パブリッシャーとサブスクライバー

パブリッシャーとサブスクライバーは、パブリッシュ/サブスクライブ・メッセージング方式を使用してメッセージ (パブリケーション) をそれぞれ送信および受信するアプリケーションです。 パブリッシャーとサブスクライバーは互いに分離されるため、パブリッシャーは送信する情報の宛先を認識せず、サブスクライバーは受信される情報の送信元を認識しません。

情報の提供者をパブリッシャーといいます。 パブリッシャーはある件名についての情報を提供しますが、情報を求めるアプリケーションについては何も認識する必要がありません。

情報の利用者をサブスクライバーといいます。 サブスクライバーはどんな情報が必要かを決定し、その情報が受信されるのを待ちます。 サブスクライバーは、多種多様なパブリッシャーから情報を受信し、その情報を他のサブスクライバーに送信できます。

情報は IBM® MQ メッセージで送信され、情報の件名はトピック・ストリングによって識別されます。パブリッシャーの側では、情報をパブリッシュするときにトピック・ストリングを指定し、サブスクライバーの側では、パブリケーションを受け取るためにトピック・ストリングを指定します。サブスクライバーには、サブスクライブしているトピック・ストリングに関する情報だけが送られてきます。

IBM WebSphere® MQ 7.0 以降のキュー・マネージャーはブローカーではなくパブリッシュ/サブスクライブ・エンジンを使用して、パブリッシャーとサブスクライバー間の対話を制御します。パブリッシュ/サブスクライブ・エンジンは、パブリッシャーからメッセージを受け取り、サブスクライバーからサブスクリプション要求を受け取ります。 パブリッシュ/サブスクライブ・エンジンの仕事は、パブリッシュされた情報をターゲットのサブスクライバーに送ることです。