リリース情報


|30.6 ODBC を OLAP スターター・キット用に構成

|IBM DB2 OLAP スターター・キット 7.2 は、OLAP Integration Server からリレーショナル・データ・ソースおよび OLAP メタデータ・カタログへの |Open Database Connectivity (ODBC) 接続操作において ODBC.ini ファイルを必要とします。

|ODBC.ini ファイルは ODBC ソフトウェア・パッケージにあり、Microsoft Office に |添付されています。ODBC ドライバーまたは ODBC アドミニストレーターを |インストールするアプリケーションの追加情報 |については、Web サイト http://support.microsoft.com/ を参照してください。

|AIX マシンでの Oracle ユーザーの場合: ODBC を Oracle 用に構成するには、 |MERANT 3.6 ドライバーを指すように ODBC.ini ファイルを |更新する必要があります。

|バージョン 7.2 では、OLAP スターター・キットは、リレーショナル・データ・ソースおよび |OLAP メタデータ・カタログとの ODBC 接続を管理します。これらの ODBC 接続に |対応するため、OLAP スターター・キットは、Windows NT 4.0、Windows 2000、AIX、 |および Solaris システムで ODBC ドライバーを使用します。

|30.6.1 UNIX システム上でのデータ・ソースの構成

|AIX および Solaris システムでは、環境変数を ODBC 用に手動で設定し、 |odbc.ini ファイルを編集して、リレーショナル・データ・ソース |および OLAP メタデータ・カタログを構成する必要があります。新規にドライバーまたは |データ・ソースを追加する場合、あるいはドライバーまたはデータ・ソースを変更する場合は、 |odbc.ini ファイルを必ず編集してください。

|AIX または Solaris システム上で DB2 OLAP スターター・キットを使用して、 |Merant ODBC ソースおよび DB2 データベースにアクセスする場合は、.odbc.ini ファイル |の DB2 ソース・セクションにある "Driver=" 属性の値を次のように変更します。

|AIX: ドライバー名 /usr/lpp/db2_07_01/lib/db2_36.o

|AIX 用サンプル ODBC ソース項目:

|[SAMPLE] Driver=/usr/lpp/db2_07_01/lib/db2_36.o 
|Description=DB2 ODBC Database 
|Database=SAMPLE

|Solaris オペレーティング環境: ドライバー名は、/opt/IBMdb2/V7.1/lib/libdb2_36.so

|Solaris オペレーティング環境用サンプル ODBC ソース項目:

|[SAMPLE] Driver=/opt/IBMdb2/V7.1/lib/libdb2_36.so 
|Description=DB2 ODBC Database 
|Database=SAMPLE

|30.6.1.1 環境変数の構成

|UNIX システムでは、環境変数を設定して、ODBC コア・コンポーネントへのアクセスを可能にする |必要があります。必須変数を設定する is.sh および |is.csh シェル・スクリプトがスターター・キット・ホーム・ |ディレクトリーにあります。ODBC データ・ソースに接続する前に、これらのスクリプトの |1 つを実行しなければなりません。OLAP スターター・キットの実行に使用するユーザー名の |ログイン・スクリプトに、これらのスクリプトを組み込んでください。

|30.6.1.2 odbc.ini ファイルの編集

|odbc.ini ファイルでデータ・ソースを構成するには、ODBC データ・ソースの名前と記述を追加し、 |またデータ・ソース名のために作成する別のセクションでは、ODBC ドライバー・パス、ファイル名、 |およびその他のドライバー設定値を入力する必要があります。インストール・プログラムは、 |サンプルの odbc.ini ファイルを ISHOME ディレクトリーに |インストールします。このファイルには、サポートされている ODBC ドライバーに関する |汎用の ODBC 接続および構成情報が含まれています。リレーショナル・データ・ソースおよび |OLAP メタデータ・カタログに対して、使用する ODBC ドライバーをマップするための開始点として |このファイルを使用してください。

|odbc.ini ファイル以外のファイルを使用する場合は、 |使用するファイルの名前に ODBCINI 環境変数を必ず設定してください。

|30.6.1.3 データ・ソースの odbc.ini ファイルへの追加

|
  1. |OLAP スターター・キット・サーバーを実行しているシステムで、vi などの |テキスト・エディターを使用して odbc.ini ファイルを開きます。
  2. |[ODBC Data Sources] で始まっているセクションを見つけて、 mydata=data source for analysis など、 |データ・ソースの名前と説明を記述する新しい行を追加します。なるべく混乱しないように、データ・ソースの名前は、 |RDBMS にあるデータベースの名前と一致させます。
  3. |[mydata] など、大括弧で囲まれた新しいデータ・ソースの名前を記述する新しい行を |作成して、ファイルに新しいセクションを追加します。
  4. |データ・ソース名に続く行で、このデータ・ソースおよびその他の必須の ODBC ドライバー情報に |対する全パスとファイル名を追加します。以下のセクションで紹介する例をガイドラインとして使用して、 |RDBMS のデータ・ソースにマップしてください。Driver= 設定に指定するロケーションに |ODBC ドライバー・ファイルが実際に存在することを確認してください。
  5. |odbc.ini の編集を終了したら、ファイルを保存し、 |テキスト・エディターを終了させます。 |

|30.6.1.4 DB2 の ODBC 設定の例

|次の例で、odbc.ini を編集して、IBM DB2 固有の |ODBC ドライバーを使い、AIX で DB2 ユニバーサル・データベース・バージョン 6.1 の |リレーショナル・データ・ソース db2data に接続する方法を |説明します。vi エディターで |$ODBCINI コマンドを使い、odbc.ini|編集して、以下のステートメントを挿入します。

|     [ODBC Data Sources] 
|     db2data=DB2 Source Data on AIX
|     ... 
|     [db2data]
|     Driver=/home/db2inst1/sqllib/lib/db2.o
|     Description=DB2 Data Source - AIX, native

|30.6.1.5 Oracle の ODBC 設定の例

|次の例で、odbc.ini を編集して、MERANT バージョン 3.6 ODBC ドライバーを |使い、Oracle バージョン 8 (Solaris オペレーティング環境) のリレーショナル・データ・ソース oradata|接続する方法を説明します。この例では、LogonID および Password は、 |OLAP スターター・キットのユーザー名およびパスワードで使用する実際の値でオーバーライドされます。

|     [ODBC Data Sources] 
|     oradata=Oracle8 Source Data on Solaris
|     ... 
|     [myoracle] Driver=
|     /export/home/users/dkendric/is200/odbclib/ARor815.so
|     Description=my oracle source

|30.6.2 UNIX システムでの OLAP メタデータ・カタログの構成

|AIX および Solaris システムでの OLAP メタデータ・カタログの構成は、データ・ソースの構成と |類似しています。OLAP メタデータ・カタログ・データベースの場合、30.6.1.2, odbc.ini ファイルの編集|記載されているように、データ・ソースの名前とセクションを odbc.ini ファイルに |追加します。そのほかに必要な変更はありません。

|OLAP メタデータ・カタログ・データベースを ODBC データ・ソースとして構成する前に、 |サポートされている RDBMS にそれを作成する必要があります。

|次の例で、odbc.ini を編集して、固有の ODBC ドライバーを |使用し、DB2 バージョン 6.1 (Solaris オペレーティング環境) の OLAP メタデータ・カタログ TBC_MD に接続する方法を |説明します。

|     [ODBC Data Sources] 
|     ocd6a5a=db2 v6
|     ... 
|     [ocd6a5a]
|     Driver=/home/db2instl/sqllib/lib/db2.0
|     Description=db2

|30.6.3 Windows システムでのデータ・ソースの構成

|Windows NT または Windows 2000 システムで リレーショナル・データ・ソースを |構成するには、ODBC Administrator を実行してから、OLAP モデルおよびメタアウトラインの |作成に使用するデータ・ソースとの接続を作成する必要があります。Windows コントロール・パネルから |ODBC Administrator ユーティリティーを実行します。次の例で DB2 データ・ソースを作成します。 |ほかの RDBMS のダイアログ・ボックスは異なることがあります。

|ODBC Administrator でリレーショナル・データ・ソースを構成するには、 |以下のステップを実行します。

  1. |Windows デスクトップで、「コントロール・パネル」ウィンドウを開く。
  2. |「コントロール・パネル」ウィンドウで、以下のステップの 1 つを実行する。
    1. |Windows NT で、ODBC アイコンをダブルクリックし、 |「ODBC データ・ソース・アドミニストレーター」ダイアログ・ボックスを開く。
    2. |Windows 2000 で、「管理ツール」アイコンを |ダブルクリックしてから、「データ・ソース (ODBC)」アイコンを |ダブルクリックし、「ODBC データ・ソース・アドミニストレーター」ダイアログ・ボックスを開く。 |
  3. |「ODBC データ・ソース・アドミニストレーター」ダイアログ・ボックスで、 |システム DSN」タブをクリックする。
  4. |追加」をクリックして、 |「データ・ソースの新規作成」ダイアログ・ボックスを開く。
  5. |ODBC Administrator の「データ・ソースの新規作成」ダイアログ・ボックスで、 |IBM DB2 ODBC Driver などの適切なドライバーを選択し、 |完了」をクリックして、 |「ODBC IBM DB2 ドライバー - 追加」 ダイアログ・ボックスを開く。
  6. |「ODBC IBM DB2 ドライバー - 追加」 ダイアログ・ボックスの |データベース別名」ドロップダウン・リストで、 |適切なリレーショナル・ソース・データのデータベースの名前 |(例えば、サンプル・アプリケーションの TBC) を選択する。
  7. |説明」テキスト・ボックスで、 |このドライバーの使用方法を示す任意の説明を入力し、「追加」を |クリックする。例えば、My Business データベースを示すには次のような説明を |入力します。
    |Customers, products, markets

    |次のように入力して、 |サンプル・アプリケーション・データベースを示すことができます。

    |Sample relational data source

    |説明は、 |「OLAP Starter Kit Desktop」から接続するときに選択できるデータ・ソースを |特定するのに役立ちます。

  8. |「了解」をクリックし、「ODBC データ・ソース・アドミニストレーター」ダイアログ・ボックスに |戻る。入力したデータ・ソース名およびデータ・ソース名にマップしたドライバーが |システム DSN」タブの |システム・データ・ソース」リスト・ボックスに |表示されます。 |

|データ・ソースの構成情報を編集するには、以下の通りにします。

  1. |データ・ソース名を選択し、「構成」をクリックして、 |「ODBC IBM DB2 - 追加」ダイアログ・ボックスを開く。
  2. |変更したい情報を訂正する。
  3. |了解」を 2 回クリックし、終了する。 |

|30.6.4 Windows システムでの OLAP メタデータ・カタログの構成

|Windows NT または Windows 2000 で OLAP メタデータ・カタログを構成するには、 |ODBC Administrator を実行してから、OLAP メタデータ・カタログ・データベースが |含まれるデータ・ソースとの接続を作成します。

|次の例で DB2 データ・ソースを作成します。 |ほかの RDBMS のダイアログ・ボックスは異なることがあります。OLAP メタデータ・カタログの |データ・ソースを作成するには、次のステップを実行します。

  1. |デスクトップで、「コントロール・パネル」ウィンドウを開く。
  2. |「コントロール・パネル」ウィンドウで、以下のステップの 1 つを実行する。
    1. |Windows NT で、「ODBC」アイコンをダブルクリックし、 |「ODBC データ・ソース・アドミニストレーター」ダイアログ・ボックスを開く。
    2. |Windows 2000 で、「管理ツール」アイコンを |ダブルクリックしてから、「データ・ソース (ODBC)」アイコンを |ダブルクリックし、「ODBC データ・ソース・アドミニストレーター」ダイアログ・ボックスを開く。 |
  3. |「ODBC データ・ソース・アドミニストレーター」ダイアログ・ボックスで、 |システム DSN」タブをクリックする。
  4. |追加」をクリックして、 |「データ・ソースの新規作成」ダイアログ・ボックスを開く。
  5. |ODBC Administrator の「データ・ソースの新規作成」ダイアログ・ボックスで、 |IBM DB2 ODBC Driver などの適切なドライバーを選択し、 |完了」をクリックして、 |「ODBC IBM DB2 ドライバー - 追加」 ダイアログ・ボックスを開く。
  6. |データベース別名」ドロップダウン・リストの、 |「ODBC IBM DB2 ドライバー - 追加」 ダイアログ・ボックスで、適切な OLAP メタデータ・カタログの |データベースの名前 (例えば、サンプル・アプリケーションの TBC_MD) を選択する。選択したデータベースの |名前は、「データ・ソース名」テキスト・ボックスに |自動的に表示されます。
  7. |データ・ソースの名前を変更したいときには、 |データ・ソース名」テキスト・ボックスに |表示されている名前を選択して、このドライバーの使用方法を示す名前を入力し、 |追加」をクリックする。例えば、次のような名前を |入力すれば、最初の OLAP メタデータ・カタログに接続するためにそのドライバーを |使用していることを示せるでしょう。
    |OLAP Catalog first

    |サンプル・アプリケーション OLAP メタデータ・カタログの |データベースに接続していることを示すには、次の名前を入力すればよいでしょう。

    |  TBC_MD 
  8. |説明」テキスト・ボックスで、 |このドライバーの使用方法を示す説明を入力する。例えば、OLAP メタデータ・カタログを説明するには、 |次のような記述を入力します。
    |My first models and metaoutlines

    |次のような説明を入力すれば、サンプル・アプリケーション OLAP メタデータ・カタログ・データベースを |記述できるでしょう。

    |Sample models and metaoutlines

    |上記のような説明は、OLAP スターター・キット・デスクトップから |OLAP メタデータ・カタログに接続するときに選択する対象のカタログを特定する |ヒントとなります。

  9. |「了解」をクリックし、「ODBC データ・ソース・アドミニストレーター」ダイアログ・ボックスに |戻る。入力したデータ・ソース名およびデータ・ソース名にマップしたドライバーが |システム DSN」タブの |システム・データ・ソース」リスト・ボックスに |表示されます。 |

|データ・ソースの構成情報を編集するには、以下の通りにします。

  1. |データ・ソース名を選択し、「構成」をクリックして、 |「ODBC IBM DB2 - 追加」ダイアログ・ボックスを開く。
  2. |変更したい情報を訂正する。
  3. |了解」を 2 回クリックし、終了する。 |

|30.6.5 データ・ソースを構成したら

|リレーショナル・データ・ソースおよび OLAP メタデータ・カタログの構成が完了すると、 |OLAP スターター・キットから接続することができます。次に、OLAP モデルおよび |メタアウトラインの作成、変更、および保存を行うことができます。

|SQL サーバー ODBC ドライバーは、SQL サーバー・データベースを呼び出す間に |タイムアウトになる可能性があります。データベースが使用中でないときに |再試行してください。ドライバー・タイムアウト期間を長くすれば、この問題を回避できる |場合があります。詳しくは、ご使用のドライバーの ODBC 文書を参照してください。

|ODBC 接続の問題およびソリューションの詳細については、 |OLAP Integration Server System Administrator's Guide|を参照してください。


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