配置分析とは、CICS® 内に格納されている CICS 資源定義の分析のことです。
これらの資源定義は、アクティブな CICS 領域で実行したり、CICS 領域によって使用される CICSPlex® SM データ・リポジトリーや CICS システム定義ファイルに入れたりすることができます。
配置分析はこれらの異なるソースからの資源定義を報告および比較するための手段となり、CICS CM バッチ・インターフェースおよび CICS CM プラグインを使用することにより開始できます。
CM プラグインには、分析を実行するために必要なデータを入力する方法として、リッチ・エディターと JCL エディターの 2 とおりがあります。
それらのエディターはリンクされているので、一方のエディターで行った変更はもう一方のエディターに反映されます。
配置分析エディターについて詳しくは、配置分析エディターを参照してください。
データをすべて入力したら、これから説明する 2 とおりの方法のどちらかで分析を開始できます。
1 つ目の方法として、JCL をサブミットして、データ・セットの形でレポートを受け取ることができます。
もう一つの方法として、配置分析エディターから分析を実行して、CM プラグインのレポート・ビューアーでレポートを表示することができます。
配置分析は、「構成」ビュー、「CICSplex Explorer」ビュー、「領域」ビュー、またはツールバーから、以下の手順を使用することによって開始できます。
始める前に
初めて配置分析を使用する場合は、あらかじめ配置分析プリファレンスをセットアップしておく必要があります。
このセットアップは、
「プリファレンス」ウィンドウで行います。
配置分析プリファレンスの設定について詳しくは、
配置分析プリファレンスの設定を参照してください。
手順
- 以下のいずれかの操作を選択して、配置分析を開始します。
- 「構成」ビューで、構成名を右クリックして「配置分析」を選択します。
実行するレポート・タイプをクリックします。
以下のレポート・タイプが選択可能です。
- 候補
- CSD ファイルまたは CICSPlex SM データ・リポジトリー、あるいはこの 2 つの組み合わせに格納されている候補資源定義のセットをリストします。
- 候補比較
- CSD ファイルまたは CICSPlex SM データ・リポジトリー、あるいはこの 2 つの組み合わせに格納されている候補資源定義のセットの 2 つを比較します。
- 検査
- CSD ファイルまたは CICSPlex SM データ・リポジトリー、あるいはこの 2 つの組み合わせに格納されている候補資源定義のセットに含まれる参照整合性の問題をリストします。
- コールド・スタート比較
- アクティブな CICS 領域にインストールされているランタイム資源定義のセットを、 CSD ファイルまたは CICSPlex SM データ・リポジトリー、あるいはこの 2 つの組み合わせに格納されている候補資源定義のセットと比較します。
- 配置分析エディター
- 事前に保管した他のテンプレートまたはジョブを選択するためのウィンドウを開きます。
- ランタイム資源比較
- 2 つのアクティブ CICS 領域にインストールされているランタイム資源定義のセットの 2 つを比較します。
- ランタイム資源
- アクティブな CICS 領域にインストールされているランタイム資源定義のセットをリストします。
- ツールバーの「配置分析エディター」アイコン
をクリックして、事前に保管した他のテンプレートまたはジョブを選択するためのウィンドウを開きます。
- 「CICSplex Explorer」ビューまたは「領域」ビューで、CICS 領域を右クリックして、「配置分析」をクリックします。
実行するレポート・タイプをクリックします。
以下のレポート・タイプが選択可能です。
- コールド・スタート比較
- アクティブな CICS 領域にインストールされているランタイム資源定義のセットを、 CSD ファイルまたは CICSPlex SM データ・リポジトリー、あるいはこの 2 つの組み合わせに格納されている候補資源定義のセットと比較します。
- 配置分析エディター
- 事前に保管した他のテンプレートまたはジョブを選択するためのウィンドウを開きます。
- ランタイム資源比較
- 2 つのアクティブ CICS 領域にインストールされているランタイム資源定義のセットの 2 つを比較します。このオプションは 「CICSplex Explorer」ビューでのみ選択可能です。
- ランタイム資源
- アクティブな CICS 領域にインストールされているランタイム資源定義のセットをリストします。このオプションは 「CICSplex Explorer」ビューでのみ選択可能です。
配置分析エディターが開きます。
- リッチ・エディターまたは JCL エディターのどちらかを使用して、情報を入力します。
この 2 つのエディターを切り替えることもできます。
それらのエディター・ページはリンクされているので、一方のページに対して行った変更はもう一方のページに反映されます。
リッチ・エディターでは、必須フィールドはフィールド名の横にアスタリスク (*) が表示されます。
フィールドのいくつかは、コンテンツ・アシストを備えています。
フィールド内をクリックしたときのフィールド横の電球シンボル
は、コンテンツ・アシスト が使用可能であることを示します。
Ctrl + スペースを押すと、そのフィールドで選択可能な項目のリストがコンテンツ・アシストによって表示されます。
リスト内の名前をダブルクリックすることで、内容をフィールドに挿入できます。
- 「保存」アイコンをクリックするか Ctrl+S を押して、変更を保管します。
「配置分析設定」ページで定義されたジョブ・ライブラリーに JCL が保管されます。
- オプション: レポートをすぐに実行して結果を CM プラグインで表示できます。
レポートを実行するには、エディターで「実行」
をクリックします。
結果は「レポート」ビューアーに表示されます。
あるいは、「ジョブのサブミット」アイコン
をクリックすることにより、JCL をジョブとしてサブミットして、出力レポートを SYSOUT で受け取ることもできます。
次のタスク
配置分析レポートの生成に使用される JCL について詳しくは、CICS Configuration Manager for z/OS 製品資料で『配置分析レポートを生成するための JCL』を検索してください。
配置分析レポートの解釈について詳しくは、CICS Configuration Manager for z/OS 製品資料で『配置分析レポートのセクションの解釈』を検索してください。