バージョン 5.4.0 の新機能

IBM® CICS Explorer® バージョン 5.4.0 の新機能と拡張された機能について説明します。

表 1. 新機能
新機能 説明
ポリシー定義エディターの提供 XML ファイルを手動で編集するのではなく、ポリシー定義エディターを使用して、ポリシー内のタスク・ルールおよびシステム・ルールを操作できるようになりました。新しいエディターでは、以下のアクションを実行できます。
  • ポリシー内に 1 つ以上のルールを定義する
  • ポリシーの属性を編集する
  • ポリシー内でルールを複製する
  • ポリシーからルールを削除する

詳しくは、ポリシー定義エディターを参照してください。

PERFORM SHUTDOWN キーワード Explorer は PERFORM SHUTDOWN キーワードをサポートするように拡張されました。 詳しくは、システム・コマンドを参照してください。
トランザクション・トラッキング検索機能の拡張 トランザクション・トラッキング検索機能を使用するときに、便利なタスクの階層が表示されます。
スマート・カードを使用してリモート・システムに接続するユーザーのサポート 接続の認証にスマート・カードを使用できるようになりました。証明書をインポートし、「資格情報」ダイアログでユーザー ID とパスワードを保管することができます。
CICS® リソースのインストール時に新しいフィルターを提供 CICS リソースをインストールするときに、「操作を実行します」ダイアログのテキスト・ボックスを使用して、インストール・ターゲット (グループまたはシステム) のリストをフィルタリングできます。
「操作を実行します」ダイアログの「複数選択」のオプションをサポートする新しい拡張機能 CICS リソースをインストールするときに、「操作を実行します」ダイアログで複数のターゲット (グループまたはシステム) を選択および追加することができます。
レコード・カウント警告のオーバーライド CICS のリソースまたは定義に対する要求が CMCI レコード・カウント警告に達した場合に、コンテンツ記述領域にある「オーバーライド」 ボタンを使用してレコード・カウント警告をオーバーライドし、警告を無視して要求を実行できるようになりました。レコード・カウント警告のオーバーライドを許可するように WUI サーバーを構成する必要があります。詳しくは、CMCI でのレコード・カウント警告を参照してください。
すべてのリソース・レコードのロード CICS Explorer の CICS リソースおよび定義のビューでは lazy load が使用されるため、多数のレコードがある場合は、ビューをスクロールダウンしないとロードされません。まだロードされていないデータを選択すると (例えば、CTRL+A を使用してすべてを選択した場合など)、そのビューのすべてのレコードをロードする「すべてをロード (Load All)」ボタンがコンテンツ記述領域に追加されます。これを使用すると一括操作の実行が簡単になります。例えば、データを外部にコピーしたり、大量のリソースを破棄したりできます。
バージョン 5.4 は、CICS Explorer 5.3.0.9 および 5.3.0.11 でリリースされた機能レベルに引き上げられました。 CICS Explorer 5.3.0.9 の新機能および変更された機能については表 3 を、5.3.0.11 の新機能および変更された機能については表 2 を参照してください。
WebSphere® MQ モニターのサポート WebSphere MQ モニターを定義してインストールし、WebSphere MQ トリガーおよびブリッジのモニターを管理できるようになりました。 MQMONITOR リソースは、MQ トリガーおよびブリッジのトランザクションを、それらに関連した開始キューまたは入力キューと共に管理するために提案されている方式です。この方式を使用する利点は、次のとおりです。
  • MQMONITOR には、CICS-MQ 接続が開始されたときに自動的にモニターを開始し、CICS-MQ 接続が停止されたときに自動的にモニターを停止する機能が備わっています。 この機能により、CKQC トランザクションを使用して MQ モニターを手動で開始および停止する必要がなくなります。
  • 任意の数の MQMONITOR リソースを CICS 領域に定義してインストールできます。つまり、複数の CKTI インスタンスをセットアップして MQ 開始キューをモニターすることができます。
  • MQMONITOR は、より優れたセキュリティー制御機能を備えています。モニターで使用するトランザクション ID、モニター・タスクの実行に使用するユーザー ID、 アプリケーションから別のユーザー ID が提供されない場合にモニターでアプリケーション・タスクを開始するために使用するユーザー ID を指定できます。

さらに、WebSphere MQ モニターを使用して、開始キューでもブリッジ・キューでもない入力キューに着信したメッセージを使用するユーザー作成トランザクションを管理することもできます。

「SM 操作」ビューに新しい「MQ モニター (MQMON)」ビューが追加されました。 このビューでは、CICS 領域に定義された MQ モニターの状況情報と統計を表示したり、MQ モニターの開始や停止、 インストール済みの MQMONITOR リソースの有効化、無効化、破棄などの管理タスクを実行したりできます。 このビューを表すために、新しい「MQ モニター」ビューのアイコン 「MQ モニター」ビュー・アイコン も追加されました。

新しい「MQ モニター定義 (MQMONDEF)」ビューが「SM 定義」ビューに追加されました。 このビューでは、CICS 領域にインストールされた MQMONITOR リソース定義の属性を表示できます。 このビューを表すために、新しい「MQ モニター定義」ビューのアイコン 「MQ モニター定義」ビュー・アイコン も追加されました。

一時データ・キュー (TDQ) EP アダプターのサポート イベント処理 (EP) アダプターを作成または構成するときに、TD キューからイベントを読み取れるコンシューマーに対してイベントを発行する TD キュー EP アダプターを選択できるようになりました。 TD キュー EP アダプターは、テスト、デバッグ、および実動環境で使用できます。

詳しくは、EP アダプターおよびディスパッチャー情報の指定を参照してください。

CICS イベント・バインディングでのメッセージ・キャプチャーの機能拡張 メッセージ挿入をキャプチャーして連結するカスタム EP アダプターを作成する代わりに、CICS イベントの出力フィールドとしてメッセージのテキスト全体を指定できるようになりました。 メッセージ内の挿入の最大数も、22 から 30 に増加しました。 詳しくは、「情報源」タブを参照してください。
Java™ 開発者ガイド Java 開発者ガイドに記載されていた情報は、CICS TS for z/OS® 5.4.0 に含まれるようになりました。 CICS用の Java アプリケーションの開発を参照してください。