バージョン 5.3.0.x の新機能

IBM® CICS Explorer® バージョン 5.3.0.x の新機能と拡張された機能について説明します。

バージョン 5.3.0.11 の新機能

表 1. 新機能
新機能 説明
リソースがバンドルからインストールされている場合に、インストール元のバンドルをより簡単に特定できる方法が提供されました リソースをインストールしたバンドルにナビゲートして戻るには、リソースを右クリックし、 「関連項目をオープン」 > 「バンドル」をクリックします。 利点は、この手順の実行中に、リソースを見ているコンテキストの中にとどまることができることです。
CICS Explorer 内の z/OS® Explorer のバージョンが更新されて、証明書のインポートをサポートするようになりました ディスク上またはスマート・カードの鍵ストア・ファイルにあるクライアント証明書の認証がサポートされます。 詳しくは、接続資格情報の定義およびSSL セキュリティーおよび証明書の管理を参照してください。

バージョン 5.3.0.9 の新機能

表 2. 新機能
新機能 説明
LSR プールおよび LSR プール・バッファーの新しいビュー 2 つの新しいビューが LSR プール (LSRPOOL) および LSR プール・バッファー (LSRPBUF) に追加されました。

LSR プール (LSRPOOL) は、特定のファイルへのアクセス要求の処理時に VSAM で使用される、データ・バッファー、ストリング、Hiperspace™ バッファーの蓄えです。詳しくは、LSRPOOL Resource Table を参照してください。

「LSR プール・バッファー (LSR Pool Buffer)」(LSRPBUF) ビューは、CICSPlex® SM によって管理されているアクティブな CICS® システム内のローカル共有リソース・バッファー・プールを記述する CICS リソースです。詳しくは、LSRPBUF Resource Table を参照してください

「LSR プール」ビューおよび「LSR プール・バッファー」ビューには、CICS Explorer の「操作」メニューからアクセスできます。
ビューのカスタマイズは、Web サーバーおよびディスク上のファイルからインポートできます。 ビューをインポートするためのオプションは 2 つあります。ローカルで参照することも、HTTP URL オプションを使用することもできます。詳しくは、CICS リソース・テーブル・ビューのインポートを参照してください。
zFS Unix ファイル・システムのファイルまたはフォルダーへのパスがハイパーリンクされている zFS Unix ファイル・システムのファイルまたはフォルダーへのパスを含むリソース・ビューは、ハイパーリンクとして表示されるようになりました。リンクをクリックすると、ファイルまたはフォルダーが開きます。
バンドルがインストール後に正常に有効化されたか確認できるようになりました 「インストール」操作の実行時に、「リソースの正常な有効化を確認」するために新しいチェック・ボックスが追加されました。デフォルトでチェック・ボックスが選択されており、次回に備えて記憶されます。状況域に、バンドルが有効になるのを待機している CICS Explorer が表示されます。バンドルが有効化されると、ダイアログが閉じます。有効化に時間がかかりすぎる場合は、ダイアログをキャンセルして問題を調べてください。
「操作」メニューの以前のビューの一部が削除されましたが、再作成できます 「操作」メニューを更新して簡素化するために、以下の以前のビューが削除されました。
  • Corba サーバー
  • JVM クラス・キャッシュ
  • JVM プール
  • JVM プロファイル
  • JVM 状況
新規ワークスペースを作成するときに、これらのビューは「操作」メニューに含まれなくなりました。 ただし、「操作」メニューを使用して「新規テーブル・ビューの作成」を選択すると、それらを再作成することができます。 詳しくは、CICS リソース・テーブル・ビューの作成を参照してください。
Liberty ライブラリー CICS Explorer ターゲット・プラットフォームで使用可能な Liberty ライブラリーが、Liberty 16.0.0.3 にアップグレードされました。

バージョン 5.3.0.8 の新機能

表 3. 新機能
新機能 説明
ビューのインポートとエクスポートの機能 ほとんどの CICS リソース・テーブル・ビューでは、ビューを構成するためのオプションが「プリファレンス」ウィンドウにあります。「インポート」オプションや「エクスポート」オプションを使用して、カスタマイズされたビューを共有したり受信したりすることができます。「エクスポート」オプションを使用してビューを送信し、「インポート」オプションを使用してビューを受信してワークスペースに追加します。
システム・リンク CICS の「システム・リンク」ビュー SYSLINK は、CICSPlex SM によって管理されている 2 つの CICS システム間の通信リンクのエンドポイントについて説明します。Explorer で、「SM 管理」パースペクティブを表示してから、「定義」を選択します。リストに「システム・リンク」が表示されます。アクティブな CICS システムのシステム・リンク・コードについては、「システム・リンク」ビューを参照してください。詳しくは、SYSLINK Resource Table を参照してください。
ビューの設定の構成への保存 ビュー・メニューの「構成に保管」オプションは、ビューに加えた変更をビューの構成に保存します。実行中のタスクの表示など、特定のタスクに関する新しいビュー構成を作成した後で、ビュー内でクイック・フィルターを使用してビューに必要に応じた設定をしてから、「構成に保管」ボタンを使用してそれらの変更内容でビューの構成を更新できます。詳しくは、ビューの設定の構成への保存を参照してください。
表 4. 変更された機能
変更された機能 説明
「ビューの構成」アイコンの名前の変更 「ビューの構成」アイコンは、「ビューの構成を開く」に名前が変更されました。「ビューの構成を開く」アイコン 「ビューの構成を開く」アイコン をクリックすると、「プリファレンス」ウィンドウの「CICS ビュー構成」セクションが開き、使用しているビューが事前選択された状態になっています。「プリファレンス」ウィンドウ内の「ビューのカスタマイズ」ダイアログ「ビュー構成の編集」ダイアログに置き換えられました。
CICSPlex SM 照会のパフォーマンスの改善 CICS に対して行われる要求の数を 3 分の 1 削減することにより、CICS Explorer 内のいくつかのビューでのパフォーマンスが改善されています。その結果、CICSPlex Explorer とワークロード管理仕様エディターのロード時間が短縮されています。
z/OS UNIX ファイル・システムへのバンドルのエクスポートのパフォーマンスの改善 エクスポート・ウィザードの先頭ページで、プラットフォームか特定のフォルダーへのエクスポートを選択すると、その選択が各バンドル・プロジェクトで選択済みチェック・ボックスで記憶され、デフォルト設定になるようになりました。
「使用不可および破棄」チェック・ボックスを単一の操作として新しく追加 破棄ダイアログに、新しいチェック・ボックス「破棄する前に使用不可化 (Disable before discarding)」が追加されました。このチェック・ボックスは、使用不可化と破棄を単一の操作で行う場合に選択できます。このオプションを使用すると、2 つの操作を 1 度で実行できるので、時間の節約になります。このオプションはバンドル専用で、バンドルのライフサイクルの開発者にとって便利です。

バージョン 5.3.0.5 の新機能

表 5. 新機能
新機能 説明
CICS リソース・テーブル・ビューの変更または構成 ほとんどの CICS リソース・テーブル・ビューでは、ビューで使用する列やフィルターやソートを 2 つの方法で指定できます。
  • ビューを構成して変更を永続させられます。列を変更したり、1 つ以上のフィルターを設定したり、1 つ以上の列でソートしたりできます。その変更はビュー構成に保管され、ビューを開くたびに、指定した情報がビューに表示されます。
  • 開いているビューで一時的で柔軟な変更を加えられます。列を変更したり、クイック・フィルターを使用したり、1 つの列でソートしたりできます。その変更は、ビューを最新表示したり再オープンしたりする時にはそのまま保持されますが、ビュー構成には保存されません。

これらの変更は、特定のリソース・ビューの変更で取り上げられている少数の古いスタイルのビューには当てはまりません。

CICS リソース・テーブル・ビューの構成 ほとんどの CICS リソース・テーブル・ビューでは、ビューを構成するためのオプションが「プリファレンス」ウィンドウに移動しています。

新たに、「ビューの構成」 アイコン「ビューの構成」アイコン がこれらの CICS リソース・テーブル・ビューのツールバーに配置されましたこのオプションは、「プリファレンス」ウィンドウの「CICS ビュー構成」ペインを表示します。

「CICS ビュー構成」ペインを表示するため、「プリファレンス」ウィンドウの「目次」ペインに、新しい「Explorer」 > 「CICS ビュー構成」オプションが用意されています。

新しい「CICS ビュー構成」ペインには、既存のビューがリストされ、次のオプションが提供されます。

構成済みのビューを開くと、リソースをフィルターするために使用されている各属性の列ヘッダーに新しい「フィルター適用済み」アイコン 「フィルター適用済み」アイコン が表示されます。

新しいビューはすべて、ワークベンチのメインメニューにある「操作」メニューまたは「定義」メニューにリストされます。

開いている CICS リソース・テーブル・ビューのクイック・フィルター ほとんどの CICS リソース・テーブル・ビューでは、開いているビューの 1 つ以上のリソース属性を使用してフィルターを適用できます。リソースをフィルターに掛けるために、ビューでリソース属性の値を選択することも、リソース属性を指定することも可能です。それらのフィルターのことをクイック・フィルター といいます。

新しいメニュー・オプション「クイック・フィルターの追加」が用意されています。ビューで属性値を右クリックすると、このオプションが表示されます。このオプションによって、選択した属性値を使用するクイック・フィルターを作成して適用できます。

ビューのツールバーの「ビュー」メニューに新しいメニュー・オプション「クイック・フィルター」が用意されています。このオプションによって、選択した属性を使用するクイック・フィルターを作成できます。

ビューで 1 つ以上のクイック・フィルターを作成すると、ビューの新しいフィルター・ツールバーにフィルター・フィールドが表示されます。

フィルターを適用すると、属性の列ヘッダーに新しい「フィルター適用済み」アイコン 「フィルター適用済み」アイコン が表示されます。

クイック・フィルターは、ビューを最新表示したり再び開いたりする時にそのまま保持されますが、ビュー構成には保存されません。

詳しくは、ビューでのリソースのフィルター操作を参照してください。

開いている CICS リソース・テーブル・ビューを変更するためのオプション ほとんどの CICS リソース・テーブル・ビューでは、ビューのツールバーの「ビュー」メニュー・アイコンを使用できます。このメニューには以下のオプションがあります。
ソートやフィルターを適用した CICS リソース・テーブル・ビューを開く操作 一部の CICS システム接続では、「等しい」(=) フィルター演算子しかサポートされていなかったり、列によるソートがサポートされていなかったりします。このような接続の場合に、列または指定された複合フィルターでソートされるビューを開くと、新しいエラー・メッセージが表示されます。

エラー・メッセージには、問題を解決してビューを開く方法が示されています。ビューを開くを参照してください。

この状況は、CICS TS バージョン 4 以降への CICS 管理クライアント・インターフェース (CMCI) 接続では発生しません。その接続では、この資料で取り上げているすべてのソートとフィルターがサポートされています。

表 6. 変更された機能
変更された機能 説明
CICS リソース・テーブル・ビューのカスタマイズ この機能は、「プリファレンス」ウィンドウでリソース・テーブル・ビューを構成するためのオプションに置き換えられています。ビューのツールバーから「ビューのカスタマイズ」アイコンが削除されており、「ビューのカスタマイズ」ダイアログは使用できなくなっています。

バージョン 5.3.0.2 の新機能

表 7. 新機能
新機能 説明
Decision Server Insights Event 形式のサポート イベント処理 (EP) アダプターを作成したり構成したりするときに、IBM Operational Decision ManagerDecision Server Insights コンポーネント などの製品でコンシュームするために、Decision Server Insights Event XML 形式を使用できるようになりました。
イベント・バインディング・エディターの「アダプター」タブ、あるいは HTTP、Websphere MQ キュー、または TS キューの EP アダプター用のイベント処理 (EP) アダプター構成エディターの「アダプター」タブを使用するときに、以下のデータ形式を指定できるようになりました。
  • Decision Server Insights Event (XML)

詳しくは、EP アダプターおよびディスパッチャー情報の指定を参照してください。

表 8. 変更された機能
変更された機能 説明
CICS リソース・テーブル・ビューでのリソースのソート どの CICS リソース・テーブル・ビューにおいても、ビュー内の単一列でリソースをソートする場合は、ビュー内の該当する列見出しを使用します。

詳しくは、ビューでのリソースのソートを参照してください。