IBM MQ のサービス定義プロパティー

新しいサービス定義の作成中または既存のサービス定義の編集中に、サービス定義のプロパティーと属性を設定できます。

一部の属性は、サービス定義が特定のバインディング・タイプまたはメッセージ交換パターンである場合にのみ使用できます。 サービス定義の各プロパティー・ページのプロパティーを参照するには、以下のリンクを使用してください。

それぞれの属性について、その構成時に必要となる簡単な説明を記載しています。

「一般」ページ

次の表には、「サービス定義プロパティー」ダイアログの「一般」ページで設定可能な属性がリストされています。

属性 説明
名前空間 サービスの名前空間を指定します。 一時的なデフォルト値がすでに割り当てられています。
名前 新規サービス定義の固有の名前。 サービス定義名に大/小文字の区別はありませんが、大/小文字混合のサービス定義名はそのまま保持されます。
メッセージ交換パターン 「メッセージ交換パターン」では、サービスの呼び出し時に送信および受信されるメッセージの方向を記述します。 次の 2 つの選択肢があります。
  • 「片方向」は、メッセージを片方向にのみ送信することを意味します。
  • 「要求/応答」は、メッセージを送信し、応答を受信することを意味します。
バインディング・タイプ IBM® MQ サービス定義仕様のバージョンを指定します。
コメント WSDL ファイル内でサービスに注釈を付けるコメントを指定します。

「操作」ページ

次の表には、「サービス定義プロパティー」ダイアログの「操作」ページで設定可能な属性がリストされています。 それぞれのサービス定義には、操作が 1 つだけ定義されます。

属性 説明
操作名 操作の名前を指定します。 サービス定義を作成するには、このプロパティーに値がなければなりません。
アクション サービス・プロバイダーが、サービス要求をディスパッチするために使用します。 例えば、単一の宛先を使用した複数のサービスのデプロイを許可すると、宛先に到着した要求を適切にディスパッチするためにサービス・プロバイダーが有効になります。

バインディング・タイプが MQ の場合は、「アクション」targetAction を指定します。

コメント WSDL ファイル内で操作に注釈を付けるコメントを指定します。

「入力宛先」ページ

次の表には、「サービス定義プロパティー」ダイアログの「入力宛先」ページで設定可能な属性がリストされています。 この入力ページでは、サービスに必要なメッセージの詳細、およびそのメッセージの取り出し元の宛先を定義します。

属性 説明
入力宛先名 要求を送信する宛先キューまたは宛先トピックの名前を指定します。以下に例を示します。
IBM MQ IRI のキュー宛先部分またはトピック宛先部分は、次のようになります。

msg/queue/INS.QUOTE.REPLY
宛先キュー・マネージャー名 宛先キュー・マネージャーの名前を指定します。
接続キュー・マネージャー 要求側サービスの接続先となるキュー・マネージャーの名前を指定します。 これは、MQCONN() 呼び出しおよび MQCONNX() 呼び出しで使用する QmgrName パラメーターに対応します。
クライアント接続プロパティー クライアント接続プロパティーでは、サービス要求元を特定のマシンまたはチャネルにどのようにバインドするかについての情報を記述可能な、詳細なバインディングを指定します。 クライアント・バインディングおよびチャネル名を指定できることは環境によっては便利ですが、サービスを詳しく指定し過ぎると制限が強くなる場合があります。 この問題の解決策は、サービス定義に組み込まれるバインディング情報の量を最小化し、基礎となるインフラストラクチャーまたは IBM MQ が可能な限りメッセージを経路指定できるようにすることです。
チャネル・テーブル名 チャネル接続の識別に使用するクライアント・チャネル・テーブル・ファイルの名前を指定します。
  • 「チャネル・テーブル名」が指定されていない場合、「チャネル・テーブル・ライブラリー」は無視されます。
  • クライアント・アプリケーションの実行環境に MQSERVER または MQCHLTAB のいずれかの環境変数が設定されている場合、「チャネル・テーブル名」は無視されます。
チャネル・テーブル・ライブラリー クライアント・チャネル・テーブルのパスを指定します。
  • クライアント・アプリケーションの実行環境に MQSERVER または MQCHLLIB のいずれかの環境変数が設定されている場合、「チャネル・テーブル・ライブラリー」は無視されます。
  • 「チャネル・テーブル名」が指定されていない場合、「チャネル・テーブル・ライブラリー」は無視されます。
クライアント・チャネル接続名 サービス要求元が IBM MQ クライアント・バインディング接続を行う際に使用する接続ストリングを指定します。TCP/IP での接続は、ホスト名の後にポート番号を示した形式で指定します。例えば、以下のようになります。

OS2ROG3(1822)
ポート番号が指定されていない場合は、デフォルト値の 1414 が使用されます。
  • 「クライアント・チャネル接続名」を指定する場合は、「クライアント・チャネル名」および「クライアント・チャネル・トランスポート・タイプ」も指定する必要があります。
  • クライアント・アプリケーションの実行環境に MQSERVER または MQCHLTAB のいずれかの環境変数が設定されている場合、「クライアント・チャネル接続名」は無視されます。
クライアント・チャネル名 IBM MQ サービス要求元が IBM MQ クライアント・バインディング接続を行う際に使用するチャネルを指定します。
  • 「クライアント・チャネル接続名」を指定する場合は、「クライアント・チャネル名」および「クライアント・チャネル・トランスポート・タイプ」も指定する必要があります。
  • クライアント・アプリケーションの実行環境に MQSERVER または MQCHLTAB のいずれかの環境変数が設定されている場合、「クライアント・チャネル名」は無視されます。
クライアント・チャネル・トランスポート・タイプ IBM MQ サービス要求元が IBM MQ クライアント・バインディング接続を行う際に使用するトランスポート・タイプを指定します。
  • 「クライアント・チャネル接続名」を指定する場合は、「クライアント・チャネル名」および「クライアント・チャネル・トランスポート・タイプ」も指定する必要があります。
  • クライアント・アプリケーションの実行環境に MQSERVER または MQCHLTAB のいずれかの環境変数が設定されている場合、「トランスポート・タイプ」は無視されます。
2 つの異なる値から選択できます。
  • TCP。 TCP/IP トランスポート・プロトコルを指定する場合に使用します。 これはデフォルト値です。
  • LU62。 LU6.2 トランスポート・プロトコルを指定する場合に使用します。

「入力メッセージ・スキーマ」ページ

次の表には、「サービス定義プロパティー」ダイアログの「入力メッセージ・スキーマ」ページで設定可能な属性がリストされています。 これらの属性によって、メッセージ・ペイロードのスキーマを定義することができます。

属性 説明
インバウンド・データ・タイプ 予期されるインバウンド・データ・タイプを指定します。 単純タイプの場合、これは、xsd:stringxsd:int などの組み込み XML xsd タイプを使用してモデル化できます。 より複雑なタイプの場合は、データ・タイプの「インポート・スキーマ・ファイル」および「インポート名前空間」を指定することによって、外部ファイルからデータ・タイプをインポートできます。
インポート・スキーマ・ファイル インポートするスキーマ・ファイルを指定します。
インポート名前空間 インポートする名前空間を指定します。

「入力メッセージ・ヘッダー」ページ

次の表には、「サービス定義プロパティー」ダイアログの「入力メッセージ・ヘッダー」ページで設定可能な属性がリストされています。 この入力ページでは、サービスに必要なメッセージの詳細、およびそのメッセージの取り出し元の宛先を定義します。 一部のプロパティーは、MQ バインディング・タイプのサービス定義にのみ適用されます。

属性 説明
CCSID MQMD 構造体の CodedCharSetId フィールドに対応するコード化文字セット ID を指定します。 この値が指定されていない場合、サービス要求元およびサービス・プロバイダーは、メッセージ・データの文字セットに対応する値を使用します。
形式 メッセージ・データの形式名を指定します。 このプロパティーは、MQRFH2 形式フィールドに対応します。MQRFH2 形式フィールドがない場合は、MQMD 形式フィールドに対応します。 この値は、A から Z および 0 から 9 までの文字からなる、0 文字から 8 文字の長さの文字ストリングである必要があります。

形式」には、「Format フィールド」のガイドラインに従った任意の値を設定することができます。

ユーザー・プロパティー IBM MQ サービス・メッセージに入れられるユーザー定義データを指定します。値は、RFH2 フォルダー・エレメントで許可された形式で指定する必要があります。つまり、以下のような XML に似た構文を使用してエンコードした一連のトリプレットとして指定します。

<name dt="datatype">value</name>
dt="datatype" エレメントはオプションです。これを省略した場合はストリングとして処理され、エレメントは以下のように指定できます。

<name>value</name>
以下に例を示します。

<myprop1>value1</myProp1><myprop2>value2</myProp2><myprop3 dt="i4">99</myProp3>
許容されるデータ・タイプおよび形式について詳しくは、IBM Knowledge Center 内の NameValueData ( MQCHARn ) を参照してください。 ユーザー ID やパスワードなど、セキュリティーに関係するプロパティーを含めることはお勧めしません。
メッセージ・タイプ 送信されるメッセージのタイプを指定します。 このプロパティーは、MQMD 構造体の MsgType に対応します。 有効な値は以下の 5 つです。
  • 「指定なし」は、値が設定されていないため、「メッセージ交換パターン」の値を使用することを意味します。 これはデフォルト値です。
  • 「要求」は、メッセージに応答が必要なことを意味します。 この値は、サービスが要求/応答のメッセージ交換パターンを使用することを示しています。
  • 「返信」は、メッセージが要求に対する応答であることを意味します。
  • 「レポート」は、メッセージがレポートであることを意味します。
  • 「データグラム」は、サービスが、応答のない片方向のメッセージ交換であることを意味します。
値が指定されていない場合、この値は、「メッセージ交換パターン」に従って設定されます。
持続 メッセージが持続性のものかどうかを指定します。これは、MQMD 構造体の Persistence フィールドに対応します。 有効な値は以下の 3 つです。
  • 「非持続」は、メッセージが持続性でないことを意味します。
  • 「持続」は、メッセージが持続性であることを意味します。
  • 「キュー・デフォルト」は、キュー・マネージャーが、メッセージが入れられる宛先の定義を基にメッセージの持続性を判別することを意味します。 これはデフォルト値です。
メッセージ ID MQMD 構造体の MsgId フィールドに対応するメッセージ ID を指定します。

「メッセージ ID」では、ある種の特殊な IBM MQ アプリケーションをサービスとして記述できます (例えば、複数のアプリケーションで入力キューを共有し、事前定義された msgId 値を基に、各メッセージがどのアプリケーションに向けられたものであるかを選択する場合などです)。要求/応答のメッセージ交換パターンによって要求の msgId が返される場合など、サービス定義に事前定義された msgId により問題が発生する場合があります。

「メッセージ ID」には、文字ストリングまたは 2 進値のいずれかを指定できます。 2 進値は、2 文字の 16 進値を最大 24 ペア組み合わせたストリングである必要があります。

「編集」をクリックしてダイアログを開き、テキスト値またはバイト値を入力してください。

相関 ID MQMD 構造体の CorrelId フィールドに対応する相関 ID を指定します。 「相関 ID」には、文字ストリングまたは 2 進値のいずれかを指定できます。 2 進値は、2 文字の 16 進値を最大 24 ペア組み合わせたストリングである必要があります。

「編集」をクリックしてダイアログを開き、テキスト値またはバイト値を入力してください。

期限 メッセージの存続時間を指定します。 これは符号付き整数にする必要があります。単位は 10 分の 1 秒です。 「期限」の範囲は、1 から 2 147 483 647 までです。

メッセージに有効期限がないことを示すには、特殊値「無制限」を使用します。 WSDL ファイルには -1 という値が書き込まれます。

値「指定なし」は、WSDL ファイルに値が書き込まれないことを意味します。 これはデフォルト値です。

優先順位 メッセージに関連付けられた優先順位を指定します。これは、MQMD 構造体の priority フィールドに対応します。 これは、0 (最低優先順位) から 9 (最高優先順位) までの整数として指定する必要があります。

メッセージが入れられた最初のキューの定義からメッセージ優先順位を取得することを示すには、特殊値「無制限」を使用します。 WSDL ファイルには -1 という値が書き込まれます。

値「指定なし」は、WSDL ファイルに値が書き込まれないことを意味します。 これはデフォルト値です。

エンコード メッセージ・データの数値エンコード方式を指定します。これは、MQMD 構造体の Encoding フィールドに対応します。
  • 「整数」では、「通常」または「反転」を選択できます。
  • 「10 進」では、「通常」または「反転」を選択できます。
  • 「浮動小数点」では、「通常」、「反転」、または「S390」を選択できます。
  • 「簡略記号」では、選択される他の値を基にした 3 つの文字簡略記号を指定します。 R = 反転 (Reversed)、N = 通常 (Normal)、および 3 = S390 です。
  • 「値」では、選択項目および簡略記号の数値を指定します。
レポート・オプション 応答メッセージまたは障害メッセージ内のメッセージ ID および相関 ID を、サービス・プロバイダーがどのように設定するかを指定します。 このプロパティーは、MQMD 構造体の Report フィールドに対応します。 指定可能な値は以下の 4 つです。
  • 「新規メッセージ ID」は、このメッセージの結果としてレポートまたは応答が生成された場合に、そのレポートまたは応答メッセージのための新規の msgId が生成されることを示します。
  • 「メッセージ ID の受け渡し」は、このメッセージの結果としてレポートまたは応答が生成された場合に、このメッセージの msgId がそのレポートまたは応答メッセージの msgId にコピーされることを示します。
  • 「メッセージ ID を相関 ID にコピー」は、このメッセージの結果としてレポートまたは応答が生成された場合に、このメッセージの msgId がそのレポートまたは応答メッセージの correlId にコピーされることを示します。
  • 「相関 ID の受け渡し」は、このメッセージの結果としてレポートまたは応答が生成された場合に、このメッセージの correlId がそのレポートまたは応答メッセージの correlId にコピーされることを示します。

「出力宛先」ページ

次の表には、「サービス定義プロパティー」ダイアログの「出力宛先」ページで設定可能な属性がリストされています。 この出力ページでは、サービスが入力メッセージへの応答として送信するメッセージの詳細、およびそのメッセージの宛先を定義します。 出力宛先名には、キューの場合には「msg/queue/」、トピックの場合には「msg/topic/」という接頭部を付ける必要があります。

属性 説明
出力宛先名 応答メッセージを送信する宛先キューまたは宛先トピックの名前を指定します。これは、MQMD 構造体の ReplyToQ フィールドおよび ReplyToQMgr フィールドに対応します。 この宛先名は、IBM MQ URI のキュー宛先部分またはトピック宛先部分のいずれかの形式を取る必要があります。以下に例を示します。

msg/queue/INS.QUOTE.REPLY
宛先キュー・マネージャー名 宛先キュー・マネージャーの名前を指定します。
接続キュー・マネージャー 要求側サービスの接続先となるキュー・マネージャーの名前を指定します。 これは、MQCONN() 呼び出しおよび MQCONNX() 呼び出しで使用する QmgrName パラメーターに対応します。
クライアント接続プロパティー クライアント接続プロパティーでは、サービス要求元を特定のマシンまたはチャネルにどのようにバインドするかについての情報を記述可能な、詳細なバインディングを指定します。 クライアント・バインディングおよびチャネル名を指定できることは環境によっては便利ですが、サービスを詳しく指定し過ぎると制限が強くなる場合があります。 この問題の解決策は、サービス定義に組み込まれるバインディング情報の量を最小化し、基礎となるインフラストラクチャーまたは IBM MQ が可能な限りメッセージを経路指定できるようにすることです。
チャネル・テーブル名 チャネル接続の識別に使用するクライアント・チャネル・テーブル・ファイルの名前を指定します。
  • 「チャネル・テーブル名」が指定されていない場合、「チャネル・テーブル・ライブラリー」は無視されます。
  • クライアント・アプリケーションの実行環境に MQSERVER または MQCHLTAB のいずれかの環境変数が設定されている場合、「チャネル・テーブル名」は無視されます。
チャネル・テーブル・ライブラリー クライアント・チャネル・テーブルのパスを指定します。
  • クライアント・アプリケーションの実行環境に MQSERVER または MQCHLLIB のいずれかの環境変数が設定されている場合、「チャネル・テーブル・ライブラリー」は無視されます。
  • 「チャネル・テーブル名」が指定されていない場合、「チャネル・テーブル・ライブラリー」は無視されます。
クライアント・チャネル名 サービス要求元が IBM MQ クライアント・バインディング接続を行う際に使用する接続ストリングを指定します。TCP/IP での接続は、ホスト名の後にポート番号を示した形式で指定します。例えば、以下のようになります。

OS2ROG3(1822)
ポート番号が指定されていない場合は、デフォルト値の 1414 が使用されます。
  • 「クライアント・チャネル接続名」を指定する場合は、「クライアント・チャネル名」および「クライアント・チャネル・トランスポート・タイプ」も指定する必要があります。
  • クライアント・アプリケーションの実行環境に MQSERVER または MQCHLTAB のいずれかの環境変数が設定されている場合、「クライアント・チャネル接続名」は無視されます。
クライアント・チャネル接続名 IBM MQ サービス要求元が IBM MQ クライアント・バインディング接続を行う際に使用するチャネルを指定します。
  • 「クライアント・チャネル接続名」を指定する場合は、「クライアント・チャネル名」および「クライアント・チャネル・トランスポート・タイプ」も指定する必要があります。
  • クライアント・アプリケーションの実行環境に MQSERVER または MQCHLTAB のいずれかの環境変数が設定されている場合、「クライアント・チャネル名」は無視されます。
クライアント・チャネル・トランスポート・タイプ IBM MQ サービス要求元が IBM MQ クライアント・バインディング接続を行う際に使用するトランスポート・タイプを指定します。
  • 「クライアント・チャネル接続名」を指定する場合は、「クライアント・チャネル名」および「クライアント・チャネル・トランスポート・タイプ」も指定する必要があります。
  • クライアント・アプリケーションの実行環境に MQSERVER または MQCHLTAB のいずれかの環境変数が設定されている場合、「トランスポート・タイプ」は無視されます。
2 つの異なる値から選択できます。
  • TCP。 TCP/IP トランスポート・プロトコルを指定する場合に使用します。 これはデフォルト値です。
  • LU62。 LU6.2 トランスポート・プロトコルを指定する場合に使用します。

「出力メッセージ・スキーマ」ページ

次の表には、「サービス定義プロパティー」ダイアログの「出力メッセージ・スキーマ」ページで設定可能な属性がリストされています。 これらの属性によって、メッセージ・ペイロードのスキーマを定義することができます。

属性 説明
アウトバウンド・データ・タイプ 予期されるアウトバウンド・データ・タイプを指定します。
インポート・スキーマ・ファイル インポートするスキーマ・ファイルを指定します。
インポート名前空間 インポートする名前空間を指定します。

「出力メッセージ・ヘッダー」ページ

次の表には、「サービス定義プロパティー」ダイアログの「出力メッセージ・ヘッダー」ページで設定可能な属性がリストされています。 この出力ページでは、サービスが入力メッセージへの応答として送信するメッセージの詳細、およびそのメッセージの宛先を定義します。 一部のプロパティーは、MQ バインディング・タイプのサービス定義にのみ適用されます。

属性 説明
CCSID MQMD 構造体の CodedCharSetId フィールドに対応するコード化文字セット ID を指定します。 この値が指定されていない場合、サービス要求元およびサービス・プロバイダーは、メッセージ・データの文字セットに対応する値を使用します。
形式 メッセージ・データの形式名を指定します。 このプロパティーは、MQRFH2 形式フィールドに対応します。MQRFH2 形式フィールドがない場合は、MQMD 形式フィールドに対応します。 この値は、A から Z および 0 から 9 までの文字からなる、0 文字から 8 文字の長さの文字ストリングである必要があります。

形式」には、「Format フィールド」のガイドラインに従った任意の値を設定することができます。

ユーザー・プロパティー IBM MQ サービス・メッセージに入れられるユーザー定義データを指定します。値は、RFH2 フォルダー・エレメントで許可された形式で指定する必要があります。つまり、以下のような XML に似た構文を使用してエンコードした一連のトリプレットとして指定します。

<name dt="datatype">value</name>
dt="datatype" エレメントはオプションです。これを省略した場合はストリングとして処理され、エレメントは以下のように指定できます。

<name>value</name>
以下に例を示します。

<myprop1>value1</myProp1><myprop2>value2</myProp2><myprop3 dt="i4">99</myProp3>
許容されるデータ・タイプおよび形式について詳しくは、IBM Knowledge Center 内の NameValueData ( MQCHARn ) を参照してください。 ユーザー ID やパスワードなど、セキュリティーに関係するプロパティーを含めることはお勧めしません。
メッセージ・タイプ 送信されるメッセージのタイプを指定します。 このプロパティーは、MQMD 構造体の MsgType に対応します。 有効な値は以下の 5 つです。
  • 「指定なし」は、値が設定されていないため、「メッセージ交換パターン」の値を使用することを意味します。 これはデフォルト値です。
  • 「要求」は、メッセージに応答が必要なことを意味します。 この値は、サービスが要求/応答のメッセージ交換パターンを使用することを示しています。
  • 「返信」は、メッセージが要求に対する応答であることを意味します。
  • 「レポート」は、メッセージがレポートであることを意味します。
  • 「データグラム」は、サービスが、応答のない片方向のメッセージ交換であることを意味します。
値が指定されていない場合、この値は、「メッセージ交換パターン」に従って設定されます。
持続 メッセージが持続性のものかどうかを指定します。これは、MQMD 構造体の Persistence フィールドに対応します。 有効な値は以下の 3 つです。
  • 「非持続」は、メッセージが持続性でないことを意味します。
  • 「持続」は、メッセージが持続性であることを意味します。
  • 「キュー・デフォルト」は、キュー・マネージャーが、メッセージが入れられる宛先の定義を基にメッセージの持続性を判別することを意味します。 これはデフォルト値です。
メッセージ ID MQMD 構造体の MsgId フィールドに対応するメッセージ ID を指定します。

「メッセージ ID」では、ある種の特殊な IBM MQ アプリケーションをサービスとして記述できます (例えば、複数のアプリケーションで入力キューを共有し、事前定義された msgId 値を基に、各メッセージがどのアプリケーションに向けられたものであるかを選択する場合などです)。要求/応答のメッセージ交換パターンによって要求の msgId が返される場合など、サービス定義に事前定義された msgId により問題が発生する場合があります。

「メッセージ ID」には、文字ストリングまたは 2 進値のいずれかを指定できます。 2 進値は、2 文字の 16 進値を最大 24 ペア組み合わせたストリングである必要があります。

「編集」をクリックしてダイアログを開き、テキスト値またはバイト値を入力してください。

相関 ID MQMD 構造体の CorrelId フィールドに対応する相関 ID を指定します。 「相関 ID」には、文字ストリングまたは 2 進値のいずれかを指定できます。 2 進値は、2 文字の 16 進値を最大 24 ペア組み合わせたストリングである必要があります。

「編集」をクリックしてダイアログを開き、テキスト値またはバイト値を入力してください。

期限 メッセージの存続時間を指定します。 これは符号付き整数にする必要があります。単位は 10 分の 1 秒です。 「期限」の範囲は、1 から 2 147 483 647 までです。

メッセージに有効期限がないことを示すには、特殊値「無制限」を使用します。 WSDL ファイルには -1 という値が書き込まれます。

値「指定なし」は、WSDL ファイルに値が書き込まれないことを意味します。 これはデフォルト値です。

優先順位 メッセージに関連付けられた優先順位を指定します。これは、MQMD 構造体の priority フィールドに対応します。 これは、0 (最低優先順位) から 9 (最高優先順位) までの整数として指定する必要があります。

メッセージが入れられた最初のキューの定義からメッセージ優先順位を取得することを示すには、特殊値「無制限」を使用します。 WSDL ファイルには -1 という値が書き込まれます。

値「指定なし」は、WSDL ファイルに値が書き込まれないことを意味します。 これはデフォルト値です。

エンコード メッセージ・データの数値エンコード方式を指定します。これは、MQMD 構造体の Encoding フィールドに対応します。
  • 「整数」では、「通常」または「反転」を選択できます。
  • 「10 進」では、「通常」または「反転」を選択できます。
  • 「浮動小数点」では、「通常」、「反転」、または「S390」を選択できます。
  • 「簡略記号」では、選択される他の値を基にした 3 つの文字簡略記号を指定します。 R = 反転 (Reversed)、N = 通常 (Normal)、および 3 = S390 です。
  • 「値」では、選択項目および簡略記号の数値を指定します。
レポート・オプション 応答メッセージまたは障害メッセージ内のメッセージ ID および相関 ID を、サービス・プロバイダーがどのように設定するかを指定します。 このプロパティーは、MQMD 構造体の Report フィールドに対応します。 指定可能な値は以下の 4 つです。
  • 「新規メッセージ ID」は、このメッセージの結果としてレポートまたは応答が生成された場合に、レポートまたは応答メッセージに対して新規の msgId が生成されることを示します。
  • 「メッセージ ID の受け渡し」は、このメッセージの結果としてレポートまたは応答が生成された場合に、このメッセージの msgId がそのレポートまたは応答メッセージの msgId にコピーされることを示します。
  • 「メッセージ ID を相関 ID にコピー」は、このメッセージの結果としてレポートまたは応答が生成された場合に、このメッセージの msgId がそのレポートまたは応答メッセージの correlId にコピーされることを示します。
  • 「相関 ID の受け渡し」は、このメッセージの結果としてレポートまたは応答が生成された場合に、このメッセージの correlId がそのレポートまたは応答メッセージの correlId にコピーされることを示します。