IBM MQ キューのプロパティー
キューに対して設定できるプロパティーは、キューのタイプによって異なります。 IBM® MQ キューのタイプが異なれば、それぞれのプロパティーも異なります。プロパティーによっては、すべてのタイプのキューに適用されるわけではないものや、クラスター・キューに固有の もの、z/OS® キューに固有のものもあります。
下の表には、すべてのタイプのキューに設定できるプロパティーがリストされています。
それぞれのプロパティーについて、その構成時に必要となる簡単な説明を記載しています。また、表には、DEFINE、ALTER、および DISPLAY QUEUE コマンド用の同等の MQSC パラメーターも記載してあります。MQSC コマンドについて詳しくは、IBM Knowledge Center 内の MQSC コマンドを参照してください。
「一般」ページ
下の表には、「キュー・プロパティー」ダイアログの「一般」ページで設定するプロパティーがリストされています。
プロパティー | 説明 | MQSC パラメーター |
---|---|---|
キュー名 | 読み取り専用。作成後にはキューの名前は変更できません。 | QNAME |
キュー・タイプ | 読み取り専用。作成後にはキューのタイプは変更できません。 | QTYPE |
QSG 処理 | (z/OS 共用キューのみ) 読み取り専用。キューのキュー共用グループ処理。
オブジェクトの処理 (定義の場所と動作) を示します。作成後にはキューの処理を変更できません。
「キュー・マネージャー」 は、オブジェクト定義がオブジェクトをホストするキュー・マネージャーでのみ使用可能であることを示します。「グループ」 は、オブジェクト定義が共用リポジトリーに保管され、
キュー共用グループの各キュー・マネージャーに定義のコピーがあることを示します。「コピー」 は、オブジェクト定義が、
共用リポジトリー内の定義のキュー・マネージャーのコピーであることを示します。「共用」 は、オブジェクト定義がキュー共用グループのカップリング・ファシリティーに保管され、
キュー共用グループ内のすべてのキュー・マネージャーで使用可能であることを示します。 |
QSGDISP |
説明 | キューの目的についての分かりやすい説明を入力します。 プロパティー・ダイアログのストリングを参照してください。 | DESCR |
メッセージの書き込み | メッセージをキューに書き込めるようにするには、「許可」を選択します。メッセージをキューに書き込めないようにするには、「禁止」を選択します。 | PUT |
メッセージの読み取り | メッセージをキューから読み取れるようにするには、「許可」を選択します。メッセージをキューから読み取れないようにするには、「禁止」を選択します。 | GET |
デフォルト優先順位 | 0 から 9 の範囲で、キューに書き込まれるメッセージのデフォルト優先順位を入力します。0 が最低の優先順位です。 | DEFPRTY |
デフォルト持続性 | 新しいキューのデフォルトの持続性は、「持続しない」です。 MQPER_PERSISTENCE_AS_Q_DEF を使用するアプリケーションによって作成されたメッセージを持続メッセージにすることを指定する場合は、「持続」を選択します。MQPER_PERSISTENCE_AS_Q_DEF を使用するアプリケーションによって作成されたメッセージを非持続メッセージにすることを指定する場合は、「持続しない」を選択します。 | DEFPSIST |
有効範囲 | キューをセル・ディレクトリー内に置いて、そのキューをそのセル内のすべてのキュー・マネージャーに認識させるには、「セル」をクリックします。キューの有効範囲を制限して、そのキューのキュー・マネージャーの範囲を超えないようにするには、「キュー・マネージャー」をクリックします。 | SCOPE |
使用法 | キューをローカル・キューにするには、「通常」を選択します。キューを伝送キューにするには、「伝送」を選択します。 キューにメッセージがある時には、「使用法」プロパティーを変更しないでください。 | USAGE |
基本タイプ | 別名キューが解決されてどのタイプのオブジェクトになるか選択します (「キュー」または「トピック」)。デフォルト値は「キュー」です。 | TARGTYPE |
リモート・キュー | リモート・キュー定義が指すキューの名前を入力します。 | RNAME |
リモート・キュー・マネージャー | リモート・キューをホストするキュー・マネージャーの名前を入力します。 | RQMNAME |
伝送キュー | メッセージをリモート・キュー・マネージャーに送信するためにローカル・キュー・マネージャーが使用する伝送キューの名前を入力します。 | XMITQ |
「拡張」ページ
下の表には、「キュー・プロパティー」ダイアログの「拡張」ページで設定するプロパティーがリストされています。
プロパティー | 説明 | MQSC パラメーター |
---|---|---|
最大キュー項目数 | キューで許可されるメッセージの最大数を入力します。 0 から 999999999 までの範囲の値を指定します。 | MAXDEPTH |
最大メッセージ長 | キューで許可されるメッセージの最大長を、バイト単位で入力します。
z/OS 以外のすべてのプラットフォームでは、0 からキュー・マネージャーの最大メッセージ長までの値を指定します。キュー・マネージャーのプロパティーの「最大メッセージ長」 プロパティーを参照してください。z/OS 上では、0 から 100 MB の範囲の値を指定します。
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MAXMSGL |
共用可能性 | キューを共用し、アプリケーションの複数のインスタンスがそのキューをオープンして入力を行うことができるようにするには、「共用可能」を選択します。 キューを制限して、一度にアプリケーションの 1 インスタンスしかキューをオープンできないようにするには、「共用不可」を選択します。 | SHARE |
デフォルト入力オープン・オプション | 入力のためにキューをオープンするアプリケーションに、そのキューにあるメッセージへの排他的アクセスを許可するには、「排他」を選択します。入力のためにキューをオープンするどのアプリケーションにも、そのキューにあるメッセージへのアクセスを許可するには、「共用」を選択します。 | DEFSOPT |
メッセージ・デリバリー・シーケンス | メッセージを、その優先順位に従ってキューから取り出すように指定するには、「優先順位」を選択します。キューに書き込まれた順序でキューからメッセージを取り出すように指定するには、「FIFO」 (先入れ先出し) を選択します。 | MSGDLVSQ |
保存間隔 | キューの作成日時を起点として、そのキューが必要とされる可能性がある時間数を (0 から 999999999 の範囲で) 入力します。 この情報は、キューが不要になる時点を判断するために使用できます。キューは、不要になっても削除されません。 | RETINTVL |
索引タイプ | キューでの MQGET 操作の速度を上げるためにキュー・マネージャーが維持する索引のタイプを指定するには、以下の 5 つのオプションのいずれかを選択します。 なし: 索引は維持されません。メッセージを順次検索する際にこのオプションを使用します。これはデフォルトです。 グループ ID: グループ ID の索引が維持されます。メッセージ・グループを論理的に順序付けする場合は、この索引タイプを使用する必要があります。相関 ID: 相関 ID の索引が維持されます。MQGET 呼び出しでの選択基準として、CorrelId フィールドを使用してメッセージを検索する際にこのオプションを使用します。 メッセージ ID: メッセージ ID の索引が維持されます。MQGET 呼び出しでの選択基準として、MsgId フィールドを使用してメッセージを検索する際にこのオプションを使用します。メッセージ・トークン: メッセージ・トークンの索引が維持されます。 |
|
定義タイプ | ローカル・キューの場合、このプロパティーは読み取り専用です。
「事前定義」 は、オペレーター、
またはコマンド・メッセージをサービス・キューに送信する許可アプリケーションによってキューが作成されたことを示します。
「永続的に動的」 は、オブジェクト記述子 (MQOD) に指定されているモデル・キューの名前を指定して MQOPEN 呼び出しを発行するアプリケーションによってキューが作成されており、キューが永続的であることを示します。
「一時的に動的」 は、MQOPEN 呼び出しを発行するアプリケーションによってキューが作成されており、
キューが一時的であることを示します。
「共用動的」 (z/OS のみ) は、MQOPEN 呼び出しを発行するアプリケーションによってキューが作成されていますが、
キューが永続的で、キュー共用グループ処理「共用」 を持っていることを示します。モデル・キューの場合は、このプロパティーを編集できます。
このモデル・キューから永続動的キューを作成することを指定するには、「永続的に動的」を選択します (z/OS では、動的キューは |
DEFTYPE |
デフォルト先読み | キューのレベルで事前読み取りを構成する場合は、「はい」を選択します。非持続メッセージは、クライアントによる事前読み取り (つまり、アプリケーションによってメッセージが要求される前の読み取り) が自動的に行われるようになります。クライアントが異常終了したり、クライアント・アプリケーションが送信済みのすべてのメッセージをコンシュームしなかったりすると、非持続メッセージは失われる可能性があります。 非持続メッセージについて、クライアントによる事前読み取りを自動的に行わないようにキューを構成する場合は、「いいえ」を選択します。これがデフォルト値です。クライアントによる事前読み取り (つまり、アプリケーションによってメッセージが要求される前の読み取り) は自動的に行われません。メッセージの事前読み取りは、クライアントによって要求された場合にのみ行われます。クライアントが異常終了した場合は、最大で 1 つの非持続メッセージが失われる可能性があります。 キューのレベルで事前読み取りを無効にする場合は、「使用不可」を選択します。 クライアントによる事前読み取り (つまり、アプリケーションによってメッセージが要求される前の読み取り) は、クライアント・アプリケーションによって事前読み取りが要求されるかどうかにかかわりなく、行われません。 |
DEFREADA |
デフォルト書き込み応答タイプ | メッセージ配置のデフォルトの応答タイプ。応答を同期モードで配置することを指定する場合は、「同期」を選択します。 応答を非同期モードで配置することを指定する場合は、「非同期」を選択します。 | DEFPRESP |
配布リスト | 配布リスト・メッセージをキューに書き込むことができるようにするには、「使用可能」を選択します。 配布リスト・メッセージをキューに書き込むことができないようにするには、「使用不可」を選択します。 | DISTL |
プロパティー制御 (ローカル・キュー、別名キューおよびモデル・キューでのみ) |
これは、MQGMO_PROPERTIES_AS_Q_DEF オプションを指定して MQGET コマンドを実行したときにキューから取り出されるメッセージのプロパティーをどのように処理するかを指定します。 メッセージ記述子 (または拡張) に含まれているプロパティー以外のすべてのメッセージ・プロパティーを組み込む場合は、「すべて」を選択します。「すべて」 の値は、メッセージをリモート・キュー・マネージャーに送信するときに、そのメッセージのすべてのプロパティーがメッセージに組み込まれることを意味します。メッセージ記述子 (または拡張) に含まれるプロパティー以外のプロパティーは、メッセージ・データ内の 1 つ以上の MQRFH2 ヘッダーに入れられます。 JMS 関連プロパティーがメッセージ・データの MQRFH2 に含まれていることを前提とするアプリケーションを引き続き変更なしで実行するには、「互換性」を選択します。 これはデフォルト値です。「互換性」を選択すると、接頭部として、mcd.、jms.、usr.、mqext. のいずれかが付いているプロパティーがメッセージに含まれている場合に、すべてのメッセージ・プロパティーが MQRFH2 ヘッダーに組み込まれてアプリケーションに送信されます。そうでなければ、メッセージ記述子 (または拡張) に含まれているプロパティー以外のすべてのメッセージ・プロパティーが破棄され、アプリケーションからアクセスできなくなります。 アプリケーションでメッセージ・ハンドルが指定されているかどうかにかかわりなく、メッセージ・データの MQRFH2 ヘッダーの中でプロパティーを必ず返すようにする場合は、「MQRFH2 の強制」を選択します。 MQGET 呼び出しの MQGMO 構造の MsgHandle フィールドで指定されている有効なメッセージ・ハンドルは無視されます。メッセージ・ハンドルによってメッセージのプロパティーにアクセスすることはできません。 メッセージ記述子 (または拡張) に含まれているプロパティー以外のすべてのメッセージ・プロパティーを破棄する場合は、「なし」を選択します。この値を選択すると、メッセージにプロパティーを組み込んでも、メッセージ・プロパティーをサポートしていないアプリケーションは影響を受けなくなります。 V6COMPAT - MQRFH2 ヘッダーはプロパティー・コードによって変更されません。 指定されているメッセージ・プロパティーが元の MQRFH2 ヘッダーに含まれていなければ、これらのプロパティーはメッセージ・ハンドル内に返されるか、または破棄されます。この動作は、いずれかの MQGMO_PROPERTIES オプションを指定することによってオーバーライドできます。 注: 「使用法」が「伝送」に設定され、ローカル・キューとなっている伝送キューの場合、キューの「プロパティー制御」プロパティーは関係しません。この場合、対応するチャネル・オブジェクトにおける「プロパティー制御」プロパティーが、メッセージ・プロパティーの動作を制御します。
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PROPCTL |
カスタム | カスタム・パラメーターは、IBM でのみ使用するために組み込まれており、個々のプロパティーが導入される前の新しいフィーチャーの構成用に予約されています。可能な値は、ゼロ以上のプロパティーと値のペアのリストです。このリストは、MQSC スタイルの構文に従い、プロパティーと値のペアは 1 つ以上のスペースで区切られます。 プロパティー名と値は大/小文字が区別され、大文字で指定する必要があります。値には、スペース、括弧、および単一引用符を含めることができます (別の単一引用符でエスケープする必要があります)。ネストされた括弧 () を含む他の文字は、いずれかの側でそれらを 2 つの単一引用符で囲むことにより含めることができます。有効な構文の例は次のとおりです。
キュー・マネージャーは値を構文解析しますが、上記のルールに従ってストリングを構文解析できない場合や、認識できないプロパティーまたは値がストリングに含まれている場合には、キュー・マネージャーはエラーを無視します。 |
CUSTOM |
クラスター・チャネル名 | クラスター送信側チャネルとクラスター伝送キューのデフォルトのアソシエーションをオーバーライドするには、クラスター送信キューに関する「クラスター・チャネル名」パラメーターを設定します。
この伝送キューからどのクラスター送信側チャネルがメッセージを転送するかを指定できます。
デフォルトでは、すべてのクラスター送信側チャネルが単一のクラスター伝送キュー 「クラスター・チャネル名」パラメーターを単一のクラスター送信側チャネルの名前か総称名に設定してください。
総称名は、複数のクラスター送信側チャネルをこの伝送キューに関連付けます。
総称名には、名前のいずれかの位置にワイルドカード文字「 z/OS 上でこのパラメーターを設定する場合は、キューが共有可能であること、キューが相関 ID を使用して索引付けされること、およびキューが動的キューでも共有キューでもないことが必要です。 |
CLCHNAME |
「クラスター」ページ
下の表には、「キュー・プロパティー」ダイアログの「クラスター」ページで設定するプロパティーがリストされています。1 つ以上のクラスターでキューを共用するには、「クラスター」ページでプロパティーを編集します。
プロパティー | 説明 | MQSC パラメーター |
---|---|---|
クラスター内で共用しない | 他のキュー・マネージャーがクラスター接続を介してこのキューを使用できないようにするには、このオプションを選択します。 | (適用外。) |
クラスター内で共用 | キューをその 1 クラスター内の他のキュー・マネージャーも使用できるようにするには、このオプションを選択し、クラスターの名前を入力します。 | CLUSTER |
クラスターのリスト内で共用 | キューを複数のクラスター内の他のキュー・マネージャーも使用できるようにするには、このオプションを選択し、クラスターのリストが入った名前リストを入力します。 | CLUSNL |
デフォルト・バインド・タイプ | このプロパティーは、アプリケーションが MQOPEN 呼び出しで MQ00_BIND_AS_Q_DEF を指定し、そのキューがクラスター・キューである時に使用されるバインドを指定します。 キューが開いているときに、キュー・ハンドルを特定のクラスター・キューのインスタンスにバインドするには、「オープン時」を選択します。キュー・マネージャーが MQPUT を使用してメッセージを書き込む時に特定のキュー・インスタンスを選択し、続いて必要に応じてその選択を変更するには、「固定しない」を選択します。 | DEFBIND |
CLWL キュー・ランク | このプロパティーは、クラスター・ワークロード (CLWL)・キュー・ランクです。0 から 9 までの範囲で、クラスター内のキューのランキングを入力します。0 が最低ランクです。 詳しくは、IBM Knowledge Center 内の分散キューイングとクラスターを参照してください。 | CLWLRANK |
CLWL キュー優先順位 | このプロパティーは、クラスター・ワークロード (CLWL)・キュー優先順位です。 0 から 9 の範囲で、クラスター内のキューの優先順位を入力します。0 が最低優先順位です。 詳しくは、IBM Knowledge Center 内の分散キューイングとクラスターを参照してください。 | CLWLPRTY |
CLWL 使用キュー | クラスター・ワークロード (CLWL) 使用キュー・プロパティーです。ターゲット・キューにローカル・インスタンスと少なくとも 1 つのリモート・クラスター・インスタンスの両方がある場合の、MQPUT の動作を定義します。このプロパティーは、クラスター・チャネルからの配置には適用されません。以下のいずれかのオプションを選択します。 選択したキューが含まれているキュー・マネージャーの「CLWL 使用キュー」プロパティーで指定されている値を使用する場合は、「キュー・マネージャー」を選択します。これはデフォルト値です。 ローカル・キューとリモート・キューを使用する場合は、「任意」を選択します。 ローカル・キューだけを使用する場合は、「ローカル」を選択します。 詳しくは、IBM Knowledge Center 内の分散キューイングとクラスターを参照してください。 |
CLWLUSEQ |
「トリガー」ページ
下の表には、「キュー・プロパティー」ダイアログの「トリガー」ページで設定するプロパティーがリストされています。トリガー用にキューを構成するには、「トリガー」ページでプロパティーを編集します。
プロパティー | 説明 | MQSC パラメーター |
---|---|---|
トリガー制御 | キューでトリガーを使用可能にするには、「オン」を選択してから、キューの他のトリガー・プロパティーを構成します。キューでトリガーを使用不可にするには、「オフ」を選択します。 | TRIGGER |
トリガー・タイプ | キューの現在の項目数が 0 から 1 になったときにイベントをトリガーするには、「先頭」を選択します。キューの項目数のしきい値を超えたときにイベントをトリガーするには、「項目数」を選択します。メッセージがキューに書き込まれるごとにイベントをトリガーするには、「すべて」を選択します。 | TRIGTYPE |
トリガー・サイズ | キューに書き込まれたらイベントをトリガーするメッセージの数を入力します。 | TRIGDEPTH |
トリガー・メッセージ優先順位 | トリガー・イベントを実行するためのカウントを行うためにメッセージが持っている必要のある最低優先順位を 1 から 9 の範囲で、入力します。キュー・マネージャーは、トリガー・メッセージを作成するかどうかを判断する場合に、この値よりも低い優先順位のメッセージを無視します。 すべてのメッセージをトリガー・イベントとして見なすには、0 を入力します。 | TRIGMPRI |
トリガー・データ | トリガー・イベントがこのキューによって発生した場合、キュー・マネージャーがこのトリガー・メッセージに挿入するフリー・フォームのデータを入力します。 このデータはキュー・マネージャーにとって特に重要な意味はありません。 このデータは、開始キューを処理するトリガー・モニター・アプリケーション、またはトリガー・モニターによって開始されるアプリケーションにとって意味があります。 | TRIGDATA |
開始キュー | 開始キューの名前を入力します。 トリガー・イベントの基準が満たされると、キュー・マネージャーが開始キューにトリガー・メッセージを書き込みます。 | INITQ |
プロセス名 | IBM MQ プロセスのローカル名。このパラメーターは、ローカル・キューおよびモデル・キューでのみサポートされます。
これは、トリガー・イベントが発生したときにキュー・マネージャーによって開始されるアプリケーションを示す、プロセス・インスタンスの名前です。 ローカル・キューが定義されている場合には、このプロセスを定義する必要はありませんが、トリガー・イベントが発生するためには、このプロセスが使用可能でなければなりません。 キューが伝送キューである場合、プロセス定義には、開始されるチャネルの名前が含まれます。 このパラメーターはオプションです。プロセス名を指定しない場合、チャネル名は、TRIGDATA パラメーターに指定された値から取られます。 |
PROCESS |
「イベント」ページ
下の表には、「キュー・プロパティー」ダイアログの「イベント」ページで設定するプロパティーがリストされています。キューに対する特定の基準に応じてイベントを生成するようにキュー・マネージャーを構成するには、「イベント」ページ上でプロパティーを編集します。
プロパティー | 説明 | MQSC パラメーター |
---|---|---|
キュー項目数最大イベント | メッセージがキューに書き込まれたがキューがすでに満杯のために拒否された場合に、キュー・フル・イベントを生成するには、「使用可能」を選択します。 | QDPMAXEV |
キュー項目数の上限イベント | メッセージがキューに書き込まれ、それによりキュー項目数が「キュー項目数の上限」 プロパティーの値以上になるときに、キュー項目数の上限イベントを生成するには、「使用可能」を選択します。 |
QDPHIEV |
キュー項目数の上限 | キュー項目数の上限として使用される、最大キュー項目数のパーセント値です。キュー・マネージャーが現行キュー項目数と比較して、キュー項目数の上限イベントを生成するかどうかを決定するための、キュー項目数の上限をパーセントで入力します。 | QDEPTHHI |
キュー項目数低イベント | メッセージがキューから取得され、それによりキュー項目数が「キュー項目数の下限」 プロパティーの値以下になるときに、キュー項目数低イベントを生成するには、「使用可能」を選択します。 |
QDPLOEV |
キュー項目数の下限 | キュー項目数の下限として使用される、最小キュー項目数のパーセント値です。キュー・マネージャーが現行キュー項目数と比較して、キュー項目数の下限イベントを生成するかどうかを決定するための、キュー項目数の下限をパーセントで入力します。 | QDEPTHLO |
キュー・サービス間隔イベント | 「キュー・サービス間隔」 プロパティーで示された時間内に、キューからメッセージが取り出されていないことが検査で示された場合に、キュー・サービス間隔高イベントを生成するには、「高」を選択します。「キュー・サービス間隔」 プロパティーで示された時間内に、キューからメッセージが取り出されていることが検査で示された場合に、キュー・サービス間隔 OK イベントを生成するには、「OK」を選択します。キュー・サービス間隔イベントを使用不可にするには、「なし」を選択します。 |
QSVCIEV |
キュー・サービス間隔 | 0 から 999999999 の範囲で、サービス間隔をミリ秒単位で入力します。 キュー・マネージャーはこの値を使用して、キュー・サービス間隔高イベントを生成するか、またはキュー・サービス間隔 OK イベントを生成するかを判断します。 | QSVCINT |
「ストレージ」ページ
下の表には、「キュー・プロパティー」ダイアログの「ストレージ」ページで設定するプロパティーがリストされています。バックアウトされたメッセージを IBM MQ が処理する方法を構成する には、「ストレージ」ページでプロパティーを編集します。
プロパティー | 説明 | MQSC パラメーター |
---|---|---|
バックアウト・リキュー・キュー | 「バックアウトしきい値」 プロパティーに指定された回数を超えてメッセージがバックアウトされた
場合に、そのメッセージの転送先にするキューの名前を入力します。 |
BOQNAME |
バックアウトしきい値 | メッセージをバックアウトできる回数を入力します。これを超えると、メッセージは「バックアウト・リキュー・キュー 」プロパティーで指定したバックアウト・キューに転送されます。
|
BOTHRESH |
GET バックアウトのハード化 | キュー・マネージャーの再始動時にバックアウト・カウント (メッセージが MQGET 呼び出しによって取得され、続いてバックアウトされる回数) が正しく保存されるようにするには、「ハード化」を選択します。カウントをハード化するとパフォーマンスに対する悪影響が生じるため、「ハード化」は、カウントが正確であることが必須の場合にのみ選択してください。 カウントが正確であることが必須でない場合は、「ハード化しない」を選択します。 | HARDENBO |
NPM クラス | このプロパティーは、キュー上の非持続メッセージが廃棄される状況を指定します。 キュー・マネージャーの再始動時に非持続メッセージを廃棄することを指定するには、「通常」を選択します。これは非共用キューにのみ有効です。 キュー・マネージャーがキューの存続期間中は非持続メッセージを持続するよう指定するには、「高」を選択します。これは非共用キューと共用キューに有効です。この場合も、障害時に非持続メッセージが失われることがあります。 | NPMCLASS |
記憶域クラス名 | ページ・セットにキューをマップする記憶域クラスの名前。 キューのメッセージは、ページ・セットに保管されます。 このプロパティーは変更できますが、まずキューを空にして、クローズする必要があります。記憶域クラス名は大文字で入力する必要があります。 | STGCLASS |
カップリング・ファシリティー構造名 | (z/OS 共用キューのみ) これは、キューのメッセージが保管されるカップリング・ファシリティー構造の名前です。 このプロパティーは変更できますが、まずキューを空にして、クローズする必要があります。 | CFSTRUCT |
![]() ![]() |
キューのファイルが増加可能な最大サイズ (メガバイト)。キュー・ファイルがこの制限に達すると、いくつかのメッセージが削除されるまで、新しいメッセージをキューに入れることはできなくなります。 | MAXFSIZE |
「統計」ページ
下の表には、「キュー・プロパティー」ダイアログの「統計」ページで設定するプロパティーがリストされています。「統計」ページは、キューのヒストリーについての情報を表示します。 すべてのプロパティーを編集できるわけではありません。
プロパティー | 説明 | MQSC パラメーター |
---|---|---|
作成日 | 読み取り専用。これは、キューが作成された日付です。 | CRDATE |
作成時刻 | 読み取り専用。これは、キューが作成された時刻です。 | CRTIME |
オープン入力カウント | 読み取り専用。キューからメッセージを取得するためにキューに現在接続されているアプリケーションの数。 | IPPROCS |
オープン出力カウント | 読み取り専用。メッセージをキューに書き込むためにキューに現在接続されているアプリケーションの数。 | OPPROCS |
現行キュー項目数 | 読み取り専用。現在キューに入っているメッセージの数。 | CURDEPTH |
変更日付 | 読み取り専用。キューのプロパティーが最後に変更された日付です。 | ALTDATE |
変更時刻 | 読み取り専用。キューのプロパティーが最後に変更された時刻です。 | ALTTIME |
キュー・モニター | キューの現在のパフォーマンスに関するオンライン・モニター・データを収集するように IBM MQ を構成することができます。
キュー・マネージャーの 「キュー・モニター」 プロパティーが「なし」 でない場合は、以下のようにします。
詳しくは、IBM Knowledge Center 内のモニターおよびパフォーマンスを参照してください。 |
MONQ |
キュー統計 | キューのアクティビティーに関する統計データを収集するように IBM MQ を構成することができます。キュー・マネージャーの「キュー統計」 プロパティーの値を継承するには (キュー・マネージャー・プロパティーを参照)、「キュー・マネージャー」を選択します。キュー・マネージャーの「キュー統計」 プロパティーが「なし」 の場合、キューの「キュー統計」 プロパティーは無視されます。キュー・マネージャーの「キュー統計」 プロパティーが「なし」 ではない場合、キュー・マネージャーの設定を指定変更し、このキューのデータが収集されないようにするには、「オフ」を選択します。キュー・マネージャーの設定を指定変更し、データを収集するには、「オン」を選択します。詳しくは、IBM Knowledge Center 内のモニターおよびパフォーマンスを参照してください。
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STATQ |
キュー・アカウンティング | このキューの接続のアクティビティーに関する統計データを収集するように IBM MQ を構成することができます。
キュー・マネージャーの「キュー・アカウンティング」 プロパティーの値を継承するには (キュー・マネージャー・プロパティーを参照)、「キュー・マネージャー」を選択します。キュー・マネージャーの「キュー・アカウンティング」 プロパティーが「なし」 の場合、キューの「キュー・アカウンティング」 プロパティーは無視されます。キュー・マネージャーの「キュー・アカウンティング」 プロパティーが「なし」 ではない場合、キュー・マネージャーの設定を指定変更し、このキューのデータが収集されないようにするには、「オフ」を選択します。キュー・マネージャーの設定を指定変更し、データを収集するには、「オン」を選択します。
詳しくは、IBM Knowledge Center 内のモニターおよびパフォーマンスを参照してください。
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ACCTQ |