Health Center の構成プロパティー

クライアントへの接続に使用するポート番号などの構成プロパティーを使用して、 Health Center エージェントの振る舞いを変更することができます。 プロパティーのフォーマットは、プロパティーの指定方法によって異なります。変更の始まりIBM® Bluemix™ を使用している場合、Bluemix ランタイム環境の一部として提供されるエージェントは構成できません。変更の終わり

一部のプロパティーには、Java™ アプリケーションのみ適用のマークが付いています。これらのプロパティーは、非 Java SDK に含まれるエージェント用のデフォルト・プロパティー・ファイルには存在しません。この状況で Java 固有のプロパティーを追加すると、そのプロパティーは無視されます。

プロパティーのフォーマット

プロパティーは、プロパティー名と値から構成され、等号 (=) で分離されます。 通常、Health Center エージェントのプロパティーは、プロパティー・ファイルで設定します。Java アプリケーションの場合は、エージェントを開始する際にコマンド行でプロパティーを設定することもできます。
Java アプリケーションのプロパティーのフォーマット
プロパティーのフォーマットは、その指定に使用する方式によって異なります。
  • システム・プロパティー・フォーマット (例: com.ibm.java.diagnostics.healthcenter.agent.port=1980)。 このフォーマットは、Health Center のプロパティー・ファイルまたは Java コマンドの -D オプションで使用します。
  • -Xhealthcenter フォーマット (例: port=1980)。 このフォーマットは、エージェントとアプリケーションを同時に開始する場合の Java コマンドの -Xhealthcenter オプション、またはすでに実行中の JVM にエージェントを接続するために使用する Java コマンドのパラメーターとして使用します。 このフォーマットでは、プロパティー名と値の分離に、等号 (=) の代わりにコロン (:) を使用することができます。
Node.js アプリケーションのプロパティー・フォーマット
システム・プロパティー・フォーマット (例: com.ibm.diagnostics.healthcenter.mqtt.broker.port=1883)。
プロパティーの設定について詳しくは、 Health Center エージェントの構成を参照してください。

プロパティー

Health Center には以下のような構成可能なプロパティーが含まれています。

クライアント/エージェント接続プロパティー

クライアントとエージェントの間の通信に使用されるテクノロジーは、ユーザーが選択できます。適切なポート番号の設定も必要になる場合があります。

com.ibm.diagnostics.healthcenter.headless (Java アプリケーションのみ)
エージェントが収集したデータをクライアントに送信するのではなく、ファイルに格納できるようにする場合は、on に設定します。詳しくは、com.ibm.java.diagnostics.healthcenter.data.collection.level プロパティーの headless オプションを参照してください。 デフォルト値は off です。
com.ibm.diagnostics.healthcenter.jmx (Java アプリケーションのみ)
クライアントが JMX 接続を使用してエージェントと通信できるようにする場合は、on に設定します。このプロパティーは、デフォルトで on に設定されます。
com.ibm.diagnostics.healthcenter.mqtt
クライアントが MQTT ブローカーを使用してエージェントと通信できるようにする場合は、on に設定します。デフォルト値は、IBM SDK, Java Technology Edition の場合は off、 IBM SDK for Node.js の場合は on です。
注: Java アプリケーションの場合、前述の 3 つのオプションは com.ibm.java.diagnostics.healthcenter.data.collection.level プロパティーによってオーバーライドされます。 例えば、com.ibm.java.diagnostics.healthcenter.data.collection.level プロパティーを headless に設定した場合、com.ibm.diagnostics.healthcenter.jmx プロパティーと com.ibm.diagnostics.healthcenter.mqtt プロパティーは off に設定されます。
com.ibm.diagnostics.healthcenter.mqtt.broker.host
com.ibm.diagnostics.healthcenter.mqtt.broker.port
MQTT ブローカーのホスト名とポートを設定します。
MQTT クライアント/エージェント接続の場合、これらのプロパティーは MQTT ブローカーのホスト名およびポート番号と一致している必要があります。ホスト名とポート番号の設定については、ご使用のブローカーの資料を参照してください。
プロパティーが一致しない場合、クライアントとエージェントは MQTT ブローカーを使用して相互に通信できません。デフォルト値は次のとおりです。
  • com.ibm.diagnostics.healthcenter.mqtt.broker.host=localhost
  • com.ibm.diagnostics.healthcenter.mqtt.broker.port=1883
com.ibm.java.diagnostics.healthcenter.agent.port (Java アプリケーションのみ)
JMX ポート番号を設定します。
JMX クライアント/エージェント接続 (デフォルト) の場合、クライアントはデフォルトでポート 1972 を使用してエージェントとの通信を行います。クライアントがポート 1972 を使用できない場合は、ポート番号を増分して再試行します。試行は 100 回まで行われます。エージェントが使用を試行する最初のポート番号はオーバーライドできます。

ポート番号をプロパティー・ファイルで指定した場合、ポートは永続的に変更されます。ポートを一時的に変更したい場合は、代わりにコマンド行でポートを指定してください。

注: クライアントとエージェントの間にファイアウォールがある場合には、必要なポートが開いていることを確認してください。
com.ibm.java.diagnostics.healthcenter.agent.iiop.port (Java アプリケーションのみ)
IIOP ポート番号を設定します。
デフォルトでは、Health Center エージェントは IIOP プロトコルを使用して JMX 接続上で Health Center クライアントと通信します。 このプロトコルが使用された場合、Health Center クライアントは、モニター対象アプリケーションを実行しているマシン上のオブジェクト・リクエスト・ブローカー (ORB) との通信用に 2 番目のポートを使用します。通常、この 2 番目のポートを意識する必要はありません。ただし、クライアントとエージェントの間にファイアウォールがある場合は、そのポートをファイアウォールで開くことができるよう、ポート番号を知っておく必要があります。ポート番号を指定するには、このシステム・プロパティーを使用します。
com.ibm.java.diagnostics.healthcenter.agent.transport (Java アプリケーションのみ)
クライアントとエージェントの間の接続に使用するトランスポート・プロトコルを設定します (IIOP または JRMP のどちらか)。WebSphere® Application Server for z/OS® と一緒に Health Center バージョン 1.3.0 以降を使用している場合は、このプロパティーを jrmp に設定してください。デフォルト値は iiop です。

セキュリティー・プロパティー

クライアント/エージェント接続のセキュリティーのレベルを設定できます。

com.ibm.diagnostics.healthcenter.mqtt.broker.user
com.ibm.diagnostics.healthcenter.mqtt.broker.pass
MQTT クライアント/エージェント接続の場合、これらのプロパティーは MQTT ブローカーのユーザー名およびパスワードと一致している必要があります。これらの資格情報の設定については、ご使用のブローカーの資料を参照してください。
注: パスワードはプレーン・テキストとして保存されます。
com.ibm.java.diagnostics.healthcenter.agent.authentication.file (Java アプリケーションのみ)
com.ibm.java.diagnostics.healthcenter.agent.authorization.file (Java アプリケーションのみ)
MBean 認証、および許可ファイルの場所を設定します。
MBean 認証を使用して、Health Center 内の JMX 接続を保護できます。この認証を行うには、Health Center クライアントがエージェントに接続する際のユーザー名とパスワードが必要です。これらの資格情報は、エージェントを実行するマシン上の認証ファイルに保管されます。MBean の認証には、認証ファイル内のユーザー名に対するアクセス権限を定義する許可ファイルも必要です。 これらのプロパティーを使用して、認証ファイルと許可ファイルの場所を指定します。
Health Center のセキュリティーについて詳しくは、Health Center の保護を参照してください。
com.ibm.java.diagnostics.healthcenter.agent.ssl.keyStore (Java アプリケーションのみ)
com.ibm.java.diagnostics.healthcenter.agent.ssl.keyStorePassword (Java アプリケーションのみ)
com.ibm.java.diagnostics.healthcenter.agent.ssl.keyStoreCertificatePassword (Java アプリケーションのみ)
エージェントの SSL 鍵ストアの場所 (パスと名前)、パスワード、および証明書パスワードを設定します (SSL 接続を使用している場合)。Health Center のセキュリティーについて詳しくは、Health Center の保護を参照してください。

エージェント収集モード・プロパティー

これらのプロパティーは、エージェントを開始する際の収集モードを定義します。例えば、エージェントがデータ収集を即時に開始するように設定したり、クライアントがエージェントに接続したときにのみ開始するように設定したりすることができます。

com.ibm.java.diagnostics.healthcenter.data.collection.level
このプロパティーの値は、次のとおりです。
OFF
クライアント接続を指定しません。
Health Center V1.2 から、クライアントが接続されていない状態でエージェントを開始することができます。 エージェントは、実行しているアプリケーションに影響を与えずに クライアント接続を待機します。 クライアントがエージェントに接続すると、データ収集が開始されます。
完全
エージェントは直ちにデータの収集を開始します。データ収集をトリガーするために、クライアントを開始する必要はありません。 ただし、クライアントをエージェントに接続するまでは、そのデータを表示することはできません。
headless (Java アプリケーションのみ)
ヘッドレス・モードを指定します。

エージェントは直ちにデータの収集を開始し、そのデータをクライアントに送信するのではなく、ファイルに格納します。 アプリケーションが終了すると、エージェントは healthcenterpid.hcd という名前のファイルを作成します。pid はエージェントのプロセス ID です。このファイルを後日クライアントに読み込み、データを表示することができます。

ヘッドレス・モードは、クライアントをエージェントに接続できないシステムで役立ちます。例えば、ファイアウォールの制限により接続ができない場合がこれにあたります。

エージェントをヘッドレス・モードで実行する際の制限については、既知の制限を参照してください。

inprocess:
プロセス内モードを指定します。
エージェントは開始されますが、GUI クライアントに接続しません。ネットワーク・ソケットは開きません。エージェントからデータを取得するには、Health Center API を使用する必要があります。同じランタイム環境プロセス内でアプリケーションをモニターする場合は、このモードを使用します。プロセス内モニターについて詳しくは、ConnectionPropertiesを参照してください。

エージェントをプロセス内モードで実行する際の制限については、既知の制限を参照してください。

none
モニターを指定しません。
エージェントは開始されますが、データをモニターしません。
com.ibm.java.diagnostics.healthcenter.data.collection.level プロパティーに対して headless (Java アプリケーションのみ) を指定した場合は、オプションで次のプロパティーを指定して、Health Center が出力ファイルを作成する方法を制御できます。
com.ibm.java.diagnostics.healthcenter.headless.delay.start
遅延開始時間 (分) を設定します。エージェントは、データ収集を開始する前にこの長さの時間だけ待機します。デフォルト時間は 0 で、これは遅延なしを指定します。
com.ibm.java.diagnostics.healthcenter.headless.files.max.size
ヘッドレス・モードで作成されたそれぞれの出力ファイルの最大サイズ (バイト) を設定します。サイズは 5000000 (5 MB) から 2000000000 (2GB) の範囲内にある必要があります。5 MB 未満の値を設定すると、プロパティーはデフォルトで 5 MB になります。2 GB を超える値を設定すると、プロパティーは無視されます。 デフォルトでは、このプロパティーは設定されず、最大ファイル・サイズは 2GB です。
com.ibm.java.diagnostics.healthcenter.headless.files.to.keep
保持する出力ファイルの数を設定します。
Health Center が読み取ることのできる最大ファイル・サイズは 2 GB です。ヘッドレス・モードで実行した場合、Health Center が収集するデータがその量を超えると、エージェントは自動的に 2 番目のファイルを作成し、以下同様にファイルが作成されます。大量のデータを収集している場合、長時間のヘッドレス実行では、結果的にファイルの集合が生成されます。デフォルトでは、Health Center はディスク・スペースを管理するために、最後の 10 ファイルだけを保持します。この値は、com.ibm.java.diagnostics.healthcenter.headless.files.to.keep プロパティーを使用して指定変更できます。
com.ibm.java.diagnostics.healthcenter.headless.output.directory
ヘッドレス・モードで作成される出力ファイルのディレクトリーを指定します。例:
com.ibm.java.diagnostics.healthcenter.headless.output.directory=/tmp
出力ファイルのディレクトリーを指定しなかった場合、または選択したディレクトリーに Health Center が書き込むことができなかった場合は、代わりにアプリケーションの現行作業ディレクトリーが使用されます。アプリケーションの現行作業ディレクトリーに Health Center が書き込むことができない場合は、オペレーティング・システムのデフォルトの一時ディレクトリーが使用されます。
com.ibm.java.diagnostics.healthcenter.headless.run.duration
データを収集する時間 (分) を設定します。デフォルト値は 0 です。これは、アプリケーションが終了するまで収集が実行されることを示します。デフォルト値が使用された場合、休止時間と実行数の設定もオーバーライドされます。
com.ibm.java.diagnostics.healthcenter.headless.run.number.of.runs
収集の実行数を設定します。デフォルト値は 0 です。これは、この値に効果がなく、アプリケーションが終了するまで実行が継続することを示します。 各収集の実行が終了した時点で、エージェントは healthcenterpid_run_number.hcd という名前のファイルを作成します。 pid はエージェントのプロセス番号、run_number はそのファイルを生成した実行の識別番号です。 例えば、healthcenter23453_1.hcd は、プロセス ID 23453 を持つエージェントの最初の実行で生成されたファイルです。
com.ibm.java.diagnostics.healthcenter.headless.run.pause.duration
エージェントがデータ収集の合間に休止する時間 (分) を設定します。 デフォルト値は 0 で、これは休止なしを示します。
これらの設定を使用して、実行されているアプリケーションの存続期間中使用されるプロファイルを作成します。 例えば、休止時間を 5、実行数を 10、実行時間を 2 と設定した場合、エージェントは 2 分間データを収集し、5 分間休止し、その後再び 2 分間データを収集し、という収集サイクルを 10 回繰り返します。

その他のプロパティー

com.ibm.diagnostics.healthcenter.data.profiling (Node.js アプリケーションのみ)
Health Center エージェントがデータの収集を開始するときに、メソッド・プロファイルのデータを含めるかどうかを指定します。 デフォルトでは、このプロパティーは off (プロファイルのデータは収集しない) に設定されています。プロパティーを on に設定すると、プロファイル・データの収集が有効になります。
注: クライアントを実行中のエージェントに接続した後でも、Health Center クライアントからプロファイル・データの収集を有効または無効にすることができます。詳細については、生成されるデータ量の制御を参照してください。
com.ibm.diagnostics.healthcenter.logging.level
エージェントから stderr ストリームに出力されるメッセージのレベルを変更します。次のレベルのいずれかを指定することができます。デフォルトは info です。
  • none
  • warning
  • info
  • fine
  • finest
  • debug
これらのメッセージを使用して、例えばエージェントと MQTT ブローカーの間の接続、またはデータ収集の実行に関する情報 (com.ibm.java.diagnostics.healthcenter.data.collection.level プロパティーが headless に設定されている場合) をモニターします。例えば、MQTT ブローカーが再始動してエージェントが一時的に接続を失うと、次のメッセージが表示されます。
[Tue 21 Oct 2014 14:24:30 BST] com.ibm.diagnostics.healthcenter.mqtt INFO: Connected to broker localhost:1883
[Tue 21 Oct 2014 14:24:45 BST] com.ibm.diagnostics.healthcenter.mqtt WARNING: Connection to broker localhost:1883 has been lost
[Tue 21 Oct 2014 14:25:12 BST] com.ibm.diagnostics.healthcenter.mqtt INFO: Connected to broker localhost:1883
com.ibm.diagnostics.healthcenter.readonly
このプロパティーを on に設定すると、Health Center エージェントはモニター対象アプリケーションを混乱させる可能性がある Health Center クライアントからの要求を無視します。例えば、クラス・ヒストグラム・データの要求や、ダンプ・ファイルの生成要求がこれに当たります。これらの機能は、モニター対象アプリケーションに影響を及ぼすことができるので、サービス妨害アタックで使用される可能性があります。デフォルトで、このプロパティーは off に設定されています。
com.ibm.diagnostics.healthcenter.mqtt.topic.namespace
com.ibm.diagnostics.healthcenter.mqtt.application.id
MQTT ブローカーから提供される、エージェントの識別を支援するためのユーザー指定のストリング。
Health Center クライアントで新規 MQTT 接続を開くと、使用可能なエージェントのリストがクライアントに表示されます。それぞれのエージェントは、生成されたストリングによって識別されます。このストリングのデフォルトのフォーマットは次のとおりです。
ibm/healthcenter/agent_ID(host_name:process_ID)
MQTT ブローカーが共有されている場合 (例えば、複数のアプリケーションをモニターする 1 人以上のユーザーによって)、このデフォルト・ストリングは、それぞれのユーザーまたはアプリケーションに対応するエージェントを識別するために十分ではない可能性があります。この問題を回避するために、次のどちらかまたは両方のプロパティーを設定して、エージェントに対して生成されるストリングを変更できます。これにより、生成されるストリングは次のようになります。
topic.namespace/ibm/healthcenter/agent_ID(application.id)
リストに多数のエージェントがある場合にも、これらのプロパティーを使用してリストを整理できます。例えば、ユーザーのマシン上で複数のエージェントが実行されていて、ユーザーが他のマシン上のユーザーと MQTT ブローカーを共有している場合は、エージェントごとの com.ibm.diagnostics.healthcenter.mqtt.topic.namespace プロパティーをユーザーのマシン名に設定できます。これにより、ユーザーのエージェントがリスト内で一緒にグループ化されて表示されます。
com.ibm.java.diagnostics.healthcenter.output.folder (Java アプリケーションのみ)
ガーベッジ・コレクション・ファイルの場所を設定します。
ガーベッジ・コレクション・データの収集を有効にした場合、このデータはファイルに格納されます。 このファイルの名前を指定することはできませんが、場所はこのプロパティーを使用することで指定できます。 このプロパティーを設定しない場合、ファイルは user.dir システム・プロパティーで指定されるディレクトリーに格納されます。詳しくは、ガーベッジ・コレクション情報の収集の制御 (Java アプリケーションのみ)を参照してください。
変更の始まりcom.ibm.java.diagnostics.healthcenter.socket.readwrite (Java アプリケーションのみ、IBM SDK Java Technology Edition バージョン 8 以降で稼働)変更の終わり
変更の始まりHealth Center エージェントがデータの収集を開始するときに、ネットワーク・ソケットの送受信データを含めるかどうかを指定します。 デフォルトでは、このプロパティーは off (データは収集しない) に設定されています。プロパティーを on に設定すると、データの収集を有効にします。 変更の終わり
com.ibm.java.diagnostics.healthcenter.thread.stack.depth (Java アプリケーションのみ)
スレッド・スタックの深さを設定します。
このプロパティーは、「スレッド数」パースペクティブ用に収集するスレッド・スタックの深さ情報を指定する整数です。 デフォルト設定は Integer.MAX_VALUE です。 これは、フル・スレッド・スタックを収集することを指定します。 このプロパティーを 0 に設定すると、スレッド・スタック情報の収集がオフになります。

プロパティーの要約

下の表は、各プロパティーの要約を示しています。
表 1. Health Center 構成プロパティーの要約
プロパティー プロパティーの説明 Java または Node.js アプリケーションのみに固有か
com.ibm.diagnostics.healthcenter.data.profiling メソッド・プロファイル・データを収集するかどうかを指定します。 off または on。デフォルト値は off です。 Node.js アプリケーションのみ
com.ibm.diagnostics.healthcenter.headless エージェントが、データをクライアントに送信する代わりにファイルに保管できるようにします。 off または on。デフォルト値は off です。 Java アプリケーションのみ
com.ibm.diagnostics.healthcenter.jmx エージェントが JMX 接続を使用してクライアントと通信できるようにします。 off または on。デフォルト値は on です。 Java アプリケーションのみ
com.ibm.diagnostics.healthcenter.logging.level エージェントから出力されるメッセージのレベルを変更します。 nonewarninginfofinefinest、または debug。デフォルトは info です。 固有ではない
com.ibm.diagnostics.healthcenter.mqtt エージェントが MQTT ブローカーを使用してクライアントと通信できるようにします。 off または on。デフォルト値は、IBM SDK, Java Technology Edition のエージェントの場合は off、IBM SDK for Node.js のエージェントの場合は on です。 固有ではない
com.ibm.diagnostics.healthcenter.mqtt.application.id エージェント ID ストリングに表示するアプリケーション ID ストリング 固有ではない
procom.ibm.diagnostics.healthcenter.mqtt.broker.host=value MQTT ブローカーのホスト名 MQTT ブローカーが実行されているマシンのホスト名。デフォルトは localhost です。 固有ではない
com.ibm.diagnostics.healthcenter.mqtt.broker.pass MQTT ユーザー・パスワード MQTT ブローカーの構成に指定されているユーザー・パスワード。このプロパティーは、デフォルトでは設定されません。 固有ではない
com.ibm.diagnostics.healthcenter.mqtt.broker.port=value MQTT ブローカーのポート MQTT ブローカーが使用するように設定されているポート番号。デフォルトは 1883 です。 固有ではない
com.ibm.diagnostics.healthcenter.mqtt.broker.user MQTT ユーザー名 MQTT ブローカーの構成に指定されているユーザー名。このプロパティーは、デフォルトでは設定されません。 固有ではない
com.ibm.diagnostics.healthcenter.mqtt.topic.namespace エージェント ID ストリングに表示する MQTT トピックの名前空間 ストリング 固有ではない
com.ibm.diagnostics.healthcenter.readonly エージェントが、モニター対象アプリケーションを混乱させる可能性があるクライアントからの要求を無視するかどうか。 要求を無視する場合は on に設定します。デフォルト値は off です。 固有ではない
com.ibm.java.diagnostics.healthcenter.agent.authentication.file=value MBean 認証ファイルの場所 ファイルの絶対パスまたは相対パス。例: ./authentication.txt Java アプリケーションのみ
com.ibm.java.diagnostics.healthcenter.agent.authorization.file=value MBean 許可ファイルの場所 ファイルの絶対パスまたは相対パス。例: ./authorization.txt Java アプリケーションのみ
com.ibm.java.diagnostics.healthcenter.agent.iiop.port=value IIOP ポート番号 有効なポート番号。デフォルト値はありません。 Java アプリケーションのみ
com.ibm.java.diagnostics.healthcenter.agent.port=value

(また、-Xhealthcenter と一緒に使用される場合は port=value)

ポート番号 有効なポート番号。デフォルトは 1972 です。 Java アプリケーションのみ
com.ibm.java.diagnostics.healthcenter.agent.ssl.keyStore=value SSL 鍵ストアの場所 鍵ストア・ファイルの絶対パスまたは相対パス。例: ./HCAgentKeystore 固有ではない
com.ibm.java.diagnostics.healthcenter.agent.ssl.keyStoreCertificatePassword=value SSL 鍵ストア証明書のパスワード 文字または数のみを含むテキスト・ストリング。 例: password123 固有ではない
com.ibm.java.diagnostics.healthcenter.agent.ssl.keyStorePassword=value SSL 鍵ストアのパスワード 文字または数のみを含むテキスト・ストリング。 例: password123 固有ではない
com.ibm.java.diagnostics.healthcenter.agent.transport=value

(また、-Xhealthcenter と一緒に使用される場合は transport=value)

トランスポート・プロトコル iiop または jrmp。 デフォルトは iiop です。 Java アプリケーションのみ
com.ibm.java.diagnostics.healthcenter.data.collection.level=value

(また、-Xhealthcenter と一緒に使用される場合は level=value)

収集レベル fulloffheadlessinprocess、または none。デフォルトは full です。 Java アプリケーションのみ
com.ibm.java.diagnostics.healthcenter.headless.delay.start=value 遅延開始時間 分単位の時間。デフォルト値は 0 です。 Java アプリケーションのみ
com.ibm.java.diagnostics.healthcenter.headless.files.max.size=value 出力ファイルの最大サイズ 5000000 (5 MB) から 2000000000 (2 GB) の範囲内のサイズ (バイト)。デフォルトでは、このプロパティーは設定されず、この場合は最大サイズの 2 GB が指定されます。5 MB より小さい値は 5MB に変更されます。2 GB を超える値は無視されます。 Java アプリケーションのみ
com.ibm.java.diagnostics.healthcenter.headless.files.to.keep=value 保持する出力ファイルの数 整数。デフォルトは 10 です。すべてのファイルを保持する場合は 0 を使用します。 Java アプリケーションのみ
com.ibm.java.diagnostics.healthcenter.headless.output.directory=value 出力ファイルの場所 ディレクトリーの絶対パスまたは相対パス。デフォルト値は、アプリケーションの作業ディレクトリー、または Health Center がそのディレクトリーに書き込みできない場合、オペレーティング・システムのデフォルト一時ディレクトリーです。 Java アプリケーションのみ
com.ibm.java.diagnostics.healthcenter.headless.run.duration=value 実行時間 分単位の時間。デフォルト値は 0 です。 Java アプリケーションのみ
com.ibm.java.diagnostics.healthcenter.headless.run.number.of.runs=value 実行数 整数。デフォルト値は 0 です。 Java アプリケーションのみ
com.ibm.java.diagnostics.healthcenter.headless.run.pause.duration=value 休止時間 分単位の時間。デフォルト値は 0 です。 Java アプリケーションのみ
com.ibm.java.diagnostics.healthcenter.output.folder property=value ガーベッジ・コレクション・ファイルの場所 ディレクトリーの絶対パスまたは相対パス。デフォルト値はありません。 固有ではない
変更の始まりcom.ibm.java.diagnostics.healthcenter.socket.readwrite=value変更の終わり 変更の始まりネットワークの送受信データを収集するかどうか。変更の終わり 変更の始まりoff または on。デフォルト値は off です。変更の終わり 変更の始まりJava アプリケーションのみ、IBM SDK Java Technology Edition バージョン 8 以降で稼働変更の終わり
com.ibm.java.diagnostics.healthcenter.thread.stack.depth=value スレッド・スタックの深さ 整数、または Integer.MAX_VALUE (デフォルト)。 スレッド呼び出しスタックの収集をオフにするには、0 を使用します。 Java アプリケーションのみ


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