バイナリー JVM トレース・データの収集と保存 (Java アプリケーションのみ)

Health Center によって Java™ アプリケーションから収集されるデータの一部は、モニター対象の JVM のトレース・ポイントで得られたものです。 さらに多くのトレース・ポイントを追加することによって、追加データを収集するよう指定することができます。 このデータをバイナリー JVM トレース・ファイルとしてエクスポートし、このファイルをご使用の Java ランタイムのトレース・フォーマッター・ユーティリティーを使用して、読み込み可能なフォーマットに変換することができます。

始める前に

Health Center クライアントを、実行中の Health Center エージェントに接続します。 保存されたファイルのデータを表示しているときには、「モニター対象システム (Monitored System)」メニュー・オプションは使用できません。

このタスクについて

ガーベッジ・コレクション・データ、プロファイル・データ、およびクラス・データなどの、トレース・ポイントからの収集データをバイナリー JVM トレース・ファイルにエクスポートできます。また、データ収集の際に使用する他のトレース・ポイントを指定することもできます。 この追加データは収集されるだけで、Health Center でのグラフまたはタイムラインの生成には使用されません。 また、一時的にトレース・ポイントを無効にすることも、またはすべて削除することも可能です。
注: トレース・ポイントを無効化または削除する際には注意してください。Health Center がグラフおよびタイムラインの生成に使用しているトレース・ポイントを無効化または削除してしまう可能性があります。

手順

  1. オプション: トレース・ポイントの追加または削除を行いたい場合は、以下の手順を実行します。
    1. 「モニター対象システム (Monitored System)」 > 「トレース設定...」とクリックして、「トレース設定」ウィンドウを開きます。 このウィンドウには、すでに追加されているトレース・ポイント (もしあれば) と、その状態が表示されます。
    1. トレース・ポイントを追加するには、トレース・ポイントを入力して、「オンにする」をクリックします。 以下のフォーマットを使用します。
      component.number
      component はトレース・ポイントが含まれるコンポーネントの名前であり、number はトレース・ポイントの数字による ID です。 例えば、j9vm.250 のようになります。
    2. トレース・ポイントをオフにする、または削除するには、表示されたリストでトレース・ポイントを選択し、「オフにする」または「削除」をクリックします。
  2. 「ファイル」 > 「トレースのエクスポート... (Export Trace...)」をクリックして、データをトレース・ファイルに保存します。

次のタスク

このトレース・ファイルは、モニター対象アプリケーションを実行する Java ランタイムで提供されるトレース・フォーマッター・ユーティリティーを使用して、テキスト・フォーマットに変更できます。トレース・フォーマット設定について詳しくは、ご使用のバージョンの IBM® SDK and Runtime Environment Java Technology Edition の資料で、トレース・フォーマッターに関するトピックを参照してください。例えば、トレース・フォーマッターの使用 (Using the trace formatter) を参照してください。
注: エクスポートされたトレース・ファイル上でトレース・フォーマッターを使用すると、エラーが報告される場合があります。エラーの原因は、Health Center エージェントのバッファー・サイズの限界です。バッファーがいっぱいになると、データが強制的に除去されます。


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