updv8 コマンドを実行する必要があります。

db2updv8 コマンドを実行すると、EXPLAIN.DDL を再実行できるようにする EXPLAIN_GET_MSG 関数が作成されます。

db2updv8 コマンドを実行しないで、EXPLAIN.DDL を使用して Explain 表を作成しようとすると、以下のエラー・メッセージを受け取ります。

DB21034E  
  The command was processed as an SQL statement because it 
  was not a valid Command Line Processor command. 
  During SQL processing it returned:

  SQL0440N  No authorized routine named "EXPLAIN_GET_MSG" of 
  type "FUNCTION" having compatible arguments was found.  
  LINE NUMBER=26.  SQLSTATE=42884

旧バージョンからの XML Extender の移行

旧バージョンの DB2 XML Extender を使用している場合に、 更新後の XML Extender リリースを備えた既存の XML 対応のデータベースを使用するには、 XML Extender に対応する各データベースを事前に移行しておく必要があります。 新規のどのフィックスパックにも、これまでのフィックスパックの更新内容が入っています。

移行プログラムを実行する前に、データベースのバックアップを作成してください。

XML 対応のデータベースと XML 対応の列を移行するには、次のようなステップを行います。

  1. DB2 コマンド行から、次のように入力します。
    db2 connect to database_name
    db2 bind dxxinstall/bnd/@dxxMigv.lst
    db2 bind dxxinstall/bnd/@dxxbind.lst
    dxxinstall は、DB2 Universal Database(TM) のインストール先のディレクトリー・パスです。
  2. DB2 コマンド行から、次のように入力します。
    dxxMigv database_name

DataJoiner またはレプリケーション使用時の DB2 Universal Database の移行

DB2(R) UDB レプリケーション用のキャプチャーまたはアプライ・プログラムを 実行している DataJoiner(R) または DB2 Universal Database (UDB) for Linux(TM)、UNIX(R)、および Windows(R) のインスタンスを移行する場合は、 DB2 UDB または DataJoiner インスタンスを移行する前に、レプリケーション環境の移行の準備を行う必要があります。 必要な準備を行うための詳細な説明は、DB2 DataPropagator(TM) バージョン 8 の移行に関するドキュメンテーションに記載されています。DB2 DataPropagatorバージョン 8 の移行に関するドキュメンテーションは、http://www.ibm.com/software/data/dpropr/ に掲載されています。

DB2 Universal Database の移行 (Windows)

以下のステップは、Windows での DB2 Universal Database (UDB) の移行の前提条件を正しい順序で示しています。

前提条件

移行前:

  1. 移行の推奨事項、制約事項、およびスペースの推奨量を検討します。
  2. DB2 UDB の移行の前に構成設定を記録しておきます。
  3. 診断エラーのレベルを変更します。
  4. データベースが DB2 UDB の移行の準備ができていることを確認します。
  5. データベースをバックアップします。
  6. レプリケーションを使用する場合は、すべての DB2 UDB ログ・ファイルをアーカイブしなければなりません。
  7. SYSADM 権限が必要です。
  8. DB2 UDB 移行用の DB2 サーバーをオフラインにします。

注:
バージョン 8.1 では、DB2_HASH_JOIN レジストリー変数はデフォルトで ON になっています。詳細については、『ドキュメンテーション更新』の『管理: パフォーマンス』を参照してください。

DB2 バージョン 8 の Windows 32 ビットのデータベースから Windows 64 ビットへの移行

このトピックでは、 32 ビット・コンピューター上の 32 ビット DB2 バージョン 8 データベースを、64 ビットの Windows オペレーティング・システム上の 64 ビットのデータベースに移行するステップを示します。

前提条件
手順

Windows 64 ビット DB2 バージョン 8 に移行するには、次の手順で行います。

  1. ご使用の 32 ビット Windows システムで DB2 バージョン 8 データベースのバックアップを作成します。
  2. DB2 バージョン 8 バックアップ (上記のステップ 1 で作成したもの) を 64 ビット Windows システムに復元します。
注:
32 ビット・システムから 64 ビット・システムへの DB2 UDB の移行に加えて、 次のような移行を行うこともできます。

詳細な情報が次の IBM(R) Redbook「Scaling DB2 UDB on Windows Server 2003」に記載されています。このレッドブックには、次の URL からアクセスできます。

http://publib-b.boulder.ibm.com/Redbooks.nsf/RedbookAbstracts/sg247019.html

MSCS 環境での DB2 UDB バージョン 7 からバージョン 8.2.2 への移行

このトピックでは、Microsoft(R) Cluster Server (MSCS) 環境で、DB2 Universal Database(TM) (UDB) バージョン 7 から DB2 UDB バージョン 8.2.2 (バージョン 8.1 フィックスパック 9 に相当) に移行する方法を説明します。

前提事項: MSCS 環境で DB2 UDB バージョン 8.2.2 (バージョン 8.1 フィックスパック 9 に相当) に移行する方法を示すためにサンプル構成を使用します。 このサンプル構成には、DB2 UDB Enterprise Server Edition バージョン 7 を使用する 2 つの Windows Server 2000 コンピューターが存在します。初期構成は、2 つのパーティションからなる 1 つの DB2 インスタンスです。それに加えて、次の 2 つのクラスター・グループがあります。

前提条件

移行を開始する前に、データベースをバックアップしてください。

手順

MSCS 環境で DB2 UDB バージョン 7 からバージョン 8.2.2 (バージョン 8.1 フィックスパック 9 に相当) に移行するには、以下のようにします。

  1. 自動フェイルバックをオフに設定します。

    インストール・プロセスの間に、コンピューターの再始動が必要な場合があります。 その際、クラスター・サービスが自動的に再始動します。 したがって、どのグループも自動的にフェイルバックしないように、自動フェイルバックをオフにしておく必要があります。

    1. DB2 グループ 0 で自動フェイルバックを使用不可にするには、以下のようにします。
      1. 「クラスター管理 (Cluster Administrator)」ウィンドウで、「DB2 グループ 0 (DB2 Group 0)」を右クリックします。
      2. 「プロパティー」を選択します。 「DB2 グループ 0 プロパティー (DB2 Group 0 Properties)」ウィンドウがオープンします。
      3. 「フェイルバック (Failback)」タブで、「フェイルバックを防止 (Prevent failback)」ラジオ・ボタンを選択します。
      4. 「OK」をクリックします。
    2. DB2 グループ 1 で自動フェイルバックを使用不可にするには、以下のようにします。
      1. 「クラスター管理 (Cluster Administrator)」ウィンドウで、「DB2 グループ 1 (DB2 Group 1)」を右クリックします。
      2. 「プロパティー」を選択します。 「DB2 グループ 1 プロパティー (DB2 Group 1 Properties)」ウィンドウがオープンします。
      3. 「フェイルバック (Failback)」タブで、「フェイルバックを防止 (Prevent failback)」ラジオ・ボタンを選択します。
      4. 「OK」をクリックします。
  2. DB2 グループ 1 をコンピューター A に移動します。
    1. 「クラスター管理 (Cluster Administrator)」GUI で、「DB2 グループ 1 (DB2 Group 1)」をクリックします。
    2. 右クリックして、「グループを移動 (Move Group)」を選択します。 「所有者 (Owner)」列がコンピューター A に変わります。
  3. コンピューター B のクラスター・サービスを停止します。
    1. 「コンポーネント・サービス (Component Services)」ウィンドウで「クラスター・サービス (Cluster Service)」を右クリックします。
    2. 「停止」をクリックします。
  4. コンピューター B に、DB2 UDB バージョン 8.2.2 (バージョン 8.1 フィックスパック 9 に相当) をダウンロードしてインストールします。
    注:
    • DB2 UDB は依然としてコンピューター A で実行中であり、使用可能です。
    • インストール・プロセスの一部として、DB2 インスタンスをこのコンピューターに移行するため、db2imigr コマンドを実行するためのプロンプトが出ます。 db2imigr を実行する間、コンピューターの再始動が必要な場合もあります。
  5. コンピューター A の DB2 リソースをオフラインにします。
    1. パーティション 0、パーティション 1、および DAS はすべてコンピューター A 上のリソースです。 これらを一度に 1 つずつオフラインにしなければなりません。 コンピューター A のリソースをオフラインにするには、以下のようにします。
      1. 「クラスター管理 (Cluster Administrator)」ウィンドウの左側のウィンドウ・パネルから、「グループ (Groups)」を選択します。
      2. 「DB2 グループ 0 (DB2 Group 0)」を選択します。 グループのリソースが右側のウィンドウ・パネルに表示されます。
        • DB2 Group 0 の場合、DB2 リソースにはパーティション 0 と DAS が含まれます。
      3. 右側のウィンドウ・パネルでリソースの 1 つを右クリックし、 「オフラインにする (Take Offline)」を選択する。
        • DB2 グループ 0 の各 DB2 リソースについて、上記のステップを繰り返します。
      4. 「DB2 グループ 1 (DB2 Group 1)」を選択します。 グループのリソースが右側のウィンドウ・パネルに表示されます。
        • DB2 グループ 1 の場合、DB2 リソースにはパーティション 1 が含まれます。
      5. 右側のウィンドウ・パネルでリソース (パーティション 1) を右クリックし、「オフラインにする (Take Offline)」を選択します。
  6. コンピューター B でクラスター・サービスを開始します。

    インストールの際にコンピューターの再起動が必要であり、クラスター・サービスの「再起動タイプ (Restart Type)」が自動に設定されている場合は、 クラスター・サービスが開始済みであるため、このステップを省略してください。

    クラスター・サービスを開始するには、以下のようにします。

    1. 「コンポーネント・サービス (Component Services)」ウィンドウで「クラスター・サービス (Cluster Service)」を右クリックします。
    2. 「開始」をクリックします。
  7. DB2 グループ 0 と DB2 グループ 1 をコンピューター B に移動します。
    1. 「クラスター管理 (Cluster Administrator)」ウィンドウで、「DB2 グループ 0 (DB2 Group 0)」をクリックします。
    2. 右クリックして、「グループを移動 (Move Group)」を選択します。 「所有者 (Owner)」列がコンピューター B に変わります。
    3. 「DB2 グループ 1 (DB2 Group 1)」をクリックします。
    4. 右クリックして、「グループを移動 (Move Group)」を選択します。 「所有者 (Owner)」列がコンピューター B に変わります。
  8. コンピューター B の DB2 リソースをオンラインにします。
    1. パーティション 0、パーティション 1、および DAS は、現在はコンピューター B 上のリソースです。 これらを一度に 1 つずつオンラインにしなければなりません。 これらのリソースをオンラインにするには、以下のようにします。
      1. 「クラスター管理 (Cluster Administrator)」ウィンドウの左側のウィンドウ・パネルから、「グループ (Groups)」を選択します。
      2. 「DB2 グループ 0 (DB2 Group 0)」を選択します。 グループのリソースが右側のウィンドウ・パネルに表示されます。
        • DB2 Group 0 の場合、DB2 リソースにはパーティション 0 と DAS が含まれます。
      3. 右側のウィンドウ・パネルでリソースの 1 つを右クリックし、 「オンラインにする (Bring Online)」を選択する。
        • DB2 グループ 0 の各 DB2 リソースについて、上記のステップを繰り返します。
      4. 「DB2 グループ 1 (DB2 Group 1)」を選択します。 グループのリソースが右側のウィンドウ・パネルに表示されます。
        • DB2 グループ 1 の場合、DB2 リソースにはパーティション 1 が含まれます。
      5. 右側のウィンドウ・パネルでリソース (パーティション 1) を右クリックし、「オンラインにする (Bring Online)」を選択します。
    2. すべての DB2 インスタンスおよび DB2 データベースを移行します。
      1. db2imigr コマンドを使用して、すべての DB2 インスタンスを移行します。
        1. すべての DB2 インスタンスを検索するには、db2ilist コマンドを実行します。
        2. 各 DB2 インスタンスを移行するには、db2imigr コマンドを実行します。 このコマンドは、sqllib¥bin ディレクトリーの下にあり、それぞれの DB2 インスタンスに対して実行する必要があります。
      2. migrate database コマンドを使用して、すべての DB2 データベースを移行します。
  9. コンピューター A のクラスター・サービスを停止します。
    1. 「コンポーネント・サービス (Component Services)」ウィンドウで「クラスター・サービス (Cluster Service)」を右クリックします。
    2. 「停止」をクリックします。
  10. コンピューター A に、DB2 UDB バージョン 8.2.2 (バージョン 8.1 フィックスパック 9 に相当) をダウンロードしてインストールします。
    注:
    • DB2 は依然としてコンピューター A で実行中であり、使用可能です。
    • インストール・プロセスの一部として、コンピューターの再起動が必要な場合があります。
    • db2imigr およびmigrate database コマンドは既にコンピューター B で実行したため、コンピューター A で実行する必要はありません。
  11. コンピューター A でクラスター・サービスを開始します。

    インストールの際にコンピューターの再起動が必要であり、「再起動タイプ (Restart Type)」が自動に設定されている場合は、クラスター・サービスが開始済みであるため、このステップを省略してください。

    クラスター・サービスを開始するには、以下のようにします。

    1. 「コンポーネント・サービス (Component Services)」ウィンドウで「クラスター・サービス (Cluster Service)」を右クリックします。
    2. 「開始」をクリックします。
  12. DB2 グループ 0 をコンピューター A に移動します。
    1. 「クラスター管理 (Cluster Administrator)」ウィンドウで、「DB2 グループ 0 (DB2 Group 0)」をクリックします。
    2. 右クリックして、「グループを移動 (Move Group)」を選択します。 「所有者 (Owner)」列がコンピューター A に変わります。
    このアクションで MSCS 環境が初期構成に戻ります。
  13. ステップ 1 で自動フェイルバックをオフにした場合、これをオンにする必要があります。
    1. DB2 グループ 0 で自動フェイルバックを使用可能にするには、以下のようにします。
      1. 「クラスター管理 (Cluster Administrator)」GUI で、「DB2 グループ 0 (DB2 Group 0)」を右クリックします。
      2. 「プロパティー」を選択します。 「DB2 グループ 0 プロパティー (DB2 Group 0 Properties)」ウィンドウがオープンします。
      3. 「フェイルバック (Failback)」タブで、「フェイルバックを許可 (Allow failback)」ラジオ・ボタンを選択します。
      4. 「OK」をクリックします。
    2. DB2 グループ 1 で自動フェイルバックを使用可能にするには、以下のようにします。
      1. 「クラスター管理 (Cluster Administrator)」ウィンドウで、「DB2 グループ 1 (DB2 Group 1)」を右クリックします。
      2. 「プロパティー」を選択します。 「DB2 グループ 1 プロパティー (DB2 Group 1 Properties)」ウィンドウがオープンします。
      3. 「フェイルバック (Failback)」タブで、「フェイルバックを許可 (Allow failback)」ラジオ・ボタンを選択します。
      4. 「OK」をクリックします。

データベースの移行 (HP-UX on IA64)

DB2 Universal Database (UDB) for HP-UX on IA64 のデータベース移行は、どのバージョン 8.x リリースでもサポートされません。

DB2 UDB for HP-UX on IA64 では、 バージョン 7 DB2 バックアップ・イメージからバージョン 8 インスタンスへの復元はサポートされていません。

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