リモート・キュー・マネージャーの表示

リモート・キュー・マネージャーを管理する場合は、 Navigator ビューにキュー・マネージャーが表示されるように、 IBM® MQ Explorer をリモート・キュー・マネージャーに接続する必要があります。 接続は手動で作成することも、クライアント・チャネル定義テーブルを使用して作成することもできます。 また、新しいセキュリティー対応接続を作成することも、既存の接続を使用して接続することもできます。

本タスクについて

IBM MQ Explorer は、 IBM MQ Explorer がインストールされているコンピューター上のすべてのキュー・マネージャーを自動的に検出します。 ただし、 IBM MQ Explorer は、他のコンピューター上のキュー・マネージャーを自動的に検出することはありません。

リモート・キュー・マネージャーを管理するには、IBM MQ Explorer をリモート・キュー・マネージャーに手動で接続し、IBM MQ Explorer 内の「キュー・マネージャー」フォルダーにそのキュー・マネージャーを表示する必要があります。

リモート・キュー・マネージャーには、以下のいずれかの方法で接続します。

  1. 接続を手動で作成します「キュー・マネージャーの追加」ウィザードを使用して、リモート・キュー・マネージャーへの接続を作成します。 デフォルトの SYSTEM.ADMIN.SVRCONN チャネルまたは自分で指定したサーバー接続チャネルを使用できます。
  2. クライアント・チャネル定義テーブルを使用して接続を作成します。 クライアント・チャネル定義テーブルを使用してチャネルを構成する場合は、チャネルのセキュリティー出口を定義することなどが可能になります。
  3. 新しいセキュリティー対応接続を作成します。 リモート・キュー・マネージャーに対する新しいセキュリティー対応接続を作成します。
  4. 既存の接続を使用して接続します。 別のキュー・マネージャーによって作成された既存の接続を使用して、リモート・キュー・マネージャーに接続します。

また、 IBM MQ Explorerからリモート・クラスター・キュー・マネージャーを管理できるように、 「キュー・マネージャー」 フォルダーにリモート・クラスター・キュー・マネージャーを表示することもできます。 詳しくは、 リモート・クラスター・キュー・マネージャーの管理を参照してください。

何らかの理由 (例えば、リモート・キュー・マネージャーが実行されていないなど) で IBM MQ Explorer がリモート・キュー・マネージャーに接続できない場合は、キュー・マネージャーを追加するかどうかを尋ねるダイアログが表示されます。 「はい」をクリックすると、そのキュー・マネージャーが「キュー・マネージャー」フォルダーに表示されますが、接続するまでは、詳細は表示されません。

IBM MQ Explorer は、リモート管理をサポートしない IBM MQ プラットフォーム上で実行されているキュー・マネージャーには接続できません。 サポートされる IBM MQ プラットフォームについて詳しくは、 リモート・キュー・マネージャーの管理を参照してください。

自動クライアント再接続は、 IBM MQ classes for Javaではサポートされていません。

CCDT について詳しくは、 クライアント・チャネル定義テーブルを参照してください。

手順

  • [オプション 1] 手動での接続の作成
    接続を作成する場合は、リモート・キュー・マネージャーに関する以下の情報を調べておく必要があります。
    • キュー・マネージャーの名前。
    • キュー・マネージャーをホストするコンピューターの名前。
    • キュー・マネージャーのリスナーのポート番号。
    • IBM MQ Explorer がキュー・マネージャーに接続するために使用する、キュー・マネージャー上のサーバー接続チャネルの名前。 キュー・マネージャーでリモート管理を使用可能にすると、SYSTEM.ADMIN.SVRCONN チャネルを使用することができます。 そうでない場合は、SYSTEM.DEF.SVRCONN、クライアント・チャネル定義テーブル、または自分で作成して名前を付けたサーバー接続チャネルを使用します。
    1. Navigator ビューでキュー・マネージャーを右クリックし、 「リモート・キュー・マネージャーの追加」をクリックします。
      「キュー・マネージャーの追加」ウィザードが開きます。そのウィザードで、接続を作成できます。
    2. 「キュー・マネージャー名」 フィールドに、接続先のキュー・マネージャーの名前を入力します。
    3. 「直接接続」 が選択されていることを確認し、 「次へ」をクリックします。
    4. 「接続の詳細を指定」 が選択されていることを確認し、以下の詳細を入力します。
      • 「ホスト名」または「IP アドレス」フィールドに、 リモート・キュー・マネージャーをホストするリモート・キュー・マネージャーの名前を入力します。 以下のいずれかのフォーマットを使用します。
        • 短いホスト名。以下に例を示します。johoリモート・コンピューターは、ローカル・コンピューターと同じドメイン内になければなりません。
        • 完全修飾ホスト名。以下に例を示します。joho.example.comリモート・コンピューターがローカル・コンピューターとは異なるドメインにある場合は、これを使用します。
        • IP アドレス。以下に例を示します。127.0.0.1
      • 「ポート番号」 フィールドに、ポート番号を入力します。以下に例を示します。1416
      • 「サーバー接続チャネル」フィールドに、使用するチャネル名を入力します。
      使用されるデフォルトを変更するには、 リモート・キュー・マネージャーへの接続に使用するデフォルト値の指定 を参照してください。
    5. オプション: 「自動再接続」 チェック・ボックスを選択して、接続が失われた場合にキュー・マネージャーに自動的に再接続するように IBM MQ Explorer を構成します。
    6. オプション: IBM MQ Explorer がキュー・マネージャーに関する情報をリフレッシュする頻度を変更します。 IBM MQ Explorer がキュー・マネージャーに関する情報を自動的にリフレッシュしないようにするには、 「キュー・マネージャーのリフレッシュ間隔なし」をクリックします。別のリフレッシュ間隔を指定するには、 「キュー・マネージャーのリフレッシュ間隔の指定」をクリックし、 IBM MQ Explorer がキュー・マネージャーに関する情報をリフレッシュするまで待機する秒数を入力します。
    7. 「終了」をクリックします。

    IBM MQ Explorer がリモート・キュー・マネージャーに接続し、 Navigator ビューの 「キュー・マネージャー」 フォルダーにキュー・マネージャーが表示されます。

  • [オプション 2] クライアント・チャネル定義テーブルを使用した接続の作成

    リモート・キュー・マネージャーの接続詳細を手動で指定する代わりに、事前定義された クライアント・チャネル定義テーブルを使用することができます。 この接続手段を使用すると、例えば、チャネルを構成してセキュリティー出口を使用することができます。

    クライアント・チャネル定義テーブルを使用して接続を作成するには、リモート・キュー・マネージャーをホストするコンピューターでクライアント・チャネル定義テーブルを作成してから、そのクライアント・チャネル定義テーブルをローカル・コンピューター (キュー・マネージャーへの接続元のコンピューター) にコピーする必要があります。

    IBM MQ Explorer がクライアント・チャネル定義テーブルを使用してリモート・キュー・マネージャーに接続し、 Navigator ビューの 「キュー・マネージャー」 フォルダーにそのキュー・マネージャーが表示されます。

    クライアント・チャネル定義テーブルを使用してリモート・キュー・マネージャーに接続するには、ローカル・コンピューター (リモート・キュー・マネージャーに接続するコンピューター) 上の IBM MQ Explorer で以下のステップを実行します。

    1. Navigator ビューでキュー・マネージャーを右クリックし、 「リモート・キュー・マネージャーの追加」をクリックします。
      「キュー・マネージャーの追加」ウィザードが開きます。そのウィザードで、接続を作成できます。
    2. 「キュー・マネージャー名」 フィールドに、接続先のキュー・マネージャーの名前を入力します。
    3. 「直接接続」 が選択されていることを確認し、 「次へ」をクリックします。
    4. 「クライアント・チャネル定義テーブルの使用」をクリックして、クライアント・チャネル定義テーブル・ファイルを参照します。
    5. オプション: 「自動再接続」 チェック・ボックスを選択して、接続が失われた場合にキュー・マネージャーに自動的に再接続するように IBM MQ Explorer を構成します。
    6. オプション: IBM MQ Explorer がキュー・マネージャーに関する情報をリフレッシュする頻度を変更します。 IBM MQ Explorer がキュー・マネージャーに関する情報を自動的にリフレッシュしないようにするには、 「キュー・マネージャーのリフレッシュ間隔なし」をクリックします。別のリフレッシュ間隔を指定するには、 「キュー・マネージャーのリフレッシュ間隔の指定」をクリックし、 IBM MQ Explorer がキュー・マネージャーに関する情報をリフレッシュするまで待機する秒数を入力します。
    7. 「終了」をクリックします。
  • [オプション 3] 新しいセキュリティー対応接続の作成

    クライアント接続で TLS を使用する方法について詳しくは、 IBM MQ classes for Java での Secure Sockets Layer (SSL) サポートを参照してください。

    セキュリティー対応接続を使用してリモート・キュー・マネージャーに接続するには、リモート・キュー・マネージャーに接続するコンピューター上の IBM MQ Explorer で以下の手順を実行します。

    注: IBM MQ Explorer プラグインを別の Eclipse 環境に配置し、 CipherSuitesの全セットを使用し、認証された FIPS 140-2 または Suite-B 準拠で操作するには、適切な JRE が必要です。 IBM Java 7 サービス・リフレッシュ 4 フィックスパック 2 以上のレベルの IBM JRE が適切なサポートを提供します。
    1. Navigator ビューでキュー・マネージャーを右クリックし、 「リモート・キュー・マネージャーの追加」をクリックします。
      「キュー・マネージャーの追加」ウィザードが開きます。そのウィザードで、接続を作成できます。
    2. 「キュー・マネージャー名」 フィールドに、接続先のキュー・マネージャーの名前を入力します。
    3. 「直接接続」 が選択されていることを確認し、 「次へ」をクリックします。
    4. 「接続の詳細を指定」 が選択されていることを確認し、以下の詳細を入力します。
      • 「ホスト名」または「IP アドレス」フィールドに、 リモート・キュー・マネージャーをホストするリモート・キュー・マネージャーの名前を入力します。 以下のいずれかのフォーマットを使用します。
        • 短いホスト名。以下に例を示します。johoリモート・コンピューターは、ローカル・コンピューターと同じドメイン内になければなりません。
        • 完全修飾ホスト名。以下に例を示します。joho.example.comリモート・コンピューターがローカル・コンピューターとは異なるドメインにある場合は、これを使用します。
        • IP アドレス。以下に例を示します。127.0.0.1.
      • 「ポート番号」 フィールドに、ポート番号を入力します。以下に例を示します。1416.
      • 「サーバー接続チャネル」フィールドに、使用するチャネル名を入力します。
      使用されるデフォルトを変更するには、 リモート・キュー・マネージャーへの接続に使用するデフォルト値の指定を参照してください。
    5. オプション: 「自動再接続」 チェック・ボックスを選択して、接続が失われた場合にキュー・マネージャーに自動的に再接続するように IBM MQ Explorer を構成します。
    6. オプション: IBM MQ Explorer がキュー・マネージャーに関する情報をリフレッシュする頻度を変更します。 IBM MQ Explorer がキュー・マネージャーに関する情報を自動的にリフレッシュしないようにするには、 「キュー・マネージャーのリフレッシュ間隔なし」をクリックします。別のリフレッシュ間隔を指定するには、 「キュー・マネージャーのリフレッシュ間隔の指定」をクリックして、キュー・マネージャーに関する情報をリフレッシュする前に IBM MQ Explorer が待機する秒数を入力します。
    7. 「次へ」をクリックします。
    この時点で、ウィザードの新しいページに表示される任意指定のセキュリティー・パラメーターを選択できるようになります。 すべてのセキュリティー・パラメーターは任意指定なので、有効にする必要がなければ有効にしなくてもかまいませんが、「SSL オプションを使用可能にする」のパラメーターにアクセスするには、「SSL ストアを使用可能にする」を選択する必要があります。
    1. オプション。 「セキュリティー出口を使用可能にする」を選択し、各フィールドにセキュリティー出口の詳細情報を入力します。 リモート・サーバーの接続チャネルでも、セキュリティー出口を定義しておく必要があります。 「次へ」をクリックします。
    2. オプション。 「ユーザー識別を使用可能にする」を選択し、該当するフィールドに必要なユーザー識別の詳細情報を入力します。 任意指定のパスワードを設定する場合は、該当するフィールドにパスワードの詳細情報を入力します。 オプショナル: リモート・サーバーの接続チャネルでも、セキュリティー出口を定義できます。 「次へ」をクリックします。
    3. オプション。 「SSL ストアを使用可能にする」を選択し、TLS 証明書のキー・リポジトリーの詳細情報を入力します。 リモート・サーバーの接続チャネルでも、TLS を有効にしておく必要があります。 証明書ストアを指定するには、以下のオプションのいずれか 1 つまたは両方を選択します。
      • オプション。 ダイアログの「選択済みの証明書ストア」セクションで「参照」をクリックし、証明書ストア・ファイルを見つけます。 オプションのパスワードを設定する場合は、「パスワードの入力...」をクリックします。 「パスワードの詳細」ダイアログが開きます。ここで、フィールドにパスワードの詳細を入力する必要があります。
      • オプション。 ダイアログの「個人証明書ストア」セクションで「参照」をクリックし、個人証明書ストア・ファイルを見つけます。 個人証明書ストアを定義する場合は、パスワードを設定する必要があります。「パスワードの入力...」をクリックしてください。 「パスワードの詳細」ダイアログが開きます。ここで、フィールドにパスワードの詳細を入力する必要があります。
      「次へ」をクリックします。
    4. オプション。 「SSL オプションを有効にする」を選択します。 必要な TLS オプションを選択し、「完了」をクリックして、TLS 対応接続を作成し、ウィザードを閉じます。 「SSL オプションを使用可能にする」のパラメーターにアクセスするには、「SSL ストアを使用可能にする」を選択しておく必要があります。

    IBM MQ Explorer がリソースに接続するために使用するパスワード (例えば、TLS ストアを開いたり、キュー・マネージャーに接続したりするために使用するパスワード) をファイルに保管できます。 ファイルの場所をリモート・デバイスや取り外し可能デバイスに変更することも可能です。 詳しくは、 パスワード設定を参照してください。

    これで、 IBM MQ Explorer が TLS で保護された接続を使用してリモート・キュー・マネージャーに接続し、 Navigator ビューの「キュー・マネージャー」フォルダーにそのキュー・マネージャーが表示されます。
  • [オプション 4] 既存の接続を使用した接続

    IBM MQ Explorer がリモート・キュー・マネージャーに接続し、 Navigator ビューの 「キュー・マネージャー」 フォルダーにキュー・マネージャーが表示されます。

    既存のクラスター接続を使用して、リモート・クラスター・キュー・マネージャーを管理することもできます。 詳しくは、 リモート・クラスター・キュー・マネージャーの管理を参照してください。

    別のキュー・マネージャーによって作成された、既存の接続を使用して接続するには、以下の手順を実行します。

    1. Navigator ビューでキュー・マネージャーを右クリックし、 「リモート・キュー・マネージャーの追加」をクリックします。
      「キュー・マネージャーの追加」ウィザードが開きます。そのウィザードで、接続を作成できます。
    2. 「キュー・マネージャー名」 フィールドに、接続先のキュー・マネージャーの名前を入力します。
    3. 「中間キュー・マネージャーを使用して接続」をクリックし、 「次へ」をクリックします。
    4. 「中間キュー・マネージャー」 リストから、既存の接続を作成したキュー・マネージャーの名前をクリックします。
    5. オプション: 「自動再接続」 チェック・ボックスを選択して、接続が失われた場合にキュー・マネージャーに自動的に再接続するように IBM MQ Explorer を構成します。
    6. オプション: IBM MQ Explorer がキュー・マネージャーに関する情報をリフレッシュする頻度を変更します。 IBM MQ Explorer がキュー・マネージャーに関する情報を自動的にリフレッシュしないようにするには、 「キュー・マネージャーのリフレッシュ間隔なし」をクリックします。別のリフレッシュ間隔を指定するには、 「キュー・マネージャーのリフレッシュ間隔の指定」をクリックし、 IBM MQ Explorer がキュー・マネージャーに関する情報をリフレッシュするまで待機する秒数を入力します。
    7. 「終了」をクリックします。