■■■============================================================■■■ □■□     IBMプリンター友の会からのお知らせ−Vol.76 ■□■ ■□■      http://www-6.ibm.com/jp/printer/ □■□ ■■■============================================================■■■ 当メールは、IBMプリンター友の会にご登録いただいたお客様にお送りしております。 もし今後、友の会のお知らせの送信を希望されないお客様は、当メールの返信にて 「不要」とご連絡ください。お知らせの配信は、いつでも中止いたします。 <<< 目次 >>> 1. 新製品のお知らせ−WPM Web for AIX V.2− 2. Windows Server 2003経由の印刷で発生する問題と回避策 3. パラレル・インターフェイスの話(第4回) ■====================================================================■ ■ ♪♪新製品のお知らせ−WPM Web for AIX V.2−♪♪ ■ ■====================================================================■ ●7月20日にWPM Web for AIXの新しいバージョン、V.2が発表されました。 出荷開始は8月31日の予定です。 ●WPM Web for AIXは、IBMホスト(zSeries, pSeries, iSeries)で生成された AFP出力帳票を、クライアントのWindows PCから、Web(インターネット/ イントラネット)環境で表示、検索、加工、印刷するために、AIX上でサーバーとして 稼動するものです。類似の製品としては、Windows上で稼動するWPM Web for Windows がありますが、AIX版である当製品によって、pSeries/AIXの信頼性・大規模環境への 対応能力により、よりミッション・クリティカルな業務において電子帳票システムを 利用できるようになります。 ●V2では、V1に対して、以下の機能拡張、新規機能の追加を行っています。 −CM連携機能への対応インターフェイス提供 これによって、IBM DB2 Content Managerとの連携が可能となり、帳票保管数の 制限がなくなります。なお、連携させるための個別開発は、IBMによる 有償サービスとなります。 −ユーザID、パスワード桁数拡張 V.1の8桁から、最高64桁に増えました。 −各機能のコマンドラインI/F提供 子システム開始/停止、バッチ開始/バッチ停止、帳票情報更新、ステータス取得を コマンド・ラインから使用できるようにするためのインターフェイスが提供されました。 −帳票日付、送付日付選択時の時刻非表示 WPM Web Serverの参照日付設定で「帳票日付」、「送付日付」が選択された場合、 Appletの帳票リストに「時刻」のカラムを表示しない設定ができるようになりました。 −検索後のHit箇所表示の改善 検索結果から帳票を開いた場合のHit箇所表示画面に、Hit箇所を次々に表示する」 ボタンが追加され、検索操作性が改善されました。 −バッチのEnable/Disable機能 子システムを停止しなくても、バッチ処理の開始/停止を行なえる機能を追加しました。 この新機能は、管理者画面から操作が可能で、バッチ処理自体を無効にする設定も できます。 −同時接続ライセンス数の確認機能 インストール時に設定する同時接続ライセンス数を、管理クライアントから 確認できるようになりました。これにより保守容易性が高まります。 ●WPM Web for Windowsに対しては、以下の機能が拡張されています。 −最大50個までのマルチシステム対応 1台のpSeries上に、複数(最大50)のシステム(WPM Webサーバー)を稼動することが でき、各WPM Webサーバー毎に管理・操作することができます。 (WPM Web for Windowsでは1つのPCで稼動できるのは最大25個までです。) これにより、例えば、複数の協力会社・子会社との間で帳票を共有したい場合、 1つのAIXサーバー上に複数のWPM Webサーバーを稼動させ、各WPM Webサーバーを 各会社に割り当てて稼動させることによって、各会社別のセキュリティー設定などの 管理・運用が容易になります。 −最大250万帳票のサポート WPM AIX版単独では、1つのシステム当たり最大50万帳票が扱え、 マルチシステム機能により最大250万までの帳票が扱えます。 (WPM Web for Windowsでは最大150万帳票までとなっています。) ●なお、同時にV.1は9月30日付けの営業活動終了、2006年7月31日付けの プログラム・サービス終了を発表しています。 ■====================================================================■ ■ Windows Server 2003経由の印刷で発生する問題と回避策 ■ ■====================================================================■ ●Windows Server 2003が発表されてから2年経ちますが、最近になって印刷に 関する問題、問い合わせが寄せられてきています。具体的には、WindowsPCからの Windows Server 2003をプリント・サーバーとして経由した印刷において、EXCELの 1つのセルの中に日本語とアルファベットが混じっている場合、アルファベットのみ 一部の文字が印刷されず欠けてしまうという現象です。なお、これはクライアントが Windows2000の場合に発生し、WindowsXPの場合は発生しません。 ●実はこの問題は、マイクロソフト社のKnowledge Baseに記載されている、Windowsの 問題です。URLはこちら↓です。 http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;867732 最終更新日が2005年4月28日となっていて、その時点での情報では「現在調査中」と なっています。 ●この情報によると、アプリケーションはEXCELに限った訳ではなく、 Windowsアプリケーション共通に発生する現象のようです。そして、当面の回避策が 書かれていますが、具体的にどうしたら良いかを整理すると、下記のようになります。 <<クライアントPCのプリンター・プロパティの中の「詳細設定」画面で、 「詳細な印刷機能を有効にする」のチェックを外すこと。>> この設定変更によって、同じプロパティ内の「全般 」画面内の「印刷設定」ボタンを 押して表示される画面の「レイアウト」タブ内にある「シートごとのページ」が 使用できなくなります。これは、複数ページを1ページに縮小して集約印刷する機能 です。通常、N-UP印刷と呼ばれています。この制限が許されるのであれば、確実に 回避することができます。 ●もう一つの回避方法は、Windows2000のPCからはプリント・サーバーを経由させず 直接プリンターに対してLPR印刷を行なうことです。プリント・サーバー上で 各プリンターに対してユーザー管理を行なっているのでなければ、LPR印刷でも特に 影響が出ることは無いと思います。 ■====================================================================■ ■ パラレル・インターフェイスの話(第4回) ■ ■====================================================================■ ●前回は、IBM独自の規格である「コンバージド・インターフェイス」のお話を しました。今回は、今日の業界標準であるIEEE1284規格のお話をします。 ●先ず、IEEEは、一般に「アイ・トリプル・イー」と呼ばれ、 Institute of Electrical and Electronic Engineersの略です。IEEEは、1963年に 米国電気学会と無線学会が合併して発足した、世界最大の電気電子分野の学会です。 専門委員会を開いて技術標準を定めていますが、その中でも有名なのがLAN関連の IEEE802シリーズの規格です。(IT用語辞典 e-Wordsより) ●IEEE1284は、それまで各社がセントロニクス規格を独自に拡張してきたため、 それらを吸収して標準化する目的で、IEEEが1994年に定めたパラレル・ポートの 規格です。そのため下記のように複数のモードを持っています。 ★ECPモード(Extended Capabilities Port) このモードが、今やPCもプリンターも標準となっています。IBM PCプリンターで サポートしているのは、5557シリーズ、5573-W02/V02、5589-L36、Infoprint1000J です。特徴はPCとプリンター間で双方向通信が行なえることで、インクジェット・ プリンターでインク残量表示をPC画面上で行なうのは、この機能を使用しています。 プラグ・アンド・プレイ機能もそうです。また、データ転送速度も、2M Byte/秒と 高速になっていて、更にデータ圧縮機能も持っています。 ★EPPモード(Enhanced Parallel Port) このモードでも双方向通信が可能で、データ転送速度も8M Byte/秒とECPモードよりも 高速になっています。更に7台までの機器を接続できるという特徴もあります。 実際にはCDドライブやテープ・ドライブを想定しているようで、プリンターの世界では あまり一般的に聞かれないようです。 ★バイト・モード IBM PS/2で採用された規格で、8ビット単位でデータを送るのでこの名前が付いています。 ニブル・モードと似ていますが、ニブル・モードは4ビット単位で送りますので、 バイト・モードの方が高速でデータ転送ができます。 ★ニブル・モード ニブルとは、4ビットを意味しています。つまり4ビット単位でデータ転送します。 ★互換モード セントロニクス互換という意味です。 ●IBM PCプリンターでECPモードをサポートしていない機種の場合は、「互換モード」や 「ニブル・モード」でご使用いただくことになります。そのためには、PC側も BIOS設定画面でパラレル・ポートを、多くの場合標準のECPモードから、互換モードに 変更していただくことが必要ですが、PCのメーカーによって表示(言葉)が異なるのは もちろん、IBMのPCでも機種によってBIOSメーカーが異なり、その結果、表示も異なる ようです。そこで、例えば「プリンターの接続先のPCを、WindowsXPのものに変更した ところ、印刷できなくなった」というお問合せに対しては、「BIOS設定で、一通りの モードに変更して接続テストしていただいて、印刷できた設定でご使用ください。」と いう無責任な(?)ガイドをすることになっています。 ●とは言え、ECPモードも細部まで詳細に規定された規格ではないために、メーカーに よって細かな違いがあります。従って、ECPモードをサポートしたプリンターであっても、 市販のプリンター・ケーブルや、変換ケーブル、所謂プリント・サーバー(パラレル →LAN変換用)、切り替え器等を使用される場合は、事前に十分なテストが必要である ことはご記憶ください。またそのような違いを解消し、転送速度の高速化等の機能拡張を 図ったのが、「USB」だと言われています。IBM PCプリンターでUSBをサポートしているのは Infoprint1000Jのみですが、今後は増える可能性があると思います。 ●以上、4回に渡ってIBMプリンターのパラレル・インターフェイスのお話をしてきましたが、 今回が最終回です。もしご質問やご意見等がありましたら、「友の会広場」に書き込んで いただければ幸いです。 http://www-6.ibm.com/jp/printer/fannews/bulletin.html 返信先→IBMプリンター友の会事務局 e-mail:EB71228@jp.ibm.com