ビューでのリソースのフィルター操作

リソース・ビューを開くと、多数のリソースが表示されることがあります。 フィルターを適用することで、リソース属性が類似するリソースをいくつか表示したり、1 つのリソースを見つけたりすることができます。 ビューの列として表示される 1 つ以上のリソース属性を使用してフィルターを適用できます。

このタスクについて

ほとんどの CICS® リソース・テーブル・ビューでは、開いているビューの 1 つ以上のリソース属性を使用してフィルターを適用できます。リソースをフィルターに掛けるために、ビューでリソース属性の値を選択することも、リソース属性を指定することも可能です。それらのフィルターのことをクイック・フィルター といいます。クイック・フィルターは、ビューを最新表示したり再び開いたりする時にそのまま保持されますが、ビュー構成には保存されません。

ヒント: フィルターの値を変更しながら特定のフィルターを頻繁に使用する場合は、空の値のクイック・フィルターを作成して、ビューを開くたびに使用できるようにしておくことができます。

1 つのビューに複数のフィルターを適用する場合は、各フィルターの効果が累積されます。

ビューの構成時にフィルターを適用することも可能です。ビューに当てはまる属性であれば、表示されていない属性であっても、その属性を使用してリソースをフィルターに掛けることができます。CICS リソース・テーブル・ビューの構成を参照してください。 クイック・フィルターは、ビュー構成に保存されません。

フィルターを適用するよう既にビューが構成されている場合は、フィルターで使用されている各属性の列ヘッダーに「フィルター適用済み」アイコン 「フィルター適用済み」アイコン が表示されます。ビューのステータス・バーでも、レコードにフィルターが掛けられていることを確認できます。ステータス・バーの上にマウスを移動すると、適用されているフィルターの詳細がツールチップに表示されます。開いているビューにクイック・フィルターを適用すると、その効果が既存のフィルターの上に累積されます。

特定のリソース・ビューの変更のリストに示されているように、以下の手順は「リソース・グループ定義」ビュー、「グループ・リスト定義」ビュー、およびいくつかの古いスタイルのビューには該当しません。これらのビューに該当する手順については、特定のビューでのリソースのフィルター操作を参照してください。

手順

  1. フィルターに掛けるリソース・ビューから始めます。
  2. リソースをフィルターに掛けるための属性の列がビューに表示されていることを確認します。 列を追加する必要がある場合は、ビュー内の列の変更を参照してください。
  3. フィルターを作成するために使用するリソース属性の値かリソース属性を指定します。
    • リソース属性の既存の値を指定する場合は、リソースをフィルターに掛けるための値をテーブル内で見つけます。その値を右クリックし、メニューから「クイック・フィルターの追加」をクリックします。
      「クイック・フィルターの追加」メニュー

      ビューにフィルター・ツールバーがまだ表示されていなかった場合は、それが表示されます。選択した属性のフィルター・フィールドがフィルター・ツールバーに表示されます。そのフィルター・フィールドには、属性名、そのタイプの属性のデフォルトの演算子、選択した値が、そのタイプの属性に適した正しい形式で表示されます。例えば、日付や時刻や特定のストレージの値はテーブル内では読みやすい形式で表示されますが、フィルター・フィールドではフィルター処理のために必要な形式で表示されます。

      「Suspended Tasks」ビューのフィルター・ツールバーの例

      ビューが変更されて、フィルター条件に一致するリソースのみが表示されます。 属性の列ヘッダーに「フィルター適用済み」アイコン 「フィルター適用済み」アイコン が表示されます。 ビューのステータス・バーには、収集されたレコード数が表示され、レコードがフィルターに掛けられたことが示されます。 ステータス・バーの上にマウスを移動すると、適用されているフィルターの詳細がツールチップに表示されます。

    • リソース属性を指定する場合は、ビューのツールバーにある「ビュー・メニュー」アイコン 「ビュー・メニュー」アイコン をクリックし、「クイック・フィルター」をクリックし、リソースをフィルターに掛けるための属性をクリックします。

      ビューにフィルター・ツールバーがまだ表示されていなかった場合は、それが表示されます。選択した属性のフィルター・フィールドがフィルター・ツールバーに表示されます。そのフィルター・フィールドには、属性名とデフォルトの演算子、および値のフィールドまたはリストが属性のタイプに応じて表示されます。

      「Suspended Tasks」ビューのフィルター・ツールバーの例

  4. オプション: フィルターの演算子を変更する場合は、演算子リストにある矢印をクリックし、リストから演算子を選択します。 そのリストには、そのタイプの属性で有効な演算子が表示されます。
    制約事項: 必ず、ご使用の CICS システム接続でサポートされている演算子を選択してください。例えば、CICS TS バージョン 4 以降のシステムへの CMCI 接続では、それぞれのタイプの属性で有効なすべての演算子がサポートされています。しかし、一部の接続では、等しい (=) 演算子だけがサポートされています。
    テキスト属性のフィルター演算子リスト
  5. オプション: フィルターで使用する値を設定するか、変更します。

    フィルターを作成するためにリソース属性の値を選択した場合は、値が既に設定されています。フィルターで使用する値を変更する場合は、この手順を実行してください。

    • 属性に事前定義の値のセットがある場合は、値リストにある矢印をクリックし、そのリストから値を選択します。
      プログラム・タイプ属性のフィルター値リスト
    • 属性に事前定義の値のリストがない場合は、値フィールドに値を入力して、Enter を押します。

      属性のタイプに適した値を入力してください。例えば、数値の属性であれば、数値フィルターを適用できますが、テキスト・フィルターは適用できません。

      属性が大/小文字混合である場合、フィルターでは大/小文字が区別されます。属性が大文字である場合、小文字を入力するとすべて大文字に変換されます。

      また、次のように値フィールドでワイルドカード文字を使用することもできます。
      • フィルターの末尾にアスタリスク (*) を使用すると、リソース値の中で任意の数 (ゼロ個を含む) の文字に一致させることができます。
      • フィルター内の任意の場所で 1 つ以上の正符号 (+) を使用すると、それぞれの正符号はリソース値の中の任意の 1 文字に一致します。
      • フィルター内で正符号と 1 つのアスタリスクを組み合わせることができますが、アスタリスクはフィルター内の最後の文字でなければなりません。
      制約事項: フィールドによってはワイルドカード文字が不適切で、正常に機能しないことがあります。 そのようなフィールドでは、一致させる完全な値を入力する必要があります。

      そのタイプの属性にとって無効な値を入力すると、エラー・アイコンが表示されます。エラー・アイコンの上にマウスを移動すると、そのエラーに関するツールチップが表示されます。

      ツールチップが表示されたフィルター値のエラー

    ビューが変更されて、フィルター条件に一致するリソースのみが表示されます。 属性の列ヘッダーに「フィルター適用済み」アイコン 「フィルター適用済み」アイコン が表示されます。 ビューのステータス・バーには、収集されたレコード数が表示され、レコードがフィルターに掛けられたことが示されます。 ステータス・バーの上にマウスを移動すると、適用されているフィルターの詳細がツールチップに表示されます。
  6. オプション: ビューに適用するフィルターごとに手順 3 以降を繰り返します。
  7. オプション: ビューからフィルターを削除する場合は、フィルター・ツールバーにある対応するフィルター・フィールドで「フィルターの削除」アイコン 「フィルターの削除」アイコン をクリックします。
  8. オプション: ビューからすべてのフィルターを削除する場合は、フィルター・ツールバーにある「すべてのフィルターを削除」アイコン 「すべてのフィルターを削除」アイコン をクリックします。
  9. オプション: 列やフィルターやソートの構成設定にビューをリセットする場合は、ビューのツールバー すべてのオプション にある「ビュー構成にリセット (Reset to View Configuration)」ボタン 「構成にリセット」オプション をクリックします。

タスクの結果

フィルター条件に一致するリソースだけがビューに表示されます。 フィルターで使用されている各属性の列ヘッダーに「フィルター適用済み」アイコン 「フィルター適用済み」アイコン が表示されます。ビューのステータス・バーには、収集されたレコード数が表示され、レコードがフィルターに掛けられたことが示されます。 ステータス・バーの上にマウスを移動すると、適用されているフィルターの詳細がツールチップに表示されます。

現在のクイック・フィルターは、ビューを最新表示する時にそのまま保持されます。ビューを閉じると、クイック・フィルターがフィルター・ツールバーに表示され、そのビューを次回開いた時に適用されます。