「情報源」タブ
このキャプチャー仕様によって出力済みビジネス情報が取得される場所を定義するには、「情報源」タブを使用します。
このタブは、「イベント・バインディング」タブで定義したビジネス情報項目の表で構成されています。 出力済みビジネス情報の項目ごとに、情報源を入力する必要があります。
このタブは、イベント仕様に関連したビジネス情報項目を、当該キャプチャー・ポイントの使用可能なデータ項目にマップする場合に使用します。

「情報源」表のフィールドは、「情報源の編集」パネルで編集できるオプションをまとめたものです。
アプリケーション・キャプチャー・ポイントの「Information Source (情報源)」ダイアログ
テーブル内の情報源を選択して「Edit (編集)」をクリックするか、情報源をダブルクリックすると、 その情報源についての「Information Source (情報源)」ダイアログが開きます。次の例は、アプリケーション・キャプチャー・ポイントに対して REWRITE が選択された場合の「Information Source (情報源)」ダイアログを示しています。

「Available Data (使用可能なデータ)」のフィールド
- コンテキスト
- コンテキスト・フィールドは、アプリケーション・コンテキストに関するデータをキャプチャーするために使用します。 有効なコンテキストの選択肢は次のとおりです。
- イベント・オプション
- イベント・オプションは、CICS® コマンドのオプション値をキャプチャーするために使用します。イベント・オプションは、指定されているキャプチャー・ポイントによって異なります。
- アプリケーション・データ
- キャプチャー仕様内の述部は、CICS コマンドに指定されたアプリケーション・データをフィルター処理するために使用されます。 アプリケーション・データは、指定されているキャプチャー・ポイントによって異なります。 コピーブックのインポートとフォーマットのオプションは、「Available Data (使用可能なデータ)」セクションでアプリケーション・データの項目が選択されている場合のみダイアログで選択できます。
言語構造をインポートするには、「インポートした言語構造から選択」をクリックします。これにより、言語構造からキャプチャーするフィールドを選択できるようになります。 このオプションを使用すると、「Type (タイプ)」、「Offset (オフセット)」、および「Length (長さ)」の各フィールドが自動的に入力されます。 あるいは、「タイプ」、「オフセット」、および「長さ」の値を自分で指定することも可能です。
- タイプ
- アプリケーション・データの述部のデータ型を指定します。
以下のデータ型を選択可能です。
- 2 進浮動小数点
- 文字
- NULL 終了文字
- 10 進浮動小数点
- 16 進数
- NULL 終了の 16 進数
- 16 進浮動小数点
- パック 10 進数
- 符号付きハーフワード
- 符号付きフルワード
- 符号なしハーフワード
- 符号なしフルワード
- ゾーン 10 進数
- オフセット
- データが始まる、先頭からの距離を指定します。 オフセット 0 は、フィールドの始まりです。
- 長さ
- キャプチャーされるフィールドの長さを指定します。長さ 0 は、データ域またはコンテナーの最後までのキャプチャーを示します。長さ 0 を指定すると、以下の影響があります。
- データ域の長さが同じコマンドの別の引数で指定されている (または変換プログラムによってデフォルト値が設定されている) API コマンドの場合、その長さに関係なく対象データ域またはコンテナーのすべてのコンテンツがキャプチャーされます。例えば、COMMAREA と LENGTH が LINK コマンドで指定されている場合、すべてのデータがキャプチャーされます。
- キャプチャー対象のデータ域に長さ引数がない API コマンドの場合、データはまったくキャプチャーされません。例えば、RIDFLD が READ コマンドで指定される場合、または INTO が RECEIVE MAP コマンドで指定される場合、関連する長さ引数がないので、キャプチャーされるデータは 0 バイト、つまりキャプチャーされません。
- 精度
- 数値および科学的記数法のビジネス情報項目の精度を選択します。他のビジネス情報項目に対しては、このフィールドは無効になっています。
- コード・ページ
- コード・ページを選択します。 このフィールドは、一部のビジネス情報項目 (別のソースから取得したアプリケーション・データなど) に対しては使用不可です。 コード・ページについて詳しくは、コード化文字セットの参照資料を 参照してください。
システム・キャプチャー・ポイントの「Information Source (情報源)」ダイアログ
テーブル内の情報源を選択して「Edit (編集)」をクリックするか、情報源をダブルクリックすると、 その情報源についての「Information Source (情報源)」ダイアログが開きます。 CICS では、すべての情報源の形式が認識されています。次の例は、システム・キャプチャー・ポイントに対して FILE ENABLE が選択された場合の「Information Source (情報源)」ダイアログを示しています。

- コンテキスト
- コンテキスト・フィールドは、システム・コンテキストに関するデータをキャプチャーするために使用します。
有効なコンテキストの選択肢は次のとおりです。
- TRANSID
- USERID
- システム・イベント・データ
- システム・イベント・データのフィールドは、発生したシステム・イベントに関するデータをキャプチャーするために使用します。 システム・イベント・データは、指定されているキャプチャー・ポイントによって異なります。
- 静的データ
- 変更できないデータをイベント・コンシューマーに渡すには、イベントと関連付ける静的データを指定できます。255 文字まで (スペースを含む) の静的な値を定義できます。
有効な文字セットは以下のとおりです。
0-9 A-Z a-z `¬¦!"£$%^&*()_+-={}:@~;'#<>?,./|
以下のテーブルは、Capture Pointタブの「システム・キャプチャー・ポイント」ペインで選択されたシステム・キャプチャー・ポイントに基づいて、 「Information Source (情報源)」ダイアログで使用可能なフィールドの一覧を示しています。
DB2 CONNECTION STATUS の情報源
オプション | 説明 |
---|---|
DB2ID | グループ接続を使用していない場合、このオプションは、CICS DB2® 接続の接続先である DB2 サブシステムの名前を返します。 または、CICS DB2 接続が接続されていない場合、CICS の接続先に指定した DB2 サブシステムの名前を返します。 詳しくは、INQUIRE DB2CONN の DB2ID を参照してください。 |
DB2GROUPID | グループ接続を使用している場合、このオプションは、指定した DB2 サブシステムのデータ共有グループまたはサブグループの名前を返します。 詳しくは、INQUIRE DB2CONN の DB2GROUPID を参照してください。 |
DB2RELEASE | CICS の接続先である DB2 サブシステムのバージョンとリリース・レベルを示す 4 文字の値を返します。 詳しくは、INQUIRE DB2CONN の DB2RELEASE を参照してください。 |
FROM_CONNECTST | CICS DB2 接続の状況を表す文字ストリング。可能な値には以下のものがあります。
詳しくは、INQUIRE DB2CONN の CONNECTST を参照してください。 |
TO_CONNECTST | CICS DB2 接続の状況を表す文字ストリング。可能な値には以下のものがあります。
詳しくは、INQUIRE DB2CONN の CONNECTST を参照してください。 |
FILE ENABLE STATUS の情報源
オプション | 説明 |
---|---|
FILE | 問い合わせるファイルの 8 文字の名前を指定します。 詳しくは、INQUIRE FILE の FILE を参照してください。 |
DSNAME | FILE 定義と関連付けられた BDAM データ・セットまたは VSAM オブジェクトの 44 文字の名前を戻します。 詳しくは、INQUIRE FILE の DSNAME を参照してください。 |
FROM_ENABLESTATUS | アプリケーション・プログラムがファイルにアクセスできるかどうかを識別する文字ストリング。
可能な値には以下のものがあります。
詳しくは、INQUIRE FILE の ENABLESTATUS を参照してください。 |
TO_ENABLESTATUS | アプリケーション・プログラムがファイルにアクセスできるかどうかを識別する文字ストリング。
可能な値には以下のものがあります。
詳しくは、INQUIRE FILE の ENABLESTATUS を参照してください。 |
OPENSTATUS | ファイルが開いているか、閉じているか、または遷移状態にあるかを識別する文字ストリング。
可能な値には以下のものがあります。
詳しくは、INQUIRE FILE の OPENSTATUS を参照してください。 |
FILE OPEN STATUS の情報源
オプション | 説明 |
---|---|
FILE | 問い合わせるファイルの 8 文字の名前を指定します。 詳しくは、INQUIRE FILE の FILE を参照してください。 |
DSNAME | FILE 定義と関連付けられた BDAM データ・セットまたは VSAM オブジェクトの 44 文字の名前を戻します。 詳しくは、INQUIRE FILE の DSNAME を参照してください。 |
FROM_OPENSTATUS | ファイルが開いているか、閉じているか、または遷移状態にあるかを識別する文字ストリング。
可能な値には以下のものがあります。
詳しくは、INQUIRE FILE の OPENSTATUS を参照してください。 |
TO_OPENSTATUS | ファイルが開いているか、閉じているか、または遷移状態にあるかを識別する文字ストリング。
可能な値には以下のものがあります。
詳しくは、INQUIRE FILE の OPENSTATUS を参照してください。 |
ENABLESTATUS | アプリケーション・プログラムがファイルにアクセスできるかどうかを識別する文字ストリング。
可能な値には以下のものがあります。
詳しくは、INQUIRE FILE の ENABLESTATUS を参照してください。 |
MESSAGE の情報源
オプション | 説明 |
---|---|
INSERTnn | 問い合わせるメッセージの INSERTnn の値を指定します。nn は 1 から 30 までの挿入 ID です。 |
MESSAGE_ID | 問い合わせるメッセージの 9 文字のメッセージ番号を指定します。 |
MESSAGE_TEXT | メッセージの全文をイベントの出力フィールドとして指定します。
メッセージ全体をキャプチャーする場合に、このオプションを使用します。
キャプチャーされるメッセージ・テキストの最大長は 1024 バイトです。
メッセージが 1024 bytes バイトよりも長い場合は、切り捨てられます。
注: すべてのメッセージは、NATLANG システム初期設定パラメーターによって定義された言語でキャプチャーされます。
ただし、CICS コンソールに送信されるメッセージは、英語でキャプチャーされます。
|
TASK THRESHOLD の情報源
オプション | 説明 |
---|---|
FROM_TASKS | イベントの前の接続済みタスクの数を指定します。 |
TO_TASKS | イベントの後の接続済みタスクの数を指定します。 |
MAXTASKS | この CICS システム内で一度にディスパッチ可能になったタスクの最大数を返します。 詳しくは、INQUIRE SYSTEM の MAXTASKS を参照してください。 |
PERCENT_MAXTASKS | 超過したしきい値を最大タスク数のパーセンテージで指定します。 |
TRANCLASS TASK THRESHOLD の情報源
オプション | 説明 |
---|---|
TRANCLASS | 問い合わせるトランザクション・クラスの 8 文字の名前を指定します。 クラスが CICS の初期リリースで使用されていた番号付きクラスのいずれかである場合、クラスの名前は DFHTCLnn となります。ここで、nn は 2 桁のクラス番号です。 詳しくは、INQUIRE TRANCLASS の TRANCLASS を参照してください。 |
FROM_ACTIVE | イベントの前の、トランザクション・クラス内のアクティブ・タスクの数を返します。 |
TO_ACTIVE | イベント後の、トランザクション・クラス内のアクティブ・タスクの数を返します。 |
MAXACTIVE | トランザクション・クラス内で並行して実行できるタスクの最大数を返します。 詳しくは、INQUIRE TRANCLASS の MAXACTIVE を参照してください。 |
PERCENT_MAXACTIVE | 超過したしきい値を最大アクティブ・タスク数のパーセンテージで指定します。 |
UNHANDLED TRANSACTION ABEND の情報源
オプション | 説明 |
---|---|
TRANSACTION | 未処理のトランザクションの異常終了を発行したトランザクション ID を指定します。 |
ABCODE | 4 文字のトランザクション・ダンプの異常終了コードを指定します。 |
詳しくは、キャプチャー仕様の追加を参照してください。