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50.16 Windows NT 上でのクライアント・サイド・キャッシング

DB2 データ・リンクがインストールされている Windows NT サーバー・マシンにある READ PERM DB ファイルに有効なトークンを使用して共有ドライブによってアクセスしようとしている場合、ファイルは期待通りオープンされます。ただしその後、同じトークンを使用した後続のオープン要求は実際にはサーバーに届きませんが、クライアント上のキャッシュからサービスされます。トークンの有効期限が切れた後でも、項目はまだキャッシュにあるため、ファイルの内容はユーザーに対して可視であり続けます。ただしこの問題は、ファイルが Windows NT ワークステーション上にある場合は発生しません。

この解決策は、レジストリー項目 ¥¥HKEY_LOCAL_MACHINE¥SYSTEM ¥CurrentControlSet¥Services¥Lanmanserver¥Parameters¥EnableOpLocks を Windows NT サーバーでゼロに設定することです。このレジストリー設定により、サーバー上のファイルが共有ドライブを通じてクライアントからアクセスされると、要求はクライアント・キャッシュからサービスされる代わりに、常にサーバーに到達します。このため、トークンはすべての要求についてもう一度検査されます。

この解決策の欠点は、これが共有ドライブを通じたサーバーからのすべてのファイル・アクセスのパフォーマンス全体に影響を与えることです。この設定でも、ファイルがサーバー自体でマップされた共有ドライブを通じてアクセスされる場合は、他のクライアント・マシンからのアクセスとは異なり、要求はキャッシュからサービスされます。このため、トークンの期限切れは起きません。

注:
どの場合でも、ファイル・アクセスがローカル・アクセスであり、共有ドライブからのものでなければ、トークンの検査と後続のトークンの期限切れは予定通りに行われます。


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