IBM MQ 提供のテスト
IBM MQ Explorerには、 IBM® MQ オブジェクト定義に問題がないかどうかを検査するために使用できるテストが用意されています。
IBM MQ オブジェクトを検査するために、以下のカテゴリーのテストが IBM MQ Explorer に用意されています。
IBM MQ オブジェクト定義の問題を検査するために、下表に示されているテストが IBM MQ Explorer に用意されています。 JMS 管理対象オブジェクトなどのオブジェクトを検査するために、 IBM MQ Explorer では他にもテストが提供されています。そのようなテストは、以下の表には含まれていません。
一般
以下の表に、 IBM MQ 定義の一般的な問題を検査するテストをリストします。
テスト | アクション | 説明 |
---|---|---|
キュー・マネージャー名のチェック | キュー・マネージャー名の潜在的な問題を検査します | このテストは、キュー・マネージャー名を検査して、混乱の原因となりうる類似した名前を検索します。例えば、大文字化を除いて同一の名前がないか検査します。 テストでは、異なるマシンにホストされている同一の名前のキュー・マネージャーについて、警告の表示もします。 |
送達不能キュー定義 | キュー・マネージャーの送達不能キューを検査します | このテストは、送達不能キューを持たないキュー・マネージャーに関する警告を表示します。また、無効な Dead-letter
Queue 属性 (存在しないキューの名前や送達不能キューとして使用できないキューなど) を持つキュー・マネージャーに関する 1 つ以上のエラーを表示します。 テストでは、送達不能キューにメッセージが検出された場合に警告またはエラーを表示します。これは、 IBM MQ セットアップの問題を示すのに役立つ可能性があるためです。 テストでは、いずれかのチャネルが送達不能キューのサイズより大きい最大メッセージ長を持つ場合にも警告を表示します。 |
FFST エラー・ログ | エラー・ログがこのマシンの FFST ディレクトリーに書き込まれているかどうかを検査します | このテストは、FFST ログがこのマシンに書き込まれている場合にエラーを表示します。 |
停止中のキュー・マネージャー | いずれかのキュー・マネージャーが停止したかどうかを検査します | このテストでは、停止したそれぞれのキュー・マネージャーについて警告を表示します。 |
デフォルト伝送キューの検査 | デフォルト伝送キューを検査します | このテストは、Default Transmission Queue 属性の無効な使用 (欠落しているキューや Type 属性に無効な値があるキューなど) に関するエラーを表示します。 |
クラスター
次の表は、ご使用のクラスター定義の問題を検査するテストをリストしたものです。
テスト | アクション | 説明 |
---|---|---|
クラスターがキュー・マネージャー名の解決に失敗した | クラスターがすべてのキュー・マネージャー名を正常に解決したか検査します | このテストでは、キュー・マネージャーと正常に接触していないために、いずれかのクラスター・メンバーシップ項目が正しく解決されていない場合、エラーを表示します。 |
クラスター送信側チャネルが再試行状態 | 手動で定義したクラスター送信側チャネルがまだ再試行状態にあるかどうか検査します | このテストは、クラスター送信側チャネルが Retrying 状態の場合にエラーを表示します。 |
クラスター属性の設定の確認 | すべてのクラスター・チャネルがクラスター値セットを持つことを検査します | このテストでは、クラスター送信側またはクラスター受信側チャネルで、クラスター (またはクラスター名前リスト) 属性セットを持たない場合、エラーを表示します。 |
クラスター・メンバーの重複 | クラスター・メンバーシップが同じキュー・マネージャーを複数回リストしたか検査します | このテストでは、クラスター・メンバーシップ・リストが単一のキュー・マネージャーについて重複した項目を含む場合、警告を表示します。 |
2 つのフル・リポジトリー | すべてのクラスターが、クラスターのフル・リポジトリーを維持するキュー・マネージャーを少なくとも 2 つ持つか検査します | このテストでは、クラスターのフル・リポジトリーが 1 つしかない場合、警告を表示します。 |
クラスター名前リスト定義の検査 | クラスター定義内の名前リストの使用を検査します | このテストでは、キュー、チャネル、およびキュー・マネージャーのクラスター名前リスト属性を検査します。 テストでは、一致する名前リストが見つからない、または名前リストが空の場合にエラーを表示します。 |
クラスター名の検査 | クラスター名属性の潜在的な問題を検査します | このテストでは、キュー、チャネル、およびキュー・マネージャーのクラスター名属性を検査します。 このテストは、混乱の原因となりうる類似した名前を検索します。例えば、大文字化を除いて同一の名前がないか検査します。 |
クラスター・キュー・インスタンスの検査 | クラスター・キューのすべてのインスタンスが同じ属性を持つか検査します | このテストでは、クラスター・キューの異なるインスタンスが異なる属性を持つ場合、警告を表示します。 |
キュー
次の表は、ご使用のキューの定義の問題を検査するテストをリストしたものです。
テスト | アクション | 説明 |
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フル・キューの識別 | 既知のキューがフルかどうか確認します | このテストは、既知のキューの現在の項目数が、キューの Maximum Message
Depth 属性の値と等しいかどうかを検査します。 |
別名キュー定義の検査 | 別名キュー定義を検査します | このテストは、別名キューの定義を検査します。 このテストは、検出されたすべての別名キューの Base Queue 属性の値を検査し、その値が別名キューの有効なターゲットであるかどうかを検査します。 |
キュー名の検査 | MQ Queue オブジェクトの名前を検査します | このテストでは、キュー定義の名前を検査します。 このテストは、潜在的に混乱の原因となりうる類似した名前を検索します。例えば、大文字化を除いて同一の名前がないか検査します。 |
キューが Get 使用可能かを検査 | すべての既知のキューが Get 使用禁止となっていないことを検査します | このテストでは、すべてのキューが Get 可能であること検査します。 キューが Get 可能でない場合でもエラーではありませんが、ご使用のアプリケーションで予期しない動作の原因を識別するとき、これを確認すると役立ちます。 |
キューが Put 使用可能かを検査 | すべての既知のキューが Put 使用禁止となっていないことを検査します | このテストでは、すべてのキューが Put 可能であること検査します。 キューが Put 可能でない場合でもエラーではありませんが、ご使用のアプリケーションで予期しない動作の原因を識別するとき、これを確認すると役立ちます。 |
リモート・キュー定義の検査 | リモート・キュー定義を検査します | このテストは、リモート・キュー定義の Remote Queue
Manager 属性と Remote Queue Name 属性を検査します。 |
キュー内での伝送キューの使用の検査 | リモート・キュー定義内の伝送キューの使用を検査します | このテストは、リモート・キュー定義の Transmission
Queue 属性の値を検査します。 テストでは、値が存在しないキューの名前、または誤ったタイプのキューの名前の場合、エラーを表示します。 |
チャネル
次の表は、ご使用のチャネル定義の問題を検査するテストをリストしたものです。
テスト | アクション | 説明 |
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未確定チャネルの識別 | 既知のチャネルが未確定状態かどうか検査します。 | このテストでは、未確定のチャネルについて警告を表示します。 |
チャネルのペアのマッチング | チャネルのペアのいずれかの端の属性を検査して、潜在的な問題を探します。 | このテストでは、マッチングするチャネルのペアの検索を試行します。 テストでマッチングするチャネルのペアが検出された場合、チャネルの 2 つの端が適切なタイプであること、また必要な属性がペアの両端で一致することを検査します。 テストでは、チャネルについてマッチングしないか、または複数のマッチングが検出された場合、警告メッセージを表示します。チャネルのペアに非互換の属性がある場合、エラーを表示します。 |
すべての非実行チャネルへの ping | すべての非実行送信側、サーバー、およびクラスター送信側チャネルについて MQ ping を実行します。 | このテストでは、実行中でないすべての実行送信側、サーバー、およびクラスター送信側チャネルに ping を行い、異常な応答をテスト結果ビューに表示します。 Running 状況のチャネルは、有効な定義があると想定されるため、ping されません。 |
ping 接続名 | チャネル定義によって参照されるすべての接続名が ping 可能か検査します | このテストは、チャネル定義の Connection name 属性で参照されるホスト名の ping を試行します。 テストでは、オペレーティング・システムで準備された ping ユーティリティーが使用可能な場合、これを使用しますが、そうでなければテストは何もしません。 このテストは、ping が失敗した場合に警告を表示し、必要な Connection name 属性の値が欠落している場合にエラーを表示します。 |
接続名の解決 | チャネル定義によって参照されるすべての接続名が解決可能か検査します | このテストは、チャネル定義の Connection name 属性で参照されるホスト名の解決を試行し、ホスト名を IP アドレスに解決できない場合は警告を表示します。 |
チャネル・インターバル値の検査 | チャネル定義についてインターバル値の比率を検査します | このテストでは、チャネルのハートビート・インターバルが切断インターバルより大きいなど、潜在的な問題を表示します。 |
チャネル名の検査 | MQ チャネル・オブジェクトの名前を検査します | このテストでは、チャネル定義の名前を検査します。 このテストは、混乱の原因となりうる類似した名前を検索します。例えば、大文字化を除いて同一の名前がないか検査します。 |
サーバー接続チャネルでの MCA ユーザー ID の検査 | すべてのサーバー接続チャネルについて、MCAUSER 用に入力された値を持つか検査します | このテストは、MCA User ID 属性が欠落しているチャネルがある場合に警告を表示します。 すべてのサーバー接続チャネルに MCA User ID が設定されていることが予期される場合に使用します。 |
チャネルでの伝送キューの使用の検査 | チャネル定義内での伝送キューの使用を検査します | このテストは、送信側およびサーバーのチャネル定義でのの Transmission queue 属性の無効な使用に関するエラーを表示します。これには、欠落しているキュー、無効な属性を持つキュー、およびどのチャネルでも使用されていないか、複数のチャネルで使用されている伝送キューが含まれます。 |
リスナー
次の表は、ご使用のリスナーの定義の問題を検査するテストをリストしたものです。
テスト | アクション | 説明 |
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TCP リスナー・ポート番号 | チャネル・リスナーによる TCP ポート番号の使用を確認します | このテストは、チャネル・リスナーが使用する TCP ポート番号を検証します。 テストでは、無効なポート番号が使用されたり、または同じポートが複数のキュー・マネージャーによって使用される場合、警告を表示します。 |
リスナー名の検査 | IBM MQ リスナー・オブジェクトの名前を検査します。 | このテストでは、リスナーのオブジェクト定義の名前を検査します。 このテストは、混乱の原因となりうる類似した名前を検索します。例えば、大文字化を除いて同一の名前がないか検査します。 |
トリガー
次の表は、ご使用のトリガー構成の問題を検査するテストをリストしたものです。
テスト | アクション | 説明 |
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始動キュー定義の検査 | トリガーしたキューの始動キュー属性の使用法を検査します | このテストは、ローカル・キューおよびモデル・キューの Initiation Queue 属性を検証します。 テストでは、検出できないローカル・キューを値が指定した場合、エラーが表示されます。 このテストは、すべての始動キューが、入力用にキューをオープンするプロセスを持つことについての検査もします。 そのようなプロセスがキューにない場合、そのキューに対して実行されているトリガー・モニターがないことを示しています。 |
プロセス名の検査 | IBM MQ プロセス・オブジェクトの名前を検査します。 | このテストでは、プロセス定義の名前を検査します。 このテストは、混乱の原因となりうる類似した名前を検索します。例えば、大文字化を除いて同一の名前がないか検査します。 |
プロセス定義の検査 | プロセス・オブジェクト定義を検証します | このテストは、 IBM MQ プロセス定義を検証します。 このテストは、オブジェクトの Application ID 属性で指定されたシステム・プロセスが存在することを検査します。 Application ID 属性で絶対パスが指定されない場合、指定された名前を持つ複数のシステム・プロセスがパス環境で検出されると、テストは警告も表示します。 |
キューのプロセス定義の検査 | トリガーしたキューのプロセス属性の使用法を検査します | このテストは、ローカル・キューおよびモデル・キューの Process Name 属性を検証し、IBM MQ プロセス・オブジェクト定義が見つからないプロセス名に関するエラーを表示します。 |
トリガー・データ・キュー定義の検査 | トリガーしたキューのトリガー・データ・キュー属性の使用法を検査します | このテストは、ローカル・キューおよびモデル・キューの Trigger Data 属性を検証し、チャネルが見つからない名前に関するエラーを表示します。 |
トリガーしたキューの使用の検査 | トリガーしたキューの使用法を検査します | トリガー条件をキューが満たしたが、そのキューが現在入力用にオープンされていない場合、検査はエラーを表示します。 |
SSL/TLS
次の表は、ご使用の SSL/TLS 構成の問題を検査するテストをリストしたものです。
テスト | アクション | 説明 |
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チャネルが再始動したかの検査 | SSL/TLS キー・リポジトリーを最後に変更した後に、SSL/TLS チャネルが再始動したか検査します | このテストでは、最新の開始時刻がキー・リポジトリーの最新の変更時刻よりも前のチャネルを強調表示して、リフレッシュが必要なことを示します。 |
SSL チャネル認証の検査 | すべてのチャネルが SSL/TLS 認証を必要とすることを検査します | このテストでは、CipherSpec 属性セットをまだ取得していないチャネルがあるかどうかを強調表示します。 すべてのチャネルが TLS を使用することを期待する場合、このテストを使用します。 |
SSL クライアント認証 | すべてのチャネルが SSL/TLS クライアント認証を必要とすることを検査します | このテストは、Authetnication of Parties Initiating Connections (SSLCAUTH) 属性が Required に設定されていないチャネルがあるかどうかを強調表示します。 すべてのチャネルが SSL/TLS を使用し、すべてのクライアントが認証用の証明書を提示する場合には、このテストを使用してください。 |
SSL キー・リポジトリー・ファイルの検査 | SSL/TLS キー・リポジトリーの存在を検査します | このテストは、キュー・マネージャーの SSL/TLS Key Repository 属性を検査し、その場所にファイルがあるかどうかを検査します。 また、パスワード・スタッシュ (隠蔽)・ファイルが検出可能で読み取り可能であるかも検査します。 |
SSL 対等値の検査 | チャネル定義で使用される SSL/TLS 対等属性を検査します | これは、すべての既知のチャネルの Accept Only Certificates
with Distinguished Names Matching These Values (SSLPEER) 属性を検査し、無効な指定に関するエラーを報告し、CipherSpec 属性が指定されていない場合に値が使用されると警告します。 |