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複数フィックスパック環境での dasdrop コマンドに対する制限事項

代替フィックスパックは、 それ自身のバージョンの dasdrop コマンドをインストールします。 このコマンドは、AIX では /usr/opt/db2_08_FPn/ パスにインストールされます。 他の UNIX システムでは、 このコマンドは /opt/IBM/db2/V8.FPn/ パスにインストールされます。 どちらの場合も、n はフィックスパックの番号です。

複数フィックスパックの環境では、セットアップできる DAS は一度に 1 つだけです。 バージョン 8.1 の製品に対してか、または任意の代替フィックスパックに対して、 DAS を作成することができます。 バージョン 8.1 の製品に対して作成された DAS をドロップする場合は、 任意のバージョンの dasdrop を使用して DAS をドロップすることができます。 しかし、代替フィックスパックに対して作成された DAS をドロップする場合は、 代替フィックスパックのバージョンの dasdrop を使用する必要があります。

たとえば、AIX オペレーティング・システム上での次のシナリオを考えてみます。

この DAS は、次のいずれのコマンドを使用してもドロップすることができます。

/usr/opt/db2_08_01/instance/dasdrop
/usr/opt/db2_08_FP1/instance/dasdrop

どちらも正しく機能します。

しかし、次の例ではどうでしょう。

この場合は次のように、代替フィックスパック 1 の dasdrop コマンドを使用する必要があります。

/usr/opt/db2_08_FP1/instance/dasdrop

バージョン 8.1 の dasdrop コマンドを使用すると、 エラーになります。

この制限が適用されるのはバージョン 8.1 の製品に対してのみであり、 通常フィックスパックには適用されません。 たとえば、次のようにします。

この DAS は、次のいずれのコマンドを使用してもドロップすることができます。

/usr/opt/db2_08_01/instance/dasdrop
/usr/opt/db2_08_FP1/instance/dasdrop
/usr/opt/db2_08_01/ パス内のバージョンの dasdrop は通常フィックスパックを適用した時点で訂正されているため、 どちらも正しく機能します。


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