
多次元データ・クラスタリング
多次元データ・クラスタリングは、複数の次元を持つデータの、 柔軟で、連続した、自動クラスタリングです。 多次元データ・クラスタリングを使用すると、 挿入、更新、および削除操作の際の再編成および索引保守操作など、 データ保守操作のオーバーヘッドがかなり軽減されるだけでなく、 照会のパフォーマンスがかなり改善されます。 多次元データ・クラスタリングは、主にデータウェアハウジングおよび大規模なデータベース環境を対象としており、 オンライン・トランザクション処理 (OLTP) 環境内でも使用できます。
多次元データ・クラスタリングを使用すると、 同時に複数のキー (または次元) で表を物理的にクラスタリングすることができます。 DB2 のバージョン 8.1 以前では、クラスタリング索引による、 データの単一次元のデータ・クラスタリングのみをサポートしていました。 クラスタリング索引を使用して、 DB2 は、レコードが表内に挿入および更新されるときに、 索引のキー順序でページ上のデータの物理順序を保守しようとします。 クラスタリング索引を使用すると、 クラスタリング索引の 1 つ以上のキーを含む述部を持つ範囲照会のパフォーマンスがかなり改善されます。 適切なクラスタリングを使用すると、表の一部にアクセスするだけですみ、 ページが連続していれば、さらに効率よくプリフェッチを実行することができます。