ここでは VisualAge COBOL の バージョン 3.0.5、バージョン 3.0.4、および バージョン 3.0.3 の変更点について説明します。さらに、前提条件の変更点、および周知の問題と制限についても説明します。
VisualAge COBOL コンポーネント |
変更点 |
外部ファイル・システム (FFS) |
- マイグレーション済みデータ・セットがディレクトリー・リストに表示されるようになりました。
これらのデータのファイル拡張子は <*migrat*> です
(たとえば seq.a00.<*migrat*>)。
注: マイグレーション済みデータ・セットにはプロジェクト・アクションのみが適用されます。たとえば、マイグレーション済みデータ・セットを編集、コピー、削除することはできません。
- 各ドライブ文字に最大で 100 個の修飾子を指定できるようになりました。
それまでの制限は 25 個でした。
- ライブラリアン・サブシステムにあるデータ・セットにアクセスするためのサポートが追加されました。
このサポートを使用するには、
FFS システム定義ファイル Application Data\IBM\FFS\ffs_sys.xml を編集する必要があります。
サブシステム指定を必要とする修飾子ごとに、 <subsys-name> と必要なだけの <subsys-parm> タグをすべて追加してください。たとえば次のようにします。
<qualifier>
<qualifier-name> MYID </qualifier-name>
<qualifier-type> MVS </qualifier-type>
<directory> MYID </directory>
<transfer> text </transfer>
<subsys-name> ZZZZ </subsys-name>
<subsys-parm> p1 </subsys-parm>
<subsys-parm> p2 </subsys-parm>
</qualifier>
後で MVS 接続マネージャーを介して情報を更新した場合、ここで XML ファイルを直接変更した内容は保存されない可能性があります (この制限はバージョン 3.0.5 では除去されました)。
制限: ライブラリアン・ (サブシステム) データ・セットのディレクトリー情報は利用できません。ライブラリアン・データ・セットに書き込むことはできません。
したがって、たとえば、ライブラリアン・データ・セットをプロジェクトに含めたり、
Windows エクスプローラーでそのメンバー・リストを表示することはできません。
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プロジェクト・ウィンドウ (ワークフレーム) |
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ジョブ・モニターおよび TSO コマンド |
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ジョブ・モニター |
- ホスト・ジョブのリターン・コードが Sxxx (16 進数) または Unnnn (10 進数) として正しく表示されます。
- ジョブ・モニター・ウィンドウを閉じて再び開いたとき、
ユーザー定義のフィルターが保存および復元されます。
- ジョブ・モニター・ウィンドウを閉じて再び開いたとき、 SYSOUT ファイル・サイズ制限が保存および復元されます。
- ジョブ・モニター・ウィンドウを閉じて再び開いたとき、分割バーの位置が保存および復元されます。
- フィルターを削除 がメニュー・バーに、フィルター がポップアップ・メニューに表示されるようになりました。
- ジョブ名によるフィルター操作が正しく動作するようになりました。
- サブミット JCL ダイアログで、アクティブなシステムが事前選択されます。
- フィルターのプロパティーを変更して保管 をクリックすると、ジョブ・リストが自動的に更新されます。
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TSO コマンド |
コマンドを入力してから Enter キーを押してサブミットします。 |
SOSIコンパイラー・オプション |
SOSIコンパイラー・オプションが指定された場合、
非数字リテラルはDBCSリテラルと同様に扱われます。SOSIコンパイラー・オプションが有効の場合、
値としてX'1E'またはX'1F'を含む非数字リテラルは、下記の規則が適用されます。
- X'1E' および X'1F' の文字位置はワークステーション
SO/SI 文字として扱われるため、 16進表記ではないDBCSリテラルまたは非数字リテラルの場合、X'1E'およびX'1F'の文字位置は、
リテラル・データの一部としては扱われません。
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外部ファイル・システム (FFS)、MVS 接続マネージャー、デバッガー、
プログラム・エディター、プロジェクト環境、COBOL プロジェクト、
SOM コンパイラー、情報センターには、以下のような周知の問題があります。
問題と制限 |
解決策 (適用可能な場合) |
グラフィック変数が含まれた OS/390 COBOL プログラムをリモートでデバッグしている場合、
プログラム・モニター内で変数の値を変更しようとするとエラーが発生することがある。 |
デバッグのためにグラフィック変数の値を変更するには、
次のようにします。
- ソース画面でグラフィックス変数をダブルクリックする。変数を右マウス・ボタン・クリックし、
プログラム・モニターに追加を選択する。
- モニター画面で値をダブルクリックする。
- 古い値を完全に除去し、新しい値を入力する。
- これがグラフィック値であることを示すために、最初の単一引用符の前に G を付ける (たとえば、G'X Y Z ')。Enter を押す。
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プログラムに印刷不能データが含まれている場合、予期しない動作が起こることがある。デバッガー内で、印刷不能文字はボックスとして表示される。
予期しない動作の例としては、次のものがある。
- プログラム内のステートメントに印刷不能文字のリテラル・ストリングが含まれている場合、そのステートメントの変数を強調表示できない。
- 印刷不能データが含まれた変数の値を編集しようとすると、ボックスが波形記号文字に置き換えられる。
- 長いストリングの終了点を見ることができない。
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なし
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VisualAge COBOL に同梱されている分散デバッガーは AS/400
アプリケーションをサポートしていない。
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なし
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分散デバッガーをワークステーションにインストールする製品 (たとえば VisualAge COBOL) をインストールし、
後でこれらの製品をアンインストールした場合、分散デバッガーはアンインストールされない。 |
ワークステーションのレジストリーを調べて、分散デバッガーを使用する製品が 1 つもインストールされていないことを確認します。 次に、ワークステーションのレジストリーの RefCount の数値を 1 に変更して、
最後に分散デバッガーをアンインストールします。 ワークステーションのレジストリーを調べて上位製品が 1 つもインストールされていないことを確認するには、以下のステップに従います。
- スタート -> ファイル名を指定して実行をクリックし、
regedit と入力して OK をクリックする。レジストリ エディタがオープンします。
- 次の各フォルダーをダブルクリックする。
HKEY_LOCAL_MACHINE
SOFTWARE
IBM
IBM 分散デバッガー
CurrentVersion
install
ParentProducts
- 上位製品を調べます。
上位製品が 1 つもインストールされていなければ、次のステップに進みます。
いずれかの上位製品がインストール済みであれば、
分散デバッガーをアンインストールしないでください。
ワークステーションのレジストリーの RefCount 数を減分するには、以下のステップに従います。
- インストール・フォルダーを再びダブルクリックする。
- RefCount を右クリックして、変更 を選択する。
- 数値を 1 に変更して OK をクリックする。
分散デバッガーをアンインストールするには、以下のステップに従います。
- スタート -> 設定 -> コントロール パネルをクリックする。
- アプリケーションの追加と削除アイコンをクリックする。
- 「インストールと削除」ページで、
インストール済み製品のリストから IBM 分散デバッガー をクリックして OK をクリックする。
- ワークステーションをシャットダウンしてリブートする。
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問題と制限 |
解決策 (適用可能な場合) |
プログラム・エディター (LPEX) の使用中に問題が発生した場合、さらに情報が必要である。 |
問題についての追加情報は、エディターのマクロ・ログを表示します。
マクロ・ログを取得するには、ウィンドウ -> マクロ・ログをクリックします。 |
メモ帳またはワードパッドを使用して MVS ファイルを編集する場合、
編集セッションの間、ファイルがロックされない。
同様に、「スタート」メニューからプログラム・エディター (LPEX) を起動するなど、
プロジェクトから MVS 編集を選択する以外の方法でプログラム・エディター (LPEX) を起動した場合、
編集セッションの間、ファイルがロックされない。 |
編集セッションの間、MVS ファイルをロックするには (ISPF
スタイル)、プロジェクト・ウィンドウでファイルを右マウス・ボタン・クリックし、MVS 編集を選択します。 |
VisualAge COBOL をネットワーク・サーバーに接続されたクライアントとしてインストールした場合、
プログラム・エディター内のキーの動作を変更できない。 |
この問題を解決するには、次のステップを実行します。
- マイ コンピュータ・アイコンを右クリックし、プロパティー を選択する。
- 環境 タブをクリックします。
- 「ユーザー変数」セクションで、変数 COBLPATH4 を追加し、それにクライアントの VisualAge COBOL の MACROS ディレクトリーを含む値を与える。 たとえば、VisualAge COBOL クライアント部分が
c:\Ibmcobw にインストールされている場合、新規 COBLPATH4 変数の値はC:\IBMCOBW\MACROS;%COBLPATH4% にします。
あるいは、クライアント・ワークステーションに対してアドミニストレーター権限を持っている場合、「システム変数」セクションの
COBLPATH4 変数の既存の値の前にクライアントの MACROS ディレクトリー・パスを追加できます。
- 適用 をクリックし、OK をクリックする。
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VisualAge COBOL をネットワーク・サーバーに接続されたクライアントとしてインストールした場合、
プログラム・エディターで F1 ヘルプが使用できない。
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なし
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