JMS 管理対象オブジェクトの作成および構成

IBM® MQ Explorer を使用して、Java アプリケーションと IBM MQ 間の通信を可能にする JMS 管理対象オブジェクトを構成できます。

本タスクについて

Java Message Service (JMS) とは、JMS 仕様に従って Java で記述されているアプリケーションが、JMS API を実装しているメッセージング製品と通信するための Java API のことです。 JMS API はオープン・スタンダードであり、複数の実装環境が存在するため、要件に合わせてどのメッセージング・プロバイダー (JMS プロバイダー) を使用するかを選択できます。

IBM MQJMS プロバイダーです。これは、 JMS API の以下の両方の現行バージョンを実装するメッセージング・システムを提供します。
  • [JMS 2.0]Java Message Service (JMS 2.0)
  • [MQ 9.3.0 Jun 2022][MQ 9.3.0 Jun 2022][Jakarta Messaging 3.0]Jakarta Messaging 3.0
注: Jakarta Messaging 3.0の場合、 IBM MQ Explorerを使用して JNDI を管理することはできません。 JNDI 管理は、 JMSAdminJakarta Messaging 3.0 バリアント ( JMS30Admin) によってサポートされます。
IBM MQ グラフィカル・ユーザー・インターフェース IBM MQ Explorerを使用して、 Java アプリケーション ( JMS クライアント) と IBM MQ ( JMS プロバイダー) の間の通信を可能にする JMS 管理対象オブジェクトを構成できます。

IBM MQ classes for JMS には、以下の 2 つのタイプの JMS 管理対象オブジェクトがあります。

  • 接続ファクトリーJMS クライアントが、JMS プロバイダーへの接続を作成するために使用します。
  • 宛先JMS クライアントが、メッセージの宛先と送信元を表すために使用します。

管理対象オブジェクトは、 IBM MQ ExplorerJava Naming Directory Interface (JNDI) を使用してアクセスするネーミングおよびディレクトリー・サービスに保管されます。 API。 管理対象オブジェクトは、 JNDI 名前空間と呼ばれるネーミングおよびディレクトリー・サービス上の場所に保管されます。 Lightweight Directory Access Protocol (LDAP)、ローカル・ファイル・システム、リモート・ファイル・システムなど、ネーミングおよびディレクトリー・サービスとして使用できるさまざまな JNDI サービス・プロバイダーがあります。

JMS クライアントは JMS 管理対象オブジェクトを使用して JMS プロバイダーに接続するため、管理対象オブジェクトを構成して、JMS クライアントによるメッセージの送信および受信の方法、またはメッセージのパブリッシュおよびサブスクライブの方法を定義します。 JMS クライアントは、 JMS プロバイダーとは直接通信せず、どの JMS プロバイダーが使用されているかを認識しません。 これは、 JMS クライアントを更新しなくても JMS プロバイダーを変更できることを意味します。

JMS クライアントが JNDI 名前空間内の管理対象オブジェクトに接続してアクセスできるように IBM MQ classes for JMS を構成するには、IBM MQ Explorer で以下のタスクを実行する必要があります。

手順

  1. JNDI 名前空間に接続します。 詳しくは、 初期コンテキストの追加を参照してください。
  2. JNDI 名前空間に保管される管理対象オブジェクトを作成および構成します。 詳しくは、「 接続ファクトリーの作成 」および「 宛先の作成」を参照してください。

結果

JMS アプリケーションのプログラミングおよび IBM MQ classes for JMSの構成について詳しくは、 IBM MQ classes for JMS の使用を参照してください。