システム・モデルの操作
ディスカバリー・プロセス中に CICS® DA によって検出されるシステム情報および構成データ。 情報は CICS DA クライアントにロードされ、「DA エクスプローラー」ビューで表示できます。 このシステム情報および構成データの集まりを、モデルと呼びます。 モデル内の個々の要素は見ることができます。要素をエディターで開いて、詳細を表示したり、要素に対してアクションを実行できます。
- ローカル・モデルをサーバーと同期保持
CICS DA 用語では、モデルとは、シスプレックスに対して CICS DA ディスカバリー・プロセスが実行されているときに識別されるすべてのシステム情報のコレクションです。このモデルは、CICS DA サーバーによって維持されます。モデルのコピーをご使用のローカル・ワークスペースにロードし、CICS DA クライアントを使用して CICS 環境を視覚化して把握することができます。同じモデルを複数のユーザーがロードすることができます。 - ディスカバリーの実行およびシステム・モデルのロード
システム・モデルは、シスプレックス内のすべての z/OS® イメージ、CICS システム、関連するサブシステム、およびその他の論理システム情報を表します。 モデルは、ディスカバリー・アクションの実行時に CICS DA サーバーによって作成されます。 ディスカバリー操作が完了したら、ユーザーはモデルを CICS Explorer® ワークスペースにロードします。 - JES メンバー名と MVS システム名が一致しない場合のディスカバリーの実行
ご使用の MVS™ システム名と JES メンバー名が一致せず、実行中の z/OS のバージョンが 1.11 より古い場合は、追加の手順をいくつか実行してディスカバリー・プロセスを完了する必要があります。 ディスカバリーを実行すると、CICS DA は、ディスカバーされたモデルを CICS DA プロジェクトにロードします。 - システム・モデルをツリー構造として表示
システム・モデルの内容は、「DA エクスプローラー」ビューでツリー・ベース構造として表示できます。 「DA エクスプローラー」ビューアーは CICS DA パースペクティブで使用できます。 モデルは最初、ディスカバーされた各モデル要素タイプのフォルダーが示された、フラット・ビューとして表示されます。 しかし、モデル・データはいくつかの異なる方法で表示できます。 - リソース・エディターを使用したシステム・モデルの表示
DA エクスプローラーのナビゲーション・ツリーを使用して、個々のモデル要素を表示することも、リソース・エディターを使用して、CICSplex の要素をナビゲートすることもできます。 リソース・エディターには、個々のリソースに関する詳細情報およびその他の関連リソースへのリンクが表示されます。 - 視覚化ビューでのシステム・モデルの表示
視覚化ビューには、システム・モデルがグラフィカルに表示されます。 この 3 つの視覚化ビューでは、同じモデル・データを使用していますが、各ビューではデータが異なる方法で表示されます。 「すべて展開」および「すべて省略」アイコンを使用してシスプレックスの内容および MVS イメージを表示し、詳細情報にアクセスするためにオブジェクトを開くことができます。 - 「シスプレックス」ビューのフィルター
「シスプレックス」ビューのフィルターを使用して、「シスプレックス」ビューに表示される情報を定義できます。 アクティブな「シスプレックス」ビューに応じて、リソース・タイプ、タグ、または CMAS によってフィルタリングできます。 - 視覚化ツールバー
視覚化ツールバーを使用すると、視覚化ビュー内でリソース要素を見つけて、その詳細を表示できます。 - CICS システム接続の表示
「接続」ビューには、モデル内にある CICS システムとその他のサブシステムとの間の接続がグラフィカルに表示されます。 「接続」ビューには、「シスプレックス」ビューまたはリソース・エディターが開いている場合にのみデータが入ります。 「シスプレックス」ビューが開いていて見えている場合、「接続」ビューの範囲はシスプレックスです。 リソース・エディターが開いていて見えている場合、「接続」ビューの範囲は、リソースがある CICSplex です。 接続は、リソース間を結ぶ線として示されます。 - 視覚化設定
視覚化設定を使用すると、視覚化ビューで使用する色を変更できます。 また、「接続」ビューで CICS 領域のレイアウトを設定できます。 - 「概要 (Outline)」ビューでのモデルの表示
システム・モデルには、多数のリソース要素が含まれていることがあります。 「シスプレックス」ビューには、モデルの一部のみが表示されます。 「シスプレックス」ビューでは、スクロール・バーを使用してモデル内を移動できます。 ただし、「概要 (Outline)」ビューには、別のナビゲーション方法が用意されています。 「概要 (Outline)」ビューには、「シスプレックス」ペインの完全な内容が表示されます。 個々のリソース要素は小さすぎて詳細が表示されませんが、陰影領域は「シスプレックス」ビューに表示される表示域を表しています。 - ビュー内容の同期化
初めて CICS DA を開始したとき、視覚化ビュー、リソース・エディター・ビュー、「接続」ビュー、「DA エクスプローラー」ビュー、および「ジョブ」ビューはすべてリンクされています。 これは、ビューの内容が同期化されていることを意味します。 - モデル要素状況の最新表示
CICS DA では、最後に確認されたモデル要素の状況が、2 つの方法 (モデル・ツリーおよび視覚化ビュー) のいずれかで表示されます。 ここでは、状況は要素アイコン上の装飾子によって示されます。 装飾子はモデル要素アイコン上に重なっており、モデル要素が実行中 () であるか、停止している (
) かを示します。 リソース・エディターでは、最後に確認された状況は「状況」フィールドに表示されます。 「状況」フィールドは、エディターを開くと最新表示されます。 1 つ以上のモデル要素について状況を手動で最新表示することができます。
- モデル要素の削除
CICS DA サーバーは、ディスカバリー操作を実行すると、すべてのアクティブ要素をモデルに追加します。 CICS 領域、または他の要素は、後で z/OS システムから削除されても、モデル内に残ります。 CICS DA サーバーは、モデル要素が非アクティブかどうか、現在 z/OS システムに存在しないかどうかを判別できません。 このため、サーバーは、要素をモデルから削除しません。 ユーザーは、手動で 1 つ以上の要素を CICS DA モデルから削除できます。 - モデルを CSV ファイルとしてエクスポート
システム・モデルをコンマ区切り値 (CSV) ファイルとしてエクスポートできます。 エクスポートには、ほとんどのモデル要素および適用されるタグが含まれます。 エクスポートには、DB2、IMS、WebSphere MQ 要素はいずれも含まれません。 エクスポートされるデータは、外部アプリケーションで使用できます。 アプリケーションを使用することで、ご使用の環境をより深く理解して、将来の計画に役立てることができます。 - モデル内の要素のタグ付け
リソース・エディターを使用して、モデル内の各要素に 1 つ以上のタグを割り当てることができます。 これらのタグを使用して、リソース間の関係を識別することができます。例えば、タグ「aor」を使用してすべての AOR を識別し、「tor」を使用してすべての TOR を識別できます。 「シスプレックス (タグごと)」ビューでは、フィルターを使用して、タグ「aor」が含まれている要素のみ、または任意のタグの組み合わせが含まれている要素のみを表示できます。
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