CICS プロジェクトでの変数
変数を使用することで属性値を素早く簡単に変更することができます。各環境に固有のプロパティー・ファイルを使用して変数を解決できるので、複数環境へのデプロイメントが単純化されます。
変数の使用
一般的には、異なる環境にインストールする前に、リソース定義の属性値を変更する必要があります。 例えば、データ・セットは、開発、テスト、および実稼働環境ごとに異なる高位修飾子を持つ可能性があります。 変数を使用すると、デプロイ先の環境に応じて属性値の一部を変更することができます。その際、各環境に固有の variables.properties ファイルを使用します。リソースを CICS® にインストールする前に、--resolve オプションを指定した CICS ビルド・ツールキット を実行することにより、デプロイメントの際に変数が解決されます。変数の解決に使用されるプロパティー・ファイルは、変数がスタンドアロン・バンドルにあるか、アプリケーションの一部として組み込まれているかに応じて異なります。
変数を作成するための最も確実な方法は、CICS Explorer® の「変数の挿入」ウィザードまたは「変数に値を抽出します」ウィザードを使用する方法です。 詳しくは、変数の作成を参照してください。
変数の使用例
以下の例は、変数を効率的に使用するためのいくつかのシナリオです。- Java™ バンドル内の JVM サーバー名: .osgibundle、.warbundle、.ebabundle および .earbundle バンドル・パーツ (JVM サーバー名はそれぞれの環境で異なります)。
- FILE および LIBRARY 定義のデータ・セット名 (データ・セット名には環境の修飾子が含まれます)。
- PROGRAM 定義での CEDF の指定 (デバッグは開発環境に適していますが、実動には適していません)。
- VSAM ファイルのストリング (開発環境で必要なストリングはほんの少しですが、実動ではアクセス時間を改善するためにより多くのストリングが必要になります)。