[z/OS]

カップリング・ファシリティー構造プロパティー

カップリング・ファシリティー構造にプロパティーを設定することができます。カップリング・ファシリティー構造は、z/OS® でのみ使用可能です。

それぞれのプロパティーについて、その構成時に必要となる簡単な説明を記載しています。また、表には、DEFINE、ALTER、および DISPLAY CFSTRUCT コマンド用の同等の MQSC パラメーターも記載してあります。MQSC コマンドについて詳しくは、IBM® Knowledge Center 内の MQSC コマンドによる管理を参照してください。

「一般」ページ

この表には、「カップリング・ファシリティー構造プロパティー」ダイアログの「一般」ページで設定できるプロパティーがリストされています。

プロパティー 意味 MQSC パラメーター
カップリング・ファシリティー名 読み取り専用。作成後にはカップリング・ファシリティー構造の名前を変更できません。 CFSTRUCT
カップリング・ファシリティーの説明 カップリング・ファシリティー構造の目的について分かりやすい説明を入力します。プロパティー・ダイアログのストリングを参照してください。 DESCR
レベル 読み取り専用。このカップリング・ファシリティー・アプリケーション構造の機能レベル。 CFLEVEL
リカバリー 読み取り専用。このプロパティーは、カップリング・ファシリティー構造リカバリーがアプリケーション構造用にサポートされているかどうかを指定します。 RECOVER
カップリング・ファシリティーとの接続損失 キュー・マネージャーが CF 構造との接続を失った場合に実行するアクションを指定します。以下の 3 つのオプションがあります。
  • 「キュー・マネージャーに準拠」。実行するアクションは、キュー・マネージャーの CFCONLOS プロパティーの設定に基づきます。
  • 「許容」。キュー・マネージャーは CF 構造との接続損失を許容し、終了しません。
  • 「終了」。CF 構造との接続が失われると、キュー・マネージャーは終了します。
このパラメーターは、CFLEVEL(5) 以降でのみ有効です。 このプロパティーを 5 より前の CFLEVEL に設定すると、PCF 理由コード MQRCCF_PARM_CONFLICT が返されることになります。
CFCONLOS
自動リカバリー キュー・マネージャーが構造体の失敗を検出した場合の自動リカバリー・アクションを指定します。あるいは、キュー・マネージャーが構造体との接続を失った場合や、シスプレックスに含まれるシステムが、その構造体が割り振られているカップリング・ファシリティーとの接続を確立していない場合にも当てはまります。値には以下のいずれかの値を指定できます。
  • 「はい」。構造体および関連する共用メッセージ・データ・セットが自動的にリカバリーされます。
  • 「いいえ」。構造体は自動的にリカバリーされません。
このパラメーターは、CFLEVEL(5) 以降でのみ有効です。 構造体でこのパラメーターを 5 より前の CFLEVEL に設定すると、PCF 理由コード MQRCCF_PARM_CONFLICT が返されることになります。
RECAUTO
変更日付 読み取り専用。カップリング・ファシリティー構造のプロパティーが最後に変更された日付。 ALTDATE
変更時刻 読み取り専用。カップリング・ファシリティー構造のプロパティーが最後に変更された時刻。 ALTTIME
状況 読み取り専用。カップリング・ファシリティー構造の現在の状況。 STATUS

「メッセージ・オフロード」ページ

この表には、「カップリング・ファシリティー構造プロパティー」ダイアログの「メッセージ・オフロード」ページで設定できるプロパティーがリストされています。

プロパティー 意味 MQSC パラメーター
オフロード 必要な場合、共有キューのメッセージ・データを格納する場所を選択します。選択肢は、「Db2®」、「SMDS」(共有メッセージ・データ・セット)、または「なし」(オフロードが不要の場合) です。 OFFLOAD
オフロード規則 1 しきい値 (%) カップリング・ファシリティー構造で使用される容量の初期しきい値を表すように、この値を編集します。例えば、70% は、カップリング・ファシリティー構造ストレージの 70% が使用されたときにオフロードがトリガーされることを表します。 OFFLD1TH
オフロード規則 1 サイズ オフロード規則 1 で指定されている容量しきい値に達したとき、オフロード用に選択されるメッセージのサイズを表すように、この値を編集します。指定されたサイズを越えるすべてのメッセージが、オフロード用に選択されます。例えば、32k は、32k を越えるすべてのメッセージがオフロードされることを表します。 OFFLD1SZ
オフロード規則 2 しきい値 (%) カップリング・ファシリティー構造で使用される容量の第 2 のしきい値を表すように、この値を編集します。例えば、80% は、カップリング・ファシリティー構造ストレージの 80% が使用されたときにオフロードがトリガーされることを示します。 OFFLD2TH
オフロード規則 2 サイズ オフロード規則 2 で指定されている容量しきい値に達したとき、オフロード用に選択されるメッセージのサイズを表すように、この値を編集します。指定されたサイズを越えるすべてのメッセージが、オフロード用に選択されます。例えば、4k は、4k を越えるすべてのメッセージがオフロードされることを表します。 OFFLD2SZ
オフロード規則 3 しきい値 (%) カップリング・ファシリティー構造で使用される容量の最終しきい値を表すように、この値を編集します。例えば、90% は、カップリング・ファシリティー構造ストレージの 90% が使用されたときにオフロードがトリガーされることを表します。 OFFLD3TH
オフロード規則 3 サイズ オフロード規則 3 で指定されている容量しきい値に達したとき、オフロード用に選択されるメッセージのサイズを表すように、この値を編集します。指定されたサイズを越えるすべてのメッセージが、オフロード用に選択されます。例えば、0k は、残りのすべてのメッセージがオフロードされることを表します。 OFFLD3SZ
総称データ・セット名 この構造に関連付けられている共有メッセージ・データ・セットのグループで使用される総称データ・セット名を指定するように、この値を編集します。 DSGROUP
論理ブロック・サイズ 論理ブロック・サイズ (共有メッセージ・データ・セット・スペースが個々のキューに割り当てられる単位) を指定するように、この値を編集します。 DSBLOCK
バッファー数 共有メッセージ・データ・セットへのアクセス用に各キュー・マネージャーに割り当てられるバッファーの数を指定するように、この値を編集します。 DSBUFS
データ・セットの拡張 共有メッセージ・データ・セットがほとんどフルになって、データ・セット内に追加のブロックが必要になったときに、キュー・マネージャーが共有メッセージ・データ・セットを拡張するかどうかを制御するために、このパラメーターを編集します。 EXPAND