[z/OS]

キュー共有グループ

キュー共用グループは、z/OS® キュー・マネージャーにのみ存在します。キュー共用グループとは、同じ共用キューにアクセスできるキュー・マネージャーのグループのことです。 キュー共用グループの各メンバーには、同じ共用キューのセットに対するアクセス権があります。

IBM® MQ エクスプローラー内のキュー・マネージャーが属しているすべてのキュー共用グループ は、「キュー共用グループ」フォルダーに表示されます。 キュー共用グループのメンバーがアクセス可能なすべてのリソースは、キュー共用グループ内のフォルダーに表示されます。

キュー共用グループには最大 4 文字の名前が付けられています。この名前はネットワーク内で固有であり、かつ、いずれのキュー・マネージャー名とも異なるものでなければなりません。

IBM MQ エクスプローラーにおいてキュー共用グループを作成したり構成したりすることはできません。

詳しくは、IBM Knowledge Center 内のキュー共用グループとクラスターを参照してください。

共用キュー

共用キューとは、キュー共用グループ内のキュー・マネージャーで定義されており、 キュー共用グループの処理共用を持つキューのことです。共用キューのオブジェクト定義は、Db2® 上のキュー共用グループの共用リポジトリーに保管されており、共用キュー上のメッセージは、物理カップリング・ファシリティー上のカップリング・ファシリティー構造内に保管されています。

キュー共用グループ内のすべてのキュー・マネージャーは、共用キューにアクセスできます。 つまり、これらのキュー・マネージャーは、アクティブ・チャネルを使用しないで、共用キュー上のメッセージを 配置および取得できます。 すべてのキュー・マネージャーは共用キューにアクセス可能であるため、アプリケーションは、キュー・マネージャーの アベイラビリティーに依存しません。

キュー・マネージャーに属しているすべての共用キューは、キュー・マネージャーのフォルダーに表示されます。 キュー共用グループ内のすべての共用キューは、キュー共用グループ の「共用キュー」フォルダーに表示されます。

グループ定義

グループ定義とは、キュー共用グループ内のキュー・マネージャーで定義されており、キュー共用グループの 処理グループを持つ IBM MQ オブジェクトの総称です。z/OS キュー・マネージャー上で定義可能な IBM MQ オブジェクトは、キュー共用グループの処理グループを持つことができます。グループ定義オブジェクトを作成すると、オブジェクトの定義は、Db2 上の共用リポジトリー内に保管されます。

IBM MQ では、(キュー共用グループの処理コピーを使用して) キュー・マネージャーごとに オブジェクトのコピーが自動的に作成され、処理専用を持つキュー・マネージャーの専用オブジェクトを 使用して、キュー・マネージャーのページ・セット・ゼロ上にこのコピーが保管されます。ページ・セットとは、IBM MQ で使用するために特別にフォーマットされているデータ・セットのことです。処理コピーを持つキュー上のメッセージもページ・セット上に保管されます。 ただし、ページ・セット・ゼロがフルである場合は IBM MQ が正常に機能しないため、このメッセージは ページ・セット・ゼロに保管しないでください。キューをページ・セットにマップする 1 つ以上の記憶域クラス・オブジェクトを作成することによって、 メッセージを保管するページ・セットを指定することができます。

キュー・マネージャーに属しているグループ定義はすべて、キュー・マネージャーのフォルダーに表示されます。 キュー共用グループ内のグループ定義はすべて、 キュー共用グループの「グループ定義」フォルダーに表示されます。