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5.15 データ・リンク・ファイル・システム・フィルター (DLFF) インストールのロギングの最小化

データ・リンク・ファイル・システム・フィルター (DLFF) インストールのロギングを、 dlfs_cfg ファイルを変更することで最小化することができます。dlfs_cfg ファイルは、ドライバーと構成パラメーターをロードするために strload ルーチンに渡されます。ファイルは /usr/lpp/db2_07_01/cfg/ ディレクトリーにあります。記号リンクを経由すると、ファイルは /etc ディレクトリーにも見つかります。dlfs_cfg ファイルの形式は次の通りです。

    d <driver-name> <vfs number> <dlfm id> <global message priority> 
      <global module priority> - 0 1
 

説明:

d
d パラメーターは、ドライバーをロードすることを指定します。

driver-name
driver-name はロードする全パスです。たとえば、DB2 バージョン 7 の全パスは /usr/lpp/db2_07_01/bin/dlfsdrv です。ドライバーの名前は dlfsdrv です。

vfs number
/etc/vfs にある DLFS の vfs 項目です。

dlfm id
これは、データ・リンク・マネージャー管理者のユーザー ID です。

global message priority
|DLFS ドライバーの構成可能パラメーターです。これは、システム・ログ・ファイルに |記録されるメッセージ・カテゴリーのリストを定義します。

global module priority
|DLFS ドライバーの構成可能パラメーターです。これは、システム・ログ・ファイルに |記録されるドライバー・ルーチン、VFS 操作、および Vnode 操作のリストを定義します。

0 1
0 1 は、このドライバーの非複製ノードを作成するためのマイナー番号です。ノード名は、複製されたドライバー・ノード名にマイナー番号を付加することで作成されます。 5 つ以内 (0-4) のマイナー番号を指定できます。

実際の例では、次のようになります。

    d /usr/lpp/db2_07_01/bin/dlfsdrv 14,208,255,-1 - 0 1
 

ログに記録されるメッセージは、グローバル・メッセージ優先順位とグローバル・モジュール優先順位の設定によって異なります。ログを最小化するために、グローバル・メッセージ優先順位を変更することができます。

使用可能なメッセージ優先順位は次の 4 つです。

     #define LOG_EMERGENCY      0x01
     #define LOG_TRACING        0x02
     #define LOG_ERROR          0x04
     #define LOG_TROUBLESHOOT   0x08

DLFF のメッセージの多くは、メッセージ優先順位として LOG_TROUBLESHOOT を持っています。いくつかの構成例を次に示します。

緊急メッセージとエラー・メッセージが必要な場合は、dlfs_cfg 構成ファイルでグローバル・メッセージ優先順位を 5 (1+4) に設定してください。

       d /usr/lpp/db2_07_01/bin/dlfsdrv 14,208,5,-1 - 0 1
 

エラー・メッセージだけが必要な場合は、グローバル・メッセージ優先順位を 4 に設定してください。

       d /usr/lpp/db2_07_01/bin/dlfsdrv 14,208,4,-1 - 0 1
 

DLFS のロギングを必要としない場合は、グローバル・メッセージ優先順位を 0 に設定してください。

       d /usr/lpp/db2_07_01/bin/dlfsdrv 14,208,0,-1 - 0 1
 

5.15.1 インストール後のメッセージのロギング

インストール後に緊急、エラー、および障害追及メッセージを記録する必要がある場合は、 dlfs_cfg ファイルを変更してください。 dlfs_cfg ファイルは /usr/lpp/db2_07_01/cfg ディレクトリーにあります。グローバル・メッセージ優先順位は 255 (最高の優先順位) または 13 (8+4+1) に設定してください。優先順位を 13 (8+4+1) に設定すると、緊急、エラー、および障害追及情報がログに記録されます。

グローバル・メッセージ優先順位を設定した後、DLFS フィルター・ファイル・システムをアンマウントし、dlfsdrv ドライバーを再ロードして、新しい優先順位の値がロード時に設定されるようにしてください。dlfsdrv ドライバーが再ロードされたら、DLFS フィルター・ファイル・システムを再マウントする必要があります。

注:
dlfs_cfg の設定は、dlfs_cfg ファイルは再び変更されるまで、 dlfsdrv ドライバーの以後のロードのためにそのまま残されます。

|5.15.2 Sun Solaris システム上でのログオンの最小化

|dlfs_cfg ファイルが Sun(TM) Solaris(TM) システムからなくなりました。 |代わりに、システム・ファイル /etc/syslog.conf に、 |システム・メッセージを適切なログ・ファイルに転送するシステム・ログ・デーモン (syslogd) で使用される情報が含まれます。 |/etc/syslog.conf|kern.notice および kern.debug の項目をコメント化することにより、 |DLFF インストールのためのロギングを最小化することができます。 |変更を有効にするには、syslogd を停止してから開始する必要があります。

|カーネルの通知およびエラーをすべて再び活動化するには、 |/etc/syslog.conf の kern.notice and kern.debug |の項目のコメント化を解除し、再び syslogd の停止、開始を行います。


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