トランスポート・チャネル・サービス
トランスポート・チャネル・サービスは、スケーラブルで柔軟性の高い、クライアントとサーバー間のトランスポート用ソリューションです。プロトコル・スタック抽象化をトランスポートの構築に採り入れているため、チャネルを OSI スタック内のプロトコル・レイヤーとして考えることができます。各チャネルは、ネットワーク上またはプロセス内での相互通信に関連付けられる、非常に特化した機能を提供します。
このパッケージ内のインターフェースは、トランスポート・チャネル・サービス MBean を通じてアクセス可能なインターフェースの一部です。これらのインターフェースは、プロトコル・スタック (トランスポート・チェーンまたは単にチェーンとも呼ばれる) と、スタック内の個々のレイヤー (トランスポート・チャネルまたは単にチャネルとも呼ばれる) に関するユーザー固有の情報を提供します。
このパッケージでは、多くの箇所で、チャネルとチェーンの構成の状態をより詳しく記述しています。以下に示すのは、それらの要素のほんの一部です。
- ChainData - これは特定のチェーンに関するデータです。これには、そのチェーン内のチャネルのリストが含まれます。
- ChannelData - これは、特定のチャネルに関するデータです。これには、そのチャネルのプロパティー・リスト、ファクトリー名、およびその他の重要情報が含まれます。
- ChannelFactoryData - ChannelFactory はチャネルを作成する部分です。これは特定のタイプのすべてのチャネル (つまり、TCPChannel、HTTPChannel、WebContainerChannel など) を認識しているため、そのタイプに特定のリソースが割り振られている場合もあります。したがって、一部のチャネルにはファクトリー用の構成もあります。
- ChainGroupData - トランスポート・チャネル・サービス内で、チェーンを ChainGroup と呼ばれる論理グループにグループ化することができます。これにより、チェーンのグループに合わせてライフ・サイクル・メソッドをさらに使用しやすくできます。このグループ・データには、そのグループに属するチェーンのリストが含まれます。
- ChainStartMode - このインターフェースにより、フレームワーク内においてチェーンの始動方法が簡素化されます。
- FlowType - このインターフェースは、チェーンのタイプが Inbound であるか、Outbound であるかを指定します。
- Inbound - インバウンド・チェーンは、サーバー・サイド・チェーンと同じものです。これらは作業をシステム内に受け入れます。
- Outbound - アウトバウンド・チェーンは、クライアント・サイド・チェーンと同じものです。これらは作業を別のシステムに送信します。