ガーベッジ・コレクション情報の収集の制御 (Java アプリケーションのみ)

デフォルトでは、Health Center はガーベッジ・コレクションに関する基本データのみを収集します。Java™ アプリケーションの場合は、オブジェクト割り振りなどのデータの収集を有効にすることによって、より詳細な情報を取得できます。この情報を使用して、メモリー・リークを特定したり、チューニングに関する推奨情報を生成したりすることができます。ガーベッジ・コレクション情報をファイルに保存することもできます。このファイルは、後で IBM® Monitoring and Diagnostic Tools for Java - Garbage Collection and Memory Visualizer など別のツールによって分析できます。

始める前に

Health Center クライアントを、実行中の Health Center エージェントに接続している必要があります。 保存されたファイルのデータを表示しているときには、「モニター対象システム (Monitored System)」メニュー・オプションは使用できません。

手順

  1. 「モニター対象システム (Monitored System)」 > 「ガーベッジ・コレクションおよび割り振りデータ・コレクション...」をクリックします。 「GC データ・コレクションの設定」ダイアログ・ウィンドウが開きます。
  2. オプション: ガーベッジ・コレクションのデータをファイルに保存するには、「冗長 GC データのファイルへの書き込み」を選択します。

    メッセージ・ウィンドウが開き、Health Center が冗長ガーベッジ・コレクション・データの格納に使用するファイルの場所が表示されます。 ファイル名は verbosegc_process_id_n.log です。 process_id はモニター対象の JVM のプロセス ID、n はシーケンス番号です。 このファイルは、com.ibm.java.diagnostics.healthcenter.output.folder プロパティーで指定される、モニター対象 JVM のローカルのディレクトリーに保存されます。 このプロパティーが設定されていない場合、ファイルは user.dir システム・プロパティーで指定されるディレクトリーに保存されます。

  3. オプション: サンプリングされた割り振り要求の呼び出し階層を見る場合は、「サンプリングされたオブジェクト割り振りイベントの呼び出しスタックのコレクションを使用可能にする」を選択します。 この情報は、「ガーベッジ・コレクション」パースペクティブの「要求サイト別のサンプル」ビューに表示されます。
  4. オプション: 指定されたサイズの範囲内のオブジェクト割り振りを分析する場合は、「オブジェクト割り振りイベントのコレクションをしきい値内で使用可能にする」を選択します。 この情報は、「ガーベッジ・コレクション」パースペクティブの「オブジェクト割り振り」ビューに表示されます。
    1. 「下限しきい値 (バイト)」または「上限しきい値 (バイト)」、またはその両方のフィールドに値を入力します。この範囲に該当するオブジェクト割り振りに関するデータが収集されます。 例えば、下限しきい値に 1 MB を指定し、上限しきい値を指定していない場合、1 MB よりも大きいオブジェクトのデータが収集されます。
      しきい値の指定には、バイト、キロバイト、またはメガバイトを使用できます。 以下のフォーマットを使用します。
      value[k|m]
      value はしきい値の数値を表し、k はキロバイトを表すオプションのインディケーター、m はメガバイトを表すオプションのインディケーターです。 例:

      4096 = 4096 バイト
      830k = 830 KB
      2m = 2 MB

      値を指定しない場合、データは収集されません。
  5. オプション: オブジェクト割り振りに関する呼び出し階層データおよび割り振りサンプリングの収集を制限する場合は、「イベントごとに収集するスタック項目の最大数」の値を選択します。 この設定は、Health Center が収集するすべてのイベントのスタック・トレースの深さを制御します。 デフォルト値は 5 です。
  6. 「完了」をクリックします。

次のタスク

データの分析には、「ガーベッジ・コレクション」パースペクティブを使用します。 詳しくは、「ガーベッジ・コレクション」パースペクティブを参照してください。 ガーベッジ・コレクション・データをファイルに保存すると、IBM Monitoring and Diagnostic Tools for Java - Garbage Collection and Memory Visualizer にそのファイルをインポートして、さらに詳しい分析を行うことができます。 このツールについて詳しくは、IBM Knowledge Center を参照してください。


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