DB2 インスタンスは、データを保管しアプリケーションを実行する環境です。 すべての DB2 製品には、実行のためにインスタンスが必要です。
インスタンスには複数のデータベースが含まれます。 必要に応じて、 複数のインスタンスを作成することができます。 たとえば、 各環境に異なるインスタンスを定義して、 開発環境を実稼働環境から分離することができます。 現在、1 つのインスタンスしか作成できません。 後で別のインスタンスを作成するためには、 db2isetup コマンドを発行して DB2 セットアップ・ウィザードを実行するか、db2icrt コマンドを使用してください。
ご使用のオペレーティング・システムが 32 ビット・インスタンスおよび 64 ビット・インスタンスの両方をサポートしている場合、 32 ビット・インスタンスまたは 64 ビット・インスタンスの作成を選択できます。 32 ビットのプラットフォームには、 カーネル、ユーザー・テキストおよびデータに対して、4 GB の固有アドレス・スペース制限があります。64 ビットのアプリケーションには、 このスペース制限はなく、サイズが 2 GB 以上のファイルにもアクセスできます。
DB2 ファミリー・データベースを処理する 64 ビット・アプリケーションには、 64 ビット・バージョンの DB2 アプリケーション・ライブラリーがある必要があります。 32 および 64 ビット処理は、 64 ビット・プラットフォームで共存できますが、 32 および 64 ビット・実行可能プログラムおよびライブラリーは同じ処理内で混用できません。
すべての DB2 機能が、64 ビット・インスタンスと互換性があるわけではありません。 64 ビット・インスタンスを選択し、 かつ以前にインストールしている、または互換性のないインストール機能を選択している場合は、 インスタンスの作成を続行ずる前に、警告メッセージを受信します。 64 ビット・インスタンスおよび DB2 機能の互換性に関する詳細は、 「DB2 管理ガイド」を参照してください。
「DB2 インスタンスを作成する」をクリックして、 インスタンスを作成してください。 64 ビットのプラットフォームでインスタンスを作成している場合は、 「DB2 インスタンスの作成 - 32 ビット」、 または 「DB2 インスタンスの作成 - 64 ビット」を選択できます。
ご使用のコンピューターに既存のインスタンスがあり、 インスタンスをセットアップする場合は、 「既存の DB2 インスタンスへの新規機能の構成」をクリックしてください。 インスタンスが使用するユーザー・アカウント、 通信プロトコル、およびインスタンスの認証と始動オプションをセットアップできます。 リストから、 セットアップするインスタンスを選択してください。
この時点でインスタンスを作成しない場合は、 「このタスクをインストールの完了後まで保留する」をクリックしてください。 DB2 セットアップ・ウィザードを実行するか、 db2isetup コマンドを使用して、 インストールの後でいつでもインスタンスを作成またはセットアップできます。