初期コンテキストの追加

IBM® MQ Explorerで JMS オブジェクトを作成および構成するには、初期コンテキストを追加して、ネーミングおよびディレクトリー・サービスで JMS オブジェクトが保管される JNDI 名前空間のルートを定義する必要があります。

本タスクについて

初期コンテキストは、アクセスする JNDI 名前空間ごとに追加する必要があります。 IBM MQ Explorer に追加したすべての初期コンテキストは、 Navigator ビューの「JMS 管理対象オブジェクト」フォルダーに表示されます。

IBM MQ Explorerの「JMS 管理対象オブジェクト」フォルダーに初期コンテキストを追加するには、以下の手順を実行します。

手順

  1. Navigator ビューで、 「JMS 管理対象オブジェクト」 フォルダーを右クリックして、 「初期コンテキストの追加」 「初期コンテキストの追加」ウィザードを開きます。
  2. ネーミングおよびディレクトリー・サービスでの JNDI 名前空間の場所を以下のように選択します。
    • JNDI 名前空間が LDAP サーバーに置かれている場合は、「LDAP サーバー」をクリックします。 以下に示す接続の詳細を把握している必要があります。
      • LDAP サーバーのホスト名。
      • JNDI 名前空間の場所の識別名。
    • JNDI 名前空間がファイル・システムに置かれている場合は、「ファイル・システム」をクリックします。 以下に示す接続の詳細を把握している必要があります。
      • ファイル・システムでの JNDI 名前空間の場所へのパス。
    • JNDI 名前空間がその他の場所に置かれている場合は、「その他」をクリックします。 以下に示す接続の詳細を把握している必要があります。
      • JNDI サービス・プロバイダーの初期コンテキスト・ファクトリー・クラスの名前と場所。
      • JNDI 名前空間の場所の URL。
  3. JNDI 名前空間が LDAP サーバー上にあるか、認証を必要とする他の JNDI サービス・プロバイダーによって提供されている場合は、 IBM MQ Explorer が JNDI 名前空間に接続するために使用する必要がある認証のタイプを選択します。
    • 匿名認証を使用して JNDI 名前空間に接続する場合は、「なし」をクリックします。 JNDI は、 IBM MQ Explorerからサービス・プロバイダーにセキュリティー資格情報を渡しません。
    • IBM MQ Explorer がセキュリティー資格情報を JNDI サービス・プロバイダーに渡す必要がある場合は、「単純認証」をクリックします。
    • IBM MQ Explorer が CRAM-MD5 標準のセキュリティー資格情報を JNDI サービス・プロバイダーに渡す必要がある場合は、「CRAM-MD5 認証」をクリックします。
  4. オプション: IBM MQ Explorerで初期コンテキストを表示するために使用するニックネームを編集します。 デフォルトでは、JNDI 名前空間の場所が使用されますが、読みやすく認識しやすいものに変更できます。
  5. オプション: IBM MQ Explorer が初期コンテキストに自動的に接続するかどうかを選択します。
    • ウィザードが閉じたら初期コンテキストに接続する場合は、「完了したらすぐ接続する」チェック・ボックスを選択します。

      このチェック・ボックスをクリアすると、ウィザードが閉じるときに初期コンテキストが「JMS 管理対象オブジェクト」フォルダーに追加されますが、 IBM MQ Explorer は初期コンテキストに接続するまで JNDI 名前空間内の JMS オブジェクトにアクセスできません。

    • IBM MQ Explorer を閉じて再オープンするたびに IBM MQ Explorer が初期コンテキストに自動的に再接続するようにしたい場合は、「始動時にコンテキストに自動的に再接続」チェック・ボックスを選択します。
  6. 「終了」をクリックします。

結果

これで、「ナビゲーター」ビューの「JMS 管理対象オブジェクト」フォルダーに初期コンテキストが追加されました。 IBM MQ Explorer が初期コンテキストに接続されている場合、接続ファクトリー・オブジェクト、宛先オブジェクト、およびサブコンテキストを初期コンテキストに作成できるようになりました。