遠隔測定チャネル・プロパティー

遠隔測定チャネルを構成するには、その前に、このチャネルの各属性の要旨を理解しておく必要があります。MQ Telemetry は TCP/IP プロトコルのみをサポートします。

遠隔測定チャネルのプロパティーを表示して編集するには、任意の遠隔測定オブジェクトを右クリックし、「プロパティー」をクリックします。

以下の表に、「遠隔測定チャネル・プロパティー」ダイアログで設定できる属性をリストします (注 1)。

属性 意味
チャネル名 読み取り専用。遠隔測定チャネル定義の名前です。
チャネル・タイプ 読み取り専用。チャネルのタイプです (この場合は MQTT)。
全チャネル状況 読み取り専用。遠隔測定チャネルの現行状況です。
Xmit プロトコル 読み取り専用。チャネルの伝送プロトコル。TCP/IP のみがサポートされます。
ポート MQXR サービスが受け入れるクライアント接続のポート番号です。

遠隔測定チャネルのデフォルト・ポート番号は、1883 です。一方、TLS を使用して保護された遠隔測定チャネルのデフォルト・ポート番号は、8883 です。

ローカル・アドレス (オプション) 遠隔測定チャネルが listen する IP アドレスのタイプ。 サーバーに複数の IP アドレスがある場合には、このオプションを使用します。
バックログ (オプション) 遠隔測定チャネルが同時にサポートできる未解決接続要求の数。 バックログの限界に達すると、現行バックログが処理されるまでは、以降に接続しようとするクライアントがすべて拒否されます。

この値の範囲は、0 から 999999999 までです。デフォルト値は 4096 です。

MCA ユーザー ID (オプション)

注 2 を参照

メッセージ・チャネル・エージェントのユーザー ID。MCA が IBM® MQ リソースへのアクセス許可に使用するユーザー ID (最大 12 文字) です。このプロパティーを指定した場合、クライアントが指定するユーザー名は IBM MQ 許可に使用されません。
クライアント ID を使用 (オプション)

注 2 を参照

新規接続に MQTT クライアント ID をその接続の IBM MQ ユーザー ID として使用するかどうかを決定します。このプロパティーを指定した場合、クライアントが指定するユーザー名は無視されます。
SSL 暗号スイート (オプション) このプロパティーを使用することを選択する場合は、遠隔測定チャネルのクライアント端で CipherSuite が使用可能でなければなりません。 このオプションをブランクにしておくと、遠隔測定チャネルの両端で両方が理解できる CipherSuite がネゴシエーションされます。
SSL 認証 (オプション) クライアントを匿名で扱うかどうかを決定します。遠隔測定チャネルがクライアントの SSL 証明書を受け取って認証しなければならないかどうかは、TLS 認証かどうかで決まります。
SSL 鍵リポジトリー (オプション) デジタル証明書とそれに関連付けられた秘密鍵のストア。鍵ファイルを指定しなかった場合、TLS は使用されません。
SSL パスフレーズ (オプション) 鍵リポジトリーのパスワード。パスフレーズを入力しない場合は、暗号化されない接続を使用しなければなりません。
JAAS 構成ファイル (読み取り専用) JAAS 構成のファイル・パス。
JAAS 構成名 (オプション) jaas.config ファイル内に実装する構成の名前。
注:
  1. 遠隔測定チャネルの属性を編集する場合、その変更を適用するにはチャネルを再始動する必要があります。
  2. MCA ユーザー ID」プロパティーと「クライアント ID を使用」プロパティーを同時に指定しないでください。両方とも指定すると、遠隔測定チャネルが再始動できなくなります。

    MCA ユーザー ID」および「クライアント ID を使用」プロパティーが両方とも設定されていない場合、クライアントからのユーザー名とパスワードが使用されます。JAAS では、そのパスワードを使用してユーザー名を認証します。