CICS® バンドルは、CICS Explorer® から z/OS® UNIX System Services (z/OS UNIX) ファイル・システムに直接エクスポートすることによって配置できます。
バンドルを zFS に配置し、CICS 領域でバンドルからリソースを動的に作成するには、BUNDLE リソースを使用します。
始める前に
CICS Explorer からエクスポートされたバンドルをプラットフォームのホーム・ディレクトリーまたは zFS 上のターゲット・ディレクトリーに書き込むことができて、かつ、プラットフォーム内のすべての CICS 領域または適切な CICS 領域で読み取ることができるように、zFS のファイル許可の設定を確認する必要があります。
- z/OS FTP デーモンのファイル・モード作成マスクを設定し、所有者が書き込み許可を持ち、グループが読み取り許可を持つようにします。この構成を行うには、FTP.DATA 構成ファイルにある UMASK ステートメントを使用します。
- セキュリティーを制御するために UNIX システム・サービス (USS) アクセス制御リスト (ACL) エントリーも使用している場合は、必要に応じて、デフォルトの ACL が必ず zFS のプラットフォーム・ホーム・ディレクトリーから継承されるようにします (このディレクトリーは、/var/cicsts/CICSplex/platform1 などです。ここで、CICSplex は CICSplex の名前で、platform1 はプラットフォームの名前です)。
このタスクについて
CICS Explorer で CICS バンドルを作成した後、それを z/OS UNIX ファイル・システムにエクスポートして、CICS で使用できるようにする必要があります。
CICS バンドル・プロジェクトは、個別にデプロイするか、管理バンドルとともにデプロイできます。例えば、バンドル・プロジェクトが、プラットフォームにデプロイするアプリケーションの一部となっている場合、アプリケーション・プロジェクトをエクスポートすることによって、アプリケーション・バンドルと一緒にデプロイすることができます。以下の手順に、CICS バンドルを個別にデプロイする方法を説明します。
注: z/OS ファイル・システムにバンドルを直接デプロイする権限がない場合、CICS バンドル・プロジェクトをローカル・ファイル・システムに圧縮ファイルとしてエクスポートできます。
詳しくは、
CICS バンドル・プロジェクトをローカル・ファイル・システムにエクスポートするを参照してください。ただし、このオプションは、OSGi バンドルを含んでいる CICS バンドル・プロジェクトには適用されません。
手順
- プロジェクト・エクスプローラーにナビゲートします。
- CICS バンドル・プロジェクトを右クリックして、「z/OS UNIX ファイル・システムへのバンドル・プロジェクトのエクスポート」をクリックします。 これで、プラットフォームのホーム・ディレクトリーにエクスポートするか、ファイル・システムの特定の場所にエクスポートするかを選べるようになりました。
- 以下のボタンのいずれか 1 つをクリックして、アプリケーションのエクスポート先を指定します。
- 「プラットフォームのホーム・ディレクトリーにエクスポート」。
この選択肢を選ぶ場合は、「次へ」をクリックして、以下のステップを実行します。
- エクスポートするアプリケーションを選択します (該当する場合、フィールドには現在の選択があらかじめ入力されています)。
- エクスポートする宛先プラットフォームを選択します。
- CICS バンドル・プロジェクトの変数を variables.properties ファイルの値に置き換える場合は、「プロパティー・ファイルを使用して変数を解決する (Resolve variables using properties file)」チェック・ボックスを選択します。
- 「次へ」をクリックします。
- z/OS 接続を選択して、エクスポートに使用します。選択すると接続が確立され、ウィザードによって、その接続を使用するプラットフォーム・ホーム・ディレクトリーのサブディレクトリー bundles および applications が検査されます。
- 「終了」をクリックします。
- 「ファイル・システム内の特定のロケーションにエクスポート」。
このオプションを選択した場合、「次へ」をクリックします。
- 「接続」フィールドで、リモート・ファイル・システムへの適切な z/OS 接続を選択します。
接続アイコンをクリックして現在表示されている接続を使用することもできますし、矢印をクリックして別の接続を選択するか新規接続を作成することもできます。 サポートされるオプションは、z/OS FTP 接続、z/OS リモート・システム (RSE) 接続、および z/OSMF 接続です。
- 「親ディレクトリー (Parent Directory)」フィールドに、転送のターゲットとして、z/OS UNIX ファイル・システム・ディレクトリーの名前を指定します。
これは、新規ディレクトリーまたは既存のディレクトリーのどちらでも構いません。 ディレクトリー・フォルダーの名前を入力すると、ディレクトリー・ツリーが最新表示され、入力したフォルダーが存在する場合にはそれがルートとして表示されます。 フォルダーをダブルクリックすると、ダブルクリックしたフォルダーがツリーのルートとなります。 代わりに、ツリーから選択して、ディレクトリーまでナビゲートすることもできます。
「バンドル・ディレクトリー」フィールドには、エクスポートするバンドルのターゲット・ディレクトリーが表示されます。 デフォルトでは、バンドル・ディレクトリー名にはバンドル ID とバージョンが使用されます。 ID またはバージョンを指定していない場合は、バンドルの名前が使用されます。 ディレクトリー名は、上書きして変更できます。
- オプション: ファイル転送を実行する前に、ターゲット・ディレクトリー内のフォルダーとファイルをすべて削除する場合は、「バンドル・ディレクトリーの既存のコンテンツをクリア」チェック・ボックスを選択します。
このチェック・ボックスを選択しなかった場合、またはその名前のフォルダーが存在している場合は、エクスポートは実行されません。
- CICS バンドル・プロジェクトの変数を variables.properties ファイルの値に置き換える場合は、「プロパティー・ファイルを使用して変数を解決する (Resolve variables using properties file)」チェック・ボックスを選択します。
- 「終了」をクリックします。
タスクの結果
バンドル・プロジェクトが、z/OS UNIX のターゲット・ディレクトリーにエクスポートされます。
OSGi プロジェクトの場合、OSGi バンドル参照を CICS バンドル・プロジェクトに追加したときにバージョン範囲が定義されたときは、その範囲の OSGi プロジェクトの最上位バージョンが組み込まれます。
次のタスク
CICS バンドルの BUNDLE リソースを定義し、有効にします。「バンドル定義」ビューを開いて、定義を作成することができます。
BUNDLE リソースが使用可能になると、CICS は、バンドル・ディレクトリー内のマニフェストを読み、CICS リソースを動的に作成します。また、CICS 領域に依存関係が存在するかどうかを確認します。
バンドル・リソースについて詳しくは、CICS TS V5.4.0製品資料の『BUNDLE リソース』を参照してください。
注: CICS Explorer を使ってCICS バンドル・プロジェクトを作成およびデプロイした後、プロジェクト・ソースを適切に管理する必要があります。
CICS バンドルを zFS 内のエクスポートされたデータから再構成することはできず、ワークステーションの障害によってデータが失われる可能性があります。
CICS Explorer のエクスポート機能を使ってプロジェクトをエクスポートし、ソース・コード管理システムにそれをチェックインすることができます。