ソース・データは、運用アプリケーション・プログラムの要件を満たす構造や形式をとることが多いので、 データウェアハウスのユーザーにはあまり適しているとは言えません。 データをデータウェアハウスの一部とするには、多くの場合、何度も変換しなければなりません。 DB2 Universal Database および DB2 Warehouse Manager には、 組み込みトランスフォーマー、 統計トランスフォーマー、およびユーザー定義の機能が 100 以上含まれています。

SQL 関数は、フィールド・レベルおよび表レベルのさまざまな変換を実行するのに役立ちます。 フィールド・レベルの変換には、ストリング処理、データ・タイプ変換、 算術計算、およびブール演算が含まれます。 表レベルの変換には、平均値、中央値、最小値、最大値、次元に沿ったロールアップ、 キューブ計算などが含まれます。 ウェアハウス変換関数を使用して、基本的なデータ変換を実行できます。その中には、 不要なデータの削除、キー列の生成、期間表の生成、データの反転、 およびデータのピボットが含まれます。 統計変換関数は、次の機能を実行します。 基本統計の計算、小計の計算、移動平均の計算、カイ二乗検定、カイ二乗適合度検定、 相関分析、回帰、および分散分析 (ANOVA)。 ユーザー定義関数を使用すると、独自の変換関数を簡単に定義し再使用することができます。