プラットフォームおよびアプリケーション用エディターの使用
エディターを使用して、プラットフォーム・プロジェクト、アプリケーション・プロジェクト、アプリケーション・バインディング・プロジェクト、および CICS® バンドル・プロジェクトを操作します。
プラットフォーム、アプリケーション、およびアプリケーション・バインディングの各記述子エディターは、その種類のプロジェクトを作成した後に自動的に開きます。CICS バンドル・プロジェクトの作成後にバンドル・マニフェスト・エディターを開く場合、または後でいずれかのエディターを開く場合には、CICS クラウド・パースペクティブの「プロジェクト・エクスプローラー」ビューに移動します。 プロジェクトの META-INF フォルダーを展開して、バンドルのいずれかの .xml ファイル (manifest.xml ファイルを除く) をダブルクリックします。 ダブルクリックをするか、あるいはファイルを右クリックし、「アプリケーションから開く」をクリックした後、エディターの名前を選択します。エディターが開くと、プラットフォーム、アプリケーション、アプリケーション・バインディング、または CICS バンドルの名前がエディター名タブに表示されます。
以前のバージョンのプロジェクトへの復元が可能なバージョン管理されたバックアップ・システムがない場合、既存のプロジェクトを直接編集する代わりに、それらを別のプロジェクトにコピーしてから新規コピーを編集することをお勧めします。
アプリケーションのプロジェクトを扱う作業をする際は、ターゲット・プラットフォームの CICS プラットフォーム・プロジェクトがローカル・ワークスペースに存在することを確認してください。CICS Explorer® がアプリケーションおよびアプリケーション・バインディングの検証にこのプロジェクトを必要とするためです。
編集プロセス中のエラーと警告は、エディターのメインウィンドウ、パースペクティブの「問題」タブ、またはワークベンチの状況フィールドに表示されます。
1 つ以上の変更内容を保管する前に元に戻すには、「元に戻す」機能を使用します。 ワークベンチ・メニューで、
をクリックするか、Ctrl+Z (OS X の場合、cmd+Z) を押します。アプリケーション・バンドル、アプリケーション・バインディング・バンドル、または CICS バンドルの更新を完了した後には、バージョン管理ポリシーに従ってバンドルのメジャー・バージョン番号、マイナー・バージョン番号、またはマイクロ・バージョン番号を必ず更新してください。 プラットフォームでアプリケーションをインストールすると、CICS によってバージョン番号が検証されます。アプリケーションの CICS バンドルを更新するときには、アプリケーション・バンドルとアプリケーション・バインディングのバージョン番号を必ず更新する必要があります。 プラットフォーム・バンドルはバージョン管理を使用しません。 バージョン管理については、バージョン管理を参照してください。
変更内容を保管するには、「保管」アイコン をクリックするか、Ctrl+S (OS X の場合、cmd+S) を押します。
変更を保管せずにエディターを閉じようとすると、変更を保管するか保管せずに閉じるかを確認するダイアログが表示されます。
変更内容を保管した後、プラットフォームまたはアプリケーションを zFS のプラットフォーム・ホーム・ディレクトリーにエクスポートします。 エディターの「概要」タブからエクスポート・アクションを選択して、エクスポート・ウィザードを開きます。 アプリケーション、そのアプリケーション・バインディング、およびそれらに関連する CICS バンドルが 1 つのプロセスとして一緒にエクスポートされます。 ディレクトリー名の一部として新しいバージョン番号が使用されるため、バンドルの旧バージョンがプラットフォーム・ホーム・ディレクトリーの中に残ります。
CICSplex でプラットフォームまたはアプリケーションをインストールするには、プラットフォーム・ホーム・ディレクトリー内の正しいプラットフォーム/アプリケーション・ディレクトリーを指し示す新しい PLATDEF リソース定義または APPLDEF リソース定義が必要になります。 エクスポート処理中にこのリソース定義を作成するには、エクスポート・ウィザード内のチェック・ボックスを選択してください。
アプリケーションを CICSplex にインストールした後は、そのアプリケーションをオンライン・アプリケーション記述子エディターで表示できます。このエディターを使用すると、インストールされているアプリケーションの使用可能化、使用不可化、および破棄を行うことができ、その専用リソースを表示することもできます。 インストールされているアプリケーションを扱う作業をするには、CICS クラウド・パースペクティブの「クラウド・エクスプローラー」ビューに移動します。 プラットフォームが配置されている CICSplex で、インストール済みアプリケーション・バージョンを選択し、アプリケーション名をダブルクリックするか、またはアプリケーション名を右クリックして「オープン」をクリックします。
プラットフォーム記述子エディター
CICSplex にまだインストールされていないプラットフォーム・バンドルを操作するには、プラットフォーム記述子エディターを使用します。プラットフォームがインストールされてアクティブになった後、CICS クラウド・パースペクティブ内のメニューを使用して、領域タイプで個々の CICS 領域を追加および除去することができ、プラットフォームと共にデプロイされる CICS バンドルを追加および除去できます。 ただし、インストールされたプラットフォームで領域タイプを変更することはできないため、プラットフォーム記述子エディターを使用して、プラットフォーム・バンドルのインストール前に領域タイプを確定させてください。既にインストールされたプラットフォームのプラットフォーム・バンドルを編集する場合、変更内容を実装するには、プラットフォームの停止、破棄、再インストール、および再始動を行う必要があります。
プラットフォーム記述子エディターには、「概要」、「領域タイプ」、「デプロイメント」という 3 つのタブがあります。「概要」タブにある「アクション」セクションには、プラットフォーム・プロジェクトの編集プロセスの説明と、各タスクを実行するためのウィザードとタブへのリンクがあります。

- プラットフォームの ID、説明、またはプラットフォーム・ホーム・ディレクトリーを変更する。
- プラットフォームの領域タイプを追加および削除する。 「概要」タブは、新しい領域タイプを作成したり、既存のトポロジーから領域タイプを採用したりするための基本的な機能を備えています。 領域タイプを変更し、領域タイプ内で CICS 領域を操作するには、「領域タイプ」タブを使用します。領域タイプの名前をダブルクリックすると、「領域タイプ」タブの領域タイプに移動します。
- プラットフォームと共にデプロイされる CICS バンドルを追加および削除する。 このいずれかの CICS バンドルを編集するには、プラットフォーム記述子エディター内のリストでバンドルの名前をダブルクリックして、バンドル・マニフェスト・エディターを開きます。

- プラットフォームの領域タイプを追加および削除する。 新しい領域タイプを作成することもできますし、既存のトポロジーから領域タイプを採用することもできます。
- 作成済み領域タイプの中で新しい CICS 領域定義を作成する。
- 作成済み領域タイプの中で CICS 領域定義の基本プロパティーを指定または編集する。
- 作成済み領域タイプの中で CICS 領域定義を追加および削除し、複数の作成済み領域タイプの間でそれらを共用する。 領域タイプの中に現在含まれない孤立した CICS 領域定義がある場合、それらはリストの先頭に表示されます。 領域を選択して、それを領域タイプに追加します。
プラットフォームと共にデプロイされる CICS バンドルをプラットフォーム内の領域タイプにマップするには、プラットフォーム記述子エディターの「デプロイメント」タブを使用します。切り替えボタンを使用して、領域タイプの操作と CICS バンドルの操作とを切り替えます。

アプリケーション記述子エディターとバンドル・マニフェスト・エディター
アプリケーション記述子エディターとバンドル・マニフェスト・エディターを使用して、アプリケーションを更新します。アプリケーションの更新は、アプリケーションを更新し、新しいバージョンのアプリケーションをプラットフォームにデプロイするために行うプロセスについて説明しています。 また、アプリケーションの更新時にはアプリケーション・バインディングを更新する必要もあります。 アプリケーションまたはアプリケーション・バインディングを扱う作業を始める前に、ターゲット・プラットフォームの CICS プラットフォーム・プロジェクトがローカル・ワークスペースに存在することを確認してください。
アプリケーション記述子エディターには 1 つのタブ (「概要」タブ) があります。「概要」タブの「アクション」セクションからリンクされるウィザードを使用すると、このアプリケーションの新しい CICS バンドルまたはアプリケーション・バインディングを作成したり、アプリケーションおよびアプリケーション・バインディングをプラットフォーム・ホーム・ディレクトリーにエクスポートしたりすることができます。

- アプリケーションの ID、説明、またはバージョン番号を変更する。
- アプリケーションの CICS バンドルを追加および削除する。
- バンドル・マニフェスト・エディターにアクセスして、アプリケーションの CICS バンドルを更新する。
- バンドル・マニフェスト・エディターにアクセスして、アプリケーション入り口点を更新する。
CICS バンドルまたはアプリケーションの入り口点を更新するには、アプリケーション・エディターのリストで該当する名前をダブルクリックして、バンドル・マニフェスト・エディターを開きます。 バンドル・マニフェスト・エディターには、「概要」、「入り口点」、および「ポリシー・スコープ」という 3 つのタブがあります。 バンドル・マニフェスト・エディターを使用すると、CICS バンドルで新規リソース定義を作成し、CICS バンドルからリソース定義を削除し、インポートされるリソースで依存関係を追加および削除し、アプリケーション入り口点を作成および編集し、ポリシー・スコープを定義することができます。 また、CICS バンドル内に定義されている既存のリソースを編集するために、リソース・エディターにアクセスすることもできます。 更新が完了したら、CICS バンドルのバージョン番号を必ず増やしてください。
アプリケーションの CICS バンドルまたはアプリケーション入り口点 (CICS バンドル内で定義) を編集して、CICS バンドルのバージョン番号を増やすと、CICS Explorer はアプリケーション・エディター内の古いバージョンにエラーのマークを付けます。 CICS バンドルの古いバージョンを選択し、アプリケーション・エディターの「削除」をクリックして、そのバンドルをアプリケーション・バンドルから削除します。アプリケーション・エディターで「追加」をクリックして、ワークスペースで使用可能な CICS バンドルのリストから CICS バンドルの新しいバージョンを選択することによって、更新済みの CICS バンドルをアプリケーション・バンドルに組み込みます。
アプリケーションおよび関連する CICS バンドルの更新がすべて完了した後、行った変更のレベルを反映させるために、バージョン管理の説明に従ってアプリケーション・バンドルのメジャー・バージョン番号、マイナー・バージョン番号、またはマイクロ・バージョン番号を必ず更新してください。
アプリケーション・バインディング記述子エディター
アプリケーション・バインディング記述子エディターを使用して、アプリケーションのデプロイメント情報を更新します。アプリケーションの更新は、アプリケーションおよびアプリケーション・バインディングを更新し、アプリケーション・バインディングを使って新しいバージョンのアプリケーションをプラットフォームにデプロイするために行うプロセスについて説明しています。 アプリケーションまたはアプリケーション・バインディングを扱う作業を始める前に、ターゲット・プラットフォームの CICS プラットフォーム・プロジェクトがローカル・ワークスペースに存在することを確認してください。
アプリケーション・バインディング記述子エディターには、2 つのタブ (「概要」タブと「デプロイメント」タブ) があります。「概要」タブのアクション・リストからリンクされるウィザードを使用すると、アプリケーション・バインディングと共にデプロイする CICS バンドルを作成し、アプリケーションおよびアプリケーション・バインディングをプラットフォーム・ホーム・ディレクトリーにエクスポートすることができます。

- アプリケーション・バインディングの ID、説明、またはバージョン番号を変更する。
- アプリケーション・バインディングによって参照されるプラットフォームまたはアプリケーションを変更する。
- アプリケーション・バインディングと共にデプロイされる CICS バンドルを追加および削除する。
- バンドル・マニフェスト・エディターにアクセスして、アプリケーション・バインディングと共にデプロイされる CICS バンドルを更新する。
- ポリシー定義エディターにアクセスして、アプリケーション・バインディングによって参照されるバンドルに定義されたポリシーを更新します。
CICS バンドルを更新するには、アプリケーション・バインディング記述子エディターで CICS バンドルのリストにあるバンドルの名前をダブルクリックして、バンドル・マニフェスト・エディターを開きます。参照されているいずれかのバンドル内のポリシーを更新するには、アプリケーション・バインディング記述子エディターでポリシーのリストにあるポリシーの名前をダブルクリックして、ポリシー定義エディターを開きます。CICS バンドルを更新するときには、アプリケーション・エディターの場合と同じ方法で、 アプリケーション・バインディング・バンドルから旧バージョンの CICS バンドルを除去し、新しいバージョンを追加してください。


- 領域タイプにまだバインドされていない CICS バンドルはすべて、X 文字でマークが付けられます。CICS バンドルに関する操作で、新規 CICS バンドルをそれぞれ選択し、チェック・ボックスを使用して、デプロイする領域タイプを指定します。
- アプリケーション・バインディングで指定されているのに、アプリケーション・バインディングに関連付けられたプラットフォーム・プロジェクトの現行バージョンで見つからない領域タイプにはすべて、感嘆符でマークが付けられます。正しいバージョンのプラットフォーム・プロジェクトを操作していることを確認し、プラットフォーム記述子エディターでプラットフォーム・プロジェクトを表示して領域タイプを確認してください。プラットフォームから領域タイプを削除した場合、または領域タイプを含まないプラットフォームに変更した場合、アプリケーション・バインディング・プロジェクトをクリーンアップします。領域タイプに関する操作で、不要な領域タイプをそれぞれ選択し、その領域タイプに指定したすべての CICS バンドルのチェック・ボックスをクリアします。
アプリケーション・バインディングおよび関連する CICS バンドルの更新がすべて完了した後、行った変更のレベルを反映させるために、バージョン管理の説明に従ってアプリケーション・バインディング・バンドルのメジャー・バージョン番号、マイナー・バージョン番号、またはマイクロ・バージョン番号を必ず更新してください。
バージョン管理
アプリケーションの各種バージョンを管理するには、バージョン管理を使用します。 各 CICS バンドル、アプリケーション・バンドル、およびアプリケーション・バインディングには、それらを一意的に識別するために ID とバージョン情報があります。バージョンでは、メジャー、マイナー、およびマイクロという識別子を使用して、変更の重要性を示したり、バンドル間の依存関係を管理したりできます。 この概念はセマンティック・バージョン管理 と呼ばれるもので、OSGi Alliance に由来します。 これは Java™ パッケージに焦点を合わせたものですが、同じ原則をバンドル一般に適用して使用することができます。
セマンティック・バージョン管理は、以前のバージョンのバンドルに対する互換性や非互換性があるかどうかを示すために、バージョンのメジャー/マイナー/マイクロの部分を増やす方法を提供します。 例えば、バグ修正はバージョンのマイクロ部分を増やし、互換性のある変更はバージョンのマイナー部分を増やし、互換性のない変更はバージョンのメジャー部分を増やすといった方法です。 セマンティック・バージョン管理について詳しくは、OSGi Alliance テクニカル・ホワイト・ペーパー Semantic Versioningを参照してください。
CICS 環境での更新をデプロイおよび管理するために、CICS バンドル、アプリケーション・バンドル、およびアプリケーション・バインディングにバージョン管理ポリシーを適用する必要があります。 アプリケーション用の CICS バンドルの新しいバージョンをデプロイするときには、アプリケーション・バンドルの既存のバージョンを使用することはできません。また、アプリケーション・バインディングの既存のバージョンをアプリケーション・バンドルの新しいバージョンとともに使用することはできません。 アプリケーションの CICS バンドルを更新した場合は、必ずアプリケーション・バンドルとアプリケーション・バインディングのバージョンを更新する必要があります。
セマンティック・バージョン管理の原則に従ってアプリケーションのバージョンを変更するときは、新しいバージョンは、アプリケーションに組み込まれる CICS バンドルでの最も大きい変更を反映する必要があります。例えば、アプリケーションの 1 つの CICS バンドルをバージョン 1.0.1 からバージョン 1.0.2 に変更 (これはマイクロ・バージョン変更) し、アプリケーションの別の CICS バンドルをバージョン 1.2.0 からバージョン 1.3.0 に変更 (これはマイナー・バージョン変更) するとします。これら 2 つの CICS バンドルを含むアプリケーション・バンドルには、マイナー・バージョン変更を含める必要があります。つまり、アプリケーションの前のバージョンが 2.5.1 だった場合、バージョン 2.6.0 に変更する必要があります。
アプリケーション・バインディングのバージョン番号は、それに関連するアプリケーションのバージョン番号と同じである必要はありません。 ただし、セマンティック・バージョン管理の原則に従って、アプリケーション・バインディングのバージョン番号を更新して、アプリケーションまたはアプリケーション・バインディングとともにデプロイされた CICS バンドルでの最も大きい変更を反映する必要があります。
オンライン・アプリケーション記述子エディター
オンライン・アプリケーション記述子エディターを使用して、プラットフォームにインストールされているアプリケーションを表示します。このエディターを使用して、インストールされているアプリケーションのフォーマットに変更を加えることはできません。
オンライン・アプリケーション・エディターには、「概要」、「専用リソース」、「属性」という 3 つのタブがあります。「概要」タブにある「アクション」セクションには、その他のタブへのリンクがあります。

- このタブの「選択可能にする」および「選択不可にする」ボタンを使用して、アプリケーション入り口点を介して呼び出し元がアプリケーション・バージョンを選択できるようにすることができます。
- このタブの「使用可能」および「使用不可」ボタンを使用して、アプリケーション・バージョンを使用可能にしたり、使用不可にしたり、または破棄したりできます。
- アプリケーション・バージョンを破棄するオプションは、「使用不可」ボタンからの選択項目として選択できます。

