概要

IBM® Monitoring and Diagnostic Tools - Health Center は、実行中の Java™ アプリケーションまたは Node.js アプリケーションの状況をモニターするための診断ツールです。Health Center は、使用するプロセッサー時間およびメモリー量が少なく、分析用にいくつかのログ・ファイルおよびトレース・ファイルを開くことができます。

ツール・コンポーネント

このツールには、2 つのパーツがあります。 これら 2 つのコンポーネントは、次の図に示すように、アプリケーション・ランタイム環境に応じて、JMX 接続または MQTT ブローカー (提供されていない) を経由して互いに通信します。
Health Center エージェントは、モニター対象のアプリケーションと同じランタイム環境 (Java 仮想マシンまたは非 Java ランタイム環境) で実行されています。Java 仮想マシンの場合、エージェントは JMX 接続を使用してクライアントに直接接続できます。どちらのタイプのランタイム環境でも、エージェントは MQTT ブローカーを介してクライアントに接続できます。
単一の MQTT ブローカーを共有できます。同じ MQTT ブローカーを介して、ユーザーが複数のアプリケーションをモニターしたり、複数のユーザーが 1 つ以上のアプリケーションをモニターしたりすることができます。
注: MQTT ブローカーは、Health Center の一部として提供されていません。 Mosquitto (つまり Node.js 用の Mosca) などの MQTT ブローカーは、http://www.mqtt.org/ Web サイトからダウンロードできます。

アプリケーションのサポート

Health Center を使用して、Java または Node.js のアプリケーションをモニターできます。サポートされる Java SDK および Node.js のレベルについては、プラットフォーム要件を確認してください。

変更の始まりIBM Bluemix™ で稼働しているアプリケーションをモニターできます。 アプリケーションは、デフォルトで Health Center エージェントが組み込まれている Liberty for Java または SDK for Node.js のランタイム環境内で実行する必要があります。 Bluemix ランタイム環境について詳しくは、Bluemix 資料のランタイムの概要を参照してください。変更の終わり

クライアントの概要

Health Center クライアントが起動すると、最初に接続ウィザードが表示されます。これにより以下のいずれかのアクションを実行できます。
  • Health Center エージェントをインストールし、モニター用のアプリケーションを使用可能にしてから、実行中のアプリケーションに接続します。詳しくは、稼働中のアプリケーションのモニターを参照してください。
  • ウィザードをキャンセルして、ログ・ファイルをディスクから開きます。詳しくは、保存済みデータのロードを参照してください。
Health Center のクライアントにはさまざまなビューがあり、各ビューにはランタイム環境のさまざまな面に関するデータが表示されます。ビューによっては、一部のタイプのランタイム環境に対して有効でない場合があります。 使用可能なビューは、次のとおりです。
  • クラス: ロード中のクラスに関する情報
  • CPU: アプリケーションと、アプリケーションが実行されているシステムのプロセッサー使用量
  • 環境: モニター対象アプリケーションの構成およびシステムの詳細
  • ガーベッジ・コレクション: Java ヒープおよび休止時間に関する情報
  • 入出力: 実行された入出力アクティビティーに関する情報
  • ロック: 解凍されたロックの競合に関する情報
  • メソッド・トレース: 時系列でのメソッドの使用に関する情報
  • ネイティブ・メモリー: ネイティブ・メモリーの使用量に関する情報
  • プロファイル: 呼び出しパスを含む Java メソッドのサンプル・プロファイルを提供
  • スレッド: モニター対象 JVM のライブ・スレッドに関する情報
  • WebSphere® Real Time for Linux: リアルタイム・アプリケーションに関する情報

これらのビューは、Eclipse のパースペクティブとして表現されます。最初に表示されるビューは、ビューとその全体的な状況をリストした「状況」パースペクティブです。 実行中のアプリケーションに接続するか、またはファイルを開くと、使用可能なデータのあるビューがリンクになり、推奨事項がある場合には表示されます。詳しくは、保存済みデータのロードを参照してください。Health Center は、レポート・データと推奨事項を 10 秒ごとに更新します。リンクまたはツールバー・アイコンを使用して、これらのパースペクティブに切り替えます。 「状況要約」アイコンを使用すると、「状況」パースペクティブに戻ることができます。

フィードバックと詳細情報

バグ・レポート、機能要求、およびフィードバックは、IBM 担当員を通じてお送りください。また、Health Center フォーラム (http://www.ibm.com/developerworks/forums/forum.jspa?forumID=1461) でフィードバックや質問を投稿することも可能です。

ビデオへのリンクを含む Health Center の詳細情報については、https://www.ibm.com/developerworks/java/jdk/tools/healthcenter/index.html を参照してください。



© Copyright IBM Corporation 2007, 2015.
© Copyright 1997, 2015, Oracle and/or its affiliates.