再接続可能クライアント

IBM® MQ クライアントは、キュー・マネージャーへの接続が切断された場合、自動再接続を利用することができます。これは、接続が切断されたとき、またはキュー・マネージャーに障害があったときに役立ちます。 キュー・マネージャーを停止するときに、クライアントの自動再接続を使用可能にするオプションを選択できます。

接続相手のキュー・マネージャーに障害があった場合に IBM MQ MQI クライアントが引き続きそれを作動させるようにコーディングまたは構成するには、いくつかの方法があります。アプリケーション・プログラムは、キューおよびサブスクリプションを閉じて、障害のあったキュー・マネージャーから切断することにより、キュー・マネージャーの障害に対処できます。 その後で、クライアント・プログラムが再接続を試み、キュー・マネージャーが稼働状態になるまで待つか、または同じキュー・マネージャー・グループ内の別のキュー・マネージャーに接続します。

この共通手順を簡素化するために、クライアント・プログラムをキュー・マネージャーに接続する際に、現行接続で障害があった場合に自動的に別のキュー・マネージャー (またはこのキュー・マネージャー) に再接続されるようなオプションを指定できます。 アプリケーション・プログラミングは不要です。 アプリケーション・プログラムは、キュー・マネージャーから接続切断エラーの通知を受ける必要がありません。

IBM MQ classes for Java™ では、自動クライアント再接続はサポートされていません。

IBM MQ 管理者は、すべてのクライアント・アプリケーション・プログラム (キュー・マネージャーの障害を自動的に処理するように要求したクライアント・アプリケーション・プログラムを含みます) に対して、キュー・マネージャーを意図的に停止すること、および、クライアント・アプリケーションにキュー・マネージャーの停止を障害として処理させて自動的な再接続を行わせるのでなく、クライアント・アプリケーションを停止させることを通知する必要があります。これは「キュー・マネージャーの停止」コマンドのデフォルトの動作であり、以前のリリースの IBM MQ との互換性を維持することを意図しています。ただし、「キュー・マネージャーの停止」コマンドで「再接続可能なクライアントを再接続するように指示する」オプションを使用すると、再接続可能なクライアントの接続が、キュー・マネージャーが停止される旨の標識を代行受信し、障害が発生した場合と同様に自動的に再接続の試行を開始するようになります。