バージョン 5.3 の新機能

IBM® CICS Explorer® バージョン 5.3 の新機能と拡張された機能について説明します。

表 1. 新機能
新機能 説明
z/OS® Explorer の新規バージョン CICS Explorer は、IBM Explorer for z/OS Aqua 3.0.0.0 (z/OS Explorer) 上で動作します。詳しくは、IBM Explorer for z/OS の概要を参照してください。

デフォルト・ワークスペースの名前が .zosexplorer に変更されました。

OS X オペレーティング・システムでの CICS Explorer の使用 CICS Explorer バージョン 5.3 は、OS X Yosemite (10.10) 以降のオペレーティング・システムで使用できます。
CICS® VSE のサポート CICS Explorer に、CICS TS for z/VSE® 2.1 システムに接続して、サポートされているリソースを参照したり、処理したりする機能が加わりました。詳しくは、CICS Transaction Server for z/VSE 製品資料 の「CICS TS for z/VSE Enhancements Guide」を参照してください。
Liberty アプリケーション開発および EBA 形式のサポート CICS Explorer に IBM CICS SDK for Java EE and Liberty サポートをインストールすると、WebSphere® Developer Tools のサブセットもインストールされます。このサブセットにより、Liberty アプリケーション開発がサポートされ、OSGi アプリケーション・プロジェクトを EBA 形式でエクスポートできるようになります。
デフォルト接続の設定 ホスト接続」ビューで、接続カテゴリーごとに 1 つの接続をデフォルトとして設定できます。CICS Explorer の始動時に、特定のカテゴリーのデフォルト接続に接続するか、これらのデフォルト接続を使用して自動で接続することができます。

詳しくは、「ホスト接続」ビューからのシステムへの接続および始動時の自動接続を参照してください。

始動時の自動接続 新たに、「始動時にデフォルトに自動的に接続する (Automatically connect to defaults on startup)」アイコンが「ホスト接続」ビューのツールバーに配置されました。 このアイコンを使用して、CICS Explorer の始動時にデフォルト接続に自動的に接続するかどうかを設定できます。

詳しくは、始動時の自動接続を参照してください。

CICS リソース・テーブル・ビューの作成 指定したリソース・タイプのテーブル・ビューを作成するための「テーブル・ビューの作成」ウィザードが新しく追加されました。 このウィザードを使用して、さらにカスタマイズするためのビューを作成できます。 このウィザードにアクセスするための新しい「新規テーブル・ビューの作成」オプション が、ワークベンチのメインメニューにある「操作」および「定義」の各メニューに追加されました。

詳しくは、CICS リソース・テーブル・ビューの作成を参照してください。

CICS リソース・テーブル・ビューのカスタマイズ ほとんどの CICS リソース・テーブル・ビューで、ビューで使用する列、フィルター操作、およびソートを指定するための「ビューのカスタマイズ」ダイアログが新しく追加されました。 列として表示するリソース属性と、それらの列の順序を指定することができます。 ビュー内のリソースを 1 つ以上のリソース属性によってフィルターに掛け、1 つ以上のリソース属性を基準に内容をソートすることができます。

これらの設定は、デフォルトとして保管することも、以前のデフォルトにリセットすることもできます。 変更内容を現在のビューに適用したり、変更内容を新しいビューに保管したり、現在のビューの名前を変更したりすることができます。

新しいビューはすべて、ワークベンチのメインメニューにある「操作」メニューまたは「定義」メニューにリストされます。

「操作」メニューおよび「定義」メニューのカスタマイズ 新しい CICS リソース・テーブル・ビューを作成すると、新規ビューのオプションが「操作」メニューまたは「定義」メニューに適宜自動的に追加されます。 CICS リソース・テーブル・ビューを削除すると、対応するオプションがメニューから削除されます。 このようにして、これらのメニューは、必要なビューのみが表示されるようにカスタマイズすることができます。

詳しくは、「操作」メニューまたは「定義」メニューのカスタマイズを参照してください。

CICS リソース・テーブル・ビューの列幅の等化 ほとんどの CICS リソース・テーブル・ビューで、列の幅を等間隔に設定するための「列幅の等化」アイコンがビューのツールバーに新たに追加されました。

詳しくは、ビューの列の移動を参照してください。

TRANSACTION リソースをアプリケーション入り口点として定義する アプリケーション入り口点として使用できる PROGRAM リソースおよび URIMAP リソースに加えて、TRANSACTION リソースをアプリケーション入り口点として定義できるようになりました。

詳しくは、アプリケーション入り口点の定義を参照してください。

新しいバージョンの OSGi バンドルのフェーズイン 「バンドル」ビューで、BUNDLE リソースを右クリックすると、新しい「フェーズイン」オプションがメニューに表示されます。このオプションを使用して、新しいバージョンの OSGi バンドルをフェーズインできます。

詳しくは、CICS TS V5.4.0製品資料の『OSGi JVM サーバーにおける OSGi バンドルの更新』を参照してください。

CICS バンドル・プロジェクト内での PACKAGESET リソースの定義 CICS バンドル内で、DB2® パッケージ・セットをアプリケーション、アプリケーション・バインディング、またはプラットフォームの一部として定義できるようになりました。

新たに、「DB2 パッケージ・セットの定義の作成 (Create DB2 Package Set Definition)」アイコンが CICS クラウド・パースペクティブのツールバーに配置されました。 バンドルを右クリックして「新規」をクリックするか、バンドル・マニフェスト・エディターの「定義済みリソース」セクションで「新規」をクリックすると、新規の「DB2 パッケージ・セット定義 (DB2 Package Set Definition)」オプションが表示されます。 これらのオプションを使用して、DB2 コレクションを表す PACKAGESET リソースを定義することができます。PACKAGESET リソースをアプリケーションの一部として使用し (通常は、アプリケーション・バインディングの一部)、異なる環境間でさまざまなコレクション ID を指定することができます。

オンライン・アプリケーション・エディターの「専用リソース」タブに、新たに「DB2 パッケージ・セット (DB2 Package Sets)」タブが表示されるようになりました。 このタブを使用して、アプリケーションに関連した PACKAGESET リソースを表示することができます。

詳しくは、バンドルの作業オンライン・アプリケーション記述子エディターおよびCICS TS V5.4.0製品資料の『アプリケーション・バージョンの専用リソース』を参照してください。

プラットフォーム、領域タイプ、またはアプリケーション別に PACKAGESET リソースを照会する。 「クラウド・エクスプローラー」ビューで、プラットフォーム、領域タイプ、またはアプリケーションを右クリックして「検索」をクリックすると、対応する以下の新規オプションがメニューに表示されます。
  • プラットフォーム用の DB2 パッケージ・セット (DB2 Package Set for platform)
  • 領域タイプの DB2 パッケージ・セット (DB2 Package Set for region type)
  • アプリケーション用 DB2 パッケージ・セット (DB2 Package Set for application)

これらのオプションを使用して、プラットフォーム、領域タイプ、またはアプリケーション別に PACKAGESET リソースを照会することができます。詳しくは、パッケージ・セットの照会を参照してください。

表 2. 変更された機能
変更された機能 説明
実行可能ファイルの名前 CICS Explorer 直接ダウンロードをインストールする場合、実行可能ファイルの名前が zosexplorer.exe (Windows) または zosexplorer (Linux または OS X) に変更されました。
接続のエクスポート 接続のエクスポート時に、ローカルに作成された接続と静的にインポートされた接続のリストから、エクスポートする接続を選択できるようになりました。これを行うには、「ホスト接続」ビューで「接続をファイルにエクスポート」アイコンを使用します。

詳しくは、接続のエクスポートを参照してください。

特定のリソース・ビューの列のカスタマイズ 新たに、「列のカスタマイズ」アイコンが「リソース・グループ定義」ビュー、「グループ・リスト定義」ビュー、およびいくつかの古いスタイルのビューのツールバーに配置されました。 このアイコンを使用して、ビューの列として表示する属性を選択できます。このアイコンは、リソース・タイプ・ビューのツールバーにある「ビュー」メニューの「列のカスタマイズ」オプションと同じ機能を提供します。

リソース・ビューに列として表示する属性を選択するために「列のカスタマイズ」ダイアログを使用する際に、属性名をフィルターに掛けて必要な属性を見つけることができるようになりました。

詳しくは、特定のビューでの列の追加または削除を参照してください。

式によるリソースのフィルター 「リソース・グループ定義」ビュー、「グループ・リスト定義」ビュー、およびいくつかの古いスタイルのビューのテキスト・フィルター・フィールドで、以下の式のいずれかを使用してリソース値をフィルターできるようになりました。
  • == 値が完全に一致する
  • > より大きい
  • >= 以上
  • < より小さい
  • <= 以下
  • ! 否定

詳しくは、特定のビューでのリソースのフィルター操作を参照してください。

CICS ポリシーをさらにサポート CICS Explorer が更新されて、CICS TS バージョン 5.3 に実装された新しい CICS ポリシー・ルール・タイプとルール項目をサポートするようになりました。

詳しくは、ポリシー・ルール・タイプを参照してください。

CICS Explorer が更新されて、CICS TS バージョン 5.3 に実装された新しいポリシー・スキーマ・バージョンをサポートするようになりました。

詳しくは、ポリシー・スキーマ・バージョンを参照してください。

ローカル・ファイルとリモート・ファイルごとの別々のリソース・テーブル・ビュー 「ファイル」ビューが「ローカル・ファイル」ビューと「リモート・ファイル」ビューに置き換わったことで、 それらのリソース・タイプに直接アクセスできるようになり、ローカル・ファイルとリモート・ファイルを同時に表示できるようになりました。 次の新しいオプションが、ワークベンチのメインメニューにある「操作」メニューに追加されました。
  • 「ファイル」 > 「ローカル・ファイル」
  • 「ファイル」 > 「リモート・ファイル」
ローカル・トランザクションとリモート・トランザクションごとの別々のリソース・テーブル・ビュー 「トランザクション」ビューが「ローカル・トランザクション」ビューと「リモート・トランザクション」ビューに置き換わったことで、それらのリソース・タイプに直接アクセスできるようになり、ローカル・トランザクションとリモート・トランザクションを同時に表示できるようになりました。 次の新しいオプションが、ワークベンチのメインメニューにある「操作」メニューに追加されました。
  • 「トランザクション」 > 「ローカル・トランザクション」
  • 「トランザクション」 > 「リモート・トランザクション」
一時データ・キューのタイプごとの別々のリソース・テーブル・ビュー 「TD キュー」ビューが以下のビューに置き換わったため、それらのリソース・タイプに直接アクセスできるようになり、異なるタイプの一時データ・キューを同時に表示できるようになりました。
  • 区画外 TD キュー
  • 間接 TD キュー
  • 区画内 TD キュー
  • リモート TD キュー
次の新しいオプションが、ワークベンチのメインメニューにある「操作」メニューに追加されました。
  • 「キュー」 > 「区画外 TD キュー」
  • 「キュー」 > 「間接 TD キュー」
  • 「キュー」 > 「区画内 TD キュー」
  • 「キュー」 > 「リモート TD キュー」
新しいシステム初期設定テーブル (SIT) パラメーターのサポート CICS Explorer が更新されて、CICS TS バージョン 5.3 に実装された新しい NQRNL SIT パラメーターをサポートするようになりました。
OSGi バンドル・プロジェクト参照」ウィザードの新規名 OSGi バンドル・プロジェクト参照」ウィザード (旧リリースでの名前は「OSGi バンドルをプロジェクトに含める」ウィザード) の名前が「OSGi バンドル・プロジェクト・インクルード」ウィザードに変更されました。 このウィザードを選択するためのメニュー・オプションは、「OSGi バンドル・プロジェクト・インクルード (OSGi Bundle Project Include)」に変更されました。
OSGi アプリケーション・プロジェクト参照」ウィザードの新規名 OSGi アプリケーション・プロジェクト参照」ウィザード (旧リリースでの名前は「OSGi アプリケーション・プロジェクトをバンドルに含める」ウィザード) の名前が「OSGi アプリケーション・プロジェクト・インクルード」ウィザードに変更されました。 このウィザードを選択するためのメニュー・オプションは、「OSGi アプリケーション・プロジェクト・インクルード (OSGi Application Project Include)」に変更されました。
動的 Web プロジェクト参照」ウィザードの新規名 動的 Web プロジェクト参照」ウィザード (旧リリースでの名前は「動的 Web プロジェクトをバンドルに含める」ウィザード) の名前が「動的 Web プロジェクト・インクルード」ウィザードに変更されました。 このウィザードを選択するためのメニュー・オプションは、「動的 Web プロジェクト・インクルード (Dynamic Web Project Include)」に変更されました。
エンタープライズ・アプリケーション・プロジェクト参照」ウィザードの新しい名前 エンタープライズ・アプリケーション・プロジェクト参照」ウィザード (旧リリースでの名前は「エンタープライズ・アプリケーション・プロジェクトをバンドルに含める」ウィザード) の名前が「エンタープライズ・アプリケーション・プロジェクト・インクルード」ウィザードに変更されました。 このウィザードを選択するためのメニュー・オプションは、「エンタープライズ・アプリケーション・プロジェクト・インクルード (Enterprise Application Project Include)」に変更されました。
OSGi プロジェクトのバージョン範囲を指定する OSGi バンドル・プロジェクト・インクルード」ウィザードを使用して CICS バンドル・プロジェクトに含める OSGi プロジェクトを選択する際に、OSGi バンドルのバージョン範囲を指定できるようになりました。 「z/OS UNIX ファイル・システムへのバンドル・プロジェクトのエクスポート」オプションを使用して、1 つ以上の OSGi バンドルを含む CICS バンドル・プロジェクトをデプロイすると、指定されたバージョン範囲で使用可能なバージョンのうち最もバージョンの高い OSGi バンドルがデプロイされます。

詳しくは、CICS TS V5.4.0製品資料の『OSGi JVM サーバーにおける OSGi バンドルの更新』を参照してください。

リソース名とイベント名からの CICS の削除 以下のリソース、イベント、および関連するメニュー・オプションが名前変更され、CICS という語が削除されました。
  • Atom 構成ファイル
  • カタログ・マネージャー・イベント・バインディング
  • カタログ・マネージャー REWRITE イベント
  • DB2 CONNECTION STATUS イベント
  • EP アダプター構成
  • EP アダプター・セット構成
  • イベント・バインディング
  • イベント処理
  • イベント処理アダプター
  • イベント処理アダプター・セット
  • FILE ENABLE STATUS イベント
  • FILE OPEN STATUS イベント
  • TASK THRESHOLD イベント
  • TRANCLASS TASK THRESHOLD イベント
  • TS キュー・イベント処理アダプター
  • 未処理 TRANSACTION ABEND イベント
IBM CICS イベント・バインディング・エディターのヘルプの新規ロケーション CICS イベント・バインディング・エディター・ユーザー・ガイドにあった情報は、この CICS Explorer 製品資料に含まれるようになりました。詳細については、以下のトピックを参照してください。