ネイティブ・メモリー・パースペクティブには、モニター中のプロセスとシステムのネイティブ・メモリー使用量に関する情報が表示されます。
ネイティブ・メモリーは、オペレーティング・システムによってアプリケーション・プロセスに対して提供されるメモリーです。このメモリーは、ヒープ・ストレージおよび他の目的に使用されます。ネイティブ・メモリー・パースペクティブ・ビューで使用可能なネイティブ・メモリー情報はプラットフォームによって異なりますが、一般的に以下が含まれます。
表 1. メモリー情報の値名前 |
説明 |
空き物理メモリー |
モニター対象システム上の空き物理メモリー量 (RAM)。 |
プロセス物理メモリー |
モニター対象プロセスで現在使用中の物理メモリー量 (RAM)。一部のプラットフォームでは、このメモリーは「常駐ストレージ」または「作業セット」と呼ばれています。 |
プロセス専用メモリー |
モニター対象プロセス専用のメモリー量。このメモリーは、システム上の他のプロセスで共有されません。 |
プロセス仮想メモリー |
使用しているプロセス・アドレス・スペースの合計。 |
注: AIX® オペレーティング・システムでは、モニター対象プロセスの専用メモリー・サイズだけが使用可能です。
Java™ アプリケーションのネイティブ・メモリー使用量についての詳しい説明は、developerWorks® の 2 つの記事 (
http://www.ibm.com/developerworks/java/library/j-nativememory-linux/ および
http://www.ibm.com/developerworks/java/library/j-nativememory-aix/) に記載されています。
パースペクティブには以下のビューがあります。
- ネイティブ・メモリー使用量
- このビューには、プロセス仮想メモリーとプロセス物理メモリーがグラフ表示されます。表示される情報は、プロセスでのネイティブ・メモリー使用量をモニターする場合に役立ちます。このグラフと、ガーベッジ・コレクション・パースペクティブの使用されているヒープのグラフとを比較して、アプリケーションで使用しているメモリー量が Java ヒープのサイズによるものか、割り振られているネイティブ・メモリーによるものかを確認できます。
- ランタイム・ネイティブ・メモリー (Java アプリケーションのみ)
- このビューでは、「ランタイム・ネイティブ・メモリー明細テーブル」で選択された行の項目の、ネイティブ・メモリー使用量をプロットします。
- ネイティブ・メモリー・テーブル
- このビューには、使用可能なすべてのネイティブ・メモリー情報の最新値、最小値、および最大値を含むテーブルが表示されます。このテーブルを使用すれば、モニター対象アプリケーションの最新メモリー使用量の情報を確認することができます。
- ランタイム・ネイティブ・メモリー明細テーブル (Java アプリケーションのみ)
- このテーブルには、ネイティブ・メモリーを使用している JVM の領域の明細が表示されます。
表中の行を選択すると、「JVM ネイティブ・メモリー」ビューで、その項目の情報が時系列でのメモリー使用量のグラフとして表示されます。
このテーブルには、以下の列が含まれています。
表 2. メモリー明細テーブルの列名前 |
説明 |
割り振り済み (深い場合) |
その領域とすべての子に割り振られたオブジェクトの数。 |
割り振り済み (浅い場合) |
その領域のみに割り振られたオブジェクトの数。 |
バイト数 (深い場合) |
その領域とすべての子の実際のメモリー使用量。 |
バイト数 (浅い場合) |
その領域のみの実際のメモリー使用量。 |