リリース情報


|5.24 ファイルのリストア中に起こりうる問題

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|問題: 同じファイルの別のバージョンが、異なるときにデータベースにリンクされると、 |データ・リンク・ファイル・マネージャー (DLFM) 検索デーモンは、データベースがリストアされるときに |アーカイブから正しいバージョンのファイルを検索できません。

|背景: データベースがバックアップ・イメージからリストアされるときに、 |バックアップ・イメージにリンクされたファイルもまた、アーカイブからデータ・リンク・ファイル・システム (DLFS) にリストアされます。データ・リンク・マネージャーの検索およびリストアのプロセスがどのように機能するかを次に説明します。 |

|重要: ファイルを変更するのは可能ですが、 |最終変更時刻とサイズ属性を変更することはできません。 |ファイル・サイズに影響しない変更により「隠れた変更」がなされ、 |最終変更時刻属性を元のファイルと同じ属性にリセットします。

|例: DBTEST というデータベースがあり、 |DATALINK 列を持つ表を含むとします。以下の作業をリストされている順に実行します。 |

  1. |DLFS マウント・ボリュームの fileA というファイルを作成する。これがファイルの最初のバージョンです。
  2. |fileA の参照 (URL) を DBTEST データベースに挿入する。
  3. |DBTEST データベースのバックアップを取る。
  4. |fileA 参照を DBTEST データベースから削除する。
  5. |DLFS マウント・ボリュームから fileA を削除する。
  6. |DLFS マウント・ボリュームの fileA という別のファイルを作成する。 |これがファイルの 2 番目のバージョンです。
  7. |fileA の参照 (URL) を DBTEST データベースに挿入する。
  8. |DBTEST データベースをバックアップ・イメージからリストアする。 |

|DLFM 検索デーモンは fileA の 2 番目のバージョンを |fileA.MOD にコピーし、次に、 fileA の最初のバージョンをアーカイブから DLFS マウント・ボリュームに作業中の | fileA としてコピーします。

|ただし、fileA の両方のバージョンが同じ最終変更時刻とサイズ属性を持つ場合、 |それらのファイルは実際同じバージョンであると想定され、DLFM 検索デーモンは何も行いません。

|結果として、最初のバージョンではなく 2 番目のバージョンのファイルが、 |DLFS マウント・ボリュームに残ります。実際は、ファイル・システムは |バックアップ時と同じ状態にリストアできません。

|解決策: アプリケーションが、ファイルを、同じ属性 (最終変更時刻およびサイズ) |を持つ新規バージョン・ファイルと置換していないことを確認します。


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