保護が必要なデータは、インストール、更新、変更、ロールバック、またはアンインストール・プロセス中に提供されます。
機密データは、installRegistry.xml および installed.xml ファイルに保管されません。
どのデータが機密であるかはパッケージによって決まります。機密データの例として、ユーザー名やパスワードなどの資格情報があります。パッケージの機密データについては、パッケージの資料を参照してください。
Installation
Manager の開始後に機密データを提供した場合、この機密データは、Installation
Manager を終了するまですべてのパッケージで使用可能です。
機密のマークが付いていないデータの場合、情報は暗号化されて installRegistry.xml および installed.xml ファイルに格納されます。データはデフォルトの暗号鍵で暗号化されます。-passwordKey オプションを使用してデフォルトの暗号化パスワードを変更することで、データの暗号化解除を難しくすることができますが、不可能にすることはできません。-passwordKey オプションについては、『imcl コマンドのコマンド行引数』を参照してください。
installRegistry.xml
および installed.xml ファイルは、エージェント・データ・ディレクトリーにあります。
例
以下の例で、パッケージ A とパッケージ B は、認証が必要なリポジトリー内にあります。このリポジトリーにアクセスするには資格情報を提供する必要があります。
- Installation
Manager をウィザード・モードで開始します。パッケージ A のインストール中に、リポジトリーにアクセスするための資格情報を提供します。インストールの完了後、パッケージ B を更新します。
パッケージ B は、パッケージ A のインストール中に提供した資格情報を使用できます。
Installation
Manager を終了した後、資格情報は使用できなくなります。
- Installation
Manager をウィザード・モードで開始します。パッケージ A のインストール中に、資格情報を提供します。インストールが完了したら、Installation
Manager を終了します。次に、Installation
Manager を開始して、パッケージ B をインストールします。パッケージ A のインストール中に提供した資格情報は使用できません。
パッケージ B をインストールするための資格情報を提供する必要があります。
- Installation
Manager を開始して、パッケージ A をアンインストールします。アンインストール・プロセス用に資格情報を提供する必要があります。