通信情報オブジェクト

IBM® MQ Multicast は、待ち時間が短く、ファンアウトが大きい、高信頼性マルチキャスト・メッセージングです。マルチキャスト送信を使用するには、通信情報 (COMMINFO) オブジェクトが必要です。

マルチキャストは、多数のサブスクライバーにスケーリングしてもパフォーマンスに対する悪影響が生じないため、従来のユニキャストによるメッセージのパブリッシュ/ サブスクライブよりも効率的です。IBM MQ は、肯定応答、否定応答、およびシーケンス番号を使用して、大きなファンアウトで待ち時間の短いメッセージングを実現することにより、信頼性の高いマルチキャスト・メッセージングを可能にします。

IBM MQ Multicast のフェア・デリバリーにより、ほぼ同時の配信が可能になり、特定の受信側が有利になることはありません。 IBM MQ Multicast ではメッセージの配信にネットワークを使用するため、データをファンアウトするためのパブリッシュ/サブスクライブ・エンジンは必要ありません。トピックがグループ・アドレスにマップされた後は、パブリッシャーとサブスクライバーがピアツーピア・モードで作動するため、キュー・マネージャーの必要はありません。このプロセスによりキュー・マネージャー・サーバーの負荷が削減されるため、キュー・マネージャー・サーバーが潜在的な障害点ではなくなります。

COMMINFO オブジェクトには、マルチキャスト送信に関連した属性が含まれます。「ナビゲーター」ビューで COMMINFO オブジェクトを作成するには、以下のようにします。
  1. 「ナビゲーター」ビューで、「キュー・マネージャー」ノードを展開します。
  2. COMMINFO オブジェクトを作成するキュー・マネージャーのノードを展開します。
  3. 「通信情報」を右クリックしてメニューを開き、「新規」 > 「マルチキャスト通信情報」をクリックして、COMMINFO ウィザードを開きます。
  4. COMMINFO ウィザードを使用して、COMMINFO オブジェクトを作成します。